「泣くたびに抱っこしていると、抱き癖がつくよ」
「少しは泣かせっぱなしにしておかないと、わがままになるよ」
そんな言葉に悩み、泣いている我が子を前に、抱き上げるのを躊躇してしまったことはありませんか?
安心してください。
国が定めた『保育所保育指針』のどこを探しても、「抱き癖」なんて言葉は一つも出てきません。
むしろ、真逆のことが書かれています。
✅ 指針が教える「正解」
指針(および解説)では、0歳の時期において最も重要なのは「受容的・応答的な関わり」だと記されています。
難しそうですが、やることはシンプルです。
「赤ちゃんが泣く(サインを出す)」➡「すぐに応える(抱っこする)」
これを繰り返すことで、赤ちゃんはこう学習します。
「あ、自分は愛されているんだ」
「困った時は、必ず誰かが助けてくれるんだ」
この「絶対的な安心感(基本的信頼感)」こそが、将来子どもが自立するための「心の土台」になります。
✅ なぜ「抱っこ」が「自立」に繋がるのか?
矛盾しているように聞こえますか?
でも、指針のロジックは明確です。
- 十分に甘えさせてもらう(依存する)。
- 心が満たされ、安心する(情緒の安定)。
- 安心できるから、外の世界に興味が向く(探索活動)。
- 結果、自分の足で歩き出す(自立)。
つまり、「急がば回れ」です。
早く自立させたいなら、今は突き放すのではなく、徹底的に甘えさせてあげることが最短ルートなのです。
だから今日からは、誰に何を言われても、自信を持って抱きしめてあげてください。
それは「甘やかし」ではありません。
子どもの未来を作る、立派な「教育」です。


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