【導入:最後のボスキャラ「社会的責任」】
もくじ
ついに第1章の攻略もラストです。
最後に立ちはだかるのは「社会的責任」という、漢字だけで肩が凝りそうなボスキャラです。
「責任? ちゃんと働いてますけど?」
そう思ったあなた。指針が求めている責任は、そんなレベルじゃありません。
ここには、私たちが守るべき「鉄の掟(おきて)」が記されています。
今日は、保育士という仕事が、実はスパイ映画並みにスリリングで、誇り高い仕事であることを証明します。
1. 守秘義務=国家機密を守るCIAになれ
指針には、個人のプライバシー保護について厳しく書かれています。
【原文】
「入所する子どもの家庭の事情等…知り得た事柄の秘密を保持しなければならない」
保育士をやっていると、家庭のディープな事情を知ってしまいます。
離婚、再婚、借金、嫁姑問題…。
私たちは、その地域の「トップシークレット」を握っているのです。
【超訳】
スーパーでの井戸端会議は命取り!口にチャックを縫いつけておけ!
仕事帰りのスーパーで「あそこの〇〇ちゃんのパパ、実はね…」なんて話したら、即アウト。
壁に耳あり、障子に目あり、野菜売り場に保護者あり。
保育士の口の堅さは、CIAのエージェント並みでなければなりません。
「墓場まで持っていく」。それがプロの社会的責任です。
2. 人権擁護=子どもは「ミニVIP」である
次に重要なのが「人権の尊重」です。
子どもを「大人の所有物」や「未熟な生き物」だと思っていませんか?
指針は言います。「一人の人間としてリスペクトしろ」と。
よくあるNGシーン。
子どもの目の前で、保護者と「この子、家でも全然ダメで〜」「本当に手がかかりますよね〜」と話していませんか?
子どもは聞いています。そして傷ついています。
【超訳】
社長の目の前で「うちの社長、使えないんですよ」って言う社員はいないだろ? 子どもに対しても同じだ!
オムツを替える時も、黙って脱がすのではなく、「替えるね、失礼します」という気持ちで。
彼らは体が小さいだけの「VIP(要人)」です。
その尊厳を守るのが、私たちの責任です。
3. 地域貢献=「開かれた要塞」を目指せ
最後に、地域との交流です。
保育園は、フェンスで囲まれた「孤島」になってはいけません。
【原文】
「地域社会との交流や連携を図り、保育所の機能や専門性を地域に還元する…」
少子化の今、保育園は「地域の子育てステーション」になる必要があります。
園庭開放で近所の子を遊ばせたり、育児相談に乗ったり。
【超訳】
「あそこの保育園、なんか楽しそう」と地域の人に思わせたら勝ち!
不審者扱いされないためにも(笑)、地域の人に「私たちはプロとして、こんなに楽しく子育てしてますよ!」とアピールすること。
これは、保育士という仕事の価値を高めることにも繋がります。
4. 第1章まとめ:私たちは何者か?
これまで5回にわたって、保育所保育指針「第1章 総則」を攻略してきました。
- 役割:養護と教育のハイブリッド
- 目標:今を全力で楽しませて、未来を作る
- 方法:黒子になって、遊びの環境を作る
- 環境:先生の笑顔こそが最大の設備
- 責任:秘密を守り、人権を守るプロ
こうして見ると、保育士ってすごくないですか?
ただの子守りではありません。
「子どもの命と心を守り、未来を創る、国家レベルの重要任務」を背負っているのです。
【明日の一手】
明日、もし仕事で落ち込むことがあったら、こう思ってください。
「私は今、日本の未来を守る極秘任務を遂行中なのだ」と。
これにて、第1章「総則」の攻略完了です!
さあ、明日も胸を張って、現場という戦場へ向かいましょう!
(シリーズ完結!第2章以降のリクエストもお待ちしています!)


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