保育現場で働く保育士が養護と教育の一体性とは何かを具体例を交えながらお話します。
養護と教育を一体的に行うとは?
子どもが安心して過ごせる環境を整え、子ども自身が主体的に育つための関わりを行うことです。
つまりどういう事??
- 子ども一人ひとりの個性や発達段階に応じた、安全で快適な環境を整える。
- 子どもが安心して自分を表現できるような、信頼関係を築く。
- 子どもが主体的に活動できるよう、適切な援助や指導を行う。
- 子どもが他者との関わりを通して、社会性や協調性を育む機会を提供する。
養護と教育が一体的に展開される保育とは、具体的にはどんな事をするといいの?
※子どもが安心して過ごせる環境を整える
・子どもが安全に遊べるように、遊具や周囲の環境を整える。
・子どもが自分の気持ちや感情を表現しやすいように、居場所や遊びを提供。
・子どもが困ったときに助けを求めやすいように、保育者の見守り体制を整える。
※子どもが主体的に育つための関わりを行う
・子どもが興味や関心を持ったことに対して、積極的に働きかける。
・子どもが失敗しても、それを否定せずに、次にどうすればよいか一緒に考える。
・子どもが自分で考え、行動できるよう、適切な支援や指導を行う。
※子どもが他者との関わりを通して、社会性や協調性を育む機会を提供する
・子ども同士で協力して何かを成し遂げる機会を提供する。
・異なる価値観や考え方を尊重する体験を提供する。
・他者との関わりを通して、自分の考えや気持ちを伝える力を育む。
など等・・・
これといって特別な事はありましたでしょうか?
保育者が普段から行っている保育そのものが養護と教育の一体性何ですね。
子どもの養護と教育は、切り離すことのできないものであり、環境を通して一体的に行うことで、子どもが健やかに成長し、豊かな未来を築くための力を育むことができます。
保育における養護とは・・・
子どもたちの生命を保持し、その情緒の安定を図るための保育士等による細やかな配慮の下での援助や関わりを総称するものとあります。
心身の機能の未熟さを抱える乳幼児期の子どもが、その子らしさを発揮しながら心豊かに育つためには、保育士等が、一人一人の子どもを深く愛し、守り、支えようとすることが重要。
養護と教育を一体的に展開するということは、どういうことか。
「保育士等が子どもを一人の人間として尊重し、その命を守り、情緒の安定を図りつつ、乳幼児期にふさわしい経験が積み重ねられていくよう丁寧に援助すること」
※乳幼児期にふさわしい経験が積み重ねられていくように援助ってどうやるの?
子どもが、自分の存在を受け止めてもらえる保育士等や友達との安定した関係の中で、自ら環境に関わり、興味や関心を広げ、様々な活動や遊びにおいて心を動かされる豊かな体験を重ねることを通して、「資質・能力」は育まれていく
なので・・・
・乳幼児期の発達の特性を踏まえて養護と教育が一体的に展開され、保育の内容が豊かに繰り広げられていくためには、子どもの傍らに在る保育士等が子どもの心を受け止め、応答的なやり取りを重ねながら、子どもの育ちを見通し援助していくことが大切
・このような保育士等の援助や関わりにより、子どもはありのままの自分を受け止めてもらえることの心地よさを味わい、保育士等への信頼を拠りどころとして、心の土台となる個性豊かな自我を形成していく。
・養護と教育が切り離せるものではないことを踏まえた上で、自らの保育をより的確に把握する視点をもつことが必要!!
※ 乳幼児期の発達の特性から、保育所保育がその教育的な機能を発揮する上で、
養護を欠かすことはできない。
養護は保育所保育の基盤であり、保育所保育全体にとって重要なものである。
この位置付けを明確にするため、第1章の2において、養護の基本原則を示した上で、第2章において、養護と教育が一体となって展開されることを示している。
保育士等がその専門性を発揮し、自らの保育を振り返り評価する上でも、また、新たな計画を立てる上でも、養護と教育の視点を明確にもつことは非常に重要である。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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