~子どもの心を育てるために知っておきたい心理技術~
もくじ
ストロークとは、簡単に言うと
「その人の存在や価値を認める・もしくは否定するための言動や働きかけのこと」
です。
日常生活の中で、私たちは意識せずにストロークをかけたり受けたりしています。
ストロークを意識すると、子どもや周りの人との関係をより良くすることができます。
ストロークの種類
ストロークは大きく分けて次の4種類+ノンストロークがあります。
- 条件付き肯定的ストローク
- 条件付き否定的ストローク
- 無条件肯定的ストローク
- 無条件否定的ストローク
- ノンストローク
① 条件付き肯定的ストローク
存在や価値を認めるために条件があるストロークです。
- 例:
- 「宿題をやったから偉いね」
- 「○○できてすごいね」
ポイント:
- 条件付きストロークは日常的によく使われますが、多用は注意です。
- 条件が満たされなければ「認められない」というメッセージになりやすい
具体例:
- 「テストで100点を取ったの?偉い!すごい!」
- 100点を取れたあなたは認められる
- 裏を返せば、100点以外のあなたは認められない
- 「頑張ってて偉いね」
- 頑張っているから認める
- 裏を返せば、頑張っていないあなたは認めない
② 条件付き否定的ストローク
行動に応じて叱ったり否定したりするストロークです。
日常生活で普通に使われる「叱る」がこれにあたります。
- 例:
- 「朝の準備ができていないから叱る」
- 「服を着ないから叱る」
ポイント:
- 条件に応じて叱るので、自己肯定感を下げやすい
- 過度になると、子どもは「できない自分は認められない」と感じる
③ 無条件肯定的ストローク
最も重要なストロークです。
存在そのものを認め、条件なしに相手に肯定的な働きかけをすることです。
- 例:
- 目が合ったら笑顔で返す
- 毎朝笑顔で挨拶する
- 相手の話を傾聴する
- 「あなたはあなたのままで良い」というメッセージを伝える
ポイント:
- 無条件の肯定的ストロークが多い人は、人間関係の達人になれると言われています
- 条件がないため、誰にでも、どんな場面でもかけられる
④ 無条件否定的ストローク
存在そのものを否定するストロークです。心に強く残りやすく、非常にダメージがあります。
- 例:
- 通りすがりに殴る
- 「嫌い」と言う
- 頭ごなしに怒る
- 目が合っただけで嫌そうにする
ポイント:
- 条件がなく、理由も不明なので非常に傷つく
- いじめや暴力にあたる行為
⑤ ノンストローク
ストロークをかけない、無視する状態です。
- 例:
- 無視する
- いない存在として扱う
- 音信不通
- 放置
ポイント:
- 精神的に非常に辛い
- 知らない人ならまだしも、関わっていく必要がある相手の場合は大きなストレスになる
日常で意識するポイント
- 無条件肯定的ストロークを意識して増やす
- 朝の挨拶や声かけに「あなたがいてくれてうれしい」をプラス
- 遊びや日常会話でも存在そのものを認める
- 条件付きストロークも使う場合は、多用や高すぎる条件に注意
- 無条件否定やノンストロークになりそうなときは、親自身も心の余裕を持つことが大切
- 育児相談、地域の子育て支援、カウンセリングなどを活用する
まとめ
- ストロークには条件付き/無条件 × 肯定/否定の4種類+ノンストロークがあります
- 条件付き・否定的なストロークばかりだと、子どもの自己肯定感や親子関係に影響
- 無条件肯定的ストロークを意識して増やすことで、安心感と自己肯定感が育つ
- 無条件否定的ストロークやノンストロークになりそうなときは、支援を活用して心の余裕を作る
日常のちょっとした言葉かけで、子どもの心を大きく支えられます。
今日から、無条件肯定的な言葉を1つ増やしてみましょう。



コメント