問題の所有者を明らかにしてかける言葉を選ぼう。

子どもの「なんで?」がわかる場所

保育の現場では、子どもの「叱り方」に悩むことがあります。


例えば、給食前に手を洗わないA君がいた場合、どのように声をかけるのが適切でしょうか?

ポイントは【問題の所有者】を明らかにすることです。


問題の所有者とは?

「問題の所有者」とは、その問題で最も困る人や、感情が強く動く人のこと。
給食前に手を洗わない場合、考えられるのは…

  • A君本人が感じること
    → 手を洗わないと風邪をひいたり病気になったりしたら嫌だなぁ。
    →ばい菌が手についているのは気持ちが悪いなぁ。
  • 保育士
    → 子どもを預かっている立場として、手を洗わせずに食事をさせるのは心配
    →病気になってしまったら可哀そうだし心配
  • 保護者
    → 子どもが病気になったら仕事を休まなければならないこともある。

あなたはどの立場ですか?あなたの感情や気持ちはどこですか?


問題所有者を意識して言葉をかける

保育士という立場で「手を洗って!」という場面でも、感情の向きや所有者によって言葉は変わります。

  • 子どもが病気になることを心配している場合
    → 「手を洗わないと病気になっちゃうかもしれないから心配だよ」と伝える。
  • その様に子どもが感じていたら保育士自身がイライラしている場合
    → 「手を洗ってって言ったのに聞かないのは困る!」と自分の感情を素直に伝える
  • ルールを守らせたい場合
    → 「手を洗うことは大事なルールだから守ろうね」と伝える

ポイント

  • 自分の感情がどこに向いているのかを明確にする
  • 「あなたのためだよ」と偽って叱るのは不誠実で、子どもには伝わらない
    (本当にあなたのためを思って心配している場合は良いんです。でもそれが本当にそう思っているのかは自分の心に確認してみてくださいね。)
  • 問題の所有者を意識すると、言葉が自然で誠実になり、子どもにも伝わりやすい

保育の現場で「どう叱ればいいか分からない…」というときは、まず問題の所有者を考えること。
これだけで、言葉のかけ方がぐっと変わります。

どちらにしても、何かを伝えたい時に、感情で怒ってしまうよりも自分の気持ちがどこを向いてるのかを確認する為にも一呼吸おくと良いですよ。

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