転職をしようと思った。求人サイトをあさり、内定も決まり、
次のステップに進もうと思っていた矢先の出来事だ。
来年度は、園長が変わる。そんな情報が入ってきた。
しかも、法人内で力のある園長だ。
考え方が、自分と少し似ていると思う所もある。
そんな園長が来る。
迷った。転職すれば年収は一気に下がる。
給料は良いかもしれないが、このまま残ればいばらの道。
そこで、新しく来る園長に相談する事にした。
今の現状を伝え、その環境が変わるための種を撒くために。
<登場人物>
※強すぎる主任
仕事が出来る方だった。色んな事に配慮しながら仕事が出来る人。園内のすべてを把握している程優秀な方だった。
ただし、職員の扱いはひどいものだった。
個人の事情や考え方に配慮する事は無く、自分の言った通りに物事が運ばないと機嫌が悪くなる。
相手に言う事を聞かせるための手段として、その方が良く使っていたのが、どっちでも良い2択を選ばせない。という方法だった。
例えば・・環境作り。
椅子とゴザをひいて誕生会の環境作りをしましょう。と投げかけられる。
椅子を並べてからゴザをひく。
ゴザをひいてから椅子を並べる。
ある程度位置も決まっているので、どっちでも良いこの2択。
椅子から並べ始めた時に怒号がひびく。
「何で椅子から並べんの?ゴザからいつもひいてるでしょ!!」
・・・。
こういう事が多々ある。
つまり、私に確認をしろというメッセージ。
さらに厄介な事に、機嫌が悪いと「そんなの自分で考えてよ。」と言う。
職員は身動きが取れない。
自分で考えた結果、主任が思っている事と違ったらどうしよう・・・。
こんな環境にいる職員はどうなっていくか。
他人のせいに出来るように動くのだ。
「〇〇先生がこれで良いと言った。」怒られるのが怖い子どものように。
職員間の雰囲気は最悪である。
そして、主任を慕っている人だけが優遇されていく。
こんな環境の中、職員間で大事にされていくのは・・・正解探しである。
主任の考えている事、主任の思っている事が全て。
そこからはみだす事は許されない。
正解探しで苦労している職員は多くいた。
僕も苦労した。
運動会のプログラム作り、正解を持っている主任に試作品を持って行く。
「あー。これじゃ駄目」 「こういう雰囲気じゃない」「運動会なんだからもっとパワフルな感じの」
さっぱり分からなかった。何言ってんの?どこがどう駄目なのかも言わず、なんとなくこれじゃ駄目という。
「じゃーもう一回考えてきますね。」そう伝え、別の案を持って行く。
「はぁ。全然ダメ」「何でこれで良いと思ったの?」
何言ってんだこいつ。と思いながら、
「すみません💦上手く作れなくて、忙しい所大変申し訳ないのですが、どの辺を直せばいいか教えてもらっても良いですか?」と言うと「忙しいから今は無理」と言う。
「じゃー改めてまた確認しに来ますね」と伝え、後日に何度かお伺いを立てに行く。
そうすると、機嫌のよい日に当たり、考えを教えてもらえるという流れだ。
こんな流れに限界の来る職員もいる。
涙を流して、教えを乞う。
そうすると、そんなつもりは無かったと人が変わったように優しく教えるのだ。
そう、DVのやり方である。
こんなやり方をしているため、崇拝している職員もいた。
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