良く見る事は大事だけど見るだけでは駄目!

保育のヒント

後輩に「保育で大事な事は、良く見る事」と伝えていた。

確かにとても大事な事。

見る事は大切ですが、見るだけでは駄目なんです。不十分なんです。

どこを見ればいいのか。

何故そこを見るのか。

今日はそんなお話。

人間は監視カメラではありません!

監視カメラで無いから、全てを見続ける事は不可能。

では、どうやって見るか。

どんな時に、どんなトラブルが起きやすいかを知り、それを元にどこを見るのかを決める。

常に予想される子どもの動きを考えるのです。

例えば、室内遊び

ブロック、ままごと、お絵描き、粘土 色んな遊びが展開される。

なにで遊びたい子が多いだろう。

いつもの子ども達ならブロックで遊びたいとブロックに殺到するかな?

そんな予想を立てた時、遊びはじめのブロックで起こりうるトラブルには、どんなトラブルがあるかを知っていると、見るべきポイントが見えてくる。

例えば、うちの園の3歳児クラスならば。

友達と協力して一緒に街やお城を作る子、一人でじっくり乗り物を作りたい子が混在している。

最初、長い棒のブロックを集めたりしながらそれぞれの作りたいものに取り掛かる。

あるとするならば、奪い合い。上手くトラブルにならずに遊べるかな?

一人遊びの子は、少ない玩具で上手に使って作ってる。出来上がって満足そう。

友だちと協力して作っている子は、パーツが足りなくて探してる。箱の中から探し出せば良いが、別の子が作って置いてある玩具を取って使うかもしれないな。

そうなるかもしれない。を見つけ出し、見るべきポイントを絞っていく。

このような見方が出来ると、どこを見ていけばいいのか分からなくなる事が減る。

常に集中して全体を見るのは容易ではない。

しかし、想像し、予測し、見極めていくと見るべきところが見えてくる。

それと同時に見てなくても大丈夫な所も見えてくる。

ポイントを押さえて取捨選択が出来るようになれば、見れる範囲も増えてくるでしょう。

ただ、慢心には気をつけよう。

予測に頼りすぎると思わぬ怪我に足元をすくわれる。

その事は心にとどめておく必要があります。

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