虐待
① 複数の児童に対して叱る際に、児童の背部、臀部または大腿部を、掌で叩いた。
② 複数の児童に対して、泣いて嫌がるのに、むりやり食べさせたり、口から吐き出した食べ物も食べさせ、その結果、一部の児童は食事の時間になると動悸が激しくなり、激しく泣くなどの身体的変調をきたした。
③ 抹茶プリンを嫌がる児童に対し、口からはみ出した抹茶プリンを指ですくって口に入れたり、その顔を上に向けて掌で抑えたり、さらに、顎付近を指先で押さえて口を閉じさせようとするなどして無理やり食べさせた。
④ 児童に対し、牛乳を飲むのを嫌がって騒いだことから、椅子を引いてその場で立たせ「いい加減にしなよ」と言って、その背部を掌で叩くなどした。
⑤ 2人の児童に対し、午睡の時間になり、他の児童が寝入っているにもかかわらず、昼寝することを禁止し、他の児童より約50分遅れで、順次昼寝の許可を与えた。
⑥ ⑤で昼食を遅らせた児童のうち1人に対し、午睡の起床時間や午後のおやつの時間を過ぎても起こさず、午後3時40分ころに自ら目覚めるまで放置した上、おやつを食べさせなかった。
⑦ 複数の児童に対し、嫌いな食べ物が口に残っているために飲み込めずにいるにもかかわらず、飲み込むまで座らせ、午睡の時刻になっても放置した。
⑧ 複数の児童に対し、その背後から、自身の身体を児童の背部や頭部に押し付けて、児童が逃げられないようにした上で、スプーンでその口に押し入れて食べさせた。
⑨ 複数の児童に対し、同人らを感染症に罹患させようとして、感染症の症状を示している児童の鼻水を身体に付けたり、キスをさせたり、くしゃみを浴びさせたり、身体と密に接触させたりした。
⑩ 複数の児童に対し、同人らが口に入れて咀嚼又は嚥下後に口から吐いたものを食べさせた。
⑪児童に対し、下半身をおむつだけで過ごさせた。
⑫児童に対し、机の上にこぼした牛乳を、紙片でかき集めてコップに入れて飲ませた。
⑬児童に言葉を教えていた保育士に対し、言葉を教えるのを制止し、その児童の発達を阻害した。
⑭冬に散歩中の児童の下半身の衣服の大部分が濡れた状態だったにもかからず、直ちに保育所に戻らず、予定通り散歩を続けて濡れた衣服を着た状態で散策させた。
⑮一人で靴が履けない児童に靴を履くのを助けないまま放置して、長時間、園庭で遊べないまま放置して、長時間、園庭で遊べない状態にした。
【虐待等(虐待以外で当該児童の心神に有害な影響を与える行為)の3事例】
①冬の時期に、児童を散歩に連れ出す際、複数の児童に対して防寒着を着させずに活動させた
②児童に対しその面前で発達の状態を揶揄する趣旨の発言
③複数の児童に対し、その面前で「アホ」「バカ」などと言った。
【不適切保育の12事例】
①部屋内を走っている児童を制止するために、机を飛び越えて、児童を捕まえた
②児童の排便が床に落ちても、ティッシュで拭くのみで、消毒をしなかった
③佐那河内保育所の職員が以下の様々な場面で児童から目を離していた状況
(ア)5歳児クラスの担任が2人から1人に減少したために、児童全員に目を配れる状況になくなったにもかかわらず、直ちに増員せず、10月まで放置した
(イ)草むしりや畑作業を理由に児童から目を離していた
(ウ)児童たちが園庭で遊んでいるにもかからず、保育士が向き合って話し込み児童から目を離していた
(エ)保育中に、児童に背を受けて書き物などの業務をした
(オ)保育中にスマホ捜査をしていた
④複数の児童に対し、保育中に保育活動とは無関係なホラームービーを見せて怖がらせた
⑤ホール内に児童が集まって整列している際に、その列を乱したり、制止できない児童に対し、その背部を叩いたり、その身体をつかんで引っ張るなどした
⑥複数の保育士が保育時間中に他の職員との間で児童の身体的特徴を揶揄する発言をした
⑦複数の児童に対し予め食事の量を半分に減らした上、更に食べたい旨を要求しても、これを拒んで食べさせなかった
⑧児童に対し、紙おむつを2枚重ねて履かせた状態で過ごさせた
⑨児童に対し、理由もなく、ズボンを降ろしたり、脱がせたりを繰り返し、何度もズボンをはかせた
⑩複数の児童に対し発達状態を揶揄する発言や「ここはあんたの来るところちゃうよ。よそに行って」などと発言
⑪2人の児童に対し、ほかの児童が自由に遊んでいるにもかかわらず、手をつないで園庭等を走らせた
⑫絵本を読んで欲しいと求める児童に対して「うるさい」「やかましい」などと言った
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