「すぐに答えを知りたがる」「自分で考える前に聞いてしまう」
そんな子どもの姿を見て、
「どうしてもう少し考えられないのかな?」と感じたことはありませんか?
でも実は、
“すぐに答えを求める子”になってしまう背景には、
大人の関わり方が大きく関係していることがあるのです。
結果主義的な関わりが子どもに与える影響
子どもが努力した過程よりも、
テストの点数や発表の結果など、目に見える成果ばかりを褒められていると、
子どもは「結果が全て」だと思うようになります。
たとえば、
「100点を取って偉いね!」
という言葉。
一見ほめ言葉ですが、これは結果主義的な褒め方です。
こうした言葉が続くと、
「結果を出さないと意味がない」と感じてしまうようになります。
結果だけを求める子の心理
結果を重視されてきた子どもは、
「どうすれば早く正解にたどり着けるか」を優先します。
その最も手っ取り早い方法が──
「答えを聞くこと」。
「すぐに答えを求める子」は、
実は“失敗したくない”“間違えたくない”という気持ちの裏返しなのです。
つまり、
「すぐに答えを求める子」=結果主義的な環境で育っているサイン
とも言えるでしょう。
「諦めずに挑戦する子」が育つ環境とは?
一方で、
何度失敗しても諦めずに挑戦できる子は、
結果よりも過程を認められる経験を積んでいます。
たとえば、
「毎日コツコツ練習していたね」
「失敗してもあきらめなかったね」
「工夫してやり方を変えたんだね」
こうした言葉は、
“頑張ること”そのものが価値ある行動だと子どもに伝えます。
結果がどうであれ、
「やってみよう」「もう一回挑戦してみよう」という気持ちを支えるのです。
遊びの中にある「挑戦」と「達成感」
実は、我慢強さや挑戦する力の原点は“遊び”にあります。
子どもは好きな遊びを見つけると、
うまくできるようになるまで何度も何度も挑戦します。
・積み木を崩してはまた積む
・鉄棒で何度も逆上がりを試す
・折り紙を失敗してももう一枚折る
これらはすべて、「諦めずに挑戦する」練習です。
できなかったことが、できるようになった瞬間に得られる達成感。
その経験が、やがて学びや生活の中での「粘り強さ」につながっていきます。
まとめ:大人ができる関わり
すぐに答えを求める子を見たとき、
「考えなさい」と叱る前に、
まずは自分たち大人の関わり方を振り返ることが大切です。
- 結果ばかり褒めていなかったか?
- 失敗を受け止める余裕を持っていたか?
- 子どもの頑張りをちゃんと見ていたか?
「結果を褒める」よりも、「過程を認める」ことで、
子どもは自分の力を信じ、諦めずに挑戦できるようになります。
そしてその先にあるのが、
自分で考え、行動し、成長していく力です。
ストロークの話にもつながりそうな内容なので、ストロークに興味がある方はこちら。

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