2歳児クラスの2月は、節分行事でのいつもとは違う雰囲気や不思議な存在との触れ合いを通して、子どもたちが自分なりに状況を捉え、勇気を持って行動しようとする心の成長が強く感じられる月です。 また、進級に向けて生活習慣の総仕上げを行う時期でもあり、「自分でする」という意欲を認め、自信に繋げていくことが大切です。
2月の特徴と観察ポイント(クラス全体)
クラスにとってどんな時期?
節分に向けて、「鬼」の存在を意識し、ドキドキしたり強がったりする姿が見られます。行事が終わると、春の訪れと共に進級への意識が高まります。 衣服の着脱や排泄など、身の回りのことがほぼ自立し、友だちと誘い合って遊ぶ楽しさを共有できるなど、クラス全体としてのまとまりが出てくる時期です。
1. 高月齢グループ(4月〜9月生まれ)
【時期の目安】 3歳5ヶ月〜3歳10ヶ月頃
子どもにとってどんな時期?
3歳半を過ぎ、心身ともに幼児(年少)クラスへの移行準備が整ってきます。 節分では、恐怖心と戦いながら豆を投げるなど、葛藤を乗り越える経験をします。言葉でのコミュニケーション能力が高く、友だちとルールを決めて遊んだり、トラブルを自分たちで解決しようとしたりする姿が見られます。
2月に特に観たい発達テーマ
- 節分での葛藤と克服(恐怖、勇気、安堵)
- 進級への期待と自覚(「お兄さんだから」)
- 社会性の深まり(ルール、相談、協力)
- 手指の巧緻性(ハサミの連続切り、箸、ボタン)
🌿 養護(生活・情緒)
🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)
Q1. 衣服の着脱(ボタン・ファスナー)は?
- 指先の力が安定し、パジャマやシャツのボタンを上から順に一つずつ確認しながら、掛け違いがないように集中して留めることができていた。
- ジャンパーの着脱では、裾の金具を自分で噛み合わせ、反対の手で生地をしっかり押さえながらファスナーをスムーズに引き上げるなど、複雑な操作を習得していた。
- 脱いだ後の衣服は、袖を直して端と端を合わせるように丁寧に畳み、ロッカーの決まった場所へ崩れないようにそっと仕舞う几帳面さが見られた。
- 鏡を見て身なりを整える習慣がつき、肌着の裾がズボンから出ていることに自分で気づくと、「お腹出ちゃうね」と言ってズボンの中へ入れ直していた。
- 靴を履く際、インソールのマークや外側のデザインで左右を瞬時に判断し、踵までしっかりと入れてスムーズに履きこなす自立した姿が見られた。
Q2. 排泄(トイレ)の自立完了は?
- 遊びに夢中になっていても、自分の体のリズムを把握して「トイレ行ってくる」とキリの良いところで中断し、自発的に排泄を済ませることが定着している。
- 排便後の始末に関心を持ち、トイレットペーパーを適量取って自分で拭くことに挑戦し、仕上げを保育者に依頼するなど、清潔への意識を高く持っていた。
- 和式トイレを使用する際も、足を置く位置を自分で調節して安定した姿勢でしゃがみ、衣服を汚さないように気をつけながら落ち着いて排泄できていた。
- 手洗い後のマナーが身につき、洗面台の周りに水が飛んでいると自らペーパーで拭き取るなど、次に使う人への配慮を感じさせる行動が見られた。
- 公園や外出先の慣れない環境でも、尿意を我慢しすぎることなく「おしっこ行きたい」と早めに保育者に伝え、安心して用を足すことができていた。
Q3. 食事(箸・マナー)の様子は?
- 箸(または補助箸)の使い方が一段と上達し、小さな豆や滑りやすい食材も指先の力を加減しながら上手につまみ、意欲的に食べ進める姿が見られた。
- 食事のマナーが向上し、左手を食器に添えて安定させ、背筋をピンと伸ばして椅子に深く座るなど、美しい姿勢で食べようと意識していた。
- 「お口に物が入っている時はお喋りしない」という約束を自ら守り、しっかり咀嚼して飲み終えてから保育者に感想を伝えるなど、落ち着いた食事風景が見られた。
- 節分行事にちなんで「恵方巻」の話題を楽しみ、海苔巻きが給食に出ると「鬼さんはあっちかな?」と節分文化に親しみながら喜んで食べていた。
- 食べ終わると食器を種類ごとに揃えて重ね、友だちと「これ運ぼう」と声をかけ合いながら、協力して配膳台まで運ぶ責任感のある姿が見られた。
Q4. 睡眠(午睡)のリズムは?
- 戸外活動でしっかりと身体を動かすことで心地よい疲労感を覚え、布団に入ると「おやすみなさい」と気持ちを切り替えて、すぐに深い眠りに就いていた。
- 午睡前の着替えでは、脱いだ服を丁寧に畳む動作を含めて一人で素早く済ませ、見通しを持って入眠の準備を整える自立した姿が見られた。
- 興奮して「まだ眠くない」と言う日も、保育者の側に横になって身体を休めることの必要性を理解し、静かに目を閉じて休息をとることができていた。
- 起床後は保育者と一緒に自分の布団の四隅を合わせて畳む手伝いをするなど、午後の活動に向けた整理整頓に積極的な意欲を示していた。
- 寝起きは非常にすっきりしており、目が覚めると同時に周囲に「おはよう」と挨拶を交わし、速やかに排泄や着替えなどの次の行動へ移行できていた。
Q5. 健康管理(寒さ・清潔)は?
- 「風が冷たいから上着を着ていく」「走って暑くなったから脱ぐ」と、自分の体感を言葉にしながら、主体的に衣服の着脱で体温調節をしていた。
- 鼻水が出ると不快感を覚える前に自らティッシュでかみ、使用済みをゴミ箱に捨てるなど、清潔を保つための衛生的な処理が身についていた。
- 帰園後は保育者に言われなくても自ら洗面所へ向かい、手首や指の間まで石鹸で丁寧に洗い、喉を鳴らしてうがいをする一連의 予防習慣が徹底されていた。
- 冬の乾燥による肌荒れに気づき、「お手てカサカサだから塗って」と保育者に保湿を求めるなど、自分の身体を労わる意識が育っていた。
- 「お腹が痛い」「ここが痒い」など、自分の身体の異変を具体的な言葉で詳しく保育者に伝えることができ、迅速なケアに繋げることができていた。
💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)
Q1. 節分(鬼)への反応と感情は?
- 節分行事で鬼が登場すると、驚きや怖さで涙がこぼれる場面もあったが、保育者の背後に隠れて安心感を得ると、自分なりに勇気を振り絞って新聞紙の豆を投げ、「追い払おう」と懸命に立ち向かっていた。
- 「お腹の中にいじわる鬼はいないかな?」という問いかけに対し、「鬼は外!」と力強い声を出し、自らを奮い立たせながら伝統行事の雰囲気を真剣な表情で味わっていた。
- 怖がって泣いている友だちの側にそっと寄り添い、手を引きながら「大丈夫だよ、守ってあげるからね」と優しく声をかけるなど、相手を思いやる頼もしい姿が見られた。
- 鬼が去った後、張り詰めていた緊張が解けると、友だちと顔を見合わせて「怖かったね」「やっつけたね」と達成感を共有し、ホッとした表情で笑い合う姿に心の成長を感じた。
- 「泣き虫鬼さん、もういなくなったかな」と自分の内面と結びつけて話し、心の中の弱さを克服しようとする精神的な成熟が見られた。
Q2. 進級への期待と自信は?
- 進級を意識し、「もうすぐ〇〇組さん(年少クラス)になるんだよね」と期待に胸を膨らませ、新しいバッジの色や教室の場所を誇らしげに保育者に話す姿が見られた。
- 園庭で遊ぶ1歳児クラスの子に対し、自分がお兄さん・お姉さんである自覚を持ち、「どうぞ」と玩具を貸してあげたり、目線を合わせて優しく接したりする姿に、自尊心の育ちが感じられた。
- 「自分たちの場所をきれいにしよう」と、ロッカーの荷物や玩具を自ら整理整頓し、新しいクラスへ向かう準備を前向きに楽しんでいた。
- 少し難しい課題や着脱の動作にも、「もうお兄さんだから一人でできるよ」と自分を律し、保育者の手助けを借りずに最後までやり遂げようとする強い意志を見せていた。
- 幼児クラスの年長児が活発に遊ぶ姿を憧れの眼差しで見つめ、「あんなにかっこよくなりたい」と自分たちの将来の姿を投影させ、意欲を高めていた。
Q3. 友だちとの関わりと解決力は?
- 玩具の貸し借りなどでトラブルが起きても、保育者の介入を待たずに「ごめんね」「いいよ」と自分たちで言葉を交わし、関係を修復して遊びを再開させる解決力が身についてきた。
- 自分の意見を主張するだけでなく、「〇〇くんはどうしたいの?」と相手の気持ちを聞こうとする姿勢が見られ、多角的な視点で物事を捉えようとする育ちが見られた。
- 複数での遊びの中で、「順番こにしようね」と自分たちで簡単なルールを決め、それを守りながら遊ぶことで、集団遊びの楽しさを深めていた。
- 仲の良い友だちが欠席していると、「今日はお休みかな」「お熱大丈夫かな」と案ずる様子を見せ、不在の相手を思いやる社会的な絆が強まっているのを聞いた。
- 砂場や積み木遊びにおいて、「ここを高くしよう」「道を作ろう」と一つの目標に向かって協力し、声を掛け合いながら大きな作品を完成させる喜びを味わっていた。
Q4. 自分の気持ちのコントロールは?
- ゲームや競争遊びで負けてしまい悔し涙を浮かべる場面もあったが、すぐに気持ちを立て直し、「次は絶対勝つぞ!」と前向きな言葉に変えて、意欲を持続させていた。
- 滑り台や玩具の順番待ちでは、イライラしたり横入りしたりすることなく、自分の順番が来るのを静かに待つ自制心がしっかりと備わってきた。
- 嫌なことをされた時、感情的に手を出してしまうのではなく、「やめて」「悲しい」と言葉で自分の不快な気持ちを相手に伝える対話の姿勢が見られた。
- 戸外で興奮して走り回った後でも、入室の際には「落ち着こうね」という保育者の促しに応じ、速やかに静かな活動へと気持ちを切り替えることができていた。
- 「これが終わったら〇〇しようね」という約束を信じ、目先の欲求を抑えて期待を持って待つなど、見通しを持った行動の中で情緒を安定させていた。
Q5. 遊びへの集中力は?
- 自分の興味のあるブロック制作やパズルに没頭し、周囲の賑やかな声が気にならないほど長時間集中して、一つの作品を納得いくまで作り込む集中力を見せていた。
- 図鑑を広げて「この虫は何かな?」と保育者に尋ねたり、特徴を詳しく観察したりして、知的好奇心を満たすための探究的な遊びを深めていた。
- ごっこ遊びでは「お父さん役」「お医者さん役」などの役割を明確にし、複雑なストーリーや設定を共有しながら、イメージを広げて豊かに遊んでいた。
- 雛祭りの製作など、細かいパーツを貼ったり塗ったりする作業において、投げ出すことなく丁寧に進め、最後まで自分の力でやり遂げようとする粘り強さがあった。
- 絵本の読み聞かせが始まると、物語の展開を先読みしたり登場人物に共感したりしながら、静かに集中して聞き入り、お話の世界を享受する力を発揮していた。
🌸 五領域(遊びと活動)
🩵 健康(運動・身体)
Q1. 全身運動の巧緻性(走る・避ける)は?
- 鬼ごっこでは、追いかけてくる鬼の動きを視野に入れながら、ぶつからないように素早く身をかわしたり急停止したりと、身体のコントロール能力が非常に安定してきた。
- 長縄跳び(波跳び)では、縄が揺れるリズムを視覚と聴覚で捉え、タイミングを合わせて両足で「ぴょん!」と軽やかに跳び越える跳躍力を発揮していた。
- 平均台の上では、前進するだけでなく、カニ歩きや後ろ向きにも挑戦し、全身でバランスをとりながら慎重かつ楽しそうに渡り切るなど、平衡感覚の育ちが見られた。
- ボール遊びでは、保育者の投げる方向を予測して両手でしっかりとキャッチしたり、狙った場所へ片手で力強く投げ返したりと、目と手の協調運動がスムーズになった。
- 足腰が丈夫になり、階段の昇り降りでは手すりに頼らずに、交互に足を運んでリズミカルにリズムよく進む頼もしい姿が見られた。
Q2. 固定遊具への挑戦は?
- 鉄棒への意欲が高まり、腕の支持力を生かして「前回り」をしたり、鉄棒を掴んだまま足の間を抜く「足抜き回り」を連続で行ったりと、アクロバティックな動きを楽しんでいた。
- ジャングルジムでは、一段ずつ足場を確かめながらスイスイと頂上まで登り切り、「おーい!」と高い場所から景色を楽しむ余裕と自信を見せていた。
- 雲梯(うんてい)にぶら下がり、自分の体重をしっかりと腕で支えながら、次の一歩(一握り)へ進もうと懸命に身体を揺らして挑戦する逞しい姿が見られた。
- 三輪車の操作が巧みになり、ペダルを力強く踏んで立ち漕ぎをしたり、ハンドル操作を工夫してバックさせたりと、空間の広さを把握して自由に乗りこなしていた。
- 滑り台では、前の友だちとの間隔を確認してから正しい姿勢で滑り始め、着地後も速やかに場所を空けるなど、遊具を安全に使うマナーが定着していた。
Q3. 手指の巧緻性(ハサミ・制作)は?
- ハサミの操作が安定し、一回切りだけでなく、紙を動かしながら描かれた線に沿ってゆっくりと切り進めるなど、連続切りへのステップアップが見られた。
- 糊を使う際は、人差し指で適量を取り、パーツの四隅まで丁寧に塗り広げてから貼り付けるなど、細部まで綺麗に仕上げようとするこだわりが感じられた。
- 折り紙では、端と端を合わせる「角合わせ」を意識し、指先でしっかりと折り目をつけて三角や四角を折るなど、形を作る楽しさを味わっていた。
- 紐通し遊びでは、極小のビーズや細いストローの穴に集中して糸を通し、思い描く長さになるまで根気強く取り組む集中力を発揮していた。
- 塗り絵や自由画では、自分の好きな色を選び、指定された枠からはみ出さないように手首の動きを調整しながら、丁寧に色を乗せていく姿が見られた。
Q4. 安全への意識とルールは?
- 戸外遊びの際、周りで遊んでいる友だちの動きをよく見て、ぶつかりそうになるとスピードを緩めたり避けて走ったりするなど、安全を意識した行動が取れていた。
- 滑り台やブランコなどの人気遊具の順番待ちでは、保育者に促されなくても自分から列の後ろに並び、一定の距離を保って静かに待つ社会性が身についていた。
- 散歩道中では、白線の内側を歩くことや信号機の色を意識し、「赤は止まるんだよね」と自らルールを確認しながら交通安全を守って歩いていた。
- 走っていて躓いて転んでも、とっさに手をついて顔を守ることができ、すぐに立ち上がって衣服を払うなど、心身ともに逞しく成長した姿が見られた。
- 友だちが危ない遊び方をしたり、約束を忘れていたりすると、「それは危ないよ」「気をつけて」と優しく注意し、お互いの安全を気遣う場面が見られた。
Q5. リズム遊び・身体表現は?
- 「鬼のパンツ」などの馴染み深い曲が流れると、歌詞に合わせて元気いっぱいに踊り、力強い振り付けで全身を使って表現することを楽しんでいた。
- ピアノの旋律が力強くなると大股で歩き、高い音で軽やかになると爪先立ちになるなど、音の性質を聞き分けて即座に身体の動きを変化させていた。
- 「獲物を狙うライオン」や「春を待つチョウ」など、動物の特性をイメージして表情や動きを工夫し、その役になりきってダイナミックに表現していた。
- 友だちとペアになり、「アルプス一万尺」などの手合わせ遊びを楽しみ、相手とリズムや視線を合わせることで生まれる一体感を喜んでいた。
- 音楽に合わせて自由に動き、音が止まった瞬間に片足立ちや面白いポーズでピタッと静止する「ストップゲーム」を楽しみ、身体の制御力を発揮していた。
🧡 人間関係(友だち・人)
Q1. 協同的なごっこ遊びは?
- 節分行事の経験から「豆まきごっこ」が始まり、「次は私が鬼ね」「いいよ、投げるよ!」と、自分たちで役割を交代しながら、共通の物語を共有して遊んでいた。
- お店屋さんごっこでは、「いらっしゃいませ」「これください」と、店員と客それぞれの立場になりきり、言葉のやり取りを繋げながら遊びを豊かに発展させていた。
- 病院ごっこでは、聴診器に見立てた玩具で「もしもししますね」と診察し、紙を薬に見立てて手渡すなど、実体験に基づいた細かな役割分担を楽しんでいた。
- ブロック遊びでは、一人が作ったものに刺激され「ここに駅を作ろう」「車も置こうよ」と友だちとアイデアを出し合い、一つの大きな街を作り上げる協力体制が見られた。
- 遊びが途切れると「次は公園に行くことにしよう!」と相談し、互いの提案を受け入れながらイメージを共有して、主体的かつ協同的に遊ぶ姿が見られた。
Q2. 言葉によるコミュニケーションは?
- 玩具の貸し借りが必要な場面で、「貸して」「いいよ」「あとでね」といった交渉が保育者の仲立ちなしで成立し、自分の感情をコントロールして解決する力が育ってきた。
- 自分の意見をはっきりと伝えるだけでなく、友だちの「私はこうしたい」という話にも耳を傾け、お互いが納得できる遊び方を探ろうとする対話の姿勢が見られた。
- 感謝の「ありがとう」や、誤ってぶつかった時の「ごめんね」を、場に応じた自然なトーンで使い分け、対人関係を円滑にする心地よさを実感していた。
- 転んで泣いている友だちや困っている子に気づくと、そっと側へ寄り添い「大丈夫?」「痛いの飛んでいけ」と優しく言葉をかけ、共感の気持ちを表現していた。
- 「これは順番だよ」「座って遊ぼうね」など、遊びのルールを子ども同士で声をかけ合って確認し、集団としての望ましい振る舞いを互いに意識し合っていた。
Q3. 集団遊び(ルール)への理解は?
- 「しっぽ取り」では、自分のしっぽを奪われないように身体をひねって逃げたり、隙を見て相手を追いかけたりと、ゲームの目的を正しく理解して全力で楽しんでいた。
- 「椅子取りゲーム」で負けて座れなかった際、以前のように泣き続けるのではなく、「がんばれー!」と残った友だちを応援する側に回り、集団全体を楽しむ心の余裕が見られた。
- 「だるまさんが転んだ」では、鬼の声をよく聞き分け、動きたい気持ちを抑えてピタッと静止するスリルを楽しみ、集団のリズムを共有していた。
- 鬼ごっこにおいて、タッチされたら素直に認め「次は僕が鬼だね」と役割を交代し、遊びを継続させるための公平なルールが子どもたちの中に定着していた。
- 片付けの時間になると、「みんなでやると早いね」と声をかけ合い、玩具を分担して元の場所へ戻し、協力して場を整えることに喜びを感じていた。
Q4. 他者(異年齢・地域)への関心は?
- 年長児が卒園に向けて制作している共同作品を見て、「すごいね」「お兄さんになったら作るの」と憧れの眼差しを向け、進級への意欲をさらに高めていた。
- 散歩中に出会う地域の方々に対し、保育者が挨拶する姿を模倣するだけでなく、自ら進んで「こんにちは」と元気よく声をかけ、周囲の社会との繋がりを楽しんでいた。
- 給食の先生がワゴンを運んでくると、「今日の給食おいしかったよ、ありがとう」と直接感謝を伝え、自分たちの生活を支えてくれる人への認識が深まっていた。
- 1歳児クラスの小さい子と関わる際、自らお兄さん(お姉さん)らしく歩幅を合わせたり、玩具を優しく手渡したりと、相手を慈しむ心の余裕が感じられた。
- 実習生のお姉さんに対して、「ここは座って食べるんだよ」と自慢げに園の約束を教え、自分が培ってきた自信を他者に伝えようとする誇らしげな姿が見られた。
Q5. 社会的ルールとマナーは?
- 公園での戸外活動中、「ゴミは捨てちゃダメなんだよね」と保育者に知らせたり、落ちているゴミを拾ってゴミ箱へ入れたりして、公共の場でのマナーを意識して動いていた。
- 玄関では靴を脱いだ後、踵をピタッと揃えて端に置く習慣が身につき、自分だけでなく友だちの乱れた靴も直そうとする几帳面な姿が見られた。
- 職員室に入る際や降園時など、状況に応じた挨拶や返事を適切な声量で行い、場に応じた望ましい振る舞いができるようになってきた。
- 遊びの終わりに「次の人が使いやすいように」という意識を持ち、ブロックを種類ごとにカゴへ戻すなど、整理整頓を生活の自然なリズムとして捉えていた。
- 友だちとの関わりの中で「叩いたら痛いよ」「嫌だって言ってるよ」という保育者の言葉を内面化し、相手の気持ちを推し量って行動しようとする自制心が育ってきた。
💛 環境(自然・物)
Q1. 冬の自然(氷・霜・風)への関心は?
- 朝の園庭でバケツに張った氷を見つけると、そっと持ち上げて「透き通ってて綺麗だね」「こっちは分厚いよ」と、氷の冷たさや光の反射を五感でじっくりと味わっていた。
- 日陰の地面にできた霜柱を慎重に踏みしめ、「ザクザクって音がする」「足の裏が面白いよ」と、冬ならではの感触や音の響きを楽しみ、季節の不思議を体感していた。
- 冷たい北風に向かって「負けないぞー!」と元気いっぱいに走り出し、風の抵抗を感じながらも身体を動かすことで内側から温まる心地よさを実感していた。
- 園庭の片隅で梅のつぼみが膨らんでいるのに気づき、「もうすぐお花が咲くのかな」「赤ちゃんのお花だね」と、春の訪れを心待ちにする優しい眼差しを見せていた。
- 影踏み遊びの中で、「自分の影がすっごく長くなってるよ」と太陽の低さによる影の変化を不思議がり、影を追いかけながら光の性質に興味を示していた。
Q2. 節分行事(豆・鬼)への興味は?
- 魔除けのヒイラギの葉をそっと指先で触り、「トゲトゲしてて痛いね」「これなら鬼さんも逃げるかな」と、植物の特性と行事の繋がりを自分なりに考えていた。
- 節分に使う大豆を掌に乗せて、「いい匂いがする」「お豆って固いんだね」と、一粒ずつの形や匂いを確かめながら、食材としての特徴にも関心を寄せていた。
- 鬼のお面製作では、「強そうな顔にするんだ」と眉毛を吊り上げたり、牙を描き込んだりと、様々な表情を工夫して表現し、役になりきる期待感を高めていた。
- 節分の由来についての話を興味深く聞き、「悪いものをやっつけるんだよね」と内容を内面化し、行事の持つ意味を言葉で理解しようとする姿が見られた。
- 「鬼は外、福は内」という言葉の響きを面白がり、「福は内って、神様が来るの?」と問いかけるなど、伝統的な言葉の背景を知ろうとする知的好奇心が見られた。
Q3. 数量・形・文字への関心は?
- 豆の数を「1、2、3…」と数えながら、「私のお口は3歳だから3個だね」と、自分の年齢と数量を関連付けて捉え、数への理解を深めていた。
- 絵本や掲示物の中から自分の名前に使われている文字を指差し、「あ、これ私の『あ』だ!」と、文字という記号に対する認識をさらに広げていた。
- 時計を指差して「長いお針さんが一番上にきたよ」「お片付けの時間だね」と、針の位置を合図にして生活の流れを自主的に意識する姿が見られた。
- 三角や四角の図形パーツを自由に組み合わせ、「三角を二つにしたらお星さまになったよ」と、形の構成を楽しみながら構成遊びを発展させていた。
- 並んで待つ際に「一番、二番…」と数え、「次は僕の番だね」と順序を正しく理解し、順番を待つという社会的な行動に数概念を活用していた。
Q4. 探索活動(発見と観察)は?
- 固く閉じた冬芽を見つけ、「まだ眠っているけど、春になったらお花や葉っぱになるんだよ」と保育者の話を思い出し、植物の生命力に感銘を受けていた。
- 散歩中に図鑑を広げ、「この赤い実は何かな?」と絵と実物を照らし合わせ、冬の自然の中にある色彩を熱心に調べて知的な探求心を満たしていた。
- 小鳥の鳴き声が聞こえると「あそこにスズメさんがいる!」「ハトさんがお散歩してるよ」と、鳥の種類や動きを的確に捉えて観察することを楽しんでいた。
- 日向と日陰に立って「お日様の下はポカポカ温かいね」と、光がもたらす温度の違いを肌で感じ、太陽の恩恵を実感として捉えていた。
- 日陰の水たまりに残った氷が、お日様にあたって少しずつ溶けていく様子をじっと見つめ、「お水に戻っちゃった」と物質の変化を興味深く観察していた。
Q5. 玩具の構成と創造性は?
- ブロック遊びでは、単に高く積むだけでなく、「ここは鬼ヶ島のお城だよ」「トゲトゲの屋根なの」と、行事のイメージを投影させた複雑な構造物を作り上げていた。
- 箱やカップなどの廃材を自ら選び、「お豆を入れるマスを作るの」とセロハンテープで丁寧に繋ぎ合わせ、目的を持って形を作る創造的な力を発揮していた。
- ピースの数が多いパズルに対しても、絵柄の繋がりや枠の形を論理的に見極め、途中で投げ出すことなく最後まで一人で完成させる達成感を味わっていた。
- 粘土遊びでは、平らに伸ばして「海苔」に見立て、中に具材を詰めて「恵方巻だよ」と丸めるなど、季節の食文化を模倣した見立て遊びを楽しんでいた。
- レール遊びでは、スロープを使って立体的にコースを構築し、電車の連結や走るスピードを調整しながら、自分の思い描く街の風景を豊かに創造していた。
💚 言葉(理解・発語)
Q1. 会話の論理性(理由・説明)は?
- 自分の欲求を伝える際、「今はこれを使いたいから、あとで貸してね」と理由を添えて交渉するなど、論理的に意思を伝える力が育ってきた。
- 「昨日はパパと公園で滑り台したのが楽しかったの」と、過去の出来事を状況描写を交えて詳しく報告し、経験を誰かに伝える喜びを味わっていた。
- 節分に向けて「鬼が来たら、みんなで豆を投げてやっつけるんだよ」と、これからの行動の見通しを友だち同士で説明し合い、期待感を高めていた。
- 「まず靴を履いて、それから帽子を被るんだよね」と、生活習慣の順序を正しく言語化して確認し、確実に見通しを持って行動しようとする姿が見られた。
- 保育者や友だちの問いかけに対して「それは〇〇だと思うよ」と、相手の話の内容を理解した上で的確な返答をし、会話のキャッチボールを楽しんでいた。
Q2. 語彙の豊かさは?
- 「鬼はとっても強そうだね」「お豆は固いよ」と、対象の状態を表す形容詞を適切に使い分け、自分の感じた印象をより豊かに表現できるようになってきた。
- 節分行事を通して「イワシの頭」「ヒイラギ」といった普段の生活では馴染みの薄い言葉にも興味を持ち、その名称を正しく覚えて会話に取り入れていた。
- 散歩や着脱の際、「右の靴」「左の手」と方向を示す言葉への理解が進み、保育者の指示を空間的に把握して動く姿が見られた。
- お当番活動の際など、「〇〇です」「〇〇してください」と丁寧語を意識して使い分けようとし、相手や状況に応じた言葉の選択に興味を持ち始めていた。
- クラスの友だちへの親近感が深まり、全員の名前をフルネームで覚えて呼び合うなど、仲間意識に支えられた語彙の広がりが感じられた。
Q3. 質問と知的好奇心は?
- 「なんで鬼さんはお豆が嫌いなの?」と行事の由来について素朴な疑問を持ち、保育者の説明に「へぇ〜」と納得しながら、文化の背景を学ぼうとする姿勢が見られた。
- 製作活動の際、「これはどうやってくっつけるの?」と工程や方法を具体的に質問し、自分の力で完成させるための確実な情報を得ようとする意欲が見られた。
- 保育者が話す中で知らない言葉に出会うと、「それってどういうこと?」と即座に意味を問いかけ、新しい知識を自分のものにしようとする探究心が旺盛だった。
- 冬の図鑑を自ら広げ、「氷の中には何がいるのかな」と絵と実体験を照らし合わせながら、より深い知識を得ようと集中して観察していた。
- 保育者の話を最後まで注意深く聞き、内容を整理した上で「じゃあ〇〇はどうなるの?」と関連した質問を重ねるなど、思考の深まりが感じられた。
Q4. 物語や歌の表現は?
- 「まめまき」の歌を、一語一句間違えずに楽しそうに歌い、歌詞の意味に合わせて豆を投げるジェスチャーを交えながら、冬の行事の世界を享受していた。
- 絵本の読み聞かせでは、「うさぎさん、泣いちゃってかわいそう」と登場人物の気持ちに深く共感し、物語の展開を自分の感情と重ね合わせて楽しんでいた。
- 紙芝居が終わると、「この後、みんなでパーティーしたんだよ」と自分なりに続きの物語を考えて話し、豊かな想像力で世界を広げていた。
- 知っている歌の歌詞の一部を「ブーブー」などの好きな言葉に変えて替え歌を作り、言葉の響きを変える面白さを友だちと笑い合って楽しんでいた。
- ごっこ遊びの中では、「いらっしゃいませ、何にしますか?」と、その役になりきった独特のトーンやセリフを使い、現実とは別の世界を生き生きと演じていた。
Q5. 挨拶とマナーは?
- 朝の登園や降園の際、相手の顔をしっかり見て「おはようございます」「さようなら」と元気よく挨拶し、集団生活の心地よいリズムを作っていた。
- 食事の前後は「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせ、命への感謝を言葉に込める習慣が、保育者の促しがなくとも自然に行えるようになってきた。
- 職員室への入室マナーへの意識が高まり、入り口で「失礼します」と言おうとしたり、用件を丁寧に伝えようとしたりと、社会性を意識した行動が見られた。
- 名前を呼ばれたり問いかけられたりした際、相手に届くはっきりとした声で「はい!」と返事をし、意志の疎通を大切にする姿勢が身についてきた。
- 「〇〇くん、貸してください」と、友だちに対しても丁寧な言葉遣いを心がけようとする姿が見られ、言葉によって良好な人間関係を築こうとする成長が感じられた。
💜 表現(感性・創造)
Q1. 描画(イメージの表現)は?
- 節分の経験が強く印象に残っており、画用紙いっぱいに鬼の絵を描く際、「ツノは二本だよ」「牙が強そうでしょう」と、特徴を的な捉えて細部まで描き込んでいた。
- 描画のバリエーションが広がり、人物の顔から繋がるように胴体や手足を描き加え、手足の先まで意識して表現しようとする身体認識の深まりが見られた。
- 「ここは火の海なの」と赤色を塗り広げたり、空を青色で埋めたりと、自分のイメージに合わせた色を主体的に選び、力強い筆致で画面全体を構成していた。
- 描き終えた絵を見せながら、「これはね、お豆を投げて鬼が逃げているところ」と、まるで物語を読み聞かせるように言葉を添えて詳しく説明してくれた。
- 豆まきでのスリルや達成感を鮮明に思い出し、友だちと肩を並べて豆を投げているシーンを描くなど、実体験に基づいた経験画を意欲的に楽しんでいた。
Q2. 音楽・リズム表現は?
- 「鬼のパンツ」など馴染み深い曲が流れると、歌詞に合わせて力強く足踏みをしたり、パンツを履く動作をユーモラスに表現したりして、全身で踊る喜びを爆発させていた。
- カスタネットやスズなどの楽器を持ち、ピアノの拍子に合わせて「タン・タン・タン」と一定のリズムで叩き、友だちと音が揃う心地よさを合奏のように楽しんでいた。
- 音楽の雰囲気を感じ取り、ゆったりとした曲では優雅に手を広げ、激しい曲ではジャンプをするなど、即興で身体を動かして自分なりのダンスを創り出していた。
- リトミックでは、音の高低を聞き分けて「高い音はキラキラ」「低い音はのっしのっし」と即座に動きを切り替え、音の性質を身体感覚で鋭く捉えていた。
- 友だちと顔を見合わせて声を揃えて歌うことを心地よく感じ、サビの部分を大きな声で合唱するなど、音楽を通じた一体感を満喫していた。
Q3. 制作活動(節分・廃材)は?
- 紙皿や紙コップに切り込みを入れたり色を塗ったりして、「私はピンクの鬼さん」と自分なりのイメージを投影させた世界に一つのお面制作に熱心に取り組んでいた。
- 毛糸を細かく切って束ね、糊を使って鬼の髪の毛に見立てて貼るなど、素材の質感を生かした工夫を凝らし、完成度の高い作品を目指そうとしていた。
- 廃材コーナーから箱や筒を自ら選び、セロハンテープで器用に貼り合わせて「これは鬼を捕まえる機械だよ」と立体的な構造物を創造する力を発揮していた。
- ハサミで丁寧に切り抜いた図形を組み合わせて「鬼の角」や「目」を作り、バランスを考えながら構成していくなど、細かな作業を粘り強く最後までやり遂げていた。
- 完成したお面を早速身につけ、「ガオー!」と役になりきって園内を歩き回り、自分の作ったものが遊びの道具になる達成感を味わっていた。
Q4. 見立て・ごっこ遊びの創造性は?
- 新聞紙を自分の手のひらでギュッと丸めてたくさんの豆を作り、「鬼は外!」と投げ合う豆まきごっこを自ら主導し、行事の余韻を遊びの中で広げていた。
- 積み木を高く積み上げたり四角く囲ったりして「ここは鬼から隠れるお家なの」と場所を見立て、友だちと家族になりきって静かに身を潜めるスリルを楽しんでいた。
- 布を背中に回してクリップで留め、ヒーローのマントに見立てて「助けに来たよ!」と困っている友だちを助けに行くなど、役柄に応じた振る舞いを見せていた。
- 園庭で拾ったドングリを「これは不思議な豆なんだよ」と見立て、鬼を眠らせる特別な道具として遊びに取り入れるなど、自由な発想で物語を豊かにしていた。
- 広告紙を細く丸めて剣にしたり、カップを電話にしたりと、身近な素材を瞬時に必要な道具へと変化させ、イメージの世界を途切れさせることなく遊んでいた。
Q5. 感動や発見の共有は?
- 日向に置いておいた氷が少しずつ溶けていく様子を観察し、「あ、お水になった!魔法みたい」と驚き、側にいる友だちを呼んで不思議な変化を共有しようとしていた。
- 友だちが作った個性的なお面を見て、「この鬼さん、強そうでかっこいいね!」と相手の表現を認め、自分の発見した良さを言葉にして伝える優しさが見られた。
- 足元で見つけた大きな霜柱を「ここにあるよ」と友だちに教え、一緒に踏んでサクサクと鳴る音を楽しみながら、自然の面白さを共感し合っていた。
- 自分で描いた絵や完成した制作物に対して「見て見て、すごいでしょ!」と保育者に繰り返し報告し、自分の発見や努力を認められることで深い満足感を得ていた。
- 鬼を追い払った瞬間に友だちとパッと顔を見合わせ、言葉にならなくても「やったね!」という達成感を笑顔で共有し、仲間の存在を心強く感じていた。
2. 低月齢グループ(10月〜3月生まれ)
【時期の目安】 2歳11ヶ月〜3歳4ヶ月頃
子どもにとってどんな時期?
3歳のお誕生日を迎え、自分も「お兄さん・お姉さん」になれる喜びを感じています。 言葉でのやり取りが活発になり、自分の気持ちを言葉で伝えたり、相手の話を聞いたりできるようになります。節分行事では、鬼の怖さを感じつつも、みんなと一緒に参加しようとする姿が見られます。
2月に特に観たい発達テーマ
- 節分行事への参加(豆まき、お面作り)
- 言葉の増加と会話(理由、報告、質問)
- 生活習慣の自立(着脱、トイレ、箸への興味)
- 友だちとの関わり(「貸して」「入れて」)
🌿 養護(生活・情緒)
🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)
Q1. 衣服の着脱(ボタン・前後)は?
- 指先の使い方が巧みになり、パジャマの大きめのボタンを穴に押し込み、反対の手で引き出す一連の動作に集中して取り組み、自力で留められた喜びを味わっていた。
- 衣服を着る際、胸元のマークや絵柄を自分で確認して「前はこっちだね」と前後を正しく判断し、袖や頭をスムーズに通そうとする自立した姿が見られた。
- 足腰の安定感が増し、椅子に座らなくても立ったまま片足ずつズボンやパンツに足を通し、ふらつくことなく腰まで引き上げて履くことができていた。
- 靴の左右の形の違いに気づき、つま先の向きを合わせて並べてから履くなど、間違えずに自分で履こうとする丁寧な意識が育ってきた。
- 脱いだ後の衣服は、保育者の真似をして半分に畳もうとしたり、自分のカゴやロッカーへ進んで片付けたりと、身の回りの整理整頓にも関心を持ち始めていた。
Q2. 排泄(トイレ)の自立は?
- 尿意の自覚がはっきりとし、遊びの合間に「チッチ出る」「トイレ行く」と自ら保育者に教え、トイレでの排泄成功体験を自信に繋げていた。
- 失敗せずにトイレで排泄できる機会が増えたことで、自ら「お兄さん(お姉さん)パンツにする」と意欲を見せ、日中を布パンツで安定して過ごせる時間が増えてきた。
- 排泄の合図を聞くと自らトイレへ向かい、足元を支えながらズボンやパンツを膝まで下げて脱ごうとするなど、一連の動作に能動的に取り組んでいた。
- 排泄が終わると「自分で流す」とレバーに手をかけ、水が流れる様子を最後まで見届けてから洗面所へ向かうなど、トイレの一連の流れを習慣としていた。
- トイレに行くことを嫌がらず、保育者の促しに対しても「行ってみる」と前向きに応じるなど、排泄のリズムが生活の一部として心地よく定着していた。
Q3. 食事(スプーン・意欲)は?
- スプーンを下から安定して持つ「下手持ち」が定着し、食器の縁を上手に使いながら食べ物をすくい、こぼさないように口へ運んで綺麗に食べようとする姿が見られた。
- 幼児クラスの友だちが箸を使っているのを見て「やってみたい」と強い興味を示し、保育者に見守られながら箸を手に取って食材を挟もうと意欲的に挑戦していた。
- 苦手な食材があっても、保育者の「一口だけ頑張ってみようか」という励ましに頷き、勇気を出して食べてみることで「ピカピカ(完食)になった!」と達成感を味わっていた。
- 口の中に物を詰め込みすぎると噛みにくいことに気づき、自分の適量を確認しながら「もぐもぐ」とよく噛んで味わって食べる、落ち着いた食事のリズムが身についてきた。
- 食べ終わると満足そうな表情で「ごちそうさまでした」と手を合わせ、食器を配膳台まで慎重に運び、椅子を引いて片付けるまでを自分で行おうとしていた。
Q4. 睡眠(午睡)の安定は?
- 戸外活動でたっぷりと身体を動かして遊ぶことで心地よい疲労感を得て、自分の布団に入るとリラックスした状態でスッと深い眠りに就くことができていた。
- 午睡の準備では「自分でやる」とパジャマへの着替えに意欲的に取り組み、着替えた後は満足そうな表情で自ら布団に入って入眠の準備を整えていた。
- 途中で目が覚めてしまうことがあっても、保育者が側に寄り添って優しく背中をさすったりトントンしたりすることで、安心して再び眠りに戻ることができていた。
- 毎日一定時間のまとまった睡眠がとれるようになり、目覚めもすっきりと機嫌良く、起きた後は自分から進んで排泄や次の活動に向かう見通しを持った姿が見られた。
- 起床後は保育者に抱っこを求めて寄り添い、少しの間温もりに触れて甘えることで、家庭と園の切り替えをスムーズに行い、午後の活動へ意欲を繋げていた。
Q5. 健康管理(手洗い・鼻水)は?
- 帰園後は自ら進んで洗面所へ向かい、服の袖を肘まで丁寧にまくり上げてから、石鹸を泡立てて指の間までしっかりと洗う衛生習慣が定着してきた。
- 鼻水が出ると不快感から「お鼻出た」と保育者に知らせたり、自分でティッシュを取りに行って鼻の下を拭こうとしたりして、清潔を保とうとする意識が見られた。
- 冬の冷たい風の中でも「お外行こう!」と元気いっぱいに走り回り、身体の芯から温まるまで活発に遊んで、寒さに負けない丈夫な身体作りをしていた。
- 冬の乾燥による肌荒れを防ぐため、保育者に保湿クリームを塗ってもらう際も「ここも(塗って)」と手足を差し出し、自分の身体をケアすることに前向きに取り組んでいた。
- 咳が出そうになると口を手で覆う保育者の仕草を真似ようとするなど、咳エチケットという新しい健康習慣に興味を持って実践しようとする姿が見られた。
💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)
Q1. 節分(鬼)への反応は?
- 節分行事で鬼が登場すると、驚きと怖さから顔を強張らせて保育者の背後に素早く隠れ、大人の温もりに触れることで安心感を得ようとしていた。
- 怖さで涙目になりながらも、掌に握りしめた新聞紙の豆を「えいっ」と投げる仕草を見せ、自分なりに勇気を振り絞って行事に参加しようとする逞しさが見られた。
- 鬼が去って静かになると、それまでの緊張が解けたように大きく息をつき、お気に入りの玩具を手に取って速やかにいつもの遊びに戻る心の切り替えができていた。
- 遠ざかっていく鬼に向かって、保育者と一緒に「鬼さんバイバイ」と小さく手を振り、未知の存在に対する不安を解消し、安心感を確認する様子が見られた。
- 鬼への恐怖を感じた際、自然と近くにいる友だちと肩を寄せ合ったり手を繋いだりして、仲間との連帯感の中で不安を乗り越えようとする微笑ましい姿があった。
Q2. 自己主張(イヤイヤ)の様子は?
- 自分の意志が強まり「イヤ!」とはっきり拒否する場面もあるが、保育者が「〇〇したかったんだね」と言葉を添えると、納得したように理由を頷きや指差しで伝えようとしていた。
- 玩具を貸してほしい時など、自分の思い通りにならないもどかしさを泣いたり怒ったりして表現するが、それは自己の確立に向けた大切な成長過程として現れていた。
- 「自分でやりたい」という欲求が一段と高まり、保育者の手助けを「ないない(いらない)」と払いのけ、試行錯誤しながら自分の力で完結させようとするこだわりを見せていた。
- 激しく泣いて抗議していても、保育者がその時の複雑な感情を優しく代弁し、十分に気持ちを受け止めることで、次第に落ち着きを取り戻し、自分から気持ちを切り替えていた。
- 衣服や玩具の色、食事の順番などに対して「これがいい」とはっきり自分の好みを主張し、自分の意志が尊重されることに深い満足感を抱いていた。
Q3. 感情の表出は?
- 戸外遊びで追いかけっこをしたり、面白い発見をしたりすると、その場でぴょんぴょんと弾むようにジャンプし、喜びを生き生きと全身で表現していた。
- 節分飾りのイワシの頭やヒイラギを初めて見た際、驚いて目を見開きながら「わあ!」と声を上げ、心の動揺や発見をストレートに言葉に乗せていた。
- 共感性が育ち、側にいる友だちが楽しそうに大笑いしていると、その明るい雰囲気に誘われるように自分もつられて満面の笑みを浮かべていた。
- 馴染み深い音楽や歌が聞こえてくると、表情を和らげてリズムに乗り、心地よさを身体全体でゆらゆらと揺らして表現する感受性の豊かさが見られた。
- 眠い時や家庭を思い出して少し寂しくなった時、指を吸ったり特定のタオルに触れたりして、自分なりに安心感を作り出し、情緒を安定させようとしていた。
Q4. 安心できる環境は?
- 広い室内でも、自分がお気に入りだと感じているミニカーやぬいぐるみを側に置くことで心の拠り所にし、そこから探索活動を広げるという安定した遊びが見られた。
- 部屋の隅やトンネルのような狭いスペースを見つけると、自分だけの隠れ家を見つけたように入り込み、静かな空間の中で落ち着いて過ごす時間を楽しんでいた。
- 保育者の温かな見守りとゆったりとした時間の流れの中で、急かされることなく自分のペースで活動を選べる環境が、情緒の安定に大きく寄与していた。
- 食事の時間には、いつもの自分の椅子と場所に座り、決まった生活動線の中に身を置くことで、「次は何をするか」という見通しを持って安心して過ごしていた。
- 転んで痛かった際や、不安を感じた時に保育者に抱きしめられると、すぐに涙を拭って落ち着きを取り戻し、大人との深い愛着関係を基盤に活動を再開していた。
Q5. 遊びへの集中は?
- 自分が「これを完成させたい」と思ったブロックの構成やままごとのお料理作りに、周囲の音を気にせず長時間集中し、遊び込む粘り強さが見られるようになった。
- 絵本コーナーで一人静かにページをめくり、描かれた絵を指差して言葉にしたり、じっと見入ったりして、お話の世界を自分なりに楽しむ集中力を発揮していた。
- 音楽に合わせて楽器を鳴らしたり体を動かしかったりする活動では、自分の身体の感覚を確かめるように夢中になって取り組み、表現する喜びを享受していた。
- 公園の探索では散歩車から勢いよく降り、足元の小さな石や虫の動きを見つけると、じっと屈んで動かなくなるまで観察するなど、旺盛な好奇心を見せていた。
- 型はめ玩具や砂場での型抜きなど、同じ動作を何度も繰り返す遊びを好み、自分の思い描く結果が得られるまで納得のいくまで熱心に取り組んでいた。
🌸 五領域(遊びと活動)
🩵 健康(運動・身体)
Q1. 歩行の安定と運動は?
- 脚力が強まり、広い園庭を転ばずに力強く走り回るだけでなく、保育者の合図に合わせてピタッと止まったり、急な方向転換をしたりと、身体の制御能力が大きく向上していた。
- 足元の感覚が鋭くなり、園庭のちょっとした段差や石を見つけると、手をつかずに片足ずつひょいと跨ぎ、身体の重心をうまく保ちながら進むことができていた。
- 両足で地面を蹴って跳ぶ「グー跳び」に意欲的に挑戦し、着地時にバランスを崩しそうになりながらも、跳ぶ瞬間の浮遊感を面白がって何度も繰り返していた。
- 散歩では保育者や友だちとしっかりと手を繋ぎ、道端の草花に目を向けながらも一定のペースを崩さず、長い距離を最後まで自分の足で歩き通す逞しさが見られた。
- 階段の昇り降りでは、手すりを補助的に使いながらも、足元をよく見て一段ずつ確実に足を運ぶなど、身体を連動させたスムーズな身のこなしが身についてきた。
Q2. 戸外での身体活動は?
- 解放感あふれる園庭で保育者や友だちとの追いかけっこを楽しみ、周囲の状況を感じ取りながら全力で駆け抜けることで、全身を躍動させる心地よさを味わっていた。
- 転がるボールを夢中で追いかけ、勢いよく蹴り出したり、両手でしっかりと抱えて投げたりと、遊具を介した身体活動に熱心に取り組む姿が見られた。
- 砂場では安定した座位でじっくりと腰を据え、シャベルで砂を高く積んで山を作ったり、型抜きを成功させて「見て!」と喜んだりと、じっくりと遊び込む姿が見られた。
- 滑り台の階段を一段ずつ登り、頂上で姿勢を整えてから滑り降りる一連の動作が安定し、着地時も両足でしっかりと踏ん張ってバランスを保つことができていた。
- 鉄棒をギュッと握ってぶら下がり、自分の腕の力で身体を支えながら足を浮かせてみるなど、新しい運動遊具の使い道に興味を持って挑戦していた。
Q3. 手指の操作(つまむ・貼る)は?
- 指先の巧緻性が高まり、小さなシールを台紙の端から爪先を使って器用に剥がし、自分が「ここだ」と決めた場所へ集中して貼り付ける姿が見られた。
- クレヨンをしっかりと握り、手首を柔軟に動かしながら力強い線を描いたり、丸らしき形をぐるぐると描き込んだりと、描画を通じた自己表現を楽しんでいた。
- 玩具の出し入れを単なる動作としてだけでなく、「大きいものは下、小さいものは上」など自分なりの法則を楽しみながら、指先の感覚を確かめていた。
- 洗濯ばさみのバネの強さを指先の力で調節して開き、紙の端や紐を挟んで繋げていくなど、道具の特性を理解して遊ぶ複雑な操作に挑戦していた。
- 粘土遊びでは、掌で転がして細長くしたり、指先で小さくちぎって丸めたりと、素材の感触を楽しみながら自由自在に形を変える面白さを味わっていた。
Q4. 危険回避と安全は?
- 転倒しそうになった瞬間に、とっさに自分の手をついて顔や身体を守る防御反応が備わり、大きな怪我に繋がらないよう身を守る力がついてきた。
- 探索活動に夢中になっていても、保育者の「待ってね」という制止の言葉が届くと、その場で動きを止めて周囲を確認するなど、言葉による安全の共有ができていた。
- 賑やかな園庭で走っている際、向かってくる友だちの動きを察知してスピードを緩めたり、進路を譲ったりと、自分なりに事故を防ごうとする意識が見られた。
- 砂利道や段差のある不安定な場所を歩く際は、より安全な平らな場所を選んで慎重に足を進めるなど、状況に合わせた判断力が養われてきた。
- 興味の対象が広がっている中でも、口に入れてはいけないものや触ると痛いものを理解し、保育者の見守りの中で安全に探索活動を楽しんでいた。
Q5. 体力と活動量は?
- 厳しい寒さの中でも戸外に出るとパッと顔を輝かせて活発に動き出し、身体を十分に躍動させることで内側からポカポカと温まる感覚を喜んでいた。
- 長い距離を歩く散歩でも「抱っこ」と言わずに自分の足で一歩ずつ確実に進み、目的地に辿り着いた満足感を全身で表現する逞しい姿が見られた。
- 日中、身体をたっぷりと動かして過ごした日は空腹感を心地よく感じ、給食を意欲的に食べて「おかわり」を求めるなど、健やかな生活リズムが整っていた。
- 夕方になると一日の疲れから静かに過ごす場面もあるが、保育者の側で休息をとったり絵本を見たりして、自分なりに心身のエネルギーを回復させていた。
- 自由遊びや戸外遊びで全身を使って遊び切る満足感から、午睡の時間は心地よい疲労感に包まれてスッと深い眠りに就くことができていた。
🧡 人間関係(友だち・人)
Q1. 友だちへの関心(見る・まねる)は?
- 友だちが何をしているのか気になり、じっと顔を覗き込んだり隣に座ったりして、相手の存在を身近に感じながら同じ空間で過ごすことを楽しんでいた。
- 友だちが使っている魅力的な玩具に目を輝かせ、自分も同じ遊びの輪に加わりたいという意欲を持って、そっと手を伸ばして関わろうとする姿が見られた。
- 友だちがジャンプをしたり走ったりし始めると、自分も嬉しそうに同じ動作を繰り返し、互いの動きを模倣し合うことで生まれる一体感を喜んでいた。
- 泣いている友だちの顔を心配そうに覗き込み、背中を撫でようとしたり保育者に知らせようとしたりして、他者の感情を思いやる優しい心の育ちが見られた。
- 特定の友だちの側に自ら座り、お互いの遊びを邪魔することなく同じ素材で遊ぶ「並行遊び」を通して、仲間と共にいる安心感を味わっていた。
Q2. 玩具の関わり(貸し借り)は?
- 友だちの使っている玩具が欲しくなり、思わず手が出そうになる場面もあったが、保育者の顔を見て自分の欲求を抑えようとする自制心が芽生え始めていた。
- 玩具を使いたい時に「かして」と言葉を添えたり、掌を上に向けて差し出す仕草をしたりして、自分の意思を相手に伝えようとする意欲が見られた。
- 貸したくない気持ちがあっても、保育者の「後で貸してあげようね」という仲立ちによって納得し、友だちに「どうぞ」と渡せた達成感を自信に繋げていた。
- 玩具を貸してあげた後に友だちから「ありがとう」と言われると、照れくさそうにしながらも満面の笑みを浮かべ、他者との好意的なやり取りを喜んでいた。
- 友だちと同じ色や種類のブロックを手に持ち、顔を見合わせながら並んで組み立てることで、共通の物を通じた緩やかな関わりを楽しんでいた。
Q3. 保育者とのやり取りは?
- 保育者を信頼できるパートナーとして、「どうぞ」「ちょうだい」と玩具を交互にやり取りする遊びを繰り返し、応答的なコミュニケーションを楽しんでいた。
- 馴染みの手遊びが始まると保育者の動きを注視して真似をし、視線が合うと声を上げて笑うなど、大人との密なやり取りの中で情緒を安定させていた。
- 離れた場所から名前を呼ばれると、自分が必要とされていることを察して嬉しそうに駆け寄り、抱きしめられることで深い安心感を抱いているようだった。
- 疲れや寂しさを感じた時は自分から抱っこを求めて保育者の足にしがみつき、温もりに触れることで心を落ち着かせ、再び遊びに向かう活力を得ていた。
- 保育者の膝の上を自分の特等席のようにして座り、読み聞かせてもらう絵本のページを一緒にめくりながら、穏やかな対話の時間を心ゆくまで楽しんでいた。
Q4. 他者への反応は?
- 部屋に初めて見る実習生や職員が入ってくると、遊びの手を止めてじっと観察し、相手が安全な存在かどうかを確認しようとする社会的な警戒心と関心が見られた。
- 園庭で幼児クラスの年上の子がダイナミックに走り回るのを憧れの眼差しで追い、自分もあんな風に動いてみたいという好奇心を持って見入っていた。
- 散歩中、すれ違う地域の方々に保育者が挨拶するのを見て、自分も真似して小さく手を振るなど、周囲の社会との緩やかな繋がりを楽しんでいた。
- 園に戻る際などに「バイバイ」と声をかけられると、嬉しそうに手を振り返し、身振りを通した挨拶の心地よさを自分なりに味わっていた。
- 保育者が丁寧にお辞儀をする様子をよく見ており、それを模倣して自分もちょこんと頭を下げるなど、身近な大人の礼儀作法を身に付けようとしていた。
Q5. 集団生活への入り口は?
- おやつの時間になると、みんなと同じテーブルを囲む楽しい雰囲気を喜び、顔を見合わせながら食べることで集団の中の心地よさを実感していた。
朝の会でピアノの伴奏が聞こえてくると、自然と体が揺れ始め、友だちや保育者とリズムを共有する「集まりの場」の楽しみ方を理解していた。
友だちが数人集まって何かを覗き込んでいる場所に、「何があるの?」と自分から進んで加わろうとし、集団の輪に入る積極性が高まってきた。
一斉に片付けが始まると、周囲の様子を察して自分も玩具を持って箱に入れようとするなど、少しずつ集団のルールや生活の流れに協力する姿が見られた。
紙芝居や絵本の読み聞かせが始まると、周囲に溶け込むように椅子に座って集中し、物語の世界をみんなで楽しむ静かな共有の時間を過ごすことができていた。
💛 環境(自然・物)
Q1. 冬の自然(氷・寒さ)への反応は?
- 園庭で見つけた氷の破片を指先でそっとつつき、「つめたーい!」と驚きながらも、その透明さや手が冷える感覚を繰り返し確かめて楽しんでいた。
- 朝の冷え込みで吐く息が白くなることに気づき、不思議そうに何度も「ふぅー」と息を吐いては、空中に白く浮かぶ様子をじっと見つめていた。
- 頬に当たる冷たい風を肌で感じ、目を細めて身を縮めながらも、「風きたね」と保育者に知らせ、冬特有の空気感を全身で受け止めていた。
- 乾燥してパリパリになった落ち葉をあえて踏みしめ、「カサカサ」と鳴る音や足裏に伝わる軽い感触を面白がり、何度も往復して音を鳴らしていた。
- 散歩車に揺られながら、葉が落ちて枝だけになった木々を指差し、以前の様子との違いを自分なりに発見しては「ないない(葉っぱがない)」と訴えていた。
Q2. 節分(豆・鬼)への興味は?
- 新聞紙を自分の掌でギュッと丸めて豆を作り、保育者の「鬼は外!」という掛け声に合わせて力強く投げる動作を楽しみ、行事の雰囲気に参加していた。
- 壁に飾られた色鮮やかな鬼のお面を見つけると、「あ!」と指を差して保育者の顔を覗き込み、少し怖いけれど気になる存在として強い関心を示していた。
- 保育者が「おに(鬼)」と言うのを聞き、自分でも一生懸命に「おに、おに」と口に出してみるなど、行事を通じた新しい言葉の響きを楽しんでいた。
- 魔除けのヒイラギを保育者が持っていると、恐る恐る指先で触れ、葉の先の「チクチク」とした鋭い感触を肌で感じて驚きの表情を見せていた。
- 「まめまき」の歌の伴奏に合わせて、膝を屈伸させたり手拍子をしたりして、独特のリズムに乗って季節の歌に親しみを持っていた。
Q3. 玩具への興味(音・動き)は?
- 振ると音が鳴るマラカスやガラガラを両手に持ち、音の重なりやリズムの変化を楽しんで、自分自身の働きかけで環境が変わる喜びを味わっていた。
- 車の玩具を床で走らせながら、タイヤが回る様子を横からじっと眺め、「ブーブー、きた」と車独自の動きと名前を結びつけて遊んでいた。
- 紐がついたプルトイ(引き車)に興味を持ち、紐を引くと後ろから玩具が付いてくる不思議さを楽しみながら、力加減を調整して長い距離を引いて歩いていた。
- ボールが不規則に転がる様子を声を上げて喜びながら追いかけ、予測できない動きを視線で追うことで、物の動的な性質に夢中になっていた。
- 重ねカップを一つずつ積み上げたり、一気に崩して「ガシャーン」と鳴る大きな音を面白がったりして、高さや体積の変化を視覚・聴覚で確かめていた。
Q4. 探索活動(場所・空間)は?
- 室内での探索範囲がさらに広がり、保育室の隅にある小さな隙間や棚の裏側を覗き込んで、隠れた玩具を見つけ出すなど、空間を立体的に把握して楽しんでいた。
- カーテンの後ろに静かに隠れ、保育者が「どこかな?」と探すと、「ばあ!」と笑顔で飛び出し、空間を利用した相互のやり取りを喜んでいた。
- 鏡に映る自分の姿を不思議そうに見つめ、手を伸ばして鏡を叩いたり、顔を近づけて「ちゅっ」としたりと、自分自身の存在を再確認するような行動が見られた。
- 棚の上の玩具が気になると、爪先立ちで一生懸命に背伸びをして視界を広げようとし、自分の身体を使って見えなかった場所を探索しようとする意欲が見られた。
- 砂場を深く掘り進めると、表面よりも冷たく湿った砂が出てくることに気づき、掌でそのひんやりとした感触をじっくり確かめていた。
Q5. 物の特性への気づきは?
- 丸いボールは転がり、四角い積み木は積み重ねられるという、物の形状による特性の違いを遊びの中で繰り返し試し、法則性に気づき始めていた。
- 蓋付きの容器を自分の手で開け閉めし、中に入っている玩具が見え隠れする様子を「あった!」「ないない」と言いながら、物の永続性を確かめていた。
- 押すと音が鳴るボタン付きの玩具で、特定の場所を狙って指先で押すことを繰り返し、原因と結果の繋がりを面白がって学習していた。
- ラップの芯などの筒を片目で覗き込み、向こう側の景色が丸く切り取られる不思議さを確認したり、声を吹き込んで響きが変わるのを試したりしていた。
- 硬いプラスチック製の玩具と、柔らかいクッションの感触の違いを掌で押し比べて確かめ、素材による触り心地の多様性を感じ取っていた。
💚 言葉(理解・発語)
Q1. 二語文・三語文の出現は?
- 言語発達が著しく、「マンマ、おいしい」「ワンワン、いた」と状況を正確に伝える二語文が安定し、中には「パパ、ブーブー、きた」と対象・動作・状態を繋げた三語文で詳しく報告する姿も見られた。
- 自分の欲求を伝える際も「これ、とって」「お外、いく」と二つの単語を組み合わせて意思を表示し、保育者と言葉のキャッチボールが成立することを楽しんでいた。
- 言葉がすぐに出ない時も、対象を力強く指差しながら「アッ!アッ!」と発声し、自分の発見や驚きを保育者に共感してもらおうと懸命に訴えていた。
- 保育者が話す言葉の響きに高い関心を示し、「お靴履こうね」と言われると「はこうね」と語尾を真似して繰り返すなど、新しい言葉を積極的に取り込もうとしていた。
- 一人遊びの最中、ミニカーや人形を相手に「ブーブー、いくよ」「お地蔵さん、ねんね」と優しく話しかけ、言葉を使ってイメージを膨らませる様子が見られた。
Q2. 指示の理解は?
- 保育者の言葉と状況を結びつけて理解し、「おいで」という手招きに自分が呼ばれていることを察して、満面の笑みで駆け寄ってくる応答の良さが見られた。
- 遊びの終わりに「ナイナイ(片付け)しようね」と促されると、使っていた玩具をカゴへ入れたり元の場所へ戻そうとしたりと、集団生活のルールを理解して動こうとしていた。
- 玩具を手にしている時に「ちょうだい」とお願いされると、一度は考えながらも「どうぞ」と言葉を添えて手渡し、やり取りが成立した満足感を保育者と分かち合っていた。
- 「お椅子に座って待とうね」という言葉を聞き、自分のマークがついた椅子を探して座るなど、生活の流れに沿った指示を理解して行動する習慣が身についてきた。
- 危険な場面やトラブルの際、保育者の「ダメだよ」という言葉のトーンや表情から制止のニュアンスを敏感に感じ取り、動作を止めて相手の顔を伺うなどの反応を見せていた。
Q3. 指差し行動は?
- 散歩道で見つけた花や小鳥に対し、真っ先に指を差して保育者の顔を覗き込み、「あった!」と共感を求めることで、自分の発見を誰かと共有したいという欲求を強く示していた。
- 絵本の読み聞かせでは、保育者の「ワンワンはどこかな?」という問いかけに応じて、ページの中の動物を的確に指差し、物語の世界に主体的に参加していた。
- 遠くで飛行機のエンジン音が聞こえると、即座に空を指差し「あ!あ!」と保育者に知らせ、目に見えない存在を捉えて共有しようとする観察力の鋭さが見られた。
- おやつの時間や遊びの中で「どっちがいい?」と聞くと、自分の好きな方を迷わず指差して選び、自分の意志を相手に明確に伝える手段として活用していた。
- 欲しい玩具が棚の上にある際、その方向を指差して「あっち、とって」と訴え、身体的な指差しに言葉を乗せて要求を伝える力が育ってきた。
Q4. 名前への反応は?
- 朝の会などで名前を呼ばれると、「自分だ!」とはっきり認識し、嬉しそうに「はーい!」と元気よく返事をしたり、高く手を挙げたりして自己を肯定的に表現していた。
- 離れた場所や背後から名前を呼ばれても、即座に声のする方向へ振り向いて笑顔を見せ、信頼する大人や友だちとの呼びかけ・応答のやり取りを心地よく感じていた。
- 自分のマーク(ロッカーや靴箱)を完全に覚えており、「〇〇ちゃんの場所はどこ?」と聞くと、誇らしげに自分のマークを指差して、持ち物の定位置を把握していた。
- 保育者が友だちの名前を呼ぶと、その子の顔をじっと見つめたり指を差したりして、「次は〇〇ちゃんだね」と自分以外の他者の存在も個別に認識できるようになってきた。
- 「先生」という言葉が自分を助けてくれる特別な存在であることを理解し、困った時や甘えたい時に「しぇんしぇ(先生)」と呼びかけて注目を引こうとする姿が見られた。
Q5. 絵本や歌への反応は?
- 「鬼のパンツ」や「ゆき」などの季節の歌が聞こえてくると、自然と体が揺れ出し、歌詞に合わせて膝を屈伸させるなど、音楽の楽しさを全身で享受していた。
- 馴染みの手遊びが始まると保育者の動きを注視して真似をし、手をパチパチ叩いたり顔を覆ったりして、動作を共有する心地よさを満面の笑みで表現していた。
- 絵本コーナーでは自分でページをめくる感触を楽しみ、一枚一枚ゆっくりと開きながら、描かれた色鮮やかな世界をじっくりと眺める静かな時間を好んでいた。
- 読み聞かせの中で知っている動物や乗り物が登場すると、即座に「ワンワン!」「ブーブー!」と指を差して声を上げ、物語の世界を実体験と結びつけて楽しんでいた。
- 好きな歌に合わせて「パンパン」「ないない」と合いの手のように声を出し、自分なりに歌の活動に参加しようとする積極的な姿が見られた。
💜 表現(感性・創造)
Q1. 音楽・リズム遊びは?
- 弾むようなメロディの曲が流れると、その場で膝を屈伸させたりお尻を振ったりして、リズムを全身で享受しながら心地よさを表現していた。
- 空き箱や太鼓を手のひらで「トントン」と叩き、叩く強さによって音の響きが変わることを発見し、自ら音を創り出す楽しさを味わっていた。
- マラカスを握り、中身がシャカシャカと動く振動を掌で感じながら、保育者の合図に合わせて止まったり鳴らしたりする音遊びに喜んで参加していた。
- ピアノの優雅な旋律が聞こえてくると、穏やかな表情で上体をゆらゆらと揺らし、音の波に身を委ねるようにして音楽に親しんでいた。
- 保育者が季節の歌を口ずさむと、遊びの手を止めてじっと口元や表情を注視し、歌声の響きに聴き入ることで情緒を安定させていた。
Q2. 描画・造形への関心は?
- 太めのクレヨンをしっかりと握り、画用紙を「トントン」と叩くようにして点や跡がつくことを楽しみ、画材を通じた自己表現の第一歩を味わっていた。
- 腕を左右に動かす中で紙に線が描けることに気づくと、自分の手が動いた軌跡を不思議そうに見つめ、何度も力強く筆を動かして描画に没頭していた。
- シールを台紙から剥がそうと指先に集中するが、指にくっついて離れないもどかしさを感じながらも、保育者の手助けを借りて狙った場所へ貼れた時に達成感を見せていた。
- 新聞紙を指先に力を入れてビリビリと豪快に破り、形が変わっていく様子や破れる際の爽快な音を面白がり、素材の感触を存分に楽しんでいた。
- 小麦粉粘土を掌でギュッと握り、指の間からはみ出したり指の跡がついたりする変化を楽しみ、柔らかい素材が自由に変形する心地よさを感じ取っていた。
Q3. 模倣遊び(まねっこ)は?
- 玩具の受話器を耳に当てて「もしもし」と電話の真似をし、喃語を交えて誰かと対話しているような「つもり遊び」を行い、大人の行動への強い関心を示していた。
- 保育者が床を拭く様子をじっと観察し、自分も布を手にして並んで床をゴシゴシと拭く真似をして、身近な大人の役割を模倣することを楽しんでいた。
- 挨拶の場面で保育者が「こんにちは」とお辞儀をするのを見て、自分も首をちょこんと下げる愛らしい仕草を見せ、ジェスチャーを通じた交流を楽しんでいた。
- おままごとのコップを手に取り、実際に飲んでいるかのように「ゴクゴク」と声を出しながら飲む真似をし、日常生活の動作を遊びに取り入れていた。
- 降園時に保育者が手を振る動作をよく見て、自分も小さな手を一生懸命に動かしてバイバイを返し、視覚的な情報を身体動作に繋げる意欲が見られた。
Q4. 発見や驚きの表現は?
- 節分行事で鬼のお面が登場すると、驚いて目を見開きながら保育者の側に寄り添い、未知のものに対する純粋な驚きと関心を表情豊かに表していた。
- 朝の冷え込みでできた氷を掌に乗せると、そのあまりの冷たさに「つめたーい!」と声を上げ、保育者の顔を覗き込んで発見の驚きを共有しようとしていた。
- 園庭で小さなアリの行列を見つけると、即座に指を差し、保育者の手を引いて連れて行くなど、自分の見つけた小さな生命の発見を必死に伝えようとしていた。
- 隠れていた玩具が「ばあ!」と飛び出すと、予期せぬ登場にキャッキャと声を上げて笑い、予測と異なる展開を喜びに変えていた。
- 坂道を転がっていくボールを目で必死に追いかけ、不規則に跳ねる様子に興奮して歓声を上げ、物の動きの不思議さを全身で感じ取っていた。
Q5. 全身を使った表現は?
- 嬉しい出来事や満足した瞬間に、自然と両手を高く挙げて「バンザイ!」を表現し、全身から溢れ出る喜びを素直に周囲へ伝えていた。
- 好きな音楽が流れると、その場でくるくると回るように踊り、視界が変化する面白さを楽しみながら、満面の笑みで自己表現を謳歌していた。
- 節分の豆まきごっこでは、新聞紙を丸めた豆を「えいっ」と全身を使って投げ、鬼を追い払うスリルを活発な動きの中で楽しんでいた。
- 大きなダンボール箱を見つけると、自ら中に入り込んで静かに身を潜め、保育者に見つかった瞬間の驚きと安心の入り混じった遊びに没頭していた。
- 柔らかい布を自分で頭から被り、保育者の声に合わせてパッと布を振り落とす「いないいないばあ」を繰り返し、自発的な表現の楽しさを味わっていた。



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