2歳児クラスの1月は、新しい年を迎え、子どもたちの心身の成長が著しく感じられる時期です。 お正月遊びや雪(氷)遊びなど、冬ならではの活動を楽しみながら、友だちと一緒にルールを守って遊ぶ社会性が育っていきます。進級(年少クラス)に向けて、自信を持って行動する姿を記録しましょう。
1月の特徴と観察ポイント(クラス全体)
クラスにとってどんな時期?
長期休暇明けで生活リズムが崩れやすい時期ですが、久しぶりに会った友だちや保育者と「あけましておめでとう」の挨拶を交わし、社会的な関わりが深まります。 かるた、コマ、凧揚げなどの伝承遊びを通して、手指の巧緻性を高めたり、簡単な勝ち負けのある遊びを経験したりします。インフルエンザ等の感染症対策として、手洗い・うがいの徹底も重要なテーマです。
1. 高月齢グループ(4月〜9月生まれ)
【時期の目安】 3歳4ヶ月〜3歳9ヶ月頃
子どもにとってどんな時期?
3歳半を過ぎ、認知能力や言語能力が非常に高まっています。 「お正月に〇〇に行ったよ」と過去の出来事を言葉で伝えたり、かるた遊びで文字や絵に興味を持ったりします。ルールのある集団遊びを楽しめるようになりますが、負けると悔し泣きをするなど、葛藤を通して心の成長が見られる時期です。
1月に特に観たい発達テーマ
- 伝承遊びとルール(かるた、すごろく、順番)
- 記憶と伝達(休み中の思い出話、時系列)
- 手指の巧緻性(コマ回し、箸、折り紙)
- 社会的な挨拶と関わり(新年の挨拶、協力)
🌿 養護(生活・情緒)
🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)
Q1. 冬の健康管理(手洗い・うがい)は?
- 外出先から戻ると「バイキンさよならする」と自ら洗面所へ向かい、喉の奥までしっかり水が行き渡るよう顔を上げて「ガラガラうがい」を丁寧に行っていた。
- 水の冷たさを感じながらも、石鹸をしっかり泡立てて指の間や手首まで「ゴシゴシ」とこすり合わせ、清潔にすることの心地よさを実感しているようだった。
- 鼻水が出ると「お鼻かむね」と保育者に伝え、鏡を見ながら自分でティッシュで拭き取ったり、ゴミ箱へ捨てたりと、一連の処理を自立して行おうとしていた。
- 戸外遊びの際、「風が冷たいから上着着る」「走って暑くなった」と自分の体調や気温の変化を言葉にし、衣服を脱ぎ着して自ら調節する姿が見られた。
- 咳が出そうになると、とっさに腕や手で口元を覆う「咳エチケット」の習慣が身につき、周囲の友だちへの配慮を含めた健康意識が育ってきた。
Q2. 排泄(トイレ)の自立完了は?
- 遊びの最中でも自分の体のサインに気づき、「トイレ行ってくるね」とキリの良いところで切り上げて自ら向かうなど、排泄のコントロールが完全に自立してきた。
- 排便後の始末に関心を持ち、保育者に見守られながらトイレットペーパーを適量取って自分で拭くことに挑戦し、綺麗にする意欲を強く持っていた。
- 厳しい寒さで尿意が近くなる日でも、我慢しすぎて失敗することなく、余裕を持って早めにトイレを済ませるという見通しを持った行動が取れていた。
- ズボンやパンツの前後をよく確認し、シャツの裾をしっかりと仕舞い込むまで、一連の動作を丁寧に行い身なりを整える習慣が定着している。
- 手洗い後の始末もスムーズになり、自分のハンカチで指先までしっかり水分を拭き取った後、端を揃えて畳み直してからズボンのポケットに仕舞う几帳面さが見られた。
Q3. 食事(箸・マナー)の様子は?
- 補助箸から普通の箸への移行を楽しみ、「見て、上手でしょ」と小さな食材も滑らないように指先に力を込めて挟み、意欲的に食べ進める姿が見られた。
- 食事の姿勢への意識が高まり、食器を片手でしっかり支え、背筋を伸ばして椅子に深く座るなど、マナーを守って心地よく食べようとしていた。
- 「お口に物が入っている時はお喋りしないんだよね」と自らルールを反芻し、しっかり噛んで飲み込んでから保育者に話し始めるなど、自制心が育ってきた。
- 「お家でお餅食べたよ」「黒豆は甘かったね」とお正月料理の話題を楽しみ、季節の食文化への興味を広げながら、和やかな雰囲気の中で食事を味わっていた。
- 食べ終えると食器を種類ごとに揃えて重ね、テーブルの汚れに気づいて自ら拭こうとするなど、食後の片付けまで責任を持って取り組んでいた。
Q4. 衣服の着脱(ファスナー・整理)は?
- ジャンパーの着脱では、裾の金具を自分で噛み合わせ、反対の手で生地を押さえながらファスナーをスッと引き上げるなど、複雑な指先の操作をマスターしていた。
- 脱いだ服が裏返しになっても「あ、反対だ」とすぐに気づき、袖の中に手を入れ表に返してから着直すなど、身支度における問題解決能力が身についてきた。
- 自分の持ち物への責任感が強まり、脱いだ衣服は端を合わせて丁寧に畳み、ロッカーの決まった場所へ自ら整頓して仕舞う習慣が定着していた。
- 手袋の指を一本ずつ入れたり、マフラーの長さを整えたりと、防寒具を自分で身に着けることを楽しみ、冬の装いに誇らしげな表情を浮かべていた。
- 靴を履く際も「こっちが右かな」と形をよく見て確認し、履いた後は踵を地面に「トントン」と打ち付けてフィットさせるなど、丁寧な足元の管理ができていた。
Q5. 睡眠(午睡)のリズムは?
- 冬休み明け、一時的に午睡のリズムにばらつきが見られたが、園生活のペースを取り戻すにつれ、定まった時間に心地よい眠りへと入れるようになってきた。
- 布団に入ると「おやすみなさい」と気持ちを切り替え、手足を伸ばしてリラックスした状態で、保育者の手助けを借りず自ら入眠する姿が安定していた。
- 空気の乾燥で寝入りばなに咳き込んで起きてしまう場面もあったが、水分を摂って喉を潤すと、保育者の側に守られながら再び深い眠りに就くことができていた。
- 目覚めると保育者と一緒に自分の布団の両端を持って畳む手伝いをするなど、午睡後の整理活動に意欲的に関わろうとする姿勢が見られた。
- 寝起きは非常に良好で、パッと目を開けると側にいる友だちや保育者と「おはよう」と笑顔で挨拶を交わし、すっきりと午後の活動へ移行できていた。
💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)
Q1. 休み明けの情緒と再会は?
- 冬休みが明け、久しぶりに友だちの顔を見ると「あー!〇〇くんだ!」と駆け寄り、再会を喜び合って抱きついたり手を取り合ったりする微笑ましい姿が見られた。
- 「おばあちゃんの家でお餅食べたんだよ」「新幹線に乗ったの」と、家庭での特別な経験を保育者や友だちに身振り手振りを交えて楽しそうに報告していた。
- 登園直後は久しぶりの園生活に少し甘えたり戸惑ったりする様子も見られたが、お気に入りの玩具や友だちの遊びの輪に入ると、すぐに元気を取り戻して活発に過ごしていた。
- 保育者に対しても「先生、会いたかった!」と素直な言葉で親愛の情を伝え、園が自分にとって安心できる居場所であることを再確認しているようだった。
- 休み明けの賑やかな雰囲気の中でも、自分のペースを崩さず、落ち着いて「今日はこれで遊ぼう」と好きな遊びを選び、主体的に活動に取り組む情緒の安定が見られた。
Q2. 勝敗のある遊びでの葛藤は?
- かるた遊びで狙っていた絵札が取れず、悔しさから涙をこぼす場面もあったが、保育者に気持ちを受け止められると「次は絶対取る!」と前向きに再挑戦する心の強さが育ってきた。
- ゲームに負けて怒りや悲しさを表出する際も、側にいた友だちに「次は勝てるよ」と慰められると、次第に落ち着きを取り戻し、友だちの優しさに触れて笑顔を戻していた。
- 自分が勝った時には「やったー!」と全身で喜びを表現し、周囲の友だちとハイタッチをするなど、達成感と喜びを他者と共鳴させる心地よさを味わっていた。
- ルールの大切さを理解し、ルールを守っていない子を見つけると「それはダメなんだよ」と毅然と言葉で注意しようとするなど、正義感や規範意識の芽生えが見られた。
- 集団ゲームの中で自分の番が来るまでじっと我慢して待ち、列を乱さずに順番を守るなど、自分の欲求をコントロールして周りに合わせる社会性が身についてきた。
Q3. 自信と自立心は?
- 「もうすぐ、かっこいい年少さんになるんだもんね」と進級に期待を寄せ、年下の子の面倒を見たり、身の回りのことを進んで行ったりと、張り切って過ごす姿が頼もしかった。
- 難易度の高い製作や運動遊びに対しても「まずは自分でやってみる」と保育者の手助けを断り、試行錯誤しながら自分の力でやり遂げることに強いこだわりと自信を持っていた。
- 給食の配膳の手伝いやお当番活動を責任感を持って全うし、保育者や友だちに「ありがとう」と頼りにされることで、自己有用感と喜びに満ちた表情を見せていた。
- 友だちが困っていたり、玩具の片付けに苦戦していたりすると、自ら「手伝ってあげるよ」と手を差し伸べ、お兄さん・お姉さんらしい慈しみの心を持って行動していた。
- 努力した過程を褒められると、照れながらも嬉しそうに頷き、「次はもっとすごいのを見せるね」とさらなる高みを目指す意欲を燃やしていた。
Q4. 保育者への信頼と対話は?
- 友だちとのトラブルがあった際も、感情的に泣くだけでなく「〇〇くんが使いたかったって言ったの」と状況を順序立てて説明し、解決の糸口を求めて保育者に相談に来る姿に信頼の深まりを感じた。
- 休み中の出来事や朝の発見を「まずね、パパと…」と詳しく話し、保育者の反応を見ながら言葉を繋いでいくなど、対話を通して自分の世界を共有することを心から楽しんでいた。
- 保育者を遊びの仲間として誘い、「先生はこれを持ってて」「ここを作って」と具体的に役割を指示するなど、対等な関係性の中でイメージを共有して遊ぼうとしていた。
- 「お外では走らない」といった園での約束事を守ることに価値を感じ、守れた際には「見てて、歩いてるよ」と真っ直ぐな瞳で報告に来るなど、承認欲求を健全に表現していた。
- 活発に活動する一方で、ふとした瞬間に保育者の膝に座ったり、抱きついたりとスキンシップを求め、十分に愛情を確認して安心することで、再び自信を持って遊びに戻っていった。
Q5. 遊びへの集中力は?
- ブロックや廃材を使った構成遊びでは、自分の頭の中にある完成形を目指し、周囲の物音も気にならないほど高い集中力で長時間作り込む姿が見られた。
- ごっこ遊びの中で友だちと「次はお買い物に行こう」「赤ちゃんが泣いてるよ」と言葉を交わしながら、共通のイメージを途切れさせることなくダイナミックに展開させていた。
- 1月の製作活動では、糊の量やパーツの配置にまで自分なりのこだわりを持ち、最後まで椅子に座って丁寧に仕上げようとする、粘り強い取り組みが見られた。
- 絵本コーナーでは、知っている文字を見つけて「これは『あ』だよね」と友だちと指を差しながら確認し合い、静かな雰囲気の中で知的好奇心を満たす時間を楽しんでいた。
- 手作りコマの練習では、最初は上手く回らずに悔しがることもあったが、指先のひねり方を何度も調整しながら、諦めることなく繰り返し練習に励む集中力を発揮していた。
🌸 五領域(遊びと活動)
🩵 健康(運動・身体)
Q1. 戸外での全身運動(寒さに負けず)は?
- 寒さを吹き飛ばすように広い園庭を駆け回り、鬼ごっこでは背後から迫る鬼の気配を感じて急な方向転換をしたり、スピードを調節したりと、敏捷な身のこなしを見せていた。
- 自作の凧を手に「お空まで飛んでいけ!」と腕を高く掲げ、風の抵抗を感じながら全力で走り続け、自分の動きと連動して揚がる凧の様子に歓声を上げていた。
- 長縄跳びでは、地面を這う縄の動きをよく見て、保育者の「せーの!」という合図に合わせてタイミングよく両足で跳び越えるなど、空間把握能力の向上が感じられた。
- 早朝の冷え込みでできた霜柱を見つけると、「ザクザクって音がするよ」と足裏に伝わる独特の感触や音を楽しみ、冬ならではの自然の不思議を全身で味わっていた。
- 身体の軸が安定し、階段の昇り降りでは手すりに頼ることなく、交互に足を運んでリズミカルに一段ずつ進むなど、逞しい足取りが見られた。
Q2. 固定遊具やバランス感覚は?
- ジャングルジムでは、手足でしっかりとバーを掴み、自分の重心を移動させながら一段ずつ力強く登り、頂上から見える園庭の景色を誇らしげに眺めていた。
- 鉄棒への意欲が高まり、保育者の補助を受けながら「前回り」に挑戦したり、鉄棒を掴んだまま足の間を抜く「足抜き回り」をスムーズに行ったりと、腕の支持力が育っていた。
- 平均台の上では、両腕を横に広げてバランスを取りながら、一歩ずつ慎重に、かつ止まらずに最後まで渡り切るなど、平衡感覚の発達が顕著に見られた。
- 三輪車の操作が上達し、サドルから腰を浮かせて立ち漕ぎをして力強くペダルを踏んだり、カーブで上手にハンドルを切ったりして、スピード感を楽しんでいた。
- 「片足立ち、できるよ!」と保育者に披露し、片足を高く上げてグラグラすることなく数秒間静止するなど、自分の身体をコントロールする力が安定してきた。
Q3. 手指の巧緻性(コマ・制作)は?
- 指先のひねる動作が巧みになり、小さな手回しコマを親指と人差し指で力強く回転させ、長く回り続ける様子をじっと見つめては「もう一回!」と繰り返し楽しんでいた。
- ハサミの使い方が安定し、画用紙に描かれた直線の上をゆっくりと刃を進め、線からはみ出さないよう集中して切ろうとする、丁寧な取り組みが見られた。
- 紐通し遊びでは、極小のビーズや穴の小さいパーツも根気強く狙いを定めて通し、長いネックレスやブレスレットを作り上げるなど、集中力と手先の器用さを発揮していた。
- 折り紙の端と端を合わせる「角合わせ」を意識し、指の腹でアイロンをかけるようにしてきれいに折り目をつけるなど、造形へのこだわりが感じられた。
- 福笑い制作では、糊の量を調節しながら指先につけ、目や口のパーツを思い思いの場所に貼り付けて、出来上がった面白い表情を見て友だちと笑い合っていた。
Q4. 安全への意識は?
- 賑やかな集団遊びの中でも、前後左右の友だちの動きをよく確認し、ぶつかりそうになると自らスピードを落としたり進路を変えたりして、安全に配慮しながら走っていた。
- 寒い日でも「ポケットに手を入れると転んだ時に危ないよ」という保育者との約束を守り、しっかりと手を出して歩くなど、自分の身を守る意識が定着してきた。
- 滑り台やブランコなどの人気遊具では、保育者に言われなくても自ら列の後ろに並び、前の友だちとの距離を保ちながら順番を待つ社会的な姿が見られた。
- 日陰に氷が張っている場所を見つけると、「ここは滑るから気をつけて」と足元を慎重に運び、小刻みに歩いて転倒を防ごうとする慎重な行動が取れていた。
- 友だちが友だちが遊具の使い道を間違えていたり、危険な動きをしていたりすると、「それは危ないよ」「こうするんだよ」と優しく教えるなど、周囲への配慮も見られた。
Q5. リズム遊び・身体表現は?
- お正月行事にちなんだ獅子舞の映像や絵本に刺激を受け、身体を大きく揺らしたり「カプッ」と噛む真似をしたりして、特徴を捉えたユーモラスな踊りを披露していた。
- ピアノの旋律が力強く鳴ると大股で歩き、優しく繊細な音に変わると爪先立ちで静かに歩くなど、音の強弱やニュアンスを聞き分けて動きを自在に変化させていた。
- 友だちとペアになり、「アルプス一万尺」などの手合わせ遊びに挑戦し、相手と視線を合わせてリズムを共有しながら手を叩き合う楽しさを満喫していた。
- 「冬眠しているクマさん」や「元気に跳ねるウサギ」など、動物の特性をイメージして表情や動きに工夫を凝らし、自分なりになりきって表現する姿が見られた。
- 音楽が流れている間は活発に動き、音が止まった瞬間にピタッとポーズを決めて静止する「ストップゲーム」を楽しみ、静と動の切り替えを面白がっていた。
🧡 人間関係(友だち・人)
Q1. 正月遊び・伝承遊びの関わりは?
- 「かるた取り」では、保育者が読み上げる言葉に全神経を集中させ、友だちより先に絵札を見つけると「あった!」と勢いよく手を伸ばし、競い合うスリルと達成感を楽しんでいた。
- 福笑い遊びでは、目隠しを外して出来上がった滑稽な表情を見ると、友だちと顔を見合わせて「お口がこんなところにあるよ」と大笑いし、伝統的な遊びの面白さを共有していた。
- 凧揚げでは、風に乗って揚がる様子に興奮しながらも、隣を走る友だちと糸が絡まないよう自ら距離を測って走るなど、周囲の状況を把握して遊ぶ力が育っていた。
- 手回しコマの練習に励み、「誰が一番長く回せるか競争しよう」と友だちを誘い、お互いの技を認め合ったり競ったりして、伝承遊びへの習熟を楽しんでいた。
- 郵便ごっこでは、年末に描いた年賀状を「郵便屋さんですよ」と友だちのバッグやロッカーへ届けに回り、手紙を通したやり取りから相手を想う気持ちを育んでいた。
Q2. 言葉によるコミュニケーションは?
- 休み明けの登園時、保育者や友だちの目を見て「あけましておめでとうございます」と丁寧な挨拶を交わし、特別な新年の始まりを言葉で表現する社会性が身についていた。
- ごっこ遊びの中では、「いらっしゃいませ」「診察しますね」など、場面や役割にふさわしい言葉遣いを自分なりに工夫し、物語のイメージを深める会話を楽しんでいた。
- 自分の考えをしっかりと主張する一方で、友だちの「私はこうしたい」という話にも一度耳を傾け、折り合いをつけようとする「対話」の姿勢が見られるようになった。
- 遊びの中での些細な衝突があっても、保育者の仲介を借りながら「ごめんね」「いいよ」と言葉で伝え合い、自ら気持ちを立て直して再び仲良く遊び出すことができていた。
- 玩具を使いたい際に「貸して」と言い、相手に「あとでね」と言われると、「じゃあ貸してね」と約束を交わして待つなど、言葉による交渉が円滑に成立していた。
Q3. 集団遊び(ルール)への理解は?
- 「だるまさんが転んだ」では、鬼の声をよく聞き分け、動きたい気持ちを抑えてピタッと静止するスリルを楽しみ、集団共通のルールの中で遊ぶ心地よさを味わっていた。
- しっぽ取りゲームでは、自分のしっぽを奪われないよう周囲の動きを察知して逃げたり、隙を見て相手のしっぽを追いかけたりと、ゲームの目的を正しく理解して行動していた。
- 椅子取りゲームなどで負けてしまった際も、以前のように泣き続けるのではなく、「がんばれー!」と残った友だちを応援する側に回り、集団全体を盛り上げる姿が見られた。
- 遊びの終わりの合図があると、「みんなでやると早いね」と声をかけ合い、玩具の種類ごとに分担して元の場所へ戻すなど、協力して場を整える責任感が育っていた。
- 順番を待つ場面でも、割り込むことなく列の後ろに並び、前の友だちとの距離を保ちながら「次は自分だね」と見通しを持って落ち着いて待つことができていた。
Q4. 他者(異年齢・地域)への関心は?
- 年長児が糸を引いて勢いよくコマを回す様子を「魔法みたい」と憧れの眼差しで見つめ、自分もあんな風になりたいという向上心を強く抱いて練習に励んでいた。
- 散歩中に出会う地域の方々に対し、保育者が挨拶する姿を模倣して自分から「こんにちは」と元気よく声をかけ、周囲の社会への繋がりを広げていた。
- 正月の伝統行事で獅子舞が登場すると、驚きながらも「お口が大きいね」と興味津々で見つめ、無病息災を願う由来を聞いて大切に受け止めようとしていた。
- 園庭で1歳児クラスの小さい子を見かけると、自ら歩幅を合わせて歩いたり、玩具を「どうぞ」と譲ってあげたりして、お兄さん・お姉さんらしい慈しみの心を持って接していた。
- 遊びに来た実習生に対して、「ここはこうやって遊ぶんだよ」と自慢げに園のルールや遊び方を教え、自分が培ってきた経験を他者に伝える喜びを感じていた。
Q5. 自分の役割と社会性は?
- お当番活動の際、みんなの前に出て「いただきます」の挨拶や名前の発表を堂々と行い、集団のリーダーとしての自信と役に立つ喜びを味わっていた。
- 公園での戸外活動では、「ゴミは持ち帰るんだよね」「花壇には入らない」といった公共の場での約束を意識し、自分からマナーを守って遊ぼうとする姿勢が見られた。
- 自分のカバンや靴、脱いだ衣服をロッカーの決まった場所へ丁寧に整頓し、自分の持ち物を自分で管理するという自立心と責任感がしっかりと身についてきた。
- 玩具の片付けが間に合っていない友だちや、困っている子を見つけると、自ら「手伝おうか」と声をかけて協力し、集団全体の調和を考えた行動が取れていた。
- 朝の挨拶から給食の時間の返事、職員室への入室マナーなど、場に応じた適切な言葉遣いや態度を自発的に行えるようになり、社会性が豊かに育っていた。
💛 環境(自然・物)
Q1. 冬の自然(氷・霜)への関心は?
- 朝の園庭でバケツに張った氷を見つけると、そっと持ち上げて「こっちは厚いよ」「手が痛いくらい冷たいね」と、氷の特性を五感で確かめながら、冬の自然が作る造形に夢中になっていた。
- 日陰にできた霜柱を慎重に踏みしめ、「サクサクっていい音がする」「氷の柱があるよ」と、足裏から伝わる感触や視覚的な変化を楽しみ、季節の深まりを敏感に感じ取っていた。
- 吐く息が白くなる様子を見て「お口の中に煙があるみたい」「怪獣だぞー」と、目に見えない吐息が白く色づく不思議さを、想像力を膨らませて面白がっていた。
- 夏には葉が茂っていた木々を見上げ、「葉っぱが全部落ちちゃったね」「寒そうだからお洋服着せてあげたい」と、季節の移り変わりによる植物の変化に気づき、慈しむ気持ちを見せていた。
- 氷を日向に置いて溶けていく様子をじっと観察し、「お水になっちゃった」「お日様が温かいからだね」と、温度による物質の変化を自分なりに考察しようとする姿が見られた。
Q2. 伝承玩具への興味は?
- 凧揚げでは、自分が走るスピードに合わせて凧が風を受けて高く揚がる仕組みに気づき、「もっと速く走ればいいんだ!」と工夫しながら園庭を全力で駆け回っていた。
- コマ回しに挑戦し、止まっている時の模様と、高速で回転して色が混ざり合って見える瞬間の違いを発見し、「魔法みたいに色が変わった!」と色の変化の不思議さに驚いていた。
- 福笑い遊びを通して、目・鼻・口といった顔のパーツの形や位置関係を改めて認識し、「お口は鼻の下だよね」と正しい配置を意識しながらも、あえて面白い顔を作ることを楽しんでいた。
- お手玉を手に取ると、中に入っている小豆のジャラジャラとした音や、手のひらに馴染む重さを確かめ、上に投げて受け止める難しさと感触の面白さを味わっていた。
- けん玉に強い関心を持ち、膝を柔軟に使って玉を跳ね上げようとしたり、大きな皿に乗るように集中して糸の動きをコントロールしようとしたりと、粘り強く挑戦していた。
Q3. 数量・文字・形への関心は?
- かるた遊びを通して、絵札に書かれた「あ」や「い」などのひらがなを指でなぞり、「これは私の名前の文字だね」と記号と音の繋がりに興味を持って読もうとしていた。
- 空に揚がっている凧や飾られた独楽の数を「1、2、3…」と指を差しながら数え、「今日は5個もあるよ」と、数量を具体的に把握して言葉にすることを楽しんでいた。
- サイコロを使ったゲームでは、出た目の数と進むマスの数を照らし合わせ、ドットの数を見て直感的に「3だ!」と理解するなど、数概念への理解が深まっていた。
- 部屋の時計を意識するようになり、「長い針が12のところに来たらお片付けだよね」と、針の形や位置を指標にして生活の見通しを持とうとする姿が見られた。
- 絵本やポスターの中から、自分の名前に使われている文字を見つけると「あ、見つけた!」と嬉しそうに報告し、文字という情報の共通性に気づき始めていた。
Q4. 探索活動(発見)は?
- 公園の木々にある固い冬芽を見つけると「まだ眠っているんだよね」「春になったらお花になるかな」と保育者の話を思い出し、未来への期待を込めて植物を観察していた。
- 影踏み遊びの中で、「夏よりも影がすっごく長くなってるよ」と太陽の高さによる影の変化に気づき、自分の動きに合わせて伸び縮みする不思議さを楽しんでいた。
- 吹き抜ける北風の冷たさを肌で感じ、「冬の風は冷たいね」「お耳が赤くなっちゃった」と、目に見えない季節の訪れを身体感覚を通して言葉にしていた。
- 園庭に遊びに来た小鳥の種類(スズメ、ハト、ムクドリ)を鳴き声や動きで見分け、「あそこにスズメさんがいる!」と指を差して、生き物への関心を広げていた。
- 日陰のひんやりした場所と、日向のポカポカした場所を歩き比べ、「お日様の下は温かいね」と、光がもたらす温度の差を実感として捉えていた。
Q5. 玩具の構成と見立ては?
- 積み木遊びでは、年末年始の体験を反映させ、「これは神社なの」「神様にお願いするんだよ」と鳥居や社殿を見立てて作り、初詣ごっこを自分たちで展開していた。
- 複数の形状のブロックを巧みに組み合わせ、「これは空も飛べるロボット」「こっちはドリルがついた車」と、複雑な構造物を作り上げる構成力を発揮していた。
- ビニール袋やストロー、紐などの廃材を自ら選び、「風でよく飛ぶように軽くするの」と工夫しながら、世界に一つだけのオリジナル凧の制作に熱中していた。
- ピースの数が多い複雑なパズルに対しても、絵柄の繋がりや枠の形を論理的に判断し、最後まで粘り強く一人で完成させる達成感を味わっていた。
- レール遊びでは、スロープを使って高低差をつけたり、分岐を複雑に配置したりして、電車がスムーズに走るための立体的なコース設計を試行錯誤しながら楽しんでいた。
💚 言葉(理解・発語)
Q1. 過去・未来の表現(時制)は?
- 冬休み明け、「お休みの時にパパとお餅食べたよ」「公園に行ったよ」と、過去の個人的な経験を具体的な名詞を交えて保育者に報告する姿が見られた。
- 園生活の見通しがつき、「明日は雪遊びする?」「給食の後はねんねだよね」と、未来の予定や次に続く活動を確認し、期待感を持って過ごしていた。
- 「お腹が空いたから、いっぱいご飯食べるの」と、自分の状態(原因)とこれからの行動(結果)を言葉で繋げ、論理的に意思を伝える力が育ってきた。
- 遊びの中で起きた出来事を「さっきね、〇〇ちゃんが笑ってたの」と、直近の出来事として正確に捉え、鮮明に思い出しながら報告していた。
- 降園時に「また明日遊ぼうね」と友だちと約束を交わすなど、時間の継続性を理解し、再会を楽しみにする見通しを持った挨拶が自然と交わされていた。
Q2. 状況説明と報告は?
- 玩具の貸し借りなどで嬉しい経験をすると、「〇〇ちゃんが『いいよ』って貸してくれたの」と、誰が何をしてくれたかを詳しく状況説明できるようになってきた。
- 身体の違和感や不快感に対しても、「転んでここが痛いから、バンドエイド貼って」と場所と理由を明確に伝え、自分に必要な助けを具体的に要求していた。
- 絵本の読み聞かせでは、「ウサギさんがお餅ついてるよ」「次はカメさんが来るんじゃない?」と、絵から読み取れる状況や展開を自分の言葉で解説することを楽しんでいた。
- ごっこ遊びの際、友だちに「私はお料理する人だから、あなたは座って待っててね」と設定を説明し、役割を共有しながら遊びをリードする姿が見られた。
- 自分の「悲しい」「嬉しい」という抽象的な感情も、次第に「〇〇されたから悲しかった」と言葉で表現し、周囲に理解してもらおうとする自律心が育ってきた。
Q3. 挨拶と行事用語は?
- 新年初日の登園時、保育者の目を見て「あけましておめでとうございます」と照れながらも丁寧に挨拶し、特別な時期であることを言葉から感じ取っていた。
- お正月の伝承遊びや家庭での体験を通して、「お年玉」「お雑煮」「初詣」といった季節固有の単語を語彙として取り入れ、生活の中で適切に使用していた。
- 場面の切り替わりに応じた「おはよう」「さようなら」の挨拶を、相手に聞こえるはっきりとした声で行い、社会的なマナーを意識する習慣が定着してきた。
- 食事の前後の挨拶では、「いただきます」で感謝の気持ちを込め、「ごちそうさま」で満足感を表現するなど、食文化に付随する言葉を大切にしていた。
- お当番活動や保育者との対話の中で、「〇〇です」「あります」と丁寧語を意識して使おうとする姿が見られ、相手を敬う言葉遣いに興味を持ち始めていた。
Q4. 質問と知的好奇心は?
- 初めて見るお正月飾りに「これは何?」「何で作るの?」と仕組みや名称を熱心に問いかけ、納得がいくまで観察して理解を深めようとする探究心が見られた。
- かるた遊びの際、絵札の隅にあるひらがなを指差して「これなんて書いてあるの?」と聞き、文字という記号が特定の音を持っていることに強い関心を示していた。
- 保育者や友だちとの会話の中で知らない言葉に出会うと、「それ、どういうこと?」と聞き返し、新しい知識を自分のものにしようとする前向きな姿勢があった。
- 冬の図鑑を広げ、「氷の中にお魚はいるのかな?」と問いかけながら冬の生き物の生態を探すなど、実体験と知識を繋ぎ合わせることを楽しんでいた。
- 友だちの説明に対して「なんで〇〇なの?」と理由を問いかけ、相手の考えの背景を知ろうとするなど、言葉を通した思考の深まりが見られた。
Q5. 歌や言葉遊びは?
- 「お正月」や「ゆき」などの季節の歌を、歌詞を正確に覚えて元気よく歌い、メロディに乗せて冬の情景をイメージすることを楽しんでいた。
- 伝承遊びの一環としてわらべうたに親しみ、拍子に合わせて「おてらのおしょうさん」などの手遊びを友だちと顔を見合わせて楽しんでいた。
- 簡単なしりとり遊びに挑戦し、「リンゴ」「ゴリラ」と最後の文字を繋げるルールを理解して、知っている言葉を懸命に探し出すことを面白がっていた。
- 北風を「ヒューヒュー」、独楽が回る様子を「クルクル」と擬音語を使って活き活きと表現し、言葉の響きによって状況を豊かに表現するセンスが育ってきた。
- お気に入りの絵本を暗唱するように覚え、保育者の読み聞かせの合間に決まったフレーズを一緒に声を揃えて言うなど、言葉の連なりを快く感じていた。
💜 表現(感性・創造)
Q1. 描画(経験画・イメージ)は?
- 「お家で白いお餅食べたよ」「ミカンはオレンジだよね」と、お正月の食卓を思い出しながら、経験したことを色や形で画用紙に一生懸命に表現しようとしていた。
- 家族でお出かけした楽しかった記憶を、「パパとママと私」と言葉を添えながら人物を並べて描くなど、自分の生活世界を絵の中に投影させていた。
- 凧揚げ制作では、空に揚がった時にどう見えるかを想像しながら、力強い線や好きな模様を描き込み、自分だけのオリジナル凧を作ることに没頭していた。
- 「これは雪で、こっちは太陽」と、複数の色を使い分ける意図を持ち、画面全体を使ってカラフルに描き進めることで、イメージを広げる楽しさを味わっていた。
- 人物の顔を描く際、目・鼻・口の位置関係を捉え、「ここにおめめがあるんだよ」と話しながら、より写実的にパーツを配置して描き込めるようになってきた。
Q2. 音楽・リズム表現は?
- 「お正月」や「ゆき」などの季節の曲が流れると、旋律の抑揚に合わせて優しく体を揺らしたり、弾むように膝を動かしたりして、音楽の情緒を享受していた。
- 獅子舞の映像や絵本での印象を強く持ち、低い姿勢で歩いたり首を振ったりして、その特徴をユーモラスに模倣する個性豊かなダンスを披露していた。
- タンバリンやカスタネットなどの楽器を、ピアノの伴奏のリズムに合わせようと意識して叩き、友だちとの音が重なり合う響きを合奏のように楽しんでいた。
- リトミックでは、高い音で「きらきら」と手を動かし、低い音で「どっしん」と足踏みをするなど、音の変化を即座に身体表現に変換する優れた反応を見せていた。
- 友だちと向き合って「もちつき」などのわらべうたを歌い、手拍子や手合わせのタイミングを合わせることで、音楽を通じた親密なやり取りを喜んでいた。
Q3. 制作活動(正月飾り・凧)は?
- 凧の制作では、ビニール袋のツルツルした素材にシールを貼ったり油性ペンで描いたりし、自分の装飾が完成した後に「早くお外で飛ばしたい!」と期待を募らせていた。
- 紙皿を二枚重ねたり紙コップに切り込みを入れたりして作る「手作りコマ」では、どうすれば長く回るか保育者と一緒に考えながら、指先の力を調整して制作に励んでいた。
- 福笑い制作では、糊の量を指先で調節しながら、お多福やひょっとこのパーツを「目はここかな」と自分なりに配置を考え、一つひとつ丁寧に貼り進めていた。
- だるまの制作を通して、筆やペンを使ってキリッとした目や力強い模様を描き込み、完成しただるまに「かっこいい!」と満足そうな表情を浮かべていた。
- 自分が丹精込めて作り上げた作品を「パパとママに見せるんだ」と大切そうに抱え、家庭に持ち帰って披露することを楽しみにする、愛着と自信が見られた。
Q4. 見立て・ごっこ遊びの世界観は?
- 獅子舞への関心から、赤い布や上着を頭から被り、「獅子舞だぞー、カプッ!」と友だちの側を練り歩き、伝統行事を遊びの中にユニークに取り入れていた。
- 積み木を高く二本立てて鳥居に見立て、「ここはお参りするところなの」と友だちを誘い、二礼二拍手の真似をしながら「初詣」の雰囲気を再現して遊んでいた。
- お手玉を網の上に乗せて「お餅を焼いているの」と見立て、トングを使って裏返したり膨らむ真似をしたりと、観察に基づいた細かな描写を楽しんでいた。
- 「郵便屋さんですよ!」とカバンを肩にかけ、自作の年賀状を友だちのロッカーや椅子に配って回り、手紙を通した社会的なやり取りを主体的に展開していた。
- ままごとコーナーでは「今日はお正月のご馳走だよ」と料理を並べ、家族の役割を分担しながら、賑やかな食卓の風景を友だちと一緒に創り出していた。
Q5. 感動や発見の共有は?
- 朝の冷え込みでできた氷を掌に乗せ、「うわぁ、透き通ってる!」「つめたーい!」と驚きの声を上げ、保育者や友だちにその冷たさを共有しようと必死に伝えていた。
- 園庭で凧が高く舞い上がると、空を見上げて「見て見て!すごいよ!」と大興奮し、自分の操作によって物が動くダイナミックな感動を全身で表現していた。
- 福笑いで出来上がった想定外の「変な顔」を見て、友だちと顔を見合わせて「面白いね」とお腹を抱えて大笑いし、笑いを通して心の通い合いを楽しんでいた。
- 霜柱を見つけると「ここはサクサク音がするよ」と友だちを誘い、足元から伝わる不思議な感触を教え合うなど、自然の発見を共感のきっかけにしていた。
- 遊びや生活の中で新しいことができるようになると「先生、見ててね!」と繰り返し呼びかけ、自分の発見や頑張りを認められることで深い満足感を得ていた。
2. 低月齢グループ(10月〜3月生まれ)
【時期の目安】 2歳10ヶ月〜3歳3ヶ月頃
子どもにとってどんな時期?
3歳のお誕生日を迎える子が増え、排泄の自立や着脱の自立が進みます。 言葉(三語文)が増え、保育者や友だちとの会話が楽しくなる時期です。お正月遊びなどの新しい遊びに興味を持ち、見よう見まねで挑戦したり、簡単なルールを理解しようとしたりします。
1月に特に観たい発達テーマ
- 冬の行事遊びへの興味(凧、コマ、かるた)
- 言葉の増加と会話(三語文、質問、報告)
- 生活習慣の自立(着脱、トイレ、手洗い)
- 友だちとの関わり(「貸して」「一緒に」)
🌿 養護(生活・情緒)
🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)
Q1. 衣服の着脱(ボタン・前後)は?
- 指先の力が強まり、パジャマや上着の大きめのボタンを穴に押し込み、反対の手で引き出すなど、苦戦しながらも自力で留めようと集中して取り組んでいた。
- 衣服の着脱時に、胸元やタグにあるマークを自分なりに探し、「前はこっちだね」と前後を意識して袖を通そうとするなど、着方を理解して動く姿が見られた。
- 足腰のバランスが安定し、椅子に座らなくても立ったまま片足ずつズボンやパンツに足を通し、腰までスムーズに引き上げて履くことができていた。
- 靴を履く際、つま先の向きや左右の形の違いをよく見て確認し、「こっち(右)とこっち(左)」と言いながら間違えずに履こうとする自律心が芽生えてきた。
- 戸外に出る前に「お外は寒いから上着着るの」と、気温に合わせて自分で衣服を調節しようとするなど、健康管理に繋がる意識が見られた。
Q2. 排泄(トイレ)の自立は?
- 尿意の自覚がはっきりとし、遊びを一旦止めて「チッチ出る」「トイレ行く」と事前に報告できるようになり、トイレでの排泄成功体験を積み重ねていた。
- 失敗せずに排泄できる機会が増えたことで、「お兄さん(お姉さん)パンツがいい」と意欲を示し、日中を布パンツで安定して過ごせるようになるなど、大きな自信に繋がっていた。
- オムツ交換の合図を聞くと、自ら着脱場所へ向かい、足元を支えながらズボンを膝まで下ろして脱ごうとするなど、身の回りの自立に向けて能動的に関わっていた。
- 排泄後は「自分でしたい」とレバーに手をかけ、水が流れる様子を最後まで確認してから洗面所へ向かうなど、一連の流れが習慣として定着してきた。
- トイレに行くことを嫌がらず、「おしっこないかな?」という保育者の促しに対しても「行ってみる」と前向きに応じ、生活の自然なリズムとして受け入れていた。
Q3. 食事(スプーン・意欲)は?
- スプーンを下から安定して持つ「下手持ち」が身につき、こぼさないようにゆっくりと口へ運んで、最後の一口まで綺麗に食べようとする意欲的な姿勢が見られた。
- 器の縁に手を添えることで安定させ、食べ物をすくいやすくする工夫を自ら行い、集中して食事を楽しむ様子が見られた。
- 苦手な食材があっても、保育者の「一口食べてみよう」という励ましに頷き、勇気を出して食べてみることで、「食べられた!」という達成感を味わっていた。
- 口の中に物を詰め込みすぎると噛みにくいことを経験から学び、適量を口に入れて「もぐもぐ」としっかり咀嚼してから飲み込む、落ち着いた食事のリズムがついてきた。
- 食べ終えると満足そうに「ごちそうさまでした」と手を合わせ、食器を配膳台まで慎重に運び、椅子を引いて片付けるまでの一連の動作をスムーズに行っていた。
Q4. 睡眠(午睡)の安定は?
- 寒い日でも戸外でたっぷり身体を動かして遊ぶことで心地よい疲労感を得て、自分の布団に入るとすぐにリラックスして深い眠りに就くことができていた。
- 午睡の準備では「ねんねの服(パジャマ)」に自分で着替えようと努め、着替えた後は満足そうな表情で自分の布団に入って入眠の準備を整えていた。
- 途中で目が覚めてしまうことがあっても、保育者が側に寄り添って優しく背中をさすることで、不安を感じることなく再び安心して眠ることができていた。
- 毎日一定時間のまとまった睡眠がとれるようになり、目覚めもすっきりと機嫌良く、起きた後は自分から進んで排泄や身支度に向かう見通しを持った姿が見られた。
- 起床後は保育者に抱っこを求めて寄り添い、少しの間甘えることで心を安定させ、午後の活動へとスムーズに気持ちを切り替えていた。
Q5. 健康管理(手洗い・鼻水)は?
- 帰園後は自ら進んで洗面所へ向かい、服의 袖を肘まで丁寧にまくり上げてから、石鹸を泡立てて指の間までしっかりと洗う衛生習慣が定着してきた。
- 鼻水が出ると不快感から「お鼻出た」と保育者に知らせたり、自分でティッシュを取りに行って鼻の下を拭こうとしたりして、清潔を保とうとする意識が見られた。
- 冬の冷たい風の中でも「お外行こう!」と元気いっぱいに走り回り、身体の芯から温まるまで活発に遊んで、寒さに負けない丈夫な身体作りをしていた。
- 冬の乾燥による肌荒れを防ぐため、保育者に保湿クリームを塗ってもらう際も「ここも(塗って)」と手足を差し出し、自分の身体をケアすることに前向きに取り組んでいた。
- 手洗いだけでなく、うがいの真似をして口に水を含み、頬を動かして「クチュクチュ」とゆすぐなど、新しい予防習慣に興味を持って挑戦していた。
💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)
Q1. 休み明けの情緒は?
- 冬休み明けの登園時は、保護者と離れる際に涙を見せる場面もあったが、信頼する保育者に抱っこされるとすぐに落ち着き、自分から遊びの輪へ向かう切り替えの早さが見られた。
- 久しぶりの登園でも、保育者の顔を見るとホッとしたように表情を和らげ、お気に入りの玩具を手に取って安心して遊び始めるなど、園が自分の居場所であることを再確認していた。
- 家庭でのゆったりとした過ごし方から一転、集団生活に戻った疲れからか、時折保育者の側に寄り添って甘えを表現し、心のエネルギーを十分に充電しようとしていた。
- 友だちの姿を見つけるとパッと顔を輝かせ、自分から「あ!」と声を出しながら近寄っていくなど、同年代の仲間との再会を心から喜ぶ社会性の育ちが見られた。
- おやつの時間や朝の集まりなど、決まったルーティンが始まると生活リズムを思い出したように機嫌よく座り、見通しを持って落ち着いて過ごすことができていた。
Q2. 自己主張(イヤイヤ)の様子は?
- 自分の意志が強まり「イヤ!」と拒否することもあるが、保育者が「〇〇したかったんだね」と共感的に理由を尋ねると、言葉や仕草で一生懸命に自分の思いを伝えようとしていた。
- 玩具の取り合いなどで自分の思い通りにいかないと、怒ったり泣いたりと全身で感情を訴える姿が見られたが、それは自我が健全に育っている証として受け止めていた。
- 「自分で!」という自立心が旺盛になり、保育者の手助けを制して自分でやり遂げようとする強いこだわりを見せ、納得がいくまで挑戦しようとする逞しさがあった。
- 激しく泣いて抗議していても、保育者がその時の気持ちを優しく言葉にして受け止め、落ち着くまで寄り添うことで、自ら折り合いをつけて次の活動へ切り替える力がついてきた。
- 玩具の色や遊びの順番など、「これがいい」と自分の好みをはっきりと主張し、自分の選択が尊重されることに満足感を抱いているようだった。
Q3. 感情の表出は?
- 嬉しい出来事や好きな遊びが見つかると、その場で弾むようにジャンプしたり手を叩いたりして、溢れんばかりの喜びを生き生きと全身で表現していた。
- 正月飾りの不思議な形や初めて見る玩具に驚いた際、目を丸くして「わあ!」と大きな声を上げ、自分の発見や感動を保育者に真っ直ぐに知らせようとしていた。
- 周囲への関心が高まり、友だちが楽しそうに笑い声を上げていると、内容が分からなくてもつられてニコニコと笑い、楽しい雰囲気を共有することを楽しんでいた。
- 好きな歌が聞こえてくると即座に反応し、リズムに合わせて表情を和らげながら楽しそうに体を揺らすなど、内面的な心地よさを素直に表していた。
- 眠い時や少し寂しさを感じた時に、指を吸ったり保育者の温もりに触れたりすることで、自分なりに情緒をコントロールして落ち着こうとする姿が見られた。
Q4. 安心できる環境は?
- 遊びの中で、お気に入りの車やぬいぐるみを自分の近くに置いておくことで心の安定を保ち、保育者が見守る中で自分の世界に没頭して遊んでいた。
- 広い空間よりも、部屋の隅や小さなトンネルの中といった狭いスペースを好み、自分だけの落ち着ける場所を確保して、穏やかな表情で過ごす姿が見られた。
- 保育者がゆったりと寄り添い、急かされることのない雰囲気の中で過ごすことで、情緒が安定し、一日の生活を安心して送ることができていた。
- 給食の時間には、いつも決まった自分の席に座り、同じ顔ぶれの友だちと食卓を囲むことで安心感を得て、落ち着いて食事を味わう様子が見られた。
- 不安な時や転んで痛かった際、保育者に抱き寄せられるとすぐに泣き止み、信頼できる大人の温もりに触れることで速やかに安心を取り戻していた。
Q5. 遊びへの集中は?
- 自分が「これだ」と思ったブロックの組み立てやままごとの道具使いに、周囲の動きに惑わされることなく長時間集中して遊び込む力強さを見せていた。
- 絵本コーナーでは一人で静かにページをめくり、描かれた動物を指差して「ワンワン」と呟くなど、一枚一枚の絵をじっくりと観察することを楽しんでいた。
- 音楽に合わせて体を動かす活動では、保育者の模倣を楽しみながらも、自分の身体感覚を確かめるように夢中で手足を動かし、表現することに没頭していた。
- 散歩先で車から降りると、足元に落ちている小さな石や葉っぱ、動く虫などを発見して夢中で追いかけ、好奇心の赴くままに探索活動を広げていた。
- カップからカップへ砂を移し替えたり、同じ形の型はめを何度も繰り返したりと、納得のいくまで同じ動作を継続し、習熟していくプロセスを心ゆくまで楽しんでいた。
🌸 五領域(遊びと活動)
🩵 健康(運動・身体)
Q1. 戸外での身体活動(走る・待つ)は?
- 手作りの凧を手に持ち、「お空まで飛んで!」と腕を高く掲げて元気いっぱいに走り回り、自分の動きに合わせて凧が浮き上がる様子を後ろを振り返りながら楽しんでいた。
- 広い園庭でも足元をしっかり踏みしめて、転ばずに安定したフォームで走り、方向転換やスピードの調節もスムーズに行えるようになってきた。
- 好奇心で駆け出そうとしても、保育者の「待ってね」という制止の言葉が耳に届き、ピタッと立ち止まって次の指示を待つといった自制心の育ちが見られた。
- 日陰にできた霜柱を見つけると、「ザクザクって音がする!」と足裏に伝わる独特の感触を面白がり、冬ならではの自然に親しみながら歩行を楽しんでいた。
- 転がるボールを夢中で追いかけ、不規則な動きに合わせてあちこち歩き回ったり屈んだりしながら、全身を使って活発に運動していた。
Q2. 手指の操作(回す・貼る)は?
- 指先のひねる動作に興味を持ち、手回しコマの軸を親指と人差し指でギュッと掴んで回そうと、真剣な表情で何度も繰り返し挑戦していた。
- シールの端を爪先で器用に剥がし、ビニール袋で作った凧の表面に「ここは青」「次はお星さま」と場所を選びながら丁寧に貼り付けて装飾を楽しんでいた。
- 福笑い遊びでは、パーツの形(目、鼻、口)を認識し、保育者と一緒に「おめめはここかな?」と確認しながら、自分なりに顔のバランスを考えて置こうとしていた。
- 玩具の箱から中身を全て出し、再びきれいに詰め直すという動作を繰り返し、物の大きさや空間の広さを手先の感覚を通して確かめていた。
- クレヨンをしっかりと握り、手首の動きを広げて画用紙いっぱいに丸を描いたり、力強い直線を引いたりして、色が広がる面白さを存分に味わっていた。
Q3. 歩行の安定と散歩は?
- 足腰が丈夫になり、保育者や友だちとしっかり手を繋いで一定の距離を歩き切ることができるようになり、道中の発見を言葉にする心の余裕も見られた。
- 小走りができるほど脚力がつき、保育者との追いかけっこでは「待て待てー」と声を上げながら、軽快な足取りで逃げることを楽しんでいた。
- 散歩中、興味のあるものを見つけても立ち止まりすぎず、保育者の促しに合わせて「歩こう、歩こう」とリズムに乗って目的地まで歩き続けることができた。
- 園庭のちょっとした段差や石を見つけると、手を使わずに片足ずつひょいと跨ごうとし、身体のバランスを自分で保とうとする意欲が見られた。
- 歩行中に躓いて転んでしまっても、すぐに泣き言を言わずに自分の手をついて立ち上がろうとするなど、身体的にも精神的にも逞しさが育ってきた。
Q4. 危険回避と安全は?
- 転倒しそうになった際、とっさに自分の手をついて顔や頭を守る反射的な動きが身につき、大きな怪我を防ぐ身守りの力がついてきた。
- 好奇心から探索範囲が大きく広がっているため、興味を持ったものを口に入れたり危険な場所へ手を伸ばしたりしないよう、保育者の見守りの中で安全に探索活動を楽しんでいた。
- 友だちと近距離で走っている際、ぶつかりそうになるとパッと立ち止まったり、相手を避けたりと、周囲の状況を把握して動く様子が見られた。
- 階段の昇り降りや段差のある場所では、不安定なところを避け、自分で安全だと判断した平らな場所を選んで慎重に足を進めていた。
- 寒い日でも「ポケットに手を入れると危ないよ」という約束を意識し、しっかりと手を出して歩くことで、安全な歩行習慣を身につけようとしていた。
Q5. 体力と活動量は?
- 冬の澄んだ空気の中でも戸外に出るとパッと顔を輝かせ、身体の芯から温まるまで全力で動き回るなど、活発な活動量を見せていた。
- 長い距離を歩く散歩でも「抱っこ」と言わずに自分の足で一歩ずつ進み、目的地に辿り着いた時の達成感を保育者と分かち合う逞しさが見られた。
- たっぷりと身体を動かした日は空腹を心地よく感じ、給食を意欲的に食べて「おかわり!」と要求するなど、健やかな生活リズムが整っていた。
- 夕方になると一日の疲れから静かに過ごす場面もあるが、絵本を見たり保育者に寄り添ったりして休息をとることで、すぐに元気を取り戻していた。
- 日中、全身を使ってダイナミックに遊ぶ満足感から、午睡の時間には心地よい疲労感の中でスッと深い眠りに就き、安定した休息を得ることができていた。
🧡 人間関係(友だち・人)
Q1. 友だちへの関心(見る・まねる)は?
- 友だちが凧を手に持って走る姿に刺激を受け、「楽しそう!」とばかりに自分も凧を持って後を追いかけ、動きを模倣しながら一緒に走る楽しさを共有していた。
- 友だちが何をしているのか気になり、顔をじっと見つめたり、そっと隣に近づいて同じ玩具を手に取ったりして、他者への興味を素直に表現していた。
- 友だちが楽しそうに笑い声を上げると、内容が分からなくてもつられてニコニコと笑い、集団の中にある楽しい雰囲気を敏感に感じ取って反応していた。
- 泣いている友だちがいると、心配そうな表情で顔を覗き込み、自分なりに相手の異変に気づいて寄り添おうとする、思いやりの芽生えが見られた。
- 特定の友だちの隣を自ら選んで座り、会話はなくても同じ積み木やブロックを使って遊ぶ「並行遊び」を穏やかな表情で楽しんでいた。
Q2. 玩具の関わり(貸し借り)は?
- 友だちが回しているコマや使っている玩具が魅力的に見え、思わず手を伸ばして欲しがる場面もあったが、保育者が仲立ちすることで「自分もやりたい」という意欲を伝えていた。
- 友だちと同じ色や種類の玩具を持ち、顔を見合わせながら並んで遊ぶことで、同じ物を持っているという一体感を自分なりに楽しんでいた。
- 使っていた玩具を友だちに取られて涙が出ることもあったが、保育者から代わりの玩具を提案されると、次第に気持ちを切り替えて新しい遊びに向かうことができていた。
- 友だちから「どうぞ」と玩具を差し出されると、パッと表情を輝かせて嬉しそうに受け取り、他者とのやり取りの心地よさを実感していた。
- 友だちが積み上げた積み木が崩れる様子を面白がり、一緒に崩したり再び積み上げようとしたりと、一つの素材を介した共同の遊びへと繋がり始めていた。
Q3. 保育者とのやり取りは?
- 保育者を相手に「ちょうだい」「どうぞ」と玩具をやり取りする遊びを繰り返し、自分の行動に大人が応えてくれる喜びを全身で感じていた。
- 保育者が新年の挨拶をする様子を見て、頭を下げるお辞儀の仕草を可愛らしく模倣し、言葉はなくても文化的な習慣に親しもうとする姿が見られた。
- 保育者に名前を呼ばれると、自分のことだと理解して「はーい!」と元気よく返事をしたり、満面の笑みで近寄ってきたりと、親密な信頼関係が築かれていた。
- 甘えたい時には保育者の足元にしがみついて抱っこを求め、十分に応えてもらうことで満足感を得て、再び元気に遊び出す心の安定が見られた。
- 落ち着いた雰囲気の中で保育者の膝の上に座り、ページをめくるリズムに合わせて一緒に絵本を読み進めるなど、一対一の温かな対話の時間を楽しんでいた。
Q4. 他者への反応は?
- 園の行事で獅子舞が登場すると、その迫力に少し驚いて保育者の背後に隠れたり、遠くからじっと様子を伺ったりして、未知のものに対する慎重な反応を見せていた。
- 園庭で元気に走り回る年上の幼児クラスの子どもたちの動きを憧れの眼差しで追うなど、異年齢の子への関心が少しずつ高まっていた。
- 散歩の途中で地域の人とすれ違うと、自分から小さく手を振って挨拶に応えようとするなど、周囲の社会に対しても親しみを持って接していた。
- 去り際に「バイバイ」と声をかけられると、自ら手を振り返し、身振りを通して他者とのコミュニケーションを取る喜びを味わっていた。
- 園に来た実習生に対して、初めは少し照れながらも興味を持って近寄っていき、一緒に遊ぼうと誘うなど、新しい出会いを楽しむ姿が見られた。
Q5. 集団生活への入り口は?
- おやつの時間になると、友だちと同じテーブルを囲む楽しい雰囲気を喜び、みんなで「おいしいね」と顔を見合わせながら食べる心地よさを味わっていた。
- 朝の集まりで歌が始まると、周囲の友だちの動きを感じながら、音楽に合わせて体をゆらゆらと揺らし、集団の一員としての喜びを感じていた。
- 友だちが集まっている玩具のコーナーを見つけると、自らその中へ入っていこうとし、集団の中で遊ぶことへの抵抗感が薄れ、能動的に関わろうとしていた。
- 遊びの終わりの片付けが始まると、周囲の様子を真似て玩具を箱に入れようとするなど、少しずつ集団のルールや生活の流れに協力する姿が見られた。
- 紙芝居や絵本の読み聞かせが始まると、椅子に座ってじっとお話に耳を傾け、他者と一緒の空間で一つのことを楽しむ静かな時間を過ごすことができていた。
💛 環境(自然・物)
Q1. 冬の自然(氷・寒さ)への反応は?
- 園庭の水たまりに張った薄い氷を見つけると、そっとつついて割れる感触を楽しんだり、「つめたいね」と言いながら手のひらで冷たさをじっくり確かめたりしていた。
- 朝の冷え込みで吐く息が白くなることに気づき、不思議そうに何度も息を吐いては消えていく様子をじっと見つめ、目に見えない吐息の変化に驚きを示していた。
- 冷たい北風が顔に当たると、目を細めて身を縮めながらも「風きたね」と保育者に知らせ、冬特有 of 空気感を身体全体で感じ取っていた。
- 地面に重なった落ち葉の上を意図的に歩き、「カサカサ」「パリパリ」と鳴る冬の音に耳を澄ませ、リズムを刻むように足踏みをして楽しんでいた。
- 散歩車から見える葉の落ちた木々を指差し、以前の緑色の葉があった頃との違いを、言葉にならない発見として保育者に一生懸命伝えていた。
Q2. 伝承玩具への興味は?
- コマが勢いよく回る様子を身を乗り出してじっと見つめ、回転が止まりそうになると「もう一回」と催促したり、回っているコマに恐る恐る手を伸ばしたりして興味を示していた。
- ビニール袋で作った凧を手に持ち、走ることで袋がふっくらと膨らむ様子に気づくと、「見て見て!」と喜びながら、空気の存在を遊びの中で感じていた。
- 福笑い遊びでは、目や鼻のパーツを手に持ち、保育者が「おめめはどこかな?」と問いかけると、台紙の顔の上に自分なりに一生懸命置こうとしていた。
- お手玉を両手でギュッと握って中身の小豆の感触を確かめたり、ポイと投げて床に落ちる音を楽しんだりして、独特の重みと感触を味わっていた。
- けん玉の玉をぶら下げて左右に揺らし、振り子のような動きを面白そうに眺めるなど、伝承玩具の構造に自分なりの関わり方を見つけていた。
Q3. 探索活動(場所・空間)は?
- 公園ではベンチの下の狭いスペースを見つけて潜り込み、「ないない(隠れたよ)」と言いながら、普段とは違う目線の高さから広がる景色を探索していた。
- 地面に広がる霜柱を見つけると、保育者の真似をして足で踏み、「ザクザク」という感触と音が鳴る場所を熱心に探し回って歩いていた。
- 鏡に映る自分の姿を見つめ、手を叩いて反応を確かめたり、顔を近づけて鏡に触れたりして、自己を認識する不思議な体験を楽しんでいた。
- 高い場所への好奇心が高まり、低い棚の上の物が気になると爪先立ちで一生懸命に背伸びをし、欲しいものへ手を伸ばそうとする意欲的な姿が見られた。
- 砂場を深く掘り進めると、表面よりも冷たく湿った砂が出てくることに気づき、掌でそのひんやりとした感触をじっくり確かめていた。
Q4. 感触遊びへの反応は?
- バケツの氷に触れると「つめたーい!」と驚いてパッと手を引っ込めたが、冷たさへの興味から、再び指先でそっと触れて冬ならではの温度を体感していた。
- 粘土遊びでは指先で「ぷすっ」とつついて穴を開けたり、手のひらで押し潰したりして、その柔らかさと形が変わる面白さに夢中になっていた。
- 乾いた落ち葉を指先でちぎり、「パリパリ」という小気味よい感触と細かくなっていく様子に惹かれ、集中して素材の変化を楽しんでいた。
- 手洗いの際、蛇口から流れる水の温度が以前より低くなっていることに気づき、水に触れるたびに「ひゃあ」と声を上げながら温度の変化を実感していた。
- 寒い時期、お気に入りのフワフワしたぬいぐるみを自らギュッと抱きしめ、その温かさや柔らかな触り心地に安心感を覚えながら、穏やかに過ごしていた。
Q5. 物の特性への気づきは?
- コマは手を離すと回ることや、凧は手に持って走ると風で膨らむことなど、自分の働きかけによって物の動きが変わるという因果関係に気づき始めていた。
- 蓋付きの容器を器用に開け閉めし、中に隠れた玩具が見え隠れすることを面白がり、物の永続性を楽しみながら確かめていた。
- 音の鳴る仕掛け玩具で、特定のボタンを押すと必ず同じ音が鳴ることを学習し、狙った場所を繰り返し押して音とのやり取りを楽しんでいた。
- ラップの芯などの筒状のものを持ち上げ、片方の穴から向こう側を覗き込み、視界が丸く切り取られる不思議さを何度も確認していた。
- 積み木などの硬い素材と、布製のクッションなどの柔らかい素材を交互に触り、手に伝わる弾力の違いを自分なりに比較して物の特性を捉えようとしていた。
💚 言葉(理解・発語)
Q1. 二語文・三語文の出現は?
- 言葉の育ちが著しく、「マンマ、おいしい」「ワンワン、いた」と状況を説明する二語文が安定し、中には「パパ、ブーブー、きた」と三語文に近い形で詳しく伝えようとする姿も見られた。
- 自分の欲求だけでなく、発見したことを「これ、きれい」「あっち、いく」と二つの単語を繋げて発信し、保育者と言葉のやり取りを繋ぐことを楽しんでいた。
- 言葉にならない思いがある時も、対象を力強く指差しながら「アッ!アッ!」と発声し、自分の意図を汲み取ってもらおうと懸命に訴えていた。
- 保育者が話す言葉に高い関心を示し、「お散歩いくよ」と言われると「いくよ」と語尾を真似して繰り返すなど、言葉の響きを楽しみながら吸収していた。
- 新年の挨拶の際、保育者の真似をして「おめでとう」の語尾を「めーとー」と一生懸命に真似して言おうとし、季節の言葉に親しもうとする姿が見られた。
Q2. 指示の理解は?
- 保育者の言葉の意味をしっかりと理解し、「おいで」と手招きされると、自分が呼ばれていることを察して満面の笑みで駆け寄ってくる姿が見られた。
- 遊びの終わりに「ナイナイ(片付け)してね」と促されると、使っていた玩具をカゴへ入れたり、元の場所へ戻そうとしたりと、集団のルールに合わせた行動が取れるようになってきた。
- 持っている物を「ちょうだい」とお願いされると、一度は考えながらも「どうぞ」と言葉を添えて手渡し、やり取りが成立した満足感を保育者と分かち合っていた。
- 「お椅子に座って待とうね」という言葉を聞き、自分のマークがついた椅子を探して座るなど、生活の流れに沿った指示を理解して動く様子に成長を感じた。
- 危険な場面で「ダメだよ」と言われると、声のトーンや表情から制止のニュアンスを敏感に感じ取り、動作を止めて保育者の顔を伺うなどの反応を見せていた。
Q3. 指差し行動は?
- 散歩道で見つけた花や鳥に対し、真っ先に指を差して保育者の顔を覗き込み、「あった!」と共感を求めることで、自分の発見を誰かと共有したいという欲求を強く示していた。
- 絵本の読み聞かせでは、保育者の問いかけに応じて「ワンワンはここ」とページの中の動物を的確に指差し、物語の世界に主体的に参加していた。
- 遠くで飛行機やサイレンの音が聞こえると、即座に空や道路の方向を指差し、目に見えない存在を捉えて知らせようとする観察力の鋭さが見られた。
- 複数の玩具の中から「どっちがいい?」と聞くと、自分の好きな方を迷わず指差して選び、自分の意思を相手に明確に伝えようとしていた。
- 欲しいものに手が届かない際、その方向を指差して「あ!あ!」と保育者に訴え、自分の欲求を伝えるための重要なコミュニケーション手段として活用していた。
Q4. 名前への反応は?
- 朝の集まりや活動の中で名前を呼ばれると、「自分だ!」とはっきり認識し、嬉しそうに「はーい!」と手を挙げて応える姿に自己意識の育ちが感じられた。
- 背後から名前を呼ばれても、即座に声の方へ振り向いて笑顔を見せ、信頼する保育者や友だちとの呼びかけ・応答의 やり取りを心地よく感じていた。
- 自分のマーク(ロッカーや下駄箱)を完全に覚えており、「〇〇ちゃんの場所はどこ?」と聞くと、誇らしげに自分の場所を指差して教えてくれた。
- 保育者が友だちの名前を呼ぶと、その子の顔をじっと見つめたり指を差したりして、「次は〇〇ちゃんだね」と周囲の友だちの存在も意識できるようになってきた。
- 「先生」という言葉が自分を助けてくれる特別な存在であることを理解し、困った時や甘えたい時に「しぇんしぇ(先生)」と呼びかけて注目を引こうとしていた。
Q5. 絵本や歌への反応は?
- 「お正月」や「ゆき」などの季節の歌を聞くと、自然にリズムに合わせて膝を揺らしたり手拍子をしたりして、音楽の楽しさを全身で享受していた。
- 馴染みの手遊びが始まると、保育者の動きを注視しながら「手をパチパチ」と合わせ、一生懸命に真似をして活動に参加しようとする熱心な姿が見られた。
- 絵本コーナーでは自分でページをめくる感触を楽しみ、一枚一枚ゆっくりと開きながら描かれた色鮮やかな世界をじっくりと眺める時間を好んでいた。
- 読み聞かせの中で知っている動物や乗り物が登場すると、即座に「ワンワン!」「ブーブー!」と指を差して声を上げ、物語の世界を実体験と結びつけて楽しんでいた。
- 歌のフレーズに合わせて語尾を真似して発声したり、知っている単語の部分で声を大きくしたりして、自分なりに歌の活動に加わろうとする意欲が見られた。
💜 表現(感性・創造)
Q1. 音楽・リズム遊びは?
- 弾むようなメロディが流れると、その場で膝を屈伸させたり手拍子をしたりして、身体全体でリズムを刻む楽しさを全身で享受していた。
- 空き箱や太鼓を手のひらで叩き、「ドンドン」と鳴る音の響きを面白がり、自分自身の働きかけで音が出る不思議さを楽しんでいた。
- マラカスを手に取ると、中身がシャカシャカと動く振動を掌で感じながら、強弱をつけて振って音色の変化を喜んでいた。
- ピアノの柔らかな伴奏に合わせて、穏やかな表情でゆらゆらと体を揺らし、旋律のイメージを身体表現に繋げようとする姿が見られた。
- 保育者が季節の歌を口ずさむと、遊びの手を止めてじっと口元を見つめ、歌声の響きを聴き入ることで情緒を安定させていた。
Q2. 描画・造形への関心は?
- 太めのクレヨンをしっかりと握り、画用紙を「トントン」と叩くようにして点描を楽しみ、紙に色がつく面白さを繰り返し確かめていた。
- 腕を大きく左右に動かす中で「線」が描けることを発見し、自分の描いた軌跡を不思議そうに見つめながら、さらに力強く筆を動かして描画に没頭していた。
- ビニール袋で作った凧の装飾では、シールを指先から袋へと貼り移そうと集中し、自分なりに場所を選んでペタペタと貼ることを楽しんでいた。
- 新聞紙を指先に力を入れてビリビリと豪快に破り、形が変わっていく様子や破れる際の爽快な音を面白がり、素材の感触を存分に味わっていた。
- 小麦粉粘土の柔らかい感触を掌で感じながら、ギュッと握って指の跡をつけたり丸めたりして、形が自由に変容する不思議さを楽しんでいた。
Q3. 模倣遊び(まねっこ)は?
- 玩具の受話器を耳に当てて「もしもし」とお喋りをする真似をし、身近な大人のやり取りを喃語や一語文で再現しようとする「つもり遊び」が見られた。
- 保育者が床を拭く様子をじっと観察し、自分も布を持って並んで床をゴシゴシと拭く真似をして、保育者の役割を模倣することを楽しんでいた。
- 新年の挨拶で保育者が頭を下げるのを見て、自分も首をちょこんと下げて丁寧にお辞儀をする真似をし、社会的な仕草に親しみを持っていた。
- おままごとのコップを口に当て、「ゴクゴク」と飲んでいる真似をしては満足げな表情を浮かべ、日常生活の動作を遊びに取り入れていた。
- 降園時に保育者が手を振る動作をよく見て、自分も小さな手を一生懸命に動かしてバイバイを返し、ジェスチャーを通じた交流を喜んでいた。
Q4. 発見や驚きの表現は?
- 水たまりに張った氷を初めて掌に乗せると、そのあまりの冷たさに驚いて目を見開き、不思議そうにじっと氷を見つめる純粋な反応を見せていた。
- 凧を持って走ると袋がふっくらと膨らむ様子に気づき、「オォー!」と興奮した声を上げ、空気の力への発見を保育者に必死に伝えていた。
- 福笑いで出来上がったユニークな顔のパーツを指差し、「おめめ、ここだね」と笑い声を上げながら、想定外の形を楽しむ感性が育っていた。
- 隠れていた玩具が「ばあ!」と出てくると、期待通りに声を上げて笑い、予測が当たった喜びと驚きを保育者と分かち合っていた。
- 転がるボールの不規則な動きを鋭い視線で追いかけ、「あ!あ!」と歓声を上げながら、動くものへの強い好奇心を表していた。
Q5. 全身を使った表現は?
- 嬉しい出来事があると自然に両手を高く挙げて「バンザイ!」を表現し、全身から溢れ出る喜びを素直に周りに伝えていた。
- 好きな音楽が流れるとその場でくるくると回ってみせ、視界が変わる面白さとリズムとの調和を楽しんで笑顔を溢れさせていた。
- 凧を手にして園庭を元気いっぱいに走り回り、風を感じて動く喜びを全身で表現しながら、活動的に過ごすことを楽しんでいた。
- 大きなダンボール箱を見つけると自分から中に入り、静かに隠れては見つけてもらうのを待つなど、空間を使った遊びに夢中になっていた。
- 柔らかい布を頭から被り、自分で「いないいないばあ」をしながら布を振り落とす動作を繰り返し、自発的な表現遊びを楽しんでいた。



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