ニュースで話題の「こども誰でも通園制度」。 「働いていなくても保育園に預けられるなら使ってみたい!」と思ったものの、いざ探してみると**「結局、うちの近くのどこでやってるの?」**という情報にたどり着けずに困っていませんか?
実はこの制度、まだ始まったばかりで情報の出し方が自治体によってバラバラなんです。
この記事では、現役保育士の視点から**「自分の住んでいる地域で、誰でも通園制度を実施している園を確実に見つける方法」と、東京都にお住まいの方向けの「地域別・実施状況リンク集(完全版)」**をご紹介します。
まず結論:すべての保育園でやっているわけではありません
もくじ
まず最初に知っておいていただきたいのが、**「近所の保育園ならどこでも使えるわけではない」**ということです。
この制度は2026年度(令和8年度)からの本格実施に向けて、現在は多くの自治体で**「試行的事業(モデル事業)」**として行われています。 そのため、現在は自治体が指定した一部の「認定こども園」「認可保育所」「幼稚園」だけが実施しています。
では、どうやってその「一部の園」を探せばいいのでしょうか?
スマホで3分!実施施設の探し方 3つの手順
GoogleやYahoo!で単に「誰でも通園制度」と検索しても、国の難しい資料しか出てきません。お住まいの地域で実施している園を見つけるには、検索ワードにコツがいります。
手順1:自治体公式サイトを「魔法のキーワード」で検索する
一番確実なのは、お住まいの市区町村のホームページを探すことです。以下のキーワードの組み合わせで検索してみてください。
- 基本の検索:「〇〇市 こども誰でも通園制度」
- 別名で検索:「〇〇区 定期通園事業」「〇〇市 未就園児 預かりモデル事業」
※渋谷区の「ちょこっと通園」や八王子市の「すくてく通園」のように、自治体独自の愛称がついている場合もあります。
手順2:自治体の公式LINEや広報誌をチェック
Webサイトの更新が遅れている場合、自治体の公式LINEアカウントの「子育てメニュー」や、毎月ポストに投函される「広報誌」のバックナンバー(特に4月号や9月号)に一覧が載っていることが多いです。
手順3:役所の「保育課」に電話する
ネットで探してもどうしても見つからない、あるいは情報が古い気がする…という場合は、役所に電話するのが最短ルートです。 「こども誰でも通園制度の、試行的事業をやっている園のリストはありますか?」と聞けば、担当部署が教えてくれます。
【東京版】23区・多摩地域の実施状況リンク集(完全版)
東京都にお住まいの方向けに、各自治体の公式ページへの直リンクをまとめました。 ※2026年の本格実施に向けた「試行(モデル)事業」のため、まだ実施していない区市もあります。その場合は「一時預かり」など別のサービスを利用しましょう。
東京23区の実施状況
▼ 実施ページがある区
- 千代田区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 港区:みなとこども誰でも通園制度(試行的事業)
- 新宿区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 文京区:文京区こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 江東区:こども誰でも通園制度(試行的事業) ※区立幼稚園で実施
- 品川区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 目黒区:こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)
- 大田区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 世田谷区:世田谷区こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 渋谷区:渋谷区こども誰でも通園制度「渋谷区ちょこっと通園事業」
- 中野区:中野区こども誰でも通園制度の試行的実施
- 杉並区:こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)
- 豊島区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 北区:こども誰でも通園制度について
- 荒川区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 板橋区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 練馬区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 葛飾区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 江戸川区:こども誰でも通園制度(試行的事業)
▼ 現在ページがない区(中央・台東・墨田・足立など)
現時点で専用ページがない区は、2026年度からの実施に向けて準備中の可能性があります。 その場合は**「一時預かり(一時保育)」**という制度が代わりに利用できます。区のトップページで「一時預かり」と検索してみてください。
東京(多摩地域・都下)の実施状況
▼ 立川・小平・府中エリア
- 立川市:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 小平市:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 府中市:多様な他者との関わりの機会の創出事業
- 東大和市:専用ページなし(2025年現在)。「一時保育」をご利用ください。
▼ その他の多摩地域
- 八王子市:未就園児すくてく通園事業
- 町田市:未就園児預かり推進事業(こども誰でも通園制度)
- 三鷹市:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 調布市:こども誰でも通園制度(試行的事業)
- 西東京市:こども誰でも通園制度(試行的事業)
注意:実施園でも「かなり条件が厳しい」可能性があります
「近所の園が実施している!」と喜ぶのはまだ早いかもしれません。 保育現場は人手不足が深刻なため、制度を実施していても**「スモールスタート(極めて限定的な受け入れ)」**に留めている園が非常に多いためです。
例えば、以下のようなケースが想定されます。
- 「食事なし(午前中のみ)」:
- 給食の提供体制が整わず、9:00〜11:00などの短時間利用に限られるケース。
- 「1日1名限定」:
- 在園児への影響を避けるため、受け入れ枠を極端に絞っているケース。
- 「曜日限定」:
- 「火曜日と木曜日のみ」のように、毎日利用できるわけではないケース。
「保育園で預かってくれる=朝から夕方まで給食付きで」というイメージを持っていると、ギャップに驚くかもしれません。園側も手探りの状態であることを頭に入れておきましょう。
実施園でも「利用を断られる」3つのケース
さらに、無事に実施園が見つかったとしても、必ず利用できるとは限りません。 園側にも「子どもの命を預かる責任」があるため、安全な保育ができないと判断した場合は利用をお断りすることがあります。
具体的には、以下のようなケースです。
1. 定員の空きがない場合
物理的にクラスの定員が埋まっている場合や、保育士の配置基準(スタッフの人数)を満たせない場合は、安全確保のために受け入れを断ることがあります。
2. 安全な保育の実施が困難な場合
お子さんの状況によっては、現在の園の設備や体制では安全を守りきれないことがあります。
- 医療的ケアが必要な場合: 施設側に看護師がいない、または医療的ケア児に対応できる設備が整っていない場合。
- 重度のアレルギーがある場合: 給食や環境面での「完全除去」対応が難しく、アナフィラキシー等の命に関わる危険がある場合。
- 集団生活への著しい不適応: お子さんの心身の状況により、現在の施設の体制では安全確保が難しいと判断される場合。(※ただし、単に障害があるという理由だけで断ることはありません)
3. 感染症にかかっている場合
インフルエンザ、新型コロナウイルス、発熱(37.5℃以上など)がある場合など、他の園児に感染させるリスクがある場合は登園できません。 これは通常の保育園の登園基準と同じルールが適用されます。
このように、「誰でも通園制度」は非常に便利な制度ですが、**「すべての園が実施するわけではない」し、「どんな状況でも預かってくれるわけではない」**という現実もあります。
中には人手不足等の理由で、制度の導入自体に消極的な事業者もあることを理解し、早めに情報収集を始めることをおすすめします。
まとめ:まずは「自治体名+制度名」で検索!
まだ始まったばかりの制度なので、情報はこれからどんどん増えていきます。 まずは**「お住まいの地域名 + こども誰でも通園制度」**で検索して、使える園があるかチェックしてみてください。
育児のリフレッシュや、お子さんの集団生活の第一歩として、この制度が役立つことを願っています!



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