🧠「早く覚えさせたほうがいい」と思っていませんか?
もくじ
多くの大人が、
“数字や文字を早く覚えさせる=子どもの成長”
と考えがちです。
でも実は、**幼児期には「優先して育ててはいけない能力」**が存在します。
それは、人間が後から作り出した知識に関する能力──
たとえば「数字」「文字」「標識」「色」などです。
👶 幼児期は「知識の習得期」ではなく「基礎を育てる時期」
幼児期は、知的能力の基礎構造が形づくられるとても大切な時期です。
この時期に大切なのは、知識を“詰め込む”ことではなく、
「感じる・考える・関わる」といった本能的な力を育むこと。
こうした「感じる・考える・関わる力」は、
後の“非認知能力”として、学びの土台になります。
非認知能力について詳しく知りたい方は→こちら
なぜなら、こうした基礎がしっかりと出来てこそ、
後に「人間が作り出した知識」が生きてくるからです。
つまり、まだ土台ができていない段階で、上物だけを積むのは危険。
早期教育や先取り学習など、知識中心の関わりは、
一見「賢そう」に見えても、発達のバランスを崩す可能性があります。
⚠️ 知識の詰め込みがもたらす“副作用”
強制的な知識の詰め込みを続けると、
知識に関する能力だけが過剰に育ってしまい、
本能的に育つべき力が抑えられてしまいます。
結果として──
- 新しいことへの興味・意欲が薄くなる(無気力)
- 自分の思いを優先しすぎる(わがまま)
- 集団の中での遊びや関係作りが苦手になる(社会性の未発達)
つまり、“人間らしく育つ”ための根っこが弱くなるのです。
🌱「教育的な詰め込み」ではなく「興味の芽を広げる」ことが大切
早期教育を完全に否定するわけではありません。
問題は、“順番”と“バランス”です。
まずは、子どもがさまざまな遊びに興味や関心を持てる環境をつくること。
その中で自然と「知りたい」「やってみたい」という気持ちが芽生えたとき、
初めて知識は“血の通った学び”になります。
もし毎日、同じような時間つぶし的な遊びばかりしているようなら、
大人が少し介入して、遊びの次元を高めてあげることも必要です。
新しい刺激や関わりが、子どもの内面を大きく動かします。
💡「学び」は教えるものではなく、引き出すもの
「知識を教えること」と「知る喜びを育てること」は似て非なるものです。
子どもが“自分から知りたくなる力”を奪っていないか?
私たち大人自身が、もう一度立ち止まって考える必要があります。
焦って“覚えさせる”のではなく、
“興味を持たせる”関わりを──。
🪶まとめ
- 幼児期に優先して育ててはいけないのは、「人間が作り出した知識」
- 強制的な詰め込みは、本能的な発達(意欲・感情・社会性)を妨げる
- 大切なのは「感じる・考える・関わる」経験を通して、知る喜びを育てること
- 毎日の遊びに“新しい風”を吹かせることで、子どもの世界が広がる
🔁あなたはどっちを大切にしていますか?
📘「早く覚えさせたい」
それとも
🌱「自分から知りたくなる力を育てたい」

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