子どもの言葉が出なくて心配…でも、慌てなくて大丈夫です
もくじ
「周りの子はもうたくさん話しているのに、うちの子はまだ単語も出ない…」
そんな不安を感じていませんか?
実は、言葉の発達にはとても大きな個人差があります。
早く話す子もいれば、じっくり理解を深めてから話し始める子もいます。
言葉がまだ出ていなくても、“話す前の準備”が着実に進んでいることが多いのです。
焦らず見守りながら、子どもの中で育っている「わかる力」に目を向けていきましょう。
言葉の発達は「声を出す」ことから始まる
言葉の発達には、おおまかな流れがあります。
- 人に向かって声を出す
- 「ま」「ぱ」などの言いやすい音を出す(喃語)
- 「まんま」「ブーブー」など意味のある最初の言葉(初語)
- 「ママ、きた」「ワンワン、いた」などの二語文
- 同年齢の友だちと会話を楽しむ
この流れには年齢の目安はあるものの、進み方は本当に人それぞれ。
焦らず、「今どんな段階にいるのかな?」と見守ることが大切です。
「言える」より「わかる」が大切 ― 言葉の氷山
言語聴覚士の中川信子さんが提唱した「言葉の氷山」という考え方があります。
氷山の上に見えているのは「言える言葉」。
でも、その下には「わかる言葉」や「わかる事柄(経験・感情など)」が広がっています。
つまり、言える言葉はほんの一部。
その下にある「理解」や「経験」がしっかりしているほど、言葉は自然に出てくるのです。
「ブーブー」と言えなくても、「車を取ってきて」と言われたら車を持ってくる。
それは、言葉の理解が育っている証拠なんです。
言葉を「言わせる」より「わかる」を育てよう
「もっと話してほしい」「単語を増やしたい」と思う気持ちは自然なことです。
でも、言葉を無理に言わせようとするよりも、理解の土台を育てる関わり方が大切です。
たとえば、こんな関わり方がおすすめです👇
- 絵本を読みながら「ワンワン、いたね」「赤い車だね」と声を添える
- 子どもの指さしや視線に気づき、「そうだね、見えたね」と共感する
- 公園やお出かけなど、たくさんの経験を通して“知っていること”を増やす
こうした日常のやり取りが、「話したい」という気持ちや言葉の理解を深めていきます。
言葉が出る前にも「育ち」は進んでいる
言葉を話し始める時期は、子ども自身の準備が整ったタイミングです。
焦らず、子どもの理解や気持ちのサインを受け止めていきましょう。
言葉の発達は、「話すこと」よりも「わかること」から始まります。
その土台がしっかりしていけば、子どもの言葉は自然と豊かに育っていきます。
まとめ
- 言葉の発達には大きな個人差がある
- 「言える言葉」より「わかる言葉」「わかる経験」が大事
- 無理に言わせるより、経験や理解を積み重ねよう
- 今話せていなくても、言葉の準備はしっかり進んでいる
焦らず、安心して、お子さんの“言葉の芽”を見守っていきましょう🌱
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