1.子どもの発達において大切なこと
もくじ
子どもの「やってみたい!」という気持ちから始まり、
→ 試して工夫してみる(チャレンジ・試行錯誤)
→ 「もっとやりたい!」と続いていく。
この**好循環(やる気の循環)**が生まれている状態が、発達にとって良い環境です。
2.「やってみたい」と思える環境とは
子どもが自然に行動したくなるためには、次のようなわかりやすい環境が必要です。
- 何をすればいいかがわかる
- ゴールや目的が見える
- 道筋(手順)が見える
これにより、「自分にもできそう!」という見通しが持て、行動への一歩が踏み出せます。
3.ジャストライト・チャレンジ(ちょうどいい挑戦)
子どもが「もう少しやってみよう」と思えるのは、**その子にとって“ちょうどいい難しさ”**があるときです。
- 簡単すぎない
- 難しすぎない
- 少し頑張ればできる
この“ちょうどよさ”を見つけるためには、子ども理解が欠かせません。
子どもの特性や得意・苦手をよく観察し、それに合わせた活動を設定します。
🧩例:しっぽ取りゲーム
- 「走って追いかけるのが難しい」「手を伸ばすのが苦手」な子には、
→ 「動物ハイハイしっぽ取り」や「お尻ずりずりしっぽ取り」などに発展。
その子に合った形に調整することで、“できた!”の喜びにつながります。
4.好循環の一番最初!やってみたいを引き出すやる気スイッチを押す4つのポイント(脳科学の視点から)
1️⃣ 体を動かす
やる気は“体”から生まれます。
「やる気があるから動く」ではなく、「動くからやる気が出る」。
行動が感情をつくります。
2️⃣ 新規性
同じことの繰り返しではマンネリ化します。
活動や素材、場所などに少しの変化を加えることで、興味が再び高まります。
3️⃣ 報酬
「できた!」「見ててくれた!」「ハイタッチ!」
達成感や共感が、次への意欲を高めます。
4️⃣ なりきり
ごっこあそびのように、**“なりきる”**ことがやる気を引き出します。
「ヒーロー」「お医者さん」「お母さん」など、役になりきることで行動の幅が広がります。
5.まとめ
良い遊びの環境とは、
子どもが「やってみよう」→「工夫してみよう」→「もっとやってみたい!」と
自然に循環できるような “ちょうどよく、わかりやすく、動きたくなる” 場。
そのために保育者は、子どもの理解をもとに環境や活動を工夫し、
一人ひとりが自分らしく挑戦できる場を整えていくことが大切です。
熱中体験の大切さは→こちら


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