言葉の発達ゆっくりな子も一緒に遊ぶための仲立ち方法(事例)

2歳児クラス 18名 (うち加配2名)

夕方、自由遊び中。

「やめてよ、あっちに行ってよ。」そんな声が聞こえた。声をする方に目を向けてみると、Bちゃんがあそんでいる所にAちゃんが遊びたくてニコニコしながら向かっていた。

これは、どうした事かな?とさりげなく近づくと

Bちゃんが「あっちいってよ!」「ねぇ!あっち行ってって言ってる!」と怒っている。

この怒り方は、結構本気で嫌がっているなぁ。。と感じたので、心配している事が出るように声をかける。

「どうしたの?嫌な事があった?大丈夫?」と声をかけるとB「・・・Aちゃんが来ちゃったから嫌なの」という。

オウム返しで聞き返す。「Aちゃんが来たから嫌だったのね?なんか意地悪だった?」そう聞くと首を振るBちゃん。

Aちゃんの方に目を向ける。「Aちゃんはどうしたの?一緒に遊びたいの?」

うなずくAちゃん。

発達がゆっくりなAちゃん。最近は、友だちと一緒に遊ぼうとする姿が見られるようになってきた。だけど、最近やっと言葉が出るようになってきた為、「一緒に遊ぼう」などの言葉を伝えるのは少し難しい様子。今日も、思いをうまく伝えることができないため一緒に遊びたい友達の近くに行き、無言でぐいぐいと寄っていく。そして、一緒に遊びたいがあまり使っているおもちゃをよう使おうと勝手に手に取ったり奪ったりする。(本人は自分が使いたいと思った気持ちに。まっすぐに行動しているだけで奪い取ったり。勝手に使ったりしているつもりはない)

B「だって玩具取っちゃうから・・

「あー、、玩具取られるから嫌なんだね?」そう声をかけると、頷く。

A「・・・」

「じゃー玩具取っちゃわないなら一緒に遊んでも良い?AちゃんはBちゃんが大好きみたいで一緒に遊びたいみたい。」

B「うん」

じゃー一緒に遊ぼう。と保育士が仲立ちをしながら一緒に遊ぶ。

Aちゃんが使いたいものがあったら「これ使っても良い?」と保育士が代わりに代弁。

駄目な時には、「終わったら次貸してね」と声をかけ別の事をして遊んで待つ。

保育士の仲立ちを解決や教えるために使うのではなく、経験として知識として取り入れられるように使っていった。

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