【3歳児1月】今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集(五領域+養護)

5領域メーカー

3歳児クラスの1月は、新しい年を迎え、進級(4歳児クラス)への意識が少しずつ芽生え始める時期です。 寒さが厳しくなりますが、氷や霜などの冬の自然現象に触れたり、コマ回しやカルタなどの伝承遊びに挑戦したりと、この時期ならではの活動を通して心身ともに成長します。

1月の特徴と観察ポイント

クラスにとってどんな時期?

休み明けの生活リズムを取り戻し、再び集団としての活動が活発になります。「あけましておめでとう」の挨拶や、カルタ、コマ回しなどの正月遊びを通して、日本の伝統文化に親しむ機会が増えます。ルールのある遊びが盛り上がり、友だちと競い合ったり協力したりする姿が見られます。

子どもにとってどんな時期?

寒さで体が縮こまりがちですが、鬼ごっこやマラソンなどで体を温める心地よさを知ります。手先がさらに器用になり、紐を巻く(コマ)、折る、切るなどの動作に集中します。友だちとの関わりでは、ルールを巡って言い合いになることもありますが、自分たちで解決しようとする力が育ってきます。

1月に特に観たい発達テーマ

  1. 冬の健康と衛生(手洗い・うがい、衣服の調節)
  2. 伝承遊びへの挑戦(コマ、カルタ、凧揚げ、福笑い)
  3. 集団遊びとルール(勝敗のある遊び、順番、交代)
  4. 冬の自然観察(氷、霜柱、白い息)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康・着脱)

Q1. 年末年始明けの生活リズムや食欲は?

  • 休み明けも生活リズムを崩すことなく、久しぶりの給食を「おいしいね」と友だちと喜び合いながら、意欲的に完食していた。
  • 連休中のリズムの残りからか、給食中にウトウトと眠そうにする場面もあったが、数日経つと園の生活の流れを思い出し、元気に過ごしている。
  • 箸の持ち方を自分なりに意識し、副菜の豆や小さな野菜も「見て、持てたよ!」と保育者に見せながら、集中して食べ進める姿が見られた。
  • 「お家でお餅食べたんだよ」「お節にお魚入ってた」など、家庭での特別な食事の経験を嬉しそうに報告し、楽しい雰囲気の中で食卓を囲んでいた。
  • 椅子に深く座り、反対の手でお椀をしっかりと支えて食べるマナーが定着し、こぼさないようにきれいに食べようとする意識が高まっている。

Q2. 冬の衛生習慣(手洗い・うがい)は?

  • 水の冷たさに驚きながらも、「バイキンバイバイするんだよね」と自ら袖をまくり、石鹸を泡立てて手首まで丁寧に洗う習慣が身についている。
  • 「ガラガラ、ペッ」と喉の奥までうがいをする方法が板につき、風邪をひかないように自分なりに予防に努める意識が見られるようになった。
  • 鼻水が出るとムズムズする感覚に自ら気づき、ティッシュを手に取って鼻をかみ、使用後もゴミ箱へ捨てて清潔を保とうとしていた。
  • 咳が出そうになると、とっさに腕や手で口を覆ったり、友だちのいない方を向いたりするなど、周囲へのマナーを意識して行動していた。
  • 遊びに夢中になっていても、トイレの後や食事の前には「手洗いしなきゃ」と自分から水道へ向かい、自律して清潔を保つ姿が見られた。

Q3. 寒さに応じた衣服の調節(着脱)は?

  • 戸外へ出る際に「今日は風が冷たいね」と言い、自分で上着のファスナーを顎の下までしっかり閉めるなど、防寒の準備を自分で行っていた。
  • 室内で活発に遊んで体が温まると、「暑くなったから脱ぐ」と自らトレーナーを脱ぎ、快適な体温を保とうと衣服を調節する姿が見られた。
  • 上着のファスナーのスライダーを溝に差し込もうと手元を凝視し、粘り強く自分で行おうとする姿に、進級への意欲と成長が感じられた。
  • 脱いだ服が裏返しになっても「こうすればいいんだよ」と裾から手を入れて表に返し、端を揃えて丁寧に畳もうとする自立心が育っている。
  • 手袋やマフラーなどの防寒具を、自分のマークがついたロッカーに大切に片付け、次に使うときに見つけやすいよう管理していた。

Q4. 排泄(トイレ)の自立とマナーは?

  • 友だちとの遊びが盛り上がっている最中でも、自分の尿意を優先して「トイレ行ってくる」と中断し、自ら向かうことが定着している。
  • 排泄後の始末からトイレットペーパーを適量で切ること、洗浄レバーの操作まで、保育者の助けを借りずに一人で確実に行えるようになった。
  • トイレのスリッパが乱れているのに気づくと、「次のお友だちが履きにくいもんね」と自ら向きを揃える、周囲への思いやりが見られた。
  • 和式トイレでも足の位置を意識して踏ん張り、衣服を汚さないように注意しながらスムーズに排泄を済ませる逞しさが増してきた。
  • 冬の厚手のタイツや重ね着をしていても、裾を汚さないように手で押さえたり、しっかりと腹部まで引き上げたりと、衣服の扱いを工夫していた。

Q5. 睡眠(午睡)の質は?

  • 戸外で寒さに負けず体を動かした日は、適度な疲労感から布団に入るとすぐに深い眠りにつき、1時間半ほどぐっすりと休息をとっていた。
  • 鼻詰まりや咳が気になる時は、保育者に促される前に自ら横向きになるなど、自分の体が楽になる体勢を調整しながら眠ろうとしていた。
  • 目覚めが非常にすっきりとしており、起きるとすぐに自分の布団の端を持って畳もうとしたり、パジャマを脱いで身支度を始めたりと、自立した姿が見られた。
  • パジャマのボタンを上から順番に一つずつ掛け違いなく留め、「一人でできた!」と自信に満ちた表情で報告してくれた。
  • 眠れない時でも、周りの友だちが眠っていることを察して静かに横になり、体を休めるという生活のルールを理解して過ごしていた。

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 休み明けの登園や友だちへの反応は?

  • 久しぶりに再会した友だちの姿を見つけると「あけましておめでとう!」と駆け寄り、顔を見合わせて再会を喜び合う微笑ましい姿が見られた。
  • 保護者と離れる際に名残惜しそうにする場面もあったが、好きな遊びが始まるとすぐに気持ちを切り替え、笑顔で活動に参加していた。
  • 「おじいちゃんのお家に行ったよ」「お年玉もらったんだ」と、冬休み中の特別な出来事を保育者に身振り手振りを交えて楽しそうに話してくれた。
  • 正月遊びのカルタやコマ回しを友だちと囲み、「一緒にやろう」と自ら輪を広げて集団での遊びを存分に楽しんでいた。
  • 新年の挨拶を交わす際、照れながらも相手の目を見て「おめでとうございます」と丁寧な言葉を使おうとする社会性の育ちが感じられた。

Q2. 勝敗のある遊びでの感情コントロールは?

  • カルタ遊びで狙っていた札が取れず、悔し涙を流す場面もあったが、保育者に気持ちを代弁されると「次は絶対に取るぞ!」と前向きに切り替えていた。
  • 負けて落ち込んでいる友だちの様子に気づき、「また後で一緒にやろう」と優しく声をかけて励ますなど、他者への思いやりが見られるようになった。
  • ゲームで勝った時に「やったー!」と全身で喜びを表現し、ルールを守って勝つことの達成感を味わうことで、大きな自信に繋がっています。
  • 悔しい思いをした際、手を出したり怒ったりすることなく「本当は取りたかった」と言葉で伝え、自分の感情をコントロールしようとする自制心が育ってきた。
  • 勝ち負けだけにこだわるのではなく、ルールがあるからこそ面白いという遊びの本質を理解し、友だちと競い合う過程を楽しんでいた。

Q3. 自分の気持ち(主張・我慢)の表現は?

  • 自分の使いたい玩具がある際、力ずくで解決しようとせず「これを貸してほしい」と理由を添えて言葉で交渉する力が身についてきた。
  • 友だちに「貸して」と言われた際も、自分の遊びが区切りつくまで「まだ使ってるから後でね」と自分の意思をはっきり伝えることができていた。
  • 人気の遊具などで順番待ちをする際、すぐには使えないもどかしさを感じながらも、深呼吸をしたり別の遊びをしたりして待つ姿に成長を感じた。
  • 自分の力だけでは解決できない困り事に直面した際、素直に「先生、ここを手伝って」と助けを求め、解決方法を学ぼうとする姿勢が見られた。
  • 友だちと遊びのイメージがぶつかった際、「じゃあジャンケンで決めよう」と公平な解決策を自分たちで提案し、納得して遊びを継続させていた。

Q4. 保育者との信頼関係(共有)は?

  • 粘り強く練習していたコマが初めて回った瞬間、輝くような笑顔で保育者の元へ報告に来て、努力が報われた喜びを真っ先に共有してくれた。
  • 園庭で小さな春の兆しや虫の幼虫を見つけると「先生見て見て!」と駆け寄り、自分の発見を認めてもらうことで満足感を得ていた。
  • 甘えたい時には保育者の膝に座ってスキンシップを求め、心のエネルギーが充電されると再び自分から友だちの輪へ戻っていく情緒の安定が見られた。
  • してはいけないことをして叱られた際も、保育者の話を最後まで聞き「ごめんね」と謝ることで、関係を修復し次に活かそうとするしなやかさがある。
  • 一斉活動や読み聞かせの際、保育者の顔をじっと見つめて集中して話を聞き、問いかけに対して積極的に反応を返そうとする信頼関係が築かれている。

Q5. 自信と意欲(挑戦)は?

  • ピースの多い難しいパズルに挑戦し、「ここかな?」と試行錯誤しながらも最後まで諦めずに自力で完成させる忍耐強さがついてきた。
  • 身の回りのことに対して「自分でやる!」という強い意志を見せ、難しい着替えや玩具の片付けにも誇らしげに取り組む姿が見られた。
  • 凧揚げや羽根つきなどの新しい伝統遊びに興味津々で参加し、失敗を恐れずに何度も挑戦してコツを掴もうとする積極性が育っている。
  • 給食の配膳や片付けのお手伝いを「お当番さんだから!」と張り切って行い、自分の行動が誰かの役に立つ喜びを自信に変えていた。
  • 制作や運動で思うようにいかない失敗があっても、「もう一回やる」と何度も立ち上がり、納得がいくまで取り組もうとする逞しい意欲が見られた。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(身体機能・運動・安全)

Q1. 寒さに負けない体づくり(運動)は?

  • 「お外は氷があるね」と冬の寒さを肌で感じながらも、園庭に出るとすぐに友だちと追いかけっこを始めるなど、活発に体を動かして温まろうとする姿が見られた。
  • 短縄を床に置いてジャンプしたり、走りながら縄を回そうと試行錯誤したりして、全身を使ってリズムよく跳ぶ楽しさを味わっていた。
  • 鬼ごっこでは、鬼の位置を確認しながら方向転換して逃げるなど、息を切らすほど全力で走り回る逞しさが育ってきた。
  • 朝の体操では、音楽に合わせて腕を大きく振ったり屈伸したりと、一つひとつの動きを丁寧に行い、活動前に体を十分にほぐしていた。
  • 乾布摩擦(薄着での活動)の際には、「体がポカポカしてきた!」と肌への刺激を心地よく感じ、冬の寒さに負けない強い体作りに意欲的に取り組んでいた。

Q2. 手指の巧緻性(コマ・制作)は?

  • 手回しコマに挑戦し、親指と人差し指を上手くひねって力を加えるコツを掴むと、長く回る様子をじっと見つめて達成感を味わっていた。
  • 手作りの凧制作では、細い紐を穴に通そうと指先に集中し、自分なりの力加減で長さを調整しようとする粘り強さが見られた。
  • ハサミの使い方が安定し、画用紙に描かれた線からはみ出さないよう慎重に刃を動かし、丸や四角の形をきれいに切り抜こうとしていた。
  • 折り紙を折る際、「角と角を仲良しにするんだよね」と言いながら指の腹でしっかりと折り目をつけるなど、丁寧な作業を意識していた。
  • 制作の仕上げに小さなシールを使い、枠の中にぴったり収まるように位置を微調整して貼るなど、細かな操作へのこだわりが感じられた。

Q3. 遊具や用具を使った運動は?

  • 鉄棒では、腕の力で自分の体を支える感覚を掴み、保育者のサポートを受けながら「前回り」や「足抜き回り」に何度も挑戦して、回転するスリルを楽しんでいた。
  • ボール遊びでドリブルの真似をして追いかけたり、目標物に向かって両手で力一杯投げたりして、ボールとの距離感を掴みながら遊んでいた。
  • フープを腰で回そうとお腹を前後に動かし、全身のバランスを取りながら、フラフープが落ちないようにリズムを刻もうと工夫していた。
  • ジャングルジムでは、手足の置き場を自分で判断し、リズミカルに登り降りできるようになり、高い場所からの景色を友だちと喜ぶ余裕も出てきた。
  • 平均台の上を、両手を横に広げてバランスをとりながら、足裏で感触を確かめるように一歩ずつ慎重に渡り切る集中力を見せていた。

Q4. 集団遊びでのルール理解(運動)は?

  • 「しっぽ取り」ゲームでは、取られないように自分の背後を気にしながら逃げ、隙を狙って相手のしっぽを追いかけるという攻防のルールを理解して遊んでいた。
  • 「だるまさんが転んだ」では、鬼の声が止まった瞬間にピタッと静止し、動きたい気持ちを抑えてルールの中でスリルを楽しむ様子が見られた。
  • 転がしドッジボールでは、「線から出ない」「ボールに当たらない」というルールを意識し、周囲の友だちの動きを見ながら素早く逃げ回っていた。
  • リレー遊びを通して「バトンを繋ぐ」という役割を理解し、次の友だちが受け取りやすいように手を伸ばして渡そうとする仲間意識が芽生えてきた。
  • 走るスピードが速くなっても、前を走る子とぶつからないよう適切な距離を保ちながら、空間を広く使って走る意識が持てるようになった。

Q5. 危険回避や安全への意識は?

  • 寒い日でも「転んだ時に手が出なくなるから」と、ポケットに手を入れずに走る約束を守り、自分の安全を意識して活動していた。
  • 遊びの中で友だちが危ない行動をしていることに気づくと、「座って滑るんだよ」と優しく声をかけて教え合うなど、集団での安全意識が高まっている。
  • 人気の遊具でも、前の人が終わるのを一定の距離を保って待ち、順番が来たら「どうぞ」と言われてから使い始めるなど、ルールと安全を両立させていた。
  • 散歩の際は、白線の内側を歩くことや信号機の色を意識し、保育者と手を繋いで周囲の車に注意しながら落ち着いて歩くことができていた。
  • 躓いて転倒しそうになった際、とっさに掌を前について顔を保護するなど、自分の身を守るための体の使い方が身についてきた。

🧡 人間関係(友だち・協同)

Q1. 伝承遊びを通じた関わりは?

  • 「カルタしよう!」と自ら友だちを誘い、読み手の声を集中して聞きながら、ルールのある遊びを同年齢の集団で楽しむ姿が見られた。
  • コマ回しでは「誰が一番長く回るか勝負しよう」と競い合い、友だちの技を見て刺激を受けながら、何度も繰り返し練習に励んでいた。
  • 福笑いをして、目や口が意外な場所に置かれると「おもしろい顔!」「変なの!」と友だちと顔を見合わせて大笑いし、お正月の雰囲気を満喫していた。
  • 凧揚げの際には、走り出すタイミングを見計らったり、糸が絡まないように友だちと十分な距離をとって走ったりと、周囲の状況を意識して動いていた。
  • 風船を使った羽根つきでは、落とさないように相手が打ちやすい場所を狙って返し、ラリーが続くように友だちと協力する心地よさを味わっていた。

Q2. トラブルの解決と交渉力は?

  • 人気の玩具の貸し借りでも「貸して」「いいよ」「あとでね」と言葉を介して交渉し、自分の欲求をコントロールしながら友だちと折り合いをつけていた。
  • カルタ遊びで同時に手がついた際、一瞬言い合いになりながらも「じゃあジャンケンで決めよう」と公平な解決策を自分たちで選び、遊びを再開させていた。
  • 順番を守るのが難しい友だちがいると、「ここは並ぶんだよ」と優しく教えるなど、クラスのルールを共有の規範として伝えようとする姿が見られた。
  • トラブルになった際、怒りに任せるのではなく「私はこれがしたかった」と思いを言葉にし、相手の言い分にも耳を傾けて納得しようとする姿勢が育ってきた。
  • 喧嘩をしてしまった後、保育者の仲立ちを受けながらも、自分から相手の目を見て「ごめんね」と伝え、関係を修復しようとするしなやかさが見られた。

Q3. ごっこ遊びの展開と役割は?

  • 神社参りの真似をして「パンパンってするんだよ」と教え合ったり、空き箱をお重に見立てておせちを詰めたりと、お正月の経験を遊びに取り入れていた。
  • お店屋さんごっこでは「いらっしゃいませ!」「100円になります」と店員と客のやり取りを楽しみ、役に応じた言葉遣いや振る舞いを工夫していた。
  • 病院ごっこでは、聴診器や包帯に見立てた道具を使い、「今日はどうしましたか?」「お薬出しますね」と状況に応じたストーリーを具体的に展開させていた。
  • 家族ごっこで「今日はお父さんがご飯作るね」など役割を分担し、友だちとイメージを擦り合わせながら、一つの世界観の中でじっくりと遊び続けていた。
  • 遊びの途中で「次はこうしよう!」と新しい設定を提案し、友だちと共通のゴールを目指して遊びを発展させる協同的な姿が見られた。

Q4. 集団での役割意識は?

  • 給食当番や掃除のお手伝いを「僕の番だ!」と張り切って行い、自分の行動がみんなの役に立っているという誇らしげな表情で活動していた。
  • 片付けの時間になると、「重いから一緒に持とう」と友だちと協力して大きな玩具を運び、クラス全員で環境を整える心地よさを感じているようだった。
  • グループごとの製作やゲーム活動で、自分勝手に動かず「みんなで一緒にやろう」と周囲に歩調を合わせ、集団の一員としての自覚が見られるようになった。
  • 保育者が話をしている時は静かに耳を傾け、お喋りをしている子がいても「シー、お話だよ」と合図を送り合い、聴く雰囲気を自分たちで作っていた。
  • 困っている友だちに気づくと、「先生、〇〇ちゃんが困ってるよ」と知らせに来るなど、周囲の異変に敏感になり、集団の安全を意識する姿があった。

Q5. 他者への思いやりや共感は?

  • 転んでしまった友だちに真っ先に歩み寄り、「痛くない?大丈夫?」と背中をさすりながら助け起こそうとする、共感性の育ちが見られた。
  • 泣いている友だちがいると心配そうな表情で寄り添い、自らティッシュを持ってきて涙を拭いてあげようとするなど、相手の痛みに寄り添う優しさが育っていた。
  • 友だちが難しいコマ回しに成功すると、自分のことのように喜び「すごい!かっこいいね」と素直に認め、拍手を送る微笑ましい姿が見られた。
  • 交流保育などで年下の子に会うと、目線を合わせて優しく手を引いて歩いたり、玩具を譲ったりと、お兄さん・お姉さんとしての自覚を持ってリードしていた。
  • 友だちが嬉しい報告をした際に「よかったね!」と共鳴し、お互いの喜びを分かち合うことで、クラス全体に温かな雰囲気が広がっていた。

💛 環境(自然・物・数量)

Q1. 冬の自然(氷・霜・息)への興味は?

  • 朝の園庭で水たまりに氷が張っているのを見つけると、「つるつるしてる!」「おせんべいみたい」と踏んで割れる音や感触を五感で楽しんでいた。
  • 霜柱をそっと手に取り、指先の熱で溶けて水に変わる不思議さをじっくりと観察し、冬ならではの自然の性質に触れていた。
  • 吐く息が白くなることに気づき、「魔法みたいだよ」「サンタさんみたい」と友だちと競うように息を吐き出し、目に見える寒さを面白がっていた。
  • 冬の澄んだ空を見上げて「今日はお空が青いね」「雲がどこかに行っちゃったね」と、季節による景色の違いを言葉で表現し合っていた。
  • 落ち葉をそっとめくり、下に隠れている虫を見つけると「ねんねしてるのかな?」と、生き物が冬越しをする様子に興味を持ち、優しく見守っていた。

Q2. お正月遊び・伝承遊びの用具への関心は?

  • コマの形や色とりどりの模様に興味を持ち、「これが一番強そう!」と自分でお気に入りを選び、回った時の色の変化を驚きを持って見つめていた。
  • カルタ遊びでは、保育者が読む言葉を注意深く聞き、絵札に描かれた特徴と文字を照らし合わせながら、一生懸命に札を探そうとする集中力が見られた。
  • 手作りの凧を持って走り、風を受けてふわりと上がる手応えを体感すると、「お空を飛んでるみたい!」と道具を操る楽しさを味わっていた。
  • 福笑いでは、目や鼻のパーツを手に取り「おめめはここかな?」と位置を考えながら置き、出来上がった面白い表情に親しみを感じていた。
  • お手玉のずっしりとした感触や、中の小豆がぶつかり合う音を楽しみ、投げてキャッチしようと道具の扱いに興味を示していた。

Q3. 数量・文字への関心は?

  • カルタの読み札に書かれたひらがなを見て、「これ『あ』だよね!」と文字の形と音の一致に興味を持ち、自分で読もうとする意欲が見られた。
  • 友だちと回したコマを眺めながら、「1、2、3…」と声を揃えて数え、どちらが長く回っているかを数を通して比べようとしていた。
  • おままごとで玩具を分ける際、「みんなに2個ずつね」と数を意識して配り、過不足に気づいて調整しようとする数学的な芽生えが見られた。
  • 自分の持ち物の名前を見て「これは私の名前の字!」と、特定の文字が自分自身を表す印であることを理解し、文字を身近に感じていた。
  • 壁に貼られた時計の数字を見て、「長い針が6になったらお片付けだね」と、数字を指標にして時間のルールを守ろうとする習慣がついてきた。

Q4. 道具の操作や仕組みへの興味は?

  • 手洗い時に蛇口を慎重にひねり、「これくらいだと飛ばないね」と水の勢いを自分で調節しようとするなど、道具の仕組みを理解して使う姿が見られた。
  • カスタネットや鈴を手に取ると、強弱をつけたりリズムに合わせたりして鳴らし、叩き方によって音が変わる面白さを味わっていた。
  • 制作では、ハサミの刃を線に合わせて動かしたり、糊を指先で薄く伸ばして貼ったりと、道具の特性を理解して適切に使いこなしていた。
  • 磁石を持って「くっつくかな?」と園内を探検し、鉄製の場所とそうでない場所がある不思議を実体験を通して発見し、驚きの声を上げていた。
  • 手鏡やステンレスの壁に日光が反射する様子を見て、「キラキラが動いた!」と光の反射に興味を持ち、角度を変えて光を操って楽しんでいた。

Q5. 整理整頓や物の管理は?

  • お片付けの際、棚に貼られた玩具の写真をしっかり確認し、「ここはお家だね」と言いながら種類ごとに正しく戻そうとする責任感がついてきた。
  • 自分のロッカーの中が乱れていると、「きれいにしなきゃ」と上着やカバンを自分で入れ直し、自分の持ち物を大切に整頓しようとする姿が見られた。
  • 靴を脱いだ後、「次に履く人が履きやすいように」と、かかとをトントンと揃えて靴箱に入れるなど、身の回りの環境を整えるマナーが身についてきた。
  • 園庭にゴミが落ちているのに気づくと「バイキンさんが来るよ」と自ら拾い、分別を意識しながらゴミ箱へ捨てるなど、環境を美しく保つ意識が育っていた。
  • 友だちが片付けに困っていると「一緒にやろう」と手を貸し、クラスみんなで使う場所をきれいにすることに協力して取り組んでいた。

💚 言葉(理解・発語・会話)

Q1. 経験したことの報告・説明は?

  • 「お正月におじいちゃんのお家に行ったよ」と、休み中の出来事を時系列に沿って保育者に話し、自分の経験を共有しようとする意欲が見られた。
  • 「お餅がモチモチして美味しかったよ」と、五感で感じた感想を具体的な言葉を用いて伝え、相手に分かってもらおうと一生懸命に話していた。
  • 「あっちで走った時に滑って転んじゃったの」と、起きた出来事の状況や原因を順序立てて保育者に説明しようとする成長が感じられた。
  • 「お外が寒いから、ジャンパーを着て遊びたい」と、自分の欲求に理由を添えて伝え、見通しを持った会話ができるようになってきた。
  • 友だちの話を最後まで聞き、「それはどこにあるの?」「いいなー!」と質問や共感の言葉を返し、会話を広げることを楽しんでいた。

Q2. 正月遊びでの言葉(カルタ等)は?

  • カルタ遊びでは、保育者が読み上げる声を注意深く聞き、最初の音(頭文字)に素早く反応して札を探す「聞く集中力」の育ちが見られた。
  • 保育者や友だちの目を見て「あけましておめでとうございます」と、新年の特別な挨拶を場に応じて交わそうとする社会的な意識が芽生えてきた。
  • 「もう一回勝負しよう」「今度は僕が並べるね」と、遊びを継続させたり役割を分担したりするための積極的な言葉遣いが見られた。
  • 福笑いをしている友だちに「もっと右だよ!」「そこはお口の場所だよ」と、位置や形を教え合いながら一緒に完成させるやり取りを楽しんでいた。
  • 独楽(こま)や凧(たこ)など、伝承遊びならではの名称や言葉の響きを正しく覚え、遊びの中で自信を持って使っていた。

Q3. 友だちとの言葉によるやり取りは?

  • 玩具の貸し借りなどの場面で、「貸して」「いいよ」「あとでね」と言葉を介して交渉し、お互いが納得して遊びを進めようとする姿勢が定着してきた。
  • ごっこ遊びの中で「今日のご飯はおせちですよ」「わあ、おいしそう!」と、役になりきった言葉を選びながら世界観を膨らませていた。
  • 「廊下は走っちゃダメだよ」と、園のルールを共通の約束事として友だちに優しく教え、集団の規律を意識し合う姿が見られた。
  • 好きな友だちの名前を親しみを持って呼び合い、「今日何して遊ぶ?」とお喋りしながら一緒にいること自体を心から楽しんでいた。
  • 「誰にも内緒だよ」と友だちとひそひそ話をして秘密を共有し、二人だけの特別な絆や仲間意識を深めている様子が見られた。

Q4. 歌や言葉遊びへの興味は?

  • 「お正月」や「ゆき」など季節の歌を、情景を思い浮かべるように明るく元気な声で歌い、歌を通しても冬の風情を感じ取っていた。
  • しりとりのルールを理解し、「リンゴ」「ゴリラ」と繋がる面白さに気づき、保育者と一緒に言葉の終わりの音を意識して遊ぶ姿が見られた。
  • お気に入りの絵本の繰り返しフレーズを保育者と声を揃えて唱え、言葉のリズムや響きの心地よさを存分に味わっていた。
  • 「なまむぎなまごめ…」と早口言葉を真似したり、面白い音の言葉を何度も繰り返しては笑い合ったりと、言葉そのものを玩具のように楽しんでいた。
  • 自分の持ち物の文字を見て「私の『あ』があった!」と、特定のひらがなが自分を表す記号であることに気づき、文字への関心を高めていた。

Q5. 丁寧な言葉や挨拶は?

  • 朝、登園した際に保育者や友だちの顔を見て「おはようございます!」と自ら元気に挨拶をし、一日の始まりを明るい気持ちで迎えていた。
  • 玩具を拾ってもらった時などに「ありがとう」と自然に言葉が出るようなり、感謝の気持ちを相手に伝える心地よさを感じていた。
  • 友だちとぶつかってしまった時、「ごめんね」と素直に謝って相手の様子を気遣うことができ、円滑な対人関係を築こうとしていた。
  • 他のクラスや職員室に入る際、「失礼します」と言おうと意識し、場に応じた丁寧な言葉遣いがあることを自分なりに学んでいた。
  • 食事の前後に「いただきます」「ごちそうさま」を心を込めて言い、食べ物や作ってくれた人への感謝を言葉にして表現する習慣が定着してきた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 描画(イメージの表現)の充実は?

  • お正月にお家で食べたお餅や、空高く上がった凧の様子を思い出しながら、当時の楽しさが伝わるような力強い線や色使いでのびのびと描いていた。
  • 獅子舞やダルマの絵本を見て、「お口が大きいね」「体は赤色だね」と特徴を捉え、自分なりのイメージを膨らませて描こうとする意欲が見られた。
  • 複数のクレヨンから自分の好きな色を次々と選び、画用紙の白い部分がなくなるまでダイナミックに塗り広げることを楽しんでいた。
  • 顔を描く際、目・鼻・口のパーツを適切な位置に描き込み、さらにまつ毛や眉毛を描き加えるなど、観察力と表現力の高まりが感じられた。
  • 描き上げた絵を保育者に見せながら、「これは凧がお空をお散歩してるところだよ」と、描いたものにストーリーを添えて嬉しそうに説明してくれた。

Q2. 制作活動(工夫・構成)は?

  • 折り紙の端と端を丁寧に合わせようと指先に集中し、平面から「コマ」や「コップ」といった立体的な形へ変わる面白さを味わっていた。
  • ハサミで切ったパーツに、糊を指先で薄く伸ばして貼り付け、「変な顔になっちゃった!」と福笑いの制作を楽しみながら指先の巧緻性を高めていた。
  • ビニール袋やストローなどの廃材を組み合わせ、どうすれば高く飛ぶか自分なりに考えながら、世界に一つだけのオリジナル凧を作っていた。
  • 粘土遊びでは、掌で丸めた大小の塊を「よいしょ」と重ねて鏡餅を作り、お正月の伝統的な形を具体的に再現することを楽しんでいた。
  • 完成した作品を保育室に飾ると、友だちと見せ合いながら「ここを頑張ったんだよ」「素敵だね」と互いの工夫を認め合い、達成感を共有していた。

Q3. 音楽・リズム表現の豊かさは?

  • 音楽のテンポや強弱の変化を敏感に感じ取り、速い曲では弾むように、ゆっくりした曲では穏やかに体を動かし、全身で音の世界を表現していた。
  • 友だちと自然に手を繋いで大きな円を作り、足並みを揃えて回るダンスを通して、仲間とリズムを合わせる心地よさを満喫していた。
  • 段ボール箱を太鼓に見立て、お祭りのリズムを真似して力強く叩き、「ドン・ドン!」という響きや振動を友だちと一緒に楽しんでいた。
  • 「お正月」や「ゆき」の歌詞をイメージしながら、情景を思い浮かべるように優しく、時には元気いっぱいに感情を込めて歌っていた。
  • 「あぶくたった」などのわらべうた遊びでは、歌のリズムに合わせてハラハラする展開を楽しみ、集団で遊ぶ一体感を味わっていた。

Q4. ごっこ遊びの世界観と展開は?

  • 郵便屋さんになりきって、手作りの年賀状を「おめでとうございます!」と言いながら友だちのロッカーへ配達し、季節のやり取りを模倣して遊んでいた。
  • お店屋さんごっこでは、品物を並べて「いらっしゃいませ!」と威勢よく声を出し、客役の友だちと言葉を交わしながら遊びのストーリーを広げていた。
  • 家族ごっこでは、「今日はお正月だからみんなでご飯食べよう」とお重を囲む団欒の様子を再現し、実生活の経験を遊びに投影させていた。
  • 憧れのヒーローになりきって、かっこいい決めポーズや台詞を披露し合い、空想の世界の中で自分を強く表現することに没頭していた。
  • 友だちと「次はこうしよう」と新しいアイディアを出し合い、共通의 イメージを持ちながら、長時間集中して遊びを継続させる社会性が育ってきた。

Q5. 感動や発見の表現は?

  • 朝の冷え込みでできた霜柱をじっと見つめ、「宝石みたいにキラキラしてる!」と自然が作り出す美しさに心から感動していた。
  • 水たまりの氷を手に取り、その冷たさに驚きながらも「つるつるで気持ちいいよ」と、冬ならではの刺激を保育者や友だちに伝えて共有しようとしていた。
  • コマが回って色が混ざり合う様子を見て「お花みたいできれいだね」と言葉を弾ませ、道具の不思議な変化に目を輝かせていた。
  • 友だちの作品を見て「すごいね!」「本物みたい」と素直に認め、仲間から良い刺激を受けて「私もやってみたい」と意欲を高めていた。
  • できた喜びを全身で表現し、保育者に認められることで自信に満ちた誇らしげな表情を見せていた。

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