【対象】1歳児クラス(1歳5〜6か月頃)
【発達のポイント】
- 8月:感情や欲求を表に出し、人とのやり取りが楽しくなる。
- 9月:安定した生活リズムの中で、自分の意志を持ち、模倣やごっこ遊びの芽が出始める。
- 季節の変わり目で体調変化が出やすく、「休息」「切り替え」「集中」が発達のカギ。
🌿養護(生命の保持・情緒の安定)
もくじ
🩷生命の保持
- 涼しくなり、食欲や睡眠リズムに変化はある?
- 手洗いやうがいなど、衛生習慣に興味を持ち始めた?
- 体調が崩れたとき、保育者に知らせる行動(甘える・寄る)がある?
- 着替えや衣服の調節に意欲が出てきた?(自分で脱ごうとするなど)
- 排泄のリズムが安定してきた?
- トイレやおまるへの関心は続いている?
- 午睡前に落ち着ける環境を自分で見つけようとする?
- 体を動かした後、水分や休息を自分でとろうとする?
💚情緒の安定
- 登園時の分離がスムーズになってきた?
- 慣れた保育者・友だちとの関係の中で安心して過ごせている?
- 嫌な気持ちを言葉や身振りで表せるようになってきた?
- 感情を表す表情が豊かになっている?
- 「どうぞ」「ありがとう」などのやりとりで嬉しそうな表情を見せる?
- 泣いたあと、保育者の言葉かけで気持ちを立て直せる?
- 新しい環境(行事・園外活動)にも興味を示す?
- 自分の好きな遊びに集中して安心している時間が増えた?
🌸五領域
🩵健康
- 体を動かして遊ぶ時間が増えている?
- 体の使い方(登る・またぐ・くぐる)が上達してきた?
- 手指を使う動き(引っ張る・押す・重ねる・入れる)が正確になってきた?
- 転んだとき、自分で立ち上がろうとする?
- 食事の時間に落ち着いて座っていられる?
- 手づかみからスプーンやフォークの使用に変化が出てきた?
- 生活のリズム(食事・睡眠・排泄)が安定している?
- 季節の変化に合わせた服装や活動量に慣れてきた?
🧡人間関係
- 保育者に「見て」「やって」と伝える姿がある?
- 友だちの遊びをじっと見て真似する?
- 並行遊びから、少しずつ“関わり”が出てきた?
- おもちゃを貸し借りする経験が増えている?
- トラブル時、保育者を見て助けを求めることができる?
- 一緒に笑い合う・真似して遊ぶ場面が多くなった?
- 保育者や友だちとの関わりを自分から始めようとする?
- 短い集まり(歌・絵本)に落ち着いて参加できるようになった?
💛環境
- 自分で選んだ遊びを繰り返し楽しむ?
- 同じ遊びを通して「できた」という満足感を味わっている?
- 保育者の援助を受けながら、新しい玩具にも挑戦している?
- 音や形の変化に気づき、確かめる姿がある?
- ブロックや積み木などで高さや形を意識するようになった?
- ごっこ遊び(まねっこ)をしながら身近な生活を表現する?
- 周囲の物を“使い方”に沿って扱おうとする姿がある?
- 季節の素材(木の実・落ち葉など)に興味を示す?
💚言葉
- 単語が少しずつ増えてきた?
- 「ちょうだい」「もうない」「こっち」など2語文に近い表現が出てきた?
- 保育者の言葉を真似して言ってみる姿が増えている?
- 友だちの名前や言葉を呼ぶ・真似する?
- 絵本の中の言葉を覚えて声に出す?
- 「○○取って」「○○しようね」など簡単な会話が成り立つ?
- 自分の気持ちを言葉で伝えようとする?
- 言葉のやりとりで笑い合うことを楽しんでいる?
💜表現
- 身近な生活のまねをして遊ぶ?(おままごと・電話など)
- 音楽やリズムに合わせて身体を動かす?
- 歌やリズム遊びに合わせて手拍子をする?
- 絵の具やクレヨンなどで描くことを楽しむ?
- 感触遊び(粘土・紙・水)を丁寧に扱うようになった?
- 自分のしたい表現を選んで楽しむ?
- 作品を保育者に「見て」と見せる?
- 表現を通して感情を解放する姿がある?
🍂9月に特に観たい発達テーマ
- 自己主張と共感のバランスが整い、「一緒にやる」関わりが始まる
- ごっこ・模倣・繰り返しによる想像力の芽生え
- 言葉の増加に伴う“伝える喜び”と“聞いてもらう安心”
- 季節の変化に合わせた健康維持と生活リズムの安定
- 集中して遊ぶ時間が伸び、自分の世界を作る力が発達
💡まとめ:
9月は、“夏の解放”から“秋の落ち着き”へと心と体が移行する時期。
子どもが安心して自分のペースで遊び、
その中で自立と社会性の芽生えを育てていくことがポイントです🍁

コメント