発達、成長過程、関わり方、大切にしたい事、ねらいなど、保育所保育指針に書いてある事をまとめました。
0歳の担任になったら必ず読んでおきましょう。
もちろん、0歳を育てる保護者の方にとてもとても重要な内容となっております。
- <基本事項について>
- 乳児期の発達の特徴を踏まえた「ねらい」及び「内容」
- ※身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力の基盤を培う。
- 「保育士等の愛情豊かな需要の下で、生理的・心理的欲求を満たし、心地よく生活する。」引用 保育所保育指針
- 「一人一人の発育に応じて、はう、立つ、歩くなど、十分に体を動かす。」引用 保育所保育指針
- 個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ。引用 保育所保育指針
- 一人一人の生活のリズムに応じて、安全な環境の下で十分に午睡をする。引用 保育所保育指針
- おむつ交換や衣服の着脱などを通じて、清潔になることの心地よさを感じる。引用 保育所保育指針
- 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。特に、寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、伝い歩きなど、発育に応じて、遊びの中で体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにすること。引用 保育所保育指針
- 健康な心と体を育てるためには望ましい食習慣の形成が重要であることを踏まえ、離乳食が完了期へと徐々に移行する中で、様々な食品に慣れるようにするとともに、和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること。なお、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。引用 保育所保育指針
- ※社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」引用 保育所保育指針
- 子どもからの働きかけを踏まえた、応答的な触れ合いや言葉がけによって、欲求が満たされ、安定感をもって過ごす。引用 保育所保育指針
- 体の動きや表情、発声、喃語等を優しく受け止めてもらい、保育士等とのやり取りを楽しむ。引用 保育所保育指針
- 生活や遊びの中で、自分の身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。引用 保育所保育指針
- 保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つ。引用 保育所保育指針
- 温かく、受容的な関わりを通じて、自分を肯定する気持ちが芽生える。 引用 保育所保育指針
- 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わり、一人一人に応じた適切な援助を行うようにすること。引用 保育所保育指針
- 身近な人に親しみをもって接し、自分の感情などを表し、それに相手が応答する言葉を聞くことを通して、次第に言葉が獲得されていくことを考慮して、楽しい雰囲気の中での保育士等との関わり合いを大切にし、ゆっくりと優しく話しかけるなど、積極的に言葉のやり取りを楽しむことができるようにすること。引用 保育所保育指針
- ※精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」 引用 保育所保育指針
- 身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。引用 保育所保育指針
- 生活や遊びの中で様々なものに触れ、音、形、色、手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。引用 保育所保育指針
- 保育士等と一緒に様々な色彩や形のものや絵本などを見る。引用 保育所保育指針
- 玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。引用 保育所保育指針
- 保育士等のあやし遊びに機嫌よく応じたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しんだりする。引用 保育所保育指針
- 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。引用 保育所保育指針
- 乳児期においては、表情、発声、体の動きなどで、感情を表現することが多いことから、これらの表現しようとする意欲を積極的に受け止めて、子どもが様々な活動を楽しむことを通して表現が豊かになるようにすること。引用 保育所保育指針
- 保育の実施に関わる配慮事項 引用 保育所保育指針
<基本事項について>
もくじ
- 1 <基本事項について>
- 2 乳児期の発達の特徴を踏まえた「ねらい」及び「内容」
- 3 ※身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力の基盤を培う。
- 4 「保育士等の愛情豊かな需要の下で、生理的・心理的欲求を満たし、心地よく生活する。」引用 保育所保育指針
- 5 「一人一人の発育に応じて、はう、立つ、歩くなど、十分に体を動かす。」引用 保育所保育指針
- 6 個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ。引用 保育所保育指針
- 7 一人一人の生活のリズムに応じて、安全な環境の下で十分に午睡をする。引用 保育所保育指針
- 8 おむつ交換や衣服の着脱などを通じて、清潔になることの心地よさを感じる。引用 保育所保育指針
- 9 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。特に、寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、伝い歩きなど、発育に応じて、遊びの中で体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにすること。引用 保育所保育指針
- 10 健康な心と体を育てるためには望ましい食習慣の形成が重要であることを踏まえ、離乳食が完了期へと徐々に移行する中で、様々な食品に慣れるようにするとともに、和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること。なお、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。引用 保育所保育指針
- 11 ※社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」引用 保育所保育指針
- 12 子どもからの働きかけを踏まえた、応答的な触れ合いや言葉がけによって、欲求が満たされ、安定感をもって過ごす。引用 保育所保育指針
- 13 体の動きや表情、発声、喃語等を優しく受け止めてもらい、保育士等とのやり取りを楽しむ。引用 保育所保育指針
- 14 生活や遊びの中で、自分の身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。引用 保育所保育指針
- 15 保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つ。引用 保育所保育指針
- 16 温かく、受容的な関わりを通じて、自分を肯定する気持ちが芽生える。 引用 保育所保育指針
- 17 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わり、一人一人に応じた適切な援助を行うようにすること。引用 保育所保育指針
- 18 身近な人に親しみをもって接し、自分の感情などを表し、それに相手が応答する言葉を聞くことを通して、次第に言葉が獲得されていくことを考慮して、楽しい雰囲気の中での保育士等との関わり合いを大切にし、ゆっくりと優しく話しかけるなど、積極的に言葉のやり取りを楽しむことができるようにすること。引用 保育所保育指針
- 19 ※精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」 引用 保育所保育指針
- 20 身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。引用 保育所保育指針
- 21 生活や遊びの中で様々なものに触れ、音、形、色、手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。引用 保育所保育指針
- 22 保育士等と一緒に様々な色彩や形のものや絵本などを見る。引用 保育所保育指針
- 23 玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。引用 保育所保育指針
- 24 保育士等のあやし遊びに機嫌よく応じたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しんだりする。引用 保育所保育指針
- 25 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。引用 保育所保育指針
- 26 乳児期においては、表情、発声、体の動きなどで、感情を表現することが多いことから、これらの表現しようとする意欲を積極的に受け止めて、子どもが様々な活動を楽しむことを通して表現が豊かになるようにすること。引用 保育所保育指針
- 27 保育の実施に関わる配慮事項 引用 保育所保育指針
乳児期(0歳)の発達:
視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要である。 引用 保育所保育指針
乳児期の発達の特徴を踏まえた「ねらい」及び「内容」
身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」
社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」
精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」
保育の内容は、養護<「生命の保持」「情緒の安定」>教育(三つの視点)これらが一体となって展開されるものである。 引用 保育所保育指針
《1つ目の大切な事》
※身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力の基盤を培う。
《身体感覚が育ち、快適な環境に心地よさを感じる。》引用 保育所保育指針
・乳児は自らの手を使い、周囲を探索し、心地よい感覚を経験し、身体感覚を発達させる。
・身体感覚が育つ中で、清潔で心地よい寝具や衣類に触れることで、心身の快適さを感じ、満足感を得る。
・乳児は周りの人や物に触れたり関わったりすることで、体を動かす喜びを見出し、保育士等の温かい支援と関わりを通じて行動範囲を広げていく。
・安心で伸び伸びとした環境によって、乳児の探索への意欲が高まり、心身の両面が活発に働く生活が可能となる。
《伸び伸びと体を動かし、はう、歩くなどの運動をしようとする。》引用 保育所保育指針
・子どもは身体感覚を発達させ、自分の手を使って周囲の感触を探求し、心地よい感覚を体験する。
・保育士等の支援を受けながら、子どもは周囲の人や物に興味を持ち、体を使って探索し、活動範囲を広げていく。
・安心で伸び伸びとした環境が探索への意欲を高め、心身の両面を活発に働かせる生活を支えている。
・乳児期の生理的な欲求が、保育士等の愛情的な応答と調和して満たされることで、子どもは安心感と充足感を体験し、生活のリズムの感覚を育む。
《食事、睡眠等の生活のリズムの感覚が芽生える。》引用 保育所保育指針
・子どもは自分の手を使って周囲の感触を探求し、心地よい感覚を体験することによって身体感覚を発達させる。
・子どもは周りの人や物に興味を持ち、自分の体を使って対象に向かって行動し、行動範囲を広げる。
・保育士等の支えと温かいまなざしの下で、子どもは安心して体を動かし、探索への意欲が高まり、心身の両面を発展させる。
・乳児期の生理的な欲求が、保育士等の愛情的な応答と調和して満たされることで、子どもは安心感と充足感を感じ、生活のリズムの感覚を培う。
「保育士等の愛情豊かな需要の下で、生理的・心理的欲求を満たし、心地よく生活する。」引用 保育所保育指針
乳児期初めの欲求は主に生理的欲求であり、これを適切に満たすことが重要です。しかし、欲求を満たすだけではなく、子どものペースを尊重し、温かい言葉と共に関わり、信頼感を培います。
保育士等は子どもを独立した人格として受け止め、信頼と思いやりを示す必要があり、これによって子どもの心理的欲求も発展します。
「一人一人の発育に応じて、はう、立つ、歩くなど、十分に体を動かす。」引用 保育所保育指針
子どもの発達は個人差が大きく、心身の発達は互いに影響し合いながら進行します。
保育士は子どもの発達段階に合わせて適切な遊び環境を提供し、子どもは遊びの中で体を動かす楽しさを経験します。
そのため、子どもが自由に体を動かせるスペースを確保し、個々の子どもに合った環境を整えることが重要です。
個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ。引用 保育所保育指針
乳児期の子供の生活は、個々の生理的なリズムに合わせます。食事の欲求を尊重し、リラックスした環境で授乳を行うことが大切で、子供に安心感を提供します。離乳食の導入は慎重に行い、子供のペースや食事の向かい方を尊重し、静かで穏やかな雰囲気で子供と食事を楽しむことが肝要です。新しい食べ物を導入する際には、おいしさを楽しむための言葉と工夫が必要で、子供が食事の時間を楽しむことを考慮します。
一人一人の生活のリズムに応じて、安全な環境の下で十分に午睡をする。引用 保育所保育指針
乳児期の子供の生活は、各子供の生理的なリズムに合わせて個別化されます。十分な睡眠、栄養、遊びが大切で、午睡の時間には個人差があるため、安心できる場所が必要です。生理的なリズムが尊重され、安定した情緒が探索活動を促進し、覚醒時間を延ばします。子供が遊びながら自然な空腹を感じ、食事の時間を楽しんでお腹を満たし、その後は満足感から睡眠に移行します。これにより、子供たちの覚醒時間が調和し、同じスケジュールで食事と睡眠を取るようになり、保育所の生活が形成されます。
おむつ交換や衣服の着脱などを通じて、清潔になることの心地よさを感じる。引用 保育所保育指針
清潔になる経験は学習を通じて得られ、おむつの交換や手の拭き方などの日常の行動に心地よさを感じることで形成されます。この経験は、他者による丁寧な対応と心地よさの感覚を通じて、子供が自己受容を学ぶ重要な経験です。
心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。特に、寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、伝い歩きなど、発育に応じて、遊びの中で体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにすること。引用 保育所保育指針
子供の成長と関わりの大切さ
子供の成長は、驚きや喜びを共有し、時には慰めや励ましを受けながら進んでいきます。保育士や大人との温かく共感的な関わり、そして身近な人たちとの日常的な触れ合いを通じて、心と体の両面が深く結びついて成長していくのです。
日常の場面
この成長の様子は、日常の保育の場面で特に顕著です。例えば、ある子供が輪投げの輪で遊んでいたとします。輪が手から離れて転がり出す瞬間、子供はそれを追いかけて行き、輪を手に取り、床に打ちつけたり、声を上げながら振り回したりします。保育士は「面白いもの見つけたね」と声をかけ、子供が楽しむのに合わせて一緒に遊びます。
また、別の子供は低い柵の間から、玩具を柵の中に入れています。次々と玩具を柵の中に置いていくと、周囲に遊ぶものがなくなります。その後、子供は手が届きそうなところに下がっている鈴を取ろうとしますが、なかなか届きません。お尻を浮かせるようにして何度も試みながら、子供は柵につかまって立ち上がり、鈴に手が届く瞬間です。喜びの声を上げ、鈴を揺らして音を楽しんでいます。このとき、保育士は「立てたね」や「いい音がするね」と喜びの言葉をかけ、子供と一緒に笑います。
成長と自己成長への意欲
日常の生活や遊びの中で、子供の成長段階に合わせた多彩な経験と環境を提供し、保育士のサポートを通じて、子供の自己成長への意欲を育むことは非常に重要です。このような関わりと共感は、子供が肯定的に自己を受け入れる手助けともなり、彼らの将来への大きな一歩です
健康な心と体を育てるためには望ましい食習慣の形成が重要であることを踏まえ、離乳食が完了期へと徐々に移行する中で、様々な食品に慣れるようにするとともに、和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること。なお、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。引用 保育所保育指針
子供たちの食事体験:成長と食べる喜び
乳児期からの食事体験は、子供たちの成長にとって非常に重要です。最初は乳汁を吸うことから始まり、次第に食べ物を噛みつぶして飲み込む能力を身につけていきます。この過程では、母乳や育児用ミルクから始まり、なめらかにすりつぶした食事へと進化し、次第に形のある幼児向けの食事へと進展していきます。この段階では、食べ物の量や種類が増え、食べる楽しみや食事のリズムを体験しながら、食べることへの意欲が育まれ、健康な食習慣を形成するための第一歩が始まります。
友達との楽しい食事の瞬間
子供たちが離乳食の段階に進むにつれて、食事の時間が整ってくると、仲間と一緒に食べる楽しい瞬間が増えてきます。
食卓での楽しさ
子供たちがテーブルに着くと、エプロンをつけて準備をし、嬉しそうにテーブルを叩いて音を立てて笑顔を見せる場面があります。これに触発された別の子供もにっこりしながら同じように音を立てます。その後、保育士たちは「食事の時間ですよ。一緒に食べましょう、楽しいでしょう?」と声をかけ、子供たちは手を合わせて「いただきます」と言います。そして、一人ひとりが手やスプーンを使って食事を楽しむ姿が見られます。保育士たちは子供たちに合わせて食事のサポートを行い、新しい食べ物への挑戦を応援します。初めて見る食べ物に手を出さない子供には、「おいしいよ」と声をかけ、子供はそれを手に取り、じっくりと眺めます。そして、保育士たちの励ましに応じて口に入れ、再び「おいしいね」と声をかけられます。
感情を共有しながらの食事
食事は和やかで温かい雰囲気の中で行われ、保育士たちは子供たちと感情を共有しながら食事の楽しさを大切にします。こうした環境は子供たちの食事への意欲を促進し、健康な食習慣を築くのに貢献します。
食物アレルギーに対する配慮
食物アレルギーを持つ子供に対しては、保護者と連携し、医師の診断と指示に従い、適切な対応を行います。また、食物アレルギーに関しては、関係機関と連携し、保育所内で安全な環境を整えます。看護師や栄養士が在籍している場合には、その専門知識を生かして適切な対応を提供します。
一緒に食事を楽しむ気持ち
こうしたアプローチを通じて、子供たちは他の子供たちと一緒に食事を楽しむ機会を大切にできるようになります。楽しい食事のひとときが、子供たちの成長と健康に大きな影響を与えています。
《2つ目の大切な事》
※社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」引用 保育所保育指針
受容的・応答的な関わりの下で、何かを伝えようとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培う。
安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。引用 保育所保育指針
- 子どもは特定の保育士等による愛情豊かで受容的・応答的な関わりを通じて、愛着関係を形成し、人に対する基本的信頼感を培っていく。
- 自分が、かけがえのない存在であり、周囲の大人から愛され、受け入れられ、認められていることを実感し、自己肯定感を育んでいく。
- 安心できる安定した関係の下で、自分の気持ちを相手に表現しようとする意欲が生まれる。
- 身近な保育士等が子どもの情緒を安定させ、子どもはその人と関わりながら共に過ごすことに喜びを感じる。
- 子どもは特定の保育士等との間に芽生えた愛情や信頼感をもとに、人との関わりの世界を次第に広げていく。
体の動きや表情、発声等により、保育士等と気持ちを通わせようとする。引用 保育所保育指針
- 子どもは自分の声や動きによって相手とやり取りしようとする。
- 子どもは相手に手を伸ばして声をあげたり、顔を見て笑顔でアプローチしようとする。
- 子どもは体の動きや表情、声、喃語などを使って相手とコミュニケーションしようとする。
- 保育士等は子どもがこれらのコミュニケーションの試みに応答的に触れ合い、言葉を添えて関わる。
身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。引用 保育所保育指針
- 子どもは身近な特定の保育士等との関わりを通じて愛着関係を形成し、基本的信頼感を培う。
- 子どもは自己肯定感を育み、自分が愛され、受け入れられていることを実感する。
- 安心できる関係の下で、子どもは自分の気持ちを表現しようとする意欲を持つ。
- 特定の保育士等との関わりが子どもの情緒を安定させ、子どもはその人と共に過ごすことに喜びを感じる。
- 子どもは感情や欲求を相手に伝えようとし、体の動き、表情、声などを使ってコミュニケーションを図る。
- 保育士等が子どものコミュニケーションの試みに応答し、関わり、言葉を添えることで、子どもは言葉を使って伝えようとする意欲を高める。
子どもからの働きかけを踏まえた、応答的な触れ合いや言葉がけによって、欲求が満たされ、安定感をもって過ごす。引用 保育所保育指針
誕生直後の赤ちゃんは人の声や顔に敏感に反応します。保育士などの大人が笑顔で接し、触れ合い、声をかけることで、赤ちゃんは欲求や感情を泣き声や表情で表現するようになります。大人は赤ちゃんのサインを読み取り、的確に対応する必要があります。赤ちゃんの欲求が理解され、満たされると、安心感と信頼が築かれます。スキンシップは特に重要で、赤ちゃんは触れ合いを通じて温かさと心地よさを感じ、自分からスキンシップを求めるようになります。こうしたやり取りを続けることで、赤ちゃんは安定感を持つようになります。
体の動きや表情、発声、喃語等を優しく受け止めてもらい、保育士等とのやり取りを楽しむ。引用 保育所保育指針
子どもが首がすわり、手足の動きが活発になると、保育士等に対して目を見つめ、微笑んだり、手足を動かし、声を出すようになります。彼らは声や動き、表情で感情や欲求を伝えようとします。保育士は子どものサインを読み取り、応答的に関わる必要があります。子どもの微笑みに応えたり、声に言葉で返答するなど、子どもの気持ちを受け止めることが大切です。この関わりにより、子どもは大人とのコミュニケーションを楽しいものと感じ、声や表情で感情を表現し、積極的に関わりを求めるように成長します。これは基本的な信頼感の形成につながり、コミュニケーションの基盤となります。
生活や遊びの中で、自分の身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。引用 保育所保育指針
子どもは6か月頃から身近な大人の顔を認識し、あやされると喜び、笑顔で応えるようになります。愛情をもらうことを楽しんで、特別な大人との愛着関係を築いていきます。この絆を頼りに、他の大人にも興味を持つようになります。しかし、初対面の人や知らない人には人見知りをし、特定の大人から離れたり泣くこともあります。同時に、子どもは特定の保育士などとの安定した関係から、他の子どもにも興味を示すようになります。彼らは互いに興味を持ち、顔や行動を模倣し、物を通じたやり取りも始めます。保育士のサポートを受けながら、子ども同士の交流を促進しています。
保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つ。引用 保育所保育指針
子どもは保育士等のやさしい語りかけや歌声に心地よさを感じます。保育士等は子どもの言葉にならない気持ちや欲求を理解し、言葉に変えながら受け入れることで、子どもは喜びと安心感を感じ、言葉の交流が心地よいものであることを覚えます。これにより、子どもは保育士等に信頼を寄せ、自分の気持ちや思いを伝える意欲を高めます。同時に、言葉にならない感情と言葉が結びつき、言葉の理解が進み、指差しや共有が発展します。保育士等のサポートを受けながら、子どもは言葉やコミュニケーションのスキルを発展させていきます。
温かく、受容的な関わりを通じて、自分を肯定する気持ちが芽生える。 引用 保育所保育指針
保育士等が子どもを尊重し、思いや欲求を受け入れる関わりを通じて、子どもの自己肯定感が芽生えます。この情緒的な絆の中で、子どもは愛され、支えられることを実感し、自己肯定感を育てます。乳児期の受容的な関わりが、生涯にわたる人間関係における力の基盤となります。
保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わり、一人一人に応じた適切な援助を行うようにすること。引用 保育所保育指針
子どもの泣き声から読み取る、大切なメッセージ
子どもが泣くことは、彼らの言葉がまだ発達していない時期における重要なコミュニケーション手段です。保育士や親が子どもの泣き声を理解し、適切に応えることは、子どもの信頼関係の構築に不可欠です。
泣き声の背後にあるもの
子どもの泣き声が響くと、我々は何か問題があるのだと考えがちです。しかし、その泣き声の背後にはさまざまな要因があります。例えば、生理的欲求に基づく不快から生じる泣き声が多いこと、汗をかいている場合のケア、おむつの交換、空腹などのニーズを理解しましょう。
生理的欲求以外の要因
泣き声の原因が必ずしも生理的欲求に限らないこともあります。寝付きの悪さや日中の泣き声には、生活リズムの調整や保育士とのコミュニケーションを求める要素も含まれています。泣き声が「まだ眠いのかな」以外の意味を持つことに気づきましょう。
子どもへの応答的な関わり
子どもが泣いているとき、泣き声を単に止めるのではなく、その背後にあるメッセージを理解し、応答的に関わりましょう。泣き声を受け入れ、子どもの欲求や感情を理解することは、信頼関係の築き方に大きな影響を与えます。泣き声を大切なコミュニケーションの機会と捉えましょう。
結論
子どもの泣き声は、彼らが言葉で思いや欲求を表現できない時期における重要な手段です。保育士や親が泣き声を理解し、適切に応えることは、子どもの自己肯定感や信頼関係の発達に寄与します。泣き声に耳を傾け、子どもたちとの絆を深めていきましょう。
身近な人に親しみをもって接し、自分の感情などを表し、それに相手が応答する言葉を聞くことを通して、次第に言葉が獲得されていくことを考慮して、楽しい雰囲気の中での保育士等との関わり合いを大切にし、ゆっくりと優しく話しかけるなど、積極的に言葉のやり取りを楽しむことができるようにすること。引用 保育所保育指針
育てる愛とコミュニケーション – 子どもの言葉の芽生え
子どもの成長と言語発達には、愛情とコミュニケーションが欠かせません。保育士や親が子どもの表現を受け入れ、育てる過程について探ります。
子どもの初めてのコミュニケーション – クーイングと喃語
生後2、3か月の子どもは、喉から発せられる柔らかい声でコミュニケーションを始めます。保育士や親が優しく応答することで、やり取りが始まります。4か月になると、子どもは喃語を発し始め、保育士や親の反応に喜びを感じ、自分の意欲を高めます。
喃語から言葉への橋渡し
子どもの喃語は、言葉獲得のプロセスへの第一歩です。保育士や親が子どもの喃語に共感し、それを言葉に置き換えて伝えることで、子どもは言葉の力を理解し、積極的にコミュニケーションをとろうとするようになります。
絵本の魔法 – 言葉と経験の結びつけ
絵本は子どもと保育士のコミュニケーションの手段として重要です。絵本を通じて、子どもの興味を引き、実際の体験と絵本の言葉を結びつけます。保育士が絵本を読んで、子どもの好奇心を刺激し、言葉の楽しさを共有します。
結論:
子どもの成長は、言葉の発達と共に進みます。愛情とコミュニケーションが豊かな言語環境を提供し、子どもの言葉の芽生えを育てましょう。保育士や親の支えが、子どもの自己表現とコミュニケーションの基盤を築きます。
《3つ目の大切な事》
※精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」 引用 保育所保育指針
身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う。
身の回りのものに親しみ、様々なものに興味や関心をもつ。引用 保育所保育指針
- 子どもは環境に自分の体を通して触れ、外界の刺激を感じ取る。
- 子どもは刺激を受けた際に驚きや喜びを感じ、興味や好奇心を高める。
- 子どもは感じたことを表情や声、体全体を使って表現する。
- 保育士等からの共感的な関わりを通じて、子どもは他者に自分の思いを伝えたいという気持ちを育む。
- 乳児期には身近な人やものとの直接的な関わりを通じて、意味や性質、特徴を感覚的に捉える。
- 子どもは視覚、触覚、味覚、嗅覚、聴覚を通じて周囲の刺激に興味を持ち、対象に親しみを感じる。
- 子どもは物事を試行錯誤しながら探求し、変化や反応から自分と環境の関係に気付いていく。
- 子どもは不思議さや楽しさを感じ、自分から物事に関わろうとする意欲が育まれる。
これらの要素は、子どもの感覚と環境との関わりにおいて重要で、成長と学びの基盤として機能します。
見る、触れる、探索するなど、身近な環境に自分から関わろうとする。引用 保育所保育指針
- 子どもは自分を取り巻く環境に触れ、外界の刺激を感じ取る。
- 子どもは刺激を受けた際に驚きや喜びを感じ、興味や好奇心を高める。
- 子どもはさまざまなものに触れ、関わり、探索することに興味を持つ。
- 子どもは感じたことを表情や声、体全体を使って表現し、他者に伝えたい気持ちを持つ。
- 乳児期には直接的な関わりを通じて、意味や性質、特徴などを感覚的に捉える。
- 子どもは身近なものを眺め、触れ、なめることで満足感や面白さを味わい、周囲への興味や関心を高める。
- 子どもは物事を試行錯誤しながら探求し、変化や反応から自分と環境の関係に気づく。
- 子どもは不思議さや楽しさを感じ、自分から物事に関わろうとする意欲が育まれる。
これらの要素は、子どもの認識や学習の過程において、身近な環境に主体的に関わる重要な要素を示しています。
身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。引用 保育所保育指針
- 子どもは身体を通して環境に触れ、外界の刺激を感じ取る。
- 子どもは刺激に驚きや喜びを感じ、感覚的な興味や好奇心を高める。
- 子どもは感じたことを表情、声、体全体の動きなどで表現しようとする。
- 保育士等は子どもの感じたことを受け止め、共感的な関わりを通じて子どもとコミュニケーションをとる。
- 子どもは他者に自分の思いを伝えたい、表現したいという気持ちを持つ。
これらの要素は、子どもが身体の感覚を活用して環境との関わりを通じて自己表現とコミュニケーションスキルを発展させる過程に関連しています。
身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。引用 保育所保育指針
子どもは身の回りの環境に興味や好奇心を持ち、これは彼らの発達と心の豊かさを促進します。例えば、子どもは手の届くものに興味を示し、それに向かって行動します。玩具を掴むと、さまざまな遊びのアイデアが生まれ、新しい関わり方や驚き、面白さを発見します。また、絵本の中で知っているものを指差し、保育士に喜びを伝えます。子どもの主体性を尊重し、感覚を活かしながら、身近な環境に興味を持たせ、他人との関わりと感覚の発達を支援することが重要です。
生活や遊びの中で様々なものに触れ、音、形、色、手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。引用 保育所保育指針
子どもは自然現象や環境のさまざまな要素に感受性を持ち、その細かな気づきや感受を保育士と共有することで感性が発展します。保育士は子どもたちが探求しやすい環境を提供し、彼らの感覚と好奇心を奨励します。このプロセスを通じて、子どもたちは身の回りの美しさや魅力を発見し、感情豊かに育つことができます。
保育士等と一緒に様々な色彩や形のものや絵本などを見る。引用 保育所保育指針
一対一の絵本の体験は、子どもにとって絵本の内容だけでなく、保育士の愛情と気遣いを受ける大切な機会です。保育士が子どもに絵本を読むとき、子どもが不安定な場面では安心感を提供し、絵本を通じて感情を安定させます。また、絵本の中で色や形を楽しみながら感覚を発展させ、日常の世界と絵本の世界を結びつける重要な役割も果たします。絵本の選択に際して、子どもの発達段階と個々の興味を考慮することが大切です。
玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。引用 保育所保育指針
子どもは身の回りのものに触れ、手指の操作を向上させる過程で、積み木や玩具などを使いながら探索と遊びを通じて成長します。保育士の言葉づかいは、子どもの感覚的理解と言葉による理解を結びつけ、子どもが対象物とやりとりを通じて成長するのを助けます。子どもの発達段階と個別の興味を理解し、その成長に合わせて遊びの環境を提供することが大切です。
保育士等のあやし遊びに機嫌よく応じたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しんだりする。引用 保育所保育指針
子どもは、あやし遊びを通じて保育士との豊かな関わりを楽しみ、その気持ちを表現するために体全体を使うようになります。体の活発な動きは、自立の基盤であり、1、2歳頃の「自分でしようとする意欲」に繋がります。リズミカルな歌や運動を共に楽しむことは、他の子どもとの共感とコミュニケーションへの一歩であり、体を使って表現する力を養います。体の自在な動きは、基本的な運動スキルの習得と同時に発展し、寝返りから立つなどの新たなスキルを獲得するのに貢献します。
玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。引用 保育所保育指針
子どもの発達に合わせた環境づくりの重要性
子どもの発達段階に合わせて環境を整えることの重要性について探ります。
個人差と月齢の違い
子どもたちは個人差や月齢による発達の違いが大きい時期に成長しています。そのため、保育士や親などの大人たちが一人一人の子どもを理解し、その興味や関心に応じた環境づくりが必要です。
環境づくりの鍵
子どもたちが心地よく遊びに集中できる環境を整える鍵は、以下のポイントです:
- 子どもの興味を理解する: 一人一人が今何に興味を持っているのかを理解しましょう。
- 適切な玩具の選択: 子どもの感覚や動きに合った玩具を吟味しましょう。音、形、手触り、色、大きさ、重さ、持ちやすさなどを考慮します。
- 遊びのスペース: 遊びのスペースを子どもたちの月齢や興味に合わせてカスタマイズし、落ち着いて遊べる環境を提供します。小さなコーナーに分け、圧迫感を排除しましょう。
- 保育士のサポート: 保育士は子どもたちの生活リズムに合わせて遊びを提供し、欲求に応えてサポートします。
- 安全性: 玩具や環境の安全性に気を配り、怪我や事故を防ぐために日常的な点検や確認を行います。
子どもたちが興味や関心に応じた遊びを通じて成長するために、適切な環境づくりが欠かせません。子どもたちの発達段階を理解し、環境を整えることで、彼らが安心して遊び、学び、成長する手助けをすることができます。保育士や親として、子どもたちの健やかな成長を支える一翼を担いましょう。
乳児期においては、表情、発声、体の動きなどで、感情を表現することが多いことから、これらの表現しようとする意欲を積極的に受け止めて、子どもが様々な活動を楽しむことを通して表現が豊かになるようにすること。引用 保育所保育指針
感情の表出と関わりの重要性
乳児期のコミュニケーションに焦点を当て、感情の表出と保育士との関わりがなぜ重要なのかについて考察していきます。
感情の表出とコミュニケーション
乳児期の子どもたちは、まだ言葉で自分の気持ちを表現できないため、感情の表出が主要なコミュニケーション手段となります。この段階で保育士や親が子どもたちの感情に対する理解を深めることは非常に重要です。
保育士の役割
- 担当制の重要性: 担当制を導入することで、特定の保育士が子どもたちに継続的に関わることが可能となり、感情や発達段階をより細やかに理解できます。
- 覚醒と睡眠のリズム: 一人一人の覚醒と睡眠のリズムを知り、それに合わせたケアを提供し、子どもたちが目覚めている時間を充実したものにできるよう配慮しましょう。
- 遊びを通じた関わり: 子どもたちが感情を表現するのに使う手足を含めて全身を使って遊びます。保育士は子どもたちと一緒に遊び、感情や驚き、喜びを共有しましょう。
- 予測と驚きの遊び: “いないいないばあ”などの遊びを通じて、子どもたちは予測と驚きを経験します。保育士が子どもたちを驚かせたり、期待を超える体験を提供することで、感情や表現力を豊かに育てましょう。
乳児期のコミュニケーションは、感情の表出と保育士との関わりを通じて築かれます。保育士の理解とサポートが子どもたちの健やかな成長に貢献します。感情や表現力を豊かに育てるために、子どもたちとの細やかな関わりを大切にしましょう。
保育の実施に関わる配慮事項 引用 保育所保育指針
乳児は疾病への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う疾病の発生が多いことから、一人一人の発育及び発達状態や健康状態についての適切な判断に基づく保健的な対応を行うこと 引用 保育所保育指針
乳児の保育において、感染症予防と健康管理は特に注意が必要です。特に、産後休業明けから保育所に入所する子どもたちに対して、生命の保持と情緒の安定を最優先事項とした細やかな保育が求められます。以下に、乳児の感染症予防と健康管理に関するポイントを紹介します。
- 清潔で衛生的な環境: 乳児たちにとって、清潔で衛生的な生活環境が不可欠です。保育所は日々の環境整備に細心の注意を払い、感染源を最小限に抑えるよう心がけます。
- 個別の発育と発達に合わせたケア: 一人一人の子どもの発育と発達の状態をよく理解し、通常の健康状態に加えて、日常の変化にも注意を払います。
- 細かい観察: 子どもたちの健康管理には、細かい観察が欠かせません。機嫌、顔色、皮膚の状態、体温、泣き声、全身の症状など、多角的なアプローチで観察を行います。
- 早期の異常の発見と適切な対応: 早期の疾患や異常の発見が重要です。異常が見つかった場合、速やかに医療専門家の指導に従い、適切な対応を行います。
- 協力的な職員による観察: 疾病や異常の兆候は、専門職の協力によってより正確に把握できます。複数の職員が観察し、情報を共有することが大切です。
感染症予防と健康管理に関するこれらの対策は、乳児たちの健康と安全を確保するために欠かせないものです。保育所は細やかなケアと専門知識を結集し、子どもたちの安心と健康を守ります。
一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。引用 保育所保育指針
乳児期の子どもの成長において、特に重要な要素は、保育士や大人との持続的かつ敏感な関わりです。この段階における信頼と発達について考えてみましょう。
信頼と関わり:
- 保育士や大人は、子どもそれぞれの背景や個別の状態を理解し、彼らの成長と日常生活をサポートする責任があります。
- 子どもの欲求に応え、コミュニケーションを通じて彼らとの関わりを楽しいものにすることが大切です。子どもたちが求める関わりにタイムリーかつ共感的に応えましょう。
- 信頼関係は、子どもたちが大人から受ける温かい対応と安心感に基づいています。この信頼は、子どもたちが他の人や新しい経験に対しても持つ基盤となります。
発達と情緒の安定:
- 安心できる大人との相互的な関わりを通じて、子どもたちの情緒が安定し、言葉や人間関係、運動、感情など、多くの発達要素が統合された経験を積み重ねます。
- この時期の発達は、身体的・感情的・言語的側面が複雑に絡み合い、子どもたちの成長を促します。信頼感を通じて、健全な成長が可能になります。
この段階における信頼感の醸成は、子どもたちの未来における基盤を築く重要なステップです。保育者として、この貴重な時期を大切にし、子どもたちの信頼感と健全な成長を支える役割を果たしましょう。
乳児保育に関わる職員間の連携や嘱託医との連携を図り、健康及び安全を踏まえ、適切に対応すること。栄養士及び看護師等が配置されている場合は、その専門性を生かした対応を図ること。引用 保育所保育指針
乳児期は子どもの成長にとって極めて重要な時期であり、その健康と安全に関する配慮は最優先事項です。保育所の職員全員が連携し、以下のポイントに注意を払うことが大切です。
- 朝から夕方までの全面的な関わり: 朝の受け入れから引渡し時まで、保育所の職員は子どもたちの健康と安全に専念します。専門職が連携して働くことは不可欠です。
- 授乳と離乳の配慮: 子どもたちの個々の健康状態に合わせ、必要に応じて嘱託医、栄養士、看護師などと協力し、授乳と離乳を調整します。
- 安全な睡眠環境: 子どもたちが安心して眠るため、窒息リスクを取り除くように心がけます。これには、仰向けで寝かせることや、子どもを一人にしないことが含まれます。
- 外気浴と戸外での遊び: 健康を促進するために、気温、天候、子どもたちの体調などを考慮しながら、戸外での遊びや外気浴を積極的に取り入れます。
- 専門職の協力: 予想される危険や事故に対処するため、各専門職が専門知識を活用し、予防策を講じ、事故の確認と対応に注力します。
乳児期の健康と安全に関するこの一連の対策は、子どもたちの成長と発育にとって欠かせない要素です。安全な環境と専門職のサポートが、乳児期を健やかに過ごすための基盤を提供します。
保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。引用 保育所保育指針
乳児期の保育では、保護者との緊密な連携が非常に重要です。子どもの成長と発達において保護者との協力は大きな役割を果たします。保育士として、保護者との連携を築く方法について考えてみましょう。
情報共有:
- 子どもの成長や日常の保育について、温かい視点で観察したことを詳しく共有しましょう。子どもの発達段階で必要な活動や、生活と遊びの意義についても説明します。
- 各保護者の家庭状況、食事、排泄、睡眠などの情報を丁寧に収集し、子どもをより良く理解するのに役立てましょう。
サポートと理解:
- 保護者が就労中や子育てに悩みを抱えることは一般的です。そのため、保護者の状況に理解を示し、サポートを提供しましょう。
- 送迎時には、温かい挨拶や励ましの言葉をかけ、保護者が安心感を持てるようにしましょう。
信頼関係の築き方:
- 子育ては誰にとっても新しい経験で、不安や疑問がつきものです。保護者との信頼関係を築くために、理解と共感を示し、共に子どもの成長と発達の素晴らしい瞬間を楽しみましょう。
結びつける力:
- 保育所を通じて、保護者に子育て支援を提供し、共に子どもの成長と発達を支えましょう。共に歩むことで、保護者との信頼関係が深まります。
乳児期の保育において、保護者との連携は子どもの成長と幸福な日々を築くために不可欠です。協力し、情報を共有し、信頼関係を育てることで、子どもの未来を明るく照らしましょう。
担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの生育歴や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。引用 保育所保育指針
乳児保育において、特に担当の保育士との関わりは非常に重要です。保育士が変わる際、子どもが安定して過ごせるように配慮することが大切です。以下はそのポイントです。
1. 個々の違いを理解:
子どもたちは個人個人で成長や発達が異なります。新しい担当者はこれらの差異を理解するために時間をかけましょう。
2. 過去の経験を尊重:
子どもが過去の家庭やクラスで好きな遊びや玩具に慣れ親しんでいる場合、その情報を前の担当者から詳しく引き継ぎましょう。
3. 一貫性を保つ:
子どもたちの日常に急激な変化が生じないよう、新しい保育士と以前の保育士との連携が重要です。一貫性を保つために、職員間で協力しましょう。
4. 信頼関係を築く:
周囲の職員は、子どもと新しい担当者との信頼関係構築に協力しましょう。子どもたちが新しい保育士にも信頼を寄せ、安心して過ごせるようサポートしましょう。
5. 多様な経験を活かす:
子どもたちは異なる保育士との関わりを通じて、多くのことを学びます。異なる人々と関わることを通じて成長する経験が、子どもの発達に寄与します。
6. 愛情とサポート:
新しい担当者は、子どもたちに愛情をもって接し、サポートを提供しましょう。子どもたちはその愛情を感じ、成長します。
7. 連携とサポート:
全職員は、子どもたちが担当の保育士を信頼し、成長する過程でサポートするために協力しましょう。信頼関係を築き、子どもたちが安心して過ごせる環境を作り上げましょう。
子どもたちの発育と発達において、担当保育士の変更は重要な段階です。信頼関係を構築し、安定した環境を提供することで、子どもたちは安心して成長できます。
以上が保育所保育指針に書いてある乳児の項目をまとめた物です。
お疲れ様でした!これであなたも乳児保育マスターですね!
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