保育の目標

保育所保育指針

保育の目標ってどんなものがあるのでしょう。

全ての保育所に共通する保育目標とは??

何故、養護と5領域があるの??

保育所は、それぞれに特色や保育方針があり、また、施設の規模や地域性などにより、その行う保育の在り様も様々に異なる


しかし、全ての保育所に共通する保育の目標は・・・
・「子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う」
・「入所する子どもの保護者に対し、その援助に当たる」
ということである。

一つ目の目標

子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う」 とは。

乳幼児期は、生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期です。
その、 極めて重要な時期の子ども達の「現在」が、心地よく生き生きと幸せなものとなるとともに、長期的視野をもってその「未来」を見据えた時、

生涯にわたる生きる力の基礎が培われることを目標として、保育を行う事が必要。


子どもの現在のありのままを受け止め、その心の安定を図りながらきめ細かく対応していくとともに、一人一人の子どもの可能性や育つ力を認め、尊重することが重要である。

保育の目標は

養護

(十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。)

5領域の目標

「健康」

( 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。)

「人間関係」

( 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。)

「環境」

(生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。)

「言葉」

(生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。)

「表現」

(様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培うこと。)

六つの側面から説明されている。 


保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携を下に子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。

養護は保育所保育の基盤であり、保育において養護と教育は一体的に展開されるものである。また、一人一人の子どもに対する個別的な援助や関わりだけでなく、保育の環境も必要な条件です。


また、教育に関わる保育の目標は、幼稚園の目標及び就学前の子どもに関する教育幼保連携型認定こども園の教育及び保育の目標と、共通のものである。


この養護と教育に関わる目標は、子どもたちが人間として豊かに育っていく上で必要となる力の基礎となるものを、保育という営みに即して明確にしている。


これらの目標を、一人一人の保育士等が自分自身の保育観、子ども観と照らし合わせながら深く理解するとともに、保育所全体で共有しながら、保育に取り組んでいくことが求められる。

2つ目の目標「入所する子どもの保護者に対し、その援助に当たる」

保護者に対する援助は、子どもの保育と深く関連して行われるもの


保育指針の第4章の内容(子育て支援)を踏まえ、保護者の意見や要望等からその意向を捉えた上で、適切に対応しなくてはならない。


それぞれの保護者や家庭の状況を考慮し、職員間で連携を図りながら援助していくが、その際、常に子どもの最善の利益を考慮して取り組むことが必要である。


また、日頃より保育の意図や保育所の取組について説明したり、子どもの様子を丁寧に伝えたりしながら、子どもについて保護者と共に考え、対話を重ねていくことが大切である。


保育士等と保護者が互いに情報や考えを伝え合い共有することを通して、それぞれが子どもについて理解を深めたり、新たな一面に気が付いたりする。

こうした保護者と保育士等の関係の形成や深まりは、子どもと保護者の関係の育ちや安定につながるものである。


保護者への援助に当たっては、これらのことを踏まえて、子どもと保護者の関係を軸に、子ども・保育士等・保護者の関係が豊かに展開していくことが望まれる。

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