「イヤイヤ期が来たらどうしよう…」と思っていませんか?
もくじ
子どもの成長に欠かせない“イヤイヤ期”。
でも、あの激しい自己主張やかんしゃくを思うと、不安になりますよね。
実は、0・1歳のうちからの遊び方で、イヤイヤ期を「恐れずに迎えられる心の土台」を作ることができるんです。
しかも、すでに「イヤイヤ期が始まったかも?」と感じている方にも効果的な遊びがあります。
イヤイヤ期の正体は「自我」と「感情コントロール」のアンバランス
2歳ごろになると、「自分で!」「いや!」という言葉が増えます。
これは、“自分という存在”を意識し始めたサインです。
脳の発達で見ると、
- 感情を感じる「大脳辺縁系」は早く育つ
- 感情をコントロールする「前頭前野」はゆっくり育つ
この発達のタイミングのズレが、イヤイヤ期の“爆発”につながります。
つまり、感情が先に大きくなって、まだブレーキが育っていない状態なのです。
感情はどう育っていくの?〜ルイスの「感情分化の指標」〜
発達心理学者ルイスは、子どもの**感情の発達段階(感情の分化)**を示しました。
● 生まれたばかりのころ
赤ちゃんは、まだ感情の種類を持っていません。
「快」か「不快」かだけで、それを
- 満足「快」
- 興味「どちらでもない」
- 苦痛「不快」
として表します。
● 成長に伴って基本的6感情へ
「満足」が「喜び」へ
「興味」が「驚き」へ
「苦痛」が「悲しみ」「恐れ」「驚き」「嫌悪」
これら6つの基本感情に分かれていきます。
● 1歳半ごろに「自己意識」が芽生える
鏡を見て自分だと気づいたり、
「これをしたら怒られる」「ほめられる」といった
**社会的な感情(恥・誇り・罪悪感)**が生まれ始めます。
つまり、イヤイヤ期のころは、
感情が急に複雑になり、まだ自分でもうまく扱えない時期。
それをサポートするのが、0・1歳からの“遊びの経験”なのです。
イヤイヤ期の正体は「自我」と「感情コントロール」のアンバランス
2歳ごろになると、「自分で!」「いや!」という言葉が増えます。
これは、“自分という存在”を意識し始めたサインです。
脳の発達で見ると、
- 感情を感じる「大脳辺縁系」という部分は早く育つ
- 感情をコントロールする「前頭前野」という部分はゆっくり育つ
この発達のタイミングのズレが、イヤイヤ期の“爆発”につながります。
つまり、感情が先に大きくなって、まだブレーキが育っていない状態なのです。
0・1歳からできる!イヤイヤ期に備える「感情表出遊び」
イヤイヤ期を穏やかに迎えるために大切なのは、
感情を「出す」経験と「落ち着く」経験の両方を積むこと。
そのためのおすすめが、スキンシップ遊びです。
### ① くすぐり&じゃれつき遊び
「こちょこちょ〜!」「もう一回やって!」
笑ってドキドキして、そして落ち着く。
この流れの中で、**興奮(感情表出)→抑制(落ち着き)**というリズムを自然に体験します。
💡ポイント:
- くすぐったあとに「おしまいね」と区切る
- 子どもの「もう一回!」の気持ちも大切にする
### ② 「いないいないばあ」などのリズム遊び
見えない→見えた!という「予測→驚き→安心」の感情の流れを繰り返すことで、
感情の波を楽しめるようになります。
💡ポイント:
- 表情を大きくして、感情の変化を伝える
- 子どもが“ばあ!”する側になってもOK
### ③ 「ワーワー!キャーキャー!」全身遊び
走る、抱っこしてぐるぐる回る、ジャンプなど、
体ごと興奮する遊びを通して、心と体のつながりが育ちます。
💡ポイント:
- 遊びのあとは静かな時間を設けて、切り替えを体験させる
- 「楽しかったね」「おしまいだよ」と言葉でまとめる
「イヤイヤ期が来たかも?」と感じたらやってほしいこと
すでにイヤイヤ期が始まっている場合でも大丈夫。
スキンシップを通して安心を取り戻すことが何より大切です。
泣いているとき、怒っているときに無理に止めようとせず、
「うんうん、イヤだね」「そう思ったんだね」と共感を返すだけで、
子どもの脳は落ち着きを取り戻していきます。
そして落ち着いたタイミングで、
「じゃあ一緒にやってみようか」「抱っこしようか」とスキンシップを入れてあげましょう。
まとめ:イヤイヤ期を“恐れる”より、“育てる”視点で
イヤイヤ期は、感情の発達が順調に進んでいる証拠です。
0・1歳のうちからスキンシップを通して感情を出す経験をたっぷり積み、
「出す」「落ち着く」をくり返すことで、
自分の気持ちをうまく扱えるようになります。
イヤイヤ期は“怖い時期”ではなく、
親子の信頼関係を深めるチャンスなのです。
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