【0歳児3月】月齢別(誕生月)|今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集

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0歳児クラスの3月は、心も体も大きく成長し、次のクラス(1歳児)へのバトンタッチの時期です。 高月齢児は「自分で!」という意欲が溢れ、低月齢児もしっかりとした足取りで探索を楽しむようになります。一人ひとりの「できるようになったこと」を具体的に記録し、成長の喜びを保護者と分かち合いましょう。

3月の特徴と観察ポイント(クラス全体)

クラスにとってどんな時期?

進級に向けて、新しいお部屋に行ってみたり、靴を履いて過ごす時間を増やしたりと、環境の変化に少しずつ慣れていく時期です。 春の日差しの中、散歩先で草花や虫を見つけるなど、探索活動が活発になります。1年間の成長を振り返り、安心して自己を発揮できているか(愛着関係の安定)を確認する大切な月です。


1. 高月齢グループ(4月〜7月生まれ)

【時期の目安】 生後1歳8ヶ月〜1歳11ヶ月頃 【特徴】 もうすぐ2歳になる子もおり、運動機能や指先の機能は1歳児クラス並みです。二語文がスムーズに出始め、友だちとの関わりも深まります。着脱や食事など、身の回りのことを「自分でやりたい」という自我がはっきりと見られます。

🍼 健やかに伸び伸びと育つ(身体・健康)

Q1. 全身運動(走る・跳ぶ)の充実は?

  • 園庭の端から端まで小走りで探索を楽しみ、追いかけっこでは保育者や友だちの動きに合わせて進む方向を変えるなど、足腰の安定感と全身のバランス能力が著しく向上した。
  • 保育者の動きを真似て、両足で踏ん張ってジャンプしようと膝を深く曲げて屈伸し、ピョンと跳ねるような感覚を繰り返し楽しむ躍動感あふれる姿が見られた。
  • 階段の昇降では、手すりや保育者の手をしっかりと握って体重を支え、一段ずつ両足を揃えながら慎重に登り降りするなど、高い場所へ移動することに自信を持って挑戦していた。
  • 散歩ではしっかりと地面を踏みしめて長い距離を安定して歩き通し、目的地でも疲れを見せずに探索活動を継続するなど、進級に向けて基礎体力の向上が感じられた。
  • 固定遊具では、手足の指先に力を込めて一段ずつ慎重に登り、保育者の見守りの中で高い場所からの景色を満足そうに眺めるなど、好奇心と勇気を持って遊ぶ姿が見られた。

Q2. 食事(道具・完食)の自立は?

  • 食材の固さや形に合わせてスプーンやフォークを使い分け、器の端を上手に利用して食べ物を掬い上げるなど、一人で最後まで食べ進めようとする意欲的な姿が見られた。
  • 両手でお椀を安定させて持ち、こぼさないように汁物を飲み干すと、空になった器を「ピッカリン!」と保育者に見せ、完食した満足感に満ちた表情を浮かべていた。
  • 苦手な野菜も、進級への期待から「もうすぐ1歳児さんだね」という励ましに誇らしげに応え、自ら一口頑張って食べようとする逞しい姿が見られた。
  • 食後には自分からおしぼりを手に取り、保育者の真似をして口の周りや手を拭くなど、自ら清潔にしようとする習慣が少しずつ定着してきた。
  • 食事の挨拶が終わると、首の後ろに手を回してエプロンのマジックテープを自力で外そうとし、身の回りの片付けまで自分で行おうとする意欲が高まっている。

Q3. 衣服の着脱・生活習慣は?

  • おむつ替えや着替えの際、保育者がズボンを膝まで下ろすと、自ら片足ずつバランスを取って引き抜き、脱ごうとする動作に主体的に協力する姿が見られた。
  • 靴下を履く時には、つま先の位置を合わせたりかかとの膨らみを引っ張ったりと、指先を細かく動かして自力で履こうと粘り強く挑戦し、成功すると「できた!」と全身で喜びを表現していた。
  • 外遊びの前には進んで自分の帽子を手に取り、前後を確認しながら被り直したり、鏡を見て位置を整えたりして、身だしなみを意識することに面白さを感じているようだった。
  • 午睡から目覚めると、保育者が布団を整える様子をよく見て、自分の布団をパタンと二つ折りに畳ようとする仕草を見せるなど、生活のルールを誇らしげに実行しようとする姿に成長が感じられた。
  • 手洗いの手順を理解し、自ら袖を捲ってから石鹸を泡立てて洗い、最後はタオルで指先までしっかりと拭き取るなど、一連の流れを自律的に行おうとする姿が身についてきた。

Q4. 排泄への意識(トイトレ準備)は?

  • 排泄の間隔が一定になり、オムツが濡れていないタイミングでトイレへ誘われると、進んで便座に座ってリラックスした表情を見せるなど、次へのステップに向けた準備が整ってきた。
  • 排尿に成功すると、スッキリした感覚を「出たね」という保育者の言葉に「出た!」と応えたり、仕草で伝えたりして、事後の心地よさを共有しようとする姿が見られた。
  • オムツ替えの合図で自分のマークの棚へ行き、新しいオムツや着替えを誇らしげに持ってくるなど、排泄に伴う身の回りの準備を自ら担うことを楽しんでいた。
  • 友だちがトイレに向かう様子に強い関心を持ち、「自分も!」と後を追って一緒に座ろうとするなど、集団生活の中での相互の刺激が意欲へと繋がっていた。
  • ズボンやパンツを履く際に、ウエストのゴムの部分を両手でしっかりと掴んで「うーん」と上に引き上げようとするなど、着脱の自立に向けた力強い動きが見られた。

Q5. 手指の巧緻性(操作)は?

  • クレヨンで丸の中に点々を描き込んだり、顔を意識したような形を描いたりして、「これはパパ」「ニコニコしてる」と自分の描いた表現に言葉を添えて、保育者に嬉しそうに伝えていた。
  • 紐通しでは、小さな穴をじっと凝視しながら手首を柔軟に返し、紐を慎重に通そうとするなど、目と手の協応がスムーズになり、非常に高い集中力と巧緻性が見られた。
  • 洗濯ばさみのつまみを指先でグッと押し開け、紙や布の端を狙って挟もうと試行錯誤し、意図した場所に挟めると「できた!」とはじけるような笑顔で喜びを爆発させていた。
  • 粘土遊びでは、掌で細長く伸ばして「へびさん」に見立てたり、小さくちぎったものを一列に並べたりして、自分の働きかけによって形が変化する面白さを存分に満喫していた。
  • 練習用の大きなボタンを穴に入れようと集中し、角度を変えたり指で押し出したりと工夫しながら繰り返し挑戦することで、指先の細かな力加減を自然に学んでいた。

💕 身近な人と気持ちが通じ合う(愛着・対人)

Q1. 言葉による表現(二語文)は?

  • 語彙が飛躍的に増え、「ママ、きた」「ブーブー、ない(ないね)」など、二つの単語を組み合わせて状況を説明したり要求を伝えたりする姿が日常的に見られるようになった。
  • 自分の欲求がはっきりとし、玩具を借りたい時に「かして」、納得がいかない時に「イヤ!」とはっきりした言葉で意思表示をし、相手に思いを届けようとしていた。
  • 少し離れた場所から名前を呼ばれても、自分が認められている喜びを感じて「ハーイ!」と元気よく右手を挙げ、保育者の元へ嬉しそうに駆け寄っていた。
  • 言葉だけでなく、指差しや身振りを大きく交えながら保育者の目を見て一生懸命に話し、自分の感じたことや発見を共有しようとする熱意が感じられた。
  • 知的好奇心が旺盛になり、身近な物を指差して「これなに?」と繰り返し質問し、新しい名前を知る喜びを保育者と共に味わっていた。

Q2. 友だちとの関わりは?

  • 玩具の貸し借りなどの場面で、相手の顔を見ながら「どうぞ」「ありがと(ありがとう)」と自然に言葉を添えたやり取りができ、関わりを楽しむ心の余裕が見られた。
  • 散歩の際に友だちと手を繋ぐと、相手が遅れないように歩調を合わせたり、顔を見合わせて歩くスピードを確認したりするなど、他者を意識した行動が見られた。
  • 同じ場所で同じ玩具を使って遊ぶ中で、ふとした瞬間に顔を見合わせて声を上げて笑い合い、言葉を超えた一体感や共鳴を存分に楽しんでいた。
  • 泣いている友だちがいると、心配そうな表情で歩み寄り、背中をトントンしたり頭を優しく撫でたりして、自分なりに寄り添い慰めようとする優しい心が育っていた。
  • 大好きな友だちの名前を大きな声で呼び、「おいでー」と手を振って遊びに誘うなど、自分から積極的に集団の中へ入っていこうとする社会性が身についてきた。

Q3. 進級への期待と自信は?

  • 1歳児クラスの保育室を訪れると、見たことのない新しい玩具や環境に目を輝かせ、進級後の生活に期待を膨らませながら意欲的に探索する姿が見られた。
  • 自律心が育ち、身の回りのことを手伝おうとする保育者に対して「じぶんで(やる)」とはっきり伝え、最後までやり遂げようとする強い意志と自信が見られた。
  • 自分で何かを成し遂げた際に保育者から褒められると、誇らしげな笑みを浮かべて「できた!」と喜びを報告し、承認されることで更なる意欲に繋げていた。
  • 低月齢の友だちが困っていると、玩具を譲ってあげたり優しく頭を撫でたりし、「お兄さん・お姉さん」としての自覚が芽生え始めているような頼もしい姿があった。
  • 自分のマークやロッカー、靴箱の場所を完全に把握し、登園後や片付けの際に迷わず自分の場所へ向かうなど、生活の見通しをしっかりと持っていた。

Q4. ごっこ遊びの展開は?

  • おままごとでは、お皿に盛り付けた料理を「あーん、おいしいよ」と言って保育者や友だちに食べさせる真似をし、日常の食事風景を再現する「つもり遊び」が活発になった。
  • ぬいぐるみを布で背負い、保育者が自分にしてくれるようにおんぶの真似をして歩き回り、大切に世話をするような優しい仕草を繰り返し楽しんでいた。
  • 電話の玩具を耳に当て、「あーい(はい)」「バイバイ」と頷きながら、家族や友だちと対話しているかのようなやり取りを想像力豊かに展開していた。
  • 病院ごっこでは、友だちや人形のお腹を優しく「ポンポン」と診察する真似をし、自分が経験した診察の様子を遊びの中で再現して楽しんでいた。
  • ミニカーを何台も一列に並べて「いっぱいくるま、きたね」と渋滞の様子に見立てたり、駐車場に停めたりするなど、自分なりのテーマを持って構成遊びを楽しんでいた。

Q5. 感情のコントロールは?

  • 大切にしていた玩具を友だちに取られ、一瞬怒りの表情を見せたものの、手を出さずに「やめて」「かして」と言葉で自分の気持ちを伝えようとする大きな成長が見られた。
  • 滑り台や玩具の順番で「待っててね」と促されると、状況を理解して少しの間じっと自分の番を待てるようになり、集団の中での自制心が育ってきた。
  • 転んでしまった際、痛みがあってもすぐに泣き出すことはせず、自分で「いたたた」と言いながら立ち上がり、服の汚れを払って再び遊び出す逞しい姿があった。
  • 散歩や戸外遊びで嬉しい発見をすると、飛び跳ねたり「やったー!」と声を上げたりして、全身で喜びを爆発させ、周囲を明るくする自己表現が見られた。
  • 午後の疲れや眠気からぐずる様子が見られても、保育者に抱っこされて気持ちを受け止めてもらうことで、短時間で納得して気持ちを切り替えることができていた。

🧸 身近なものと関わり感性が育つ(環境・探索)

Q1. 春の自然(花・虫)への反応は?

  • 足元に咲くオオイヌノフグリなどの小さな春の草花を見つけると、「おはな、あった」と言葉にして指を差し、そっと手を伸ばして色の鮮やかさを楽しんでいた。
  • 草むらでてんとう虫を見つけると、動きを止めて全神経を集中させて目で追い、指先で優しく触れようとするなど、小さな命への興味と慈しみの心が育っていた。
  • 春の柔らかな日差しを肌で感じ、「あったかいね」という保育者の言葉に頷きながら、自ら上着を脱ごうとするなど、季節の変化に伴う心地よさを敏感に察知していた。
  • 土から顔を出したつくしを見つけ、指先でその独特の節や傘の感触を確かめ、春ならではの自然素材の面白さに夢中になっていた。
  • 園庭の桜の木を見上げ、膨らみ始めたつぼみを指差しては、「もうすぐ(咲くね)」と保育者と顔を見合わせ、開花への期待感を膨らませていた。

Q2. 玩具の構成・操作は?

  • 凸凹のあるブロックを器用に組み合わせて「ブーブー(車)」や「おうち」に見立て、自分の意図した形を作り上げる構成遊びをじっくりと楽しんでいた。
  • パズル遊びでは、ピースの形と台紙の枠をよく見比べ、手首を回して角度を調整しながら「ピッタリ」とはまる場所を自力で探し当てる集中力が見られた。
  • 積み木を自分の背の高さほどまで高く積み上げ、グラグラと揺れると手を添えて支えようとするなど、バランスの仕組みを体得しながら慎重に進めていた。
  • お気に入りの絵本を膝に乗せてページをめくり、登場する動物の真似をしたり知っている言葉を繋げたりして、自分なりに物語を紡ごうとする姿があった。
  • シール貼りでは、台紙から剥がすだけでなく、画用紙に描かれた特定の枠や線に合わせて位置を調整しながら丁寧に貼ろうとするなど、目と手の協応がより緻密になった。

Q3. 探索活動の広がりは?

  • 園庭の植え込みや隅々まで足取り軽く探索し、落ち葉の下にいるダンゴムシを根気よく探したり、見つけた驚きを「いた!」と言葉で保育者に伝えたりしていた。
  • 散歩車の中から街並みを眺め、工事車両やバスが通り過ぎるのを釘付けになって目で追い、乗り物の動きや音の変化に対して非常に強い関心を示していた。
  • 影踏み遊びでは、自分の動きに合わせて影が伸びたり縮んだりする不思議さを楽しみ、わざと手を振って影の変化を確かめるような知的な遊びが見られた。
  • 鏡の前に立ち、頬を膨らませたり舌を出したりして自分の表情が様々に変化することを面白がり、鏡の中の自分と対話するように遊んでいた。
  • 空へ舞い上がるシャボン玉に歓声を上げ、風に乗って飛んでいく様子を一生懸命に追いかけて捕まえようとするなど、空間全体の動きをダイナミックに楽しんでいた。

Q4. 感触遊びへの反応は?

  • 小麦粉粘土を掌で細長く伸ばして「へびさん」を作ったり、カップの形を押し当てて型抜きをしたりして、自分の力で形が変わる面白さを満喫していた。
  • 砂場では湿った砂を使って山を作り、「お山、できた」と満足そうに眺めた後、そっと横から手を差し入れてトンネルを掘ろうとするなど、目的に合わせた砂の操作を楽しんでいた。
  • 手洗いの際、蛇口から流れる水の温度が以前より温かくなっていることに気づき、水流を指で弾いたり掌で受け止めたりして、流動的な水の感触をじっくり確かめていた。
  • 自分の服のファスナーを上げ下げしようと挑戦したり、素材の「ふわふわ」「サラサラ」した違いを指先でなぞって確かめたりして、身近な物の質感に興味を持っていた。
  • 地面から拾い上げた小石を一箇所に集め、色の違いや表面のざらつき、形の面白さをじっくり見比べながら、自然の造形物の不思議さを探索していた。

Q5. 音やリズムへの反応は?

  • お気に入りの曲が流れると、言葉のリズムに合わせて歌詞の一部を口ずさんだり、語尾を合わせて歌ったりして、音楽と言葉の繋がりを楽しんでいた。
  • カスタネットや鈴を一定のリズムで叩き、保育者や友だちの鳴らす音にタイミングを合わせて鳴らすなど、一体感を感じながら合奏のような雰囲気を味わっていた。
  • ピアノの音が止まると自分も「ピタッ」と動きを止める遊びが大好きで、次に音が鳴るのをワクワクした表情で待ち、音の変化を敏感に聞き分けていた。
  • 友だちが楽しそうに歌っているのを聞くと、自然に隣へ寄って顔を見合わせながら体を揺らし、楽しい気持ちを共有してリズムに乗る姿が見られた。
  • 独自の表現力が育ち、CDの曲に合わせてオリジナルのダンスを踊り、手拍子や回転を交えながら全身で音楽の世界観を表現することを楽しんでいた。

2. 中月齢グループ(8月〜11月生まれ)

【時期の目安】 生後1歳4ヶ月〜1歳7ヶ月頃 【特徴】 安定した独り歩きで活発に移動し、探索活動を楽しみます。一語文から二語文への移行期で、言葉でのやり取りが増えます。スプーンを使って一人で食べようとするなど、身の回りの自立が進みます。

🍼 健やかに伸び伸びと育つ(身体・健康)

Q1. 運動機能(歩行・バランス)は?

  • 足腰の筋力が一段と強まり、室内外でも転ばずに安定した足取りで歩き、目的の場所まで嬉しそうに小走りをして移動する姿が見られるようになった。
  • 探索活動の途中で気になるものを見つけると、ふらつくことなくスムーズにしゃがんで拾い上げ、そのまま安定して立ち上がって歩き出すなど、バランス能力が向上した。
  • 手押し車を力強く押し、自分の歩くスピードと調整しながら進むことを楽しみ、行き止まりでは自ら車体の向きを変えようと踏ん張る逞しさが見られた。
  • リトミックや好きな曲が流れると、その場で膝をリズミカルに屈伸させて全身でリズムをとり、保育者の動きを真似てダンスを楽しむ様子があった。
  • 散歩先では保育者と手を繋ぎ、周辺の景色に目を向けながら自分の足でしっかりと地面を踏みしめて歩き、歩行による探索範囲を広げていた。

Q2. 離乳食(完了期・スプーン)の様子は?

  • 「自分で食べたい」という意欲が非常に強く、スプーンを上手持ちから下手持ちへと移行しながら、器の中の食べ物を掬い上げて口へ運ぼうと熱心に挑戦していた。
  • 手づかみ食べでは、前歯で一口量を上手に噛み切り、口の中でしっかり咀嚼(モグモグ)してから飲み込むなど、食べるリズムと技能が安定してきた。
  • 両手でコップを保持し、こぼさないように中身を適量ずつ傾けて飲むコントロールが上手になり、喉を潤すと満足そうな声を上げて保育者と顔を見合わせていた。
  • 食事の前の挨拶が習慣となり、保育者の言葉に合わせて「パチン」と元気よく手を合わせ、これから始まる食事の時間への期待を表現していた。
  • 食後、保育者がおしぼりを差し出すと、自ら受け取って口の周りや手を拭こうとするなど、清潔にすることへの自律心が芽生え始めていた。

Q3. 健康と清潔への意識は?

  • 戸外から戻ると自ら洗面台へ向かい、保育者と一緒に石鹸を泡立てて掌をこすり合わせるなど、手洗いの手順を喜んで真似る習慣が定着してきた。
  • 鼻水が出るとムズムズする不快感から自分の鼻を指差したり、保育者の顔を覗き込んで拭いてもらおうとサインを送ったりして、清潔を保とうとする姿が見られた。
  • 衣服の着脱への関心が高まり、室内に入る際に自ら靴下のつま先を引っ張って脱ごうとしたり、保育者の手助けを待ったりして身の回りのことに意欲的だった。
  • オムツ替えの際に保育者がズボンを広げると、自ら片足ずつスッと通そうと踏ん張るなど、身支度に対して能動的に協力しようとする姿勢がより明確になった。
  • 散歩の準備で帽子を被せてもらうと、嬉しそうに鏡を覗き込んで位置を直そうとしたり、保育者に微笑みかけたりして、お出かけ前のひと時を楽しんでいた。

Q4. 睡眠のリズムは?

  • 食事を終えると生活の見通しを持ち、眠気を感じると自ら布団の場所へ行って横になるなど、入眠までの流れが非常にスムーズで安定していた。
  • 午後の一定の時間帯に深い眠りに入り、周囲の物音に左右されずまとまって眠ることで、午後の活動に向けた体力の回復が順調に図れていた。
  • 眠りが浅くなって途中で目を覚ましても、保育者が側に寄り添って優しく背中をトントンとさすることで、再び安心して深い眠りへと戻ることができていた。
  • 目覚めは非常に良好で、すっきりと起き出して側にいる保育者にニコッと微笑んだり、自ら抱きついたりして、情緒が安定した状態で活動を開始していた。
  • 入眠時に自分のマークのついたタオルや安心できる寝具を握りしめることで、自ら心地よい環境を整え、安心して眠りにつく習慣が身についていた。

Q5. 手指の発達(操作)は?

  • 積み木遊びでは、集中してバランスをとりながら4〜5個を慎重に積み上げ、完成すると自ら拍手をして達成感を味わい、その後崩れる音や動きを喜んで観察していた。
  • ペットボトルのキャップに興味を持ち、指先全体で掴んでひねって開けようとしたり、カチカチと音が鳴る感触を確かめたりと、複雑な手の動きに挑戦する姿が見られた。
  • 絵本のページを指先を使って器用に1枚ずつめくろうとし、知っているキャラクターや動物を見つけると指差しをして保育者に「あ!」と嬉しそうに知らせていた。
  • 型はめパズルでは、ピースの形と穴をよく見比べ、手首を回して向きを合わせながら「ピッタリ」とはまる場所を探そうと、粘り強く集中して取り組んでいた。
  • クレヨンをしっかりと握り、画用紙に力強い点や線を描き、色がつく面白さや自分が動かした跡を不思議そうにじっと見つめて表現を楽しんでいた。

💕 身近な人と気持ちが通じ合う(愛着・対人)

Q1. 意思表示と発声は?

  • 欲しい玩具や食べ物を見つけると、真っ直ぐに指を差して「アッアッ!」「コレ!」とはっきり要求を伝え、大人が応えてくれると満足そうに頷く姿が見られた。
  • 「マンマ(食事)」「ワンワン(犬)」「ブーブー(車)」など意味のある単語が定着し、自分の発見や要求を一語文で保育者に伝えようとする意欲が非常に強まった Lights。
  • 自分の意志が明確になり、遊びを切り上げたくない時や気が乗らない時は、保育者の目を見ながら力強く首を横に振り、拒否の気持ちを伝えようとしていた。
  • 嬉しいことや面白い刺激を受けると、全身を弾ませながら「キャッキャ」と弾んだ声を上げて笑い、周囲の大人と楽しさを共有しようとする姿があった。
  • お気に入りの絵本を自ら選び、保育者の膝まで届けて「あー!」と声をかけるなど、共感を求めて具体的に訴えるコミュニケーションの育ちが感じられた。

Q2. 模倣とやり取りは?

  • 登降園時や散歩の出発前に、保育者の「バイバイ」に合わせて自分から手を振り返し、視線を合わせて挨拶のやり取りを自発的に楽しむようになった。
  • 四角いブロックや玩具の受話器を耳に当て、保育者の姿を思い出したように「あーい(はい)」「もしもし」と首を傾げてお喋りの真似をすることを楽しんでいた。
  • 保育者が手を差し出して「ちょうだい」と言うと、一度は考えるような間を置いてから手に持っている物を「どうぞ」と手渡し、やり取りが成立した喜びを笑顔で表現していた。
  • 保育者が床を掃除している様子をじっと観察し、自分も布やティッシュを手に取ってゴシゴシと床を拭くなど、身近な大人の役割を模倣する姿が見られた。
  • 遠くからでも自分の名前を呼ばれると「自分だ」と認識し、嬉しそうにパッと手を挙げたり、声の方へ駆け寄ったりして反応する姿に成長を感じた。

Q3. 友だちへの関心は?

  • 友だちが夢中で遊んでいる玩具に興味を持ち、ハイハイや安定した歩行で自ら近づき、じっと隣で見つめながら遊びを共有したいという意欲を見せていた。
  • 近くにいる友だちと目が合うと、嬉しそうに顔を覗き込んだりニッコリと微笑みかけたりするなど、同年代の友だちに対して親しみの情を真っ直ぐに表現していた。
  • 友だちと同じ空間に座り、それぞれが玩具を手に取りながら時折顔を見合わせるなど、「並行遊び」を通して他者の存在を心地よく感じているようだった。
  • 泣いている友だちの声が聞こえると、遊びの手を止めて心配そうな表情で覗き込み、顔を近づけて様子を伺うなど、共感の芽生えが感じられる場面があった。
  • 保育者が友だちを撫でている様子をよく見て、自分も真似をして友だちの頭や背中をそっと撫で、「いいこいいこ」をしようとする優しい関わりが見られた。

Q4. 愛着の深まりは?

  • 特定の保育者との信頼関係がより強固になり、姿が見えなくなると「どこかな?」と探し、後を追ってドアの方へ向かうなど、保育者を「安全基地」とする姿が顕著だった。
  • 慣れない環境や初めて見る物に不安を感じた際、真っ先に安心できる保育者の足元にしがみつき、顔を埋めて安心を得ようとするなど、情緒の安定を求める行動が見られた。
  • 甘えたい気持ちになると、保育者の元へ近づいて両手を大きく広げ、「抱っこ」と体全体でアピールし、抱き上げられると満足そうに体を預けて落ち着いていた。
  • 眠気や疲れを感じると、吸い寄せられるように保育者の側に擦り寄り、服を掴んだり膝に乗ったりして、スキンシップを通して自分を落ち着かせていた。
  • 登園時、保護者の腕から離れる際に寂しさを見せても、信頼する保育者の顔を見て抱っこされると、すぐにホッとした表情に切り替わり安心して一日を始めていた。

Q5. 感情の表現は?

  • 嬉しい出来事や好きな遊びが見つかると、両手を振ったり飛び跳ねるように弾んだりして、全身で喜びを爆発させ、輝くような笑顔で表現していた。
  • 自分の思い通りにいかない時、一時的に床に座り込んで感情を露わにすることもあったが、保育者に気持ちを受け止めてもらうと、次第に落ち着きを取り戻せていた。
  • 窓の外の大きな音や初めての玩具に驚いた際、目を丸くして保育者の顔をじっと見つめ、「これは何?」と確認するように視線を送る姿が見られた。
  • 楽しい音楽やピアノの伴奏が聞こえてくると、即座に笑顔がこぼれ、リズムに合わせて膝を揺らしたり手を叩いたりして、心の高鳴りを表現していた。
  • 寂しさや疲れで情緒が不安定になりそうな時、自ら指を吸ったり保育者の温もりに触れたりして、自分なりの方法で気持ちを立て直そうと努める健気な姿があった。

🧸 身近なものと関わり感性が育つ(環境・探索)

Q1. 春の気配への反応は?

  • 園庭や散歩先で咲き始めた色鮮やかな花を見つけると、いち早く気づいて「あ!あった」と指を差し、顔を近づけてじっと見つめたり優しく触れようとしたりして春の訪れを喜んでいた。
  • 厳しい冬が終わり、春の柔らかな日差しが差し込む中で、心地よさを全身で感じながら戸外での探索活動を存分に楽しみ、穏やかな表情で遊びに没頭していた。
  • 足元を動く小さな虫を見つけると、驚いて少し身を引く様子も見せつつ、興味深くじっとその動きを目で追い、生き物への不思議さと好奇心を膨らませていた。
  • 風に揺れる木々や草花を見て、まるで生きているかのように感じたのか、「バイバイ」と手を振り、自然の変化を擬人的に捉えて親しみを持って関わろうとしていた。
  • 散歩車から降りて自分の足で地面を踏みしめる喜びを感じ、芝生の感触や土の匂いを確かめながら、自由に行き来して身近な自然を探索することを楽しんでいた。

Q2. 玩具の操作・探索は?

  • 振ると音が鳴る玩具を両手でしっかりと保持し、強弱をつけて振ることで音色の変化を楽しみ、自分の動きが環境に影響を与える因果関係を面白がってリズムをとっていた。
  • 蓋付きの箱の仕組みに興味を持ち、器用に開け閉めを繰り返しては、中の玩具を一つずつ丁寧に取り出したり覗き込んだりして、空間の奥行きや物の出し入れをじっくり確認していた。
  • 転がるボールを活発に追いかけ、両手でしっかりと捕まえると「あ!」という歓声を上げて、意図した通りに物を扱えた達成感を保育者に知らせていた。
  • 壁に設置された鏡の裏側に何があるのか気になり、横から覗き込んだり手を回して探ったりして、鏡の中の世界と現実の構造を自分なりに解明しようとする知的な探索が見られた。
  • 紐を引っ張ると付いてくる玩具を操作し、自分が進む方向に付いてくる様子を何度も振り返りながら、移動と物の動きの連動を面白がって遊んでいた。

Q3. 素材や感触への興味は?

  • 砂場では湿った砂をギュッと握り、自分のマークの付いたカップに溢れるほど詰め込んだり、ひっくり返して型を抜こうとしたりして、砂の性質や形状の変化を確かめていた。
  • 新聞紙を指先に力を込めて「ビリビリ」と引き裂き、裂ける音を楽しみながら、さらに手のひらで丸めてボールに見立てるなど、素材の形を変える遊びに夢中になっていた。
  • 制作で使うふわふわとした布を自分の頬にそっと当て、その柔らかさや温かな感触を心地よさそうに味わい、素材から得られる安心感を満喫していた。
  • 水道から流れる水に触れ、冬の冷たさとは違う「ぬるん」とした春の温度を感じ取り、流動的な水の性質を不思議そうに見つめていた。
  • 自分の服のボタンやマジックテープに興味を持ち、指先でつまんで外そうとしたり、くっつく時の「バリバリ」という音を確かめたりして、身近な仕組みに強い関心を示していた。

Q4. 戸外・自然への反応は?

  • 春の風が急に吹くと、目を細めて風の勢いや温度を感じ取ったり、髪が揺れるのを面白がったりして、目に見えない自然現象を肌で敏感に捉えていた。
  • 散歩車から道端の犬や通り過ぎる乗り物を見つけると、いち早く気づいて「わんわん」「ぶーぶー」と元気な声で指を差し、発見の喜びを保育者と共有しようとしていた。
  • 澄み渡った春の空を仰ぎ、ゆっくりと動く白い雲や遠くを飛ぶ鳥の姿を首を長く伸ばして追いかけ、広い世界への関心を豊かに広げていた。
  • 園庭の土に直接触れ、指で穴を掘ったり掌で叩いたりして、土の湿り気や感触の違いを自分なりに確認し、大地との関わりを楽しんでいた。
  • 落ち葉が残る場所を歩き、足元から鳴る「カサカサ」という軽快な音や, 踏みしめた時の弾力を面白がって, わざと足音を立てながら歩き回っていた。

Q5. 音や光への反応は?

  • 鈴やカスタネットを手に取ると、腕を大きく振って澄んだ音が出ることを喜び、ピアノのメロディに合わせて自分なりにリズムを刻んで鳴らす合奏を楽しんでいた。
  • 保育者が懐中電灯で壁に光の輪を作ると、動く光を不思議そうに目で追いかけ、ハイハイや安定した歩行で光を捕まえようとするなど視覚的な遊びに没頭していた。
  • オルゴールの優しくゆったりとした旋律が聞こえてくると、それまでの活発な動きを止めて静かに耳を傾け、リラックスした穏やかな表情を見せていた。
  • 玩具をわざと床に落とし、プラスチックの「カチャン」や木製の「コン」という素材ごとの音の違いを聴き比べ、音響のバリエーションを確認して楽しんでいた。
  • 隣の友だちが大きな声を出したり笑ったりすると、即座に反応してそちらを向き、相手の表情を覗き込んでコミュニケーションのきっかけを伺う様子があった。

3. 低月齢グループ(12月〜3月生まれ)

【時期の目安】 生後1歳0ヶ月〜1歳3ヶ月頃 【特徴】 1歳のお誕生日を迎え、つかまり立ちから独り歩きへと移行する時期です。一歩を踏み出す喜びを感じ、探索範囲が広がります。手づかみ食べやコップ飲みなど、食事の自立に向けた姿が見られます。

🍼 健やかに伸び伸びと育つ(身体・健康)

Q1. 運動機能(伝い歩き・一歩)は?

  • 伝い歩きによる移動に自信がつき、目的の玩具を見つけると、棚や壁を支えにして手足を器用に運び、迷うことなく素早く移動する姿が見られた。
  • つかまり立ちの姿勢からふとした瞬間に片手を離し、全身でバランスを取りながらひとりで立とうと試み、視界の変化を興味深げに楽しんでいた。
  • 保育者の見守る中で力強く「はじめの一歩」を踏み出し、自力で進めた喜びから、パッと満面の笑みを浮かべて保育者と顔を見合わせていた。
  • 室内にあるクッションの段差や低い傾斜を、手足に力を込めた力強いハイハイで乗り越え、自分の行きたい場所へ到達しようとする探索意欲に溢れていた。
  • 好きな手遊びやリズムの速い曲が流れると、お座りの姿勢で腰や膝をピョコピョコと上下に揺らし、全身で音楽の心地よさを表現していた。

Q2. 離乳食(完了期移行・手づかみ)の様子は?

  • 「自分で食べたい」という意欲が非常に強く、一口大の食材を指先で上手につまんで次々と口へ運ぶ手づかみ食べを、満足感とともに堪能していた。
  • 離乳食後期の適度な固さがある食材も、前歯や歯茎をしっかり使って上下に動かす「カミカミ」の動きが定着し、食材をしっかり潰して味わう姿が見られた。
  • ストロー飲みが完全にマスターされ、マグの両端をしっかり保持して適量を吸い込み、喉を鳴らして美味しそうに水分補給ができるようになった。
  • 保育者が持たせたスプーンの感触を楽しみ、器の中をかき混ぜたり、自分なりに口へ運ぼうと試行錯誤したりするなど、道具への興味が一段と深まってきた。
  • 離乳食3回食の生活リズムが完全に確立し、毎食を心待ちにする姿が見られるようになり、完食して充実感を得る経験を積み重ねていた。

Q3. 快・不快の表現は?

  • 排泄の感覚に敏感になり、オムツが濡れた不快感を「あー!」という声や、遊びを止めて泣いて知らせることで、清潔にしてもらいたい気持ちを訴えていた。
  • 鼻水が出るとムズムズする不快感から自分の鼻を触ったり、保育者の顔を覗き込んで「拭いて」というような視線を送ったりして、解消を求めていた。
  • 眠気が強くなると目をこすったりぐずったりし、保育者に抱っこされて優しく背中をトントンされると、安心してすぐに体の力を抜いて落ち着く姿があった。
  • 抱っこされた際の保育者の温もりや安定感を心地よく感じ、身を委ねて全身의 力を抜き、リラックスした表情を見せて心の充足を表現していた。
  • 空腹を感じると、食事の準備をする保育者の動きやエプロン姿をよく見て、「早く食べたい!」と声を上げて活発に手足を動かし、期待を伝えていた。

Q4. 手指の発達(つまむ・打ち合わせる)は?

  • 指先の巧緻性が高まり、小さなボーロや玩具の突起などを親指と人差し指で上手につまみ上げ、感触を確かめながら集中して遊ぶ姿が見られた。
  • 両手に一つずつ玩具を持ち、保育者の「カチカチ」という声かけに合わせて掌を打ち合わせ、音が鳴るたびに驚きと喜びの表情を浮かべていた。
  • 紐を引っ張ると付いてくる玩具に興味を持ち、指先を細かく動かして紐を手繰り寄せたり、動く様子を目で追ったりして手指のコントロールを楽しんでいた。
  • 玩具を箱の中に入れようと手を伸ばし、離すタイミングを自分なりに調整しながら一つずつ丁寧に入れ、箱が一杯になる様子をじっと観察していた。
  • お気に入りのタオルや保育者の衣服を小さな手でギュッと力強く掴み、握力が逞しくなったことで、納得するまで離さずに感触を確かめようとする姿があった。

Q5. 健康状態は?

  • 春先の乾燥による肌荒れを防ぐため、保湿ケアを継続し、しっとりとした健やかな肌の状態を保って進級を迎えられるよう配慮した。
  • 鼻水が出る場面もあったが、家庭と連携して適切に吸引を行ったりこまめに拭き取ったりすることで、鼻呼吸をスムーズにし、機嫌よく過ごせるよう努めた。
  • 便秘気味な時には水分補給をこまめに促したり、腹部のマッサージを行ったりして解消を図り、生理的な心地よさを維持するよう努めた。
  • 1歳の誕生日を迎え、体重が順調に増加するとともに、全身の肉付きも良くなって、歩行を支える体が一段としなやかに逞しくなってきた。
  • 活発に動いて汗をかいた際には速やかに衣服を調整して着替えることで、冷えを防ぎ清潔で快適な状態を保つよう留意した。

💕 身近な人と気持ちが通じ合う(愛着・対人)

Q1. 愛着形成(後追い・人見知り)は?

  • 特定の保育者との情緒的な絆が非常に強まり、保育者が部屋を離れようとすると即座に反応して泣きながら後を追うなど、素直な甘えの表現が見られた。
  • 未知の相手に対しては保育者の背中に顔を隠して様子を伺う「人見知り」の反応を見せつつも、安心できる大人の存在を盾にして周囲を確認しようとする知的な姿があった。
  • 不安を感じた際、担任に抱っこされるとホッとしたように全身の力を抜き、身を委ねてしがみつくなど、保育者を特別な存在として信頼している様子が伺えた。
  • 最初は警戒して泣いてしまう場面でも、信頼する保育者が側にいて見守ってくれることで徐々に安心感を得て、自分から周囲の玩具に手を伸ばす心の逞しさが見られた。
  • 甘えたい時には保育者に近づいて満面の笑みで両手を大きく広げ、「抱っこ!」と全身でアピールして愛着を求める、微笑ましくも力強い意思表示があった。

Q2. 発声とコミュニケーションは?

  • 「ダダダ」「マンマ」といった音節のはっきりとした発音が増え、一語文に近い言葉で自分の要求や発見を保育者に伝えようとする意欲が一段と強まった。
  • 遊びに夢中になっていても、自分の名前を呼ばれると即座に反応してパッと笑顔で振り向き、保育者との心の繋がりを確認して喜ぶ姿が見られた。
  • 保育者が優しくあやしたり、歌いかけたりすると、「キャッキャ」と弾んだ声を上げて大笑いし、全身を弾ませて楽しさを表現していた。
  • 鏡に映る自分と、背後にいる保育者の姿を何度も見比べ、鏡の中の自分に笑いかけたり、鏡越しの保育者と目が合うのを喜んだりと、自己と他者の認識を深めていた。
  • 好きなリズムの曲に合わせて、お座りやつかまり立ちの姿勢で手を「パチパチ」と合わせたり、手を振ったりする仕草を見せ、音楽を通したやり取りを楽しんでいた。

Q3. 模倣とやり取りは?

  • 保育者が「バイバイ」と手を振ると、じっとその動きを観察し、自分も小さな手を左右に一生懸命動かして振り返そうとする、双方向の挨拶のやり取りが芽生えてきた。
  • 保育者が「上手だね」と言って拍手をすると、自分も真似をして掌をパチパチと合わせ、音が鳴るたびに驚きと喜びの入り混じった表情で何度も繰り返していた。
  • 手に持っている玩具を「ちょうだい」と声をかけられると、そっと手を差し出して「どうぞ」と渡してくれるようになり、他者との物のやり取りを喜んでいた。
  • 「いないいないばあ」遊びが大好きで、保育者が顔を隠すとワクワクしながら待ち、顔が現れた瞬間に「アッ!」と声を上げて笑い、期待通りの展開を心から楽しんでいた。
  • 保育者がゆっくり話しかけると、その口元の動きを全神経を集中させて見つめ、自分も「アー」「ウー」と声を返して対話に応えようとする真剣な姿があった。

Q4. 友だちへの関心は?

  • 近くで友だちが活発に遊んでいる様子をじっと見つめ、その動きや声に対して「あーあー」と声を出すなど、他者の存在を意識して関わろうとする姿が見られた。
  • 友だちが手に持っている玩具に惹かれ、ハイハイで自ら近づいてそっと手を伸ばし、感触を確かめたり一緒に触れようとしたりと、他者へのピュアな好奇心が育っていた。
  • 友だちが楽しそうに笑い声を上げると、その場の明るい雰囲気を察して自分もつられてニコニコと笑い、感情を共鳴させる心地よさを感じているようだった。
  • 活発に移動する友だちの後を追うようにハイハイや伝い歩きで追いかけ、まるで「待って!」と言うように声を出しながら、他者と一緒に動くことを楽しんでいた。
  • 友だちの頬や手をそっと優しく触ろうとし、自分とは違う「誰か」の存在や温もりを確認しようとするような、情緒的な関わりが見られた。

Q5. 情緒の安定は?

  • お気に入りの玩具や布絵本を手に持つと、保育者の側で安心して一人遊びに没頭し、一定時間集中して取り組むことで自ら情緒の安定を図っていた。
  • 眠気が強くなり情緒が不安定になりそうな時、自ら指を吸ったり保育者の服を握ったりして、自分なりに気持ちを落ち着かせようとする入眠儀式が見られた。
  • 室内遊び中、少し離れた場所から保育者の優しい声や自分の名前を呼ぶ声が聞こえてくると、それだけで安心したように泣き止み、声の主を探して微笑む姿があった。
  • 甘えたい時に抱っこされると、保育者の胸に顔をうずめて擦り寄せ、大好きな大人の匂いや温もりを全身で感じながら、深い安心感を得て甘えていた。
  • お座りやつかまり立ちの姿勢で、窓の外の景色や友だちの動きを穏やかな表情でじっくりと観察し、心のゆとりを持って周囲の世界を受け入れていた。

🧸 身近なものと関わり感性が育つ(環境・探索)

Q1. 春の気配・自然への反応は?

  • 窓から差し込む春の柔らかな日差しが以前より明るくなったことに気づき、光の筋を指差したり、その場所までハイハイで移動して温もりを確かめたりしていた。
  • 散歩車に揺られながら道端に咲く色鮮やかな花や、遠くで動く犬の姿を見つけると、視線を固定してじっと見つめ、外の世界の活発な動きに強い関心を示していた。
  • 春の風が窓を揺らす音や木の葉が擦れ合う微かな音に気づくと、遊びの手を止めて耳を澄ませ、音の正体を探るように周囲を見渡す知的な姿が見られた。
  • 園庭の砂場では、湿り気を含んだ土や砂を掌全体で掴んだり、指先でつついたりして、ひんやりとした独特の感触を自分なりに楽しんでいた。
  • 進級を前にした華やかな室内装飾の変化に敏感に反応し、新しい飾りを見上げながら「あ!あ!」と声を出し、環境が変わったことを喜んでいるようだった。

Q2. 手や口での確認(舐める・振る)は?

  • 手に取った玩具をまずは口へ運び、舌や唇の繊細な感覚を使って形や固さを入念に確かめることで、目の前の物体がどのようなものかを深く探索していた。
  • 持ちやすい形状 of ガラガラをしっかりと保持して激しく振り、自分の手の動きに合わせて音が出る因果関係を面白がり、満足そうな表情で繰り返し楽しんでいた。
  • 柔らかいガーゼやタオルの端を指先でギュッと握りしめ、吸い付くような感触や肌触りを確かめながら、お気に入りの素材を見つけて落ち着く姿が見られた。
  • プレイジムに吊るされた玩具を仰向けの状態で足で器用に蹴り、大きく揺れる動きや触れ合う音をじっと見つめて、自分の働きかけによる変化を楽しんでいた。
  • ティッシュペーパーの箱に興味を持ち、指先を細かく動かして中身を次々と引っ張り出し、紙が溢れていく様子やカサカサという音の連鎖に夢中になっていた。

Q3. 音や光への反応は?

  • 玩具から明るいメロディが流れ出すと、パッと音の鳴る方へ顔を向け、リズムに合わせて体を揺らしたりハイハイで近づいたりと、音への感受性が豊かになってきた。
  • 春の澄んだ日差しが床に作る光の模様に興味を持ち、眩しそうに目を細めながらも、不思議そうに手を伸ばして光を捕まえようとする仕草が見られた。
  • 突然の大きな物音に驚いて「ビクッ」と体を震わせる場面もあったが、すぐに保育者の顔を見て安心を確認し、周囲の状況を把握しようとする姿があった。
  • オルゴールの優しくゆったりとした旋律が聞こえてくると、それまでの活発な動きを止めて静かに耳を傾け、心地よい音色にリラックスした表情を見せていた。
  • 保育者が優しく歌を歌い始めると、声のトーンに合わせて膝を揺らしたり手を動かしたりして、音楽を全身で受け止めようとする健気な反応があった。

Q4. 玩具への興味は?

  • ボタンを押すと音が出る玩具を「不思議だな」という表情で見つめ、人差し指で何度もボタンを押しては反応が返ってくることを面白がり、集中して遊んでいた。
  • 布製玩具のしっとりと柔らかい感触を好み、掌全体で握りつぶしたり顔を寄せたりして、素材から得られる安心感と心地よさを十分に味わっていた。
  • 目の前を転がるボールの動きを鋭く視線で追いかけ、捕まえようとして一生懸命にハイハイで追いかけるなど、動く対象物への追視と移動が連動してきた。
  • 玩具についている小さな鏡に映る自分の顔をじっと見つめ、自分が動くと鏡の中の自分も動く様子に驚き、何度も顔を近づけては微笑みかけていた。
  • おきあがりこぼしを掌でポンと押し、不規則に揺れながら再び起き上がる様子を面白がり、倒れても戻ってくる不思議な動きを繰り返し観察して遊んでいた。

Q5. 探索の広がりは?

  • つかまり立ちができるようになったことで視線が一段と高くなり、それまで見えなかった棚の上の玩具までよく見えるようになると、一生懸命に背伸びをして探索を楽しんでいた。
  • カーテンや布の後ろに隠れる楽しさに気づき、保育者に「ばあ!」と顔を見せると、見つかった喜びでキャッキャと弾んだ声を上げて大笑いしていた。
  • 布製のトンネルを見つけると迷わず中へ入り込み、出口を目指して力強いハイハイでくぐることで、空間の繋がりや奥行きを全身で確かめる遊びに夢中になっていた。
  • 蓋付きの箱を器用に開け、中に入っている玩具を一つずつ丁寧に取り出したり覗き込んだりして、「何が入っているかな?」と期待を持って中身を確認していた。
  • 保育者が布の下に玩具を隠すと、どこへ消えたか一生懸命に探し、布を力強くめくって中から現れる玩具を見つけると、誇らしげに保育者と顔を見合わせていた。

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