【5歳児1月】今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集(五領域+養護)

5領域メーカー

5歳児クラス(年長)の1月は、小学校入学に向けた「仕上げの3学期」のスタートです。 年末年始の経験を友だちと共有したり、カルタやコマ回しなどの勝敗のある遊びに熱中したりする中で、社会性や規範意識がさらに高まります。

1月の特徴と観察ポイント

クラスにとってどんな時期?

久しぶりの登園で生活リズムを整えつつ、お正月遊びを通してクラスの活気が戻ってきます。カルタ、すごろく、コマ回しなど、ルールのある遊びが盛り上がり、子どもたち自身で勝敗を判定したり、作戦を立てたりする姿が見られます。就学に向けて、午睡をなくしていく園もあります。

子どもにとってどんな時期?

「もうすぐ1年生」という期待と自覚が高まり、生活習慣や身の回りの整理整頓を自分で行おうとする意欲が増します。文字や数への関心も深まり、年賀状ごっこやカレンダー作りなどを楽しみます。寒さの中でも体を動かす心地よさを知り、縄跳びやドッジボールなどに挑戦します。

1月に特に観たい発達テーマ

  1. 社会性と規範意識(ルールの遵守、勝敗の受容、公平さ)
  2. 就学への見通しと自立(時間管理、持ち物の整理、午睡調整)
  3. 文字・数・図形への関心(読み書き、時計、計算の芽生え)
  4. 伝承遊びと手先の巧緻性(紐を巻く、折る、結ぶ)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康・着脱)

Q1. 年末年始明けの生活リズムと体調は?

  • 久しぶりの登園でも、朝の支度や活動の切り替えをスムーズに行い、すぐに園の規則正しい生活リズムを取り戻して元気に過ごしていた。
  • 冬の厳しい寒さに負けず、進んで戸外に出てマラソンや鬼ごっこに誘い合い、活発に体を動かして健康な体づくりをしていた。
  • 適度な運動により食欲も旺盛で、配膳から片付けまでを自ら行い、給食を時間内に完食して満足そうな表情を見せていた。
  • 鼻水が出ると不快感に気づいて自分でかみ、その後は石鹸での手洗いまでをセットで行うなど、自己管理能力が育っている。
  • 就学に向けて午睡時間が短くなったが、横になって静かに休息をとることで、午後の活動も無理なく集中して過ごせていた。

Q2. 寒さに応じた衣服の調節(自立)は?

  • 外遊びから室内に入ると「走って体が温かくなった」と、室温に合わせて自分からトレーナーを脱いで体温調節をしていた。
  • 遊び着への着脱を非常に素早く行い、脱いだ服を端を合わせて丁寧に畳み、次に使う時に取り出しやすいようロッカーに整頓していた。
  • 寒い日の戸外活動では、上着のファスナーを顎の下までしっかり閉め、冷気が入らないよう自分で工夫して防寒していた。
  • 鏡を見て、シャツが出ていたり襟が折れていたりする肌着の乱れを気にし、自分できれいに直して身だしなみを整えていた。
  • 「今は縄跳びをするから動きやすい服にする」と、活動の内容に合わせて自分なりに服装を整える見通しを持っていた。

Q3. 健康管理(手洗い・うがい・衛生)の徹底は?

  • 水が冷たい季節でも嫌がらずに、「バイキンをやっつけるんだ」と石鹸をよく泡立てて、手首や爪の間まで念入りに洗っていた。
  • 帰園後の「ガラガラうがい」が完全に習慣化しており、風邪予防に対する高い意識を持って自発的に取り組んでいた。
  • 咳やクシャミが出そうになると、とっさに自分の腕で口元を覆うなど、周囲への配慮を含めた「咳エチケット」が自然にできていた。
  • 自分の爪が伸びていることに気づき、「これだとお友だちに当たると危ないから切ってくるね」と保育者に相談する姿が見られた。
  • トイレや手洗いの後、自分のハンカチを広げて指先まで丁寧に水分を拭き取り、畳んでポケットにしまう一連の動作が定着している。

Q4. 食事のマナーと就学への意識は?

  • 小学校での給食を意識し、トレイを持っての配膳から食後の食器重ね、机拭きまでを非常にスムーズかつ責任を持って行っていた。
  • 箸の持ち方が正しくなり、茶碗に残った一粒の米粒まで箸先を使ってきれいに食べようとする、食事への感謝の心が育っている。
  • 椅子に深く座り、食器を持って姿勢を正して食べるマナーが習慣化しており、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しんでいた。
  • 壁時計を常に意識し、「長い針が〇までに食べ終わるんだよね」と、時間配分を考えて食べ進める自律心が見られた。
  • 苦手な食材があっても、「給食当番さんが運んでくれたから」「作ってくれた人にありがとうだね」と、意欲的に一口は挑戦していた。

Q5. 排泄(トイレ)の習慣と清潔は?

  • 活動の切り替わりや自由遊びの合間に、「今のうちにトイレを済ませよう」と、自分から次の準備を見通して行動していた。
  • トイレットペーパーを適切な長さで切り、後始末を丁寧に行うとともに、使用後はスリッパを次の人のために揃えていた。
  • 小学校の環境を想定して和式トイレの使い方にも積極的に慣れようとし、失敗することなく落ち着いて排泄ができていた。
  • ズボンの裾が床に触れたり濡れたりしないように、自分で裾をまくり上げてから排泄するなど、清潔を保つ工夫をしていた。
  • 友だちと一緒にトイレに行ってもふざけたりせず、排泄という目的を理解して速やかに用を足し、活動に戻ることができていた。

🌿 養護(生活・情緒)

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 休み明けの再会と友だち関係は?

  • 登園時、友だちと顔を合わせると「あけましておめでとう!」とはじける笑顔で挨拶を交わし、再会できた喜びを全身で表現していた。
  • 冬休み中に経験した初詣や親戚との集まりなどの出来事を、身振り手振りを交えて友だちに話し、共感し合って盛り上がっていた。
  • 遊びの進め方で意見が食い違っても、感情的にならずに「僕はこうしたいんだけど」と言葉で話し合い、自分たちで解決を導き出していた。
  • 制作や支度で困っている友だちにいち早く気づき、さりげなく手伝ったり「大丈夫だよ」と声をかけたりして、自然に助け舟を出していた。
  • グループ活動において、「みんなでこれを完成させよう」と共通の目標を確認し合い、協力して一つのことを成し遂げる達成感を味わっていた。

Q2. 勝敗のある遊びでの感情コントロールは?

  • カルタや双六で負けてしまい、本気で悔しがる表情を見せたが、「次は絶対に頑張るぞ」と言葉に出して自分で気持ちを切り替えていた。
  • 自分が勝った時も、負けた相手に対して自慢しすぎることなく、「またやろうね」と相手の気持ちに寄り添った言葉をかけていた。
  • ルール違反をした友だちに対し、「それはダメだよ、ルールを守らないと楽しくないよ」と、理由を添えて落ち着いて注意していた。
  • チーム戦で負けてしまった時、「悔しいけど〇〇くんのパスはすごかったよ」と仲間を励まし、連帯感を深める言葉が見られた。
  • 悔しさで涙がこぼれる場面もあったが、最後まで投げ出さずにゲームに参加し続けるなど、心の逞しさが一段と育っている。

Q3. 就学への期待と不安は?

  • 「ランドセルが届いたよ、青色なんだ!」と就学への期待を膨らませ、新しい生活へのワクワクした気持ちを嬉しそうに報告してくれた。
  • 「小学校に行ったら国語や算数を勉強するんだよね」と、未知の活動に対しても前向きな興味を持ち、意欲を語っていた。
  • 卒園制作に取り組む中で、「お庭でたくさん遊んだね」と園生活を振り返り、育ててくれた先生や園への感謝の心を持って丁寧に作業していた。
  • 就学に向けてふとした瞬間に不安な様子を見せることもあったが、保育者に今の思いを素直に話し、受け止められることで安心感を取り戻していた。
  • 年下の子のお世話をする際、「もうすぐ一年生だからやってあげるね」と、年長児としての自覚と誇りを持って優しく接していた。

Q4. 自分の気持ち(主張・葛藤)の表現は?

  • 指示に対して納得がいかない時、一方的に反抗するのではなく「どうして今やらなきゃいけないの?」と理由を尋ね、納得してから行動していた。
  • 遊びの輪の中で自分の意見をはっきりと言葉で主張しながら、同時に相手の話も最後まで聞いて、お互いの妥協点を探ろうとしていた。
  • 順番待ちや玩具の譲り合いなど、我慢が必要な場面で「次は僕の番」と自分を律して落ち着いて待てる精神的な余裕が見られた。
  • ごっこ遊びや制作において、中心となって「ここにこれを作ろう」とリーダーシップをとり、みんなをまとめる役割を担っていた。
  • 自分の力だけでは解決できない時に、「ここを手伝ってほしい」と保育者や友だちに素直に助けを求められる柔軟さがあった。

Q5. 見通しを持った行動と安定感は?

  • 壁時計を常に確認し、「長い針が12になったらお片付けだよね」と、時間の約束を意識して自分から行動を切り替えていた。
  • 朝の会や活動の節目で一日の流れをしっかり理解し、保育者に促される前に自分から次の準備を始めて、主体的に過ごしていた。
  • 落ち着いて保育者の話に耳を傾け、複雑なルールや指示も一度で理解して、的確に行動に移す安定感が見られた。
  • 降園準備の際、「忘れ物はないかな?」と自らロッカーの隅々まで確認し、自分の持ち物を自分で管理する自立心が定着している。
  • 遊びが盛り上がっている最中の片付け指示に対しても、「ここまでやったら終わりにする」と自分で区切りをつけ、納得して片付けていた。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(身体機能・運動・安全)

Q1. 寒さに負けない体づくり(運動)は?

  • 寒い朝でも「お外に行こう!」と保育者や友だちを誘い、マラソンや鬼ごっこで息を切らして走り回り、冬の寒さに負けない体力をつけていた。
  • 縄跳びでは前跳びだけでなく、後ろ跳びやあや跳びに果敢に挑戦し、縄を回すリズムを掴むことで連続で跳べる回数が着実に増えていた。
  • ドッジボールでは、飛んでくるボールの軌道を素早く察知して身をかわしたり、狙った場所へ全身のバネを使って力強く投げ返したりしていた。
  • 鉄棒において、腕の引き寄せと蹴り上げのタイミングを合わせ、「逆上がり」や「空中逆上がり」を何度も諦めずに練習し、成功させていた。
  • 音楽に合わせた体操において、手足の先までしっかりと伸ばして動かし、活動前に自分の体を十分にほぐして準備を整えていた。

Q2. 手指の巧緻性(道具の熟練・伝承遊び)は?

  • コマ回しにおいて、紐を緩まないように指先に力を込めて巻き付け、狙った場所へ勢いよく投げて長く回せるようになった。
  • ハサミの操作が精緻になり、描かれた複雑な曲線や細かい角も紙を回しながら慎重に切り抜き、制作活動の表現を深めていた。
  • 年末年始の大掃除では、バケツの水で雑巾を固く絞り、手足に力を込めて床を力強く拭くなど、手指を機能的に動かしていた。
  • 鉛筆を正しく持って、自分の名前や「あけましておめでとう」の文字を、筆圧をコントロールして一文字ずつ丁寧に書いていた。
  • 折り紙において、端と端を正確に合わせ、指の腹でしっかり折り目をつけて、工程の多い難しい作品を一人で完成させていた。

Q3. 遊具や用具を使った運動能力は?

  • 竹馬や一輪車に挑戦し、体幹で上手にバランスを保ちながら、視線を前方へ向けて一定の距離をスムーズに進めるようになった。
  • 大縄跳びでは、回っている縄の動きをよく観察し、走り込みから連続跳び、通り抜けまでを友だちとタイミングを合わせて行っていた。
  • 跳び箱の開脚跳びにおいて、助走の勢いを活かして両手でしっかりと台を突き、自分の体を前方へ押し出すダイナミックな動きが見られた。
  • ボールつき(ドリブル)を、手の平でボールの弾みを感じ取りながら一定の高さで長時間続け、空間を移動する調整力を発揮していた。
  • 登り棒では、腕の力と脚の踏ん張りを連動させてスルスルと上まで登りきり、自分の体を支える筋力が一段と高まっている。

Q4. 集団遊びでのルール理解(運動)は?

  • ドッジボールの公式ルール(内野・外野の役割やボール権の移行)を完全に理解し、状況を判断しながら集団での競い合いを楽しんでいた。
  • リレー遊びにおいて、「どうすればバトンを速く渡せるか」とチームで円陣を組んで作戦を立て、仲間と協力して競い合っていた。
  • サッカー形式の遊びでは、自分だけでボールを運ぶのではなく、空いている友だちへパスを出し合い、チームで得点を目指して動いていた。
  • 「だるまさんが転んだ」にアレンジルールを加え、自分たちで新しい楽しみ方を見つけ出して、ルールの中で工夫して遊んでいた。
  • 審判役を自分たちで行い、ラインクロスやタッチの有無を公平にジャッジしようとするなど、自治的な遊びの展開が見られた。

Q5. 危険回避や安全への意識は?

  • 園庭を全力で走り回る際も、周囲の友だちとの距離感を測り、衝突しそうになると瞬時に進路を変えて事故を未然に防いでいた。
  • 遊具の安全な使い方の約束を自ら守り、危ない遊び方をしている年下の子を見つけると「こうやるんだよ」と優しく教えてあげていた。
  • 散歩の道中、右側通行や信号の見方などの交通ルールを自覚して守り、集団の安全を意識して行動することができていた。
  • 彫刻刀や針などの鋭利な道具を使用する際、その危険性を十分に理解し、保育者の指導に従って慎重かつ適切に扱っていた。
  • 朝の園庭で氷が張って滑りやすくなっている場所をいち早く見つけ、「ここは滑るからゆっくり歩こうね」と友だちと注意し合っていた。

🧡 人間関係(友だち・協同)

Q1. 伝承遊びを通じた関わりは?

  • 「カルタ大会をしよう!」と自分たちで企画し、読み手と取り手を交代しながら、言葉を聞き取る集中力と競い合いを楽しんでいた。
  • コマ回しでは「せーの!」で一斉に投げて誰が長く回るか競争し、お互いの技を認め合ったり教え合ったりして交流を深めていた。
  • 風船を使った羽根つきでは、一回でも多くラリーを続けようと友だちと声を掛け合い、共通の目標に向かって協力する姿が見られた。
  • 福笑いにおいて、目隠しをして出来上がった滑稽な表情を友だちと顔を見合わせて大笑いし、親しみの感情を共有していた。
  • 凧揚げをする際、糸が絡まないように「そっちに行って」と声をかけ、友だちとの距離を適切に保ちながら広い場所を全力で走っていた。

Q2. グループ活動や話し合いは?

  • 卒園制作のテーマを決める際、グループの友だちと「何を作りたいか」を真剣に話し合い、それぞれの思いを出し合っていた。
  • 意見が割れてしまった時も、感情的にならずに多数決やジャンケンなどの納得できる方法を自分たちで選んで決めていた。
  • 友だちが提案したアイデアに対し、「それいいね、面白そう!」と素直に認め、肯定的に受け止めて活動を広げていた。
  • グループのリーダー役が中心となり、みんなの意見をまとめたり「次はこれをしよう」と声をかけたりして、主体的に活動を進めていた。
  • 大きな壁面制作などにおいて、自分の役割を全うしながらも、友だちの作業と繋がるように意識して協力して作り上げていた。

Q3. トラブルの解決と交渉力は?

  • 玩具の取り合いや意見の相違で言い合いになっても、手が出るのではなく「言葉」で自分の不満や理由を伝えようとする自制心が育っている。
  • 揉めている友だちの間に第三者の子が自ら入り、「順番にすればいいんじゃない?」と公平な提案をして場を収める姿が見られた。
  • ルール違反について「それはダメだよ」と議論し、みんなが納得して遊べるように新しい約束を自分たちで作り出していた。
  • 自分の失敗や間違いを認めた際、保育者に促される前に自ら「ごめんね」と素直に謝り、関係を修復しようとする逞しさがあった。
  • 「どうしてもやりたい」という自分の気持ちを抑え、状況を判断して友だちに譲ってあげる心の余裕が感じられた。

Q4. 他者への思いやりや共感は?

  • 園庭で転んで泣いている友だちを見つけるといち早く駆け寄り、「大丈夫?痛いの飛んでいけ」と助け起こして慰めていた。
  • 縄跳びが上手く跳べずに悩んでいる友だちに、「脇を締めるといいよ」と自分が掴んだコツを優しく教えてあげていた。
  • 泣いている年下の子に気づくと、ティッシュを持ってきて鼻を拭いてあげたり、優しく頭をなでたりして安心させていた。
  • 友だちが難しいことに成功した際、自分のことのように手を叩いて喜び、「すごいね!」とはじける笑顔で拍手を送っていた。
  • 交流保育の際、年下の子の目線に合わせて話し、優しくお世話をするなど、年長児としての慈しみの心を持って接していた。

Q5. 公共心とマナーの意識は?

  • みんなで使う共有の玩具や図鑑を「次に使う人が困らないように」と大切に扱い、使い終わると元の場所へきれいに整頓していた。
  • 廊下や階段では「右側を静かに歩く」という約束を自ら守り、急いでいる時でも周囲に配慮して落ち着いて移動できていた。
  • 事務室の先生や園を訪れたお客様に対しても、自分から進んで「おはようございます」と場に応じた適切な挨拶を行っていた。
  • 順番待ちの列では割り込みをせず、ルールを守れない子がいても「並ぶんだよ」と優しく注意し、みんなでマナーを守ろうとしていた。
  • 公園や道路に落ちているゴミに気づくと自ら拾い上げ、「みんなの場所だからきれいにしなきゃ」と環境美化に努める意識が育っている。

💛 環境(自然・物・数量)

Q1. 冬の自然(氷・霜)への科学的な関心は?

  • バケツに水を張って氷ができるのを待ち、氷の中に気泡があることや、日向に置くと溶けていく様子を「不思議だね」と熱心に観察していた。
  • 朝の園庭で霜柱を踏み、「ザクザクって音がする!」と足の裏に伝わる感触や音の変化を楽しみながら、地面の変化に驚いていた。
  • 自分の吐く息が白くなる現象に気づき、「お空が寒いからお口から煙が出るのかな?」と自分なりに理由を推測して考えていた。
  • 冬の澄んだ夜空を見上げ、オリオン座などの星座や月の満ち欠けに興味を持ち、翌日保育者に「昨日のお月様は細かったよ」と話していた。
  • 枯れ木のように見える枝にある小さな「冬芽」を観察し、「この中に春の花が入っているんだよ」と生命の準備をしていることに気づいた。

Q2. 文字や言葉への関心(カルタ・年賀状)は?

  • カルタ遊びにおいて、読み札に書かれた文章をスラスラと読み上げ、進行役としてゲームを円滑に進めることができていた。
  • 手紙ごっこにおいて、友だちの名前や「あけましておめでとう」という言葉を、ひらがな表を確認しながら一文字ずつ丁寧に書いていた。
  • 散歩中に見かける「止まれ」の標識や看板の文字、カレンダーの漢字に興味を持ち、「これは何て読むの?」と熱心に質問していた。
  • 壁に貼られた五十音表を見ながら、文字の形や書き順を自分の手でなぞり、正しい文字を書こうとする意欲的な姿が見られた。
  • しりとり遊びにおいて、「最後が『ん』にならないように…」と、語尾の文字を意識しながら一生懸命に言葉を探して繋げていた。

Q3. 数量・図形・時間への関心は?

  • トランプや双六遊びを通して、カードの数字の大小を比べたり、「合わせて5だね」と数の合成を楽しんだりしていた。
  • 壁時計を常に確認し、「あと10分でお片付けの時間だね」と、残り時間を計算して遊びの区切りをつける見通しを持っていた。
  • カレンダーを指差しながら、「卒園まであと〇日だね」と数字を数え、一日一日を大切に過ごそうとする時間意識が芽生えている。
  • 縄跳びの回数を友だちと数え合い、「昨日は20回だったから、今日は30回を目指す!」と自分の記録に挑戦していた。
  • 箱や積み木などの立体的な図形に興味を持ち、複数の図形を組み合わせて安定した建物や複雑な構造物を作る工作を楽しんでいた。

Q4. 道具の操作や仕組みへの興味は?

  • コマ回しにおいて、紐の巻き方を強めたり緩めたりして工夫し、どうすれば一番長く回るかという仕組みを自分なりに探究していた。
  • 凧揚げの際、走る速さや風の向きによって凧が高く上がる仕組みを、何度も走って体感的に理解しようとしていた。
  • 磁石を持って園内を探索し、「ここはくっつくけど、こっちはつかない」と、素材による性質の違いを利用して遊んでいた。
  • 楽器から音が出る瞬間をじっくり観察し、「弦が震えているから音が鳴るんだね」と、音が出る仕組みの不思議さに迫っていた。
  • リリアンなどの編み機を使い、糸をかける順番や仕組みを論理的に理解して、集中して長い編み物を作ることを楽しんでいた。

Q5. 整理整頓や物の管理は?

  • 玩具を片付ける際、「車はこっち、ブロックはあっち」と分類を正確に守り、次に使う人が見つけやすいようにきれいに並べていた。
  • 年明けに自分のロッカーを整理し、小さくなった着替えや不要な制作物を自分で判断して処分して、身の回りを整えていた。
  • マーカーのキャップを最後まで閉めたり、糊が固まらないように蓋を確認したりと、共有の道具を最後まで大切に管理していた。
  • 園庭に落ちているゴミに気づくと自ら拾い上げ、「これはプラスチックだね」と分別を意識してゴミ箱に捨てる公共心が育っている。
  • 掃除の時間には、雑巾をきつく絞って床を拭いたり、隅っこの埃を掃いたりして、自分たちの生活の場を丁寧に清めていた。

💚 言葉(理解・発語・会話)

Q1. 経験したことの報告・説明(時系列)は?

  • 「お正月におじいちゃんの家に行って、みんなでお餅を食べて、お年玉ももらったよ」と、休み中の出来事を時系列に沿って詳しく話していた。
  • 自分の考えを述べる際、「~だから、~をしたんだよ」と、理由と結果をセットにして論理的に筋道立てて話すことができていた。
  • 友だちとのトラブルの際、「最初に僕がこれを持っていて、その次に〇〇ちゃんが…」と、状況を順序立てて客観的に説明していた。
  • 保育者からの「昨日は何をしたの?」という具体的な質問に対し、その意図を正確に捉えて的確な答えを返していた。
  • 自分で想像した空想のお話や夢の内容を、まるで本当のことのように物語的な構成で保育者に話して聞かせてくれた。

Q2. 文字の読み書きへの意欲は?

  • 自分の名前だけでなく、年賀状ごっこを通して友だちへの宛名や短いメッセージも、一文字ずつ丁寧に書いていた。
  • 絵本コーナーで長いお話を黙読したり、お昼寝前に年下の子に読み聞かせをしたりと、文字を通した世界を楽しんでいた。
  • カタカナや簡単な漢字(「水」や「木」など)に強い興味を示し、「これは何て書くの?」と熱心に学ぼうとしていた。
  • 自分が書こうとした文字が分からない時、「『む』はどう書くんだっけ?」と五十音表や図鑑で自ら調べて解決していた。
  • お当番表に書かれた名前を読み上げ、「今日は〇〇くんと〇〇ちゃんがお当番だね」と、文字情報から役割を確認していた。

Q3. グループでの話し合い(討議)は?

  • 話し合いの場で自ら司会役を引き受け、「他に意見はありますか?」と周りに問いかけながら進行するリーダーシップが見られた。
  • 自分の番が来るまで挙手をして待ち、他の友だちの話を遮らずに最後まで聞いてから発言する、対話のルールが定着している。
  • 友だちが提案した意見に対し、「それもいいね、面白そう!」と相手の良さを認めて受け入れ、肯定的に検討していた。
  • 意見が割れた際も納得いくまで話し合い、自分たちで決めた結論には責任を持って全員で守ろうとする姿勢が見られた。
  • グループで話し合って決まったことを、「僕たちのグループはこうなりました」と代表して保育者に正確に報告していた。

Q4. 語彙の豊かさと表現力は?

  • 「負けて悔しいけど、頑張ったから誇らしいよ」と、自分の繊細な心情を適切な言葉で使い分けて豊かに表現していた。
  • 園長先生や園を訪れたお客様に対し、「おはようございます」「失礼します」などの丁寧語(敬語)を場に応じて使い分けていた。
  • ことわざや四字熟語を絵本などで知ると、「これってどういう意味?」と語源や使い方に興味を持ち、知識を深めようとしていた。
  • 友だちとなぞなぞを出し合い、「丸くて赤いものは何だ?」と言葉の意味を抽象化して考え、言葉遊びを楽しんでいた。
  • しりとり遊びにおいて、「最後が『ん』になると負けだよ」とルールを念頭に置き、語彙を総動員して言葉を慎重に選んでいた。

Q5. 物語の創作と共有は?

  • 絵本の読み聞かせの後、「もし続きがあったら怪獣が出てくるよ」と友だちと想像を膨らませ、そのまま劇遊びへと発展させていた。
  • 自由画帳に自分で描いた絵に沿って、「むかしむかしあるところに…」と物語を書き込み、世界に一つの自作絵本を完成させていた。
  • 保育者による「素話」を聞く際、耳から入る情報だけで頭の中に鮮やかな映像を映し出し、物語の世界に没入して楽しんでいた。
  • ペープサートや人形劇の役になりきり、悲しい場面では声を低くするなど抑揚をつけ、観客に伝わるようにセリフを言っていた。
  • 週末に経験したことを、出来事だけでなく自分の気持ちの変化も交えて「日記」のように話し、保育者へ情感豊かに聞かせてくれた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 描画(イメージの表現)の充実は?

  • 初詣でお参りをしたり家族で凧揚げをしたりした経験を、人物の表情や背景の建物まで細部にわたって丁寧に描き込んでいた。
  • 人の絵を描く際、コマを投げようとする前傾姿勢や、凧を追いかける躍動感のあるポーズなどを特徴を捉えて描いていた。
  • 空の色や地面の様子など、画用紙の余白を塗り残さないように意識し、画面全体を使って一つの完結した世界を表現していた。
  • 複数の色を混ぜ合わせて「夕焼けの色を作ったんだよ」と、自分だけの新しい色を作って塗る色彩感覚を楽しんでいた。
  • 描き上げた絵を指差し、「これは僕がお空を飛んでいるところだよ」と、絵に込めた壮大なストーリーを誇らしげに説明してくれた。

Q2. 制作活動(素材の活用・工夫)は?

  • 空き箱やトイレットペーパーの芯などの廃材を組み合わせて、自分たちで遊ぶためのオリジナルのすごろくや福笑いを工夫して作っていた。
  • 折り紙において、工程の多い複雑な「コマ」や「三方(箱)」の折り方を覚え、指先に集中して正確に折り上げる達成感を味わっていた。
  • 毛糸を使った編み物(リリアンや指編み)に根気強く取り組み、「お母さんにプレゼントするんだ」と目標を持って編み進めていた。
  • 制作を開始する前に「まずはこれを貼って…」と設計図を描いたり材料を選んだりして、計画性を持って作品作りに取り組んでいた。
  • 卒園制作などの大きな共同活動において、友だちと「ここは私が塗るね」と分担し、調和を考えて協力して作り上げていた。

Q3. 音楽・リズム表現の豊かさは?

  • ピアノの曲調の変化を敏感に感じ取り、楽しい場面では弾むように、悲しい場面ではしっとりと歌い方や表情を豊かに変えていた。
  • 木琴や太鼓などの合奏練習において、周りの音をよく聞きながら自分の担当するパートを責任を持って最後まで演奏していた。
  • 友だちとパートを分けて歌う輪唱や合唱に挑戦し、自分たちの声が重なり合って一つのハーモニーになる心地よさを感じていた。
  • 季節の歌の歌詞が持つ意味を自分なりに噛み締め、情景を思い浮かべながら感情を込めて心を合わせて歌っていた。
  • 保育者が奏でる複雑なリズムを耳で聞き、手拍子や足踏みですぐに再現するなど、高いリズム感と即興性を見せていた。

Q4. 劇遊びやごっこ遊びの演出は?

  • 劇ごっこでは役の気持ちになりきり、遠くの友だちまで届く大きな声と、抑揚をつけた生き生きとしたセリフ回しをしていた。
  • カラーポリ袋や画用紙を使い、衣装や冠、剣などの小道具を自分たちで自作し、物語の「世界観」を自分たちで演出していた。
  • 絵本のお話をなぞるだけでなく、「ここでダンスを踊ろう」と自分たちでオリジナルの展開を考え、ストーリーを豊かにアレンジしていた。
  • 観客(保育者や友だち)を意識して、舞台の上で動作を大きくしたり正面を向いて話したりと、演じる意識を持って取り組んでいた。
  • 劇の雰囲気に合わせて楽器で効果音を入れたり、背景の布を自分たちで選んだりして、劇全体を盛り上げようとする工夫が見られた。

Q5. 感動や美しさへの感性は?

  • 朝の園庭で霜柱がキラキラと朝日に反射する様子を見つけ、「ダイヤモンドみたいにきれいだね」とはじける笑顔で感動を表現していた。
  • 友だちが作った作品をじっくりと眺め、「ここの色使いがすごく素敵だね」と、具体的な工夫のポイントを見つけて素直に褒めていた。
  • クラシックや季節の音楽を聴き、「なんだか元気が出てくる曲だね」と、音楽から受ける感情の変化を敏感に感じ取っていた。
  • 顕微鏡や図鑑で雪の結晶や氷の模様を観察し、「自然って不思議だね」と、身近なところにある神秘的な美しさに驚きを示していた。
  • 卒園制作や大きな壁面制作をクラス全員で完成させた瞬間に、「みんなで力を合わせたからだね!」と、仲間と共鳴し合う喜びを分かち合っていた。

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