【2歳児1月】月齢別(低月齢・高月齢)|今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集

5領域メーカー

2歳児クラスの1月は、新しい年を迎え、ひとつ大きくなることへの期待感が少しずつ芽生える時期です。 寒さが厳しくなりますが、氷や霜などの冬の自然に触れたり、コマ回しや福笑いなどの伝承遊びを楽しんだりと、季節感あふれる活動が充実します。

1月の特徴と観察ポイント

クラスにとってどんな時期?

休み明けの生活リズムを整えながら、再びクラスのまとまりを深めていく時期です。「あけましておめでとう」の挨拶や、お正月遊びを通して、日本の伝統文化に親しむ機会が増えます。寒さで室内遊びが増えるため、運動不足にならないような環境設定や、集中して遊べるコーナー作りが大切です。

子どもにとってどんな時期?

「自分でやりたい」気持ちがさらに強まり、着替えや排泄などの身の回りのことに意欲的に取り組みます。友だちとの関わりでは、言葉でのやり取りが増える一方で、思いがぶつかり合うトラブルも経験し、相手の気持ちに気づくきっかけとなります。

1月に特に観たい発達テーマ

  1. 冬の健康と生活習慣(手洗い・うがい、厚着での着脱)
  2. 伝承遊びへの興味(コマ、カルタ、凧揚げ)
  3. 友だちとの協同(ごっこ遊びの広がり、ルールの理解)
  4. 言葉の表現力(経験したことを話す、相手の話を聞く)

1. 前半・低月齢(2歳0ヶ月~2歳5ヶ月頃)

【特徴】 二語文が定着し、自分の経験や要求を言葉で伝えようとします。厚着になっても元気に体を動かし、簡単なルールのある遊びや、友だちと同じことをする楽しさを感じ始めます。

🌿養護(生活・安心感)

🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)

Q1. 年末年始明けの食欲や生活リズムは?

  • 久しぶりの登園だったが、給食を完食しおかわりもしていた。
  • 休み中の不規則な生活からか、給食中に眠くなっていた。
  • 苦手な野菜も、「かっこいいとこ見せて」と言うと食べていた。
  • スプーンを下握りで持ち、最後まできれいに食べようとしていた。
  • 食後、自分のエプロンやタオルをカゴに片付けていた。

Q2. 厚着(上着・トレーナー)での着脱の様子は?

  • トレーナーの袖を引っ張り、自分で脱ごうと頑張っていた。
  • 上着のファスナーを合わせようと、指先に集中していた。
  • 「自分で!」と言って、ズボンを履こうと足を上げていた。
  • 靴下を裏返しにならずに脱ごうと、つま先を持っていた。
  • 帽子を被り、前後を確認して直そうとしていた。

Q3. 排泄(トイレトレーニング)の冬の様子は?

  • 寒くてもトイレに行くのを嫌がらず、便座に座っていた。
  • 「チッチ出た」と事後報告し、オムツを替えようとしていた。
  • トイレで排尿に成功し、自分でトイレットペーパーを使おうとした。
  • 遊びに夢中でトイレに行きたがらないことがあった。
  • オムツ交換の時、ズボンの上げ下ろしを自分でやっていた。

Q4. 手洗い・うがいへの関心は?

  • 水が冷たくても、袖をまくって丁寧に手を洗っていた。
  • 「ブクブク」と言いながら、口に水を含んで吐き出していた。
  • 泡石鹸を使い、手の甲や指の間まで洗おうとしていた。
  • 鼻水が出ると、ティッシュで拭いてゴミ箱に捨てていた。
  • 咳が出る時、手で口を覆う真似をしていた。

Q5. 睡眠(午睡)の質は?

  • 戸外で遊んだ日は、布団に入るとすぐに眠っていた。
  • 途中で目が覚めても、トントンされると再入眠できた。
  • 自分のタオルを顔に当て、安心して眠りについていた。
  • 「ねんね」と言って、自分の布団の場所に行っていた。
  • 目覚めた後、保育者に抱っこを求めて甘えていた。

💚情緒の安定(愛着・自己主張)

Q1. 休み明けの登園時の様子は?

  • 保護者と離れる際に泣いたが、抱っこですぐに落ち着いた。
  • 久しぶりの友だちを見て喜び、すぐに遊びの輪に入った。
  • 不安そうにしていたが、好きな玩具を見つけて遊び始めた。
  • 保育者の顔を見ると笑顔になり、新年の挨拶をしようとしていた。
  • 「ママがいい」と泣いていたが、切り替えておやつを食べていた。

Q2. 自分の欲求(イヤイヤ)の表現は?

  • 気に入らないことがあると、床に座り込んで抗議していた。
  • 「イヤ!ダメ!」と言葉で強く拒否していた。
  • 自分でやりたい気持ちが強く、手伝おうとすると怒っていた。
  • 気持ちを受け止めると、落ち着いて次の行動に移れた。
  • 玩具の貸し借りができず、抱え込んで守ろうとしていた。

Q3. 保育者との愛着関係(安心感)は?

  • 困ったことがあると、保育者の方を振り返って助けを求めた。
  • 遊びの合間に保育者の所に戻り、膝に座って充電していた。
  • 「見て」と何度も声をかけ、できたことを共感してほしがった。
  • 抱っこされると体に力を預け、リラックスしていた。
  • 姿が見えなくなると探すが、声を聞くと安心して遊び続けた。

Q4. 友だちへの関心や反応は?

  • 友だちが遊んでいる様子を、じっと見て真似していた。
  • 友だちが泣いていると、心配そうに顔を覗き込んでいた。
  • 「貸して」と言えずに、無言で手を出して取ろうとしていた。
  • 友だちの名前を呼び、関心を示していた。
  • 友だちが走ると、つられて一緒に走り出していた。

Q5. 気持ちの切り替えはできていますか?

  • 泣いていても、「お外行くよ」と誘うと涙が止まった。
  • 転んで泣いたが、「痛いの飛んでけ」のおまじないで笑った。
  • 遊びの切り上げ時にぐずったが、次の活動の準備を見ると動けた。
  • 好きな歌が聞こえると、泣き止んで体を揺らしていた。
  • 抱っこで落ち着くと、自分から降りて遊び始めた。

🌸五領域(感覚・探索)

🩵健康(身体機能・運動)

Q1. 戸外での歩行・走行の安定感は?

  • 厚着をしていても、バランスを崩さずに走ることができた。
  • 園庭の凸凹道を、転ばずにしっかりと歩いていた。
  • 両手を振って小走りをし、追いかけっこを楽しんでいた。
  • 散歩中、保育者と手を繋いで長い距離を歩くことができた。
  • 転んでも手をついて顔を守り、すぐに立ち上がっていた。

Q2. 手指の操作(つまむ・回す)は?

  • コマの軸を指先でひねり、回そうと挑戦していた。
  • シールを台紙から剥がし、画用紙に貼ることを楽しんでいた。
  • ペットボトルのキャップを回して開けようとしていた。
  • クレヨンを握りしめ、力強くグルグルと描いていた。
  • 洗濯バサミをつまんで、開閉する感触を楽しんでいた。

Q3. 全身運動(登る・くぐる)の様子は?

  • 太鼓橋(アーチ型遊具)の下をくぐったり、登ろうとしたりしていた。
  • 滑り台の階段を、手すりを持って一段ずつ登っていた。
  • コンビカーに乗って、両足で地面を蹴って進んでいた。
  • マットの山を手足を使ってよじ登り、頂上で得意げな顔をしていた。
  • トンネルの中をハイハイで進み、出口で「ばあ」と顔を出していた。

Q4. バランス感覚や体幹の発達は?

  • 平均台の上を、保育者と手を繋いで渡っていた。
  • 音楽に合わせて、その場でジャンプしようとしていた。
  • 片足立ちをしようとして、フラフラしながらも楽しんでいた。
  • マットの上でゴロゴロ転がり、全身運動を楽しんでいた。
  • 抱っこでぐるぐる回ると、目を回して喜んでいた。

Q5. 危険回避の意識は?

  • 友だちとぶつかりそうになり、避けていた。
  • 「ストップ」の声かけで、立ち止まることができた。
  • 高いところから飛び降りる時、着地場所を確認していた。
  • 熱い地面を避けて、日陰を選んで歩いていた。
  • 「危ない」と声をかけると、手を止めて保育者を見ていた。

🧡人間関係(人への興味)

Q1. 友だちとの関わり(並行遊び)は?

  • 友だちの隣で同じ遊びをし、時々顔を見合わせて笑っていた。
  • 砂場でそれぞれ山を作り、道具を貸し借りしていた。
  • 友だちが走ると、つられて一緒に走り出していた。
  • 「一緒」と言って、同じ玩具を持っていることを喜んでいた。
  • 友だちの名前を呼び、気を引こうとしていた。

Q2. 物の取り合いやトラブルは?

  • 玩具を取られると泣いて怒り、保育者に訴えていた。
  • 「貸して」と言われたが、まだ貸したくなくて背中を向けた。
  • トラブルの後、保育者が仲立ちすると「ごめんね」と頭を下げた。
  • 自分の玩具を守ろうとして、「ダメ!」と強い口調で言っていた。
  • 友だちが使っている玩具に興味を持ち、じっと見ていた。

Q3. 保育者とのやり取り遊びは?

  • 追いかけっこをして、「待て待て」と言われると喜んで逃げていた。
  • 「どうぞ」「ありがとう」と、おままごとのやり取りを楽しんでいた。
  • 「いないいないばあ」をして、保育者を驚かせようとしていた。
  • 絵本を持ってきて、膝の上で読んでほしがった。
  • 手遊びを一緒にして、楽しさを共有していた。

Q4. 他者への優しさの芽生えは?

  • 泣いている友だちを見て、心配そうに顔を覗き込んでいた。
  • 転んだ友だちに「大丈夫?」と声をかけようとしていた。
  • 友だちに玩具を「どうぞ」と渡す姿が見られた。
  • 友だちの頭をなでて、いいこいいこしていた。
  • 保育者が手伝ってくれた時、ニコッと笑ってお礼をしていた。

Q5. 集団でのルール理解は?

  • 手洗いの順番待ちで、友だちの後ろに並んでいた。
  • 絵本の読み聞かせが始まると、座って見ていた。
  • 給食の歌に合わせて、手を叩いていた。
  • 「お片付け」の声かけで、玩具を箱に戻していた。
  • 散歩の時、友だちと手を繋ごうとしていた。

💛環境(自然・物・探索)

Q1. 冬の自然(氷・霜・風)への反応は?

  • 水たまりに氷が張っているのを見つけ、踏んで音を楽しんでいた。
  • 吐く息が白くなるのに気づき、「ハァー」としていた。
  • 落ち葉を集めて、お風呂ごっこをしていた。
  • 霜柱を見つけ、手で触って冷たさを感じていた。
  • 冷たい風を感じて、「寒いね」と言い合っていた。

Q2. 正月遊び(コマ・凧)への興味は?

  • 手回しコマを回そうと、指先をひねって挑戦していた。
  • ビニール袋の凧を持って走り、膨らむのを楽しんでいた。
  • 福笑いのパーツを顔に置いて、変な顔ができると笑っていた。
  • カルタの絵を見て、知っている物を指差していた。
  • お手玉を握ったり、振ったりして感触を楽しんでいた。

Q3. 玩具の操作や仕組みへの興味は?

  • 車の玩具を走らせ、タイヤが回る様子を見ていた。
  • 重ねるカップを積み上げたり、倒したりして遊んでいた。
  • 音の鳴る玩具を振り、リズムを楽しんでいた。
  • 箱の蓋を開け閉めし、中が見え隠れするのを喜んでいた。
  • ボタンを押すと音がすることに気づき、何度も押していた。

Q4. 探索行動の広がりは?

  • 部屋の隅々まで歩き回り、新しい発見を楽しんでいた。
  • カーテンの裏に隠れて、景色が変わるのを楽しんでいた。
  • 鏡に映る自分や部屋の様子をじっと観察していた。
  • 棚の上のものが気になり、背伸びをして見ようとしていた。
  • 散歩中に犬を見つけ、「ワンワン」と指差していた。

Q5. 空間認識(入る・くぐる)は?

  • ダンボール箱に入り、電車ごっこを楽しんでいた。
  • 机の下をくぐり抜け、狭い場所の感覚を楽しんでいた。
  • フラフープの中に入り、自分の陣地にしていた。
  • テントの中から外を覗き、視界の変化を喜んでいた。
  • 隙間を見つけて、通り抜けられるか試していた。

💚言葉(発声・理解)

Q1. 二語文の出現や語彙の広がりは?

  • 「マンマ、ちょうだい」「ワンワン、いた」など、二語文を話していた。
  • 「ブーブー(車)」「アッパ(靴)」など、名詞が増えてきた。
  • 「あった!」「ないない」など、状況に合わせて言葉を使っていた。
  • 自分の名前を呼ばれると、「〇〇ちゃん」と言おうとしていた。
  • 「アツイ」「イタイ」など、感覚を言葉で伝えていた。

Q2. 指示の理解と行動は?

  • 「おいで」と言うと、嬉しそうに近寄ってきた。
  • 「ポイして」と言うと、ゴミ箱に捨てに行っていた。
  • 「帽子持ってきて」と言うと、自分のロッカーに向かっていた。
  • 「座って」と言うと、椅子に座ることができた。
  • 名前を呼ばれると、「はーい」と手を挙げて返事をしていた。

Q3. 指差しや身振りでのコミュニケーションは?

  • 欲しいものを指差し、「これ」と要求していた。
  • 「バイバイ」と言いながら、手を振っていた。
  • 飛行機を見つけて指差し、「アッ!」と教えてくれた。
  • 首を振って「イヤイヤ」をし、拒否の気持ちを伝えていた。
  • 「おいしい」と聞くと、ほっぺたを叩くポーズをしていた。

Q4. 歌や手遊びの言葉は?

  • 「ゆき」や「お正月」の歌を、語尾だけ一緒に歌っていた。
  • 手遊びの歌詞に合わせて、手を動かそうとしていた。
  • 絵本のフレーズを覚え、繰り返し言っていた。
  • リズムに合わせて、「トントン」などと言っていた。
  • 好きな歌が流れると、体を揺らして口ずさんでいた。

Q5. 模倣発語(オウム返し)は?

  • 「あけましておめでとう」と言うと、頭を下げて何か言おうとしていた。
  • 動物の鳴き声を真似して、「モーモー」と言っていた。
  • 挨拶の言葉を聞いて、口を動かしていた。
  • 友だちの名前を呼ぶ真似をしていた。
  • 保育者の言葉を真似して、確認していた。

💜表現(感情・感性)

Q1. 音楽やリズムへの反応は?

  • ピアノの音が聞こえると、手を叩いて反応していた。
  • 音楽に合わせて屈伸し、リズムを感じていた。
  • 「キラキラ」の手の動きを真似て、頭の上で手を振っていた。
  • 楽器を鳴らして、音が出ることを喜んでいた。
  • 曲が終わると、「もう一回」とリクエストしていた。

Q2. 描画(なぐり描き)の様子は?

  • クレヨンを握り、力強く点を打ったり線を引いたりしていた。
  • 描いた線を見て、「アー!」と声を上げていた。
  • 色を変えることを楽しみ、次々と持ち替えていた。
  • 紙からはみ出るほど、ダイナミックに腕を動かしていた。
  • 描いたものを指差し、「ママ」と言って見立てていた。

Q3. ごっこ遊び(見立て)の芽生えは?

  • ブロックを耳に当て、「もしもし」と電話の真似をしていた。
  • コップで飲む真似をして、「プハー」と言っていた。
  • 布を被って「オバケ」になりきっていた。
  • 食べ物を保育者の口に運び、食べさせる真似をしていた。
  • 箱を車に見立てて、押して歩いていた。

Q4. 全身を使った感情表現は?

  • 嬉しい時に飛び跳ねて、全身で喜びを表していた。
  • 悔しい時に床に寝転がり、手足をバタバタさせていた。
  • 驚いた時に目を見開き、口を開けていた。
  • 楽しい時に保育者に抱きつき、興奮を伝えていた。
  • 悲しい時に涙を流し、助けを求めていた。

Q5. 素材や感触への反応は?

  • 粘土を指でつんつん触り、感触を確かめていた。
  • 新聞紙をビリビリ破り、音や感触の変化に笑っていた。
  • 砂の感触を楽しみ、手で握ったり落としたりしていた。
  • シールが手にくっつくのを不思議そうに見ていた。
  • 落ち葉を握りしめ、カサカサする音を楽しんでいた。

2. 後半・高月齢(2歳6ヶ月~2歳11ヶ月頃)

【特徴】 「自分で!」という意識が高まり、身の回りのことを自立して行おうとします。お正月遊びなどのルールのある遊びを友だちと楽しんだり、経験したことを言葉で伝えたりする姿が見られます。

🌿養護(生活・自我)

🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)

Q1. 手洗い・うがい(健康管理)の自立は?

  • 外から帰ると、自分から水道に行って手を洗っていた。
  • 「ガラガラうがい」に挑戦し、上を向いて水を吐き出していた。
  • 袖をまくろうと、一生懸命引き上げていた。
  • 泡石鹸を手に取り、指の間までこすろうとしていた。
  • 鼻水が出ると、自分でティッシュを取り、鼻をかんでいた。

Q2. 冬の衣服の着脱(重ね着)は?

  • 上着のファスナーを合わせ、引き上げようとしていた。
  • 「自分で!」と言って、トレーナーを脱ごうとしていた。
  • 靴下を履く時、かかとの位置を合わせようとしていた。
  • 帽子や手袋を自分のロッカーから出して身につけていた。
  • 脱いだ服を畳んで、カゴに入れようとしていた。

Q3. 排泄(トイレトレーニング)の冬の様子は?

  • 寒くてもトイレに行くのを嫌がらず、便座に座っていた。
  • 「オシッコ出る」と事前に伝え、トイレで成功していた。
  • ズボンとオムツを一緒に脱ごうと、指先に力を入れていた。
  • 排泄後、自分でお尻を拭こうとしていた(仕上げは保育者)。
  • トイレのスリッパをきれいに揃えていた。

Q4. 食事(食具・マナー)の様子は?

  • 箸に興味を持ち、使ってみようとしていた。
  • スプーンやフォークを下握りで持ち、上手に食べていた。
  • こぼさずに食べようと、お皿に顔を近づけていた。
  • 「おいしいね」と友だちと言い合いながら食べていた。
  • 食後の口拭きタオルを使い、自分で口の周りを拭いていた。

Q5. 休息と体調の自己管理は?

  • 遊び疲れると、自分で静かな場所で絵本を見て休んでいた。
  • 「ねむい」と言葉で伝え、布団に行こうとしていた。
  • 喉が渇くと「お茶」と言って、水分補給を求めていた。
  • 自分のパジャマに着替え、布団を掛けようとしていた。
  • 体調が悪い時、「ここ痛い」と具体的に伝えていた。

💚情緒の安定(自己主張・葛藤)

Q1. 自我の表現(イヤイヤ)とコントロールは?

  • 自分の意見をはっきりと言葉で伝え、主張していた。
  • 我慢が必要な場面で、「あとでね」と言われると待つことができた。
  • 失敗しても「もう一回」と粘り強く挑戦していた。
  • 気持ちを受け止めてもらうと、すぐに落ち着いて切り替えた。
  • 玩具を取られると、怒って「ダメ!」と言い返していた。

Q2. 友だちとの関係での情緒は?

  • 友だちと喧嘩しても、「ごめんね」「いいよ」で仲直りできた。
  • 友だちが泣いていると心配し、ティッシュを持ってきていた。
  • 自分の思い通りにならず泣いたが、理由を話すと納得した。
  • 友だちに優しくされて、嬉しそうな顔をしていた。
  • 友だちと一緒にいることで、安心感を得ているようだった。

Q3. 甘えと自立のバランスは?

  • 基本的には自分でやるが、疲れると「やって」と甘えていた。
  • 抱っこしてほしい時に、素直に言葉で伝えていた。
  • 困った時は保育者を頼り、解決しようとしていた。
  • 登園時の別れ際、笑顔で手を振って送り出していた。
  • 遊びに夢中になり、保育者から離れて長時間過ごしていた。

Q4. 自信や達成感の表現は?

  • 着替えができた時に、「見て!」と誇らしげに見せてくれた。
  • 難しいパズルが完成すると、拍手して達成感を味わっていた。
  • トイレで成功した時、得意げな顔をしていた。
  • 友だちに「すごいでしょ」と自慢していた。
  • 褒められると照れながらも、やる気を見せていた。

Q5. 年末年始の行事への反応は?

  • 「あけましておめでとう」と挨拶の言葉を言っていた。
  • おもちつきを見て、「ペッタン」と掛け声をかけていた。
  • お正月の経験(お年玉、お出かけ)を楽しそうに話していた。
  • 「もうすぐ3歳(お兄さん)になる」と期待を持っていた。
  • 新しいカレンダーを見て、「変わったね」と気づいていた。

🌸五領域(行動・意欲)

🩵健康(運動・活動)

Q1. 走る・跳ぶなどの調整能力は?

  • 走る速度を調節し、急停止や急カーブができた。
  • 友だちとぶつからないように、相手を避けて走れた。
  • 両足ジャンプ(グーパージャンプ)ができるようになった。
  • 片足立ちで数秒間バランスを取ることができた。
  • 高いところから飛び降りて、膝を使って着地していた。

Q2. 遊具を使った運動遊びは?

  • ジャングルジムのてっぺんまで登れるようになった。
  • 三輪車をこいで、スピードを出して走っていた。
  • 鉄棒で「豚の丸焼き」のポーズをとっていた。
  • 砂場で大きな山を作り、トンネルを掘って貫通させていた。
  • ボールを上投げしたり、キャッチしようとしていた。

Q3. 散歩での歩行や交通ルールは?

  • 友だちと手を繋ぎ、列を崩さずに歩くことができた。
  • 横断歩道で手を挙げ、左右を確認していた。
  • 長い距離を歩いても、「疲れた」と言わずに頑張っていた。
  • 「白い線の中を歩くよ」という約束を守っていた。
  • 信号の色を見て、「青だから進めるね」と言っていた。

Q4. 手指の巧緻性(道具の使用)は?

  • クレヨンや筆を鉛筆持ち(三指)で持とうとしていた。
  • ハサミを一回切りし、線に沿って切ろうとしていた。
  • 洗濯バサミをつまんで開き、紙を挟んで遊んでいた。
  • 紐通しやビーズ通しなど、細かい作業に集中していた。
  • パズルやブロックを複雑に組み立てることができた。

Q5. 危険回避や安全への意識は?

  • 危険な場所(高いところ)を認識し、慎重に行動していた。
  • 友だちのしている危険な行為を「ダメだよ」と注意していた。
  • ハサミを使う時、座って集中して扱っていた。
  • ドアの開閉時に、指を挟まないように確認していた。
  • 転んだ時、すぐに手をついて顔を守っていた。

🧡人間関係(他児との関わり)

Q1. 友だちとの協同的な遊びは?

  • 「かるたしよう」と誘い合い、ルールのある遊びを楽しんでいた。
  • 砂場で大きな山を作り、役割分担をして協力していた。
  • ブロックで一つの街を作り、イメージを共有していた。
  • 「だるまさんが転んだ」を、友だち同士で楽しんでいた。
  • 手を繋いで輪になり、「かごめかごめ」をしていた。

Q2. 言葉による解決(貸し借り・トラブル)は?

  • 「貸して」「いいよ」「あとでね」のやり取りがスムーズだった。
  • 玩具を取られても、言葉で「返して」と言っていた。
  • 順番を守れない友だちに、「並んで」と教えていた。
  • 自分の気持ちを言葉で伝え、相手の話も聞こうとしていた。
  • 喧嘩の後、「ごめんね」と言って仲直りしていた。

Q3. ごっこ遊び(役割)の発展は?

  • 「私はお母さん」「僕はお父さん」と役割を決めて遊んでいた。
  • 病院ごっこで、「お腹痛いですか?」「薬飲みましょう」と会話していた。
  • お店屋さんごっこで、レジスターを使って会計の真似をしていた。
  • 電車ごっこで、車掌とお客さんになりきっていた。
  • 友だちのアイデアを取り入れ、遊びを展開させていた。

Q4. 他者への思いやりや共感は?

  • 泣いている友だちに「どうしたの?」と声をかけ、頭をなでていた。
  • 年下の子が転んだ時、助け起こしてあげていた。
  • 友だちが褒められていると、一緒に喜んでいた。
  • 自分の大切なお菓子(玩具)を、友だちに分けてあげていた。
  • 困っている友だちがいると、保育者に知らせに来ていた。

Q5. 集団でのルール理解は?

  • カルタ取りで、読むまで手はお膝で待つことができた。
  • 椅子取りゲームのルールを理解し、負けても泣かずに応援していた。
  • 順番待ちの列に並び、抜かさずに待てていた。
  • 片付けの時間になると、みんなで協力して片付けていた。
  • 話を聞く時に、お喋りを止めて注目していた。

💛環境(自然・物・数量)

Q1. 冬の自然(氷・霜)への興味は?

  • 氷を触り、「冷たい!ツルツル!」と言葉で表現していた。
  • 霜柱を踏んで、「サクサクする」と音を楽しんでいた。
  • 吐く息が白いことに気づき、友だちと見せ合っていた。
  • 冬の空を見て、「雲が速いね」と風の強さを感じていた。
  • 日向と日陰の温度差に気づき、暖かい場所を探していた。

Q2. 数量・形・色への認識は?

  • 「1、2、3…」と10まで数えることができた。
  • 「3個ちょうだい」と言うと、数えて渡してくれた。
  • 「赤い車」「青い服」など、色と物を組み合わせて言っていた。
  • 三角と四角を組み合わせて、「お家」を作っていた。
  • 時計の針を見て、「長い針が上になったら」と時間を意識していた。

Q3. 文字やマークへの関心は?

  • カルタの絵札を見て、言葉と絵を一致させていた。
  • 自分の名前の文字(ひらがな)を認識し、指差していた。
  • 絵本の中の知っている文字を見つけて読んでいた。
  • 友だちのマークを覚え、「これ〇〇ちゃんの」と教えてくれた。
  • 自分の持ち物に名前が書いてあるか確認していた。

Q4. 道具の操作や仕組みへの興味は?

  • コマを回そうと、指先をひねって何度も挑戦していた。
  • ハサミや糊などの道具を、目的に合わせて使っていた。
  • 鍵の開け閉めに興味を持ち、仕組みを理解しようとしていた。
  • 楽器の鳴らし方を工夫し、音色の変化を楽しんでいた。
  • 磁石がつく場所とつかない場所を探して遊んでいた。

Q5. 整理整頓や物の管理は?

  • 玩具の片付け場所を理解し、種類ごとに分けてしまっていた。
  • 自分のロッカーの中をきれいに整頓しようとしていた。
  • 脱いだ靴を揃えて靴箱に入れていた。
  • 落ちているゴミを拾い、ゴミ箱に捨てていた。
  • 友だちが片付けていないと、手伝ってあげていた。

💚言葉(やりとり・理解)

Q1. 会話(多語文)の広がりは?

  • 「今日、お餅食べたよ」など、過去の出来事を話していた。
  • 「これ、どうやってやるの?」と、方法を尋ねていた。
  • 「だって、〇〇だから」と、理由を説明しようとしていた。
  • 友だちとのお喋りが弾み、楽しそうに笑い合っていた。
  • 大人びた口調を真似して話し、周囲を笑わせていた。

Q2. 「なんで?」「どうして?」の質問期は?

  • 「なんで氷できるの?」「これなあに?」と頻繁に質問していた。
  • 知らない言葉を聞くと、「それどういう意味?」と聞いていた。
  • 物の名前だけでなく、機能や理由を知りたがっていた。
  • 納得するまで質問を繰り返し、知識を深めていた。
  • 保育者の説明を聞いて、「そうなんだ」と頷いていた。

Q3. 自分の名前や相手の名前は?

  • フルネームで自分の名前をはっきり言えるようになった。
  • クラス全員の名前を覚え、呼ぶことができた。
  • 家族の名前(パパ、ママ以外)も言えるようになった。
  • 「僕」「私」という一人称を使い始めていた。
  • 先生の名前を呼び、「先生、見て」と言っていた。

Q4. 物語やイメージの言語化は?

  • 絵本の内容を覚えて、自分なりの言葉で読んでいた。
  • 描いた絵について、「ここは〇〇で…」と詳しく説明していた。
  • ごっこ遊びの設定を言葉で説明し、友だちと共有していた。
  • 自分の作った物語を、楽しそうに話していた。
  • 歌の歌詞を間違えずに歌えるようになった。

Q5. 挨拶や社会的な言葉は?

  • 朝、「あけましておめでとうございます」と挨拶していた。
  • 帰る時、「さようなら、また明日」と言っていた。
  • 何かしてもらった時、「ありがとう」と自然に言えていた。
  • ぶつかった時、「ごめんね」とすぐに謝っていた。
  • 食事の前後、「いただきます」「ごちそうさま」を言っていた。

💜表現(創造・感性)

Q1. 描画(見立てから描写へ)の変化は?

  • 顔から手足が出る「頭足人」を描けるようになった。
  • 家族の顔を描き、特徴を捉えようとしていた。
  • 閉じた丸を描き、その中に色を塗ろうとしていた。
  • 「雪だるま」など、具体的な形を描こうとしていた。
  • 複数の色を使って、カラフルな絵を描いていた。

Q2. 制作活動(ハサミ・糊)の様子は?

  • ハサミで一回切りした紙を、糊で貼って作品を作っていた。
  • 折り紙を折って、「犬」や「飛行機」を作ろうとしていた。
  • 廃材(空き箱など)を使って、立体的な作品を作っていた。
  • 粘土で「お餅」を作り、丸めたり伸ばしたりしていた。
  • 完成した作品を大事にし、壊れないように扱っていた。

Q3. 音楽やリズム表現は?

  • 曲に合わせて、友だちと列になって行進していた。
  • 歌詞の意味を理解し、感情を込めて歌っていた。
  • 楽器を使って、合奏のようなことを楽しんでいた。
  • 自分で振付を考え、曲に合わせて踊っていた。
  • リトミックで、即時反応(音が止まったら止まる)ができていた。

Q4. 劇遊び・表現遊びへの興味は?

  • 「大きなカブ」ごっこで、友だちと繋がって引っ張っていた。
  • 動物になりきって、「ガオー」と鳴きまねをしていた。
  • ヒーローのポーズを決め、なりきって遊んでいた。
  • 絵本の登場人物になりきり、セリフを言っていた。
  • 生活発表会の曲を覚えて、友だちと見せ合っていた。

Q5. 感情や感性の深まりは?

  • 綺麗な花を見て「かわいいね」と感動していた。
  • 友だちが泣いていると、悲しい顔をして寄り添っていた。
  • できた喜びを全身で表現し、自信に満ちた顔をしていた。
  • 悔し涙を流し、「次は負けない」という気持ちを見せていた。
  • 面白いことを見つけ、友だちと共有して大笑いしていた。

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