3歳児クラスの2月は、1年間の積み重ねが形となり、「自分でできること」への自信がみなぎる時期です。 節分の豆まきでは、怖さと向き合いながらも立ち向かう心の成長が見られます。また、進級に向けて年下の子を意識したり、身の回りの自立(箸、排泄の後始末など)を完成させようとしたりする姿が記録のポイントです。
もくじ
2月の特徴と観察ポイント
クラスにとってどんな時期?
「もうすぐ年中さん(4歳児クラス)」という意識が高まり、クラス全体に意欲的な雰囲気が広がります。集団遊びでは、ルールを守りながら友だちと協力したり競い合ったりする楽しさを共有できるようになります。生活面では、次の活動への切り替えがスムーズになり、保育者の指示がなくても自分たちで動ける場面が増えます。
子どもにとってどんな時期?
手先が器用になり、箸の使用や衣服の畳み方など、細かい動作ができるようになります。友だちとの関係では、言葉での伝え合いが活発になる一方、言い合いも増えますが、自分たちで解決しようとする力が育ってきます。寒さの中でも、鬼ごっこやボール遊びなど、体を動かして遊ぶことを好みます。
2月に特に観たい発達テーマ
- 進級への自覚と生活自立(箸、排泄の始末、整理整頓)
- 集団遊びの深まり(ルールのある遊び、役割分担)
- 行事(節分)を通した心の育ち(葛藤、勇気、開放感)
- 言葉による自己主張と調整(理由を言う、相手の話を聞く)
1. 前半・低月齢(2歳0ヶ月~2歳5ヶ月頃)
【特徴】 身の回りのことがほぼ自立し、自信を持って行動します。友だちとの関わりを求め、「入れて」「遊ぼう」と言葉で誘い合う姿が見られます。
🌿養護(生活・安心感)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食事(箸・完食)への意欲は?
- 箸に興味を持ち、保育者に見守られながら使っていた。
- スプーンを下握りで持ち、こぼさずにきれいに食べていた。
- 苦手な食材も、「鬼をやっつけるために食べる」と頑張っていた。
- お皿に手を添えて、姿勢良く食べようとしていた。
- 食後、自分の食器を重ねて片付け場所に運んでいた。
Q2. 排泄(トイレ)の自立と清潔は?
- 遊びの途中でも尿意に気づき、自分からトイレに行っていた。
- 排泄後、トイレットペーパーを自分で切って拭こうとしていた。
- ズボンや下着を、シャツが出ないように整えて履いていた。
- 手洗いの時、袖をまくって濡れないようにしていた。
- 失敗がほとんどなくなり、パンツで自信を持って過ごしていた。
Q3. 寒さに負けない健康管理は?
- 戸外から帰ると、丁寧な手洗い・うがいをしていた。
- 鼻水が出ると自分でかみ、ゴミ箱に捨てていた。
- 汗をかいたことに気づき、「着替える」と衣服を出していた。
- 咳エチケット(口を手で覆う)をしようとしていた。
- 「寒いね」と言いながらも、元気に外へ飛び出していった。
Q4. 衣服の着脱(整理整頓)は?
- 脱いだ服をきれいに畳み、ロッカーにしまっていた。
- 上着のファスナーを、自分で合わせようと集中していた。
- 靴の左右を確認し、間違えずに履こうとしていた。
- 帽子や手袋を、自分の場所に片付けていた。
- ボタンの掛け外しがスムーズになり、着替えが早くなった。
Q5. 睡眠(午睡)の質と目覚めは?
- 自分の布団を見つけて入り、静かに横になっていた。
- 一定時間ぐっすりと眠り、午後の活動に備えていた。
- 目覚めが良く、自分で布団を畳もうとしていた。
- 咳が出る時は横向きになるなど、自分で体勢を調整していた。
- パジャマのボタンを自分で留め、着替えていた。
💚情緒の安定(愛着・行事)
Q1. 節分行事(鬼)への反応と葛藤は?
- 鬼を怖がり保育者の後ろに隠れたが、豆(ボール)を投げようとしていた。
- 「鬼は外!」と大きな声を出して、豆まきに参加していた。
- 怖くて泣いてしまったが、保育者に抱かれて安心していた。
- 「心の中の鬼をやっつける」と、自分なりに目標を持っていた。
- 行事が終わると、「怖くなかったよ」と強がって見せていた。
Q2. 進級への期待感(お兄さん・お姉さん)は?
- 「もうすぐ4歳になる」と、指で数えて教えてくれた。
- 年上のクラス(4歳児)の遊びを見て、憧れを口にしていた。
- 年下の子(2歳児)に、優しく声をかけようとしていた。
- 自分のことは自分でやろうと、張り切っていた。
- 進級することを楽しみにし、友だちと話していた。
Q3. 自分の気持ち(主張・我慢)の表現は?
- 嫌なことがあると、言葉で「やめて」と伝えていた。
- 順番待ちでイライラしたが、保育者に励まされて待てていた。
- 自分の思い通りにならず泣いたが、理由を聞くと話し始めた。
- 「貸して」と言われたが、まだ使いたくて断っていた。
- 悔しい気持ちを言葉にし、手を出さずに我慢していた。
Q4. 保育者との信頼関係(拠点)は?
- 困った時はすぐに保育者に相談し、解決しようとしていた。
- できたことを「見て見て」と報告し、認めてもらおうとしていた。
- 甘えたい時はスキンシップを求め、安心すると離れていった。
- 保育者の手伝いを率先して行い、役に立つ喜びを感じていた。
- 叱られた後も、素直に謝って関係を修復していた。
Q5. 友だちへの関心と共感は?
- 友だちが泣いていると心配し、「どうしたの?」と聞いていた。
- 友だちと一緒に遊ぶことを喜び、笑顔が絶えなかった。
- 同じ玩具を持って、「一緒だね」と喜んでいた。
- 友だちが褒められていると、一緒になって喜んでいた。
- 友だちの真似をして、同じ行動をとることを楽しんでいた。
🌸五領域(感覚・探索)
🩵健康(身体機能・運動)
Q1. 寒空の下での運動能力は?
- 寒さに負けず、園庭を走り回って鬼ごっこをしていた。
- 縄跳びの縄を回して、ジャンプするタイミングを計っていた。
- ボールを投げたり蹴ったりして、体を温めていた。
- 両足ジャンプ(グーパージャンプ)が連続でスムーズにできていた。
- 転んでも手をついて顔を守り、すぐに立ち上がっていた。
Q2. 遊具への挑戦と身体制御は?
- ジャングルジムの頂上まで登り、遠くの景色を楽しんでいた。
- 鉄棒で「前回り」に挑戦し、怖がらずに回ろうとしていた。
- 平均台の上を、落ちないようにバランスを取って渡っていた。
- 三輪車をこいで、ハンドル操作で障害物を避けていた。
- 滑り台を逆走せず、階段から登って滑っていた。
Q3. 手指の巧緻性(道具の操作)は?
- ハサミで線に沿って切り、形を切り抜こうとしていた。
- 糊を端まで丁寧に塗り、剥がれないように貼っていた。
- クレヨンをしっかり握り、意図した形を描こうとしていた。
- 粘土を細かくちぎり、丸めたり伸ばしたりしていた。
- 洗濯バサミをつまんで、指先の力加減を調整していた。
Q4. 集団遊びでのルール理解(運動)は?
- 「しっぽ取り」で、自分のしっぽを守りながら逃げていた。
- 「だるまさんが転んだ」で、鬼の動きに合わせて止まっていた。
- 椅子取りゲームのルールを理解し、負けても応援していた。
- リレー遊びで、バトンを落とさずに渡そうとしていた。
- 鬼ごっこでタッチされたら鬼になることを理解していた。
Q5. 危険回避の意識は?
- 友だちとぶつからないように、前を見て走っていた。
- 「危ない」と声をかけると、すぐに動作を止めていた。
- 遊具の順番を守り、前の人が終わるのを待っていた。
- 散歩中、白線の内側を歩く意識を持っていた。
- 高いところから飛び降りる時、着地場所を確認していた。
🧡人間関係(人への興味)
Q1. 友だちとの関わり(協同性)は?
- 「一緒にやろう」と声をかけ、遊びに誘っていた。
- 砂場で協力して大きな山を作り、トンネルを繋げていた。
- ブロックで一つの街を作り、イメージを共有して遊んでいた。
- ごっこ遊びで役割を決め、やり取りを楽しんでいた。
- 手を繋いで輪になり、「かごめかごめ」などを楽しんでいた。
Q2. トラブルの解決と交渉力は?
- 「貸して」「あとでね」と言葉で交渉していた。
- 「ごめんね」と言われたら、「いいよ」と許すことができた。
- 順番抜かしをした子に、「並んで」と注意していた。
- 自分の気持ちを言葉で伝え、相手の話も聞こうとしていた。
- 保育者の仲立ちがなくても、自分たちで解決しようとする姿が見られた。
Q3. ごっこ遊びの展開と役割は?
- 家族ごっこで、お母さん役やお父さん役になりきって会話していた。
- お店屋さんごっこで、「いらっしゃいませ」とやり取りを楽しんでいた。
- 病院ごっこで、聴診器を当てて「お薬出しますね」と言っていた。
- 豆まきごっこで、鬼役と投げる役に分かれて遊んでいた。
- 友だちの提案を受け入れ、遊びのストーリーを発展させていた。
Q4. 集団での役割意識は?
- 給食当番やお片付け当番を、張り切って行っていた。
- みんなの前で名前を呼ばれると、大きな声で返事をしていた。
- グループごとの活動で、友だちと一緒に行動していた。
- 先生の話を聞く時、静かに注目し、お喋りしている子に教えていた。
- クラスのルールを守り、みんなの手本になろうとしていた。
Q5. 競争心と仲間意識は?
- かけっこで「一番になりたい」と競争心を見せていた。
- 負けて悔しがり、「次は勝つ」と意欲を燃やしていた。
- チームの友だちを「頑張れー!」と応援していた。
- みんなで一つのことをやり遂げた時、喜びを分かち合っていた。
- 友だちの頑張りを認め、「すごいね」と言っていた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 冬の自然(氷・霜・植物)への興味は?
- 水たまりに氷が張っているのを見つけ、踏んで音を楽しんでいた。
- 霜柱を手に取り、冷たさや溶ける様子を観察していた。
- 梅の蕾が膨らんでいるのを見つけ、「もうすぐ咲くね」と話していた。
- 吐く息が白くなるのに気づき、友だちと見せ合っていた。
- 冷たい風を感じて、「北風さんだ」と言っていた。
Q2. 数量・形・色への関心は?
- 「1、2、3…」と数を数える真似をしていた。
- 豆まきの豆を数えて、「5個ある」と言っていた。
- 丸、三角、四角の形を組み合わせて、家や車を作っていた。
- 「こっちの方が多い」「長い」など、比較する言葉を使っていた。
- 時計の数字に興味を持ち、「3になったらおやつ」と分かっていた。
Q3. 道具や素材の工夫は?
- 空き箱やカップを使い、見立て遊びを楽しんでいた。
- 自然物(枝、石)をごっこ遊びの食材や飾りに見立てていた。
- 廃材を使って、自分なりの楽器や乗り物を作っていた。
- 磁石がつく場所を探して、園内を探索していた。
- 虫眼鏡を使って、冬越しの虫や葉っぱの裏を観察していた。
Q4. 探索活動(発見・不思議)の様子は?
- 影踏み遊びをして、自分の影が動くのを楽しんでいた。
- 氷が溶けて水になる様子を、じっと観察していた。
- 雲の動きを見て、「何かの形に見える」と言っていた。
- 風で木が揺れるのを見て、風の強さを感じていた。
- 土の中にいる幼虫を見つけ、何の虫になるか想像していた。
Q5. 整理整頓や物の管理は?
- 玩具の片付け場所を写真で確認し、正しく戻していた。
- 自分のロッカーの中を整理し、持ち物を大切に扱っていた。
- 脱いだ靴を揃えて靴箱に入れていた。
- 落ちているゴミを拾い、分別して捨てていた。
- 友だちが片付けていないと、手伝ってあげていた。
💚言葉(理解・発語・会話)
Q1. 会話(説明・報告)の力は?
- 「昨日、〇〇へ行ったよ」と、休みの日の出来事を話していた。
- 「お腹が痛いから、トイレに行く」と、理由を説明できていた。
- トラブルの状況を、「〇〇ちゃんが、こうして…」と順序立てて話した。
- 自分の発見や感動を、具体的な言葉で伝えようとしていた。
- 「~したい」と、自分の希望を明確に伝えていた。
Q2. 言葉の理解力(指示・物語)は?
- 「帽子を被って、上着を着てね」という二つの指示を理解していた。
- 紙芝居の内容を理解し、感想を言葉で言っていた。
- クイズ遊びで、ヒントを聞いて答えを考えていた。
- 約束事やルールを言葉で聞き、守ろうとしていた。
- 「どうして?」という質問に、自分なりの考えを答えていた。
Q3. 友だちとの言葉によるやり取りは?
- 「入れて」「いいよ」などの遊びの言葉を使っていた。
- ごっこ遊びの中で、役になりきって会話を続けていた。
- 「それはダメだよ」と、友だちに優しく注意していた。
- 名前を呼び合い、楽しそうにお喋りしていた。
- 秘密話をして、友だちとの特別感を共有していた。
Q4. 語彙(ごい)の豊かさと表現は?
- 「ふわふわ」「チクチク」などのオノマトペを使っていた。
- 色や形、大きさなどを表す形容詞を正しく使っていた。
- 「鬼は外、福は内」など、行事の言葉を知っていた。
- 「ありがとうございます」「ごめんなさい」などの挨拶が適切に使えた。
- 自分の名前(フルネーム)や年齢を、はっきりと言えていた。
Q5. 歌や言葉遊びへの興味は?
- 豆まきの歌を、歌詞を覚えて歌っていた。
- しりとり遊びのルールを理解し、言葉を繋げていた。
- 絵本のフレーズを真似して、言葉のリズムを楽しんでいた。
- 自分の名前の文字(ひらがな)に興味を持っていた。
- 面白い響きの言葉を見つけ、繰り返し言って笑っていた。
💜 表現(感性・創造)
Q1. 描画(イメージの表現)の充実は?
- 楽しかったこと(豆まき、雪遊び)を、画用紙いっぱいに描いていた。
- 頭足人(顔から手足)を描き、家族や友だちを表現していた。
- 好きな色を選び、塗り絵を枠からはみ出さないように塗っていた。
- 描いた絵にストーリー性を持たせ、説明してくれた。
- 鬼の顔を描き、角や牙などの特徴を捉えていた。
Q2. 制作活動(工夫・構成)は?
- ハサミで切った紙を糊で貼り、鬼のお面を作っていた。
- 折り紙を折って、コップや飛行機を作っていた。
- 廃材(箱やカップ)を組み合わせて、立体物を作っていた。
- 粘土で「恵方巻」を作り、具材を細かく表現していた。
- 完成した作品を友だちと見せ合い、認め合っていた。
Q3. 音楽・リズム表現の豊かさは?
- 曲の雰囲気に合わせて、速く動いたりゆっくり動いたりしていた。
- 友だちと手を繋ぎ、円になって回るダンスを楽しんでいた。
- 楽器(鈴、タンバリン)を使って、合奏のようなことをしていた。
- 歌詞の意味を理解し、感情を込めて歌っていた。
- 即興で歌を作り、楽しそうに口ずさんでいた。
Q4. ごっこ遊びの世界観と展開は?
- お店屋さんごっこで、「いらっしゃいませ」とやり取りを楽しんでいた。
- ヒーローになりきって、かっこいいポーズやセリフを決めていた。
- 豆まきごっこで、鬼役と投げる役に分かれて遊んでいた。
- 病院ごっこで、聴診器や注射器を使って診察していた。
- 友だちとイメージを共有し、遊びを長時間続けていた。
Q5. 感動や発見の表現は?
- 氷を見つけ、「冷たい!キラキラしてる」と感動していた。
- 梅の花を見て、「いい匂い」と春の訪れを感じていた。
- 虹を見て、「渡れそうだね」と想像を膨らませていた。
- 友だちの作品を見て、「すごいね」「上手だね」と褒めていた。
- できた喜びを全身で表現し、自信に満ちた顔をしていた。
2. 後半・高月齢(2歳6ヶ月~2歳11ヶ月頃)
【特徴】 3歳児クラスへの進級を意識し、身の回りのことをほぼ自立して行えます。友だちとの関わりが深まり、ルールを守りながら協同して遊ぶ楽しさを感じています。
🌿養護(生活・自我)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食事(箸・マナー)の完成度は?
- 箸を使って食べようとし、開閉に挑戦していた。
- 「三角食べ」を意識し、ご飯とおかずを交互に食べていた。
- こぼさずにきれいに食べ、食後のテーブルもきれいにしていた。
- 食事中の姿勢が良く、おしゃべりを控えて食べていた。
- 苦手なものも、自分から一口食べてみようとしていた。
Q2. 衣服の着脱(細部)の自立は?
- 小さなボタンも、時間をかけて自分で留めることができた。
- シャツの裾をズボンに入れ、身だしなみを整えていた。
- 服の前後裏表を自分で確認して着ていた。
- 脱いだ服をきれいに畳んで、ロッカーにしまっていた。
- 上靴を自分で履き、左右の間違いに気づいて直していた。
Q3. 排泄(トイレ)の完全自立は?
- 尿意・便意を事前に伝え、失敗なくトイレで排泄できた。
- 排泄後、自分でお尻を拭こうとしていた(仕上げ確認のみ)。
- 和式トイレの使い方を知り、またがって排泄できた。
- トイレットペーパーを適切な長さに切って使っていた。
- 手を洗った後、ハンカチで拭いてポケットにしまっていた。
Q4. 健康管理(うがい・鼻かみ)への意識は?
- 「ガラガラうがい」をして、風邪予防に努めていた。
- 鼻水が出ると、自分でティッシュを取り、鼻をかんでいた。
- 汗をかいたことに気づき、「着替える」と言っていた。
- 咳エチケット(口を覆う)を意識していた。
- 遊び疲れると、自分でお茶を飲んで休憩していた。
Q5. 睡眠(午睡)の変化と自立は?
- 自分の布団を敷くのを手伝ったり、畳んだりしていた。
- パジャマへの着替えがスムーズで、すぐに横になれた。
- 体力がつき、午睡時間が短くなっても機嫌よく過ごせた。
- 静かに休息をとる必要性を理解し、眠れなくても横になっていた。
- 起きた後、鏡を見て髪の乱れなどを直そうとしていた。
💚情緒の安定(自己主張・進級)
Q1. 進級への意欲と自信は?
- 「もうすぐ年少さん」と言って、張り切ってお手伝いをしていた。
- 新しいクラスでの生活を楽しみにし、期待を言葉にしていた。
- 年下の子に対して、「やってあげる」と優しく接していた。
- 「自分でできる」という自信に満ちた表情をしていた。
- 進級することへの不安を口にすることもあったが、励ますと笑顔になった。
Q2. 葛藤の処理と自己コントロールは?
- 自分の思い通りにならなくても、理由を聞くと納得できた。
- 怒りを言葉で表現し、手を出さずに解決しようとしていた。
- 待つことができるようになり、順番を楽しみにしていた。
- 失敗しても泣かずに、「もう一回やる」と前向きだった。
- 気持ちを切り替えて、次の活動に取り組んでいた。
Q3. 友だちとの深い関わりと信頼は?
- 特定の仲の良い友だちができ、いつも一緒に遊んでいた。
- 友だちと相談して、遊びのルールを決めていた。
- 困っている友だちを助けようと、保育者を呼びに行っていた。
- 友だちの意見を聞き入れ、譲ることができるようになった。
- 集団遊びの中で、自分の役割を果たそうとしていた。
Q4. 自立心と甘えのバランスは?
- 基本的に自立しているが、甘えたい時はスキンシップを求めた。
- 不安なことがあると、信頼する保育者に相談していた。
- 自分で考え、行動しようとする姿が見られた。
- 保護者との分離もスムーズで、「行ってきます」と言えていた。
- 一人で過ごす時間も大切にし、集中して遊んでいた。
Q5. 達成感と自己肯定感は?
- 作品が完成すると、満足そうに友だちや保育者に見せていた。
- 運動遊びで目標を達成し、「やったー!」と喜んでいた。
- 係活動(お当番など)を任されると、責任を持って行っていた。
- 褒められると照れながらも、次への意欲を見せていた。
- 自分の成長を喜び、「大きくなったね」と言われると嬉しそうだった。
🌸五領域(行動・意欲)
🩵健康(運動・活動)
Q1. 運動能力の向上(スキップ・片足)は?
- スキップのようなリズムで、軽やかに走っていた。
- 片足でケンケンパ遊びを楽しんでいた。
- 縄跳びの縄を回して、ジャンプするタイミングを計っていた。
- ボールをドリブルするように突こうとしていた。
- 複雑なアスレチック遊具も、スイスイと進んでいた。
Q2. 身体の使い方の巧みさは?
- 音楽に合わせて、左右非対称の動き(手と足が違う動き)ができた。
- 平均台の上で、後ろ向きに歩こうと挑戦していた。
- 高いところから飛び降り、着地のポーズを決めていた。
- 友だちと手を繋いで走り、ペースを合わせていた。
- 転びそうになっても、体勢を立て直すことができた。
Q3. ルールのある運動遊びは?
- 「だるまさんが転んだ」のルールを理解し、止まったり動いたりしていた。
- 鬼ごっこで、タッチされたら鬼になることを理解していた。
- しっぽ取りゲームで、相手のしっぽを狙って走っていた。
- リレー遊びで、バトン(のようなもの)を渡そうとしていた。
- 玉入れで、カゴを狙って投げていた。
Q4. 手指の巧緻性(道具の熟練)は?
- ハサミで連続切りをし、形を切り抜こうとしていた。
- 箸を使って、豆などの小さな物を掴む練習をしていた。
- 折り紙を角と角を合わせて、きれいに折っていた。
- 紐結び(固結び)に興味を持ち、やろうとしていた。
- 鉛筆を正しく持ち、文字のようなものを書いていた。
Q5. 散歩や戸外活動の様子は?
- 長距離の散歩も、列を乱さずに歩ききることができた。
- 交通ルール(信号、横断歩道)を理解し、守っていた。
- 公園の遊具を、順番を守って安全に遊んでいた。
- 自然物を使って、独自の遊び(色水、基地作り)を展開していた。
- 春を探して、つくしやオオイヌノフグリを見つけていた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. 友だちとの協同的な遊びは?
- 積み木で大きなお城を、友だちと協力して作っていた。
- ごっこ遊びで、ストーリーのある展開を楽しんでいた。
- チームに分かれて、競争する遊びを楽しんでいた。
- 友だちと相談しながら、制作活動を進めていた。
- 「一緒にやろう」と声をかけ、仲間を増やしていた。
Q2. トラブル解決能力は?
- 言葉で自分の気持ちを伝え、解決しようとしていた。
- 相手の言い分も聞き、「じゃあこうしよう」と提案していた。
- ジャンケンや順番で決めるルールを使っていた。
- 謝られたら「いいよ」と許すことができた。
- トラブルになっても、保育者の助言ですぐに修復できた。
Q3. リーダーシップとフォロワーシップは?
- 遊びの提案をし、友だちをリードする姿が見られた。
- 友だちの提案に「いいね」と賛同し、協力していた。
- 小さい子や困っている子に、優しく教えてあげていた。
- 集団の中で、自分の役割(片付け係など)を果たしていた。
- みんなの前で発表することを楽しんでいた。
Q4. 他者への思いやりや共感は?
- 友だちが悲しんでいると、ティッシュを持ってきて慰めていた。
- 嬉しいことを友だちと共有し、一緒に喜んでいた。
- 友だちの成功を認め、「すごいね」と褒めていた。
- 自分が持っている物を、惜しみなく貸してあげていた。
- 相手の痛みが分かり、乱暴なことをしなくなっていた。
Q5. 社会的なルールの理解は?
- 公共の場(散歩先など)でのマナーを守ろうとしていた。
- 順番や待ち時間を守り、我慢することができた。
- 挨拶を自分から元気よく行っていた。
- 物の大切さを理解し、乱暴に扱わないようにしていた。
- 「約束」を守ることの大切さを理解していた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 春の自然(変化)への気づきは?
- 桜の蕾が膨らんでいく様子を、毎日観察していた。
- 虫たちが動き出したことに気づき、「起きたのかな」と言っていた。
- 雑草の花を見つけ、図鑑で名前を調べようとしていた。
- 日差しが暖かくなったことを感じ、薄着になりたがった。
- 春の風の匂いや音を感じ取っていた。
Q2. 数量・図形・文字への関心は?
- 時計の数字を読み、「3時だね」と言っていた。
- 自分の名前のひらがなを読み書きしようとしていた。
- 物の数を数え、「全部で〇個ある」と理解していた。
- 形(丸、三角、四角)を組み合わせて、絵を描いていた。
- カレンダーを見て、行事の日を楽しみにしていた。
Q3. 科学的な興味(観察・実験)は?
- 氷が溶ける様子や、影の動きなどを不思議がっていた。
- 磁石につくものとつかないものを探して分類していた。
- 色水を混ぜて、新しい色ができる実験を楽しんでいた。
- 植物の種を蒔き、芽が出るのを楽しみにしていた。
- 風の強さによって、風車の回り方が違うことに気づいていた。
Q4. 道具の適切な使用は?
- ハサミ、糊、テープなどを、用途に合わせて使い分けていた。
- 掃除道具(ほうき、ちりとり)を使い、掃除の真似をしていた。
- 楽器を正しく持ち、きれいな音を出そうとしていた。
- 遊具の正しい使い方を守り、安全に遊んでいた。
- 身の回りの道具(ハンカチ、ティッシュ)を適切に使っていた。
Q5. 空間や時間の認識は?
- 「昨日」「明日」などの時間概念を正しく使っていた。
- 「右」「左」を理解し、方向を示していた。
- 地図や迷路に興味を持ち、指で辿っていた。
- 「長い針が6になったら片付け」と、時計を見て行動していた。
- 自分の位置と友だちの位置関係を把握し、ぶつからないように動いていた。
💚言葉(やりとり・理解)
Q1. 会話の発展(論理的思考)は?
- 「~だから、~したい」と、理由をつけて話していた。
- 「もし~だったら」と、仮定の話をしていた。
- 相手の話を聞いて、適切な返答をしていた。
- 順序立てて、出来事を説明することができた。
- 丁寧語(です、ます)を使おうとしていた。
Q2. 語彙の豊かさと表現力は?
- 形容詞や副詞を使い、詳しく状況を説明していた。
- 気持ちを表す言葉(悔しい、ドキドキする)が増えた。
- しりとり遊びや、言葉遊びを楽しんでいた。
- 絵本の中の言葉を引用して、会話に使っていた。
- 自分の名前だけでなく、苗字も言えるようになった。
Q3. 文字への興味と読み書きは?
- 友だちの名前を文字で認識し、ロッカーを探していた。
- 自分の名前をなぞり書きしたり、真似して書いたりしていた。
- 絵本の文字を指で追いながら、読んでいるふりをしていた。
- 街中の看板の文字に興味を持ち、読もうとしていた。
- 手紙ごっこで、文字のようなものを書いて渡していた。
Q4. 物語の理解と創造は?
- 長いストーリーの絵本も、集中して聞いていた。
- 絵本の続きを想像して、お話を作っていた。
- 紙芝居を見て、感想を言葉で伝えていた。
- 自分で絵本を作り、友だちに読み聞かせていた。
- 物語の主人公になりきって、ごっこ遊びを展開していた。
Q5. コミュニケーションの広がりは?
- 異年齢の子(年長児など)とも、言葉でやり取りしていた。
- 担任以外の大人にも、自分から話しかけていた。
- 電話の応対の真似をして、敬語を使っていた。
- クイズを出し合い、言葉での遊びを楽しんでいた。
- 秘密話をして、友だちとの絆を深めていた。
💜表現(創造・感性)
Q1. 描画や制作の表現力は?
- 経験したこと(豆まき、雪遊び)を絵に描いて表現していた。
- 細かい部分(指、髪の毛、服の模様)まで描こうとしていた。
- 立体的な作品を作り、バランスを考えていた。
- 色の使い分けにこだわり、きれいに塗っていた。
- 廃材を組み合わせて、独創的な作品を作っていた。
Q2. 音楽やリズムの表現は?
- 曲の雰囲気に合わせて、強弱をつけて歌っていた。
- 楽器の合奏で、自分のパートを意識して演奏していた。
- 友だちと動きを合わせて、ダンスを踊っていた。
- 即興で歌を作り、楽しそうに歌っていた。
- 音楽鑑賞で、静かに聴き入る姿が見られた。
Q3. 劇遊びや身体表現は?
- 役になりきって、セリフを言ったり動いたりしていた。
- 友だちと協力して、劇を作り上げていた。
- 動物や乗り物の動きを、体全体で表現していた。
- 表情豊かに、役の気持ちを表現しようとしていた。
- 衣装や小道具を使って、ごっこ遊びを盛り上げていた。
Q4. 感性の育ちと感動体験は?
- 夕焼けを見て「きれいだね」と感動していた。
- 音楽を聴いて、「悲しい気持ちになる」と感じていた。
- 花の匂いや手触りを、言葉で表現していた。
- 美しいものや不思議なものに、心を動かされていた。
- 友だちの作品の良いところを見つけ、認めていた。
Q5. 創造的な遊びの展開は?
- 積み木で街を作り、ストーリーを持って遊んでいた。
- 砂場で川やダムを作り、水を流して実験していた。
- 身近な素材を使って、楽器やアクセサリーを作っていた。
- ルールを変えて、新しい遊びを考え出していた。
- 想像の世界を広げ、ファンタジーを楽しんでいた。



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