2歳児クラスの11月は、運動会などの大きな行事を経て、クラス全体が落ち着き、遊びが深まる「充実の秋」です。 寒暖差により体調を崩しやすい時期でもありますが、衣服の調節や手洗いなどの習慣を通して、自分の体を守る意識が育っていきます。
もくじ
11月の特徴と観察ポイント
クラスにとってどんな時期?
生活の流れが完全に定着し、子どもたちが「次は〇〇だね」と見通しを持って動けるようになります。個々の遊びから、友だちと言葉を交わしながら遊ぶ姿が増え、集団としてのまとまりが感じられる時期です。
子どもにとってどんな時期?
言葉の爆発期を迎え、「貸して」「いいよ」「やって」など、自分の思いを言葉で伝えようとします。手先が器用になり、ボタンやファスナーなどの身辺自立に挑戦したり、制作活動に集中したりする姿が見られます。秋の自然物(落ち葉や木の実)は、格好の遊び道具になります。
11月に特に観たい発達テーマ
- 言葉によるコミュニケーション(友だちとのやり取り、要求の言語化)
- 手指の巧緻性(衣服の着脱、箸への興味、制作)
- 秋の自然との関わり(収集、見立て、季節感)
- 社会性の芽生え(順番、交代、簡単なルール)
1. 前半・低月齢(2歳0ヶ月~2歳5ヶ月頃)
【特徴】 二語文での会話が増え、保育者や友だちとのやり取りを楽しみます。手先を使った遊び(シール貼り、紐通しなど)に集中し、身の回りのことを「自分で」やろうとする意欲が高まります。
🌿養護(生活・安心感)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食具(スプーン・フォーク)の使い方は?
- スプーンを下握り(鉛筆持ち)に持ち替えようとしていた。
- 左手を器に添えて、こぼさないように食べていた。
- 苦手な野菜も、小さくするとフォークで刺して食べていた。
- 食事の途中で遊びだすことが減り、座って食べられるようになった。
- 「おいしいね」と保育者と顔を見合わせて食べていた。
Q2. 衣服の着脱(上着・靴下)への意欲は?
- 寒くなり、上着を着せてもらう時に腕を通そうとしていた。
- 靴下を脱ぐ時、つま先を持って引っ張っていた。
- 帽子を自分で被り、鏡を見て確認していた。
- ファスナーを上げてもらうと、嬉しそうにしていた。
- 脱いだ服を自分のカゴに入れようとしていた。
Q3. 排泄(トイレトレーニング)の進み具合は?
- オムツが濡れると、「出た」とすぐに教えてくれた。
- 便座に座ることを嫌がらず、排泄できることが増えた。
- 尿意を感じて、モジモジして知らせていた。
- トイレで成功すると、自分で水を流そうとしていた。
- ズボンの上げ下ろしを、自分でやろうと頑張っていた。
Q4. 手洗い・うがいなどの衛生習慣は?
- 外から帰ると、袖をまくって手を洗おうとしていた。
- 水を口に含み、ペッと吐き出す練習をしていた。
- 泡石鹸の感触を楽しみ、手をこすり合わせていた。
- 鼻水が出ると気にして、ティッシュを持ってきていた。
- 咳が出る時、手で口を覆う真似をしていた。
Q5. 睡眠(午睡)の質とリズムは?
- 戸外でたくさん遊んだ日は、布団に入るとすぐに眠っていた。
- 途中で目が覚めても、トントンされると再入眠できた。
- 自分のタオルを顔に当て、安心して眠りについていた。
- 「ねんね」と言って、自分の布団の場所に行っていた。
- 目覚めた後、機嫌よく起き上がることができた。
💚情緒の安定(愛着・自己主張)
Q1. 自分の欲求(イヤイヤ)の表現は?
- 気に入らないことがあると、「イヤ!」と言葉で伝えていた。
- 抱っこしてほしい時に、両手を広げて甘えていた。
- 自分でやりたいのにできず、怒って泣いていた。
- 気持ちを受け止めると、落ち着いて遊びに戻った。
- 玩具の貸し借りができず、抱え込んで守ろうとしていた。
Q2. 保育者との愛着関係(安心感)は?
- 困ったことがあると、保育者の方を振り返って助けを求めた。
- 遊びの合間に保育者の所に戻り、膝に座って充電していた。
- 姿が見えなくなると探すが、声を聞くと安心して遊び続けた。
- 「見て」と何度も声をかけ、できたことを共感してほしがった。
- 抱っこされると体に力を預け、リラックスしていた。
Q3. 友だちへの関心や反応は?
- 友だちが遊んでいる様子を、じっと見て真似していた。
- 友だちが泣いていると、心配そうに顔を覗き込んでいた。
- 友だちの名前を呼び、関心を示していた。
- 「一緒」と言って、同じ玩具を持っていることを喜んでいた。
- 友だちが走ると、つられて一緒に走り出していた。
Q4. 探索への意欲と集中力は?
- 散歩先でドングリを見つけ、夢中で拾い集めていた。
- 部屋の隅々まで移動し、新しい発見を楽しんでいた。
- 一つの玩具に集中し、長時間遊び込む姿が見られた。
- 鏡に映る自分を見て、変な顔をして楽しんでいた。
- 箱の中身を出し入れし、何が入っているか確かめていた。
Q5. 気持ちの切り替えはできていますか?
- 泣いていても、好きな歌が聞こえると涙が止まった。
- 「ご飯だよ」と声をかけると、遊びを止めて集まってきた。
- 転んで泣いたが、「痛いの飛んでけ」のおまじないで笑った。
- 抱っこで落ち着くと、自分から降りて遊び始めた。
- 窓の外の景色を見ることで、気分転換ができていた。
🌸五領域(感覚・探索)
🩵健康(身体機能・運動)
Q1. 歩行・走行の安定感は?
- 園庭の凸凹道を、転ばずにしっかりと走っていた。
- 両手を振って小走りをし、落ち葉を追いかけていた。
- 散歩中、保育者と手を繋いで長い距離を歩くことができた。
- 段差の前で一度止まり、足元を確認して降りていた。
- 坂道を登ったり下りたりして、足の力をつけていた。
Q2. 手指の操作(つまむ・通す)は?
- 紐通しに集中し、穴に紐を通そうと真剣な表情だった。
- シールを台紙から剥がし、画用紙に貼ることを楽しんでいた。
- ペットボトルのキャップを回して開けようとしていた。
- クレヨンを握りしめ、力強くグルグルと描いていた。
- 洗濯バサミをつまんで、開閉する感触を楽しんでいた。
Q3. 全身運動(登る・くぐる)の様子は?
- 滑り台の階段を、手すりを持って一段ずつ登っていた。
- 太鼓橋(アーチ型遊具)の下をくぐったり、登ろうとしたりしていた。
- コンビカーに乗って、両足で地面を蹴って進んでいた。
- マットの山を手足を使ってよじ登り、頂上で得意げな顔をしていた。
- トンネルの中をハイハイで進み、出口で「ばあ」と顔を出していた。
Q4. バランス感覚や体幹の発達は?
- 平均台の上を、保育者と手を繋いで渡っていた。
- 音楽に合わせて、その場でジャンプしようとしていた。
- 片足立ちをしようとして、フラフラしながらも楽しんでいた。
- マットの上でゴロゴロ転がり、全身運動を楽しんでいた。
- 抱っこでぐるぐる回ると、目を回して喜んでいた。
Q5. 危険回避の意識は?
- 友だちとぶつかりそうになり、避けていた。
- 「ストップ」の声かけで、立ち止まることができた。
- 高いところから飛び降りる時、着地場所を確認していた。
- 転んだ時、手をついて顔を守っていた。
- 「危ない」と声をかけると、手を止めて保育者を見ていた。
🧡人間関係(人への興味)
Q1. 友だちとの関わり(並行遊び)は?
- 友だちの隣で同じ遊びをし、時々顔を見合わせて笑っていた。
- 砂場でそれぞれ山を作り、道具を貸し借りしていた。
- 友だちが走ると、つられて一緒に走り出していた。
- 「貸して」と言えずに、無言で手を出して取ろうとしていた。
- 友だちの名前を呼び、気を引こうとしていた。
Q2. 物の取り合いやトラブルは?
- 玩具を取られると泣いて怒り、保育者に訴えていた。
- 「貸して」と言われたが、まだ貸したくなくて背中を向けた。
- トラブルの後、保育者が仲立ちすると「ごめんね」と頭を下げた。
- 自分の玩具を守ろうとして、「ダメ!」と強い口調で言っていた。
- 友だちが使っている玩具に興味を持ち、じっと見ていた。
Q3. 保育者とのやり取り遊びは?
- 追いかけっこをして、「待て待て」と言われると喜んで逃げていた。
- 「どうぞ」「ありがとう」と、おままごとのやり取りを楽しんでいた。
- 「いないいないばあ」をして、保育者を驚かせようとしていた。
- 絵本を持ってきて、膝の上で読んでほしがった。
- 手遊びを一緒にして、楽しさを共有していた。
Q4. 他者への優しさの芽生えは?
- 泣いている友だちを見て、心配そうに顔を覗き込んでいた。
- 転んだ友だちに「大丈夫?」と声をかけようとしていた。
- 友だちに玩具を「どうぞ」と渡す姿が見られた。
- 友だちの頭をなでて、いいこいいこしていた。
- 保育者が手伝ってくれた時、ニコッと笑ってお礼をしていた。
Q5. 集団でのルール理解は?
- 手洗いの順番待ちで、友だちの後ろに並んでいた。
- 絵本の読み聞かせが始まると、座って見ていた。
- 給食の歌に合わせて、手を叩いていた。
- 「お片付け」の声かけで、玩具を箱に戻していた。
- 散歩の時、友だちと手を繋ごうとしていた。
💛環境(自然・物・探索)
Q1. 秋の自然(落ち葉・木の実)への反応は?
- 落ち葉を拾い、カサカサする音や感触を楽しんでいた。
- ドングリを見つけ、小さな手でしっかりと握りしめていた。
- 落ち葉を舞い上げて、ヒラヒラ落ちる様子を見ていた。
- 赤や黄色の葉っぱを見て、「きれい」と言っていた。
- 散歩中に見つけた松ぼっくりを、大事そうにポケットに入れていた。
Q2. 玩具の操作や仕組みへの興味は?
- 車の玩具を走らせ、タイヤが回る様子を見ていた。
- 重ねるカップを積み上げたり、倒したりして遊んでいた。
- 音の鳴る玩具を振り、リズムを楽しんでいた。
- 箱の蓋を開け閉めし、中が見え隠れするのを喜んでいた。
- ボタンを押すと音がすることに気づき、何度も押していた。
Q3. 探索行動の広がりは?
- 園庭の隅にある植木鉢の下を覗き込んでいた。
- 砂場の砂を掘り、何が出てくるか探していた。
- 鏡に映る自分の姿に興味を持ち、裏側を見ようとしていた。
- カーテンの裏に隠れて、景色が変わるのを楽しんでいた。
- 散歩中に犬を見つけ、「ワンワン」と指差していた。
Q4. 音や光への反応は?
- ピアノの音が聞こえると、体を揺らして反応していた。
- 救急車のサイレン音を聞き、窓の外を探していた。
- 影踏み遊びをして、自分の影が動くのを不思議がっていた。
- 木漏れ日が揺れるのを、手で捕まえようとしていた。
- 玩具同士をぶつけて、音が出るのを楽しんでいた。
Q5. 空間認識(入る・くぐる)は?
- ダンボール箱に入り、電車ごっこを楽しんでいた。
- 机の下をくぐり抜け、狭い場所の感覚を楽しんでいた。
- フラフープの中に入り、自分の陣地にしていた。
- テントの中から外を覗き、視界の変化を喜んでいた。
- 隙間を見つけて、通り抜けられるか試していた。
💚言葉(発声・理解)
Q1. 二語文の出現や語彙の広がりは?
- 「マンマ、ちょうだい」「ワンワン、いた」など、二語文を話していた。
- 「ブーブー(車)」「アッパ(靴)」など、名詞が増えてきた。
- 「あった!」「ないない」など、状況に合わせて言葉を使っていた。
- 自分の名前を呼ばれると、「〇〇ちゃん」と言おうとしていた。
- 「アツイ」「イタイ」など、感覚を言葉で伝えていた。
Q2. 指示の理解と行動は?
- 「おいで」と言うと、嬉しそうに近寄ってきた。
- 「ポイして」と言うと、ゴミ箱に捨てに行っていた。
- 「帽子持ってきて」と言うと、自分のロッカーに向かっていた。
- 「座って」と言うと、椅子に座ることができた。
- 名前を呼ばれると、「はーい」と手を挙げて返事をしていた。
Q3. 指差しや身振りでのコミュニケーションは?
- 欲しいものを指差し、「これ」と要求していた。
- 「バイバイ」と言いながら、手を振っていた。
- 飛行機を見つけて指差し、「アッ!」と教えてくれた。
- 首を振って「イヤイヤ」をし、拒否の気持ちを伝えていた。
- 「おいしい」と聞くと、ほっぺたを叩くポーズをしていた。
Q4. 歌や手遊びの言葉は?
- 「どんぐりころころ」などの歌を、語尾だけ一緒に歌っていた。
- 手遊びの歌詞に合わせて、手を動かそうとしていた。
- 絵本のフレーズを覚え、繰り返し言っていた。
- リズムに合わせて、「トントン」などと言っていた。
- 好きな歌が流れると、体を揺らして口ずさんでいた。
Q5. 模倣発語(オウム返し)は?
- 「きれいだね」と言うと、「キレー」と真似していた。
- 動物の鳴き声を真似して、「モーモー」と言っていた。
- 挨拶の言葉を聞いて、口を動かしていた。
- 友だちの名前を呼ぶ真似をしていた。
- 保育者の言葉を真似して、確認していた。
💜表現(感情・感性)
Q1. 音楽やリズムへの反応は?
- ピアノの音が聞こえると、手を叩いて反応していた。
- 音楽に合わせて屈伸し、リズムを感じていた。
- 「キラキラ」の手の動きを真似て、頭の上で手を振っていた。
- 楽器を鳴らして、音が出ることを喜んでいた。
- 曲が終わると、「もう一回」とリクエストしていた。
Q2. 描画(なぐり描き)の様子は?
- クレヨンを握り、力強く点を打ったり線を引いたりしていた。
- 描いた線を見て、「アー!」と声を上げていた。
- 色を変えることを楽しみ、次々と持ち替えていた。
- 紙からはみ出るほど、ダイナミックに腕を動かしていた。
- 描いたものを指差し、「ママ」と言って見立てていた。
Q3. ごっこ遊び(見立て)の芽生えは?
- ブロックを耳に当て、「もしもし」と電話の真似をしていた。
- コップで飲む真似をして、「プハー」と言っていた。
- 布を被って「オバケ」になりきっていた。
- 食べ物を保育者の口に運び、食べさせる真似をしていた。
- 箱を車に見立てて、押して歩いていた。
Q4. 全身を使った感情表現は?
- 嬉しい時に飛び跳ねて、全身で喜びを表していた。
- 悔しい時に床に寝転がり、手足をバタバタさせていた。
- 驚いた時に目を見開き、口を開けていた。
- 楽しい時に保育者に抱きつき、興奮を伝えていた。
- 悲しい時に涙を流し、助けを求めていた。
Q5. 素材や感触への反応は?
- 粘土を指でつんつん触り、感触を確かめていた。
- 新聞紙をビリビリ破り、音や感触の変化に笑っていた。
- 砂の感触を楽しみ、手で握ったり落としたりしていた。
- シールが手にくっつくのを不思議そうに見ていた。
- 落ち葉を握りしめ、カサカサする音を楽しんでいた。
2. 後半・高月齢(2歳6ヶ月~2歳11ヶ月頃)
【特徴】 手先が器用になり、ボタンやファスナーなどの複雑な着脱に挑戦します。言葉でのコミュニケーションが活発になり、「貸して」「いいよ」などのやり取りを通して友だちと遊ぶ楽しさを感じます。
🌿養護(生活・自我)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食事(食具・マナー)の自立度は?
- 箸に興味を持ち、使ってみようとしていた。
- スプーンを下握り(鉛筆持ち)で持ち、上手に食べていた。
- こぼさずに食べようと、お皿に顔を近づけていた。
- 「おいしいね」と友だちと言い合いながら、楽しく食事をしていた。
- 食後の口拭きタオルを使い、自分で口の周りを拭いていた。
Q2. 衣服の着脱(ボタン・前後)への挑戦は?
- 大きめのボタンを、時間をかけて自分で留めることができた。
- ズボンの前後を確認して、正しく履こうとしていた。
- 上着のファスナーを上げようと、つまんで集中していた。
- 脱いだ服を畳んで、自分のカゴにしまおうとしていた。
- 「自分でやる!」と言って、手伝いを断り最後まで頑張っていた。
Q3. 排泄(トイレトレーニング)の進み具合は?
- 「オシッコ出る」と言葉で伝え、トイレに行けていた。
- 便座に座って排尿に成功し、「出たよ!」と教えてくれた。
- 排泄後、自分でお尻を拭こうとしていた(仕上げは保育者)。
- 遊びを中断してトイレに行けるようになり、失敗が減った。
- トイレのスリッパをきれいに揃えていた。
Q4. 健康管理(うがい・鼻かみ)への意識は?
- 外から帰ると、自分から水道に行って手を洗っていた。
- 「ブクブクうがい」をして、水を吐き出そうとしていた。
- 鼻水が出ると、ティッシュを取って自分で鼻をかんでいた。
- 汗をかいたことに気づき、「着替える」と言っていた。
- 咳が出ると、手で口を覆う仕草をしていた。
Q5. 休息と体調の自己管理は?
- 遊び疲れると、自分で静かな場所で絵本を見て休んでいた。
- 「ねむい」と言葉で伝え、布団に行こうとしていた。
- 喉が渇くと「お茶」と言って、水分補給を求めていた。
- 自分のパジャマに着替え、布団を掛けようとしていた。
- 体調が悪い時、「ここ痛い」と具体的に伝えていた。
💚情緒の安定(自己主張・葛藤)
Q1. 自我の表現(イヤイヤ)とコントロールは?
- 自分の意見をはっきりと言葉で伝え、主張していた。
- 我慢が必要な場面で、「あとでね」と言われると待つことができた。
- 失敗しても「もう一回」と粘り強く挑戦していた。
- 気持ちを受け止めてもらうと、すぐに落ち着いて切り替えた。
- 玩具を取られると、怒って「ダメ!」と言い返していた。
Q2. 友だちとの関係での情緒は?
- 友だちと喧嘩しても、「ごめんね」「いいよ」で仲直りできた。
- 友だちが泣いていると心配し、ティッシュを持ってきていた。
- 自分の思い通りにならず泣いたが、理由を話すと納得した。
- 友だちに優しくされて、嬉しそうな顔をしていた。
- 友だちと一緒にいることで、安心感を得ているようだった。
Q3. 甘えと自立のバランスは?
- 基本的には自分でやるが、疲れると「やって」と甘えていた。
- 抱っこしてほしい時に、素直に言葉で伝えていた。
- 困った時は保育者を頼り、解決しようとしていた。
- 登園時の別れ際、笑顔で手を振って送り出していた。
- 遊びに夢中になり、保育者から離れて長時間過ごしていた。
Q4. 自信や達成感の表現は?
- ボタンが留められた時に、「できた!」と誇らしげに見せてくれた。
- 難しいパズルが完成すると、拍手して達成感を味わっていた。
- トイレで成功した時、得意げな顔をしていた。
- 友だちに「すごいでしょ」と自慢していた。
- 褒められると照れながらも、やる気を見せていた。
Q5. 新しい環境や変化への適応は?
- 運動会の練習などに、期待を持って参加していた。
- 新しい遊具に興味を持ち、積極的に挑戦していた。
- 実習生や新しい先生にも、すぐに慣れて遊んでいた。
- 部屋の模様替えに気づき、「変わった」と教えてくれた。
- 予定の変更があっても、説明を聞いて納得していた。
🌸五領域(行動・意欲)
🩵健康(運動・活動)
Q1. 走る・跳ぶなどの調整能力は?
- 走る速度を調節し、急停止や急カーブができた。
- 友だちとぶつからないように、相手を避けて走れた。
- 両足ジャンプ(グーパージャンプ)ができるようになった。
- 片足立ちで数秒間バランスを取ることができた。
- 高いところから飛び降りて、膝を使って着地していた。
Q2. 遊具を使った運動遊びは?
- ジャングルジムのてっぺんまで登れるようになった。
- 三輪車をこいで、スピードを出して走っていた。
- 鉄棒で「豚の丸焼き」のポーズをとっていた。
- 砂場で大きな山を作り、トンネルを掘って貫通させていた。
- ボールを上投げしたり、キャッチしようとしていた。
Q3. 散歩での歩行や交通ルールは?
- 友だちと手を繋ぎ、列を崩さずに歩くことができた。
- 横断歩道で手を挙げ、左右を確認していた。
- 長い距離を歩いても、「疲れた」と言わずに頑張っていた。
- 「白い線の中を歩くよ」という約束を守っていた。
- 信号の色を見て、「青だから進めるね」と言っていた。
Q4. 手指の巧緻性(道具の使用)は?
- クレヨンや筆を鉛筆持ち(三指)で持とうとしていた。
- ハサミを一回切りし、線に沿って切ろうとしていた。
- 洗濯バサミをつまんで開き、紙を挟んで遊んでいた。
- 紐通しやビーズ通しなど、細かい作業に集中していた。
- パズルやブロックを複雑に組み立てることができた。
Q5. 危険回避や安全への意識は?
- 危険な場所(高いところ)を認識し、慎重に行動していた。
- 友だちのしている危険な行為を「ダメだよ」と注意していた。
- ハサミを使う時、座って集中して扱っていた。
- ドアの開閉時に、指を挟まないように確認していた。
- 転んだ時、すぐに手をついて顔を守っていた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. 友だちとの協同的な遊びは?
- 「かけっこしよう」と誘い合い、ルールのある遊びを楽しんでいた。
- 砂場で大きな山を作り、役割分担をして協力していた。
- ブロックで一つの街を作り、イメージを共有していた。
- 「だるまさんが転んだ」を、友だち同士で楽しんでいた。
- 手を繋いで輪になり、「かごめかごめ」をしていた。
Q2. 言葉による解決(貸し借り・トラブル)は?
- 「貸して」「いいよ」「あとでね」のやり取りがスムーズだった。
- 玩具を取られても、言葉で「返して」と言っていた。
- 順番を守れない友だちに、「並んで」と教えていた。
- 自分の気持ちを言葉で伝え、相手の話も聞こうとしていた。
- 喧嘩の後、「ごめんね」と言って仲直りしていた。
Q3. ごっこ遊び(役割)の発展は?
- 「私はお母さん」「僕はお父さん」と役割を決めて遊んでいた。
- 病院ごっこで、「お腹痛いですか?」「薬飲みましょう」と会話していた。
- お店屋さんごっこで、レジスターを使って会計の真似をしていた。
- 電車ごっこで、車掌とお客さんになりきっていた。
- 友だちのアイデアを取り入れ、遊びを展開させていた。
Q4. 他者への思いやりや共感は?
- 泣いている友だちに「どうしたの?」と声をかけ、頭をなでていた。
- 年下の子が転んだ時、助け起こしてあげていた。
- 友だちが褒められていると、一緒に喜んでいた。
- 自分の大切なお菓子(玩具)を、友だちに分けてあげていた。
- 困っている友だちがいると、保育者に知らせに来ていた。
Q5. 集団でのルール理解は?
- 「よーいドン」の合図で走り出し、フライングせずに待てていた。
- 椅子取りゲームのルールを理解し、負けても泣かずに応援していた。
- 順番待ちの列に並び、抜かさずに待てていた。
- 片付けの時間になると、みんなで協力して片付けていた。
- 話を聞く時に、お喋りを止めて注目していた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 秋の自然(色・形)への興味は?
- 色づいた葉っぱを見て、「赤!」「黄色!」と言って喜んでいた。
- ドングリを拾い集め、大きさや形を比べていた。
- 虫(バッタ、コオロギ)を見つけ、じっと観察していた。
- 落ち葉をカサカサ踏み、音を楽しんでいた。
- 「大きい葉っぱ」「小さい葉っぱ」と言って比べていた。
Q2. 数量・形・色への認識は?
- 「1、2、3…」と10まで数えることができた。
- 「3個ちょうだい」と言うと、数えて渡してくれた。
- 「赤い車」「青い服」など、色と物を組み合わせて言っていた。
- 三角と四角を組み合わせて、「お家」を作っていた。
- 時計の針を見て、「長い針が上になったら」と時間を意識していた。
Q3. 文字やマークへの関心は?
- 自分の名前の文字(ひらがな)を認識し、指差していた。
- 絵本の中の知っている文字を見つけて読んでいた。
- 友だちのマークを覚え、「これ〇〇ちゃんの」と教えてくれた。
- 街中の看板を見て、「あれ何て書いてあるの?」と聞いていた。
- 自分の持ち物に名前が書いてあるか確認していた。
Q4. 道具の操作や仕組みへの興味は?
- ハサミや糊などの道具を、目的に合わせて使っていた。
- 鍵の開け閉めに興味を持ち、仕組みを理解しようとしていた。
- 時計の針が動く様子をじっと観察していた。
- 楽器の鳴らし方を工夫し、音色の変化を楽しんでいた。
- 磁石がつく場所とつかない場所を探して遊んでいた。
Q5. 整理整頓や物の管理は?
- 玩具の片付け場所を理解し、種類ごとに分けてしまっていた。
- 自分のロッカーの中をきれいに整頓しようとしていた。
- 脱いだ靴を揃えて靴箱に入れていた。
- 落ちているゴミを拾い、ゴミ箱に捨てていた。
- 友だちが片付けていないと、手伝ってあげていた。
💚言葉(やりとり・理解)
Q1. 会話(多語文)の広がりは?
- 「今日、ママと公園行ったよ」など、過去の出来事を話していた。
- 「これ、どうやってやるの?」と、方法を尋ねていた。
- 「だって、〇〇だから」と、理由を説明しようとしていた。
- 友だちとのお喋りが弾み、楽しそうに笑い合っていた。
- 大人びた口調を真似して話し、周囲を笑わせていた。
Q2. 「なんで?」「どうして?」の質問期は?
- 「なんで空は青いの?」「これなあに?」と頻繁に質問していた。
- 知らない言葉を聞くと、「それどういう意味?」と聞いていた。
- 物の名前だけでなく、機能や理由を知りたがっていた。
- 納得するまで質問を繰り返し、知識を深めていた。
- 保育者の説明を聞いて、「そうなんだ」と頷いていた。
Q3. 自分の名前や相手の名前は?
- フルネームで自分の名前をはっきり言えるようになった。
- クラス全員の名前を覚え、呼ぶことができた。
- 家族の名前(パパ、ママ以外)も言えるようになった。
- 「僕」「私」という一人称を使い始めていた。
- 先生の名前を呼び、「先生、見て」と言っていた。
Q4. 物語やイメージの言語化は?
- 絵本の内容を覚えて、自分なりの言葉で読んでいた。
- 描いた絵について、「ここは〇〇で…」と詳しく説明していた。
- ごっこ遊びの設定を言葉で説明し、友だちと共有していた。
- 自分の作った物語を、楽しそうに話していた。
- 歌の歌詞を間違えずに歌えるようになった。
Q5. 挨拶や社会的な言葉は?
- 朝、「おはようございます」と元気に挨拶していた。
- 帰る時、「さようなら、また明日」と言っていた。
- 何かしてもらった時、「ありがとう」と自然に言えていた。
- ぶつかった時、「ごめんね」とすぐに謝っていた。
- 食事の前後、「いただきます」「ごちそうさま」を言っていた。
💜表現(創造・感性)
Q1. 描画(見立てから描写へ)の変化は?
- 顔から手足が出る「頭足人」を描けるようになった。
- 家族の顔を描き、特徴を捉えようとしていた。
- 閉じた丸を描き、その中に色を塗ろうとしていた。
- 「チューリップ」など、具体的な形を描こうとしていた。
- 複数の色を使って、カラフルな絵を描いていた。
Q2. 制作活動(ハサミ・糊)の様子は?
- ハサミで一回切りした紙を、糊で貼って「ピザ」を作っていた。
- 折り紙を折って、「犬」や「飛行機」を作ろうとしていた。
- 廃材(空き箱など)を使って、立体的な作品を作っていた。
- 粘土で「お弁当」を作り、具材を細かく表現していた。
- 完成した作品を大事にし、壊れないように扱っていた。
Q3. 音楽やリズム表現は?
- 曲に合わせて、友だちと列になって行進していた。
- 歌詞の意味を理解し、感情を込めて歌っていた。
- 楽器を使って、合奏のようなことを楽しんでいた。
- 自分で振付を考え、曲に合わせて踊っていた。
- リトミックで、即時反応(音が止まったら止まる)ができていた。
Q4. 劇遊び・表現遊びへの興味は?
- 「大きなカブ」ごっこで、友だちと繋がって引っ張っていた。
- 動物になりきって、「ガオー」と鳴きまねをしていた。
- ヒーローのポーズを決め、なりきって遊んでいた。
- 絵本の登場人物になりきり、セリフを言っていた。
- 運動会のダンスを覚えて、友だちと見せ合っていた。
Q5. 感情や感性の深まりは?
- 綺麗な花を見て「かわいいね」と感動していた。
- 友だちが泣いていると、悲しい顔をして寄り添っていた。
- できた喜びを全身で表現し、自信に満ちた顔をしていた。
- 悔し涙を流し、「次は負けない」という気持ちを見せていた。
- 面白いことを見つけ、友だちと共有して大笑いしていた。



コメント