2歳児クラスの10月は、秋の気候の中で体を動かすことが気持ちよくなり、運動能力が一段と高まる時期です。 運動会などの行事を経験することで、集団の中での自分の役割を意識し始めたり、「自分でできた!」という達成感を味わったりすることで、大きく自我が育ちます。
10月の特徴と観察ポイント
クラスにとってどんな時期?
運動会や遠足などの大きな行事が予定され、クラスの一体感や目標を持つ楽しさを経験します。活動内容が複雑になるため、ルールや集団行動への理解を促し、達成感を共有する機会を大切にする必要があります。
子どもにとってどんな時期?
秋の自然物(ドングリ、色づいた葉)を拾い集めるなどの探索活動が活発になります。衣服の調整や着脱、排泄など、生活面での自立が大きく進みます。「友だちと一緒」が楽しくなり、簡単なルールのある遊びにも挑戦し始めます。
10月に特に観たい発達テーマ
- 行事を通じた達成感と自信(「走れた」「踊れた」の喜び)
- 秋の自然物を使った遊び(収集、分類、見立て)
- 衣服の調整(暑い・寒いの認識と着脱の自立)
- 協同遊びへの移行(友だちの意識、言葉での交渉)
1. 前半・低月齢(2歳0ヶ月~2歳5ヶ月頃)
【特徴】 運動会などへの参加を通じて、集団の中で体を動かす楽しさを知ります。二語文が定着し、自分の気持ちや要求を言葉で伝えようとする努力が見られます。
🌿養護(生活・安心感)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食欲の秋、食事量や食べ方は?
- 涼しくなり食欲が増し、給食を完食することが増えた。
- スプーンやフォークを下握り(鉛筆持ち)で持ち、こぼさずに食べようとしていた。
- 苦手なものも、一口だけは頑張って食べていた。
- 「美味しい」と言って、おかわりを要求していた。
- 食事中に席を立たず、座って最後まで食べられた。
Q2. 排泄(トイレトレーニング)の進み具合は?
- 「チッチ出た」と事後報告が増え、排泄の感覚を意識し始めた。
- トイレに誘うと嫌がらずに行き、座って排尿できることがあった。
- 遊びに夢中だと失敗するが、すぐに着替えを求めていた。
- ズボンやパンツを一人で引き上げようとしていた。
- 友だちの成功を見て、「私もやる」と意欲を示していた。
Q3. 衣服の着脱(暑い・寒い)の調整は?
- 汗をかくと「暑い」と言って、上着を脱ごうとしていた。
- 寒い時は上着や帽子を指差し、着せてもらうのを待っていた。
- ズボンを足元までおろす、引き上げるなど、着脱の一部ができた。
- 脱いだ服を畳もうと、広げていた。
- 靴下を自分で履こうと、一生懸命指先を使っていた。
Q4. 睡眠(午睡)の質とリズムは?
- 運動会練習で疲労し、布団に入るとすぐに寝息を立てていた。
- 途中で目が覚めても、自分で再入眠できることが増えた。
- 目覚めが良く、自分で布団から出てきていた。
- 自分の場所を覚え、静かに横になることができた。
- 眠い時に「ねんね」と言葉で伝え、休息を求めていた。
Q5. 健康管理(手洗い・衛生)の意識は?
- 戸外遊びから帰ると、保育者の真似をして手を洗おうとしていた。
- 鼻水が出ると、ティッシュを取って自分で拭こうとしていた。
- 咳が出た時、口を手で覆う真似をしていた。
- 喉が渇くと、自分でコップを持って水分補給していた。
- 身体の変調(「痛い」など)を指差しや言葉で訴えた。
💚情緒の安定(愛着・達成感)
Q1. 行事(運動遊び)への取り組みと達成感は?
- かけっこでゴールまで走りきり、満面の笑顔で喜んでいた。
- ダンスの振りを最後まで真似てやり遂げ、満足そうだった。
- 拍手されると誇らしげに胸を張り、自信をつけていた。
- 失敗しても「もう一回」と再挑戦しようとしていた。
- 友だちと一緒の行動が楽しく、笑顔が増えた。
Q2. 自分の欲求(イヤイヤ)の表現は?
- 自分の意見を言葉で伝え、主張していた。
- 嫌なことがあると「イヤ!」と言い、時には手や足が出ることもあった。
- 自分でやりたいのにできず、葛藤して泣いていた。
- 気持ちを受け止めてもらうと、落ち着いて次の行動に移れた。
- 玩具の貸し借りができず、抱え込んで守ろうとしていた。
Q3. 保育者との愛着関係(安心感)は?
- 遊びの合間に保育者と目を合わせ、安心を確認していた。
- 困ったことがあると、保育者の服を引っ張って知らせた。
- 抱っこされると体に力を預け、リラックスしていた。
- 登園時、笑顔で手を振って別れることができた。
- 「見て」と何度も声をかけ、共感を求めていた。
Q4. 友だちへの興味や反応は?
- 友だちが遊んでいる様子を、じっと見て真似していた。
- 友だちが泣いていると、心配そうに顔を覗き込んでいた。
- 友だちの名前を呼び、関心を示していた。
- 友だちと手が触れると、ニコッと笑っていた。
- 友だちが持っている玩具が欲しくなり、指差していた。
Q5. 気持ちの切り替えはできていますか?
- 泣いていても、「ドングリ拾いに行こう」と誘うと涙が止まった。
- 遊びの切り上げ時にぐずったが、手洗いに誘うと動けた。
- 好きな手遊びが始まると、真似をして参加していた。
- 転んで泣いたが、すぐに立ち上がり遊びに戻った。
- 抱っこで落ち着くと、自分から降りて遊び始めた。
🌸五領域(感覚・探索)
🩵健康(身体機能・運動)
Q1. 走る・跳ぶなどの調整能力は?
- 園庭の凸凹道を、転ばずにしっかりと走っていた。
- 両足を揃えて、その場でジャンプできるようになった。
- ボールを両手で持ち、前方に投げようとしていた。
- 散歩中、長い距離を歩いても疲労を訴えなかった。
- 走っている途中で、急に止まることができた。
Q2. 遊具への挑戦意欲は?
- 滑り台の階段を、手すりを持って登り降りしていた。
- 鉄棒にぶら下がり、足を浮かせて遊んでいた。
- 砂場の枠の上を、バランスを取りながら歩こうとしていた。
- コンビカーに乗って、足で地面を蹴って進んでいた。
- 網の遊具を、手を使いながら登ろうとしていた。
Q3. 手指の操作(つまむ・貼る)は?
- ドングリや小さな石を、指先でつまんで集めていた。
- シールを台紙から剥がし、紙に貼ることを楽しんでいた。
- 洗濯バサミをつまんで、開閉する感触を楽しんでいた。
- クレヨンを握りしめ、力強く線や点を描いていた。
- 糊を指につけ、紙を貼ろうとしていた。
Q4. 身体感覚(リズム・バランス)は?
- 音楽に合わせて、屈伸や足踏みをしてリズムをとっていた。
- 平均台の上を、保育者と手を繋いで渡っていた。
- 自分で考えた動きで、ダンスの真似をしていた。
- マットの上でゴロゴロ転がり、全身運動を楽しんでいた。
- 片足立ちをしようとして、フラフラしながらも楽しんでいた。
Q5. 危険回避の意識は?
- 友だちとぶつかりそうになり、避けていた。
- 「ストップ」の声かけで、立ち止まることができた。
- 高いところから飛び降りる時、着地場所を確認していた。
- 転んだ時、手をついて顔を守っていた。
- 「危ない」と声をかけると、手を止めて保育者を見ていた。
🧡人間関係(人への興味)
Q1. 友だちへの関心(並行遊び)は?
- 友だちの隣で同じ遊びをし、時々顔を見合わせて笑っていた。
- 砂場でそれぞれ山を作り、道具を貸し借りしていた。
- 友だちが走ると、つられて一緒に走り出していた。
- 「一緒」と言って、同じ玩具を持っていることを喜んでいた。
- 友だちの名前を呼び、関心を示していた。
Q2. 物の取り合いやトラブルは?
- 友だちの玩具が欲しくて、無言で手が出てしまうことがあった。
- 玩具を取られると泣いて怒り、保育者に訴えていた。
- 「貸して」と言われたが、まだ貸したくなくて背中を向けた。
- トラブルの後、保育者が仲立ちすると「ごめんね」と頭を下げた。
- 自分の玩具を守ろうとして、「ダメ!」と強い口調で言っていた。
Q3. 保育者とのやり取り遊びは?
- 追いかけっこをして、「待て待て」と言われると喜んで逃げていた。
- 「どうぞ」「ありがとう」と、おままごとのやり取りを楽しんでいた。
- 「いないいないばあ」をして、保育者を驚かせようとしていた。
- 絵本を持ってきて、膝の上で読んでほしがった。
- 手遊びを一緒にして、楽しさを共有していた。
Q4. 他者への優しさの芽生えは?
- 泣いている友だちを見て、心配そうに顔を覗き込んでいた。
- 転んだ友だちに「大丈夫?」と声をかけようとしていた。
- 友だちに玩具を「どうぞ」と渡す姿が見られた。
- 友だちの頭をなでて、いいこいいこしていた。
- 保育者が手伝ってくれた時、ニコッと笑ってお礼をしていた。
Q5. 集団でのルール理解は?
- 運動会の練習(かけっこ)で、名前を呼ばれると返事をしていた。
- 絵本の読み聞かせが始まると、座って見ていた。
- 手洗いの順番待ちで、友だちの後ろに並んでいた。
- 給食の歌に合わせて、手を叩いていた。
- 「お片付け」の声かけで、玩具を箱に戻していた。
💛環境(自然・物・探索)
Q1. 秋の自然(色・形)への興味は?
- 色づいた葉っぱを見て、「赤!」「黄色!」と言って喜んでいた。
- ドングリを拾い集め、手のひらで感触を楽しんでいた。
- 虫(バッタ、コオロギ)を見つけ、じっと観察していた。
- 落ち葉をカサカサ踏み、音を楽しんでいた。
- 「大きい葉っぱ」「小さい葉っぱ」と言って比べていた。
Q2. 玩具の操作や仕組みへの関心は?
- ミニカーを走らせ、タイヤが回る様子を見ていた。
- 重ねるカップを高く積み上げ、倒れる音や様子を喜んでいた。
- パズルがはまらない時、向きを変えて試行錯誤していた。
- 音の鳴る玩具を振り、リズムを変えて試していた。
- 蓋を開け閉めし、中身が出し入れできることを確認していた。
Q3. 探索行動の広がりは?
- 園庭の植木鉢の下を覗き込み、ダンゴムシを探していた。
- 砂場の砂を深く掘り、湿った砂が出てくるのを楽しんでいた。
- 鏡に映る自分の姿に興味を持ち、変な顔をして遊んでいた。
- 部屋の隅々まで歩き回り、新しい発見を楽しんでいた。
- 散歩中に飛行機の音を聞き、空を見上げて探していた。
Q4. 色や形、大きさへの気づきは?
- 「赤」「青」など、色の名前を言おうとしていた。
- 丸や四角の形合わせパズルを、形を見てはめていた。
- 「大きい」「小さい」と言って、ボールのサイズを比べていた。
- 同じ色のブロックを集めて、並べて遊んでいた。
- 「いっぱい」と言って、たくさんのドングリを見せてくれた。
Q5. 身近な環境(マーク・場所)の理解は?
- 自分のマークを覚え、靴箱やロッカーを探していた。
- 「お外行くよ」と言うと、帽子のある場所へ向かっていた。
- 手洗い場の場所を知り、自分で行こうとしていた。
- 片付けの時間に、玩具を元の箱に戻そうとしていた。
- 給食の準備が始まると、自分の椅子に座って待っていた。
💚言葉(発声・理解)
Q1. 二語文の出現や語彙の広がりは?
- 「マンマ、ちょうだい」「ワンワン、いた」など、二語文を話していた。
- 「ブーブー(車)」「アッパ(靴)」など、名詞が増えてきた。
- 「あった!」「ないない」など、状況に合わせて言葉を使っていた。
- 自分の名前を呼ばれると、「〇〇ちゃん」と言おうとしていた。
- 「アツイ」「イタイ」など、感覚を言葉で伝えていた。
Q2. 指示の理解と行動は?
- 「おいで」と言うと、嬉しそうに近寄ってきた。
- 「ポイして」と言うと、ゴミ箱に捨てに行っていた。
- 「帽子持ってきて」と言うと、自分のロッカーに向かっていた。
- 「座って」と言うと、椅子に座ることができた。
- 名前を呼ばれると、「はーい」と手を挙げて返事をしていた。
Q3. 指差しや身振りでのコミュニケーションは?
- 欲しいものを指差し、「これ」と要求していた。
- 「バイバイ」と言いながら、手を振っていた。
- 飛行機を見つけて指差し、「アッ!」と教えてくれた。
- 首を振って「イヤイヤ」をし、拒否の気持ちを伝えていた。
- 「おいしい」と聞くと、ほっぺたを叩くポーズをしていた。
Q4. 歌や手遊びの言葉は?
- 「どんぐりころころ」などの歌を、語尾だけ一緒に歌っていた。
- 手遊びの歌詞に合わせて、手を動かそうとしていた。
- 絵本のフレーズを覚え、繰り返し言っていた。
- リズムに合わせて、「トントン」などと言っていた。
- 好きな歌が流れると、体を揺らして口ずさんでいた。
Q5. 模倣発語(オウム返し)は?
- 「きれいだね」と言うと、「キレー」と真似していた。
- 動物の鳴き声を真似して、「モーモー」と言っていた。
- 挨拶の言葉を聞いて、口を動かしていた。
- 友だちの名前を呼ぶ真似をしていた。
- 保育者の言葉を真似して、確認していた。
💜表現(感情・感性)
Q1. 音楽やリズムへの反応は?
- ピアノの音が聞こえると、手を叩いて反応していた。
- 音楽に合わせて屈伸し、リズムを感じていた。
- 「キラキラ」の手の動きを真似て、頭の上で手を振っていた。
- 楽器を鳴らして、音が出ることを喜んでいた。
- 曲が終わると、「もう一回」とリクエストしていた。
Q2. 描画(なぐり描き)の様子は?
- クレヨンを握り、力強く点を打ったり線を引いたりしていた。
- 描いた線を見て、「アー!」と声を上げていた。
- 色を変えることを楽しみ、次々と持ち替えていた。
- 紙からはみ出るほど、ダイナミックに腕を動かしていた。
- 描いたものを指差し、「ママ」と言って見立てていた。
Q3. ごっこ遊び(見立て)の芽生えは?
- ブロックを耳に当て、「もしもし」と電話の真似をしていた。
- コップで飲む真似をして、「プハー」と言っていた。
- 布を被って「オバケ」になりきっていた。
- 食べ物を保育者の口に運び、食べさせる真似をしていた。
- 箱を車に見立てて、押して歩いていた。
Q4. 全身を使った感情表現は?
- 嬉しい時に飛び跳ねて、全身で喜びを表していた。
- 悔しい時に床に寝転がり、手足をバタバタさせていた。
- 驚いた時に目を見開き、口を開けていた。
- 楽しい時に保育者に抱きつき、興奮を伝えていた。
- 悲しい時に涙を流し、助けを求めていた。
Q5. 素材や感触への反応は?
- 粘土を指でつんつん触り、感触を確かめていた。
- 新聞紙をビリビリ破り、音や感触の変化に笑っていた。
- 砂の感触を楽しみ、手で握ったり落としたりしていた。
- シールが手にくっつくのを不思議そうに見ていた。
- 落ち葉を握りしめ、カサカサする音を楽しんでいた。
2. 後半・高月齢(2歳6ヶ月~2歳11ヶ月頃)
【特徴】 運動能力や言葉の力が飛躍的に伸び、簡単なルールのある集団遊びを楽しめるようになります。身辺自立への意欲が強く、複雑な着脱や排泄に挑戦します。
🌿養護(生活・自我)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 衣服の着脱(自分で調整)への意識は?
- 汗をかくと「暑いから脱ぐ」と自分で上着を脱いでいた。
- 寒い時は上着や帽子を指差し、着せてもらうのを待っていた。
- ズボンやパンツの前後を確認して、正しく履こうとしていた。
- 大きめのボタンを、時間をかけて自分で留めることができた。
- 脱いだ服を畳んで、自分のカゴにしまおうとしていた。
Q2. 排泄(トイレ)の自立度は?
- 「オシッコ出る」と言葉で伝え、トイレに行けていた。
- トイレで排尿に成功し、「出たよ!」と誇らしげに報告した。
- お昼寝明けもパンツが濡れていないことが増えた。
- 排泄後、自分でトイレットペーパーを使い拭こうとしていた。
- 遊びを中断してトイレに行けるようになり、成功体験が増えた。
Q3. 食事(食具・マナー)の自立度は?
- スプーンやフォークを鉛筆持ち(三指)で持ち、上手に食べていた。
- 「いただきます」「ごちそうさま」を意識して言っていた。
- 友だちと楽しく会話しながら食事をしていた。
- 苦手なものも、少しずつ挑戦しようとする姿勢が見られた。
- 食後の口拭きタオルで、自分で口の周りを拭いていた。
Q4. 健康管理(うがい・休息)の意識は?
- 外から帰ると、自分から水道に行って手を洗っていた。
- 「ブクブクうがい」に挑戦し、水を吐き出そうとしていた。
- 疲れが見える時、自分で静かな場所で絵本を見て休んでいた。
- 喉が渇くと、自分でコップを持って水分補給していた。
- 体調が悪い時、「ここ痛い」と具体的に伝えていた。
Q5. 整理整頓や身辺の管理は?
- 自分のロッカーの中をきれいに整頓しようとしていた。
- 脱いだ靴を揃えて靴箱に入れていた。
- 汚れた服を自分でカゴに入れようとしていた。
- 玩具の片付け場所を理解し、種類ごとに分けていた。
- 自分の水筒やタオルを認識し、自分で管理しようとしていた。
💚情緒の安定(自己主張・葛藤)
Q1. 運動会など行事の経験による情緒の変化は?
- 運動会の経験から、達成感を持ち自信にあふれた表情をしていた。
- 友だちが褒められていると、一緒に喜んでいた。
- 失敗や負けた時も、泣かずに「次は頑張る」と切り替えられた。
- 友だちと協力して何かを成し遂げる喜びを感じていた。
- 憧れの先生や友だちの真似をして、目標を持っていた。
Q2. 友だちとの関係での葛藤と解決は?
- 玩具の取り合いで、言葉で「返して」と主張できた。
- 自分の思い通りにならず怒ったが、理由を説明すると納得した。
- 友だちと「ごめんね」「いいよ」のやり取りができた。
- 友だちが泣いていると、優しく声をかけていた。
- 順番待ちを我慢し、「早く来ないかな」と待つことができた。
Q3. 自我の表現(なぜ・どうして)は?
- 自分の意見をはっきりと「私はこうしたい」と言葉で伝えていた。
- 納得できないことがあると、「どうして?」と理由を尋ねた。
- 自分で決めた遊びを最後までやり遂げようと粘っていた。
- 気持ちが爆発しそうになった時、言葉で訴えようと努力していた。
- 保育者の言葉を聞いて、自分の行動を振り返ろうとしていた。
Q4. 遊びへの集中力と持続力は?
- 友だちとごっこ遊びに夢中になり、長時間楽しんでいた。
- ブロックを複雑に組み立てる作業に、集中して取り組んでいた。
- 自分で作った作品を大事にし、片付けを嫌がっていた。
- 好きな絵本を何度も繰り返し見て、内容を覚えていた。
- 遊びのルールを理解し、守ろうと意識していた。
Q5. 創造的な表現への意欲は?
- ドングリや葉っぱを使い、「ご飯だよ」と見立てて遊んでいた。
- 描いた絵について、「これはママだよ」と説明を加えていた。
- 歌に合わせて、自分で新しい振り付けを考えていた。
- 友だちと協力して、大きな作品を作ろうとしていた。
- 想像の世界で遊び、空想の友達と会話していた。
🌸五領域(行動・意欲)
🩵健康(運動・活動)
Q1. 運動会で培った運動能力は?
- 走る速度を調節し、急停止や急カーブがスムーズにできた。
- 平均台や細い線の上を、両腕でバランスを取りながら歩いていた。
- 両足で飛び上がり、着地時に膝を使って衝撃を吸収していた。
- ボールを両手で持ち、友だちに目掛けて投げることができた。
- 友だちとの追いかけっこで、スピード感を楽しんでいた。
Q2. 複雑な遊具への挑戦は?
- ジャングルジムのてっぺんまで登り、満足そうな顔をしていた。
- 鉄棒で逆上がり(ぶら下がり)に挑戦し、足を上げていた。
- 梯子やロープなど、不安定な遊具を好んで遊んでいた。
- 三輪車をこいで、方向転換やブレーキ操作ができた。
- 友だちと協力して、大きなブロックを運んでいた。
Q3. 手指の巧緻性(道具の使用)は?
- クレヨンや筆を鉛筆持ち(三指)で持とうとしていた。
- ハサミを一回切りし、線に沿って切ろうとしていた。
- 紐通しやビーズ通しなど、細かい作業に集中していた。
- 洗濯バサミをつまんで開き、紙を挟んで遊んでいた。
- パズルやブロックを複雑に組み立てることができた。
Q4. 危険回避や安全への意識は?
- 危険な場所(高いところ)を認識し、慎重に行動していた。
- 友だちのしている危険な行為を「ダメだよ」と注意していた。
- ハサミを使う時、座って集中して扱っていた。
- ドアの開閉時に、指を挟まないように確認していた。
- 転んだ時、すぐに手をついて顔を守っていた。
Q5. 散歩での歩行やルールは?
- 友だちと手を繋ぎ、列を崩さずに歩くことができた。
- 横断歩道で手を挙げ、左右を確認していた。
- 「白い線の中を歩くよ」という約束を守っていた。
- 信号の色を見て、「青だから進めるね」と言っていた。
- 長い距離を歩いても、「疲れた」と言わずに頑張っていた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. 友だちとの協同的な遊びは?
- 「かけっこしよう」と誘い合い、ルールのある遊びを楽しんでいた。
- 砂場で大きな山を作り、役割分担をして協力していた。
- ブロックで一つの街を作り、イメージを共有していた。
- 「だるまさんが転んだ」を、友だち同士で楽しんでいた。
- 手を繋いで輪になり、「かごめかごめ」をしていた。
Q2. 言葉による解決(貸し借り・トラブル)は?
- 「貸して」「いいよ」「あとでね」のやり取りがスムーズだった。
- 玩具を取られても、言葉で「返して」と言っていた。
- 順番を守れない友だちに、「並んで」と教えていた。
- 自分の気持ちを言葉で伝え、相手の話も聞こうとしていた。
- 喧嘩の後、「ごめんね」と言って仲直りしていた。
Q3. ごっこ遊び(役割)の発展は?
- 「私はお母さん」「僕はお父さん」と役割を決めて遊んでいた。
- 病院ごっこで、「お腹痛いですか?」「薬飲みましょう」と会話していた。
- お店屋さんごっこで、レジスターを使って会計の真似をしていた。
- 電車ごっこで、車掌とお客さんになりきっていた。
- 友だちのアイデアを取り入れ、遊びを展開させていた。
Q4. 他者への思いやりや共感は?
- 泣いている友だちに「どうしたの?」と声をかけ、頭をなでていた。
- 年下の子が転んだ時、助け起こしてあげていた。
- 友だちが褒められていると、一緒に喜んでいた。
- 自分の大切なお菓子(玩具)を、友だちに分けてあげていた。
- 困っている友だちがいると、保育者に知らせに来ていた。
Q5. 集団でのルール理解は?
- 「よーいドン」の合図で走り出し、フライングせずに待てていた。
- 椅子取りゲームのルールを理解し、負けても泣かずに応援していた。
- 順番待ちの列に並び、抜かさずに待てていた。
- 片付けの時間になると、みんなで協力して片付けていた。
- 話を聞く時に、お喋りを止めて注目していた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 秋の自然(色・形)への興味は?
- 色づいた葉っぱを見て、「赤!」「黄色!」と言って喜んでいた。
- ドングリを拾い集め、大きさや形を比べていた。
- 虫(バッタ、コオロギ)を見つけ、じっと観察していた。
- 落ち葉をカサカサ踏み、音を楽しんでいた。
- 「大きい葉っぱ」「小さい葉っぱ」と言って比べていた。
Q2. 数量・形・色への認識は?
- 「1、2、3…」と10まで数えることができた。
- 「3個ちょうだい」と言うと、数えて渡してくれた。
- 「赤い車」「青い服」など、色と物を組み合わせて言っていた。
- 三角と四角を組み合わせて、「お家」を作っていた。
- 時計の針を見て、「長い針が上になったら」と時間を意識していた。
Q3. 文字やマークへの関心は?
- 自分の名前の文字(ひらがな)を認識し、指差していた。
- 絵本の中の知っている文字を見つけて読んでいた。
- 友だちのマークを覚え、「これ〇〇ちゃんの」と教えてくれた。
- 街中の看板を見て、「あれ何て書いてあるの?」と聞いていた。
- 自分の持ち物に名前が書いてあるか確認していた。
Q4. 道具の操作や仕組みへの興味は?
- ハサミや糊などの道具を、目的に合わせて使っていた。
- 鍵の開け閉めに興味を持ち、仕組みを理解しようとしていた。
- 時計の針が動く様子をじっと観察していた。
- 楽器の鳴らし方を工夫し、音色の変化を楽しんでいた。
- 磁石がつく場所とつかない場所を探して遊んでいた。
Q5. 整理整頓や物の管理は?
- 玩具の片付け場所を理解し、種類ごとに分けてしまっていた。
- 自分のロッカーの中をきれいに整頓しようとしていた。
- 脱いだ靴を揃えて靴箱に入れていた。
- 落ちているゴミを拾い、ゴミ箱に捨てていた。
- 友だちが片付けていないと、手伝ってあげていた。
💚言葉(やりとり・理解)
Q1. 会話(多語文)の広がりは?
- 「今日、ママと公園行ったよ」など、過去の出来事を話していた。
- 「これ、どうやってやるの?」と、方法を尋ねていた。
- 「だって、〇〇だから」と、理由を説明しようとしていた。
- 友だちとのお喋りが弾み、楽しそうに笑い合っていた。
- 大人びた口調を真似して話し、周囲を笑わせていた。
Q2. 「なんで?」「どうして?」の質問期は?
- 「なんで空は青いの?」「これなあに?」と頻繁に質問していた。
- 知らない言葉を聞くと、「それどういう意味?」と聞いていた。
- 物の名前だけでなく、機能や理由を知りたがっていた。
- 納得するまで質問を繰り返し、知識を深めていた。
- 保育者の説明を聞いて、「そうなんだ」と頷いていた。
Q3. 自分の名前や相手の名前は?
- フルネームで自分の名前をはっきり言えるようになった。
- クラス全員の名前を覚え、呼ぶことができた。
- 家族の名前(パパ、ママ以外)も言えるようになった。
- 「僕」「私」という一人称を使い始めていた。
- 先生の名前を呼び、「先生、見て」と言っていた。
Q4. 物語やイメージの言語化は?
- 絵本の内容を覚えて、自分なりの言葉で読んでいた。
- 描いた絵について、「これはママだよ」と説明を加えていた。
- ごっこ遊びの設定を言葉で説明し、友だちと共有していた。
- 自分の作った物語を、楽しそうに話していた。
- 歌の歌詞を間違えずに歌えるようになった。
Q5. 挨拶や社会的な言葉は?
- 朝、「おはようございます」と元気に挨拶していた。
- 帰る時、「さようなら、また明日」と言っていた。
- 何かしてもらった時、「ありがとう」と自然に言えていた。
- ぶつかった時、「ごめんね」とすぐに謝っていた。
- 食事の前後、「いただきます」「ごちそうさま」を言っていた。
💜表現(創造・感性)
Q1. 描画(見立てから描写へ)の変化は?
- 顔から手足が出る「頭足人」を描けるようになった。
- 家族の顔を描き、特徴を捉えようとしていた。
- 閉じた丸を描き、その中に色を塗ろうとしていた。
- 「チューリップ」など、具体的な形を描こうとしていた。
- 複数の色を使って、カラフルな絵を描いていた。
Q2. 制作活動(ハサミ・糊)の様子は?
- ハサミで一回切りした紙を、糊で貼って「ピザ」を作っていた。
- 折り紙を折って、「犬」や「飛行機」を作ろうとしていた。
- 廃材(空き箱など)を使って、立体的な作品を作っていた。
- 粘土で「お弁当」を作り、具材を細かく表現していた。
- 完成した作品を大事にし、壊れないように扱っていた。
Q3. 音楽やリズム表現は?
- 曲に合わせて、友だちと列になって行進していた。
- 歌詞の意味を理解し、感情を込めて歌っていた。
- 楽器を使って、合奏のようなことを楽しんでいた。
- 自分で振付を考え、曲に合わせて踊っていた。
- リトミックで、即時反応(音が止まったら止まる)ができていた。
Q4. 劇遊び・表現遊びへの興味は?
- 「大きなカブ」ごっこで、友だちと繋がって引っ張っていた。
- 動物になりきって、「ガオー」と鳴きまねをしていた。
- ヒーローのポーズを決め、なりきって遊んでいた。
- 絵本の登場人物になりきり、セリフを言っていた。
- 運動会のダンスを覚えて、友だちと見せ合っていた。
Q5. 感情や感性の深まりは?
- 綺麗な花を見て「かわいいね」と感動していた。
- 友だちが泣いていると、悲しい顔をして寄り添っていた。
- できた喜びを全身で表現し、自信に満ちた顔をしていた。
- 悔し涙を流し、「次は負けない」という気持ちを見せていた。
- 面白いことを見つけ、友だちと共有して大笑いしていた。



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