新年度が始まる4月。1歳児クラスは「不安と期待」が入り混じるスタートから、少しずつ園生活に慣れていく変化の大きい時期です。 月齢差が大きいクラス事情に合わせて、**「前半(低月齢)」と「後半(高月齢)」**に分けて、記録に役立つ質問リストをまとめました。
4月の特徴と観察ポイント
クラスにとってどんな時期?
新入園児と進級児が混ざり、泣き声の大合唱になることも多い時期です。保育者は「個々の受け入れ」と「安心感の保障」に追われますが、クラス全体として「ここは安全な場所だ」という空気を作っていく土台の月です。
子どもにとってどんな時期?
親から離れる不安(分離不安)を強く感じ、生理的欲求(食・寝・排泄)のリズムも崩れがちです。特定の大人に守られることで、「安心」と「不安」を行き来しながら環境に適応しようとしています。
4月に特に観たい発達テーマ
- 情緒の安定(泣いても抱っこで落ち着けるか)
- 生理的欲求の充足(新しい環境でも食べて、眠れるか)
- 特定の大人との愛着(「この先生なら大丈夫」という人を見つける)
- 探索の第一歩(涙が止まった瞬間に何を見ているか)
1. 前半・低月齢(1歳0ヶ月~1歳5ヶ月頃)
【特徴】 歩行がまだ不安定で、食事や睡眠などの生理的欲求を保育者に委ねる部分が大きい時期です。「快・不快」の表現や、特定の保育者への愛着を観ていきます。
🌿養護(生活・安心感)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食事(ミルク・離乳食)の進み具合や食欲は?
- 新しい環境に緊張し、最初は保育者の介助を待っていたが、一口食べると安心した様子だった。
- 空腹を訴え、椅子に座るとすぐに手づかみで意欲的に食べ始めた。
- ミルクから完了食への移行期だが、嫌がらずに咀嚼できている。
- コップでのお茶飲みはこぼしてしまうこともあるが、両手で持って飲もうとしていた。
- 好きなメニューの時は、自ら手を伸ばして食べていた。
Q2. 睡眠(午睡)の入り方とリズムは?
- 布団に入ると不安から涙が出たが、保育者が背中をトントンすると安心して入眠した。
- 眠くなると保育者に抱っこを求め、ゆらゆら揺られると心地よさそうに眠りについた。
- 特定のタオルを握りしめることで落ち着き、自分のタイミングで眠ることができた。
- 環境の変化から眠りが浅く、物音ですぐに目を覚ますことが多かった。
- 抱っこで入眠してから布団に下ろすことで、一定時間休息が取れた。
Q3. 排泄(オムツ交換)への反応は?
- オムツ替えの際、声をかけるとゴロンと横になり、機嫌よく交換できた。
- 遊びを中断されるのが嫌で泣いたが、玩具を持たせると落ち着いて受け入れた。
- お尻がきれいになると、足をバタバタさせてすっきりした表情を見せた。
- 排便があった時、動きを止めて保育者の顔を見ていた。
- 交換台の上で保育者と目が合うと、ニコッと笑い返していた。
Q4. 新しい環境での「体調変化」や「疲れ」は?
- 週末にかけて鼻水が出ていたが、熱はなく機嫌よく過ごしていた。
- 夕方になると疲れからかグズる姿が見られたため、ゆったりと関わった。
- 環境の変化にも強く、一日を通して活発に遊び回っていた。
- 緊張からか便が緩くなる様子が見られたため、こまめに検温や視診を行った。
- 水分補給をこまめに行い、体調の崩れがないように留意した。
Q5. 着脱(身の回りのこと)への協力動作は?
- 着替えの際、「バンザイ」の声に合わせて腕を上げようとする姿が見られた。
- 袖を通す時に、自分から手を伸ばして協力してくれた。
- ズボンを脱がせてもらう時、足を上げたり動かしたりして手伝っていた。
- 食事用エプロンを見ると、自分から首を前に出してつけさせてくれた。
- 靴を履かせてもらう時、座って足を差し出していた。
💚情緒の安定(愛着・信頼)
Q1. 登園時(受け入れ)の様子はどうですか?
- 保護者から離れる際に泣いたが、抱っこされるとすぐに落ち着いた。
- 周囲をキョロキョロと観察し、泣かずに玩具へ手を伸ばしていた。
- 姿が見えなくなるまで後追いをしていたが、保育者の姿を確認すると安心して遊び始めた。
- 慣らし保育が進むにつれ、朝の受け入れで保育者に手を伸ばすようになった。
- 泣いていても、保育者の抱っこで気持ちを切り替えることができた。
Q2. 泣いている時、どうやって落ち着きを取り戻していますか?
- 特定の保育者に抱っこされると、しがみついてすぐに泣き止んだ。
- 泣きながらも保育者の姿を目で追い、姿が見えると安心した表情に戻った。
- 好きな音の鳴る玩具を鳴らすと、涙が止まり興味を示した。
- 窓の外の車や景色を見ることで気分転換ができた。
- 「お外行こうか」と声をかけると、泣き止んで靴箱の方を指差した。
Q3. 嬉しい時、楽しい時の感情表現は?
- あやされると「キャッキャ」と声を上げて笑い、全身で喜びを表現した。
- 嬉しい時に手をパチパチと叩く仕草が見られた。
- 美味しいものを食べた時、体を揺らしてニコニコしていた。
- 好きな玩具を見つけると、「あった!」というような表情で保育者を見ていた。
- 音楽に合わせて体を上下に動かし、楽しさを表現していた。
Q4. 不安な時、保育者を頼ろうとしますか?
- 知らない人が部屋に入ってくると、ハイハイで急いで保育者の膝元へ戻ってきた。
- 不安そうな表情で保育者の顔をじっと見つめ、優しく微笑み返されると安心していた。
- 困ったことがあると「アー」と声を出し、助けを求めていた。
- 常に保育者の姿を目で追い、安全を確認しながら遊んでいた。
- 抱っこを求めて足元にしがみつき、安心感を得ようとしていた。
Q5. 好きな「安心グッズ」や「安心できる場所」はありますか?
- お気に入りのぬいぐるみを常に持ち歩き、心の拠り所にしている様子だった。
- 部屋の隅の狭いスペースに入り込み、落ち着いて外の様子を伺っていた。
- 特定のタオルを握りしめることで、入眠時や不安な時に落ち着いていた。
- 保育者の膝の上を定位置にして、そこから周囲を観察していた。
- 鏡の前に行き、自分の顔を見ることで落ち着いているようだった。
🌸五領域(感覚・探索)
🩵健康(身体機能・運動)
Q1. 移動する時、どんな動きがメインですか?
- ハイハイで部屋中を活発に移動し、気になる玩具へ向かっていた。
- つかまり立ちや伝い歩きで、視線の変化を楽しんでいた。
- よちよちと数歩歩き出し、保育者の胸に飛び込んで喜んでいた。
- お座りの姿勢から手をつかずに立ち上がろうとバランスを取っていた。
- 高這い(膝をつけないハイハイ)で力強く進んでいた。
Q2. 座る・立つなどの姿勢の変化はスムーズですか?
- 転んでもすぐに立ち上がり、再び歩こうとする意欲が見られた。
- 安定したお座りの姿勢で、両手を使って玩具で遊んでいた。
- つかまり立ちから、ゆっくりとお尻をついて座ることができた。
- 腹這いの姿勢で、顔を上げて周囲をよく見ていた。
- 保育者の手を持って、立ち上がろうと力を入れていた。
Q3. 戸外(外気浴)での反応はどうですか?
- ベビーカーに乗って風を感じ、心地よさそうに眠ってしまった。
- 草や土に興味津々で、しゃがみこんで地面をじっと見ていた。
- 靴を履くのを嫌がったが、外に出ると機嫌よくつかまり立ちをしていた。
- 散歩車から身を乗り出し、通る車や犬を目で追っていた。
- 日差しの暖かさを感じて、芝生の上でゴロゴロとしていた。
Q4. 手指を使った遊びに興味はありますか?
- 玩具を両手で持ち替えたり、口に運んで確かめたりしていた。
- 引っ張る、押すなどの仕掛けがある玩具を繰り返し操作していた。
- 小さなゴミを見つけて、指先でつまもうとしていた。
- 新聞紙を握りしめて、「クシャクシャ」という音や感触を楽しんでいた。
- 容器の中に玩具を入れようと、手を放すタイミングを調整していた。
Q5. 身体感覚(視覚・聴覚・触覚)の使い方は?
- 遠くで音がすると、ピタッと動きを止めて音の方向を探していた。
- 動く玩具を目で追い、手を伸ばして捕まえようとしていた。
- ふわふわした布の感触を好み、顔に当てて楽しんでいた。
- 鏡に映った自分を見て、不思議そうに手を伸ばしていた。
- 抱っこで揺られる感覚を好み、もっとやってと体を揺すっていた。
🧡人間関係(人への興味)
Q1. 保育者と目が合った時、どんな反応をしますか?
- 目が合うとニコッと笑い返し、嬉しそうな表情を見せた。
- 人見知りで固まってしまったが、保育者が優しく声をかけ続けると表情が和らいだ。
- 恥ずかしそうに顔を背けるが、すぐにまたチラッと見ていた。
- じっと顔を見つめ、口元の動きを観察しているようだった。
- 名前を呼ぶと、声のする方を見て笑顔を見せた。
Q2. 「触れ合い遊び」への反応はどうですか?
- 「いないいないばあ」をすると、期待して待ち、顔が見えると大笑いしていた。
- くすぐり遊びを喜び、もっとやってと体を寄せてきた。
- 「一本橋こちょこちょ」の手遊びをすると、手を差し出して待っていた。
- 膝の上に乗って「バスごっこ」をすると、揺れに合わせて声を上げていた。
- 保育者の手に自分の手を重ね、触れ合いを楽しんでいた。
Q3. 他の子ども(お友だち)を気にしていますか?
- 近くにいる友だちの顔をじっと見つめたり、指で触れようとしたりしていた。
- 友だちが泣いていると、不思議そうに顔を覗き込んでいた。
- 友だちが持っている玩具に興味を持ち、手を伸ばしていた。
- 友だちと目が合うと、お互いにニコニコしていた。
- はいはいで友だちの後をついて行こうとしていた。
Q4. 人見知りや場所見知りはありますか?
- 初めての場所では緊張して動けなくなったが、慣れると少しずつ探索を始めた。
- 特定の保育者以外が抱っこしようとすると、体を反らして拒否していた。
- 知らない大人が近づくと、保育者の後ろに隠れようとしていた。
- 園長先生など、部屋に入ってきた他の職員を目で追っていた。
- 誰にでも愛想よく振る舞い、人見知りが少ない様子だった。
Q5. 愛着対象へのサインの出し方は?
- 抱っこしてほしい時に、両手を広げてアピールしていた。
- 足元に来て服を引っ張り、自分を見てほしいと伝えていた。
- 姿が見えなくなると「アー!アー!」と大声で呼んでいた。
- 遊びの途中で何度も振り返り、保育者が見守っているか確認していた。
- 眠くなると保育者に寄りかかり、安心して身を委ねていた。
💛環境(自然・物・探索)
Q1. 今、一番どんな遊びやオモチャに夢中ですか?
- 音の出る玩具を振り、「振る・叩く」などの単純な動作を繰り返して楽しんでいた。
- カゴに玩具を入れたり出したりする動作を、飽きずに繰り返していた。
- 引っ張ると動くプルトイに興味を持ち、紐を引っ張っていた。
- ボールを転がすと、ハイハイで追いかけるのを楽しんでいた。
- 壁面などの装飾を指差し、触ろうと背伸びをしていた。
Q2. 自然物(外気・光・植物)への反応は?
- 窓から入る日差しを床で見つけ、手で触ろうとしていた。
- 戸外の風が顔に当たると、目を細めて心地よさを感じていた。
- 花壇の花を指差し、「あっ」と声を上げて興味を示していた。
- アリが動いているのを目で追い、じっと観察していた。
- 木の葉っぱを握りしめ、カサカサする音を楽しんでいた。
Q3. 音やリズムへの興味は?
- ピアノの音が聞こえると体を揺らし、リズムを感じて楽しんでいた。
- 歌に合わせて手を叩いたり、バンザイを真似したりしていた。
- 玩具同士をぶつけて音が出るのを発見し、何度も叩いていた。
- チャイムの音に反応し、ドアの方を見ていた。
- 保育者が歌うと、口を動かして真似しようとしていた。
Q4. 探索行動(あちこち動き回る様子)は?
- 部屋の隅々までハイハイで移動し、何があるか確かめていた。
- 棚の中を覗き込み、玩具を全部出してみようとしていた。
- カーテンの裏に隠れて、「ばあ」と出てくるのを楽しんでいた。
- 鏡を見つけると近づいて行き、叩いたりキスしたりしていた。
- 興味の対象が次々と変わり、活発に動き回っていた。
Q5. 「原因と結果」を楽しむ遊び(押すと鳴る等)は?
- ボタンを押すと音が鳴る玩具を、指先で押して楽しんでいた。
- 積み木を崩すと音がすることを知り、わざと崩して喜んでいた。
- ボールを落とすと転がるのを見て、何度も落としていた。
- 起き上がりこぼしを押して、戻ってくる動きを見て笑っていた。
- 箱の蓋を開け閉めし、中が見えたり隠れたりするのを楽しんでいた。
💚言葉(発声・理解)
Q1. 名前を呼ばれた時の反応は?
- 名前を呼ぶとピタッと動きを止め、声のする方を振り返った。
- まだ自分の名前とは認識していない様子だが、声かけには反応している。
- 名前を呼ぶとニコッとして、保育者の方へハイハイしてきた。
- 「はーい」という保育者の手挙げを見て、真似しようとしていた。
- 友だちの名前が呼ばれると、その子の方を見ていた。
Q2. 発声や喃語(なんご)の様子は?
- 「マンマ」「ブー」などの喃語を発しながら、保育者に話しかけていた。
- 欲しいものがあると「アー!アー!」と大きな声を出して要求していた。
- 独り言のように「ダダダ」「バブブ」と声を出して遊んでいた。
- 嬉しい時に「キャー!」と高い声を出して表現していた。
- 保育者の口の動きを見て、声を出そうとしていた。
Q3. 意思表示(指差し・身振り)は?
- 欲しい玩具を指差し、「これ」と伝えようとしていた。
- 嫌な時は首を振ったり、手で払ったりして拒否していた。
- 「抱っこ」と両手を広げ、全身で要求を伝えていた。
- 空を指差し、飛行機や鳥がいることを教えてくれた。
- 食べ終わったお皿を指差し、「もっと」と訴えていた。
Q4. 大人の言葉の理解度は?
- 「おいで」と言うと、嬉しそうに近寄ってきた。
- 「ダメ」と強い口調で言うと、動きを止めて顔を見ていた。
- 「ご飯だよ」と言うと、手洗い場や椅子の方へ行こうとしていた。
- 「バイバイ」と言うと、手を振る仕草が見られた。
- 「ちょうだい」と言うと、持っている玩具を渡してくれた。
Q5. 音の模倣(まねっこ)は?
- 犬の絵を見て「ワンワン」と言うと、口を動かして真似ようとしていた。
- 車の玩具を動かしながら「ブー」と言うと、声を真似ていた。
- 歌の語尾に合わせて、声を出すのを楽しんでいた。
- くしゃみの音を真似して、笑いを誘っていた。
- 「あーあ」と言うと、一緒になって「あーあ」と言っていた。
💜表現(感情・感性)
Q1. 音楽や歌への反応は?
- 音楽が流れると体を左右に揺らし、楽しそうにリズムをとっていた。
- 知っている歌が聞こえると、手を叩いて反応していた。
- 保育者の膝の上で、わらべうたに合わせて揺れるのを喜んでいた。
- 音楽が止まると「あれ?」という顔をして、再開を待っていた。
- オルゴールの音色を聞くと、静かになって耳を傾けていた。
Q2. 全身を使った感情表現は?
- 嬉しい時に足をバタバタさせたり、ジャンプするように体を動かしていた。
- 悔しい時や怒った時、床に寝転がったり足を突っ張ったりしていた。
- 驚いた時に目を見開き、保育者の顔を見て反応を共有しようとしていた。
- 楽しいと手を叩き、もっとやってとアピールしていた。
- 悲しい時は口をへの字に曲げ、涙を溜めて訴えていた。
Q3. 模倣(まねっこ)遊びの始まりは?
- 「パチパチ(拍手)」をすると、真似をして手を叩いていた。
- 頭をポンポンと撫でると、自分の頭やぬいぐるみを撫でようとしていた。
- 「バンザイ」のポーズを真似して、手を上げようとしていた。
- 保育者が笑うと、つられて一緒に笑っていた。
- 携帯電話を持つ真似をして、耳に手を当てていた。
Q4. 鏡や自分への興味は?
- 鏡に映る自分を見て、不思議そうに触ったりキスしたりしていた。
- 鏡の中の自分と目が合うと、照れくさそうに笑っていた。
- 鏡の前でいろいろな表情をして、変化を楽しんでいた。
- 自分の手や足をじっと見つめ、動かして遊んでいた。
- 自分の服の柄を指差し、保育者に「見て」と教えていた。
Q5. 感触や素材への反応は?
- ボールプールのボールに埋もれ、感触を全身で楽しんでいた。
- 濡れたタオルを顔に当てて、冷たさや感触を確かめていた。
- プチプチ(緩衝材)を指で押し、潰れる感覚を楽しんでいた。
- 布を被って視界が変わるのを楽しみ、「ばあ」と顔を出していた。
- 畳やカーペットなど、床の素材の違いを手で触って確かめていた。
2. 後半・高月齢(1歳6ヶ月~1歳11ヶ月頃)
【特徴】 歩行が安定し行動範囲が広がります。「自分で!」という自我の芽生えや、簡単な言葉でのやり取りが出始める時期です。
🌿養護(生活・自我)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 「自分で食べたい」という意欲や、道具の使い方は?
- スプーンを下握りで持ち、こぼしながらも自分で口に運ぼうと頑張っていた。
- 「自分で!」と言って介助を拒否し、最後まで一人で食べきろうとしていた。
- 食具を使うことに疲れると手づかみに戻るが、意欲的に食べている。
- コップを片手で持ち、適量を飲んでテーブルに戻すことができた。
- 苦手なものも、励まされると頑張って一口食べていた。
Q2. 好き嫌いや「選り好み」はありますか?
- 苦手な野菜を指でつまみ出したり、好きなものだけ先に食べたりと選り好みが見られた。
- 最初は警戒していたメニューも、保育者が食べて見せると口に運んでいた。
- 「これイヤ」と皿の端に寄せ、意思表示をしていた。
- 好きなメニューだと分かると、手を叩いて喜んでいた。
- 友だちが食べているのを見て、自分も食べようとしていた。
Q3. 着替えや準備の時、自分でやろうとする仕草は?
- ズボンを履く際、自分で足を入れようと一生懸命バランスを取っていた。
- 「帽子ポン」と言うと、自分で頭に乗せようとする姿が見られた。
- 靴のマジックテープを自分で剥がそうと指先を使っていた。
- 脱いだ服を自分のカゴに入れようとしていた。
- 食事の後、エプロンを外そうと引っ張っていた。
Q4. 排泄の感覚(不快感・予告)は出てきていますか?
- オシッコが出た後、オムツを叩いて「出た」と教えてくれた。
- トイレに興味を持ち、友だちが行くときに一緒に行こうとしていた。
- お昼寝の前にトイレに座り、排尿に成功して喜んでいた。
- 「チッチ」と言葉で伝え、トイレに行きたい意思を示していた。
- オムツ交換を嫌がらず、新しいオムツを自分で履こうとしていた。
Q5. 体力や睡眠のリズムは安定していますか?
- 午前中にたくさん体を動かしたため、給食中にウトウトするほど眠気が来ていた。
- 体力がついてきて、午睡まで機嫌よく遊び続けることができた。
- 自分の布団を見つけて、ゴロンと横になり休息をとっていた。
- 目覚めが良く、起きてすぐにトイレに行ったりお茶を飲んだりしていた。
- 疲れが見える時は、部屋の隅で静かに絵本を見て過ごしていた。
💚情緒の安定(自己主張・安心基地)
Q1. 自分の思い通りにならない時、どんな風に気持ちを出していますか?
- 遊びを切り上げると怒ってひっくり返り、全身で拒否感を表現していた。
- 「イヤ!」とはっきり言葉に出して、自分の意思を主張していた。
- 物を投げようとしたが、保育者の目を見て思いとどまっていた。
- 泣いて怒った後、抱っこを求めて気持ちを落ち着かせていた。
- 友だちと喧嘩して泣いたが、「ごめんね」と言われると許していた。
Q2. 不安な時の「安全基地(戻る場所)」としての行動は?
- 不安になると一度保育者の所へ戻って抱っこを求め、安心するとまた遊びに出かけていった。
- 部屋の隅で様子を伺っていたが、名前を呼ぶと笑顔で駆け寄ってきた。
- 困った顔をして保育者の方を振り返り、助けを求めていた。
- 知らない人が来ると、保育者の足にしがみついていた。
- 散歩中に不安になると、強く手を握り返してきた。
Q3. 甘えたい時と遊びたい時のメリハリはありますか?
- 眠くなると甘えん坊になり、保育者の膝の上から離れようとしなかった。
- 遊びに集中している時は、保育者の姿が見えなくても平気で過ごしていた。
- 「抱っこ」と言葉で甘え、十分に満たされると離れていった。
- 登園時は泣いても、すぐに遊びに気持ちを切り替えていた。
- 着替えを「やって」と甘えたが、次は自分でやろうとしていた。
Q4. 気持ちの切り替えはスムーズですか?
- 泣いても「お外行くよ」の声かけでピタッと泣き止み、靴を取りに行っていた。
- なかなか気持ちが切り替わらず、抱っこで落ち着くまでに時間がかかった。
- 好きな手遊びが始まると、涙を拭いて参加していた。
- 「あと一回ね」という約束をして、納得して滑り台を終わりにできた。
- 嫌なことがあった後、一人で静かな場所に行きクールダウンしていた。
Q5. 新しい環境への慣れはどうですか?
- 最初は緊張していたが、好きな玩具を見つけてからは笑顔が増えてきた。
- まだ朝の別れ際は泣いてしまうが、保育者に抱かれるとすぐに遊び始めている。
- 新しい遊具に興味を持ち、慎重に近づいて触っていた。
- 担任以外の保育者にも慣れ、笑顔で挨拶していた。
- 部屋の模様替えに気づき、「あ!」と指差して確認していた。
🌸五領域(行動・意欲)
🩵健康(運動・活動)
Q1. 歩行や走る動作の安定感はどうですか?
- 安定した足取りで小走りを楽しみ、追いかけっこをして喜んでいた。
- 転んでも手をついて身体を守り、すぐに立ち上がっていた。
- 両足でジャンプしようと、膝を曲げてタイミングを計っていた。
- 後ろ歩きや横歩きなど、いろいろな歩き方を試していた。
- 音楽に合わせて、その場で足踏みをしたり回ったりしていた。
Q2. 難しい場所(段差・傾斜)への挑戦意欲は?
- 園庭の築山(斜面)に興味を持ち、手足を使って登ろうと挑戦していた。
- 階段の上り下りを楽しみ、慎重に足を運んでいた。
- 低い平均台の上を、保育者と手を繋いで渡りきった。
- 鉄棒にぶら下がり、足を浮かせてぶらぶらすることを楽しんでいた。
- トンネルくぐりで、四つん這いになって素早く通り抜けていた。
Q3. 散歩の時、手をつないで歩けますか?
- 保育者と手を繋ぎ、短い距離であれば列になって歩くことができた。
- 興味のあるものを見つけると手を離そうとするが、注意されると繋ぎ直していた。
- 友だちと手を繋ぐことを喜び、「ギュッ」と言いながら歩いていた。
- 信号待ちで立ち止まり、「赤だね」と言って待つことができた。
- 散歩車のふちを持って、一緒に歩こうとしていた。
Q4. 全身を使ったダイナミックな遊びを楽しんでいますか?
- ボールを「えいっ」と言いながら投げたり、足で蹴ろうとしたりしていた。
- マットの上でゴロゴロと転がり、全身で回転する感覚を楽しんでいた。
- ダンボールの車に入り、足で蹴って進もうとしていた。
- リズム体操で、腕を大きく振ったりしゃがんだりしていた。
- 巧技台からのジャンプに挑戦し、着地できると喜んでいた。
Q5. 手指の巧緻性(道具の使用)は?
- スコップで砂をすくい、カップに入れる動作が上手になった。
- クレヨンをしっかり握り、力強い線を描いていた。
- 洗濯バサミをつまんで、指先に力を入れて開こうとしていた。
- シールを台紙から剥がし、狙った場所に貼ることができた。
- パズルのピースを回して、形を合わせてはめ込んでいた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. お友だちへの興味や関心はどうですか?
- 友だちの顔を覗き込んだり、頭をなでようとしたりして関わろうとしていた。
- 友だちが笑っているとつられて一緒に笑い、楽しさを共有していた。
- 名前を呼んで、友だちの気を引こうとしていた。
- 泣いている友だちがいると、心配そうに保育者に知らせに来た。
- 友だちの持っているものを指差し、「一緒」と言って喜んでいた。
Q2. 「物の取り合い」やトラブルの時の様子は?
- 友だちが持っている玩具を欲しがり、「あー!」と指差して主張していた。
- 玩具を取られて泣いてしまったが、保育者が仲立ちすると代わりの玩具で納得した。
- 「貸して」と言えず手が出てしまったが、「ごめんね」と頭をなでていた。
- 自分の玩具を守ろうと、背中を向けて隠していた。
- 保育者に「取られた」と言いつけに来て、助けを求めていた。
Q3. 友だちと同じ遊び(並行遊び)をしていますか?
- 友だちが遊んでいる横に座り、同じブロックを持って遊ぶ姿が見られた。
- 友だちの後ろをついて歩き、同じ動作をして楽しんでいた。
- 砂場で一緒に山を作り、なんとなく協力している雰囲気だった。
- 「まてまてー」と言いながら、友だちと追いかけっこをしていた。
- 絵本コーナーで並んで座り、それぞれ本を読んでいた。
Q4. 保育者の真似(模倣)をしようとしますか?
- 保育者が雑巾がけをしていると、真似をして床を拭く仕草をしていた。
- 手洗いの手順を真似て、手をこすり合わせようとしていた。
- ピアノを弾く真似をして、テーブルを指で叩いていた。
- 帰りの会の歌に合わせて、お辞儀をしたり手を振ったりしていた。
- 「シーッ(静かに)」というポーズを真似して、口に指を当てていた。
Q5. 他者への優しさや共感の芽生えは?
- 転んだ友だちを見て「いたいいたい」と言い、心配していた。
- 年下の子(0歳児)の頭を優しくなでようとしていた。
- 保育者が「痛い」と言うと、心配して「大丈夫?」という顔で見ていた。
- 自分が持っていたお菓子を「どうぞ」と渡す真似をしていた。
- 泣いている子に、自分の好きな玩具を渡して励まそうとしていた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 自然物や生き物への興味は?
- アリやダンゴムシを見つけると、指差して保育者に知らせ、じっと観察していた。
- 砂場遊びで、カップに砂を入れたり出したりして感触を楽しんでいた。
- 落ち葉を拾い集め、大きさや色の違いに気づいているようだった。
- 水たまりにわざと入り、水が跳ねる様子を楽しんでいた。
- ちょうちょを追いかけて、飛んでいく先を目で追っていた。
Q2. 玩具の仕組みや操作への興味は?
- 積み木を積む、型はめをするなど、目的に合わせた操作を楽しんでいた。
- ミニカーを走らせながら、タイヤが回る様子を見ていた。
- 蓋を開け閉めしたり、回したりして、どうなるか試していた。
- 楽器を振ったり叩いたりして、音の違いを楽しんでいた。
- パズルがうまくはまらない時、向きを変えて試行錯誤していた。
Q3. 数量や大きさへの気づきは?
- 「いっぱい」と言って、たくさんの積み木を集めていた。
- 「大きい」「小さい」と言いながら、ボールを選んでいた。
- お菓子がなくなると「ないない」と言って、空になったことを伝えていた。
- 階段の数を「いち、に」と数える真似をしていた。
- 友だちと自分の靴を比べて、大きさの違いを見ていた。
Q4. 季節や天候への関心は?
- 雨が降っているのを見て「アメ」と言い、傘を差す真似をしていた。
- 風が吹くと「寒い」と言って、体をすくめていた。
- 花壇の花を見て「きれい」と言い、匂いを嗅ごうとしていた。
- 太陽が眩しくて、手で顔を覆っていた。
- 散歩中に鳥の鳴き声を聞き、木の上を探していた。
Q5. 空間認識や場所への理解は?
- 自分のマーク(ロッカーなど)を覚え、荷物を入れようとしていた。
- 「トイレ行く」と言って、トイレの場所に向かっていた。
- 狭いトンネルをくぐる際、頭をぶつけないように低くしていた。
- 隠れん坊をして、見つからないように隠れていた。
- 片付けの時間になると、玩具を元の場所に戻そうとしていた。
💚言葉(やりとり・理解)
Q1. 言葉で何を伝えようとしてくれますか?
- 「ワンワン、いた」「ママ、ブーブー」などの二語文で、発見した喜びを共有しようとしていた。
- 「お茶、ちょうだい」と言って、具体的な要求を伝えていた。
- 「痛い」と言って、怪我をした場所を指差していた。
- 「抱っこ」と言葉で甘え、安心感を求めていた。
- 「バイバイ」と言いながら手を振り、挨拶をしていた。
Q2. 大人の言葉(指示)の理解度は?
- 「ゴミないないして」「靴持ってきて」などの簡単な指示を理解して動けていた。
- 「お片付けだよ」と言うと、玩具を箱に入れようとしていた。
- 「座ってね」と言うと、椅子に座って待つことができた。
- 「帽子かぶろう」と言うと、自分の帽子を取りに行っていた。
- 名前を呼ばれると、「はーい」と返事をしたり手を挙げたりしていた。
Q3. 語彙(ごい)の広がりは?
- 絵本を見て、知っているものの名前を言ったり指差したりしていた。
- 友だちの名前を呼び、一緒に遊ぼうとしていた。
- 食べ物の名前を覚え、「バナナ」「パン」などと言っていた。
- 乗り物の名前を詳しく言い、「救急車」「バス」などを区別していた。
- 色の名前(赤、青)を言おうとしていた。
Q4. オウム返しや模倣発語は?
- 大人の言葉をオウム返し(真似して発音)しようとしていた。
- 「おいしい?」と聞くと「おいしい」と答えていた。
- 歌の歌詞の一部を覚え、一緒に歌おうとしていた。
- 挨拶の言葉「おはよう」「さようなら」を真似して言っていた。
- 動物の鳴き声を真似して、「ニャーニャー」と言っていた。
Q5. 非言語的なコミュニケーションは?
- 自分の気持ちを表情や身振りで伝えようとしていた。
- 首を振って「イヤ」という気持ちを表していた。
- 嬉しい時に飛び跳ねたり、拍手をしたりしていた。
- 指差しをして、共感を求めていた。
- 保育者の顔色を伺い、行動を決めているようだった。
💜表現(創造・感性)
Q1. 歌やリズム遊びへの反応は?
- 知っている歌の語尾やフレーズを一緒に歌おうとしていた。
- 曲に合わせて体を揺らし、楽しそうに踊っていた。
- 手遊びの振りを覚え、保育者と一緒にやっていた。
- リズムに合わせてジャンプしたり、止まったりしていた。
- 楽器を鳴らし、音が出ることを楽しんでいた。
Q2. 描画や制作活動への興味は?
- クレヨンを持って、点や線を描く(なぐり描き)ことを楽しんでいた。
- 「アンパンマン描いた」と言って、描いたものに意味づけをしていた。
- シール貼りに集中し、指先を使って貼ることを楽しんでいた。
- 糊の感触を楽しみ、紙に塗って貼っていた。
- 新聞紙をビリビリと破り、音や感触の変化を楽しんでいた。
Q3. ごっこ遊び(見立て遊び)の広がりは?
- 「あった」「これ何?」と、発見したものへの興味を大人と共有しようとしていた。
- おままごとの道具に見立てて(飲む真似など)遊ぶ姿があった。
- ブロックを電話に見立てて、「もしもし」と話していた。
- 人形をおんぶして、あやす真似をしていた。
- 車の玩具を走らせ、「ブーン」と効果音をつけていた。
Q4. 感情の表現方法は?
- 「できた!」と保育者にアピールして共感を求めた。
- 嬉しい時に満面の笑みで、体全体で喜びを表現していた。
- 悔しい時に地団駄を踏み、全身で感情を出していた。
- 驚いた時に目を見開き、「あっ!」と声を上げていた。
- 悲しい時に涙を流し、慰めてもらうのを待っていた。
Q5. 感触や素材への反応は?
- 砂や泥の感触を楽しみ、手でこねたり握ったりしていた。
- フワフワした布を顔に当て、気持ちよさそうにしていた。
- 水の冷たさに驚きながらも、何度も触ろうとしていた。
- プチプチ(気泡緩衝材)を潰す感触を楽しんでいた。
- 粘土の柔らかさを感じ、指で押したりちぎったりしていた。



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