【第2章-2】養護の「ねらい」と「内容」を攻略せよ!これは「生きるための免許皆伝」の書だ

世界一わかりやすい保育指針

【導入:指導案のコピペ元、ここにあり】

「今月の指導案、養護の欄になんて書こう…」
毎月、頭を抱えていませんか?

前回、養護は「生命の保持(HP)」と「情緒の安定(MP)」だと言いました。
今回は、それをさらに具体的にした「ねらい(目指すゴール)」「内容(やることリスト)」について解説します。

指針に書かれている言葉は難しいですが、要するに子どもたちに「2つの免許」を取らせてあげよう!という話なんです。


1. 生命の保持 = 「自分の身体オーナー免許」

まず「生命の保持」のねらいと内容。
これは、単に「死なない」ことではありません。「自分の体を自分で管理できるプロになる」ことです。

指針には「生理的欲求を満たす」「健康増進」「危険の回避」などが書かれています。

【超訳:目指すゴール(ねらい)】
「お腹空いた」「眠い」「痛い」という体の声をキャッチして、自分でなんとかできるようになれ!

【具体的な中身(内容)】

子どもは、放っておくと限界まで遊んで気絶(寝落ち)したり、漏らすギリギリまでトイレに行かなかったりします。つまり、自分の体のセンサーが未熟なんです。

私たちがやるべき「内容」はこれです。

  • 食事・睡眠・排泄: 「気持ちよく出たね〜」「寝たらスッキリしたね」と、生理的快感を教え込む(快感のインストール)。
  • 清潔: 「手洗ったらサッパリした!」と洗脳する。
  • 危険回避: 「そこは危ない!」と守るだけでなく、「ここから先は落ちるぞ」と予知能力を授ける。

これらを繰り返すことで、子どもは「自分の身体という乗り物の操縦法」をマスターしていきます。


2. 情緒の安定 = 「心のガス抜き免許」

次に「情緒の安定」。
これは、いつもニコニコしていることではありません。
「怒ったり泣いたりしても、最後には大丈夫だと思えるメンタル」のことです。

指針には「安定感」「自己の解放」「信頼関係」などが書かれています。

【超訳:目指すゴール(ねらい)】
「先生!これ嫌だ!」と安心してワガママを言える関係を作れ!そして自分を好きになれ!

【具体的な中身(内容)】

「良い子」でいさせるのが情緒の安定ではありません。
むしろ逆です。「自分を出す(自己の解放)」ができるかが勝負です。

  • 受容: 子どもが「バカ!」と言っても、「そうか、バカって言いたいくらい怒ってるのね」と受け止める。
  • 欲求の充足: 「抱っこして」「見てて」という甘えに、全力で応える。
  • 感情の吐き出し: 泣きたい時に思い切り泣ける場所を提供する。

心の中に溜まった「ストレスという名のガス」を、安全に抜く方法を教える。
「泣いてもいいんだ」「先生は嫌いにならないんだ」と知ることが、最強のメンタルを作ります。


3. 「ねらい」と「内容」の違いに迷ったら

指導案を書くとき、「ねらい」と「内容」がごっちゃになりませんか?
こう覚えておけば、もう迷いません。

  • ねらい = 富士山の頂上(子どもがどうなってほしいか)
    • 例:「自分の体を清潔にしようとする気持ちを持つ」
  • 内容 = 登山ルート(そのために先生がどう環境を用意するか)
    • 例:「手洗いの手順をイラストで貼り、楽しく洗えるように声をかける」

「ねらい」は子どもの姿。「内容」は保育士の戦略。
この第2章には、その戦略のヒントが詰まっています。


4. 結論:生きる力は「養護」で決まる

勉強ができるとか、足が速いとか、それは「オプション装備」です。
養護のねらいである、

  1. 自分の体を大事にする(生命の保持)
  2. 自分の心を大事にする(情緒の安定)

この2つの免許さえ持っていれば、子どもはどこに行っても、どんな大人になっても生きていけます。

だから、鼻水を拭くことも、イヤイヤ期に付き合うことも、決して「雑用」ではありません。
あなたは今、子どもに「一生モノの生きる免許」を発行するための教習をしているのです。

【明日の一手】

明日の指導案や日誌。
「トラブルなく過ごした」と書く代わりに、こう書いてみてください。

「〇〇ちゃんが大泣きして感情を解放できた(情緒の安定の『内容』を達成!)」

視点を変えれば、大泣きも立派な「成長」に見えてきますよ。

これにて第2章は完結!次回からは第3章へ突入。保育園は「6シーズンの連続ドラマ」だ!その完全攻略シナリオとなる『全体的な計画』を攻略します!

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