【導入:日誌が「ごめんなさい日記」になっていませんか?】
もくじ
「本日の反省:私の声掛けのタイミングが悪く、子どもたちがまとまらなかった。申し訳ない…」
保育日誌や職員会議での発言、こんなふうに「謝罪」から入っていませんか?
真面目な先生ほど、評価を「自分のダメ出し大会」にしてしまいがちです。
でも、保育所保育指針が求めている『評価』は、謝罪会見ではありません。
起きたことの原因を探る「科学捜査」であり、「謎解き」なのです。
今日は、あなたの心をすり減らす「ネガティブ反省」をやめて、明日につながる「ポジティブ評価」に変える方法を解説します。
1. 「私が悪い」と思考停止するな
指針には、保育士の自己評価について書かれていますが、「反省しなさい」とは書かれていません。
「評価」と「反省」は似て非なるものです。
- 反省(ダメな例): 「ああ、失敗した。私ってダメな保育士だ…」(感情的・精神論)
- 評価(プロの仕事): 「失敗した。原因は環境か?手順か?」(客観的・分析)
「私が悪い」と思った瞬間、思考は止まってしまいます。
そうではなく、「私の『やり方』のどこにバグがあったのか?」を探るのが評価です。
【超訳】
実験に失敗した科学者は泣かない。「なぜ爆発した?」とデータを取るだけだ。
保育士も同じ。「あの子が暴れた理由」を冷静に分析しろ!
2. 犯人は「子ども」じゃない。「環境」を疑え
では、具体的に何を評価するのか?
指針は「子どもの姿」を通して「保育の内容」を評価せよと言っています。
子どもが喧嘩をした時、「喧嘩をしたAくん」を評価するのではなく、「喧嘩が起きるような環境じゃなかったか?」を評価します。
- おもちゃの数が足りていたか?
- 部屋が狭すぎなかったか?
- 先生の立ち位置は適切だったか?
【超訳】
名探偵になれ!
「Aくんが悪い」で終わらせるな。「Aくんをイライラさせた真犯人(環境や構成のミス)」を探し出せ!
子どもを責めず、自分も責めず、「仕組み」を見直す。これがプロの評価です。
3. 「楽しかった」は評価じゃない。事実を見ろ
評価をする時、曖昧な言葉を使っていませんか?
- ×「みんな楽しんでいた」(主観)
- 〇「製作コーナーに15人が集まり、平均20分集中していた」(事実)
指針は、具体的な「子どもの姿」を元に評価することを求めています。
「なんとなく良かった」では、次に繋がりません。
「なぜ良かったのか?」「なぜダメだったのか?」
その証拠(エビデンス)を集めることが大切です。
【超訳】
ポエムを書くな、警察の「捜査報告書」を書け!
「楽しそうだった」ではなく、「笑顔で〇〇と言った」と事実を記録しろ!
4. 結論:評価は「未来」のためにある
過去を悔やむのが反省ですが、未来を良くするのが評価です。
今日の保育がボロボロだったとしても、
「そうか、導入で絵本を読まなかったから集中できなかったんだな。よし、明日は手遊びを入れてみよう」
と分析できれば、その失敗は「成功のための貴重なデータ」に変わります。
評価とは、自分を傷つけるナイフではなく、明日の保育を良くするための「メス(手術道具)」なのです。
【明日の一手】
今日の日誌の「反省・評価」欄。
「反省点:〇〇ができなかった」と書きたくなったら、言葉をこう変換して書いてみてください。
「改善点:今回は〇〇という環境設定に課題があった。次回は△△に変更して検証する」
これだけで、あなたは「悩める新人」から「研究熱心なプロ」に変わります。
(次回はいよいよ2章ラスト!「評価を踏まえた計画の改善」。集めたデータを使って、計画(PDCA)をどうアップデートするか?完結編です!)



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