【第3章-1】保育園は「6シーズンの連続ドラマ」だ!全体的な計画は『完全攻略シナリオ』である

世界一わかりやすい保育指針

【導入:職員室の奥にある「謎のファイル」】

あなたの園の職員室の棚に、めったに開かれない分厚いファイルはありませんか?
その名は「全体的な計画」

「監査の時だけ園長が出してくるやつ?」
「難しすぎて読む気になれない…」

そんな存在になりがちですが、これ、実は保育園を運営するための「ドラマの脚本(シナリオ)」そのものなんです。

今日は、この書類がないと「保育園というドラマ」が打ち切りになってしまう理由を、世界一わかりやすく解説します。


1. 年間指導計画とは「スケール」が違う

よくある疑問。「年カリ(年間指導計画)と何が違うの?」
これは、ドラマで例えると一発でわかります。

  • 年間指導計画: 「シーズン1(0歳児クラス)」だけの脚本。
  • 全体的な計画: 「シーズン1からシーズン6(就学前)」までの全話あらすじ&設定資料集

【超訳】
「年カリ」は1話ごとの台本。「全体的な計画」は、6年かけて完結する壮大なストーリーの「構成案」だ!

もし「全体的な計画(構成案)」がなかったらどうなるでしょう?
シーズン1では「ほのぼの日常系」だったのに、シーズン5で急に「バトルアクション」になったら、視聴者(子ども)はついていけませんよね?

6年間ブレずにドラマを進めるための「大元の設定」が、この計画なんです。


2. 0歳から6歳への「伏線回収」を描く

ドラマには「伏線(ふくせん)」がありますよね。
第1話で出てきたアイテムが、最終回で重要な意味を持つやつです。
保育も同じです。

指針ではこれを「一貫性(いっかんせい)」と呼びます。

  • 0歳(シーズン1): 特定の保育士と愛着を作る(伏線を張る)。
  • 5歳(ファイナルシーズン): その安心感を土台に、友達と協力して課題を解決する(伏線回収!)。

【超訳】
0歳クラスの「抱っこ」は、5歳クラスで「リーダーシップ」を発揮するための伏線だ!

「全体的な計画」があるからこそ、0歳の担当と5歳の担当が、バラバラではなく「ひとつの物語」を繋いでいけるのです。


3. 保育だけじゃない!「制作スタッフ全員」の指示書

さらに、ドラマ作りには役者(保育士)だけでなく、照明、音響、ケータリングなどが必要です。
この計画には、それらすべてが含まれます。

  • 食育(食事係)
  • 保健・安全(ガードマン)
  • 子育て支援(ファンサービス)
  • 小学校との連携(続編への引き継ぎ)

【超訳】
ただ遊ばせるだけじゃない。「食事」「安全」「親対応」…このドラマを成功させるための「裏方マニュアル」も全部込みだ!

「いい演技(保育)」をするだけじゃダメ。
ご飯がおいしくて、安全が確保されて、ファン(保護者)も大事にする。
そこまで書いてあるのが「全体的な計画」です。


4. 脚本は書き直していい

ドラマの撮影中、「この役者、意外とアドリブ面白いな!」となったら、脚本が変わることがありますよね。
保育も同じです。

地域の公園が工事で使えなくなったり、すごく虫好きの子たちが入園してきたり。
状況が変われば、脚本(計画)も書き換えます。

【超訳】
脚本は絶対じゃない! 現場のライブ感に合わせて、より面白いストーリーに書き換えろ!

「昔からこう決まってるから」と古い脚本にしがみつくのは、視聴率が取れないドラマの特徴です。
今の目の前の子どもたちに合わせて、柔軟にシナリオをアップデートするのがプロの仕事です。


5. 結論:あなたは「壮大な物語」の監督だ

「全体的な計画」なんて自分には関係ない、と思っていませんでしたか?
違います。あなたは今、6年続く大河ドラマの「重要パート」を任された監督です。

あなたのクラスでの1年間は、子どもたちという主人公が、最終回(卒園)で最高のハッピーエンドを迎えるための、かけがえのない1シーズンなのです。

【明日の一手】

明日、職員室にある「全体的な計画」を見かけたら、こう思ってください。
「これが、あの子たちを主人公にするための『完全攻略シナリオ』か…」

中身を全部覚えなくても大丈夫。
「私たちは6年かけて一つのドラマを作っているんだ」という意識を持つだけで、あなたの保育は劇的に変わります。

次回は「指導計画の作成」。いよいよ今日明日の撮影台本、日案・週案の攻略です!

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