【2歳児3月】月齢別(誕生月)|今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集

保育をまなぶ、読み解く。

2歳児クラスの3月は、心も体も大きく成長し、幼児クラス(年少)への進級準備が整う時期です。 自分のことは自分でやる「自立」と、友だちと一緒に遊ぶ「社会性」の育ちが著しく見られます。期待と不安が入り混じる時期でもあるため、子どもたちの揺れ動く気持ちや、自信に満ちた表情を丁寧に記録します。

3月の特徴と観察ポイント(クラス全体)

クラスにとってどんな時期?

新しいクラスの部屋へ遊びに行ったり、上履きを履く練習をしたりと、進級に向けた移行期間となります。 「もうすぐ〇〇組さん」という言葉に喜びを感じ、年下の子(1歳児)に優しくする姿も見られます。友だちとの関わりが深まる一方で、別れや環境の変化を敏感に感じ取る時期でもあります。


1. 高月齢グループ(4月〜9月生まれ)

【時期の目安】 3歳6ヶ月〜3歳11ヶ月頃

子どもにとってどんな時期?

もうすぐ4歳になる子もおり、理解力や運動能力は幼児クラス並みです。 言葉で論理的に説明したり、友だちとルールのある遊びを楽しんだりします。排泄や着脱などの生活習慣はほぼ自立し、困っている友だちを助ける余裕も出てきます。「かっこいいお兄さん・お姉さんになりたい」という自尊心が行動の原動力になります。

3月に特に観たい発達テーマ

  1. 進級への期待と自信(「自分でできる」「優しくする」)
  2. 社会性の深まり(ルール理解、協力、譲り合い)
  3. 論理的な言葉の表現(理由、順序、相手への配慮)
  4. 手指の巧緻性の完成度(箸、ハサミ、着替えの始末)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)

Q1. 排泄(トイレ)の完全自立は?

  • 遊びに夢中になっていても、尿意を感じると自ら活動を中断してトイレへ向かい、保育者の促しを必要とせずに排泄を済ませるという完全自立の姿が見られた。
  • 排便後、保育者に手伝ってもらいながらもトイレットペーパーを適量取って拭く練習に励み、自分の身体を清潔に保とうとする自立心がより高まってきた。
  • 和式トイレのある場所でも、足の位置やしゃがみ方を理解して安定した姿勢を保ち、環境が変わっても落ち着いて排泄することができていた。
  • 手洗い後は、使った場所が濡れていることに気づき、タオルで蛇口周りの水滴をサッと拭き取るなど、次に使う人のことを考えた公共の場でのマナーが芽生え始めている。
  • 散歩や戸外活動などの外出先でも失敗することなく、一日を通して布パンツで快適に過ごし、排泄に関する自信が確固たるものとなった。

Q2. 衣服の着脱と整理整頓は?

  • 指先の力が十分に備わり、パジャマのボタンやジャンパーのファスナーを一人でスムーズに留め、着替えの全行程を自力で完結させる達成感を味わっていた。
  • 脱いだ後の衣服は、端と端を合わせて丁寧に畳み、自分のロッカーの定位置へ整然としまうなど、身の回りの環境を整える意識が非常に高まっている。
  • 鏡を見て「シャツが出てるよ」と身だしなみに気づき、裾をズボンの中に入れ直すなど、人から見られる自分を意識して整えようとする姿が見られた。
  • 靴の左右を確認する際、マークなどの目印がなくてもつま先のカーブを見て判断し、正しい向きでサッと履きこなすなど、観察眼の鋭さが見られた。
  • 汚れた衣服をビニール袋に入れ、指先を器用に使って袋の口を縛ろうと挑戦するなど、生活に必要な細かな動作を意欲的に習得しようとしていた。

Q3. 食事(箸・マナー)の様子は?

  • 三本指で箸を支える正しい持ち方を意識し、小さな食材も上手に挟んで口に運ぶなど、道具を使いこなして食べる喜びを味わっていた。
  • 食器に手を添える、背筋を伸ばすといった食事のマナーが定着し、落ち着いた雰囲気の中で周囲と談笑しながら楽しく食べる習慣が身についている。
  • ご飯、おかず、汁物を順序よく食べる「三角食べ」を意識し、味の変化を楽しみながらバランスよく食べ進める姿に大きな成長が感じられた。
  • 苦手な食材があっても「もうすぐ年少さんだから頑張る!」と自らを鼓舞し、一口、二口と食べ進めて完食する逞しい意欲が見られた。
  • 食後は自分の食器を慎重に片付けるだけでなく、友だちと協力してテーブルを拭いたり椅子を並べたりと、集団の一員としての役割を積極的に果たそうとしていた。

Q4. 睡眠(午睡)のリズムは?

  • 入眠の時間が近づくと、自らパジャマに着替え布団に入って静かに目を閉じ、自分のタイミングでリラックスして眠りに就く習慣が確立されている。
  • 体力がついて活動量が増えたことで、午睡時間が短くなっても目覚めはすっきりとしており、起きた後もすぐに活動へ切り替える精神的なゆとりが見られた。
  • 起床後は自分の布団のシーツを整えたり、保育者が布団を運ぶ際に側で支えたりと、自分のできる範囲で積極的に手伝いを買って出る姿があった。
  • 寝起きの髪の状態を鏡でチェックし、手櫛で整えようとするなど、身だしなみに対する意識が芽生え、自らを律しようとする成長が感じられた。
  • 目が覚めると側にいる保育者や友だちと自然に視線を合わせ、「おはよう」と清々しい挨拶を交わすことで、午後の活動を心地よくスタートさせていた。

Q5. 健康管理(清潔・危険回避)は?

  • 帰園後や食事前の手洗い・うがいの手順を完全に把握し、石鹸をよく泡立てて手首まで洗うなど、病気から身を守るための清潔習慣が自律的に行えていた。
  • 鼻水が出た際には、保育者に言われる前に自分でティッシュを1枚取り、鏡を見ながら鼻をかんでゴミ箱へ捨てるという一連の動作が自然にできていた。
  • 「爪が伸びてきたよ」と自分の身体の些細な変化に気づいて保育者に教えるなど、健康や身体の維持に対する関心が非常に深まっている。
  • 園庭などで激しい動きをしている友だちに対し、「危ないよ」「ぶつかったら痛いよ」と言葉で注意を促すなど、自分だけでなく周囲の安全にも配慮する姿が見られた。
  • 身体活動中に「暑くなってきたから脱ぐね」と自分の体感に合わせて衣服を調節し、体温管理を主体的に行おうとする姿に大きな成長が感じられた。

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 進級への期待と自覚は?

  • 進級への自覚が芽生え、「もうすぐ〇〇組さん(年少クラス)になるんだよ」と目を輝かせて話し、新しい名札や帽子の色を心待ちにする誇らしげな姿が見られた。
  • 新しい教室や自分たちの下駄箱の場所を事前に確認しに行くと、「ここが僕の場所かな?」と期待を持って探索し、新しい環境をポジティブに受け入れていた。
  • 園庭で遊ぶ1歳児クラスの子に対し、「これはこうやって遊ぶんだよ」と優しく教えたり玩具を譲ったりと、自分がお兄さん・お姉さんであるという優越感と責任感を心地よく感じていた。
  • ロッカー内の荷物を自分で整理し、「新しいクラスに行く準備をするの」と自ら場を整えるなど、生活の見通しを持って主体的に動こうとしていた。
  • 期待の反面、環境の変化に少し不安を感じる際も「少しドキドキする」と素直に言葉に出し、保育者に寄り添われて励まされることで、再び前向きな気持ちを取り戻していた。

Q2. 友だちとの関わりと解決力は?

  • 玩具の取り合いなどのトラブルが起きても、すぐに泣き叫ぶのではなく、「今は私が使ってるの」と言葉で伝え、話し合いによって解決しようとする社会性の育ちが見られた。
  • 自分の思いを通すだけでなく、「じゃあ順番こにしよう」「後で貸すね」と代案を出して折り合いをつけ、お互いが納得できる遊び方を探る対話の力が備わってきた。
  • 友だちが泣いている姿に気づくと、そっと側へ寄り添ってティッシュを渡したり背中を撫でたりして、「大丈夫?」と自分のことのように心配する共感性の深まりが感じられた。
  • 遊びの場面で「最初は誰からにする?」と自分たちで順番を決め、年少クラスに向けた集団としてのルール形成を子ども同士で進める頼もしい姿が見られた。
  • 友だちが難しいパズルを完成させたり高い跳び箱から跳べたりすると、自分のことのように喜び、満面の笑みで拍手を送るなど、仲間を認め合う温かな関係が築かれていた。

Q3. 自分の気持ちのコントロールは?

  • 競争遊びで負けてしまい、悔しさで涙がこぼれそうになる場面もあったが、ぐっと堪えて「次は絶対に頑張るからね」と自分の言葉で気持ちを立て直す精神的な逞しさが見られた。
  • 大好きな滑り台などで長い列ができていても、割り込むことなく自分の番が来るまで静かに待つことができ、集団の中での自制心がしっかりと身についていた。
  • 嫌なことをされた時、手を出したり叫んだりするのではなく、相手の目を見て「やめて」とはっきり伝え、自分の不快な感情を理性的に訴えることができていた。
  • 戸外で興奮して騒いでしまった後も、保育者の落ち着いた合図一つでサッと自分の椅子に戻り、静かな活動へと意識を切り替えられる調整力が育っていた。
  • 遊びの終了を告げられても、「これが終わったら片付ける」という約束を自分で守り、納得感を持って次の活動へ移行する心の余裕が見られた。

Q4. 保育者への信頼関係は?

  • 1年間の園生活を振り返り、「遠足でどんぐり拾ったよね」「水遊び楽しかった」と思い出話を保育者と共有し、共に過ごした時間への深い充足感を感じていた。
  • 困りごとが生じた際、単に「助けて」と言うだけでなく、「〇〇くんが使っていて、貸してくれなかったの」と状況を詳しく説明して相談に来るなど、保育者を解決のパートナーとして信頼していた。
  • ふとした瞬間に「先生、いつもありがとう」とはにかみながら感謝を伝え、言葉を通して保育者との温かな絆を再確認する微笑ましい様子が見られた。
  • 甘えたい時には保育者の膝に座ったり抱きついたりして十分に心を満たし、安心感を得ると「じゃあ遊んでくるね」と再び意欲的に活動へ戻る情緒の安定が見られた。
  • 散らかった玩具の片付けや重い荷物を運ぶ保育者の姿を見て、「手伝うよ」と率先して動くなど、役に立ちたいという自発的な思いを保育者に受け止められることを喜んでいた。

Q5. 遊びへの集中と持続性は?

  • ごっこ遊びでは、友だちと「私はお母さんね」「じゃあ私はお買い物に行く人」と共通のイメージを共有し、ストーリーを発展させながら長時間遊び続ける集中的な姿が見られた。
  • 製作活動では、糊やハサミを器用に使って、自分が納得いくまで丁寧に飾り付けをし、一つの作品を最後までやり遂げる集中力と粘り強さを発揮していた。
  • 春の兆しに興味を持ち、図鑑を片手に園庭を探索して「これと同じお花があったよ!」と見つけた事象をじっくりと観察し、知識を深める時間を好んでいた。
  • ブロック遊びでは数日かけて大型の作品を作り上げ、「壊さないで明日も遊びたい」と継続した遊びへの意欲を示し、自分の表現への愛着を強く持っていた。
  • 絵本の読み聞かせでは、物語の展開を先読みしたり登場人物の心情を深く察したりしながら、長いお話でも静かに集中して聞き入り、思考を巡らせる姿が見られた。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(運動・身体)

Q1. 全身運動の巧緻性(走る・跳ぶ・かわす)は?

  • 鬼ごっこでは、鬼の動きや周囲の状況を瞬時に判断し、急停止やフェイントをかけて身をかわすなど、高度な身体の制御と予測能力を発揮していた。
  • 体幹が安定し、片足でバランスを保ちながら連続して跳び進む「ケンケン」に意欲的に挑戦し、力強い踏み切りで長い距離を進めるようになった。
  • 長縄の波跳びでは、縄が動くリズムを視覚で捉えてタイミングを合わせ、両足で軽やかに跳び越えるという動体視力と運動の連動が見られた。
  • 階段の昇り降りにおいて、手すりに頼ることなく足元をしっかり見据え、大人と同じように左右の足を交互に運んでスムーズに移動する姿に大きな成長を感じた。
  • ボール遊びでは、目標物を定めて腕を大きく振って投げたり、足のインサイドで狙った方向へ蹴り出したりと、目的を持った意図的な動作が定着してきた。

Q2. 固定遊具への挑戦は?

  • 鉄棒への興味が深まり、腕の支持力を活かして「前回り」に挑戦したり、保育者の補助を受けながら足を蹴り上げて「逆上がり」の感覚を試したりと、向上心を持って取り組んでいた。
  • ジャングルジムの複雑な構造を理解し、手足のかける位置を素早く判断しながら高い場所までスイスイと登り降りする、ダイナミックな身のこなしが見られた。
  • 雲梯(うんてい)にぶら下がり、自分の体重を腕で支えながら身体を前後に揺らし、「次の一歩」を掴もうとする力強い挑戦心が感じられた。
  • 三輪車の運転技術が向上し、ペダルを力強く漕いでスピードを出したり、立ち漕ぎやバックでの方向転換をスムーズに行ったりと、乗り物を自在に操ることを楽しんでいた。
  • 滑り台では単に滑るだけでなく、頂上で格好良いポーズを決めたり、着地時にピタッと静止したりと、身体表現を交えながら余裕を持って楽しんでいた。

Q3. 手指の巧緻性(道具・制作)は?

  • ハサミの使い方が上達し、紙を動かしながら描かれた線の上を慎重に滑らせ、曲線や直線に沿って滑らかに切り進める集中力が見られた。
  • 糊付けの際、指先を使って素材의 隅々まで薄く伸ばして塗り、台紙の指定された場所にズレることなくきれいに貼り合わせる緻密な作業ができていた。
  • 折り紙の角と角を丁寧に合わせて指先でアイロン(折り目)をかけ、チューリップや犬などの形を自分の力で完成させる達成感を味わっていた。
  • 紐通しでは、小さなビーズの穴をじっと見つめ、左右の手を連動させて器用に紐を通し、色合いを考えながらアクセサリー作りを楽しむ持続力が見られた。
  • お手伝いの中で、濡れた布を両手で反対方向にひねる「雑巾絞り」の動作に挑戦し、手首の回転を意識しながら力を込めて操作しようとしていた。

Q4. 安全への意識とルールは?

  • 園内でのルールがしっかりと定着し、「廊下は走らないよ」と自ら歩いて移動するだけでなく、勢いよく走っている友だちに優しく注意を促す規範意識が見られた。
  • 滑り台やブランコなどの人気遊具でも、順番を乱すことなく列の後ろに並んで待ち、自分の番が来るまで落ち着いて待機できる社会性が育っていた。
  • 散歩の際は、白線の内側を歩く重要性を理解し、角では自ら足を止めて左右の信号を確認するなど、自分の身を守るための安全行動を主体的にとっていた。
  • 転倒してしまった際も、とっさに手をついて大きな怪我を防ぐ防御反応が身についており、すぐに立ち上がって衣服の砂を払うなど、逞しい対応が見られた。
  • 園庭の工事箇所や不安定な場所など、近づいてはいけない場所を自分で判断して遠ざかるなど、危険予測に基づいた安全な遊び方ができていた。

Q5. リズム遊び・身体表現は?

  • 音楽のニュアンスを感じ取り、メロディに合わせて自分なりにステップを踏んだりポーズを決めたりして、独自のダンスを創作して踊る表現の豊かさが見られた。
  • ピアノの音が高くなると爪先立ちで歩き、低くなると低姿勢で這うなど、音の変化に即座に反応して動くことを心から楽しんでいた。
  • 動物の模倣遊びでは、ゾウの長い鼻を腕で表したり、ウサギの跳躍を力強く表現したりと、対象の特徴を捉えて全身でなりきる想像力が豊かになってきた。
  • 友だちと視線を合わせ、タイミングを計って「せーの」で手合わせ遊びを楽しむなど、他者とリズムを共有することの心地よさを味わっていた。
  • 保育者の合図や音楽の停止に合わせて、片足を上げたまま静止したり、面白い格好で固まったりと、静と動の切り替えを遊びの中で器用に行っていた。

🧡 人間関係(友だち・人)

Q1. 協同的なごっこ遊びは?

  • 卒園する年長児への憧れから「お別れ会ごっこ」が展開され、司会役や出し物をする役に分かれ、自分たちで進行を真似るなど集団での役割意識を持って遊んでいた。
  • 家族ごっこでは「今日はみんなで新幹線に乗って旅行に行くよ」と具体的なシチュエーションを提案し、友だちとそのイメージを共有しながら、虚構の世界を豊かに広げていた。
  • お店屋さんごっこでは、手作りの商品を並べ「いらっしゃいませ」「100円です」と、金銭や物のやり取りを通じた社会的なやり取りを友だちとリズミカルに楽しんでいた。
  • 病院ごっこでは、保育者の姿を模倣して「どうしましたか?」「お薬出しますね」と患者役の友だちに優しく接し、相手をいたわる気持ちを言葉や仕草で表現していた。
  • ブロック遊びでは「ここに長い道を作ろう」「こっちは駅にしよう」と互いにアイデアを出し合い、役割を分担しながら一つの大きな街を協力して完成させる達成感を味わっていた。

Q2. 言葉によるコミュニケーションは?

  • 玩具の貸し借りが必要な際、「貸して」「いいよ」「これが終わったら貸すね」といった交渉がスムーズに行われ、言葉によって円滑に人間関係を調整する力が身についてきた。
  • 自分の考えを一方的に押し通すのではなく、相手の目を見ながら「私はこうしたいんだけど、どうかな?」と言葉で伝え、相手の反応を待つ対話の姿勢が見られた。
  • 日常生活の中で「ありがとう」や「ごめんね」といった言葉が自然に溢れ、感謝や謝罪の気持ちを適切な場面で相手に伝える心地よさを実感しているようだった。
  • 転んで泣いている友だちや困っている子に気づくと、すぐに駆け寄って「痛いの飛んでいけ」「先生呼んでくる?」と優しく声をかけ、思いやりのある言葉をかけていた。
  • 鬼ごっこや簡単なゲームの際、「ここは入っちゃダメだよ」「捕まったら交代ね」と子ども同士でルールを確認し合い、言葉の力で遊びを継続させていた。

Q3. 集団遊び(ルール)への理解は?

  • 「フルーツバスケット」のようにルールのある集団遊びでは、自分の果物(役割)を覚え、保育者の合図を聞き分けて素早く移動するなど、集団の規律を理解して楽しんでいた。
  • 鬼ごっこにおいて、タッチされたことを素直に認めて「次は僕が鬼だね」と潔く役割を交代し、公平なルールの下で遊ぶことの面白さを共有していた。
  • 「だるまさんが転んだ」では、鬼の動きを注視しながら動きたい気持ちを自制し、ピタッと止まるスリルを友だちと顔を見合わせながら楽しんでいた。
  • チーム対抗のリレー形式の遊びでは、走る友だちに対して「がんばれー!」と大きな声で応援し、チームの一員としての連帯感や喜びを味わっていた。
  • 朝の集まりなどでみんなで大きな円になり、隣の友だちとしっかりと手を繋いで歌を歌うことで、一つの集団としての心地よさや一体感を深めていた。

Q4. 他者(異年齢・地域)への関心は?

  • 卒園する年長クラスの姿を見て「いなくなっちゃうの寂しいね」と言葉にし、感謝を込めたプレゼントを渡す際には少し照れながらも丁寧にお祝いを伝えていた。
  • 新しい担任の先生との顔合わせでは、自ら「お名前なんですか?」と話しかけ、自分たちが進級するクラスの大人に対しても積極的に関わろうとする社交的な姿が見られた。
  • 散歩の道すがらすれ違う地域の方々に対し、保育者が挨拶する前に自ら「こんにちは!」と元気よく声をかけ、周囲の社会に対しても開かれた心で接していた。
  • 1歳児クラス의 小さい子と関わる際、自らお兄さん(お姉さん)らしく歩幅を合わせて手を引き、優しくリードして部屋まで送ってあげるなど、慈しみの心が育っていた。
  • 共に過ごした実習生とのお別れの時には、感謝의 気持ちを込めて一生懸命に描いた絵や制作物を手渡し、心のこもったやり取りを大切にしていた。

Q5. 社会的ルールとマナーは?

  • 公園での活動時、「ゴミは持ち帰るんだよね」「木さんは痛いから折らないよ」と公共のマナーを自ら口にして守り、環境を大切にしようとする意識が身についていた。
  • 玄関では脱いだ靴をパッと振り返って踵を揃える習慣が完全に定着し、周囲の友だちの靴が乱れているとそっと直してあげるなど、整頓への高い意識が見られた。
  • 挨拶や返事を、相手の目を見て場に応じた適切な声量で行うことができ、社会的な作法を生活の自然なリズムとして身につけていた。
  • 遊びの後は「次のクラスの友だちが使いやすいように」という言葉に頷き、使った玩具を種類ごとに丁寧に仕分けして元の場所に戻すなど、几帳面な姿が見られた。
  • 共有の絵本や玩具を扱う際、投げたり踏んだりすることなく「みんなで使うから大切にしようね」と声をかけ合い、物を慈しみながら丁寧に扱う心が育っていた。

💛 環境(自然・物)

Q1. 春の訪れ(花・虫)への関心は?

  • 散歩道でつくしやオオイヌノフグリが咲き始めているのを見つけると、「春が来たんだね」と季節の移り変わりを言葉にし、冬の景色との違いを五感で楽しんでいた。
  • 冬眠から覚めたてんとう虫や低空を舞う蝶を目で追い、そっと指先を近づけて「どこに行くのかな?」と、小さな生命の躍動を興味深く観察していた。
  • 園庭のプランターで自分たちが植えたチューリップの芽がぐんと大きくなっていることに気づき、「何色のお花が咲くかな?」と開花を心待ちにする期待を膨らませていた。
  • 桜のつぼみがピンク色に色づく様子を毎日確認し、「もうすぐ咲くよ」「入園式(進級)の時かな」と、自然の営みと自分たちの生活行事を結びつけて考えていた。
  • 春特有の柔らかな日差しを肌で感じ、「お日様がポカポカしてるから上着いらないね」と、外気温の変化に合わせて自ら衣服を調節しようとする姿が見られた。

Q2. 数量・形・文字への関心は?

  • 時計の針を意識し、「長い針がお空(12)にきたらお片付けだよね」と、時間の区切りと活動の見通しを関連付けて行動する姿に成長が感じられた。
  • カレンダーの数字に興味を持ち、「今日は3月20日、あと少しで〇〇組さんだね」と、数字を通して卒園や進級までの日々を指折り数えて楽しんでいた。
  • 絵本や身の回りの持ち物の中から自分の名前に使われている文字を自ら探し出し、「私の『あ』があったよ!」と、記号としての文字を読み取る力が育っていた。
  • 描画の際、意識的に「三角は屋根」「四角はバス」と図形を組み合わせて具体的なイメージを形にし、形の構成を楽しむ創造的な姿が見られた。
  • 玩具の数を数え、「こっちは5個でこっちは3個だから、青い方が多いね」と、具体的な数量を比較して多少の概念を論理的に捉えようとしていた。

Q3. 探索活動(発見と観察)は?

  • 影踏み遊びの中で、時間の経過とともに影の長さや向きが変化することに気づき、「影が追いかけてくるよ」と光と影の関係性を不思議そうに観察していた。
  • 空を見上げ、「今日は風が強いから雲が速く走ってるね」と、目に見えない風の力と雲の動きを連動させて捉える洞察力の深まりが見られた。
  • お気に入りの図鑑を携えて散歩に出かけ、「このお花の名前は何かな?」と絵と実物を照らし合わせ、発見した喜びを保育者や友だちに伝えていた。
  • 園庭の片隅でアリの巣を見つけると、餌を運ぶ働きアリの動きをじっと静止して見守り、「みんなで運んでてすごいね」と社会的な行動に感動を覚えていた。
  • 雨上がりの水たまりに映る自分や木々の姿を覗き込み、波紋で形が揺らぐ様子を面白がりながら、鏡のような水面の性質を確かめていた。

Q4. 玩具の構成と創造性は?

  • ブロック遊びでは、単に高く積むだけでなく、左右のバランスを考えた対称的な形や、複雑な可動部を持つ乗り物を設計図なしで作り上げるなど、空間認識能力と創造性の高まりを見せていた。
  • 空き箱やカップなどの廃材を「これは新幹線の窓」「こっちは煙突」と見立て、自分のイメージした完成予想図に向かって工夫しながら形にする力を発揮していた。
  • ピースの多いパズルに対しても、色や形の繋がりを論理的に推測して粘り強く取り組み、一人で最後まで完成させる達成感を自信に繋げていた。
  • 粘土遊びでは、単なる平坦な形から、足をつけて立たせた動物や窓のある建物など、立体的な造形へと発展させ、多角的な視点で物を作ること自体を楽しんでいた。
  • レールを二重・三重に立体的に組み上げ、電車の走る速度や高低差による動きの変化を楽しみながら、自分だけの壮大な世界を豊かに構築していた。

Q5. 科学的な芽生えは?

  • 窓際で手鏡に日光を反射させ、壁に映った光の玉を動かして「光が逃げた!」と追いかけっこをし、反射の面白さを遊びの中で見出していた。
  • 傾斜のある坂道で大きさの違うボールを同時に転がし、「大きい方が速いよ」と重さや形によるスピードの違いを予測し、実験のように確かめて楽しんでいた。
  • 磁石を持って園庭を巡り、「鉄棒はくっつくけど木はダメだね」と、素材によって磁石が反応する違いに気づき、分類することに熱中していた。
  • 楽器遊びの際、太鼓の膜が震える様子や弦を弾く指の感触に興味を持ち、「なんで音が鳴るの?」と仕組みを問うなど、音の正体を探ろうとする姿が見られた。
  • 水遊びの際、積み木は沈み、プラスチックの玩具は浮くことに気づき、「これは沈むかな?」と予測を立てながら、浮力の不思議を意欲的に試していた。

💚 言葉(理解・発語)

Q1. 会話の論理性(理由・説明)は?

  • 自分の意思を伝える際、「雨が降っているから、お外には行けないね」と理由と結果をセットで話すなど、論理的な思考を言葉に乗せて表現する力が非常に高まってきた。
  • 「昨日は公園に行ったけど、明日はお山に行くんだよね」と、過去・現在・未来の時制を適切に使い分けながら、見通しを持って生活の出来事を報告していた。
  • 週末の出来事などを話す際、「まず車に乗って、次に海に着いたの」と、事柄の順序を整理して相手に分かりやすく伝えようとする構成力が見られた。
  • 「もし僕が鳥だったら、お空を飛べるのにな」と、現実にはない仮定の状況を想像して言葉にし、思考の広がりを保育者と楽しんでいた。
  • 友だちとの会話の中で、相手の話を最後まで聞いてから「それは〇〇だと思うよ」と的な返答をし、双方向の深いコミュニケーションが成立していた。

Q2. 語彙の豊かさは?

  • 「この布はふわふわしてる」「石はザラザラだね」と、触覚を豊かな形容詞で表現し、物事の状態をより具体的に伝えようとする語彙の広がりが見られた。
  • 「これは赤じゃなくて、濃いピンクだよ」と、色の微妙なニュアンスの違いを言葉で区別し、視覚的な情報を正確に言語化することを楽しんでいた。
  • 「右のロッカー」「左に曲がるよ」と方向を示す言葉を生活の中で自然に使いこなし、空間的な指示を正しく理解して動くことができていた。
  • 進級を意識し、年上の子や保育者に対して「〇〇してください」「〇〇です」と丁寧語を意識して使い、場に応じた適切な言葉遣いに関心を持っていた。
  • クラスの友だち全員の名前をフルネームで正しく覚え、朝の出欠確認などで「〇〇 〇〇くんです!」と紹介するなど、仲間への関心が言葉に現れていた。

Q3. 物語や歌の表現は?

  • 「春がきた」や「ちゅうりっぷ」などの季節の歌を、歌詞を正しく覚えて元気いっぱいに歌い、歌声を通して春の訪れを喜び合っていた。
  • 絵本の読み聞かせでは、「うさぎさんは寂しくなっちゃったんだね」と登場人物の心情を推察し、物語の世界に深く共感しながら聞き入る姿が見られた。
  • 紙芝居の途中で「この後どうなると思う?」と聞くと、「きっと魔法でお花が咲くよ!」と自分なりの展開を想像して話し、創造力を発揮していた。
  • 既存の歌のメロディに乗せて「おなかが空いたよ〜」「お外へ行こう〜」と即興で替え歌を作り、言葉のリズムや響きを楽しむ遊びが流行っていた。
  • ごっこ遊びの中では、「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」と、その役柄にふさわしいセリフやトーンを使い、想像の世界を生き生きと演じていた。

Q4. 質問と知的好奇心は?

  • 保育者の話の中で知らない単語が出てくると、「それってどういう意味?」と即座に質問し、新しい語彙を吸収しようとする前向きな姿勢が見られた。
  • 「どうしてお花は春に咲くの?」と事象の理由を詳しく知りたがり、保育者の説明を「ふむふむ」と納得しながら聞くなど、深い理解を求めていた。
  • お散歩中に目にする看板やラベルの文字を指差し、「なんて書いてあるの?」と読もうとするなど、記号としての文字に対する知的好奇心が高まっていた。
  • 園庭で見つけた虫や花を図鑑で調べ、「これと同じだ!」と発見を喜ぶことで、自ら情報を得て知識を広げる探究活動を楽しんでいた。
  • 保育者の話を注意深く最後まで聞き、「じゃあ、〇〇の時はどうするの?」と内容を一歩踏み込んで理解しようとする鋭い質問が見られた。

Q5. 挨拶とマナーは?

  • 朝の登園時や帰りの会で、相手の顔をしっかりと見て「おはようございます」「さようなら」と清々しい挨拶をし、礼儀正しい生活習慣が身についていた。
  • 食事の前後は「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせ、命や作ってくれた人への感謝を言葉にして、丁寧な食事の締めくくりができていた。
  • 職員室に入る際、自ら足を止めて「失礼します」と言おうとするなど、場所や相手に応じた社会的なマナーを意識して行動しようとしていた。
  • 名前を呼ばれた時や指示を受けた際、「はい!」とはっきりとした大きな声で返事をし、周囲に自分の意思を明確に伝えることができていた。
  • 友だちに対しても「貸してください」「ありがとう」と丁寧な言葉遣いを心がけ、言葉の力で良好な人間関係を築こうとする高い社会性が見られた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 描画(イメージの表現)は?

  • 1年間の思い出を振り返り、「遠足でバスに乗ったね」と話しながら、印象に残った出来事を画用紙いっぱいに色彩豊かに描き出し、経験を視覚的に表現する楽しさを味わっていた。
  • 人物描画では顔のパーツだけでなく、胴体や手足、さらには指の数まで意識して細かく描き込むようになり、自分や他者の身体への認識がより確かなものとなっていることが伺えた。
  • 画面の下に地面のラインを引き、上に太陽や雲を描くなど、上下の概念を捉えた空間構成を自ら行い、自分の立っている世界を客観的に表現しようとする姿が見られた。
  • 「ここはピンク、ここはキラキラ(黄色)」と自分の好みの色を主体的に選び、画面の隅々まで筆やクレヨンを動かして、力強くダイナミックに描画に没頭していた。
  • 描き終えた絵について、「これはお散歩でカエルを見つけたところだよ」と、登場人物の動きやセリフを交えて物語のように説明し、表現することへの自信を見せていた。

Q2. 音楽・リズム表現は?

  • 好きな曲が流れると、その時の気分のままにステップを踏んだり腰を振ったりして、独自のダンスを創作して踊り、音楽の世界を全身で享受して表現していた。
  • カスタネットやスズなどの楽器を使い、ピアノの拍子に合わせて「タン・タン・タン」とリズム打ちを楽しみ、友だちと音が揃う心地よさを合奏のように感じていた。
  • 歌のメロディに合わせて自然に手拍子や足踏みを加え、聴くだけでなく身体全体を使ってリズムを刻むことで、音楽への一体感を深めていた。
  • リトミックでは、音の高低や強弱の変化を鋭く感じ取り、「ゾウさんの足音だ」「キラキラお星さまだ」と即座に動きを切り替える高い反応性を見せていた。
  • 友だちと顔を見合わせ、声を揃えて歌うことを心地よく感じ、サビの部分を大きな声で合唱するなど、音楽を通じた仲間との繋がりを楽しんでいた。

Q3. 制作活動(工夫・完成度)は?

  • 1年間の制作物をまとめる作品袋の表紙作りでは、「これは春のお花」と思い出を辿りながら丁寧に装飾し、自分の歩みを形にする喜びを噛み締めていた。
  • 廃材コーナーから箱やカップを自ら選び、「新幹線の煙突にするの」と複数の素材を組み合わせて立体的な作品を創り出し、イメージを形にする創造的な力を発揮していた。
  • ハサミで丁寧に切り抜いた図形を「ここは屋根、ここは窓」と構成を考えながら台紙に配置し、バランスを整えて作品を仕上げる構成力が育っていた。
  • 糊を使う際、指先で適量を取りパーツの端まで丁寧に塗り広げるなど、細部まで綺麗に仕上げようとする几帳面さと道具を使いこなす巧緻性が見られた。
  • 完成した作品を誇らしげに掲げ、「早くお迎えの時にママに見せるんだ」と、自分の努力の結晶を大切な人に伝えたいという意欲に満ち溢れていた。

Q4. 見立て・ごっこ遊びの創造性は?

  • 色とりどりの布や空き箱を自ら組み合わせてヒーローのマントやお店のレジに見立て、自分のイメージに合わせた衣装や道具を作り出す発想の豊かさが見られた。
  • 「今は夜だから寝る時間だよ」「ここはお買い物に行く道ね」と、遊びの場に時間や場所の設定を加え、友だちとルールを共有しながら遊びを進行させていた。
  • 役になりきって「いらっしゃいませ!」と声のトーンを変えたり、動物の役で仕草を工夫したりして、自分以外の存在を演じる楽しさを存分に味わっていた。
  • お気に入りの絵本の世界を再現し、「私は〇〇ちゃん、あなたは〇〇ね」と友だちと配役を決めて、物語のシーンを自分たちの遊びとして再構築して楽しんでいた。
  • 友だちと「次はこうしよう」とアイデアを出し合い、一人のイメージがもう一人に伝わることで遊びの世界がさらに広がり、協同的に創造する喜びを深めていた。

Q5. 感動や発見の共有は?

  • 散歩道に咲き始めた鮮やかな花を見て、「うわぁ、お日様みたい!」と素直な感動を言葉にし、自然の美しさを保育者と分かち合う豊かな感性が見られた。
  • 雨上がりに虹を見つけると、「あそこ!七色あるよ」と保育者の手を引いて教え、珍しい自然現象への発見の喜びを全身で表現していた。
  • 友だちが作った制作物を見て、「この色、とっても綺麗だね」「強そうだね」と良いところを自分から見つけて褒め、互いの表現を認め合う温かな関係が築かれていた。
  • 「見て見て!」と、見つけたアリの巣や面白い形の石を保育者に見せようと駆け寄り、自分の発見が誰かに認められることで深い満足感を得ていた。
  • 遊びの最中に友だちとふと顔を見合わせ、「楽しいね」と笑い合うことで、同じ体験をしている充実感と言葉にできない楽しさを共有していた。

2. 低月齢グループ(10月〜3月生まれ)

【時期の目安】 2歳11ヶ月〜3歳4ヶ月頃

子どもにとってどんな時期?

3歳のお誕生日を迎え、心身ともに大きく成長しました。 イヤイヤ期が落ち着き、言葉で気持ちを伝えられるようになったことで、情緒が安定しています。「自分でできる」ことが増え、トイレトレーニングも完了に近づいています。友だちと一緒に遊ぶ楽しさを知り、簡単なルールのある遊びにも参加できるようになります。

3月に特に観たい発達テーマ

  1. 進級への意識(荷物の移動、お兄さんパンツ)
  2. 言葉の充実と会話(三語文、報告、相談)
  3. 生活習慣の自立(着脱、トイレ、手洗い)
  4. 友だちとの関わり(「貸して」「入れて」)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)

Q1. 衣服の着脱(ボタン・前後)は?

  • 指先の使い方が器用になり、パジャマなどの大きめのボタンを一生懸命穴に通そうと集中し、自力で留められた際には「できた!」と満面の笑みを見せていた。
  • 着替えの際、服の胸元にあるマークやタグを見て前後を確認しようとする姿が見られ、保育者に「こっちが前だね」と確認しながら正しく着ようとする意識が芽生えてきた。
  • 体幹が安定し、椅子に座らずとも片足ずつズボンやパンツに足を入れ、ふらつくことなく立ってスムーズに履き替える身体のコントロールが身についてきた。
  • 靴を履く際、左右を並べて形を確認し、間違えずに足を入れてマジックテープを自分でしっかりと止めるなど、外出の準備を自ら進めようとする意欲が見られた。
  • 脱いだ後の衣服はそのままにせず、自分なりに端を合わせて畳もうとしたり、指定のカゴへ丁寧に入れたりと、身の回りの整理整頓への関心が高まってきた。

Q2. 排泄(トイレ)の自立は?

  • 排尿の間隔が長くなり、遊びの合間でも尿意に気づいて「チッチ出る」「トイレ行く」とはっきり教えてくれる場面が増え、自立への確かな歩みが感じられた。
  • トイレでの排尿成功が自信に繋がり、日中を布パンツで過ごす時間が増える中で、濡れなかった喜びを保育者と分かち合いながら快適に過ごしていた。
  • オムツ交換やトイレの際、自ら進んでズボンやパンツを膝下まで下ろし、着脱の一連の動作に主体的に関わろうとする自立心が育ってきた。
  • 排泄が終わると、保育者と一緒にレバーを操作して水を流すことを楽しみ、トイレ後の一連の作法を「自分でする」という満足感とともに覚えていった。
  • 生活のリズムの中でトイレに行くことが習慣化し、嫌がることなく進んで便座に座るなど、排泄の自立に向けた心理的な安定が見られた。

Q3. 食事(スプーン・意欲)は?

  • スプーンを下から握る「下手持ち」が安定し、食べ物をすくってこぼさずに口まで運ぶ動作がスムーズになり、自分の力で綺麗に食べ進めることを楽しんでいた。
  • 食器が動かないようにもう片方の手を添えて食べる姿勢が身につき、最後の一口まで集中的に食事に向き合おうとするマナーの基礎が育ってきた。
  • 苦手な食材があっても、保育者に「これ食べたら年少さんだね」と励まされると、意を決して一口挑戦し、食べられた喜びを自信に繋げていた。
  • 適量を口に運ぶ感覚が養われ、口の中に詰め込みすぎることなく、よく噛んで味わって食べるという健康的な食習慣が少しずつ定着してきた。
  • 完食すると満足げな表情で「ごちそうさまでした」と挨拶し、使い終わった食器を返却場所まで慎重に運ぶなど、片付けまで意欲的に行っていた。

Q4. 睡眠(午睡)の安定は?

  • 身体活動が活発になり、遊び疲れて布団に入ると、保育者の見守りの中で自然に深い眠りに就くなど、睡眠のリズムが安定していた。
  • 午睡の時間になると自ら進んでパジャマに着替え、自分の布団を見つけて横になるなど、入眠前の準備を自律的に進める姿に成長が感じられた。
  • 物音などで途中で目が覚めてしまうことがあっても、保育者が側に寄り添ってトントンと優しく触れることで、再び安心して深い眠りに戻ることができていた。
  • まとまった時間ぐっすりと眠ることで心身ともにリフレッシュし、目覚めもすっきりと機嫌よく、午後の活動へスムーズに移行できていた。
  • 起床後は保育者の膝に座って抱っこを求めるなど、十分に甘えて心のエネルギーを充電してから、生き生きと遊び始める情緒の安定が見られた。

Q5. 健康管理(手洗い・鼻水)は?

  • 戸外から戻ると自ら水道へ向かい、服の袖が濡れないようにまくってから石鹸で丁寧に手を洗うなど、清潔習慣がしっかりと身についてきた。
  • 鼻水が出ると不快感を感じて「ハナ出た」と保育者に知らせたり、自分でティッシュを持って拭いてもらおうとしたりと、身体の異変を言葉で伝える力が育ってきた。
  • 冬の寒さが残る時期でも「お外行く!」と元気いっぱいに戸外へ飛び出し、冷たい風に負けずに走り回って健康的な身体づくりを楽しんでいた。
  • 乾燥しやすい肌のケアとして、保育者に保湿クリームを塗ってもらうことを心地よく受け入れ、自分の身体を大切に整えてもらう安心感を感じていた。
  • 咳が出そうになると口を袖や手で覆うなど、周囲の大人の咳エチケットを真似しようとし、自分なりに清潔やマナーを意識する姿が見られた。

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 進級への意識と情緒は?

  • 保育者から「次は3歳児クラスのお部屋だね」と声をかけられると、少し誇らしげな表情で頷き、新しい環境への期待を膨らませて進級を楽しみに待つ姿が見られた。
  • 新しい保育室へ見学に行くと、目を輝かせて室内を探索し、今までになかった玩具や家具に興味津々で見入るなど、変化をポジティブに受け入れようとしていた。
  • 進級に伴い自分のマークが変わることを知り、「次は何かな?」と気にかけながら、新しい自分へと変わっていく過程を自分なりに意識していた。
  • 環境の変化に戸惑いや不安を感じた時は、自ら保育者の側へ駆け寄って抱っこを求め、十分に応えてもらうことで心の安定を保ちながら活動に戻っていた。
  • 「お兄さん(お姉さん)パンツにする!」と自ら布パンツを選んで履くことを喜び、生活習慣の自立が自信となって、情緒の安定に繋がっていた。

Q2. 自己主張(イヤイヤ)の様子は?

  • 自分の意志がはっきりとし、納得いかない時には「イヤ!」とはっきり拒絶するが、保育者が寄り添って理由を尋ねると、言葉や指差しで懸命に伝えようとする姿に成長を感じた。
  • 遊びを中断させられたり思い通りにならなかったりすると、怒ったり泣いたりして激しく訴えることもあるが、それは自己の確立に向けた大切な感情の表出として現れていた。
  • 身の回りのことを「自分でやりたい」という欲求が強く、保育者の手助けを「いらない」と拒んで、最後まで自分の力で完結させようとする粘り強さが見られた。
  • 葛藤の中で泣いていても、保育者に「〇〇したかったんだね」と気持ちを丸ごと受け止められると、スッと心が落ち着き、自分から次の行動へ切り替えることができていた。
  • 衣服や玩具の選択において「これがいい」とはっきり自分の好みを主張し、自分の意志が認められることで深い満足感と自己肯定感を得ていた。

Q3. 感情の表出は?

  • 散歩道で春の草花を見つけたり、追いかけっこで楽しさを感じたりすると、全身を使ってぴょんぴょんとジャンプし、内側から溢れ出る喜びを素直に表現していた。
  • 初めて見る虫や動く玩具に驚いた際は、目を丸くして「わあ!」と大きな声を上げ、驚きや不思議さを保育者と共有しようとする純粋な反応が見られた。
  • 側にいる友だちが楽しそうに笑い声を上げていると、内容が分からなくてもその明るい雰囲気に誘われて一緒に笑い出し、共感の喜びを味わっていた。
  • 季節の歌や馴染みのある曲が流れると、心地よさそうに体を揺らしたり手拍子をしたりして、音楽を介した豊かな情緒の広がりを感じさせていた。
  • 疲れを感じたり家庭を思い出して少し寂しくなったりした時に、指を吸って心を鎮めようとするなど、自分なりに感情をコントロールしようとする健気な姿が見られた。

Q4. 安心できる環境は?

  • 慣れない活動の前でも、自分のお気に入りのミニカーやぬいぐるみを側に置くことで安心感を得て、そこを拠点に新しい遊びへと挑戦する様子が見られた。
  • 落ち着きたい時には部屋の隅やトンネルなどの狭いスペースに入り込み、自分だけの静かな空間を確保することで、心のバランスを整えようとしていた。
  • 保育者との温かな愛着関係と、ゆータルとした時間の流れの中で過ごすことで、急かされることなく自分のペースで安心して活動に没頭できていた。
  • 食事や着替えの際、いつもの指定された席に座ることで生活の見通しを持ち、決まった環境の中に身を置くことで情緒を安定させていた。
  • トラブルで涙が出た際も、保育者に抱っこされ優しく声をかけられると、すぐに安心感に包まれて泣き止み、また元気に遊び出す心の回復力が見られた。

Q5. 遊びへの集中は?

  • 自分が興味を持ったブロックの組み立てやままごとの見立て遊びに、周囲の賑やかさを忘れるほど長時間集中し、納得のいくまで遊び込む姿が見られるようになった。
  • 絵本コーナーで一人静かにページをめくり、描かれた絵を指差して言葉にしたり、じっと見入ったりして、物語の世界に没入する集中力を発揮していた。
  • 音楽に合わせて楽器を鳴らしたり表現したりする活動では、自分の身体から出る音や動きを確かめるように夢中になって取り組み、遊びを深めていた。
  • 散歩車から降りて地面の小さな虫や石を見つけると、屈み込んで動かなくなるまで観察し続け、旺盛な好奇心を一箇所に注ぎ込んで探索に夢中になっていた。
  • 積み木を並べる、カップを重ねるなど、同じ動作を何度も繰り返す遊びを好み、一定のリズムの中で自分の思い描く結果を得られる満足感を味わっていた。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(運動・身体)

Q1. 歩行の安定と運動は?

  • 下半身の筋力が発達し、広い場所でも転ばずに安定した足取りで走り、保育者の合調に合わせてピタッと急停止できるほど、身体のコントロールが巧みになった。
  • 散歩中の縁石や段差を見つけると、手をつかずにバランスを取りながら「よいしょ」と跨ぎ越し、自分の力で障害物を乗り越えることを楽しんでいた。
  • 両足で力強く地面を蹴り上げ、前方へ飛び出す「グー跳び」に意欲的に挑戦し、着地でふらついても何度も繰り返し練習する逞しさが見られた。
  • 体力がつき、散歩では友だちや保育者としっかり手を繋いで長い距離を歩き切り、周囲の景色を楽しむ心のゆとりを持って歩行を楽しんでいた。
  • 階段の昇降では、一段ずつ両足を揃えながらも、手すりや壁を支えにしてリズムよく登り降りし、目的地までスムーズに移動できるようになってきた。

Q2. 戸外での身体活動は?

  • 広い園庭に出ると開放感を味わい、友だちの後を追いかけたり鬼ごっこの真似事をしたりして、息を弾ませながら全身を使って走り回ることを喜んでいた。
  • ボールが転がる方向に素早く反応して追いかけ、両手で力一杯投げたり、狙いを定めて足で蹴ったりと、動く対象に合わせた身体の使い方が見られた。
  • 砂場ではじっくりと座り込み、スコップで砂を山のように積み上げたり、カップに砂を詰めて形を抜いたりした。素材の感触を楽しみながら造形に没頭していた。
  • 滑り台の階段を一段ずつ慎重に登り、上から勢いよく滑り降りると、着地でピタッと両足をついて立ち上がるなど、一連의 動作に自信を持って取り組んでいた。
  • 鉄棒を握るとグッと力を込めて自分の体重を支え、足を地面から浮かせてぶら下がる「ブタの丸焼き」のようなポーズに挑戦し、腕の支持力が高まってきた。

Q3. 手指の操作(つまむ・貼る)は?

  • 指先の巧緻性が高まり、小さなシールを台紙から爪先を使って器用に剥がし、描かれた円の中や自分のマークの場所を狙って丁寧に貼ることができていた。
  • クレヨンをしっかりと握り、手首を動かして「ぐるぐる」と丸を描いたり、端から端まで力強い線を引いたりと、描くことによる変化を心ゆくまで楽しんでいた。
  • 小さな箱の中にミニカーやブロックを隙間なく詰め込んだり、一つずつ丁寧に取り出したりする遊びを繰り返し、空間の広さを手指の感覚で確かめていた。
  • 指先に力を入れて洗濯ばさみを開こうと奮闘し、紙や布を挟んで「お洗濯ですよ」と見立てて遊ぶなど、道具を使うことへの興味と技術が向上してきた。
  • 粘土遊びでは、大きな塊から小さくちぎり分けたり、手のひらで転がして細長いヘビや丸い団子を作ったりと、力の加減を調節しながら形を変えることを楽しんでいた。

Q4. 危険回避と安全は?

  • 身体のバランス感覚が養われ、足元がもつれて転倒しそうになった際も、とっさに前へ手をついて顔や頭を保護する防御反応がスムーズに出るようになった。
  • 遊びに夢中になっていても、保育者の「待って、止まって」という制止の声に反応してその場で立ち止まるなど、周囲への意識と抑制力が育ってきた。
  • 走っている最中に前方から来る友だちに気づくと、自ら進路を変えたり速度を落としたりして衝突を避けるなど、他者との距離感を測る力が身についてきた。
  • 足場の悪い場所や急な斜面では、自ら「危ないね」と口にして平らな安全な道を選んで歩くなど、危険を予測して行動する慎重さが見られた。
  • 探索活動が活発になる中で、興味を持ったものを口に入れようとする場面は減ったが、小さな部品などを扱う際は誤飲に注意しつつ、保育者の見守りの中で安全に遊んでいた。

Q5. 体力と活動量は?

  • 春らしい暖かな日差しの下、戸外で活発に身体を動かして遊ぶことで、頬を赤らめ身体が芯から温まるほど充実した活動量を確保できていた。
  • 以前はすぐに「抱っこ」と求めていた散歩道でも、最後まで自分の足でしっかりと歩き通す体力がつき、歩く喜びを感じている姿に大きな成長が感じられた。
  • 身体を存分に動かした日は空腹を心地よく感じ、給食の時間には「おいしいね」と進んで箸を進め、おかわりを求めるなど食欲旺盛な様子が見られた。
  • 夕方になると活動の疲れから眠気や甘えが出ることもあるが、保育者とのゆったりとした休息の時間を設けることで、すぐに活気を取り戻して遊びを再開していた。
  • 園庭や室内で全身を使って思い切り遊び、心身ともに適度な疲労感を得ることで、午睡の時間には布団に入るとすぐに深い眠りに就く良いリズムができていた。

🧡 人間関係(友だち・人)

Q1. 友だちへの関心(見る・まねる)は?

  • 友だちが何をして遊んでいるのか興味深く見つめ、「いっしょにやろう」と誘うように側へ歩み寄り、顔を覗き込んで微笑み合うなどの親密な関わりが見られた。
  • 友だちが使っている魅力的な玩具に目を輝かせ、「おんなじ!」と言いながら同じ種類の玩具を探して手に取るなど、遊びの共有を自分なりに楽しもうとしていた。
  • 友だちが走ったりジャンプしたりすると、まるで鏡のように同じ動作を繰り返し、「あはは」と笑い合いながら模倣による一体感を全身で享受していた。
  • 泣いている友だちがいると、心配そうな表情で覗き込み、背中を優しく撫でたり保育者の顔を見たりして、他者の痛みや悲しみに寄り添おうとする共感の芽生えが感じられた。
  • 好きな友だちの隣を自ら選んで座り、それぞれの遊びを継続しながらも、時折顔を見合わせて笑い合う「並行遊び」の中で、仲間と共にいる安心感を味わっていた。

Q2. 玩具の関わり(貸し借り)は?

  • 魅力的な玩具を欲しがる欲求を抑えきれず手が出そうになる場面もあったが、保育者の「待っててね」という仲立ちによって、自分の気持ちを落ち着かせようと努める自制心の育ちが見られた。
  • 使いたい玩具がある時、「かして」と控えめながらも言葉で伝えたり、掌を上に向けて差し出す仕草をしたりして、自分の意思を相手に届けようとしていた。
  • 保育者が間に入って「交代で使おうね」と促すと、一度は考えながらも納得して「どうぞ」と玩具を譲ることができ、貸せた喜びを保育者に認められて満足そうにしていた。
  • 玩具を貸した後に友だちから「ありがとう」と感謝されると、照れくさそうにしながらも嬉しそうに微笑み、やり取りの心地よさを実感しているようだった。
  • 同じ種類の積み木や車を友だちと並んで使い、一つの世界を緩やかに共有しながら遊ぶことで、他者と競うのではなく共存する楽しさを学んでいた。

Q3. 保育者とのやり取りは?

  • おままごと遊びの中で、保育者に「あーん」と食べる真似をしたり、「ちょうだい」「どうぞ」と玩具のやり取りを繰り返したりして、応答的な関わりを存分に楽しんでいた。
  • 馴染みの手遊びや歌が始まると保育者の動きを注視し、視線が合うと声を上げて喜ぶなど、大人との密なやり取りを通して情緒の安定を図っていた。
  • 遠くにいる保育者に名前を呼ばれると、パッと明るい表情で駆け寄り、自分の存在が認められている喜びを全身で表現しながら甘えに来る姿が見られた。
  • 疲れを感じたり不安になったりした際は、自ら保育者の足にしがみついて抱っこを求め、十分に応えてもらうことで心のエネルギーを充電して再び遊び出していた。
  • 保育者の膝の上に座って絵本を読んでもらうゆったりとした時間を好み、温もりを感じながら物語に集中することで、落ち着いた信頼関係を深めていた。

Q4. 他者への反応は?

  • 部屋に見慣れない職員や実習生が入ってくると、遊びの手を止めてじっと観察し、相手の出方を見守るような社会的な注意深さが見られた。
  • 園庭で遊ぶ3歳児クラスの活発な動きを目で追い、自分もあんな風に動いてみたいという憧れを抱きながら、異年齢の友だちの活動に強い関心を示していた。
  • 散歩中、すれ違う地域の方々に保育者が挨拶をする様子を見て、自分も真似をして小さく手を振るなど、社会的なマナーを体験的に学ぼうとしていた。
  • 帰園時に「バイバイ」と声をかけられると、嬉しそうに手を振り返し、身振りを通した双方向の挨拶が成立することを喜んでいた。
  • 保育者の仕草をよく観察しており、朝の挨拶やお願いをする際、保育者の真似をしてちょこんと頭を下げるなど、礼儀正しい振る舞いを身につけようとしていた。

Q5. 集団生活への入り口は?

  • おやつの時間になると、みんなと同じ椅子に座って同じものを食べる雰囲気を楽しみ、集団の中で過ごす充足感を表情から溢れさせていた。
  • 朝の会でピアノの伴奏が聞こえ始めると、自然と体が揺れ出し、友だちや保育者と同じ空間でリズムを共有する心地よさを全身で味わっていた。
  • 友だちが数人で集まって何かを覗き込んでいる場所に、「なにしてるの?」と自分から積極的に加わろうとし、集団の輪に入ろうとする意欲が高まってきた。
  • 遊びの終わりに一斉に片付けが始まると、周囲の様子を察して自分も玩具を持って箱に入れようとするなど、集団のルールを少しずつ理解して行動していた。
  • 紙芝居や絵本の読み聞かせが始まると、周囲に溶け込むように椅子に座って集中し、最後までお話の世界を楽しむといった集団での静かな活動に慣れてきた。

💛 環境(自然・物)

Q1. 春の気配(花・虫)への反応は?

  • 散歩道に咲く青いオオイヌノフグリを見つけると、即座に指を差し「お花、あった!」と保育者の顔を覗き込み、春の小さな彩りを一緒に愛でることを喜んでいた。
  • 日向ぼっこをしているてんとう虫を見つけると、動かなくなるまでじっと視線を注ぎ、指先で優しく触れようとしては動く様子に驚き、生命の躍動を興味深く観察していた。
  • 春特有の柔らかな日差しを全身に浴び、「あったかいね」と保育者と顔を見合わせながら、戸外活動の心地よさを存分に享受していた。
  • 園庭の片隅で落ち葉をめくると、冬眠から覚めたダンゴムシが出てくる様子に目を丸くして驚き、身近な自然界の不思議な変化に知的好奇心を募らせていた。
  • つくしの独特の形状に興味を持ち、指先でツンツンと突いたり握ったりして、「ツルツルしてる」とその不思議な感触を五感で確かめていた。

Q2. 玩具への興味(音・動き)は?

  • 手に持ったマラカスや鈴を、音楽の強弱に合わせて激しく振ったり優しく鳴らしたりして、自分の動作によって音色が変化する面白さを全身で楽しんでいた。
  • 車の玩具を床の上で力強く走らせ、「ブーブー、きたよ」と自分の動きと玩具の進行を連動させ、ダイナミックな動きの連鎖を楽しんでいた。
  • 紐のついた引き車(プルトイ)に興味を持ち、自分が歩くと後ろから玩具がついてくる様子を何度も振り返って確認しながら、長い距離を歩くことを楽しんでいた。
  • ボールが不規則に転がる様子を声を上げて喜びながら追いかけ、予測できない軌道を視覚で捉えては、キャッチできた瞬間の達成感を保育者に伝えていた。
  • 大きさの違うカップを慎重に積み上げたり、一気に崩して「ガシャーン!」と鳴る大きな音を面白がったりして、物の体積や崩壊の現象を繰り返し試していた。

Q3. 探索活動(場所・空間)は?

  • 室内での探索意欲が高まり、棚の奥や小さな隙間に隠れた玩具を見つけ出したり、新しいコーナーを覗き込んだりと、空間を自分なりに把握して遊ぶ姿が見られた。
  • カーテンの後ろに静かに身を潜め、保育者が「どこかな?」と探すと、「ばあ!」と笑顔で飛び出し、空間を利用した相互のやり取りに満足感を得ていた。
  • 鏡に映る自分を見つけると、不思議そうにじっと見つめたり、鏡に触れて手を叩いたりして、反射して映る自分の姿に強い関心と愛着を示していた。
  • 低い棚の上の玩具が気になり、爪先立ちで一生懸命に背伸びをして視界を広げ、自分の身体を限界まで伸ばして目的の物を手に取ろうとする意欲が見られた。
  • 砂場で深く穴を掘り、「なにがあるかな」とワクワクしながら、表面とは違う色の砂が出てくる様子や、埋もれた小石を見つける発見の過程を楽しんでいた。

Q4. 感触遊びへの反応は?

  • 砂場では手のひらいっぱいに砂を握り、指の間からサラサラと落ちる感触や重さを確かめ、自分から積極的に素材に触れて変化を楽しむ姿が見られた。
  • 小麦粉粘土を指先で「ツンツン」と突いてはへこむ様子を面白がり、柔らかい素材が自分の働きかけで形を変える面白さをじっくり味わっていた。
  • 水道から出る水のキラキラした様子に興味を持ち、流れる水にそっと手をかざして冷たさや水圧の感触を感じ、自然な水の動きに夢中になっていた。
  • フワフワとした柔らかなぬいぐるみを頬に当てたりギュッと抱きしめたりして、安心感を得られる心地よい素材の質感にリラックスしていた。
  • 新聞紙を自分の手でクシャクシャに丸め、シワが寄る感触や「カサカサ」と鳴る独特の音を楽しみ、素材の形態が変わる面白さに没頭していた。

Q5. 物の特性への気づきは?

  • 丸いボールは転がり、四角い積み木は積むことができるといった、物の形状と機能の結びつきに気づき、目的を持って玩具を選ぶ姿が見られるようになった。
  • 蓋付きの容器を自分の手で開け閉めし、中に入っている玩具が見え隠れする様子を「ないない」「あった!」と言いながら、物の永続性を確認して遊んでいた。
  • 押すと音が鳴るスイッチを見つけると、何度も繰り返し押して原因と結果の繋がりを確認し、自分の動作によって音が生まれる不思議さを体験していた。
  • ラップの芯などの筒を片目で覗き込み、向こう側の景色が見える発見に驚いたり、声を吹き込んで音の響きの変化を試したりと、物を通した知覚遊びを楽しんでいた。
  • 木の玩具の硬さとクッションの柔らかさを掌で押し比べ、「こっちはカチカチ」と言葉を添えて、素材が持つ性質の違いを感覚的に捉えていた。

💚 言葉(理解・発語)

Q1. 二語文・三語文の出現は?

  • 言語発達が著しく、「マンマ、おいしい」「ワンワン、いた」と状況を正確に伝える二語文が定着し、中には「パパ、ブーブー、きた」と対象・動作・状態を繋げた三語文で詳しく報告する姿も見られた。
  • 自分の欲求を伝える際も「これ、とって」「お外、いく」と二つの単語を組み合わせて意思を表示し、保育者と言葉のキャッチボールが成立することを楽しんでいた。
  • 言葉がすぐに出ない時も、対象を力強く指差しながら「アッ!アッ!」と発声し、自分の発見や驚きを保育者に共感してもらおうと懸命に訴えていた。
  • 保育者が話す言葉の響きに高い関心を示し、「お靴履こうね」と言われると「はこうね」と語尾を真似して繰り返すなど、新しい言葉を積極的に取り込もうとしていた。
  • 一人遊びの最中、ミニカーや人形を相手に「ブーブー、いくよ」「ねんね、しようね」と優しく話しかけ、言葉を使ってイメージを膨らませる様子が見られた。

Q2. 指示の理解は?

  • 保育者の言葉と状況を結びつけて理解し、「おいで」という手招きに自分が呼ばれていることを察して、満面の笑みで駆け寄ってくる応答の良さが見られた。
  • 遊びの終わりに「ナイナイ(片付け)しようね」と促されると、使っていた玩具をカゴへ入れたり元の場所へ戻そうとしたりと、集団生活のルールを理解して動こうとしていた。
  • 玩具を手にしている時に「ちょうだい」とお願いされると、一度は考えながらも「どうぞ」と言葉を添えて手渡し、やり取りが成立した満足感を保育者と分かち合っていた。
  • 「お椅子に座って待とうね」という言葉を聞き、自分のマークがついた椅子を探して座るなど、生活の流れに沿った指示を理解して行動する習慣が身についてきた。
  • 危険な場面やトラブルの際、保育者の「ダメだよ」という言葉のトーンや表情から制止のニュアンスを敏感に感じ取り、動作を止めて相手の顔を伺うなどの反応を見せていた。

Q3. 指差し行動は?

  • 散歩道で見つけた花や小鳥に対し、真っ先に指を差して保育者の顔を覗き込み、「あった!」と共感を求めることで、自分の発見を誰かと共有したいという欲求を強く示していた。
  • 絵本の読み聞かせでは、保育者の「ワンワンはどこかな?」という問いかけに応じて、ページの中の動物を的確に指差し、物語の世界に主体的に参加していた。
  • 遠くで飛行機のエンジン音が聞こえると、即座に空を指差し「あ!あ!」と保育者に知らせ、目に見えない存在を捉えて共有しようとする観察力の鋭さが見られた。
  • おやつの時間や遊びの中で「どっちがいい?」と聞くと、自分の好きな方を迷わず指差して選び、自分の意思を相手に明確に伝える手段として活用していた。
  • 欲しい玩具が棚の上にある際、その方向を指差して「あっち、とって」と訴え、身体的な指差しに言葉を乗せて要求を伝える力が育ってきた。

Q4. 名前への反応は?

  • 朝の集まりなどで名前を呼ばれると、「自分だ!」とはっきり認識し、嬉しそうに「はーい!」と元気よく返事をしたり、高く手を挙げたりして自己を肯定的に表現していた。
  • 離れた場所や背後から名前を呼ばれても、即座に声のする方向へ振り向いて笑顔を見せ、信頼する大人や友だちとの呼びかけ・応答のやり取りを心地よく感じていた。
  • 自分のマーク(ロッカーや靴箱)を完全に覚えており、「〇〇ちゃんの場所はどこ?」と聞くと、誇らしげに自分のマークを指差して、持ち物の定位置を把握していた。
  • 保育者が友だちの名前を呼ぶと、その子の顔をじっと見つめたり指を差したりして、「次は〇〇ちゃんだね」と自分以外の他者の存在も個別に認識できるようになってきた。
  • 「先生」という言葉が自分を助けてくれる特別な存在であることを理解し、困った時や甘えたい時に「しぇんしぇ(先生)」と呼びかけて注目を引こうとする姿が見られた。

Q5. 絵本や歌への反応は?

  • 「チューリップ」や「ちょうちょ」などの春の歌が聞こえてくると、自然と体が揺れ出し、歌詞に合わせて膝を屈伸させるなど、音楽の楽しさを全身で享受していた。
  • 馴染みの手遊びが始まると保育者の動きを注視して真似をし、手をパチパチ叩いたり顔を覆ったりして、動作を共有する心地よさを満面の笑みで表現していた。
  • 絵本コーナーでは自分でページをめくる感触を楽しみ、一枚一枚ゆっくりと開きながら、描かれた色鮮やかな世界をじっくりと眺める静かな時間を好んでいた。
  • 読み聞かせの中で知っている動物や乗り物が登場すると、即座に「ワンワン!」「ブーブー!」と指を差して声を上げ、物語の世界を実体験と結びつけて楽しんでいた。
  • 好きな歌に合わせて「パンパン」「ピョンピョン」と合いの手のように声を出し、自分なりに歌の活動に参加しようとする積極的な姿が見られた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 音楽・リズム遊びは?

  • 弾むようなメロディの曲が流れると、その場で膝を屈伸させたりお尻を振ったりして、リズムを全身で享受しながら心地よさを表現していた。
  • 空き箱や太鼓を手のひらで「トントン」と叩き、叩く強さによって音の響きが変わることを発見し、自ら音を創り出す楽しさを味わっていた。
  • マラカスを握り、中身がシャカシャカと動く振動を掌で感じながら、保育者の合図に合わせて止まったり鳴らしたりする音遊びに喜んで参加していた。
  • ピアノの優雅な旋律が聞こえてくると、穏やかな表情で上体をゆらゆらと揺らし、音の波に身を委ねるようにして音楽に親しんでいた。
  • 保育者が季節의 歌を口ずさむと、遊びの手を止めてじっと口元や表情を注視し、歌声の響きに聴き入ることで情緒を安定させていた。

Q2. 描画・造形への関心は?

  • 太めのクレヨンをしっかりと握り、画用紙を「トントン」と叩くようにして点や跡がつくことを楽しみ、画材を通じた自己表現の第一歩を味わっていた。
  • 腕を左右に動かす中で紙に線が描けることに気づくと、自分の手が動いた軌跡を不思議そうに見つめ、何度も力強く筆を動かして描画に没頭していた。
  • シールを台紙から剥がそうと指先に集中するが、指にくっついて離れないもどかしさを感じながらも、保育者の手助けを借りて狙った場所へ貼れた時に達成感を見せていた。
  • 新聞紙を指先に力を入れてビリビリと豪快に破り、形が変わっていく様子や破れる際の爽快な音を面白がり、素材の感触を存分に楽しんでいた。
  • 小麦粉粘土を掌でギュッと握り、指の間からはみ出したり指の跡がついたりする変化を楽しみ、柔らかい素材が自由に変形する心地よさを感じ取っていた。

Q3. 模倣遊び(まねっこ)は?

  • 玩具の受話器を耳に当てて「もしもし」と電話の真似をし、喃語を交えて誰かと対話しているような「つもり遊び」を行い、大人の行動への強い関心を示していた。
  • 保育者が床を拭く様子をじっと観察し、自分も布を手にして並んで床をゴシゴシと拭く真似をして、身近な大人の役割を模倣することを楽しんでいた。
  • 挨拶の場面で保育者が「こんにちは」とお辞儀をするのを見て、自分も首をちょこんと下げる愛らしい仕草を見せ、ジェスチャーを通じた交流を楽しんでいた。
  • おままごとのコップを手に取り、実際に飲んでいるかのように「ゴクゴク」と声を出しながら飲む真似をし、日常生活の動作を遊びに取り入れていた。
  • 降園時に保育者が手を振る動作をよく見て、自分も小さな手を一生懸命に動かしてバイバイを返し、視覚的な情報を身体動作に繋げる意欲が見られた。

Q4. 発見や驚きの表現は?

  • 空高くに飛行機を見つけると、即座に指を差し「オォー!」と大きな声を上げて驚き、遠くの動くものに対する鋭い観察力と感動を表現していた。
  • 園庭で小さなアリの行列を見つけると、屈み込んでじっと観察し、保育者の手を引いて「あ、あ!」と知らせることで、自分の発見を誰かに伝えたい意欲が強く見られた。
  • 隠れていた玩具が「ばあ!」と出てくる遊びでは、予測が的中した喜びから声を上げて笑い、何度も繰り返すことで期待感と驚きの落差を楽しんでいた。
  • 転がるボールを目で必死に追いかけ、不規則な動きに興奮して歓声を上げながら、物の物理的な変化に夢中になっていた。
  • 鏡に映る自分を見つめ、首を傾げたり手を振ったりして映り方が変わるのを不思議そうに確かめ、自己の存在を客観的に捉えようとする好奇心が見られた。

Q5. 全身を使った表現は?

  • 嬉しい出来事や満足した瞬間に、自然と両手を高く挙げて「バンザイ!」を表現し、全身から溢れ出る喜びを素直に周囲へ伝えていた。
  • 好きな音楽が流れると、その場でくるくると回るように踊り、視界が変化する面白さを楽しみながら、満面の笑みで自己表現を謳歌していた。
  • 保育者との追いかけっこでは、ハイハイや歩行で一生懸命に逃げたり追いかけたりし、捕まった瞬間に喜びの叫びを上げて身体を通した触れ合いを楽しんでいた。
  • 大きなダンボール箱を見つけると、自ら中に入り込んで静かに身を潜め、保育者に見つかった時の驚きと安心の入り混じった遊びに没頭していた。
  • 柔らかい布を自分で頭から被り、保育者の声に合わせてパッと布を振り落とす「いないいないばあ」を繰り返し、自発的な表現の楽しさを味わっていた。

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