【2歳児9月】月齢別(低月齢・高月齢)|今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集

5領域メーカー

2歳児クラスの9月は、水遊びが終わり、散歩や園庭での活動が本格化する時期です。 夏の間に体が大きくなり、動きがダイナミックになる一方で、季節の変わり目の体調管理や、活動量が増えることによる休息のバランスが大切になります。

9月の特徴と観察ポイント

クラスにとってどんな時期?

プール遊びの片付けや、運動会ごっこへの移行など、クラスの雰囲気が「夏」から「秋」へと変わります。簡単なルールのある遊び(追いかけっこや玉入れなど)を取り入れ、集団で体を動かす楽しさを共有し始める時期です。

子どもにとってどんな時期?

水遊びで培った体幹の強さが、走る・登る・跳ぶといった全身運動に表れます。戸外でバッタやトンボ、ドングリなどの秋の自然に出会い、好奇心が刺激されます。言葉でのやり取りが増える分、友だちとの「貸し借り」や「場所取り」などのトラブルも経験し、社会性を育んでいきます。

9月に特に観たい発達テーマ

  1. 運動機能の向上(走るスピード、ジャンプ、バランス)
  2. 秋の自然との関わり(虫探し、木の実拾い、感触)
  3. 友だちとの関わり(「一緒に」「貸して」の経験)
  4. 生活リズムの切り替え(夏の疲れのケア、衣服の調節)

1. 前半・低月齢(2歳0ヶ月~2歳5ヶ月頃)

【特徴】 歩行や走行が安定し、探索行動が活発になります。言葉は「二語文」が定着し始め、自分の気持ちを一生懸命伝えようとする姿が見られます。

🌿養護(生活・安心感)

🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)

Q1. 夏の疲れや、食欲の変化は?

  • 夏の疲れからか食欲にムラがあったが、好きなメニューは完食していた。
  • 涼しくなり食欲が増し、「おかわり」と言ってよく食べていた。
  • 苦手な野菜も、小さく切ると頑張って食べていた。
  • スプーンやフォークを使い分け、こぼさずに食べようとしていた。
  • 食事中に眠くなることが減り、最後まで起きて食べられた。

Q2. 排泄(トイレトレーニング)の進み具合は?

  • 「チッチ」と尿意を伝え、トイレで成功することが増えた。
  • 遊びに夢中だと失敗することもあるが、事後報告はできていた。
  • 便座に座ることを嫌がらず、排泄の習慣がついてきた。
  • オムツ交換の時、自分でズボンを脱ごうとしていた。
  • 友だちがトイレに行くのを見て、自分も行こうとしていた。

Q3. 衣服の着脱(靴・靴下)への意欲は?

  • 靴のマジックテープを自分で留め、履こうとしていた。
  • 靴下の裏表を気にせず履いていたが、自分でやる意欲はあった。
  • 帽子を被り、ゴムを自分で顎にかけようとしていた。
  • 脱いだ服を自分のマークのカゴに入れようとしていた。
  • 「できない」と甘えたが、手を添えると自分で引き上げた。

Q4. 睡眠(午睡)の質とリズムは?

  • 戸外でたくさん遊んだ日は、布団に入るとすぐに眠っていた。
  • 一定時間まとめて眠れるようになり、目覚めも機嫌が良かった。
  • 自分のタオルを握りしめ、安心して入眠していた。
  • 途中で目が覚めても、トントンされると再入眠できた。
  • 「ねんね」と言って、自分の布団の場所に行っていた。

Q5. 季節の変わり目の健康状態は?

  • 気温差で鼻水が出ていたが、熱はなく元気に過ごしていた。
  • 自分でティッシュを取り、鼻を拭こうとしていた。
  • 汗をかいたことに気づき、着替えを求めていた。
  • 外から帰ると水道に向かい、手を洗おうとしていた。
  • 体調を崩すことなく、毎日元気に登園できた。

💚情緒の安定(愛着・自己主張)

Q1. 登園時や日中の機嫌は?

  • 休み明けで泣いて登園したが、抱っこですぐに落ち着いた。
  • 好きな玩具を見つけて、笑顔で遊び始めていた。
  • 不安になると保育者の足元に来て、抱っこを求めていた。
  • 散歩の準備が始まると、期待して張り切っていた。
  • 夕方になると疲れから甘えん坊になり、膝の上で過ごしていた。

Q2. 自分の欲求(イヤイヤ)の表現は?

  • 気に入らないことがあると、床に座り込んで抗議していた。
  • 「イヤ!ダメ!」と言葉で強く拒否していた。
  • 自分でやりたい気持ちが強く、手伝おうとすると怒っていた。
  • 気持ちを受け止めると、落ち着いて次の行動に移れた。
  • 玩具を取られて泣いたが、代わりの物を渡すと納得した。

Q3. 保育者との愛着関係(安全基地)は?

  • 遊びの合間に保育者の方を振り返り、安心を確認していた。
  • 困ったことがあると、手を引いて知らせてくれた。
  • 姿が見えなくなると探すが、声を聞くと安心して遊び続けた。
  • 抱っこされると体に力を預け、リラックスしていた。
  • 「見て」と何度も声をかけ、共感を求めていた。

Q4. 探索への意欲と集中力は?

  • 初めて行く公園で、興味津々に歩き回っていた。
  • 虫を見つけると怖がりながらも、じっと観察していた。
  • 一つの玩具に集中し、長時間遊び込む姿が見られた。
  • 箱の中身を出し入れし、何が入っているか確かめていた。
  • 鏡に映る自分を見て、変な顔をして楽しんでいた。

Q5. 気持ちの切り替えはできていますか?

  • 泣いていても、「お外行くよ」と誘うと涙が止まった。
  • 転んで泣いたが、「痛いの飛んでけ」のおまじないで笑った。
  • 遊びの切り上げ時にぐずったが、手洗いに誘うと動けた。
  • 好きな手遊びが始まると、真似をして参加していた。
  • 抱っこで落ち着くと、自分から降りて遊び始めた。

🌸五領域(感覚・探索)

🩵健康(身体機能・運動)

Q1. 歩行・走行の安定感は?

  • 園庭の凸凹道を、転ばずにしっかりと走っていた。
  • 両手を振って小走りをし、追いかけっこを楽しんでいた。
  • 散歩中、保育者と手を繋いで長い距離を歩くことができた。
  • 段差の前で一度止まり、足元を確認して降りていた。
  • 坂道を登ったり下りたりして、足の力をつけていた。

Q2. 遊具への挑戦意欲は?

  • 滑り台の階段を、手すりを持って一段ずつ登っていた。
  • 砂場の枠の上を、バランスを取りながら歩こうとしていた。
  • コンビカーに乗って、両足で地面を蹴って進んでいた。
  • 太鼓橋(アーチ型遊具)の下をくぐったり、登ろうとしたりしていた。
  • 鉄棒にぶら下がり、足を浮かせて楽しんでいた。

Q3. 手指の操作(つまむ・通す)は?

  • 紐通しに集中し、穴に紐を通そうと真剣な表情だった。
  • シールを台紙から剥がし、画用紙に貼ることを楽しんでいた。
  • ペットボトルのキャップを回して開けようとしていた。
  • クレヨンを握りしめ、力強くグルグルと描いていた。
  • 洗濯バサミをつまんで、開閉する感触を楽しんでいた。

Q4. 身体感覚(リズム・バランス)は?

  • 体操の曲が流れると、保育者の真似をして体を動かしていた。
  • 平均台の上を、保育者と手を繋いで渡っていた。
  • 音楽に合わせて、その場でジャンプしようとしていた。
  • マットの上でゴロゴロ転がり、全身運動を楽しんでいた。
  • 片足立ちをしようとして、フラフラしながらも楽しんでいた。

Q5. 危険回避の意識は?

  • 友だちとぶつかりそうになり、避けていた。
  • 「ストップ」の声かけで、立ち止まることができた。
  • 高いところから飛び降りる時、着地場所を確認していた。
  • 転んだ時、手をついて顔を守っていた。
  • 「危ない」と声をかけると、手を止めて保育者を見ていた。

🧡人間関係(人への興味)

Q1. 友だちへの関心(並行遊び)は?

  • 友だちの隣で同じ遊びをし、時々顔を見合わせて笑っていた。
  • 砂場でそれぞれ山を作り、道具を貸し借りしていた。
  • 友だちが走ると、つられて一緒に走り出していた。
  • 「一緒」と言って、同じ玩具を持っていることを喜んでいた。
  • 友だちの名前を呼び、関心を示していた。

Q2. 物の取り合いやトラブルは?

  • 友だちの玩具が欲しくて、無言で手が出てしまうことがあった。
  • 玩具を取られると泣いて怒り、保育者に訴えていた。
  • 「貸して」と言われたが、まだ貸したくなくて背中を向けた。
  • トラブルの後、保育者が仲立ちすると「ごめんね」と頭を下げた。
  • 自分の玩具を守ろうとして、「ダメ!」と強い口調で言っていた。

Q3. 保育者とのやり取り遊びは?

  • 追いかけっこをして、「待て待て」と言われると喜んで逃げていた。
  • 「どうぞ」「ありがとう」と、おままごとのやり取りを楽しんでいた。
  • 「いないいないばあ」をして、保育者を驚かせようとしていた。
  • 絵本を持ってきて、膝の上で読んでほしがった。
  • 手遊びを一緒にして、楽しさを共有していた。

Q4. 他者への優しさの芽生えは?

  • 泣いている友だちを見て、心配そうに顔を覗き込んでいた。
  • 転んだ友だちに「大丈夫?」と声をかけようとしていた。
  • 友だちに玩具を「どうぞ」と渡す姿が見られた。
  • 友だちの頭をなでて、いいこいいこしていた。
  • 保育者が手伝ってくれた時、ニコッと笑ってお礼をしていた。

Q5. 集団でのルール理解は?

  • 運動会の練習(かけっこ)で、名前を呼ばれると返事をしていた。
  • 絵本の読み聞かせが始まると、座って見ていた。
  • 手洗いの順番待ちで、友だちの後ろに並んでいた。
  • 給食の歌に合わせて、手を叩いていた。
  • 「お片付け」の声かけで、玩具を箱に戻していた。

💛環境(自然・物・探索)

Q1. 秋の自然(虫・植物)への反応は?

  • トンボが飛んでいるのを見つけ、指差して目で追っていた。
  • バッタを怖がりながらも、近づいて観察していた。
  • 猫じゃらし(エノコログサ)を振り、フワフワするのを見ていた。
  • コスモスの花を見て、「きれい」と喜んでいた。
  • 落ち葉を拾い、カサカサする感触を楽しんでいた。

Q2. 玩具の操作や仕組みへの関心は?

  • ミニカーを走らせ、タイヤが回る様子を見ていた。
  • 重ねるカップを高く積み上げ、倒れる音や様子を喜んでいた。
  • パズルがはまらない時、向きを変えて試行錯誤していた。
  • 音の鳴る玩具を振り、リズムを変えて試していた。
  • 蓋を開け閉めし、中身が出し入れできることを確認していた。

Q3. 探索行動の広がりは?

  • 園庭の植木鉢の下を覗き込み、ダンゴムシを探していた。
  • 砂場の砂を深く掘り、湿った砂が出てくるのを楽しんでいた。
  • 鏡に映る自分の姿に興味を持ち、変な顔をして遊んでいた。
  • 部屋の隅々まで歩き回り、新しい発見を楽しんでいた。
  • 散歩中に飛行機の音を聞き、空を見上げて探していた。

Q4. 色や形、大きさへの気づきは?

  • 「赤」「青」など、色の名前を言おうとしていた。
  • 丸や四角の形合わせパズルを、形を見てはめていた。
  • 「大きい」「小さい」と言って、ボールのサイズを比べていた。
  • 同じ色のブロックを集めて、並べて遊んでいた。
  • 「いっぱい」と言って、たくさんのドングリを見せてくれた。

Q5. 身近な環境(マーク・場所)の理解は?

  • 自分のマークを覚え、靴箱やロッカーを探していた。
  • 「お外行くよ」と言うと、帽子のある場所へ向かっていた。
  • 手洗い場の場所を知り、自分で行こうとしていた。
  • 片付けの時間に、玩具を元の箱に戻そうとしていた。
  • 給食の準備が始まると、自分の椅子に座って待っていた。

💚言葉(発声・理解)

Q1. 二語文の出現や語彙の広がりは?

  • 「マンマ、ちょうだい」「ワンワン、いた」など、二語文を話していた。
  • 「ブーブー(車)」「アッパ(靴)」など、名詞が増えてきた。
  • 「あった!」「ないない」など、状況に合わせて言葉を使っていた。
  • 自分の名前を呼ばれると、「〇〇ちゃん」と言おうとしていた。
  • 「アツイ」「イタイ」など、感覚を言葉で伝えていた。

Q2. 指示の理解と行動は?

  • 「おいで」と言うと、嬉しそうに近寄ってきた。
  • 「ポイして」と言うと、ゴミ箱に捨てに行っていた。
  • 「帽子持ってきて」と言うと、自分のロッカーに向かっていた。
  • 「座って」と言うと、椅子に座ることができた。
  • 名前を呼ばれると、「はーい」と手を挙げて返事をしていた。

Q3. 指差しや身振りでのコミュニケーションは?

  • 欲しいものを指差し、「これ」と要求していた。
  • 「バイバイ」と言いながら、手を振っていた。
  • 飛行機を見つけて指差し、「アッ!」と教えてくれた。
  • 首を振って「イヤイヤ」をし、拒否の気持ちを伝えていた。
  • 「おいしい」と聞くと、ほっぺたを叩くポーズをしていた。

Q4. 歌や手遊びの言葉は?

  • 「どんぐりころころ」などの歌を、語尾だけ一緒に歌っていた。
  • 手遊びの歌詞に合わせて、手を動かそうとしていた。
  • 絵本のフレーズを覚え、繰り返し言っていた。
  • リズムに合わせて、「トントン」などと言っていた。
  • 好きな歌が流れると、体を揺らして口ずさんでいた。

Q5. 模倣発語(オウム返し)は?

  • 「きれいだね」と言うと、「キレー」と真似していた。
  • 動物の鳴き声を真似して、「モーモー」と言っていた。
  • 挨拶の言葉を聞いて、口を動かしていた。
  • 友だちの名前を呼ぶ真似をしていた。
  • 保育者の言葉を真似して、確認していた。

💜表現(感情・感性)

Q1. 音楽やリズムへの反応は?

  • ピアノの音が聞こえると、手を叩いて反応していた。
  • 音楽に合わせて屈伸し、リズムを感じていた。
  • 「キラキラ」の手の動きを真似て、頭の上で手を振っていた。
  • 楽器を鳴らして、音が出ることを喜んでいた。
  • 曲が終わると、「もう一回」とリクエストしていた。

Q2. 描画(なぐり描き)の様子は?

  • クレヨンを握り、力強く点を打ったり線を引いたりしていた。
  • 描いた線を見て、「アー!」と声を上げていた。
  • 色を変えることを楽しみ、次々と持ち替えていた。
  • 紙からはみ出るほど、ダイナミックに腕を動かしていた。
  • 描いたものを指差し、「ママ」と言って見立てていた。

Q3. ごっこ遊び(見立て)の芽生えは?

  • ブロックを耳に当て、「もしもし」と電話の真似をしていた。
  • コップで飲む真似をして、「プハー」と言っていた。
  • 布を被って「オバケ」になりきっていた。
  • 食べ物を保育者の口に運び、食べさせる真似をしていた。
  • 箱を車に見立てて、押して歩いていた。

Q4. 全身を使った感情表現は?

  • 嬉しい時に飛び跳ねて、全身で喜びを表していた。
  • 悔しい時に床に寝転がり、手足をバタバタさせていた。
  • 驚いた時に目を見開き、口を開けていた。
  • 楽しい時に保育者に抱きつき、興奮を伝えていた。
  • 悲しい時に涙を流し、助けを求めていた。

Q5. 素材や感触への反応は?

  • 粘土を指でつんつん触り、感触を確かめていた。
  • 新聞紙をビリビリ破り、音や感触の変化に笑っていた。
  • 砂の感触を楽しみ、手で握ったり落としたりしていた。
  • シールが手にくっつくのを不思議そうに見ていた。
  • 落ち葉を握りしめ、カサカサする音を楽しんでいた。

2. 後半・高月齢(2歳6ヶ月~2歳11ヶ月頃)

【特徴】 運動能力が高まり、走る、跳ぶ、投げるなどの動作がスムーズになります。言葉でのコミュニケーションが増え、友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じ始めます。

🌿養護(生活・自我)

🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)

Q1. 食事(食具・マナー)の自立度は?

  • スプーンやフォークを下握り(鉛筆持ち)で持ち、上手に食べていた。
  • こぼさずに食べようと、お皿に顔を近づけていた。
  • 「おいしいね」と友だちと言い合いながら、楽しく食事をしていた。
  • 食後の口拭きタオルを使い、自分で口の周りを拭いていた。
  • 苦手な野菜も、「一口だけ」と励ますと頑張って食べていた。

Q2. 衣服の着脱(ボタン・前後)への挑戦は?

  • ズボンの前後を確認して、正しく履こうとしていた。
  • 大きめのボタンを、時間をかけて自分で留めることができた。
  • 脱いだ服を畳んで、自分のカゴにしまおうとしていた。
  • 靴の左右を気にして、「こっち?」と確認していた。
  • 汗をかいたことに気づき、「着替える」と言っていた。

Q3. 排泄(トイレトレーニング)の進み具合は?

  • 「オシッコ出る」と言葉で伝え、トイレに行けていた。
  • 便座に座って排尿に成功し、「出たよ!」と教えてくれた。
  • お昼寝明けもパンツが濡れていないことが増えた。
  • 自分でお尻を拭こうとする意欲が見られた(仕上げは保育者)。
  • トイレのスリッパをきれいに揃えていた。

Q4. 手洗い・うがいなどの衛生習慣は?

  • 外から帰ると、自分から水道に行って手を洗っていた。
  • 「ブクブクうがい」に挑戦し、水を吐き出そうとしていた。
  • 袖をまくろうと、一生懸命引き上げていた。
  • 泡石鹸を手に取り、指の間までこすろうとしていた。
  • 鼻水が出ると、自分でティッシュを取り、鼻をかんでいた。

Q5. 休息と体調の自己管理は?

  • 遊び疲れると、自分で静かな場所で絵本を見て休んでいた。
  • 「ねむい」と言葉で伝え、布団に行こうとしていた。
  • 喉が渇くと「お茶」と言って、水分補給を求めていた。
  • 自分のパジャマに着替え、布団を掛けようとしていた。
  • 体調が悪い時、「ここ痛い」と具体的に伝えていた。

💚情緒の安定(自己主張・葛藤)

Q1. 自我の表現(イヤイヤ)とコントロールは?

  • 自分の意見をはっきりと言葉で伝え、主張していた。
  • 我慢が必要な場面で、「あとでね」と言われると待つことができた。
  • 失敗しても「もう一回」と粘り強く挑戦していた。
  • 気持ちを受け止めてもらうと、すぐに落ち着いて切り替えていた。
  • 玩具を取られると、怒って「ダメ!」と言い返していた。

Q2. 友だちとの関係での情緒は?

  • 友だちと喧嘩しても、「ごめんね」「いいよ」で仲直りできた。
  • 友だちが泣いていると心配し、ティッシュを持ってきていた。
  • 自分の思い通りにならず泣いたが、理由を話すと納得した。
  • 友だちに優しくされて、嬉しそうな顔をしていた。
  • 友だちと一緒にいることで、安心感を得ているようだった。

Q3. 甘えと自立のバランスは?

  • 基本的には自分でやるが、疲れると「やって」と甘えていた。
  • 抱っこしてほしい時に、素直に言葉で伝えていた。
  • 困った時は保育者を頼り、解決しようとしていた。
  • 登園時の別れ際、笑顔で手を振って送り出していた。
  • 遊びに夢中になり、保育者から離れて長時間過ごしていた。

Q4. 自信や達成感の表現は?

  • 着替えができた時に、「見て!」と誇らしげに見せてくれた。
  • 難しいパズルが完成すると、拍手して達成感を味わっていた。
  • トイレで成功した時、得意げな顔をしていた。
  • 友だちに「すごいでしょ」と自慢していた。
  • 褒められると照れながらも、やる気を見せていた。

Q5. 新しい環境や変化への適応は?

  • 運動会の練習などに、期待を持って参加していた。
  • 新しい遊具に興味を持ち、積極的に挑戦していた。
  • 実習生や新しい先生にも、すぐに慣れて遊んでいた。
  • 部屋の模様替えに気づき、「変わった」と教えてくれた。
  • 予定の変更があっても、説明を聞いて納得していた。

🌸五領域(行動・意欲)

🩵健康(運動・活動)

Q1. 走る・跳ぶなどの調整能力は?

  • 走る速度を調節し、急停止や急カーブができた。
  • 友だちとぶつからないように、相手を避けて走れた。
  • 両足ジャンプ(グーパージャンプ)ができるようになった。
  • 片足立ちで数秒間バランスを取ることができた。
  • 高いところから飛び降りて、膝を使って着地していた。

Q2. 遊具を使った運動遊びは?

  • ジャングルジムのてっぺんまで登れるようになった。
  • 三輪車をこいで、スピードを出して走っていた。
  • 鉄棒で「豚の丸焼き」のポーズをとっていた。
  • 砂場で大きな山を作り、トンネルを掘って貫通させていた。
  • ボールを上投げしたり、キャッチしようとしていた。

Q3. 散歩での歩行や交通ルールは?

  • 友だちと手を繋ぎ、列を崩さずに歩くことができた。
  • 横断歩道で手を挙げ、左右を確認していた。
  • 長い距離を歩いても、「疲れた」と言わずに頑張っていた。
  • 「白い線の中を歩くよ」という約束を守っていた。
  • 信号の色を見て、「青だから進めるね」と言っていた。

Q4. 手指の巧緻性(道具の使用)は?

  • クレヨンや筆を鉛筆持ち(三指)で持とうとしていた。
  • ハサミを一回切りし、線に沿って切ろうとしていた。
  • 洗濯バサミをつまんで開き、紙を挟んで遊んでいた。
  • 紐通しやビーズ通しなど、細かい作業に集中していた。
  • パズルやブロックを複雑に組み立てることができた。

Q5. 危険回避や安全への意識は?

  • 危険な場所(高いところ)を認識し、慎重に行動していた。
  • 友だちのしている危険な行為を「ダメだよ」と注意していた。
  • ハサミを使う時、座って集中して扱っていた。
  • ドアの開閉時に、指を挟まないように確認していた。
  • 転んだ時、すぐに手をついて顔を守っていた。

🧡人間関係(他児との関わり)

Q1. 友だちとの協同的な遊びは?

  • 「かけっこしよう」と誘い合い、ルールのある遊びを楽しんでいた。
  • 砂場で大きな山を作り、役割分担をして協力していた。
  • ブロックで一つの街を作り、イメージを共有していた。
  • 「だるまさんが転んだ」を、友だち同士で楽しんでいた。
  • 手を繋いで輪になり、「かごめかごめ」をしていた。

Q2. 言葉による解決(貸し借り・トラブル)は?

  • 「貸して」「いいよ」「あとでね」のやり取りがスムーズだった。
  • 玩具を取られても、言葉で「返して」と言っていた。
  • 順番を守れない友だちに、「並んで」と教えていた。
  • 自分の気持ちを言葉で伝え、相手の話も聞こうとしていた。
  • 喧嘩の後、「ごめんね」と言って仲直りしていた。

Q3. ごっこ遊び(役割)の発展は?

  • 「私はお母さん」「僕はお父さん」と役割を決めて遊んでいた。
  • 病院ごっこで、「お腹痛いですか?」「薬飲みましょう」と会話していた。
  • お店屋さんごっこで、レジスターを使って会計の真似をしていた。
  • 電車ごっこで、車掌とお客さんになりきっていた。
  • 友だちのアイデアを取り入れ、遊びを展開させていた。

Q4. 他者への思いやりや共感は?

  • 泣いている友だちに「どうしたの?」と声をかけ、頭をなでていた。
  • 年下の子が転んだ時、助け起こしてあげていた。
  • 友だちが褒められていると、一緒に喜んでいた。
  • 自分の大切なお菓子(玩具)を、友だちに分けてあげていた。
  • 困っている友だちがいると、保育者に知らせに来ていた。

Q5. 集団でのルール理解は?

  • 「よーいドン」の合図で走り出し、フライングせずに待てていた。
  • 椅子取りゲームのルールを理解し、負けても泣かずに応援していた。
  • 順番待ちの列に並び、抜かさずに待てていた。
  • 片付けの時間になると、みんなで協力して片付けていた。
  • 話を聞く時に、お喋りを止めて注目していた。

💛環境(自然・物・数量)

Q1. 秋の自然(虫・植物)への興味は?

  • トンボを見つけ、「赤とんぼだ」と種類を言っていた。
  • バッタを捕まえようと、そっと近づいていた。
  • ドングリを集めて、大きさや形を比べていた。
  • 彼岸花を見て、「きれいな色」と言っていた。
  • ススキを振って、フワフワするのを楽しんでいた。

Q2. 数量・形・色への認識は?

  • 「1、2、3…」と10まで数えることができた。
  • 「3個ちょうだい」と言うと、数えて渡してくれた。
  • 「赤い車」「青い服」など、色と物を組み合わせて言っていた。
  • 三角と四角を組み合わせて、「お家」を作っていた。
  • 時計の針を見て、「長い針が上になったら」と時間を意識していた。

Q3. 文字やマークへの関心は?

  • 自分の名前の文字(ひらがな)を認識し、指差していた。
  • 絵本の中の知っている文字を見つけて読んでいた。
  • 友だちのマークを覚え、「これ〇〇ちゃんの」と教えてくれた。
  • 街中の看板を見て、「あれ何て書いてあるの?」と聞いていた。
  • 自分の持ち物に名前が書いてあるか確認していた。

Q4. 道具の操作や仕組みへの興味は?

  • ハサミや糊などの道具を、目的に合わせて使っていた。
  • 鍵の開け閉めに興味を持ち、仕組みを理解しようとしていた。
  • 時計の針が動く様子をじっと観察していた。
  • 楽器の鳴らし方を工夫し、音色の変化を楽しんでいた。
  • 磁石がつく場所とつかない場所を探して遊んでいた。

Q5. 整理整頓や物の管理は?

  • 玩具の片付け場所を理解し、種類ごとに分けてしまっていた。
  • 自分のロッカーの中をきれいに整頓しようとしていた。
  • 脱いだ靴を揃えて靴箱に入れていた。
  • 落ちているゴミを拾い、ゴミ箱に捨てていた。
  • 友だちが片付けていないと、手伝ってあげていた。

💚言葉(やりとり・理解)

Q1. 会話(多語文)の広がりは?

  • 「今日、ママと公園行ったよ」など、過去の出来事を話していた。
  • 「これ、どうやってやるの?」と、方法を尋ねていた。
  • 「だって、〇〇だから」と、理由を説明しようとしていた。
  • 友だちとのお喋りが弾み、楽しそうに笑い合っていた。
  • 大人びた口調を真似して話し、周囲を笑わせていた。

Q2. 「なんで?」「どうして?」の質問期は?

  • 「なんで空は青いの?」「これなあに?」と頻繁に質問していた。
  • 知らない言葉を聞くと、「それどういう意味?」と聞いていた。
  • 物の名前だけでなく、機能や理由を知りたがっていた。
  • 納得するまで質問を繰り返し、知識を深めていた。
  • 保育者の説明を聞いて、「そうなんだ」と頷いていた。

Q3. 自分の名前や相手の名前は?

  • フルネームで自分の名前をはっきり言えるようになった。
  • クラス全員の名前を覚え、呼ぶことができた。
  • 家族の名前(パパ、ママ以外)も言えるようになった。
  • 「僕」「私」という一人称を使い始めていた。
  • 先生の名前を呼び、「先生、見て」と言っていた。

Q4. 物語やイメージの言語化は?

  • 絵本の内容を覚えて、自分なりの言葉で読んでいた。
  • 描いた絵について、「ここは〇〇で…」と詳しく説明していた。
  • ごっこ遊びの設定を言葉で説明し、友だちと共有していた。
  • 自分の作った物語を、楽しそうに話していた。
  • 歌の歌詞を間違えずに歌えるようになった。

Q5. 挨拶や社会的な言葉は?

  • 朝、「おはようございます」と元気に挨拶していた。
  • 帰る時、「さようなら、また明日」と言っていた。
  • 何かしてもらった時、「ありがとう」と自然に言えていた。
  • ぶつかった時、「ごめんね」とすぐに謝っていた。
  • 食事の前後、「いただきます」「ごちそうさま」を言っていた。

💜表現(創造・感性)

Q1. 描画(見立てから描写へ)の変化は?

  • 顔から手足が出る「頭足人」を描けるようになった。
  • 家族の顔を描き、特徴を捉えようとしていた。
  • 閉じた丸を描き、その中に色を塗ろうとしていた。
  • 「チューリップ」など、具体的な形を描こうとしていた。
  • 複数の色を使って、カラフルな絵を描いていた。

Q2. 制作活動(ハサミ・糊)の様子は?

  • ハサミで一回切りした紙を、糊で貼って「ピザ」を作っていた。
  • 折り紙を折って、「犬」や「飛行機」を作ろうとしていた。
  • 廃材(空き箱など)を使って、立体的な作品を作っていた。
  • 粘土で「お弁当」を作り、具材を細かく表現していた。
  • 完成した作品を大事にし、壊れないように扱っていた。

Q3. 音楽やリズム表現は?

  • 曲に合わせて、友だちと列になって行進していた。
  • 歌詞の意味を理解し、感情を込めて歌っていた。
  • 楽器を使って、合奏のようなことを楽しんでいた。
  • 自分で振付を考え、曲に合わせて踊っていた。
  • リトミックで、即時反応(音が止まったら止まる)ができていた。

Q4. 劇遊び・表現遊びへの興味は?

  • 「大きなカブ」ごっこで、友だちと繋がって引っ張っていた。
  • 動物になりきって、「ガオー」と鳴きまねをしていた。
  • ヒーローのポーズを決め、なりきって遊んでいた。
  • 絵本の登場人物になりきり、セリフを言っていた。
  • 運動会のダンスを覚えて、友だちと見せ合っていた。

Q5. 感情や感性の深まりは?

  • 綺麗な花を見て「かわいいね」と感動していた。
  • 友だちが泣いていると、悲しい顔をして寄り添っていた。
  • できた喜びを全身で表現し、自信に満ちた顔をしていた。
  • 悔し涙を流し、「次は負けない」という気持ちを見せていた。
  • 面白いことを見つけ、友だちと共有して大笑いしていた。

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