1歳児クラスの6月は、梅雨入りによって室内で過ごす時間が増える時期です。 活動範囲が狭まることで、お友だちとのトラブルが増えたり、ストレスから噛みつきなどの問題行動が出やすかったりするため、丁寧な見守りが必要になります。
また、蒸し暑さによる食欲低下や、「あせも」などの皮膚トラブル、夏風邪などの感染症にも注意が必要です。
6月の特徴と観察ポイント
クラスにとってどんな時期?
雨で戸外に出られない日が続き、子どもたちのエネルギーが室内に充満します。環境構成(マット、トンネル、感触遊びなど)を工夫し、発散と静寂のメリハリをつけることがクラス運営の鍵となります。
子どもにとってどんな時期?
湿気や気温差で体調を崩しやすく、汗や汚れによる「不快感」を感じやすくなります。「拭いてもらってさっぱりした」「自分で洗えた」という心地よさを通して、清潔習慣への関心が育つ時期でもあります。
6月に特に観たい発達テーマ
- 室内での発散と探索(マット運動、新聞紙遊び、感触遊び)
- 健康・衛生面の心地よさ(汗を拭く、着替える、手を洗う)
- 梅雨期の情緒の安定(室内でのストレスを溜め込んでいないか)
- 身の回りのことへの意欲(簡単な着脱、歯磨きへの興味)
1. 前半・低月齢(1歳0ヶ月~1歳5ヶ月頃)
【特徴】 伝い歩きや一人歩きが安定してきます。室内でも十分に体を動かせる環境(マット山やトンネル)での姿や、指先を使った「いたずら(探索)」のような遊びを観ていきます。
🌿養護(生活・安心感)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 蒸し暑さによる「食欲」や「水分補給」の変化は?
- 湿度の高さからか少し食欲が落ちていたが、好きなメニューは完食できていた。
- 暑さで疲れが出やすく、週末に発熱することがあったが、週明けは元気に登園した。
- こまめな水分補給を喜び、コップを持ってゴクゴクと飲んでいた。
- 汗をかいた後にお茶を飲むと、「プハッ」と息を吐いて満足そうにしていた。
- 食事中に眠気が来てしまったが、励まされると最後まで頑張って食べていた。
Q2. 汗や汚れに対する反応(不快感)はありますか?
- 汗をかいて不機嫌になっていたが、着替えをしてさっぱりすると機嫌を取り戻した。
- 食事のエプロンが汚れると、指差して「あー」と交換を求めていた。
- 鼻水が出ると気にして触り、ティッシュで拭いてもらうのを待っていた。
- 手が汚れるのを嫌がり、すぐに保育者に手を差し出して「拭いて」と訴えていた。
- オムツが濡れると、足踏みをして不快感を伝えていた。
Q3. 清潔(手洗い・シャワー)への興味は?
- 水道から水が出ると喜び、手を出して洗う真似(水遊び感覚)を楽しんでいた。
- 保育者が手を拭こうとすると、自分で手を差し出して協力してくれた。
- シャワーの音を聞くと、お風呂場の方を指差して反応していた。
- 体を拭いてもらう時、くすぐったそうに笑いながらもじっとしていた。
- 泡石鹸の感触を不思議そうに見つめ、手をこすり合わせようとしていた。
Q4. 睡眠の質(寝苦しさ等)はどうですか?
- 湿気が多く寝苦しそうにしていたが、室温を調整するとぐっすり入眠できた。
- 寝汗を多くかくようになったため、午睡明けに着替えや検温を丁寧に行った。
- 雨音をBGMにして、落ち着いて入眠することができた。
- 途中で目が覚めても、トントンされると安心して再入眠していた。
- 目覚めが悪くグズっていたが、抱っこで外の雨を見ると気分が変わった。
Q5. 着脱への協力動作は増えましたか?
- ズボンを脱ぐ時、足をバタバタさせて手伝おうとしていた。
- 靴下を引っ張って、自分で脱ごうとする姿が見られた。
- 袖を通す時、自分から手を出して協力してくれた。
- 帽子を被せてもらうと、嬉しそうに頭を触っていた。
- オムツ交換の後、自分でズボンを持とうとしていた。
💚情緒の安定(室内・安定)
Q1. 室内遊びが続いた時の機嫌はどうですか?
- 外に出られない日が続いても、部屋の中で好きな玩具を見つけて落ち着いて遊べていた。
- 体力が有り余って少しグズる姿があったため、廊下など広い場所で気分転換を図った。
- 窓の外の雨をじっと見つめ、落ち着いた時間を過ごしていた。
- 広いホールに行くと、開放感から声を上げて走り回っていた。
- 狭い場所に入り込み、一人で静かに遊ぶことを好んでいた。
Q2. 保育者との触れ合いで安定していますか?
- 雨の日は保育者の膝の上で絵本を読んでもらうことを好み、ゆったりと過ごしていた。
- 「こちょこちょ」などの触れ合い遊びをすると、大きな声で笑い、リラックスしていた。
- 抱っこを求めて甘え、十分に満たされるとまた遊びに戻っていった。
- 姿が見えなくなると泣いたが、声を聞くと安心して泣き止んだ。
- 不安な時に保育者の服の裾を握り、安心感を得ようとしていた。
Q3. 自分の欲求(やりたい・イヤ)の表現は?
- 玩具を取られると大きな声で泣き、悔しさを表現していた。
- 「抱っこ」と手を伸ばし、甘えたい気持ちを伝えていた。
- 嫌なことは首を振ったり、体をのけぞらせたりして拒否していた。
- 欲しいものを指差し、「アー!」と声を出して要求していた。
- 眠くなると自分のタオルを探しに行き、寝たいアピールをしていた。
Q4. 特定の玩具や場所への執着(安心基地)は?
- ボールプールの中に入ると安心するようで、長い時間そこで過ごしていた。
- お気に入りのぬいぐるみを抱っこして、部屋の中を歩き回っていた。
- カーテンの裏に隠れるのを好み、「ばあ」と出てくるのを楽しんでいた。
- 絵本コーナーのマットの上で、ゴロゴロするのを好んでいた。
- 決まった玩具をいつも手に持ち、心の支えにしているようだった。
Q5. 音や環境変化への反応は?
- 雷の音が聞こえると驚いて固まり、保育者の顔を見ていた。
- 雨が窓を叩く音に気づき、指差して教えてくれた。
- 部屋が暗くなると不安そうにしていたが、電気がつくと安心していた。
- 掃除機の音を怖がって、保育者の後ろに隠れていた。
- 普段と違う部屋に行っても、興味津々で探索していた。
🌸五領域(感覚・探索)
🩵健康(身体機能・室内運動)
Q1. 室内での「移動」や「運動」の様子は?
- 部屋に作ったマットの山をハイハイで乗り越え、全身を使って遊んでいた。
- 巧技台(低い台)に手をついてよじ登り、上からの景色を楽しんでいた。
- 音楽に合わせてハイハイで追いかけっこをし、たくさん体を動かしていた。
- トンネルの中を四つん這いで進み、出口で笑顔を見せていた。
- 布団の上でバランスを取りながら歩き、転がる感覚を楽しんでいた。
Q2. 指先を使った微細な遊び(つまむ・入れる)は?
- ポットン落とし(穴に落とす遊び)に夢中になり、何度も繰り返し楽しんでいた。
- 新聞紙を渡すと、「ビリッ」と破る音や感触に驚き、指先を使って細かくちぎっていた。
- 指先でシールをつまもうとし、手にくっつくのを不思議そうに見ていた。
- ファスナーを引っ張って、開け閉めする感触を楽しんでいた。
- 小さな穴に指を入れて、何かあるか確かめていた。
Q3. バランス感覚や身体の使い方(体幹)は?
- お座りの姿勢で体をねじり、後ろにある玩具を取ることができた。
- つかまり立ちから、手を離して数秒間バランスを取っていた。
- 音楽に合わせて屈伸運動をし、膝のバネを使ってリズムをとっていた。
- 保育者に支えられながら、平均台の上をまたいで渡っていた。
- 滑り台を逆から登ろうとし、足の指で踏ん張っていた。
Q4. 感触遊び(粘土・寒天など)への反応は?
- 初めて触る寒天の冷たさに驚いて手を引っ込めたが、慣れると恐る恐るツンツンしていた。
- 小麦粉粘土の感触を嫌がることなく、握ったりちぎったりして楽しんでいた。
- 新聞紙プールに埋もれ、カサカサする感触を全身で感じていた。
- 圧縮袋に入れた水の上を歩き、プヨプヨする感覚を足裏で楽しんでいた。
- 手についた糊を気にして、手を振って取ろうとしていた。
Q5. ボールや布を使った遊びは?
- ボールを転がすと、ハイハイで追いかけて捕まえようとしていた。
- 布を頭から被り、視界が遮られる感覚を楽しんでいた。
- ボールを両手で持ち、「えいっ」と投げる真似をしていた。
- シフォン布を振って、風が起きるのを楽しんでいた。
- 籠の中にボールを入れようと、狙いを定めていた。
🧡人間関係(人への興味)
Q1. 狭い空間(室内)での友だちとの関わりは?
- 友だちが近くに来ると、顔を触ろうとしたり、髪の毛を引っ張ろうとしたりして興味を示していた。
- 玩具を取られて泣いてしまったが、保育者が仲立ちするとすぐに泣き止んだ。
- 友だちが笑っているとつられて笑い、顔を見合わせて楽しんでいた。
- 狭いテントの中に友だちと一緒に入り、嬉しそうにしていた。
- 友だちが持っている玩具をじっと見つめ、同じものを探していた。
Q2. 「並行遊び」の様子は?
- 友だちの隣に座り、それぞれ別の玩具で遊んでいたが、時々顔を見合わせていた。
- 誰かがハイハイを始めると、後ろをついて一緒に移動していた。
- 同じ絵本を並んで見て、指差しをして楽しんでいた。
- 積み木を崩す音を聞いて、自分も真似して崩していた。
- 歌が始まると、みんなで集まって体を揺らしていた。
Q3. 保育者とのやり取り遊びは?
- 「どうぞ」「ありがとう」と玩具の受け渡しを繰り返し楽しんでいた。
- 名前を呼ばれると、手を挙げて応えようとしていた。
- 布を使って「いないいないばあ」をし、保育者を驚かせていた。
- 絵本を持ってきて、「読んで」というように膝に座ってきた。
- 追いかけっこをして、捕まえられると声を上げて笑っていた。
Q4. 他児への興味・トラブルの兆候は?
- 友だちの遊んでいるものが欲しくて、無言で手を出して取ろうとしていた。
- ぶつかってしまった時、相手の顔を不思議そうに見ていた。
- 泣いている友だちがいると、心配そうに近くに寄っていった。
- 友だちの真似をして、同じポーズをとっていた。
- 保育者が他の子を抱っこしていると、自分も抱っこしてと割り込んでいた。
Q5. 集団生活への意識は?
- 「お片付け」の歌を聞いて、玩具を箱に入れようとしていた。
- 給食の準備ができると、自分の椅子に座って待っていた。
- 手洗いの順番を待つ間、友だちの様子を見ていた。
- 朝の会で、保育者の真似をしてお辞儀をしていた。
- 散歩車に乗る時、自分の場所が分かっているようだった。
💛環境(自然・物・探索)
Q1. 雨や窓の外の景色に興味を示しますか?
- 窓ガラスを伝う雨粒を不思議そうに指で追いかけ、「あ!」と声を上げていた。
- カエルの玩具や装飾を指差し、「ケロケロ」という言葉(音)に反応していた。
- 水たまりに雨が落ちて波紋ができるのを、じっと見つめていた。
- 紫陽花の花を見て、指を差して色を教えてくれた。
- 傘を差して歩く人を見て、興味深そうに目で追っていた。
Q2. 音やリズムへの反応は?
- 「カエルの歌」が流れると体を上下に揺らし、リズムに乗ろうとしていた。
- ペットボトルのマラカスを振り、音が出ることを喜んで繰り返し鳴らしていた。
- 雷の音に驚き、保育者の方を見て安全を確認していた。
- 楽器(鈴やタンバリン)を叩いて、音の違いを楽しんでいた。
- 雨音に耳を傾け、静かになる瞬間があった。
Q3. 探索行動(隠す・探す)は?
- 隠された玩具を探し出し、「あった!」と喜んでいた。
- 布の下に自分のお気に入りを隠し、また見つける遊びを繰り返していた。
- 箱の中に玩具を入れ、振って音がするのを確かめていた。
- 棚の裏側を覗き込み、何があるか探検していた。
- 鏡に映る部屋の様子を、不思議そうに見ていた。
Q4. 玩具の操作・仕組みへの興味は?
- スイッチを押すと音が鳴る玩具を、指先で器用に操作していた。
- くるくる回るコマを見て、自分でも回そうと手を出していた。
- 重ねるカップを積み上げたり、崩したりして遊んでいた。
- ファスナーやボタンに興味を持ち、触って感触を確かめていた。
- 磁石でくっつく玩具を、つけたり離したりしていた。
Q5. 空間認識(入る・くぐる)は?
- ダンボールの箱に入り、自分の体が収まる感覚を楽しんでいた。
- 机の下をくぐり抜け、秘密基地のようにして遊んでいた。
- 狭い隙間を見つけると、通り抜けられるか試していた。
- フラフープの中に入り、電車ごっこのように歩いていた。
- テントの中から外を覗き、視界の変化を楽しんでいた。
💚言葉(発声・理解)
Q1. 発語(意味のある言葉)は増えましたか?
- 「アメ(雨)」「カサ(傘)」など、季節の言葉を言おうとしていた。
- 「マンマ」「ワンワン」だけでなく、「パパ」「ママ」もはっきり言えるようになった。
- 「ナイナイ(片付け)」と言いながら、箱に玩具を入れていた。
- 「イタイ」と言って、ぶつけた場所を教えてくれた。
- 美味しい時に「オイチイ」と言ってニコニコしていた。
Q2. 指示の理解・反応は?
- 「おいで」と言うと、嬉しそうに近寄ってきた。
- 「ちょうだい」と言うと、持っているものを渡してくれた。
- 「座って」と言うと、椅子や床に座ることができた。
- 「ポイして」と言うと、ゴミ箱に捨てに行っていた。
- 名前を呼ぶと、手を挙げて返事をしようとしていた。
Q3. 喃語(なんご)や発声の変化は?
- 独り言のように長いフレーズを喋り、会話の真似をしていた。
- 保育者の目を見て、一生懸命何かを伝えようと声を出していた。
- 歌に合わせて、語尾やリズムを口ずさんでいた。
- 絵本を見ながら、「アー」「ウー」と指差して読んでいた。
- 驚いた時に「ワァ!」と声を上げ、感情を表現していた。
Q4. 指差しや身振りでの表現は?
- 欲しいものを指差し、「これ」と要求していた。
- 「バイバイ」と手を振り、帰りの挨拶をしていた。
- 「シーッ」と指を口に当て、静かにするポーズを真似していた。
- 頭を撫でて、「いいこいいこ」の仕草をしていた。
- 「どっち?」と聞くと、好きな方を指差して選んでいた。
Q5. ごっこ遊びでの言葉は?
- 電話を持って「もしもし」と言っていた。
- 食べる真似をして「パクパク」と言っていた。
- 車を走らせて「ブーブー」と言っていた。
- 人形を寝かせて「ネンネ」と言っていた。
- 「どうぞ」と言って、玩具を渡していた。
💜表現(感情・感性)
Q1. 音楽・リズム表現の様子は?
- 音楽が流れると体を揺らし、楽しそうに踊っていた。
- 手遊びの振りを真似て、手をキラキラさせていた。
- リズムに合わせて足踏みをし、全身で音を感じていた。
- ピアノの音が止まると動きを止め、「あれ?」という顔をしていた。
- 楽器を鳴らして、大きな音や小さな音を楽しんでいた。
Q2. 描画(なぐり描き)への興味は?
- クレヨンを握り、紙の上をトントンと叩いて点描を楽しんでいた。
- 腕を大きく動かして、力強い線を描いていた。
- 描いた線を見て、「あー!」と声を上げて喜んでいた。
- 色の違いに気づき、違う色のクレヨンに持ち替えていた。
- シールを指先から剥がそうと、真剣な表情をしていた。
Q3. 感情の表現(喜び・怒り)は?
- できた時に手を叩いて喜び、保育者に「見て」とアピールしていた。
- 嫌な時は体をのけぞらせて泣き、全身で拒否していた。
- 驚いた時に目を見開き、保育者の顔を見て反応を共有しようとしていた。
- 悔しい時に地団駄を踏み、感情を爆発させていた。
- 楽しい時に飛び跳ねて、全身で喜びを表していた。
Q4. ごっこ遊び(見立て)の始まりは?
- ブロックを耳に当てて電話に見立てていた。
- 布を被って「オバケ」になりきり、保育者を驚かせていた。
- コップで飲む真似をし、「プハー」と言って楽しんでいた。
- 食べ物を保育者の口に運び、食べさせる真似をしていた。
- 箱を車に見立てて、押して歩いていた。
Q5. 素材や感触への反応は?
- 新聞紙をビリビリ破り、音や感触の変化に大笑いしていた。
- 寒天の冷たさに驚き、慎重に指でつついていた。
- 風船の感触を楽しみ、ギュッと抱きしめていた。
- 濡れた窓ガラスを触り、冷たさを感じていた。
- 布の感触を好み、頬ずりして安心していた。
2. 後半・高月齢(1歳6ヶ月~1歳11ヶ月頃)
【特徴】 自分でできることが増え、着替えや手洗いなどに興味を持ち始めます。また、室内遊びでの「見立て遊び(ごっこ遊び)」や、言葉でのやり取りが活発になる時期です。
🌿養護(生活・自我)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 薄着(夏服)になり、着脱への意欲はどうですか?
- 袖の短い服になり、自分で腕を通しやすくなったため、「自分で!」と着替えようとしていた。
- ズボンを脱ぐ際、お尻の部分を下げてあげると、残りを自分で脱ごうと足を引き抜いていた。
- 汗をかいた服を脱ぐと、「さっぱりしたね」と言葉にして心地よさを感じていた。
- 靴下を自分で履こうと、つま先を入れて引っ張り上げていた。
- 脱いだ服をカゴに入れ、片付けまでやろうとしていた。
Q2. 排泄(トイレ)への興味や成功体験は?
- 便座に座ることを喜び、「チッチ出るかな?」と期待感を持っていた。
- 偶然トイレで排尿できた際、保育者と一緒に手を叩いて喜び、自信につなげていた。
- オムツ交換を嫌がる時もあったが、「トイレ行ってみる?」と誘うと喜んで向かっていた。
- 排泄の感覚が分かり、「出た」と言葉で教えてくれた。
- トイレのスリッパを揃えようとする姿が見られた。
Q3. 「歯磨き」や「手洗い」などの衛生習慣は?
- 給食後の歯磨き指導で、保育者の真似をしてブラシを口に入れ、シャカシャカと動かしていた。
- 外から帰ると自分から水道へ向かい、水で手を洗おうとする習慣がついてきた。
- 泡石鹸を手に取り、ゴシゴシとこすり合わせて洗っていた。
- 仕上げ磨きの際、口を大きく開けて協力してくれた。
- 鼻水が出るとティッシュを取りに行き、自分で拭こうとしていた。
Q4. 梅雨期の体調管理(休息)は?
- 湿気で体力を消耗しやすいが、十分な休息(午睡)を取ることで元気に過ごせた。
- 鼻水が出る日はこまめに拭き取り、不快感を取り除くようにした。
- 疲れからか食事中に眠くなったが、少し休んでから完食した。
- 汗をかいたら水分補給をし、熱中症予防に努めた。
- 自分の布団に入り、静かに横になって休息を取っていた。
Q5. 食事の自立(食具・マナー)は?
- スプーンやフォークを使い分け、食材に合わせて食べていた。
- お椀を持って汁物をこぼさずに飲むことができた。
- 「いただきます」の手を合わせ、挨拶をしてから食べていた。
- 苦手な野菜も、「一口だけ」と励ますと頑張って食べていた。
- 食べこぼしを自分で拾い、きれいにしようとしていた。
💚情緒の安定(葛藤・発散)
Q1. 室内遊びでのストレスや、感情の爆発はありますか?
- 走れないストレスからか、友だちを押してしまう姿が見られたため、発散できる遊びを取り入れた。
- 思い通りにならないと大声で泣いていたが、言葉で気持ちを代弁すると落ち着きを取り戻した。
- 玩具がうまく扱えずにイライラしていたが、手伝うと満足して遊び続けた。
- 部屋の隅で一人になり、気持ちを落ち着かせているようだった。
- 「お外行きたい」と泣いたが、室内でのサーキット遊びに誘うと笑顔になった。
Q2. 自分の気持ちを言葉や態度で出せていますか?
- 「イヤ!」「あっち行って」など、拒否の言葉を使って自分の領域を守ろうとしていた。
- 抱っこしてほしい時は「抱っこ」と言葉で伝え、甘えることができるようになってきた。
- 「貸して」と言えずに泣いてしまったが、保育者が代弁すると頷いていた。
- 楽しい時に「楽しいね」と友だちや保育者に伝えていた。
- 痛いところを指差し、「ここ痛い」と教えてくれた。
Q3. 甘えと自立のバランスは?
- 自分でやりたい気持ちと、やってほしい気持ちの間で揺れ動いていた。
- 甘えて「着させて」と言ってきたが、半分手伝うと残りは自分でやった。
- 遊び疲れると保育者の膝に来て、充電してからまた遊びに行っていた。
- 登園時は泣いても、日中は保育者から離れて遊べていた。
- 困った時に保育者の顔を見て、助けを求めていた。
Q4. 友だちとの関わりでの情緒は?
- 玩具の取り合いで泣いたが、「ごめんね」と言われると許してあげていた。
- 友だちと一緒に遊ぶことで、安心感を得ているようだった。
- 喧嘩をしても、すぐに忘れて仲良く遊んでいた。
- 友だちが泣いていると心配し、ティッシュを持ってきてくれた。
- 自分の好きな玩具を友だちに貸してあげて、満足そうにしていた。
Q5. 自信や達成感の表現は?
- パズルが完成すると「できた!」と大喜びで報告に来た。
- ズボンが履けると、「見て!」と誇らしげに見せてくれた。
- 難しい遊具に挑戦し、できた時に自信に満ちた顔をしていた。
- 褒められると照れながらも、嬉しそうに笑っていた。
- 「すごい?」と聞いて、認めてもらおうとしていた。
🌸五領域(行動・意欲)
🩵健康(運動・活動)
Q1. 室内での粗大運動(ダイナミックな動き)は?
- トンネルくぐりや一本橋渡りに挑戦し、バランスを取りながら慎重に進んでいた。
- リズム体操(エビカニクスなど)が始まると、保育者の動きを見て元気にジャンプしていた。
- 風船遊びで、落ちてくる風船を追いかけてキャッチしたり、パンチしたりして楽しんでいた。
- マットの上で前転がりをし、目が回る感覚を楽しんでいた。
- 新聞紙を丸めてボールにし、カゴめがけて投げていた。
Q2. 手指の巧緻性(スプーン、クレヨン、シールなど)は?
- クレヨンを力強く握り、グルグルと丸を描いたり、点を打ったりして表現を楽しんでいた。
- シール貼りで、指先を使って台紙から剥がし、指定された場所に貼ろうと集中していた。
- 洗濯バサミをつまんで開き、紙に挟んで遊んでいた。
- 紐通しに挑戦し、穴に紐を通そうと集中していた。
- パズルのピースを回して、形を合わせてはめ込んでいた。
Q3. 体の動かし方やバランス感覚は?
- 片足立ちをしようと、バランスを取って挑戦していた。
- 音楽に合わせてスキップのような動きをしていた。
- 高いところに手を伸ばし、背伸びをして取ろうとしていた。
- 狭い場所をぶつからないように、体を小さくして通っていた。
- 転びそうになっても、手をついて身を守ることができた。
Q4. 身の回りのことをする手先の動きは?
- ボタンを穴に通そうと、指先でつまんで押し込んでいた。
- 靴下を履く時、かかとの位置を合わせようとしていた。
- コップに水を注ぐ真似をし、手首を返して遊んでいた。
- 雑巾を絞る真似をして、両手を逆方向に回していた。
- スプーンですくった食べ物を、こぼさないように口まで運んでいた。
Q5. 危険回避や安全への意識は?
- 友だちとぶつからないように、スピードを落として走っていた。
- 高いところから飛び降りる時、着地の場所を確認していた。
- 「危ない」と言われると、すぐに手を止めていた。
- ハサミなどの道具を使う時、慎重に扱っていた。
- ドアの開閉時に、指を挟まないように気をつけていた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. 「貸して」「どうぞ」などのやり取りは?
- 友だちのおもちゃが欲しくて手が出そうになったが、保育者に促されて「かして」と言うことができた。
- 自分が使い終わった玩具を「はい」と友だちに渡す姿が見られた。
- 「あとでね」と言われて、順番を待つことができた。
- 貸してもらえた時に「ありがとう」と言葉で伝えていた。
- 友だちと交換こをして、遊びを楽しんでいた。
Q2. 噛みつきやトラブルの傾向は?(梅雨期は増えがち)
- 言葉でうまく伝えられないもどかしさから、手が出てしまう場面があった。
- 距離感が近くぶつかることもあったが、「ごめんね」と頭をなでる仕草が見られた。
- 自分の場所を取られて怒り、押し返そうとしていた。
- 玩具を取り合いになり、双方譲らずに泣いていた。
- トラブルの後、保育者に気持ちを受け止めてもらい、落ち着いていた。
Q3. 協同遊びや関わり遊びの芽生えは?
- 友だちと手をつないで、「なべなべそこぬけ」をしようとしていた。
- 積み木を一緒に高く積み上げ、倒れると顔を見合わせて笑っていた。
- 「まてまてー」と追いかけっこをし、役割を交代して遊んでいた。
- 友だちの名前を呼んで、遊びに誘っていた。
- おままごとで、家族ごっこのようなやり取りをしていた。
Q4. 他者への思いやりや共感は?
- 泣いている友だちの頭をなでたり、おもちゃを持ってきたりしていた。
- 転んだ友だちを見て、「大丈夫?」と声をかけていた。
- 小さい子に対して、優しく接しようとしていた。
- 保育者が手伝ってくれた時、「ありがとう」と言っていた。
- 友だちが褒められているのを見て、一緒に拍手をしていた。
Q5. 集団のルールへの理解は?
- 紙芝居が始まると、座って見ることができた。
- 手洗いの列に並び、自分の番を待っていた。
- 「お片付け」の声かけで、玩具を箱に戻していた。
- 廊下を走らずに歩こうとしていた。
- 挨拶の時に、立ってお辞儀をしていた。
💛環境・言葉・💜表現(探索・言語・感性)
Q1. 雨の日ならではの発見や興味は?
- 傘や長靴に興味を持ち、「カサ、ピッチャン」など雨に関する言葉を話していた。
- カタツムリを見て「ツノ出た!」と驚き、殻の渦巻きを指でなぞっていた。
- 窓の外を見て、「雨いっぱい」と天気の変化を伝えていた。
- 紫陽花の色を見て、「きれいだね」と言っていた。
- カエルの鳴き声を真似て、「ケロケロ」と歌っていた。
Q2. 「見立て遊び(ごっこ遊び)」の広がりは?
- ぬいぐるみをおんぶ紐で背負い、「トントン、ねんね」とあやす真似をしていた。
- お皿にチェーンリング(具材)を入れて、「まぜまぜ」と料理するふりを楽しんでいた。
- ブロックを車に見立てて、「ブーン」と走らせていた。
- 病院ごっこで、聴診器を当てて「もしもし」としていた。
- お店屋さんごっこで、「いらっしゃいませ」と客引きをしていた。
Q3. 制作活動や感触遊びへの反応は?
- 圧縮袋に入れた水やスライムの上を歩き、プニプニした不思議な感触に大喜びしていた。
- 七夕製作で、指スタンプやなぐり描きをして、色がつくことを楽しんでいた。
- 糊を指につけて、ヌルヌルする感触を楽しんでいた。
- 新聞紙を丸めて、「ボールできた」と見せてくれた。
- 粘土をちぎって、「ヘビさん」と言って細長くしていた。
Q4. 言葉による表現や理解は?
- 「これ何?」と質問し、物の名前を知ろうとしていた。
- 「パパ、会社」など、二語文で状況を説明していた。
- 「貸して」「入れて」など、遊びに必要な言葉を使っていた。
- 絵本の内容を理解し、次の展開を言葉にしていた。
- 自分の名前をフルネームで言えるようになった。
Q5. 音楽やリズム表現は?
- ピアノの音に合わせて、カエルやウサギの真似をして跳ねていた。
- 楽器を鳴らしながら、歌を口ずさんでいた。
- リトミックで、「高い音」「低い音」を聞き分けて動いていた。
- 友だちと手をつないで、円になって回っていた。
- 曲の終わりに、「ジャン!」とポーズを決めていた。



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