【1歳児12月】月齢別(誕生月)|今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集

5領域メーカー

1歳児クラスの12月は、街や園内のクリスマスの雰囲気に刺激され、子どもたちのワクワクした表情がたくさん見られる時期です。 寒さが厳しくなる中で、衣服の調節や手洗いなどの保健衛生に気を配りつつ、冬ならではの自然や行事を楽しむ姿を記録します。

12月の特徴と観察ポイント(クラス全体)

クラスにとってどんな時期?

クリスマス会や年末の雰囲気を味わいながら、歌やダンス、制作などを楽しむ時期です。 感染症が流行しやすいため、視診や検温、換気などの衛生管理を徹底します。室内遊びが増える傾向にあるため、運動量を確保できるような環境設定や、じっくり遊べるコーナー作りが重要になります。


1. 高月齢グループ(4月〜9月生まれ)

【時期の目安】 2歳2ヶ月〜2歳8ヶ月頃

子どもにとってどんな時期?

「サンタさん来るかな?」など、行事への期待感を言葉で表現したり、友だちと共有したりできるようになります。 衣服の着脱(特に上着のファスナーやボタン)に興味を持ち、自分でやろうとする姿が見られます。友だちとの関わりが深まる分、場所や玩具の取り合いなどの自己主張も激しくなりますが、保育者の仲立ちで少しずつ折り合いをつける経験を重ねます。

12月に特に観たい発達テーマ

  1. 行事への期待とイメージ(クリスマス、サンタ、ツリー)
  2. 衣服の着脱と調節(ジャンパー、裏返し、ボタン)
  3. 友だちとの協同遊び(ごっこ遊び、追いかけっこ)
  4. 表現する楽しさ(歌、ダンス、見立て)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)

Q1. 冬の衣服の着脱(上着・調節)は?

  • 戸外へ行くことを伝えると、自らジャンパーを手に取り、床に置いて袖を通したり、腕を大きく動かして羽織ろうとしたりするなど、意欲的に準備を進める姿が見られた。
  • ジャンパーのファスナーに興味を持ち、保育者に端を合わせてもらうと、自分でも持ち手をつまんで引き上げようと、視線を指先に集中させて真剣に取り組んでいた。
  • 活発に動いて体が温まると、自分の身体感覚に気づき、「あつい」「ぬぐ」などと言葉で伝えたり、自ら上着を脱ごうとしたりして、心地よく過ごせるよう調節しようとしていた。
  • 脱いだ後に袖が裏返しになってしまった際、保育者が表に戻すきっかけを作ると、自分で中から袖を引っ張り出して直そうとするなど、着やすい状態に整えることへの関心が見られた。
  • 使い終わった上着や衣服を保育者と一緒に畳もうとし、自分のロッカーの場所を認識して、丁寧に中に押し込んだり置いたりして、身の回りの整理に主体的に関わろうとしていた。

Q2. 排泄(トイレ)の習慣化は?

  • 生活の見通しがつき始め、散歩の前や午睡明けなどの活動の節目に、「トイレ行こう」という保育者の誘いに対し、自分からトコトコと歩いて向かい、習慣的に取り組もうとする姿が見られた。
  • 便座に座ってリラックスして排尿でき、成功すると「でた!」「しーした」と嬉しそうに報告し、保育者に認められることで次への意欲や達成感を味わっていた。
  • 寒さや遊びへの集中からトイレを渋ることもあるが、「終わったらお外だよ」といった見通しを持てる言葉かけで気持ちを切り替え、進んで行こうとする心の育ちが見られた。
  • 自分でやりたい気持ちが強く、両手でしっかりとズボンとパンツを掴み、足元まで一気に下ろしたり、膝の上まで引き上げようとしたりして、着脱の動作に一生懸命取り組んでいた。
  • 尿意を感じて教えたり、一定時間おむつが濡れずに過ごせたりすることが増え、本人の無理のない範囲で布パンツに履き替え、お兄さん・お姉さんになった喜びを感じていた。

Q3. 健康管理(手洗い・鼻水)は?

  • 冬の冷たい水に驚きながらも、保育者と一緒に石鹸をしっかり泡立てて手の平や指先をこすり合わせ、「きれいになったね」と声をかけられると満足そうに頷き、清潔にする心地よさを味わっていた。
  • 鼻水が出るとムズムズする感覚に気づき、自らティッシュを取りに行って鼻を押さえたり、保育者に「はな、でた」と教えたりして、顔周りをすっきりさせようとする意識が見られた。
  • 保育者が咳をする際に口を覆う姿をよく見ており、自分が咳き込んだ時にも手の平で口元を隠そうとするなど、身近な大人の振る舞いを真似て健康への配慮を形にしようとしていた。
  • 肌の乾燥やかさつきに敏感になり、「カサカサ」「ぬりぬりして」などと伝え、保育者にクリームを塗ってもらうことで、自分の体に手入れをしてもらう安心感と心地よさを感じていた。
  • 「お腹が痛い」「ここ(喉など)が痛い」など、自分の体調の違和感を言葉で具体的に訴える姿が増え、自分の体や健康状態に対して意識を向ける力が育ってきていることを感じさせた。

Q4. 食事(マナー・意欲)は?

  • 両手でお椀の端をしっかりと支えて口元に運び、汁物をゆっくりと飲むなど、こぼさないように意識して姿勢を整えながら、落ち着いて食事に向かおうとしていた。
  • 苦手な野菜も、「サンタさんも見てるかな」「食べたら元気になれるね」という保育者の励ましに背中を押され、一口食べてみようとするなど、行事への期待感と共に行動する姿が見られた。
  • 手のひらで握る持ち方から、スプーンを下から支えて持つ(下手持ち)へと移行し、お皿の端を上手に使って食べ物をきれいにすくい、意欲的に口へ運ぶ姿が見られた。
  • 完食すると空になったお皿を保育者に見せて喜び、「おかわり」「もっと食べる」と自分の食欲や満足感をお喋りを交えて伝え、楽しく食べる意欲が溢れていた。
  • テーブルに落ちた食べこぼしに自ら気づいて拾おうとしたり、食後には口の周りを布巾で拭こうとしたりして、身の回りをきれいに整えながら食事を終える習慣が身についてきた。

Q5. 睡眠(午睡)の質は?

  • 食後、自分の布団の場所を認識して自ら横になり、保育者に体をトントンとゆだねる中で、心身ともにリラックスして安心して眠りにつく姿が見られた。
  • 入眠前の着替えを終え、カーテンを閉めて部屋が暗くなると「ねんねだね」と小声で話し、活動と休息の切り替えを自分なりに理解して、静かに入眠へと向かっていた。
  • 乾燥による咳き込みで途中で目を覚ますこともあったが、保育者が側で優しく背中をさすり、温かな言葉をかけることで再び安心して深い眠りに戻ることができていた。
  • 目覚めた後は、ぼんやりとしながらも保育者の促しで自らトイレへ向かい、排泄を済ませてからおやつを待つという、午後の生活の流れに見通しを持って動こうとしていた。
  • 冬の寒さを感じてか、自分から布団を肩まで引き上げたり、足元を整えたりして、自分が心地よいと感じる状態に調整しながら、ぐっすりと安定した睡眠をとっていた。

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 行事への期待感と情緒は?

  • 廊下のツリーや保育室の飾り付けに気づくと、「キラキラだね」「きれい」と目を輝かせ、季節ならではの華やかな雰囲気を五感で感じて、情緒豊かに喜ぶ姿が見られた。
  • 「サンタさん、くるかな?」「おひげ、ある?」など、絵本や歌を通して膨らんだイメージを言葉にし、毎日カレンダーや窓の外を気にしながら、当日を指折り数えて待つワクワク感を楽しんでいた。
  • 園全体が楽しい行事の活気に包まれる中、保育者の温かな見守りによって安心感を持って過ごし、友だちと一緒に歌ったり踊ったりすることに心地よさを感じていた。
  • 発表会の練習では、いつもと違う雰囲気に少し緊張した表情を見せることもあったが、保育者に手を握られたり応援されたりすることで一歩踏み出し、やり遂げた後には達成感溢れる満面の笑みを見せていた。
  • クリスマス製作や作品展に向けて作った自分の作品を、「これ、つくったの」「見て!」と保育者や保護者に誇らしげに披露し、認められることで大きな自信へと繋げていた。

Q2. 友だちとの関わりと葛藤は?

  • 使いたい玩具を友だちが持っている際、以前は強引に取ろうとしていたが、保育者の仲立ちや「あとで」という言葉を聞いて、自分の欲求を少しの間我慢して待つという心の調整ができるようになってきた。
  • 友だちが泣いている姿に気づくと、そっと近づいて「どうしたの?」「いたいの?」と顔を覗き込んだり、頭を撫でたりして、相手の感情に共感し、自分なりに寄り添おうとする優しさが見られた。
  • 遊びの中で自分の思い通りにならない場面でも、ただ泣いたり叩いたりするのではなく、「いや」「これしたかった」など、たどたどしくも言葉で自分の気持ちを精一杯伝えようとする姿に成長を感じさせた。
  • 砂場や積み木遊びで、自分から「いっしょに」「かして」と声をかけ、友だちと同じ場所で同じ遊びを共有し、お互いの存在を感じながら関わりを広げていくことを楽しんでいた。
  • 移動や散歩の際に友だちと手を繋ぐと、相手の歩調を意識して歩いたり、「〇〇ちゃん」と名前を呼んで笑い合ったりして、仲間と一緒に過ごすことの心地よさを味わっていた。

Q3. 保育者への信頼と自立心は?

  • 靴を履くことや衣服の着脱など、生活の様々な場面で「自分で!」と力強く宣言し、保育者が手伝おうとしても「だめ」と断るほど、自立に向けた強い意志とこだわりを見せていた。
  • 自分で挑戦したものの、どうしても上手くいかずに困った際は、パニックにならずに保育者のもとへ行き、「やって」「できない」と言葉で助けを求めるなど、自分の限界を相手に伝えて協力してもらう力が育ってきた。
  • 難しい課題に挑戦して成功した際、保育者に「できたね!」と認められると、はにかんだりガッツポーズをしたりして全身で喜びを表現し、認められることでさらに自己肯定感を高めていた。
  • 遊び疲れた時や情緒が不安定な時には、自分から保育者の膝に入って体を預けたり、抱っこを求めて「充電」するように甘えたりして、安心できる拠り所で心の安定を取り戻そうとしていた。
  • 「お外へ行く前はお片付けだよ」といった園での約束事に対し、自分の欲求を抑えてルールに従おうとする姿勢が見られ、保育者との信頼関係の中で集団生活の決まりを少しずつ意識し始めていた。

Q4. 遊びへの集中と切り替えは?

  • 自分が興味を持ったブロック遊びでは、色や形を揃えたり高く積み上げたりすることに没頭し、周囲の音が気にならないほどじっくりと時間をかけて取り組む集中力の高まりが見られた。
  • 片付けの時間になると、以前は泣いて嫌がることもあったが、保育者が「また明日作ろうね」と声をかけると、名残惜しそうにしながらも自ら壊して箱に入れ、気持ちに区切りをつけようとしていた。
  • 活動の終わりの「おしまい」という合図に対し、今の遊びを切り上げることに葛藤しつつも、次の給食や散歩への見通しが立つことで、「はい」と納得してスムーズに行動を移す姿が増えてきた。
  • 友だちが面白そうな遊びをしていると、じっとその様子を観察し、「いーれーて」と言葉を添えたり同じ玩具を持って隣で真似をしたりして、他者との関わりの中で遊びの世界を広げていた。
  • 絵本の読み聞かせや素話が始まると、保育者の言葉や物語の世界に強く引き込まれ、最後まで椅子に座ってじっと耳を傾けたり、指差しをしながら反応したりして、静かな時間を共有できていた。

Q5. 安心の拠点(場所・物)は?

  • 自分の持ち物やロッカーに貼られた「自分のマーク」を完全に把握しており、登園時や着替えの際に「ここは〇〇ちゃんの」と言いながら荷物を出し入れし、自分の場所があることに愛着と責任感を持っていた。
  • 部屋の隅に設置されたテントや狭いスペースを、自分たちだけの特別な場所(隠れ家)として捉え、友だちと顔を見合わせて笑ったり、玩具を持ち込んでくつろいだりして、プライベートな空間を共有する楽しさを味わっていた。
  • 生活リズムが定着し、「自分の席」に座ることで食事や活動への心の準備を整え、おしぼりを広げたり手を合わせたりしながら、落ち着いて次の展開を待つという心のゆとりが見られた。
  • お気に入りのぬいぐるみや玩具を「赤ちゃん」に見立て、トントンと優しく叩いて寝かしつけたり、自分が保育者にしてもらうように優しく接したりして、特定の物への愛着を情緒の安定に繋げていた。
  • 活動の合間に、ふと特定の保育者のそばに寄って体に触れたり、顔を見て微笑んだりすることで心の安らぎを得て、そこを「安全な拠点」として再び自分から遊びの世界へと意欲的に飛び出していった。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(運動・身体)

Q1. 寒さに負けない全身運動は?

  • 広い公園へ行くと開放感を味わいながら、「まてまてー!」と保育者や友だちと追いかけっこ(鬼ごっこ)を楽しみ、冬の冷たい風の中でも息を切らして元気いっぱいに走り回っていた。
  • リズム遊びでは、音楽のテンポに合わせて両足で力強くジャンプをしたり、腕を大きく振ってバランスをとりながらくるくると回ったりして、自分の体を意図した通りに動かすことを楽しんでいた。
  • 地面をうねうねと動く長縄の「へびさん」に興味津々で近づき、タイミングを図りながら両足で飛び越えようとしたり、跨いだりして、動く対象物に合わせた全身の調整力を発揮していた。
  • 階段や段差の上り下りに自信がつき、手すりに頼りすぎることなく、一歩ずつ交互に足を出したり、足元をじっと見て着地点を確認したりしながら、慎重かつ主体的に体を動かしていた。
  • 大きなボールを両手で力いっぱい投げたり、動いているボールを追いかけてキックしたりして、全身を使ってダイナミックに遊び、遊びを通して体温を高めながら冬の戸外活動を満喫していた。

Q2. 固定遊具やアスレチックは?

  • 太鼓橋のバーを一段ずつ両手でしっかりと握り、足元を慎重に確認しながら一番上まで登りきると、いつもより高い場所からの景色を嬉しそうに眺め、達成感を味わっていた。
  • 滑り台では、階段を自力で上り、上で順番を待ってから滑り降りるという流れを理解し、最後は足で踏ん張って安定した着地ができるなど、身体のコントロールが巧みになってきた。
  • 鉄棒を見つけると自分から手を伸ばしてぶら下がり、自分の体重を腕で支えながら足を浮かせてブラブラと揺れ、懸垂運動による筋力やバランス感覚の発達が見られた。
  • 三輪車に跨り、交互に足で地面を力強く蹴ってスムーズにスピードを出したり、ハンドルを動かして方向を変えようとしたりして、乗り物を自在に操る楽しさに没頭していた。
  • 低い平均台や縁石の上を、保育者と手を繋いだり両腕を横に広げてバランスをとったりしながら一歩ずつ進み、足裏から伝わる感覚を楽しみながら最後まで渡りきろうとしていた。

Q3. 手指の巧緻性(道具・制作)は?

  • 保育者と一緒にハサミの持ち方を確認し、紙に対して刃を垂直に当てて「チョキン」と一回切りをすることに挑戦し、紙が離れる手応えや音を五感で楽しんでいた。
  • 糊を指先に適量とることを覚え、台紙からはみ出さないように意識して塗り広げたり、ペタッと貼った後に上から手のひらで押さえたりして、丁寧に進める姿が見られた。
  • シールの粘着面を上手に扱い、画用紙に描かれた丸印や枠に合わせて、場所をよく確認しながら狙った位置に貼ろうと、指先に集中力を凝らしていた。
  • クレヨンをしっかり握り、腕だけでなく手首を使って「閉じた丸」を描けるようになり、点や線を組み合わせて「パパ」「ワンワン」と見立てて描くなど、表現する喜びを味わっていた。
  • 大きめのボタンを指先でつまみ、穴の形に合わせて角度を変えながら通そうと、口をすぼめて没頭し、何度も試行錯誤を繰り返しながら最後までやり遂げようとする粘り強さが見られた。

Q4. 安全への意識(散歩・遊具)は?

  • 散歩の道中、前の友だちとの距離を意識し、列が途切れないように足元に集中して歩いたり、遅れそうになると「まってー」と声をかけたりして、集団で歩くペースを合わせようとしていた。
  • 横断歩道で止まると信号機をじっと見つめ、「あおになったよ」「渡れるね」と保育者に知らせ、日常の繰り返しの中で交通ルールの意味を自分なりに理解し、確認する姿が見られた。
  • ブランコの周囲に引かれた安全線や柵の存在を意識し、「ここは入っちゃダメだよね」と友だちと確認し合ったり、大きく揺れる座板に近づかないよう自ら距離を取ったりして、危険を回避しようとしていた。
  • 滑り台の順番待ちなどで後ろから押したくなった時も、保育者のこれまでの言葉を思い出し、手を出さずに「まってね」「かわって」と言葉で伝え、安全に気持ちを伝え合おうとする心の育ちが見られた。
  • 冬の寒さでポケットに手を入れたくなるが、「転んだらおてて(手)が出ないよ」という約束を思い出し、意識して手を出して歩いたり、手袋をはめて寒さを凌いだりして、安全な歩き方を身に付けていた。

Q5. リズム遊び・身体表現は?

  • 『あわてんぼうのサンタクロース』の曲が流れると、歌詞に合わせて煙突を覗く仕草をしたり、お腹を叩いてリズムをとったりして、季節の歌の世界に浸りながら全身で表現することを楽しんでいた。
  • ピアノの音が止まると自分の動きも「ピタッ」と止める「ストップ&ゴー」の遊びを通し、即時反応の楽しさを味わいながら、音に集中して自分の体をコントロールする力を発揮していた。
  • ウサギになって両足でジャンプしたり、カメになって床を力強く這ったりするなど、それぞれの特徴を自分なりにイメージしてなりきり、身体全体を使って模倣することを楽しんでいた。
  • ピアノの音が小さくなると忍び足になり、大きくなると力強く足踏みをするなど、音の強弱をしっかりと聞き分け、その変化を身体の動きの大きさでダイナミックに表現しようとしていた。
  • 友だちと顔を見合わせながら手をつないで円(輪)になり、お互いの歩調を感じながらゆっくり回ったり、真ん中に集まったりして、集団でリズムを共有する一体感を心地よく感じていた。

🧡 人間関係(友だち・人)

Q1. ごっこ遊びの展開は?

  • クリスマス製作で作った三角帽子を自分たちで被り、「パーティーだよ」「メリークリスマス!」と言い合いながら、季節の行事と遊びを結びつけて、友だちと一緒に華やかな雰囲気を楽しんでいた。
  • ままごとコーナーでは、チェーンリングや布をお馳走に見立てて「おいしいの作ったよ」と盛り付け、「みんなで食べよう」と友だちや保育者にお皿を配って歩き、振る舞う喜びを味わっていた。
  • 玩具の聴診器を手に取り、友だちの背中にあてて「ポンポン(診察)しますよ」「お大事に」と、自分が経験したお医者さんの様子を忠実に模倣し、役割になりきる面白さを感じていた。
  • 四角いブロックをスマートフォンに見立てて耳にあて、「サンタさん?」「プレゼントください」と一生懸命に話し、目に見えない対象をイメージしながら、自分の願いを言葉で表現していた。
  • 椅子を一列に並べてバスに見立て、前に座った子がハンドルを回す真似をすると、後ろの子たちも「ゴーゴー!」と声を合わせ、共通のイメージを持って一緒に移動するごっこ遊びを楽しんでいた。

Q2. 言葉によるやり取り(貸し借り)は?

  • 友だちの使っている玩具が欲しい時、手を出さずに「かして」と言葉をかけ、相手から「いいよ」と返ってくると「ありがとう」と微笑むなど、言葉を通した円滑なやり取りが定着してきた。
  • 自分がまだ使いたい時には「あとでね」と理由を添えて伝え、相手もその言葉を聞いて少し待つなど、保育者の仲立ちを経て、子ども同士で納得できる着地点を見つけようとする姿が見られた。
  • 自分の使っていたものを「どーぞ」と快く貸してあげ、友だちに「ありがとう」と感謝されると、照れくさそうにしながらも誇らしげな表情を浮かべ、他者に喜ばれる心地よさを味わっていた。
  • 勢い余って友だちにぶつかってしまった際、相手の顔を見て「ごめんね」と自ら謝ろうとしたり、保育者と一緒に言葉を添えたりして、自分の行動を振り返り、相手を思いやる気持ちを形にしようとしていた。
  • 砂場や積み木遊びで、一人で遊ぶだけでなく「いっしょにつくろう」「おいで」と友だちを誘い、共通の目的を持って言葉を交わしながら、遊びを広げていくことを楽しんでいた。

Q3. 集団活動への参加は?

  • 発表会の練習を重ねる中で、舞台上の「自分の場所」を保育者の印(マーク)などを通して理解し、誇らしげに立ったり、友だちと顔を見合わせたりして、一つの役割を全うしようとする意識が見られた。
  • 『ジングルベル』の曲に合わせて、友だちと楽器を鳴らしたり歌ったりすることに一体感を感じ、「もう一回!」とリクエストするなど、集団で同じ楽しさを共有する喜びを全身で味わっていた。
  • 戸外活動での「よーいドン!」の合図に対し、以前のようなフライングが減り、周囲と息を合わせて一斉に走り出すなど、集団のルールや合図を理解して行動する知的な育ちが見られた。
  • 朝の会では自分の名前が呼ばれるのを期待して待ち、名前を呼ばれると保育者に視線を合わせながら「はい!」と元気よく返事をし、集団の中での自分の存在を認められる満足感を得ていた。
  • 紙芝居や絵本の時間が始まると、自ら椅子に座って心を落ち着かせ、物語の展開に合わせて笑ったり驚いたりするなど、友だちと同じ対象に集中して「静」の時間を共有することができていた。

Q4. 他者(異年齢・地域)への関心は?

  • 幼児クラス(3〜5歳児)が作った立派なクリスマスの装飾を眺め、「大きいね」「すごい」と感嘆の声を上げ、自分たちとは異なる表現の世界に驚きと憧れの眼差しを向けていた。
  • 散歩中、地域の人とすれ違う際に自ら手を振ったり、保育者の真似をして「こんにちは」と言葉を添えたりして、身近な社会の人々と触れ合う心地よさを感じていた。
  • 異年齢交流の際、年上の子に優しく手を引かれると、安心感を持って歩調を合わせようとし、お兄さん・お姉さんの振る舞いを間近で見ることで、次の発達への意欲を膨らませていた。
  • 実習生や新しい大人に対しても物怖じせず、自分が夢中になっている遊びの様子を見せたり、「こうするんだよ」と身振りで教えたりして、新しい人間関係を積極的に広げようとする姿が見られた。
  • 0歳児クラスの友だちに出会うと、自分より小さい存在であることを認識し、力加減を調節しながらそっと頭を撫でたり、玩具を差し出したりして、慈しむような関わりを持とうとしていた。

Q5. 自分の役割やルールは?

  • 朝の会などで「お当番さん」として前に出ると、緊張しながらも誇らしげな表情を浮かべ、保育者と一緒に「おはよう」と挨拶したり献立を紹介したりして、みんなの役に立つ喜びを感じていた。
  • 「お部屋の中は歩こうね」という約束を意識し、急ぎたい気持ちがあっても足元をコントロールしてゆっくり歩こうとするなど、集団生活のルールを自分なりに守ろうとする自律心の育ちが見られた。
  • 手洗いや滑り台などの順番待ちでは、前の友だちとの距離を保ちながら列に並んで待ち、「次は〇〇ちゃんの番だね」と声をかけ合うなど、見通しを持って落ち着いて過ごす姿が見られた。
  • 活動の節目に片付けの音楽が流れると、使っていた玩具を元の場所へ戻し、「ここだよね」と保育者に確認しながら、最後まで進んで身の回りを整えようとする主体的な姿勢が見られた。
  • 自分の持ち物や帽子などを、決まった「自分のマーク」の場所へ正しく置くことで、自分の居場所を再確認し、自分の物は自分で管理するという責任感の芽生えが感じられた。

💛 環境(自然・物)

Q1. 冬の自然(寒さ・霜)への関心は?

  • 白く吐き出される自分の息に気づくと、「おばけみたい!」「白いね」と驚き、何度も息を吐いては消える様子を不思議そうに見つめるなど、冬ならではの自然現象を視覚的に楽しんでいた。
  • 冷たい北風が吹くと、「かぜ、きた!」「さむーい」と言葉に出し、首をすくめたり保育者に寄り添ったりして、肌で感じる季節の変化を身体感覚と言葉で一致させていた。
  • 霜が降りて白くなった地面や、乾燥して硬くなった落ち葉の上をあえて歩き、「カサカサ」「パリパリ」という足裏の感触や音の響きの変化を、保育者と顔を見合わせながら繰り返し楽しんでいた。
  • 以前は青々と茂っていた木々が落葉した様子を見て、「葉っぱ、ないないだね」「ねんねかな?」と変化に気づき、植物のサイクルを自分なりの言葉やイメージで捉えようとする知的な育ちが見られた。
  • 登園時や散歩中に水たまりを見つけると、氷が張っていないか覗き込み、薄氷を指先で突いて割れる感触を味わうなど、冬の寒さが作り出す不思議な物性に強い興味を示していた。

Q2. クリスマス装飾への興味は?

  • ホールに飾られた大きなクリスマスツリーを見つけると、キラキラと輝くオーナメントにそっと手を触れ、「あか(赤)」「きんいろ(金色)」と色を言葉にしたり、自分の顔が映る様子を覗き込んだりして、光の反射や色の美しさをじっくりと味わっていた。
  • 登園時に保育室の壁面構成が変わっていることにいち早く気づき、「サンタさんいた!」「トナカイさんね」と指を差して保育者に教え、環境の変化に敏感に反応して自分の居場所が華やかになったことを喜んでいた。
  • 夕方の薄暗い時間帯にイルミネーションが灯ると、「ピカピカしてるね」「お星さまだ!」と歓声を上げ、光が点滅するリズムに合わせて身体を揺らしたり手を叩いたりして、光り輝く幻想的な雰囲気を全身で楽しんでいた。
  • 自分なりにシールを貼ったり模様を描いたりして作ったリースが出来上がると、指で大切そうに撫でながら「これ、〇〇ちゃんの」と保育者に見せ、世界に一つだけの自分の作品に対して強い愛着と達成感を抱いていた。
  • 保育室に飾られたサンタクロースの人形に対して、「おはよ」「プレゼント持ってきた?」と親しげに話しかけ、絵本の中の存在が目の前に現れたような不思議さと親近感を持ちながら、イメージの世界を広げていた。

Q3. 玩具の構成と見立ては?

  • 積み木を高く積んだり横に並べたりして「おうち」を作り、その上に赤いブロックを置いて「サンタさんのおうちだよ」と説明するなど、自分の作った形に意味を持たせ、季節のイメージを投影して遊んでいた。
  • 汽車レールのジョイント部分を自分の手で丁寧に繋ぎ合わせ、部屋を一周するような長い線路を完成させると、「ガタンゴトン」と効果音を出しながら、乗り物を自在に走らせる達成感を味わっていた。
  • ピースの形だけでなく、描かれた絵柄(車や動物など)をヒントにして「ここかな?」とパズルをはめ込み、少し難しい多ピースのものでも最後まで諦めずに完成させ、集中力の高まりを見せていた。
  • 粘土を手のひらで丸めたり平らにつぶしたりして「ケーキ」に見立て、指先で小さな欠片をトッピングして「おめでとう」と誕生日ごっこを始めるなど、粘土の可塑性を生かしてイメージを形にしていた。
  • 空き箱やトイレットペーパーの芯などの廃材を「バス」「望遠鏡」などに見立て、形の特徴を捉えて本来の用途とは別の物として扱うことで、想像力を膨らませながら遊びを豊かに展開していた。

Q4. 探索活動(戸外・発見)は?

  • 公園の植え込みの奥まで進み、枯れ葉の下に隠れたドングリや小さな木の実を熱心に探し、「あった!」と宝物を見つけたような表情で保育者の手のひらに乗せ、発見の喜びを共有していた。
  • 冬の低い日差しによって長く伸びた自分の影に気づき、不思議そうに足踏みをしたり手を振ったりした後、逃げる影を捕まえようと一生懸命に追いかける「影踏み」を通して、光と影の不思議に触れていた。
  • 空を見上げて流れる雲の動きをじっと観察し、「くも、歩いてるね」「バイバイしてる」と、自然現象を身近な生き物に見立てて言葉にし、空の広がりや変化に心を動かしていた。
  • 遠くから聞こえる鳥の鳴き声に敏感に反応して立ち止まり、音のする方を指差しながら「どこかな?」と木の上を丹念に探し、五感を研ぎ澄ませて周囲の環境を探索する姿が見られた。
  • 日陰に残る霜柱を見つけると、自ら歩み寄って「サクッサクッ」という心地よい崩落感や音を楽しみ、冬の朝にしか出会えない特別な自然の物性に知的好奇心を膨らませていた。

Q5. 数・量・形への認識は?

  • 積み木やミニカーを一列に並べ、指で一つずつ指しながら「いーち、にー、さん」と唱え、数唱と動作を一致させようとしながら、対象物の数に関心を持つ姿が見られた。
  • ブロック遊びの中で「お山(三角)あった」「しかく(四角)」と形の特徴を言葉にし、型はめパズルでは穴の形をよく見て、手首を返して角度を合わせながら正しく入れようと工夫していた。
  • おやつの時間や粘土遊びで、友だちと自分の持ち分を比べ、「こっちがいっぱい」「〇〇ちゃん、おんなじ(同じ)」などと言葉にし、分量や大きさの違いを客観的に捉えようとしていた。
  • たくさんの色鉛筆の中から「あか(赤)」「あお(青)」と自分の好きな色を指定して選び、色の違いを認識した上で、自分の目的(サンタの服を塗る等)に合わせて色を選択していた。
  • お皿に並んだおやつの個数を数え、出席している人数に対して「たりないね」「ないない」と異変に気づき、数と実態の対応関係を生活の実感として理解し始めていた。

💚 言葉(理解・発語)

Q1. 会話の広がり(時制・理由)は?

  • 「きのう、じいじ(祖父)きたの」「おやすみ、お買い物した」など、少し前の出来事を思い出し、自分の経験を言葉にして伝えようとする「時制」を意識した会話が見られるようになった。
  • 「あついから、ぬぐ」「お腹すいたから、食べる」のように、自分の状態とその理由(原因と結果)を「〜から」という接続詞を使って繋げ、論理的に自分の欲求を説明しようとする姿が見られた。
  • 「サンタさん、いつくる?」「(袋の中は)なに?」と、保育者に対して疑問文を使って質問を投げかけ、返ってきた答えにさらに反応するなど、好奇心に基づいた能動的なコミュニケーションを楽しんでいた。
  • 保育者との一往復のやり取りで終わらず、「それから?」「〇〇だったね」という言葉のキャッチボールが数回続くようになり、会話を通じてイメージを共有することに心地よさを感じていた。
  • 友だちのおしゃべりに対して「おなじ(同じ)だね」「そうだね」と相槌を打つなど、相手の言葉に耳を傾け、共感を言葉で表現することで仲間意識を深めていく姿が印象的だった。

Q2. 状況説明と報告は?

  • 転んでしまった際、ただ泣くだけでなく「あっちで、ごん(転んだ)した」「ここ、いたい」と、場所や原因を保育者に言葉で伝え、共感や手当てを求めるなど、状況を説明する力が育ってきた。
  • 友だちとの関わりの中で、「〇〇ちゃんが、どうぞしてくれた」と起きた出来事を嬉しそうに報告し、自分の喜びを保育者と分かち合うことで、対人関係への自信を深めている様子が見られた。
  • 自分でやろうとして水をこぼした際など、隠したり泣いたりせずに「あーあ、しちゃった」「おみず、でた」と自ら失敗を教えに来るなど、保育者を信頼してありのままを伝える姿に心の安定を感じさせた。
  • 絵本を読み進める中で、登場人物の持ち物や動きに注目し、「サンタさん、くつした持ってる!」「これ、パンだね」と発見を次々に口にし、視覚情報と言葉を一致させて状況を言葉にする楽しさを味わっていた。
  • 玩具の取り合いや遊びの不成立で葛藤した際、言葉にならない思いを抱えながらも「これ、したかった」「いやだった」と自分の感情を必死に言葉で表現しようとし、自己主張と社会性の間で成長する姿が見られた。

Q3. 歌や物語の言葉は?

  • 『赤鼻のトナカイ』や『おもちゃのチャチャチャ』など、季節の歌のフレーズを正確に捉えて口ずさみ、言葉の意味を理解しながらリズムに乗って最後まで元気に歌いきる姿が見られた。
  • お気に入りの絵本の読み聞かせでは、繰り返しのフレーズや決めゼリフを保育者と一緒に唱えたり、役になりきって「うんとこしょ」などと身体を揺らしたりして、物語の世界に深く入り込んでいた。
  • 紙芝居の中で「サンタさんはどこかな?」と問いかけられると、画面を指差しながら「あそこ!」「いたよ!」と大きな声で答え、保育者や友だちと一緒に物語を動かしていくライブ感を楽しんでいた。
  • 知っている歌のメロディに乗せて、自分の好きな食べ物や友だちの名前を入れた「替え歌」を即興で作って歌い、言葉を入れ替えて遊ぶという言語的な遊び心を発揮していた。
  • 「シャンシャンシャン」「リンリン」といった鈴の音や、雪の降る様子を「しんしん」と表現するなど、擬音語・擬態語を積極的に会話や遊びに取り入れ、情景を豊かにイメージして伝えていた。

Q4. 挨拶と社会的な言葉は?

  • 朝の登園時や帰りの会で、保育者の「おはよう」「さようなら」の呼びかけに対し、相手の顔をしっかり見て明るい声で返し、一日の始まりと終わりの区切りを言葉で共有することを楽しんでいた。
  • 食事の前後に、保育者が準備する様子を見て自ら手を合わせ、「いただきます」「ごちそうさま」と唱え、日々の生活リズムの中に感謝や節目の言葉が自然と身に付いている様子が見られた。
  • 玩具を貸してもらったり、身の回りの手伝いをしてもらったりした際に、自ら「ありがとう」と伝え、相手が微笑むと嬉しそうにするなど、感謝の言葉が温かな関係を作ることを実感していた。
  • 友だちとの遊びの中で、「かして」「いいよ」という言葉を介して交渉し、自分の欲求を伝えつつも相手の承諾を待つという、社会生活の基礎となるやり取りが自律的に行われるようになってきた。
  • 職員室へお使いに行く際など、保育者の「失礼します」という言葉や丁寧なお辞儀の仕草を興味深く観察して真似をし、その場にふさわしい振る舞いを「かっこいい姿」として取り入れようとしていた。

Q5. 質問と知的好奇心は?

  • 散歩道や絵本の中で初めて見るものに出会うと、「これなあに?」「どうして?」と保育者に熱心に問いかけ、名前や理由を知ることで自分の世界を広げようとする知的好奇心の高まりが見られた。
  • 保育者同士の会話や読み聞かせの中で知らない言葉を耳にすると、「〇〇ってなに?」と聞き返し、新しい言葉の意味を自分なりに理解して、すぐに次の遊びの中で使ってみようとする意欲的な姿勢があった。
  • 乗り物や動物の図鑑を広げると、「これ知ってる!」「パトカーだよ」と自分の知識を保育者に誇らしげに教え、既知の情報と図鑑の内容を照らし合わせながら、確かな自信を深めていた。
  • 散歩中に目にする看板の文字や建物の数字を指差し、「これ何て書いてあるの?」と記号としての文字に興味を示し、意味は分からずとも「何かを伝えるもの」として捉えようとする知的な芽生えが感じられた。
  • 生活の見通しがつくようになり、壁時計を指差して「いま何時?」「ご飯の時間は?」と保育者に尋ね、時間の流れと自分の生活リズムを結びつけて理解しようとする抽象的な概念への関心が現れ始めた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 描画(イメージ)の表現は?

  • 画用紙を前にすると、自分の好きな色のクレヨンを迷わず選び、「サンタさんの服」「クリスマスツリー」など、あらかじめ描きたいもののイメージを持ってから、生き生きと手を動かす姿が見られた。
  • 描いた抽象的な線を指差し、「これ、ゆきだるま!」「おめめ(目)だよ」と、自分が描いた形に具体的な名前をつけて保育者に説明し、イメージを言葉で共有する喜びを味わっていた。
  • 大きな円の中に点や小さな線を描き加え、人の「顔」として表現できるようになり、自分や家族を思い浮かべながら、一つひとつの印に意味を込めて描くという知的な表現の広がりが見られた。
  • 一色のなぐり描きから、意図的に「次はあお(青)」「次はあか(赤)」と色を変えて重ねるようになり、色の重なりや変化を楽しみながら、画面全体をカラフルに彩ることを楽しんでいた。
  • 手首や腕の力が発達したことで、画用紙を突き抜けるような力強い線を描けるようになり、自分の動きが紙に残るという身体的な実感を楽しみながら、ダイナミックな表現を繰り広げていた。

Q2. 音楽・リズム表現は?

  • 『ジングルベル』などのクリスマスの曲が流れると、手にした鈴をリズムに合わせて振り、「シャンシャン」という澄んだ音の響きを楽しみながら、楽器を通して季節の調べを味わっていた。
  • 音楽のテンポや強弱の変化を耳で感じ取り、速い曲では小刻みに身体を揺らし、ゆったりとした曲では大きく腕を振るなど、曲の雰囲気に自身の動きを自在に合わせようとする表現の広がりが見られた。
  • 弾むようなメロディに気持ちが高揚し、友だちと自然に手を繋ぐと、膝を柔らかく使って弾むように歩いたり、スキップのような軽やかなステップを踏んだりして、一緒に動く楽しさを共有していた。
  • 発表会の衣装を身に付けると、いつもとは違う自分の姿に気持ちが引き締まり、物語の役になりきってポーズを決めたり、自信に満ちた表情で伸び伸びと踊ったりして、自己表現を存分に楽しんでいた。
  • 歌詞の内容や一定のリズムに合わせて、タイミングよく手拍子を打ったり力強く足踏みをしたりして、身体全体を楽器のように使いながら、音楽の世界を主体的に構成する喜びを感じていた。

Q3. 制作活動(ツリー・装飾)は?

  • クリスマスリースの土台に、小さなシールを指先で丁寧につまんで貼り、「ここは赤」「こっちはキラキラ」と色のバランスを考えながら、自分だけの特別な飾り付けを没頭して楽しんでいた。
  • 保育者が用意した色とりどりのパーツに、人差し指で糊を適量とり、画用紙のどこに貼るか場所を見定めながら丁寧に押し当て、素材が貼り付く手応えと、形が組み合わさる面白さを味わっていた。
  • 紙コップをベルに見立ててクレヨンで自由に模様を描き、自分なりの「ベル」が出来上がると、中を覗き込んだり振ってみたりして、身近な素材が楽器に変身する不思議さと達成感を感じていた。
  • フワフワとした綿の感触を「きもちいいね」と楽しみ、小さくちぎって画用紙の上に「雪」に見立てて貼ることで、冬の情景を自分なりのイメージで豊かに表現しようとする姿が見られた。
  • 出来上がった作品を満足そうに眺め、「お家に持って帰る!」「パパに見せるの」と保育者に伝え、自分の表現を認められる喜びを自信に繋げ、家庭へ持ち帰ることを心待ちにしていた。

Q4. 見立て・ごっこ遊びの世界観は?

  • 赤い布や帽子を身に付けて「サンタさんだよ」となりきり、カバンに入れたブロックを「プレゼントです」と友だち一人ひとりに手渡して歩き、誰かに喜んでもらう役割を演じる楽しさを味わっていた。
  • 円柱のブロックを「ケーキ」に見立て、指をロウソクに見立てて立てると、「ふーっ!」と息を吹きかけて消す真似をし、誕生日やクリスマスの楽しい経験を遊びの中で再現して、満足げに微笑んでいた。
  • お気に入りの布を肩にかけて「マントなの」と得意げに見せ、腕を大きく広げて「空飛んでるよ!」と保育室を駆け回り、布一枚からヒーローや鳥のようなイメージを膨らませてダイナミックに表現していた。
  • 椅子を縦に並べて「ソリ」に見立て、前に座った友だちが「トナカイさん、出発!」と声をかけると、後ろの子もリズムを合わせて体を揺らし、共通の目的地へ向かうというファンタジーの世界を共有していた。
  • 部屋の隅にぬいぐるみたちを丁寧な手つきで座らせ、おもちゃのコップや皿を並べて「パーティーだよ」と話しかけ、自分たちが体験している「集う楽しさ」を対象物に投影して再現していた。

Q5. 感動や発見の共有は?

  • 夕暮れ時の園庭でライトアップされたイルミネーションを見つけると、目を輝かせて「きれい!」「キラキラだね」と感嘆の声を上げ、保育者の顔を覗き込みながら、心動かされる体験を共有しようとしていた。
  • 登園時に日陰で見つけた霜柱を足で踏み、「ザクッ、バリッ」という普段とは違う音や感触に驚き、「変な音がするよ!」「冷たいね」と保育者に発見を報告し、自然の不思議を一緒に楽しんでいた。
  • 発表会の練習で友だちが踊る姿を間近で見ると、リズムに合わせて自然に体を揺らし、「じょうずだね!」と満面の笑みで拍手を送り、他者の表現を認め、喜び合う心の育ちが見られた。
  • クリスマス製作で自分の納得のいくものが出来上がると、保育者や友だちに「みてみて!」と誇らしげに掲げて見せ、お互いの作品を「かわいいね」「赤だね」と認め合う中で、自己肯定感と仲間意識を深めていた。
  • 絵本の読み聞かせの際、物語の山場で保育者や隣の友だちと顔を見合わせ、「こわーい!」「よかったね」と一緒に笑ったり驚いたりしながら、同じイメージの中で感情を共鳴させる心地よさを味わっていた。

2. 低月齢グループ(10月〜3月生まれ)

【時期の目安】 1歳9ヶ月〜2歳2ヶ月頃

子どもにとってどんな時期?

歩行が安定し、小走りで探索を楽しむようになります。 言葉(一語文〜二語文)が増え、「あっち、いく」「これ、ほしい」など、自分の要求を言葉と指差しで伝えようとします。クリスマスの雰囲気を感じ取り、音楽に合わせて体を揺らしたり、装飾を指差して喜んだりと、感性が豊かに表れる時期です。

12月に特に観たい発達テーマ

  1. クリスマスの雰囲気を感じる(歌、飾り、サンタ)
  2. 言葉の増加と二語文(「マンマ、おいしい」)
  3. 手指の操作(シール貼り、殴り書き)
  4. 食事の自立(スプーン、コップ)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・排泄・着脱・健康)

Q1. 食事(スプーン・意欲)は?

  • スプーンを上から握る「上手持ち」から、少しずつ「下手持ち(下から持つ)」へと移行し、手首をうまく返しながら食べ物をこぼさないよう慎重に口へ運ぼうとする姿が見られた。
  • 「自分で食べたい」という意欲が強く、スプーンでうまくいかない時は手づかみも併用しながら、一つひとつの食材の感触や味を確かめるようにして、意欲的に食事に向かっていた。
  • コップの縁をしっかりと唇で捉え、両手で角度を調節しながら、一口ずつ自分のペースで飲み、飲み終わると「ぷはー」と満足そうな表情を見せていた。
  • 好きなメニューが出てくると指を差して「おいしー」「まんま」と保育者に伝え、顔を見合わせてニコニコと笑いながら、和やかな雰囲気の中で食べる喜びを味わっていた。
  • お皿の上が空になると、スプーンで底を叩いて「ないない」と保育者に知らせたり、ピカピカになったお皿を掲げるようにして見せたりして、完食した達成感を共有しようとしていた。

Q2. 衣服の着脱への関心は?

  • ズボンを床に広げると、保育者の支えを借りながら片足ずつ交互に入れようとし、お尻まで引き上げようと力いっぱい引っ張るなど、自分で履こうとする意欲を全身で表現していた。
  • 外遊びの準備になると自分の帽子を棚から取り出し、前後を確かめながら頭に乗せ、あごのゴムを下に引いて整えようとするなど、身支度の手順を理解して自ら動こうとしていた。
  • 室内に入る際、靴下のかかとに指をかけて一生懸命に引っ張り、自分の力で脱げると「とれた!」と嬉しそうに保育者に見せ、身の回りのことが一つできた満足感を味わっていた。
  • 靴を履く時にマジックテープをペタッと押さえて留めようとしたり、逆に剥がす時の「バリバリ」という音や感触を楽しんだりしながら、靴の着脱に主体的に関わろうとする姿が見られた。
  • 上着を着る際、保育者が袖口を広げて待っていると、自分のタイミングで「よいしょ」と言いながら腕を真っ直ぐに伸ばし、保育者との呼吸を合わせて着替えをスムーズに進めていた。

Q3. 排泄(オムツ)の感覚は?

  • 排泄した後に「でた」「ちっち」と保育者に指差しで伝えたり、オムツをトントンと叩いたりして、自分の体から何かが出たという感覚を言葉や仕草で共有しようとする姿が見られた。
  • 友だちがトイレに行く様子を見て興味を持ち、保育者に誘われると進んでトイレに向かい、便座に座って「おしっこ、出るかな?」と期待を持って待つなど、排泄の場所を少しずつ意識し始めている。
  • オムツ替えの時間になると、自分のマークが貼ってあるカゴから新しいオムツを嬉しそうに運び、保育者に手渡すなど、自分の身の回りのことに関心を持って主体的に関わろうとしていた。
  • オムツを替える際に「ズボン脱ごうね」という言葉を聞いて、自分でウエストの部分を掴んで下げようとしたり、保育者の動きを真似して足を引き抜こうとしたりするなど、着脱への意欲を見せていた。
  • 新しいオムツに替わり、お尻がさらさらにきれいになると、足取りも軽く伸び伸びと遊び始め、清潔になることの心地よさを全身で感じて満足そうな表情を浮かべていた。

Q4. 睡眠(午睡)の安定は?

  • 戸外で十分に身体を動かして遊んだ後、着替えを済ませて自分の布団に入ると、心地よい疲れから自然に目を閉じ、短時間で深い眠りにつくなど、生活リズムにメリハリが出てきた。
  • 入眠時には、家庭から持参したお気に入りのタオルや毛布を頬に寄せたり、ぎゅっと握りしめたりすることで、自分なりに気持ちを落ち着かせ、安心感の中で眠りに入る姿が見られた。
  • 眠りが浅くなり、途中で不安を感じて泣いて起きることもあるが、保育者が傍に寄り添い、優しく体に触れてトントンとリズムを刻むと、再び安心して深い眠りへと戻る(再入眠)ことができていた。
  • 午睡の時間が一定の長さで安定するようになり、物音で簡単に目を覚ますことが減るなど、集団生活の中でも自分のペースでしっかりと休息をとる力が育ってきた。
  • 目覚めた後は、まだ眠たげながらも保育者と視線が合うとニコッと微笑み、抱っこや着替えを通して少しずつ意識を切り替え、午後の活動へ向かう意欲を蓄えていた。

Q5. 健康状態(鼻水・乾燥)は?

  • 鼻水が出ると指で触れて保育者に知らせたり、ティッシュを差し出すと自ら顔を寄せて拭いてもらおうとしたりして、清潔になることの心地よさを感じ、すっきりした表情を見せていた。
  • 外遊びから戻ると、自分から水道の方へ向かい、保育者に手を支えてもらいながら水に触れることを楽しみ、石鹸の泡を不思議そうに見つめるなど、手洗いの習慣に親しんでいた。
  • 気温や活動量に合わせて、保育者が衣服の着脱を促すと、「お袖、ないない(脱ぐ)」などと言葉や仕草で応じ、厚着になりすぎず活動しやすい衣服の状態を保ちながら、快適に過ごしていた。
  • 空気の乾燥による肌の赤みやかさつきに対し、保湿ケアを行うと、クリームのしっとりした感触を嫌がることなく受け入れ、自分の体をいたわってもらう安心感の中で過ごしていた。
  • 冬の寒さに負けず、給食もしっかりと食べて活発に遊び、顔色よく元気に一日を過ごすことで、病気に負けない健康な体の基礎を育んでいた。

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. クリスマスの雰囲気での情緒は?

  • ホールに飾られた大きなクリスマスツリーを前にすると、光る電飾をじっと見つめて目を輝かせ、その美しさに驚きながら「あー!」「きらきら」と歓声を上げ、五感で季節の華やかさを感じていた。
  • 赤い服を着たサンタクロースの人形を見つけると、親しみを持って指を差し、保育者の顔を見て「いたね」と知らせるなど、身近な環境の変化を喜び、安心感の中で新しい存在を受け入れていた。
  • 『ジングルベル』などの弾むような音楽が流れると、膝でリズムをとったり身体を左右に揺らしたりして、耳から入る楽しげな音の世界に心を開き、伸び伸びと自分を表現していた。
  • 部屋全体がクリスマスの装飾で賑やかになると、いつもと違う特別な空気に好奇心を刺激され、キョロキョロと周囲を見渡しながら、園生活の中にある「お楽しみ」の気配を全身で楽しんでいた。
  • 普段と異なる行事の雰囲気に、最初は保育者の膝に座って慎重に様子を伺う姿も見られたが、保育者の温かな言葉かけや抱っこを通して徐々に緊張を解き、周囲の熱気に少しずつ加わろうとしていた。

Q2. 自己主張(イヤイヤ)の芽生えは?

  • 衣服の着脱や手洗いの際、自分のやりたいタイミングと合わないと「イヤ!」とはっきり言葉に出したり、首を横に振って拒否したりして、自分の意思を相手に伝えようとする強い欲求が見られるようになった。
  • 遊びを続けたい時など、自分の思い通りにならない状況に直面すると、その場に座り込んだり寝転んだりして全身で悔しさを表現し、葛藤を通して自分の「やりたい」という気持ちを確かめていた。
  • 保育者が手伝おうとすると「ジブン(自分)」と言いたげにその手をそっと払いのけ、時間はかかっても最後まで自分の力で成し遂げようとする、自立に向けた逞しいエネルギーが感じられた。
  • 激しく泣いたり怒ったりしても、保育者に「もっと遊びたかったね」と気持ちを代弁され、ゆったりと抱きしめられることで安心感を取り戻し、自分なりに折り合いをつけて次の活動へ切り替えようとしていた。
  • 集中して遊んでいる時に片付けの時間になり、活動の中断を促されると、玩具を握りしめて抵抗し、泣いて訴えることで「今の遊びを大切にしたい」という自分なりのこだわりを表していた。

Q3. 感情の表出は?

  • 嬉しいことや楽しいことがあると、全身を弾ませるようにジャンプしたり、パチパチと手を叩いたりと躍動感たっぷりに表現し、溢れるような喜びを周囲に伝えていた。
  • 玩具が音を立てて動いたり、お楽しみの出し物が始まったりして驚くと、目を丸くして「アッ!」「おー!」と声を上げ、心の動揺や発見を素直な驚きとして表していた。
  • 眠い時や甘えたい時、少し寂しさを感じた時など、自分なりにお気に入りの布を触ったり指をしゃぶったりして、心の落ち着きを取り戻そうとする自己鎮静の姿が見られた。
  • 周囲への関心が高まり、友だちが笑っている様子をじっと見つめ、その楽しそうな雰囲気を感じ取って自らもニコニコと微笑むなど、感情の共鳴(もらい笑い)が見られた。
  • 季節の歌やリズムに合わせて「あーあー」「うー」と声を出し、音楽が生み出す心地よさに身を委ねながら、表現する楽しさを全身で享受していた。

Q4. 安心できる環境は?

  • お気に入りのミニカーやぬいぐるみを片時も離さず持ち歩き、「これがあれば大丈夫」という安心感を支えにして、広い園庭や初めての場所へも一歩踏み出そうとする逞しさが見られた。
  • 活動の合間に、トンネルの中や部屋の隅などの「狭いスペース」を自ら見つけて入り込み、周囲の賑やかさから少し距離を置くことで、自分のペースで心と体を落ち着かせる姿が見られた。
  • 冬の柔らかな日差しが差し込む室内で、ゆったりとした音楽や保育者の穏やかな語りかけに包まれ、急かされることなく自分の好きな遊びに没頭できる環境の中で、深い安心感を得ていた。
  • 食事や着替えの際、「いつもの自分の席」や「決まった場所」があることで生活の見通しを持ち、場に対する信頼感を持って落ち着いて活動に取り組むことができていた。
  • 転んで驚いたり不安になったりした際、保育者の元へ駆け寄り、温かく抱きしめられることで「ここは安全だ」という実感を深め、短時間で気持ちを切り替えて再び遊びに戻る姿が見られた。

Q5. 特定の保育者への愛着は?

  • 保育者が名前を呼ぶと、パッと表情を輝かせて駆け寄り、足元に抱きついたり顔を覗き込んだりして、「自分を見てくれている」という喜びを全身で表現していた。
  • 活発に探索している最中でも、ふと不安を感じたり驚いたりすると、すぐに担任の元へ戻って足にしがみつき、保育者の顔を見て安心を確認してから再び遊び出すという「安全基地」としての関わりが見られた。
  • 甘えたい時には自ら両手を広げて抱っこを求め、保育者の温もりに触れながらゆったりと過ごす時間を持つことで、心の活力を蓄えて次の活動へ向かう意欲を養っていた。
  • 食事や着替えの際、特定の担任に介助してもらうことを好み、保育者との親密なやり取りの中で「自分で食べられたね」と共感してもらうことに、強い満足感と安心感を抱いていた。
  • 部屋を移動する際などに担任の姿が見えなくなると、「どこ?」と言いたげに周囲を探し、不安を泣き声で表すなど、特定の保育者を自分にとってかけがえのない存在として認識している様子が伺えた。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(運動・身体)

Q1. 歩行の安定と散歩は?

  • 足腰の筋力が発達し、地面の凹凸がある場所でもバランスを崩さず、転ぶ回数が目に見えて減るなど、一歩一歩を踏みしめるような確かな足取りでしっかりと歩けるようになってきた。
  • 保育者と手を繋いで歩くことに慣れ、「あっちに行こう」という誘いに応じて歩調を合わせ、目的地まで一定の距離を自分の足で歩き通そうとする粘り強さが見られるようになった。
  • 広い場所に出ると、弾むような足取りで小走りを始め、「待て待てー」と追いかける保育者の声に合わせてスピードを調節したり、振り返って笑ったりしながら、身体を動かす解放感を全身で楽しんでいた。
  • 散歩中、以前は座り込んだり抱っこを求めたりしていた場面でも、道端の草花や動く車に興味を惹かれながら、「次は何があるかな?」と期待感を持って前向きに歩き続ける姿が見られた。
  • 公園の低い縁石や小さな段差を見つけると、手をつかずに片足ずつ持ち上げて「よいしょ」と跨ごうとし、自分の体の動かし方を確認するように何度も繰り返し挑戦して、成功すると誇らしげに笑っていた。

Q2. 戸外での身体活動は?

  • 広々とした芝生の上に出ると、開放感から両手を広げて力いっぱい走り回り、わざと転がって草の感触や匂いを感じたり、寝転んで空を見上げたりするなど、全身で自然と触れ合って遊んでいた。
  • 転がるボールの動きをじっと見つめ、その後を一生懸命に追いかけてあちこち歩き回り、追いつくと「あった!」と嬉しそうに抱え上げるなど、目的を持って身体を動かすことを楽しんでいた。
  • 砂場では、ひんやりとした砂の上にどっしりと腰を下ろし、手のひらで砂の粒をぎゅっと握ったり、指の間からサラサラと落ちる様子を眺めたりして、感触の変化に集中して取り組んでいた。
  • 滑り台の階段では、一段ずつ両手で手すりや段をしっかりと掴み、足の裏に力を込めて一歩ずつ踏みしめるようにして登り、自分の力で高い所へ到達する達成感を味わっていた。
  • 低い鉄棒に手を伸ばしてしっかりと握り、自分の体重を支えるようにして足を一瞬浮かせ、「ぶらーん」と揺れる感覚を楽しみながら、腕や体幹の力強さを発揮していた。

Q3. 手指の操作(つまむ・貼る)は?

  • シール遊びでは、台紙から端を少し浮かせてもらうと、指先を器用に使って丁寧に剥がし、画用紙の好きな場所に「ぺったん」と声を出しながら繰り返し貼ることを楽しんでいた。
  • 床に落ちている小さな紙屑や、散歩で見つけた小さな木の実を、親指と人差し指で上手につまみ上げ、保育者に「あったよ」と見せるなど、微細なものへの視覚的な気づきと操作の広がりが見られた。
  • ちょうど良い大きさの箱の中に、小さな玩具を一つひとつ丁寧に入れたり、一気にひっくり返して出したりして、空間の中に物が収まる感覚や、出し入れによる状態の変化に没頭していた。
  • 大好きな絵本を膝に広げると、厚手のページを指の腹で引っかけるようにして一枚ずつめくろうとし、自分のペースで好きな場面を探し出すという、探索的な絵本との関わりが見られた。
  • 太めのクレヨンを手のひら全体でしっかりと握り、画用紙いっぱいに腕を大きく動かして、点や力強い線を次々と描き、「描くと色が出る」という自分の働きかけの結果を喜んでいた。

Q4. 危険回避と安全は?

  • 歩行中にバランスを崩して転びそうになった際、とっさに前へ手をついて頭や顔を守る動作(パラシュート反応)が見られ、反射的な身を守る力がしっかりと育っていることが伺えた。
  • 探索意欲が旺盛になり、棚の隙間や隅々まで目が届くようになったため、小さな玩具や落ちているものを口に運ばないよう注意深く見守る中で、保育者に「これ?」と見せて確認しようとする姿も見られた。
  • 室内を移動中、向こうから来る友だちの動きに気づくと、ぶつかる前にふと足を止めて道を譲ったり、少し横に避けたりして、周囲の動きと自分の位置関係を意識し始めている。
  • 公園の築山や段差で、自分の力では少し高いと感じる不安定な場所には無理に登ろうとせず、慎重に様子を伺ってから平らな場所を選んで歩き出すなど、自己の能力に応じた安全な判断が見られた。
  • 散歩や戸外活動の際、保育者の「待ってね」「止まってね」という呼びかけに反応してその場で足を止めることができ、言葉による制止が安全確保の重要な手がかりになり始めている。

Q5. 体力と活動量は?

  • 歩行が安定したことで移動そのものが楽しくなり、散歩道でも以前より長い距離を「抱っこ」と求めずに自分の足で力強く歩き通し、目的地まで意欲的に進もうとする逞しさが感じられた。
  • 冬の冷たい風の中でも、広場で追いかけっこをしたり斜面を登り降りしたりと活発に身体を動かし、頬を赤らめて「あついね」と笑い合うなど、運動によって自ら体を温めながら元気に過ごしていた。
  • 十分に身体を動かして遊んだ日は、空腹感を心地よく感じているようで、給食の時間になると自分から椅子に座り、一皿ひとさらを意欲的に食べ進めるなど、活動と食欲の良好なサイクルが見られた。
  • 一日を通して活動量が増えたため、夕方には眠気や疲れが見られることもあるが、保育者の膝でゆったりと絵本を読んだり抱っこで休息をとったりすることで、再び安定した気持ちで夕方の遊びに向かっていた。
  • 戸外での粗大運動や室内での探索活動を通して、一日中全身をバランスよく動かし、午睡の時間には心地よい疲労感に包まれながら、深く安定した眠りにつくことができていた。

🧡 人間関係(友だち・人)

Q1. 友だちへの関心(見る・まねる)は?

  • 友だちが遊んでいる様子をじっと見つめ、その楽しそうな雰囲気に誘われるようにして自分からゆっくりと近づき、顔を見合わせて微笑むなど、他者への純粋な好奇心を表していた。
  • 友だちが使っている玩具や遊具が魅力的に見え、「何だろう?」と興味を持って手を伸ばし、隣で同じものに触れようとするなど、物を通した他者への関わりが見られた。
  • 友だちが手を叩いたり、特定の場所を叩いて音を出したりすると、それを見て自分も同じ動作を繰り返し、仕草を模倣し合うことで通じ合う喜びを味わっているようだった。
  • 泣いている友だちの声を耳にすると、心配そうに顔を覗き込んだり、自分の大切にしている玩具を差し出そうとしたりして、相手の感情に揺り動かされるような共感の芽生えが感じられた。
  • 互いに直接的な言葉のやり取りはなくても、同じスペースに座り、同じ種類の玩具で遊ぶ「並行遊び」を通して、友だちの存在を身近に感じながら安心して過ごしていた。

Q2. 玩具の関わりは?

  • 友だちが持っている玩具が魅力的に見え、思わず手を伸ばして取ってしまうこともあるが、保育者に「貸して、だったね」と気持ちを代弁され、相手の反応に触れることで、少しずつ関わり方を学ぼうとしていた。
  • 友だちと同じ玩具を手に取り、適度な距離を保ちながら並んで遊ぶ中で、時折顔を見合わせて笑ったり動作を真似したりして、同じ空間で同じ遊びをする心地よさを共有していた。
  • 使っていた玩具を友だちに取られてしまい、悲しくて泣いて訴える姿も見られたが、保育者から「こっちも楽しいよ」と別の玩具を提案されると、気持ちを切り替えて新しい遊びに踏み出すことができていた。
  • 保育者や友だちから「どうぞ」と玩具を差し出されると、差し出された意図を理解して嬉しそうに手を伸ばし、受け取った玩具を大切そうに動かしながら、やり取りの温かさを感じていた。
  • 友だちが高く積んだ積み木を興味津々で見つめ、ガシャーンと崩れる音や変化を一緒に楽しもうとして手を出し、壊れる面白さを共感し合う中で、他者の活動に加わろうとする意欲を見せていた。

Q3. 保育者とのやり取りは?

  • 保育者と向かい合い、玩具を「どうぞ」と差し出したり、保育者が「ちょうだい」と手を出すと手渡したりするやり取りを何度も繰り返し、言葉を介さないやり取りの循環そのものを心から楽しんでいた。
  • 保育者が顔を隠すと「次は何が起きるかな?」と期待に満ちた表情でじっと見つめ、「ばあ!」と顔を出すと声を上げて笑い、予測が当たる心地よさと保育者と繋がる安心感を味わっていた。
  • 遠くから名前を呼ばれると、パッと表情を輝かせて保育者の存在を確かめ、両手を広げながら嬉しそうに駆け寄るなど、自分に向けられた愛情をしっかりと受け取っている様子が見られた。
  • 疲れを感じたり甘えたい気持ちになったりすると、保育者の足元にすり寄ってしがみつき、抱っこされると体を預けてリラックスするなど、保育者を「心の安全基地」として頼る姿が定着してきた。
  • 安心できる保育者の膝の上に座り、ページをめくる音や温かな語りかけに耳を傾けながら絵本の世界に浸り、身体的な触れ合いと心地よい声の響きに心を満たされるひとときを過ごしていた。

Q4. 他者への反応は?

  • 部屋に見慣れない職員が入ってくると、遊んでいた手を止めてじっと注視し、「誰かな?」と確認するように保育者の顔と交互に見比べる(社会的参照)など、人に対する認識が深まっている様子が見られた。
  • 園庭や廊下で活動する2歳児クラスなどの年上の子が、力強く走ったり活発に遊んだりする姿に強い興味を示し、そのダイナミックな動きを目で追いながら、憧れや好奇心を膨らませていた。
  • 散歩の途中で地域の人とすれ違う際、保育者が挨拶をするのを見て、自らも小さく手を振ったり笑顔を見せたりして、周囲の人々との穏やかな触れ合いを自分なりに楽しもうとしていた。
  • 保育者や保護者に「バイバイ」と声をかけられると、その言葉の意味を理解して手のひらを左右に振って応え、言葉と仕草をセットにして他者と気持ちを通わせる心地よさを味わっていた。
  • 朝の挨拶の際などに、保育者が「おはようございます」と頭を下げるのを見て、体を前へ傾けてお辞儀の真似をし、丁寧な振る舞いを「心地よいもの」として生活に取り入れようとする姿が見られた。

Q5. 集団生活への入り口は?

  • おやつや給食の時間になると、友だちと椅子を並べて座り、「おいしいね」と顔を見合わせたり、周囲が食べる様子を見て食欲を刺激されたりしながら、集団で食卓を囲む和やかな雰囲気を楽しんでいた。
  • 朝の会でピアノの伴奏が聞こえてくると、友だちの動きに誘われるように身体を揺らし、一人ひとりの声が重なり合う賑やかさの中で、音楽を通した「一体感」を心地よく感じている様子が見られた。
  • 部屋の一角で友だちが集まって遊んでいるのを見つけると、「楽しそうだな」と興味を持って自分から近づき、遊びの輪の周辺でじっと観察したり、同じ空間を共有したりして、仲間への関心を深めていた。
  • 保育者が「お片付けだよ」と声をかけ、周囲の友だちが動き出すと、その場の空気を感じ取って自分も玩具を箱へ運ぼうとするなど、集団のルールや活動の流れに主体的に加わろうとする姿が見られた。
  • 紙芝居や絵本の読み聞かせが始まると、友だちと肩を並べて床に座り、お話の展開に一喜一憂する周囲の反応に包まれながら、一つの対象にみんなで集中する「共感の場」をじっと味わっていた。

💛 環境(自然・物)

Q1. 冬の気配(寒さ・落ち葉)への反応は?

  • 戸外で冷たい風が吹くと、頬を赤らめながら「さむーいね」という保育者の言葉に反応して身をすくめたり、目を細めたりして、冬独特の空気感を全身で受け止めていた。
  • 散歩道の落ち葉の上をあえて選び、自分の足で踏みしめて「カサカサ」と鳴る音や弾むような感覚に驚きながら、一歩ごとに立ち止まって音の響きを確かめるように楽しんでいた。
  • 色づいた枯れ葉をそっと拾い上げ、指先でパリパリとちぎれる様子や、ぎゅっと握った時の感触の変化を面白がり、自然素材が持つ様々な性質を夢中で探索していた。
  • 散歩車に乗って移動している際も、色鮮やかなクリスマスの装飾や動く車を見つけると、勢いよく指を差して「あっ!」「あっち」と声を上げ、流れる景色の中から自分の興味を捉えて伝えようとしていた。
  • 日陰に残る霜柱を保育者と一緒に見つけると、不思議そうにじっと見つめ、指先で恐るおそる触れてみて、一瞬で溶けて消える驚きや冷たさを新鮮な発見として味わっていた。

Q2. 玩具への興味(音・動き)は?

  • マラカスや鈴など音の鳴る玩具を手に取ると、腕を大きく振って音が出ることを喜び、保育者の奏でる手拍子に合わせてリズムを刻むように鳴らし続け、音の響きを全身で楽しんでいた。
  • お気に入りの車の玩具を床に滑らせ、自分の体の動きに合わせて進む様子をじっと見つめながら、「ブーブー」「あー!」と言葉を添えて、見立ての世界を広げようとしていた。
  • 紐を引くとカタカタと動くプルトイ(引き車)に興味を示し、自分が歩くと後ろから玩具がついてくる不思議さを面白がって、何度も振り返りながら繰り返し紐を引いて歩く姿が見られた。
  • ボールが予想もしない方向へ転がっていくと、そのダイナミックな動きに刺激されて「キャー!」と歓声を上げ、視線で追いかけながら自分も後を追って活発に動き回っていた。
  • 重ねカップを一つひとつ慎重に積み上げ、高く重なったところで一気に崩して大きな音が出る変化を楽しみ、物の大きさの順序や空間の広がりを感覚的に確かめていた。

Q3. 探索活動(場所・空間)は?

  • 歩行で移動できる範囲が広がり、部屋の隅や棚の裏側まで興味を持って探索し、見つけた玩具を「あった!」と嬉しそうに掲げるなど、未知の場所へ踏み出すワクワク感を全身で楽しんでいた。
  • カーテンの後ろに体が隠れると、周囲から自分の姿が見えなくなる不思議さを味わい、保育者が「どこかな?」と探す声に合わせて「ばあ!」と顔を出し、空間を利用したやり取りに没頭していた。
  • 鏡の中に映る自分の姿を見つけると、不思議そうにじっと見つめたり、鏡をトントンと叩いたり、顔を近づけて触れようとしたりして、鏡の中の像と自分との関係を確かめるような仕草を見せていた。
  • 少し高い所にある玩具が気になると、足の裏に力を込めてしっかりと背伸びをし、視点が変わることで見える世界の変化を楽しみながら、目当ての物に手を伸ばそうとする意欲的な姿が見られた。
  • 扉が少しでも開いていると「あっちには何があるかな?」と隙間から外を覗き込み、開かれた空間への強い好奇心を持って一歩踏み出そうとするなど、探索範囲をさらに広げようとする逞しさが感じられた。

Q4. 感触遊びへの反応は?

  • 砂場では、湿った砂の重みや乾いた砂のサラサラした感触を指先でじっくり確かめ、ぎゅっと握って固めたり、手のひらからこぼれ落ちる様子を眺めたりして、物質の変化に没頭していた。
  • 粘土遊びの際、指先でツンツンとつついて凹む面白さを味わったり、手のひらで押し潰して柔らかさを感じたりしながら、自分の働きかけで形が変わる不思議さを楽しんでいた。
  • フワフワとした柔らかなぬいぐるみを自分から抱きしめ、頬を寄せて心地よい感触に安心感を得るなど、素材が持つぬくもりを情緒の安定に繋げている姿が見られた。
  • 手洗いの際に水道から出る水にそっと触れ、指の間を通り抜ける水の感触や冬ならではの冷たさに驚きながらも、キラキラ光る水の動きに視線を釘付けにしていた。
  • 新聞紙を両手で力いっぱいクシャクシャに丸め、形が縮まっていく手応えと「カサカサ」という軽快な音の響きを楽しみ、素材を変化させる達成感を味わっていた。

Q5. 物の特性への気づきは?

  • ボールは「転がるもの」、積み木は「積めるもの」という物の特性を経験から理解し、目的を持ってボールを追いかけたり、慎重に積み木を重ねたりして、物の性質に応じた遊び方を楽しんでいた。
  • 容器の蓋を自分の力で開け閉めし、中身が現れたり隠れたりする変化を繰り返し楽しみながら、物の構造や「中と外」の関係について感覚的に理解を深めていた。
  • スイッチを押すと音が鳴る玩具では、自分の指先の動作が音を引き起こすという因果関係に気づき、確信を持って何度もボタンを押し、思い通りに反応が返ってくる満足感を味わっていた。
  • ラップの芯などの筒を手に取ると、中を覗き込んで向こう側が丸く切り取られて見える不思議さを面白がり、視覚的な変化を通して空間の広がりや奥行きを確かめていた。
  • 木の玩具の硬さや布の玩具の柔らかさを、噛んだり握ったりして確かめ、素材による質感の違いを全身の感覚で捉え分けながら、身近な物の特徴を自分なりに分類しようとしていた。

💚 言葉(理解・発語)

Q1. 一語文・二語文の出現は?

  • 語彙が急速に豊かになり、食事の際に「マンマ」、散歩で見つけた犬を指して「ワンワン」と言うなど、特定の対象と結びついた「一語文」を通して自分の発見を伝えようとする姿が増えてきた。
  • 身近な生活の場面で「ワンワン、いた」「マンマ、ない」など、対象と状態を組み合わせた「二語文」の芽生えが見られ、自分の伝えたい内容をより具体的に構成しようとする意欲が感じられた。
  • 気になるものを見つけると、力強く指を差し「アッ!アッ!」と発声しながら保育者の顔を交互に見るなど、言葉以前の指差しと発声を組み合わせて、感動の共有(共同注意)を求めていた。
  • 保育者が「お靴、履こうね」と話しかけると、その響きを真似て「…ねー」「…こー」と語尾を繰り返したり、リズムをなぞるように発声したりして、言葉のやり取りそのものを楽しんでいた。
  • 集中して遊んでいる際、車を動かしながら「ブーブー、あっち」と独り言のように玩具に話しかけ、自分の行動と言葉をリンクさせながら、イメージの世界を広げている様子が伺えた。

Q2. 指示の理解は?

  • 保育者が少し離れた場所から「おいで」と両手を広げて呼びかけると、自分を呼ぶ声であることを理解し、期待感に満ちた笑顔で駆け寄るなど、言葉とジェスチャーを組み合わせた誘いに応じていた。
  • 遊びの終わりに「ナイナイ(片付け)してね」と声をかけると、その言葉を合図に手に持っていた玩具を箱まで運び、自分なりに活動の区切りをつけようとする姿が見られた。
  • 保育者が手を差し出しながら「ちょうだい」と優しく伝えると、一度はためらいながらも、相手とのやり取りを喜ぶように持っている玩具をそっと手渡し、共有の楽しさを味わっていた。
  • 絵本や食事の前に「座ろうね」と促されると、自分の椅子やマークのある場所を認識して座り、落ち着いて次の活動を待とうとするなど、集団生活のルールが習慣として身に付いてきた。
  • 危険な場面などで保育者が「ダメだよ」と低い声で制止すると、言葉の響きや表情から「いつもと違う」というニュアンスを敏感に感じ取り、動きを止めて保育者の顔を伺うなど、社会的な抑制の芽生えが見られた。

Q3. 指差し行動は?

  • 戸外で動く車や色鮮やかなクリスマスの装飾を見つけると、力強く指を差し、保育者の顔と対象物を交互に見る(三項関係)ことで、「見て!」「きれいだね」という感動の共感を求めていた。
  • 大好きな絵本を読んでいる際、保育者が「ワンワンはどこ?」と問いかけると、ページの中から迷わず対象を見つけて指を差し、自分の知っている世界を確認する喜びを味わっていた。
  • どこからか聞こえてくる飛行機の音に素早く反応し、空の彼方を指差して「アッ!」「あー」と声を上げ、目に見えない音の正体を指差しによって捉え、保育者に知らせようとしていた。
  • おやつや遊びの場面で、保育者から「どっちがいい?」と二つの選択肢を提示されると、自分の気持ちを確かめるように一方を指差し、自分の意思を相手に伝えることで決定する満足感を得ていた。
  • 手の届かない場所にある玩具や食べ物を見つけると、対象に向かって手を伸ばし、指差しと強い眼差しで「あれが欲しい」と要求し、保育者の介助を引き出そうとする能動的な姿が見られた。

Q4. 名前への反応は?

  • 朝の会などで名前を呼ばれると、保育者の目を見て嬉しそうに「ハーイ」と元気よく手を挙げ、自分が注目されている喜びと集団の中にいる安心感に満たされた表情を見せていた。
  • 遊びに夢中になっている時でも、遠くから自分の名前が聞こえるとパッとそちらを振り向き、保育者と視線が合うと満足げに微笑むなど、自分を呼ぶ声に対する確かな愛着と信頼が伺えた。
  • 自分の持ち物やロッカーに貼られた「自分のマーク」を指差して「あ!」「…の(自分の名前)」などと言葉を添え、持ち物を通して自己と他者の区別を深めようとする姿が見られた。
  • 保育者が友だちの名前を呼ぶと、その子のいる方向へ視線を向け、「次は誰かな?」と期待を持って耳を傾けるなど、自分だけでなく周囲の存在についても認識を広げ始めていた。
  • 「先生」という言葉や、特定の保育者の名前の響きを理解し、その声が聞こえる方を探したり、顔を見て「ん!」と甘えるように呼びかけたりして、他者への親しみと役割の理解が芽生えてきた。

Q5. 絵本や歌への反応は?

  • 『だるまさんが』などの繰り返しが楽しい絵本では、だるまさんの動きに合わせて自分も身体を左右に揺らしたり、屈んだりして、お話の世界を全身で模倣し、次の展開を期待して笑い合う姿が見られた。
  • 大好きな手遊びが始まると、保育者の動きをじっと見つめて真似をし、手をパチパチ叩いたり、頬を触ったりして、リズムと自分の身体の動きが一致する心地よさを味わっていた。
  • 絵本を手に取ると、厚手のページを指先で器用に引っ掛けて一枚ずつめくることを楽しみ、自分の好きな場面が現れると「アッ!」と声を上げるなど、主体的に本に関わろうとしていた。
  • 絵本の中に知っている動物や乗り物を見つけると、即座に指を差し、保育者の顔を見て「ワンワン」「ブーブー」と伝え、自分の知っている知識を他者と共有できる満足感に満たされていた。
  • お気に入りの歌が流れると、メロディに合わせて「あーあー」と抑揚のある声を出し、音楽が生み出す明るい雰囲気に包まれながら、自分なりに表現することの楽しさを享受していた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 音楽・リズム遊びは?

  • お気に入りの曲が流れると、膝を曲げ伸ばししてリズムをとる「屈伸運動」を繰り返し、身体全体で音の弾みを感じながら、湧き上がる楽しさを表現していた。
  • 自分のマークがついた鈴を手に取ると、腕を大きく振って「シャンシャン」と鳴る音に驚きと喜びを見せ、音の余韻を確かめるように何度も繰り返し鳴らして楽しんでいた。
  • マラカスを握り、自分の動作に合わせて中身が跳ねる音や感触を面白がり、保育者の手拍子に合わせて力強く振るなど、音を通した一体感を味わっていた。
  • ピアノの柔らかな音色が聞こえてくると、遊びの手を止めて耳を傾け、メロディの強弱やテンポに合わせて身体を左右にゆったりと揺らし、音楽が生み出す心地よさに身を委ねていた。
  • 保育者が目の前で優しく歌いかけると、その口元の動きや表情をじっと見つめて聴き入り、歌が終わると「もっと」と言いたげに手を叩くなど、歌を通した心の通い合いを求めていた。

Q2. 描画・造形への関心は?

  • 太めのクレヨンを手のひら全体でしっかりと握り、画用紙を「トントン」と叩くようにして色がつくことを面白がり、点や短い線が次々と現れる様子を夢中になって眺めていた。
  • 腕を大きく動かした拍子に、画用紙の上に長い線が描けることに気づくと、自分の動きと描かれた線が連動している不思議さを確かめるように、何度も繰り返し腕を動かして「なぐり描き」を楽しんでいた。
  • シール遊びでは、指先にくっついたシールがなかなか離れず苦戦しながらも、反対の手を使ったり保育者に手伝ってもらったりして、「ぺったん」と貼れた瞬間に満足そうな笑顔を見せていた。
  • 新聞紙の両端をしっかりと掴んで「ビリビリ」と力強く破り、形が細かくなっていく変化や破れる時の爽快な音を楽しみながら、指先の力加減を自分なりに調整していた。
  • 小麦粉粘土の独特の柔らかさに興味を持ち、掌でぎゅっと握って指の跡が深くつく様子をじっと見つめ、感触を味わいながら形を変えていく実験のような探索を繰り返していた。

Q3. 模倣遊び(まねっこ)は?

  • 玩具の受話器やそれに見立てたブロックを耳に当て、「もしもし」と保育者の真似をしながら、抑揚のある豊かな喃語で誰かと話しているような仕草を見せ、やり取りの雰囲気を再現して楽しんでいた。
  • 保育者が床を拭く様子をじっと観察し、自分も近くにある布を手に取って床をゴシゴシと擦り、「一緒だね」という保育者の言葉に満足そうに頷くなど、身近な大人の役割を模倣することに喜びを感じていた。
  • 朝の挨拶の際、保育者が「おはよう」とお辞儀をするのを見て、自分も腰を屈めて深々と頭を下げる真似をし、丁寧な挨拶の習慣を生活の心地よいリズムとして体得しようとする姿が見られた。
  • ままごと遊びの中で、空のコップを口に当てて「ゴクゴク」と飲む真似をし、飲み終わると「ぷはー!」と満足げな声を上げるなど、日常生活の動作を遊びの中で生き生きと再現していた。
  • 帰りの会や散歩の出発時など、保育者が手を振るのに合わせて自分も一生懸命に手を振り返し、仕草を模倣することで他者と気持ちを通わせるコミュニケーションの楽しさを味わっていた。

Q4. 発見や驚きの表現は?

  • クリスマスツリーの電飾がキラキラと点滅する様子をじっと見つめ、光が変わるたびに「わあ!」と目を見開いて驚き、保育者の方を振り返ってその美しさを共有しようとする純粋な感性を見せていた。
  • 遠くの空に飛行機を見つけると、力強く指を差し「オォー!」と地響きのような歓声を上げ、自分の発見を誇らしげに保育者に知らせながら、広がる空の世界への好奇心を膨らませていた。
  • 地面を這うアリの行列を見つけると、その場に屈み込んで指を差し、小さな生き物の動く様子に集中していた。保育者が近くに来ると「アッ、アッ!」と熱心に訴え、未知の生命への驚きを伝えてくれた。
  • 布の下に隠した玩具が「ばあ!」と現れると、物の永続性を理解し始めた喜びから弾けるような声を上げて笑い、不思議さと嬉しさが混ざり合った豊かな表情で繰り返しを求めていた。
  • ボールが予想外の速さで転がっていくと、そのダイナミックな動きを必死に追視し、興奮して両手を振りながら「キャー!」と声を上げ、動くものに対する強い知的刺激を全身で楽しんでいた。

Q5. 全身を使った表現は?

  • 嬉しいことがあったり、保育者に褒められたりすると、両手を空高く突き出して「バンザイ!」のポーズをとり、全身から溢れ出るような達成感と喜びを生き生きと表現していた。
  • リズミカルな音楽が流れると、その場の雰囲気に誘われて足踏みをしたり、その場でくるくると身体を回転させたりして、音楽が生み出す躍動感と自分の身体の動きが一致する心地よさを味わっていた。
  • 友だちや保育者との追いかけっこでは、力強いハイハイや歩行でスピードを出すことを楽しみ、「キャー!」と歓声を上げながら、身体を動かす爽快感と追いかけ合うスリルを存分に楽しんでいた。
  • 大きなダンボール箱を見つけると自分から中へ潜り込み、狭い空間に身体が収まる感覚を面白がったり、中から「おーい」と声を上げたりして、空間を全身で体験する遊びに夢中になっていた。
  • 薄手の布を頭から被り、自分の視界を一旦遮ってから「いないいない……ばあ!」と勢いよく布を取り、視界が開ける驚きと、それを見守る保育者の笑顔をセットにして、期待に満ちた表現を繰り返していた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました