【4歳児3月】今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集(五領域+養護)

5領域メーカー

4歳児クラス(年中)の3月は、1年間の成長を振り返り、年長クラス(5歳児)への進級に胸を膨らませる時期です。 生活習慣の自立はもちろん、友だちと協力して課題を解決する力や、相手の気持ちを考える優しさなど、心の成長も著しい月です。

3月の特徴と観察ポイント

クラスにとってどんな時期?

「もうすぐ年長さん」という自覚がクラス全体に広がり、意欲的な雰囲気が高まります。当番活動や片付けなどを自分たちで進んで行い、次のリーダーとしての意識が芽生え始めます。集団遊びでは、ルールを守りながら競い合ったり、協力したりする楽しさを共有します。

子どもにとってどんな時期?

自分のことは自分でできる自信に加え、周囲を見る余裕が生まれます。困っている友だちを助けたり、小さいクラスの子に優しく接したりする姿が見られます。言葉の力がつき、複雑な感情や状況を説明できるようになるため、子ども同士の話し合いも活発になります。

3月に特に観たい発達テーマ

  1. 進級への期待と自覚(年長児への憧れ、自信)
  2. 協同性の発揮(チームワーク、話し合い、役割分担)
  3. 知的好奇心の高まり(文字、数、時計、図鑑)
  4. 他者への思いやり(年下の子への関わり、友だちの応援)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康・着脱)

Q1. 食事のマナーや配膳の完成度は?

  • 箸の持ち方が非常に安定し、魚の骨を丁寧に避けたり、小さな豆を一粒ずつつまんだりと、指先の巧緻性を活かして食事を楽しんでいた。
  • 背筋を伸ばして椅子に座り、食器に手を添えて食べるなど、進級を意識して「きれいに食べよう」とするマナーが定着している。
  • 自分の給食をトレイに乗せて慎重に運び、汁物をこぼさないように注意しながら自分の席まで配膳する姿に頼もしさが感じられた。
  • 周囲の状況を見て会話のボリュームを調整し、食事の場にふさわしい落ち着いた雰囲気の中で友だちとの交流を楽しんでいた。
  • 食後は、使った食器を大きさごとに重ねてカゴに戻し、自分の周りの食べこぼしを布巾で拭くなど、片付けまで丁寧に行っていた。

Q2. 衣服の調節と整理整頓は?

  • 「外に行くと風が冷たいから上着を着よう」など、気温や自分の活動量に合わせて、保育者に言われる前に自分で衣服の調節をしていた。
  • 脱いだ衣服を床に置かず、袖を返して端を揃えてきれいに畳み、ロッカーの決まった場所へ常に整頓して入れる習慣がついている。
  • ポケットにハンカチとティッシュを常備し、手洗いや鼻水が出た際など、必要な時にサッと取り出して自分で適切に使っていた。
  • 背中のボタンやジャンパーのファスナーの留め外しを、手元を凝視しなくても指先の感覚だけでスムーズに行えるようになった。
  • 洗濯物などが裏返しになっていても、袖の中に手を入れてくるりと表に返す動作を素早く行い、身支度を整えていた。

Q3. 健康管理(清潔・危険回避)への意識は?

  • 自分の爪が伸びていることに気づき、「明日はお家で切らなきゃ、引っかかると危ないもんね」と、自分の体のケアに関心を持っていた。
  • 鼻水が出ると自らティッシュでかみ、鏡を見て顔を拭き、ゴミ箱に捨てるまでの一連の始末を一人で完璧に行っていた。
  • 手洗いの際は、手の平だけでなく指の間や手首まで「バイキンバイバイ」と言いながら石鹸で丁寧に洗う衛生習慣が定着している。
  • 園庭の遊具の使い方が乱れている時や、濡れて滑りやすくなっている場所を自分で判断し、危険を避けて遊ぶ自律心が見られた。
  • 「喉がちょっと痛いかも」「お腹がチクチクする」など、自分の体調の変化を具体的な言葉で保育者に伝え、早めに対応できていた。

Q4. 排泄(トイレ)の自立とマナーは?

  • 遊びに夢中になっていても、活動の切り替わりや外出前には「今のうちに行っておこう」と、見通しを持って自らトイレに向かっていた。
  • 和式トイレの足の位置や、排泄後の紙の使い方が完全に自立し、どのような環境でも清潔を保って排泄することができている。
  • 排泄後は必ず石鹸を使って丁寧に手を洗い、自分のハンカチを広げてしっかりと指先まで拭き取る清潔の習慣が身についている。
  • 次に使う人のことを考え、トイレのスリッパが乱れていると、自分の手を使って端をきれいに揃えて並べ直す公共心が育っている。
  • ズボンの裾が床につかないように手で押さえたり、シャツをしっかりズボンの中に入れたりと、身だしなみに気をつけて排泄していた。

Q5. 睡眠(午睡)のとり方と目覚めは?

  • 自分の布団を敷いたり、シーツの端を合わせたりする準備を保育者と一緒に行い、入眠に向けた環境作りを主体的に手伝っていた。
  • 体力がついて眠くない日でも、「今は体を休める時間」と理解し、布団の中で静かに横になって休息をとることが習慣化している。
  • 午睡時間が短くなっても、目覚めと共に気持ちを切り替えて午後の活動に移り、夕方まで機嫌よく元気に過ごす体力がついている。
  • 壁時計の数字を見て、「あ、もうすぐ起きる時間だね」と意識し、時間の流れに合わせて生活のリズムを整えようとしていた。
  • 起きた後は、自分の布団を半分に折って端を揃え、丁寧に畳んで片付けようとするなど、最後まで自分のことをやり遂げる姿が見られた。

🌿 養護(生活・情緒)

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 進級(年長)への期待と意欲は?

  • 「年長さんになったら、小さい子の手を繋いであげるんだ」と具体的な目標を話し、新しい環境への大きな期待を膨らませていた。
  • 年長児が行っている当番活動や楽器演奏を憧れの眼差しで見つめ、「僕もあんなふうにかっこよくなりたい」と意欲を口にしていた。
  • 進級に向けて、今のクラスで使ったロッカーや玩具を「次の年中さんのためにきれいにしよう」と、感謝を込めて整理整頓していた。
  • 「もうすぐ青バッジ(年長)だから、一人でできるよ!」と、年上としての自覚を自信に変えて、何事にも主体的に行動していた。
  • 進級への楽しみな気持ちの反面、時折見せる不安な気持ちを素直に言葉にし、保育者に励まされることで安心感を得て前を向いていた。

Q2. 葛藤の処理と自己コントロールは?

  • 遊びのルールや順番で自分の意見が通らない場面でも、多数決やジャンケンなどの公平な解決策を受け入れ、納得して遊びを続けていた。
  • ゲームに負けて悔しい時、「悔しい!もう一回やりたい!」と言葉で感情を出し、暴れたり友だちに当たったりすることなく自制できていた。
  • 楽しい遊びの途中でも、時計の針が約束の時間になると、自ら「お片付けだね」と気持ちを切り替えて次の活動の準備を始めていた。
  • 人気の遊具などで待たなければならない時も、「あの子が終わったら僕の番」と見通しを持ち、友だちを急かさずに落ち着いて待つことができた。
  • 友だちと喧嘩をしても、保育者の仲立ちを待たずに「さっきはごめんね」と自分から謝り、関係を修復しようとする逞しさが育っている。

Q3. 他者への優しさと思いやりの育ちは?

  • 園庭で転んで泣いている年下の子を見つけると、いち早く駆け寄って頭をなでたり「痛いの飛んでいけ」と慰めたりする慈しみの心が見られた。
  • 困っている友だちの様子を敏感に察知し、「どうしたの?手伝おうか?」と優しく声をかけ、力になろうとする仲間意識が定着している。
  • 友だちの描いた絵や走る姿を見て、「その色きれいだね」「速いね、すごい!」と良いところを見つけ、言葉にして認めていた。
  • 自分が一番に使いたかった玩具でも、年下の子が欲しそうにしていると「いいよ、使っていいよ」と笑顔で譲ってあげる心の余裕が見られた。
  • 欠席している友だちがいると、「今日は〇〇ちゃんいないね、風邪かな、大丈夫かな」と不在を惜しみ、案じる優しい姿があった。

Q4. 保育者との信頼関係(自立)は?

  • トラブルや難しい課題に直面した際、まずは自分たちで話し合い、「どうしてもダメな時」だけ保育者に相談に来る自立した姿が見られた。
  • 一年間のクラスでの思い出(遠足や発表会など)を振り返り、「あの時楽しかったね」と保育者と共感し合いながら、確かな絆を感じていた。
  • 年度末を迎え、「先生、一年間ありがとうございました」と感謝の言葉を自分から伝え、人との繋がりの大切さを実感しているようだった。
  • 新しいクラスや新しい担任の先生について、「優しそうかな?」「楽しみだな」と期待を保育者に話し、前向きな気持ちを共有していた。
  • 甘えたい時には保育者の膝に乗るなどして安心感を確認し、十分に心が満たされると満足した様子で再び自立して活動に戻っていった。

Q5. 自しんと達成感の表現は?

  • 練習を重ねてできるようになった縄跳びや鉄棒の技を、「先生、見てて!」とはじけるような笑顔で披露し、大きな達成感を味わっていた。
  • 給食やお片付けの係活動を責任を持って最後まで果たし、クラスの役に立っているという実感を自信に満ちた表情で表現していた。
  • 工程の多い難しい制作物に対しても、途中で諦めることなく最後までやり遂げ、「できた!」と作品を高く掲げて喜んでいた。
  • 帰りの会や集会など、みんなの前で堂々と意見を発表したり歌を歌ったりすることで、自己肯定感を高め、大きな自信をつけていた。
  • 頑張りを褒められると、少し照れくさそうにはにかみながらも、その喜びをバネにして次のステップへ踏み出そうとする意欲が見られた。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(身体機能・運動・安全)

Q1. 運動能力の向上(縄跳び・ボール)は?

  • 縄跳び(前跳び)を連続してリズムよく跳べるようになり、「1、2、3…」と自分で回数を数えながら、記録を更新することを楽しんでいた。
  • 走り縄跳びで、手首を回す動きと足の運びを巧みに連動させ、園庭を軽やかに回り続ける調整力が身についてきた。
  • サッカー遊びや投げ合いの中で、ボールを意図した方向へドリブルしたり投げたりと、力加減をコントロールしていた。
  • ドッジボールでは、自分の方へ飛んでくるボールの軌道を素早く察知し、身をかわして逃げる機敏な動きが見られた。
  • 友だちとのキャッチボールで、ボールを最後までよく見て、胸元にしっかりと引き寄せて受け止めることができるようになった。

Q2. 遊具や用具を使った運動は?

  • 鉄棒で「逆上がり」や「空中逆上がり」に意欲的に挑戦し、足を力強く蹴り上げるタイミングを何度も練習して掴もうとしていた。
  • 竹馬やポックリに乗り、体幹を使って上手にバランスを取りながら、一定の距離を立ち止まらずに歩く集中力を見せていた。
  • ジャングルジムや登り棒において、手足の置き場を瞬時に判断し、高い場所でも怖がらずにスムーズに登り降りしていた。
  • うんていを一段ずつ力強く握って最後まで渡り切り、自分の体を支える腕の力を高めるとともに、達成感を味わっていた。
  • マットの上で「だんごむし」のように体を丸め、前転や後転の回転の勢いを調整して、きれいに回り切る姿が見られた。

Q3. 全身運動(走る・バランス)の調整力は?

  • リレー遊びにおいて、スピードに乗ったまま体勢を崩さずにカーブを曲がり、次の友だちへスムーズにバトンを繋いでいた。
  • 片足立ちやケンケンで、フラつくことなく長時間バランスを保ち続けるなど、身体の平衡感覚が著しく発達してきた。
  • ピアノの伴奏に合わせて、スキップやギャロップでリズムよく移動し、全身を使って軽やかに表現することを楽しんでいた。
  • 園庭に設置された障害物を、スピードを落とさずに避けたり軽々と飛び越えたりしながら、目的地まで走りきっていた。
  • 巧技台などの高いところから飛び降りる際、着地の瞬間に膝を使って衝撃を吸収し、ピタッと着地のポーズを決めていた。

Q4. 手指の巧緻性(道具の熟練)は?

  • ハサミを使い、描かれた複雑な曲線を紙を回しながら丁寧に切り抜き、制作活動の細かなパーツとして活用していた。
  • 紐結びにおいて、手順を思い出しながら指先を細かく動かし、解けないように「蝶結び」をしようと粘り強く挑戦していた。
  • 折り紙の角をきっちりと合わせ、指の腹で丁寧に折り目をつけて、「鶴」などの難易度の高い作品を完成させていた。
  • 鉛筆を正しく持ち、指先の力を加減しながら、しっかりとした筆圧で自分の名前やひらがなを丁寧に書いていた。
  • 細かいビーズや小さなパーツを扱う際、指先をピンセットのように器用に使って、狙った場所へ正確に配置していた。

Q5. 危険回避や安全への意識は?

  • 園庭で多くの友だちが走っていても、常に周囲の状況を把握し、ぶつからないように進路を譲ったり避けたりして動いていた。
  • 滑り台やブランコなどの遊具の安全な使い方を自ら守り、危険な遊び方をしている子に「危ないよ」と優しく注意していた。
  • ハサミなどの道具を使用する際は、必ず座って自分の作業に集中し、自分や周囲を危険にさらさない扱いが徹底されている。
  • 散歩中、道路の白線の内側を一列で歩き、交差点では一度止まって左右の安全を自分の目で確認してから渡ろうとしていた。
  • つまずいて転びそうになった際、とっさに掌を前について顔や頭を守るなど、自分の身を守るための反射的な動作が身についてきた。

🧡 人間関係(友だち・協同)

Q1. 集団遊びでのルール理解と協調性は?

  • ドッジボールの「当たったら外野に行く」というルールを正しく理解し、役割の変化を受け入れながら集団の一員として楽しんでいた。
  • 「だるまさんが転んだ」などでルールを遵守し、動いてしまった子を自分たちで指摘し合うなど、公平に遊ぼうとする自治意識が見られた。
  • リレー遊びでは「チームのみんなのために頑張る」という連帯感を持ち、最後まで全力で走りきる責任感が見られた。
  • 遊びを始める前に、鬼決めやチーム分けの方法を自分たちで話し合い、納得できる解決策を見つけてから活動を開始させていた。
  • ゲームの結果が勝っても負けても、相手の健闘を讃えたり「次は頑張る」と前を向いたりして、結果を素直に受け入れて楽しんでいた。

Q2. トラブルの解決と交渉力は?

  • 友だちと言い合いになっても、感情を抑えて「僕はこうしたかったんだ」と手を出さずに言葉で解決しようとする姿勢が定着している。
  • トラブルが起きた際、「どうしたらみんなで遊べるか」を相談し、お互いの希望を織り交ぜた妥協点を見つけて納得していた。
  • 自分の失敗や非を客観的に認め、保育者に促される前に自ら「ごめんね」と謝り、関係を修復しようとする社会性の育ちが見られた。
  • 揉めている友だちの間に自ら仲裁役として入り、「順番にしようよ」などと場を収めようとするリーダーシップも見られた。
  • 些細な困りごとは保育者に頼らず、当事者同士で話し合って解決し、「仲直りしたよ」と事後報告に来る頼もしさがあった。

Q3. 協同的な活動(制作・ごっこ)は?

  • 砂場や積み木コーナーで、「ここに船を作ろう」と友だちと協力し、イメージを補い合いながら大きな構造物を作り上げていた。
  • ごっこ遊びの中で「次はお医者さんに行くことにしよう」と設定を共有し、役割に沿ったやり取りを長時間継続させていた。
  • 共同制作の場では、一つの大きなテーマに向かって「私はここを塗るね」と自然に役割分担をし、完成を目指していた。
  • 「お店屋さんごっこ」の準備において、看板作りや品物並べを皆で手分けして進め、開店を心待ちにするワクワク感を共有していた。
  • 劇遊びの練習では、友だちのセリフを聞いてから自分の言葉を返すなど、呼吸を合わせた掛け合いを楽しみながら演じていた。

Q4. リーダーシップとフォロワーシップは?

  • 「今日は鬼ごっこをしよう!」と新しい遊びを提案し、ルールを説明してみんなをまとめようとする主体的な姿が見られた。
  • 友だちの出したアイディアに対し「それいいね!」と素直に賛同し、快く協力して遊びを盛り上げようとしていた。
  • グループでの活動時、自分の任された役割を自覚し、投げ出すことなく責任を持って最後まで果たそうとする誠実さがあった。
  • 制作や着替えで困っている友だちがいると、そっと近寄って「こうやるんだよ」と手伝おうとする思いやりが見られた。
  • 帰りの会などで、大勢のみんなの前で自分の意見や発見したことを物怖じせずに堂々と発表することができていた。

Q5. 異年齢児(年下・年長)との関わりは?

  • 年長児の卒園が近づくと、「いなくなるの寂しいね」と言葉を交わし、感謝を込めて一生懸命にプレゼントを作っていた。
  • 散歩の際、年下の子の歩幅に合わせてゆっくり歩き、車道側を自分が歩いて守ってあげようとする優しいお兄さん・お姉さんの姿が見られた。
  • 玄関で靴がうまく履けない小さい子に、履き方のコツを優しく教えたり、遊びの輪に誘ってあげたりしていた。
  • 異年齢交流の場において、年上の自覚を持って落ち着いて振る舞い、手本となるような行動を意識して過ごしていた。
  • 年下の子から「ありがとう」と感謝されたり頼られたりすると、照れくさそうにしながらも非常に満足げな表情を浮かべていた。

💛 環境(自然・物・数量)

Q1. 春の自然(変化)への気づきは?

  • 園庭の桜の木を見上げ、「つぼみがピンク色になって膨らんでいるよ、もうすぐ春だね」と、季節の移ろいを敏感に察知していた。
  • 暖かい日にテントウムシやチョウチョが動いているのを見つけ、「冬眠から起きたんだね」とはじけるような笑顔で再会を喜んでいた。
  • 散歩中に土の中から顔を出したつくしや小さなオオイヌノフグリを熱心に探し、春の訪れを五感で感じ取っていた。
  • 日差しが柔らかく暖かくなったことを肌で感じ、「今日は上着がなくても温かいね」と薄着でのびのびと活動することを楽しんでいた。
  • 卒園式や進級式を祝うために植えられた花を、「きれいに咲いてね」と優しく見守り、踏まないように大切に扱っていた。

Q2. 数量・図形・時間への関心は?

  • 壁時計を意識し、「長い針が12になったらお片付けだよね」と、時間の約束を理解して生活の見通しを持とうとしていた。
  • 給食やゲームの際、出席している友だちの人数を数え、必要な数の椅子や配り物を用意するなどの論理的な行動が見られた。
  • 「あと何回寝たら年長さんになるの?」とカレンダーを指で追いながら数え、進級までの日々を指折り数えて心待ちにしていた。
  • トランプや双六遊びを通じて、数字の大きさや順序、出た目の数だけ進むなどの数量概念に遊びながら親しんでいた。
  • 折り紙や積み木で三角や四角を組み合わせ、「ここはロケットの頭にする」と様々な図形を構成して形を作ることを楽しんでいた。

Q3. 文字や記号への関心は?

  • 自分の名前だけでなく友だちの名前の文字も識別できるようになり、正しい書き順を意識しながらひらがなで書こうとしていた。
  • 絵本コーナーで好きな絵本を自分で広げ、文字を拾い読みしながら、お話の世界を一人でもじっくりと楽しんでいた。
  • お手紙交換では、知っている文字を懸命に組み合わせて「だいすき」「ありがとう」と自分の気持ちを形にして伝えていた。
  • 散歩中に出会う看板や標識を指差し、「あれは何て書いてあるの?」と文字が持つ意味を熱心に読もうとしていた。
  • カレンダーの「月」や「曜日」の漢字や日付の数字に関心を持ち、「今日は〇曜日だね」と情報を読み取ろうとしていた。

Q4. 科学的な興味(観察・実験)は?

  • 磁石を持って園内を探索し、くっつくものとつかないものを分類して「これは鉄だからくっつくんだね」と自分なりに法則を見つけていた。
  • 日向と日陰に氷を置き、どちらが早く溶けるかを観察して、「お日様の力はすごいね」と温度と変化の関係を体感していた。
  • 花の種まきを行い、「どうして芽が出るの?」と植物の生長する仕組みを不思議に思い、保育者に質問しながら大切に育てていた。
  • 手鏡を使って太陽の光を反射させ、壁に光の粒を映して動かすなど、光の性質を利用した遊びを友だちと工夫して楽しんでいた。
  • 風の強さによって風車の回り方が変わることに気づき、「走るともっと速くなるよ!」と風の力と速さの関係を発見していた。

Q5. 整理整頓や物の管理は?

  • 玩具の片付け場所を写真やマークで正確に把握し、種類ごとにきれいに分類して元の場所へ戻そうとする責任感が見られた。
  • 進級を意識して自分のロッカーの中を点検し、不要なものを処分したりきれいに並べ直したりして、身の回りを整えていた。
  • 「次の年中さんが使うから」と、クラスで共有するマーカーやハサミを一本ずつ丁寧に拭いて掃除し、物を大切に引き継ぐ意識が持てていた。
  • 園内に落ちている落とし物を見つけるとすぐに拾い上げ、保育者のもとへ届けて「誰のかな?」と一緒に案じていた。
  • 本棚の絵本を片付ける際、背表紙を揃えてタイトルの向きを揃え、次に使う人が読みやすいように配慮して直していた。

💚 言葉(理解・発語・会話)

Q1. 論理的な会話(理由・説明)は?

  • 「雨が降っているからお外に行けないね」と、自分の欲求や状況の理由を相手に分かりやすく明確に話していた。
  • 新しい遊びのルールを、まだ知らない友だちに対して順序立てて言葉で説明し、一緒に遊べるように働きかけていた。
  • 「前にお散歩に行ったときも同じ花があったよ」と、過去の経験を現在の状況に結びつけて豊かに話していた。
  • 「もし魔法が使えたら空を飛びたいな」と、現実とは違う仮定の話を広げ、友だちと空想の世界を共有して楽しんでいた。
  • 保育者や友だちからの質問に対し、その意図を正確に捉えて的確な答えを返し、会話のキャッチボールを継続させていた。

Q2. 語彙の豊かさと表現力は?

  • 「キラキラ光る氷だね」「フワフワの綿あめみたい」と形容詞や副詞を巧みに使い、目の前の状況をより詳しく生き生きと描写していた。
  • 「負けて悔しいけど、次は頑張る」「卒園は残念だけど楽しみ」と、自分の複雑な気持ちを表す言葉を適切に使い分けていた。
  • しりとり遊びでは、「らくだ」「らっぱ」と難しい言葉を次々と出し、知っている言葉の数が飛躍的に増えていることを見せていた。
  • 挨拶の際や目上の人とお話する際、「〜です」「〜ます」などの丁寧語を意識して使おうとする、相手を敬う姿勢が見られた。
  • 絵本の読み聞かせの中で出てくる、日常では使わない難しい言葉の意味を自発的に質問し、新しい知識として吸収しようとしていた。

Q3. 文字の読み書きへの意欲は?

  • 自分の名前のひらがなを正しい書き順で書けるようになり、さらに友だちの名前も真似して書こうとするなど意欲的だった。
  • 友だちへのお手紙に「ありがとう」「だいすき」というメッセージを添え、文字を通した心の交流を心から楽しんでいた。
  • 図書コーナーにある好きな絵本のタイトルを指でなぞりながら読もうとし、自分で本を選ぶ楽しさを味わっていた。
  • 壁に貼られた五十音表に強い興味を示し、一文字ずつ指でなぞりながら「これは何の『あ』?」と熱心に拾い読みをしていた。
  • 自分のロッカーや靴箱の文字を読み、「僕のはここだね」と自分の居場所を文字情報で確実に確認していた。

Q4. 物語の理解と創造は?

  • 少し長めのストーリーも最後まで集中して聞き入り、「おおかみは寂しかったのかな?」と登場人物の心情を深く推察していた。
  • お話が終わった後に「この後はきっとパーティーをするんだよ」と、続きの物語を自分なりに想像して友だちに話して聞かせていた。
  • 劇遊びの自分のセリフを完全に覚え、役の気持ちになって声のトーンや表情を工夫し、感情を込めて生き生きと演じていた。
  • 紙芝居を観賞した後、「あの場面が一番ドキドキした」と自分の感じた感想を具体的な言葉にして保育者に伝えていた。
  • 自分が週末に経験した出来事を、身振り手振りを交えながら物語のように面白おかしく脚色して話し、周囲の興味を引いていた。

Q5. 会話によるコミュニケーションは?

  • グループでの話し合いの場で、自分の意見を言うだけでなく、友だちの話を最後まで聞いてから発言する双方向の対話ができていた。
  • 交流保育において、年下の子には分かりやすい言葉を選び、相手の理解度に合わせて優しく話しかけていた。
  • 電話ごっこにおいて、「お世話になっております」などの大人びた敬語を真似して使い、状況に合わせた会話を楽しんでいた。
  • 友だちとなぞなぞを出し合い、言葉の意味を深く考えて答えを導き出すような、知的な言葉遊びを共有していた。
  • 登園時や活動の切り替えの際、「おはようございます」「失礼します」などの挨拶を場に応じて適切に行っていた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 描画(イメージの表現)の充実は?

  • 遠足や発表会など、この一年間で最も楽しかった思い出を、画用紙いっぱいに色彩豊かにダイナミックに描いて表現していた。
  • 人の絵を描く際、関節が曲がっている様子や走っている動きなど、体の構造を意識して表現できるようになった。
  • 空の色や地面の草花など、背景まで丁寧に塗り込み、画用紙の余白を残さず画面全体を使って一つの世界観を完成させていた。
  • 描き上げた絵を指差し、「これは僕たちが冒険をしているところなの」と、絵に込めたストーリーを具体的に説明してくれた。
  • 園庭で見つけた小さな花や虫をじっと観察し、花びらの枚数や虫の足の向きなど、特徴を緻密に捉えて描写していた。

Q2. 制作活動(工夫・構成)は?

  • 空き箱やトイレットペーパーの芯などの廃材を「これはロボットの腕にする」と自在に組み合わせ、精巧な作品を作り上げていた。
  • 紙を丸めるにはテープ、細かく貼るには糊など、目的に合わせて道具を使い分け、自分のイメージを形にする工夫が見られた。
  • 折り紙において、「鶴」や「風船」などの複雑な工程の作品を覚え、指先に集中して自力で折り上げる達成感を味わっていた。
  • 共同制作の壁面作りでは、友だちと「次はこっちを貼ろう」と声を掛け合い、大きな作品を協力して作り上げる喜びを分かち合っていた。
  • 完成した作品に愛着を持ち、「お家に持って帰ってママに見せるの」と、大切に自分のカバンにしまおうとしていた。

Q3. 音楽・リズム表現の豊かさは?

  • 楽しい曲では弾むように、ゆったりした曲ではしっとりと、音楽の雰囲気に合わせて歌い方や表情を豊かに変えていた。
  • ダンスの練習において、友だちと動き出しのタイミングを合わせたり、円の形を保ったりして、一緒に表現する楽しさを味わっていた。
  • 鍵盤ハーモニカなどの楽器に強い関心を持ち、指で鍵盤を押さえて音が出る仕組みを不思議そうに試したり、音階を鳴らしたりしていた。
  • 遊びの最中に知っている歌の歌詞を入れ替えて替え歌を作ったり、その時の気持ちを即興のメロディに乗せて歌ったりしていた。
  • 音楽鑑賞の時間は静かに聴き入り、終わった後に「優しい音がした」と自分の感じた心の動きを素直に言葉にしていた。

Q4. 劇遊びや身体表現は?

  • 劇ごっこでは自分の役になりきり、舞台の端まで届くような大きな声でハキハキとセリフを言い、なりきる面白さを満喫していた。
  • 発表会の舞台でも物怖じせず、練習してきたことをみんなの前で堂々と、恥ずかしがらずに全身で表現することができていた。
  • 好きな動物や乗り物の特徴を捉え、手足だけでなく体全体を大きく使って、そのダイナミックな動きを模倣して表現していた。
  • 劇の中で友だちと視線を合わせながらセリフの掛け合いを楽しみ、一つの物語を共に作り上げる協同の喜びを味わっていた。
  • 手作りのマントや小道具を身につけると、より一層役の気持ちに没入し、生き生きとごっこ遊びの世界を盛り上げていた。

Q5. 感動や発見の表現は?

  • 咲き始めた菜の花や桜を見つけ、「いい匂いがするね」「すごくきれい!」とはじけるような笑顔で、自然の美しさに感動を伝えていた。
  • 友だちの完成した作品をじっくり眺め、「ここを頑張ったんだね」「本物みたいで上手だね」と、仲間の良さを素直に認めて褒めていた。
  • 縄跳びが長く跳べた時などの「できた!」という瞬間に、全身で喜びを爆発させて保育者に駆け寄り、自信に満ちた最高の笑顔を見せていた。
  • 霜柱が手の中で溶けて水に変わるなどの自然の不思議に触れ、「なんで消えちゃうの?」と驚きの声を上げて探求心を膨らませていた。
  • 絵本や物語の世界に深く感動し、悲しい場面では一緒に残念がり、嬉しい場面では共に喜ぶといった豊かな感情移入を見せていた。

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