【第3章-3】計画通りにいかなくて当たり前!『指導計画の展開』はライブ感を楽しむ「アドリブ力」だ

世界一わかりやすい保育指針

【導入:その計画、開始5分で崩壊しませんか?】

「今日はこの製作をやるぞ!」と意気込んで保育を始めたのに…。
Aくんは泣き出し、Bちゃんはトイレに行き、Cくんは製作の紙を破り捨てた。

「ああ、私の計画が…」と絶望するあなた。
大丈夫です。それが「通常運転」です。

保育所保育指針の「指導計画の展開」には、「計画通りにやれ」とは一言も書いてありません。
むしろ、「その場のノリ(ライブ感)を大事にしろ」と書いてあるのです。

今日は、予測不能な子どもたち相手に、計画をどう「展開」していくか。プロのアドリブ術を解説します。


1. 準備8割、本番2割。まずは「舞台セット」を組め

「展開」というと、子どもと関わることばかり考えがちですが、指針はまず「環境の構成」を挙げます。

【原文の雰囲気】
計画に基づき、子どもの状況に応じて、環境を構成し…

子どもが来る前に、勝負は決まっています。
テレビ番組で言えば、本番前にセットが組まれているかどうかです。

  • ダメな展開: 子どもを集めてから「えーっと、ハサミどこだっけ?」と探す。➡ 子どもが飽きて暴れだす(放送事故)。
  • プロの展開: 子どもが部屋に入った瞬間、「うわ!何これ面白そう!」と食いつく場所にモノが置いてある。

【超訳】
料理番組で「今から野菜を買いに行きます」なんてやつはいない!
子どもが来る前に、材料(環境)は全部テーブルに並べておけ!

スムーズな展開の秘訣は、先生の話術ではなく、「準備」です。


2. 計画書を捨てろ!「柔軟な対応」こそが神髄

そして、いざ保育が始まります。
ここで指針が出てきます。最強の免罪符、「柔軟な展開」です。

【原文の雰囲気】
子どもの活動等の状況に応じて、指導計画を柔軟に発展させ、又は変更すること。

これです。テストに出ます。
「変更すること」と書いてあるんです。「計画を死守せよ」ではありません。

もし、お散歩に行く計画だったとしても、子どもたちが園庭のダンゴムシに夢中なら?
プロなら、こう判断します。
「散歩中止!今日は『ダンゴムシ探検隊』に変更だ!」

【超訳】
台本(計画)にこだわるな!
観客(子ども)が盛り上がってるなら、予定変更してアンコールに応えろ!それがライブ(保育)だ!

「計画通りに進まなかった」と落ち込む必要はありません。
「子どもの姿に合わせて計画を変えた」。これは失敗ではなく、高度なテクニックなのです。


3. あなたは「プレイヤー」であり「カメラマン」であれ

計画を展開しながら、保育士はもう一つの重要な任務をこなさなければなりません。
それは「観察と記録」です。

一緒に遊びながら(プレイヤー)、同時に客観的に子どもを見る(カメラマン)。

  • 「Aちゃん、今日は元気がないな(体調?)」
  • 「BくんとCくん、あそこで面白い会話してるな(成長!)」

この「カメラマンの視点」がないと、ただ子どもと一緒に騒いで終わってしまいます。

【超訳】
盛り上げ役(MC)をやりながら、脳内カメラを回し続けろ!
その「録画データ」が、次の計画を作るための宝の山になる!


4. 結論:保育は「ジャズ・セッション」だ

楽譜(指導計画)はあります。
でも、演奏(保育)が始まったら、メンバー(子ども)の音を聴いて、即興でリズムを変えたり、ソロ回しを変えたりする。

それが「指導計画の展開」です。

ガチガチのクラシックコンサートのように「一音でも間違えたらダメ」なんて思わないでください。
保育はジャズです。
ハプニングも、脱線も、全部「今日だけの特別なセッション」として楽しんでしまえばいいのです。

【明日の一手】

明日、もし保育中に予想外のハプニング(牛乳を盛大にこぼした、など)が起きたら。
焦る前に、心の中でこう叫んでください。

「おっと、ここで予測不能なアドリブが入りましたー! さあ、どう切り返す私!?」

そう思えれば、あなたはもう「計画に使われる人」ではなく、「計画を使いこなすプロ」です。

次回の第2章-4は『保育内容等の評価』。終わった後の「反省会」をどうするか?ダメ出しだけが評価じゃない!

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