1歳児クラスの3月は、進級を控えた総まとめの時期であり、春の訪れとともに心身ともに大きく成長した姿が見られます。 子どもたちの**「自分でやりたい」意欲の到達点**と、友だちや環境への安定した関わりが記録のポイントになります。
3月の特徴と観察ポイント
クラスにとってどんな時期?
1年間の成長を振り返り、進級に向けて期待感を高める時期です。クラスのルールや日課が完全に定着し、生活は非常に安定しています。春の陽気で戸外活動が増え、活動量が一気に増します。
子どもにとってどんな時期?
自我が確立し、「自分でできる」ことへの誇りを感じます。着替えや食事、片付けなど、身の回りの自立が完成に近づきます。言葉が豊かになり、友だちとの複雑なやり取り(ごっこ遊びなど)も楽しめるようになります。
3月に特に観たい発達テーマ
- 進級への期待と自己肯定感(「お兄さん・お姉さんになる」意識)
- 完成された自立(衣類、排泄、食具操作の最終確認)
- 春の自然との触れ合い(花、虫、暖かさ)
- 協調性の芽生え(友だちの意識、共有、協力)
1. 前半・低月齢(1歳0ヶ月~1歳5ヶ月頃)
【特徴】 1年間の経験を通じて心身ともに安定し、遊びや生活の中で自分の意志を明確に表現できるようになります。高月齢児の姿を模倣し、できることが増える時期です。
🌿養護(生活・安心感)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食事(食具操作・片付け)の自立は?
- スプーンで最後まで食べきり、食器を下げようとしていた。
- 自分でフォークを持ち、食べ物を刺して口に運んでいた。
- 嫌いなものも「ひとくち」と伝えると、頑張って食べていた。
- 食具を使った後、所定の場所に置くことができた。
- 食後、椅子から自分で降りようとしていた。
Q2. 衣服の着脱(協力動作)への関心は?
- ズボンを履く時、足を交互に入れようと意識していた。
- 靴下を引っ張って脱ぎ、裏表を気にしていた。
- 上着の袖に腕を通し、保育者に手伝いを求めていた。
- 自分でできると「できた!」と得意げに報告していた。
- 靴のマジックテープを剥がそうと指先に力を入れていた。
Q3. 睡眠(午睡)の安定度は?
- 自分の布団を見つけ、横になって静かに眠る準備をしていた。
- 途中で目が覚めても、すぐに再入眠することができた。
- 疲れが溜まると長く眠り、目覚めもすっきりとしていた。
- 自分の枕を抱きしめ、安心して入眠していた。
- 友だちが寝ていると、静かに過ごそうとしていた。
Q4. 排泄や清潔(手洗い)への関心は?
- オムツが濡れると、保育者の所に来て伝えることが増えた。
- トイレに興味を持ち、便座に座ろうとする意欲を見せた。
- 手洗い場に自分から向かい、手を洗う真似をしていた。
- 鼻をかむ時、ティッシュを手に取り、自分でやろうとしていた。
- 自分のロッカーからタオルを出して使おうとしていた。
Q5. 春の健康管理(薄着・体温調節)は?
- 暖かくなったため、薄着で活動し、汗をかくと着替えを要求していた。
- 戸外で活発に遊び、健康的に過ごせていた。
- 寒暖差にも体調を崩すことなく、元気に登園できた。
- 水分補給の時間を知らせると、自分からコップを持ってきた。
- 咳や鼻水が減り、健康状態が安定していた。
💚情緒の安定(愛着・進級)
Q1. 進級への期待や不安は?
- 「お兄さん(お姉さん)になるよ」という言葉に笑顔で反応していた。
- 進級先の部屋を覗き込み、興味津々で見ていた。
- 知っている先生がいると、嬉しそうに駆け寄っていた。
- 卒園するお兄さんお姉さんを見て、手を振っていた。
- 新しい環境への不安からか、保育者に甘えることが増えた。
Q2. 保育者との愛着関係(安心感)は?
- 困った時や疲れた時、保育者に抱っこを求め、安心していた。
- 遊びの中で、達成感を保育者と共有しようとしていた。
- 抱っこで高い高いをされると、満面の笑みで喜んでいた。
- 姿が見えなくても、声を聞くと安心して遊ぶことができた。
- 叱られた後もすぐに気持ちを切り替え、抱きついてきた。
Q3. 自分の欲求(意思)の表現は?
- 欲しい玩具を指差し、「これ、ほしい」と要求していた。
- 嫌な時は首を横に振り、「イヤ」と明確に伝えていた。
- 遊びを中断されると怒るが、「あとでね」で納得することもあった。
- 眠い時に目をこすり、自分で布団に向かおうとしていた。
- 自分の気持ちを言葉で伝えようと努力していた。
Q4. 探索への意欲と集中力は?
- 部屋の中だけでなく、園庭の隅々まで探索するようになった。
- パズルや紐通しなど、指先を使う遊びに長時間集中していた。
- 一度決めた遊びを、最後までやり遂げようとする姿が見られた。
- 散歩先で石や花を見つけると、じっと観察していた。
- 自分で試行錯誤し、解決しようと努力していた。
Q5. 気持ちの切り替えはスムーズですか?
- 泣いていても、好きな歌や手遊びが始まるとすぐに泣き止んだ。
- 遊びの終わりを予告されると、自分で片付けを始めた。
- 友だちとのトラブルの後、保育者の仲介ですぐに仲直りできた。
- 転んで泣いても、自分で立ち上がろうとしていた。
- 抱っこで落ち着くと、すぐに遊びに戻っていた。
🌸五領域(感覚・探索)
🩵健康(身体機能・運動)
Q1. 歩行・走行の安定感は?
- 走る速度が上がり、バランスを崩さず曲がれるようになった。
- 段差を軽やかに昇り降りし、足の運びが滑らかになった。
- 小石などの障害物を避けて歩くことができるようになった。
- 散歩中、長い距離を疲れることなく歩ききった。
- 友だちと追いかけっこをし、全身運動を楽しんでいた。
Q2. 手指を使った操作(つまむ・貼る)は?
- 小さなビーズを指先でつまんで、容器に入れることができた。
- シールを台紙から剥がし、狙った場所に貼ることができた。
- 積み木を高く積み上げ、バランスを取ろうとしていた。
- クレヨンを握り、丸や線を描くことができた。
- パズルのピースを回して、形を合わせてはめ込もうとしていた。
Q3. 全身運動(リズム・模倣)の様子は?
- 音楽に合わせて、ジャンプや屈伸運動をしていた。
- 保育者の手遊びの動作を完璧に真似ていた。
- 身体を大きく揺らして、リズム感を表現していた。
- 動物の鳴き声に合わせて、体全体で模倣していた。
- 滑り台を登る時、手すりを使わず登ろうとしていた。
Q4. バランス感覚や体幹の発達は?
- 平均台のような細いところでも、落ちずに歩こうとしていた。
- 両足で飛び跳ねようと、タイミングを計っていた。
- ボールを蹴ったり投げたりする時、片足立ちでバランスをとっていた。
- 抱っこで回されると、体を締めて楽しんでいた。
- 狭いトンネルを、頭をぶつけずにくぐり抜けていた。
Q5. 戸外遊びでの活動量は?
- 暖かい日差しの中、園庭で長時間活発に遊んでいた。
- 疲れてもすぐに休憩し、また遊びに戻ろうとしていた。
- 砂場で穴を掘ったり、水を運んだりして全身を使っていた。
- 友だちとの遊びを通して、さらに活動量が増えていた。
- 散歩中、遠くまで歩くことを楽しんでいた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. 友だちへの意識と関わりは?
- 友だちの名前を呼んで、遊びに誘おうとしていた。
- 友だちのしている遊びを見て、真似して隣で遊んでいた。
- 友だちが持っている玩具に興味を持ち、「どうぞ」と貸してもらおうとしていた。
- 友だちと目が合うと、ニコッと笑い合っていた。
- 友だちが転んだ時、心配そうに近寄っていた。
Q2. 物の貸し借りやトラブルは?
- 玩具の取り合いになったが、「ダメ」と言葉で主張していた。
- 友だちが泣いていると、自分の玩具を渡して慰めようとした。
- 「貸して」「いいよ」の簡単なやり取りが成立していた。
- 友だちとの距離感を測り、ぶつからないように避けていた。
- トラブルの後、保育者の仲介で仲直りし、再び一緒に遊んでいた。
Q3. 保育者との「協同的な」遊びは?
- 追いかけっこで、保育者とルールを理解して遊んでいた。
- 絵本を読んでほしくて、自分から持ってきた。
- 保育者の真似をして、手遊びをリードしようとしていた。
- 「お片付けしよう」の声かけで、一緒に片付けを始めた。
- 歌に合わせて、保育者と手を繋いで輪になっていた。
Q4. 集団行動への適応は?
- 朝の会で自分の名前を呼ばれると、大きな声で返事をした。
- 自分のマークが貼られた場所に、座って待つことができた。
- 散歩の時、友だちと手を繋いで列になって歩いていた。
- みんなで一緒に歌を歌うのを楽しんでいた。
- 食事の前、手を合わせて「いただきます」をしていた。
Q5. 模倣から共感への発展は?
- 友だちが喜んでいると、自分も嬉しそうな顔をしていた。
- 友だちが悲しい表情をしていると、顔を覗き込んでいた。
- 保育者の動作や言葉を真似て、遊びに取り入れていた。
- 友だちが成功すると、拍手をして喜んでいた。
- ごっこ遊びの中で、友だちの役を意識していた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 春の自然(花・虫・温かさ)への興味は?
- 咲き始めた花を見つけ、「きれい」と言って指差していた。
- 暖かくなり、外で長時間遊ぶことを楽しんでいた。
- 蟻やダンゴムシを見つけ、興味深そうに観察していた。
- 春のやわらかい日差しを浴びて、気持ちよさそうにしていた。
- 園庭の土や砂を触って、感触の変化を楽しんでいた。
Q2. 玩具の操作や仕組みへの興味は?
- 積み木を使って、複雑な形(家など)を作ろうとしていた。
- パズルを完成させ、何度も繰り返して遊んでいた。
- 容器の蓋を回して開け閉めする仕組みを理解していた。
- ビーズ通しなど、指先を使う細かい作業に集中していた。
- 自分で試行錯誤し、遊び方を工夫していた。
Q3. 数量や大きさへの関心は?
- 「いっぱい」「すこし」など、量を表す言葉を理解していた。
- 積み木を数えながら積み上げようとしていた。
- 「大きいね」「小さいね」と言って、玩具を比較していた。
- 「あとでね」と言われ、少し待つことができるようになった。
- 友だちと玩具を分け合う時、数を気にしていた。
Q4. 色や形への認識は?
- 「赤」「青」「黄色」など、知っている色の名前を言っていた。
- 形合わせパズルで、形を認識して正しくはめていた。
- 好きな色のクレヨンを選んで、絵を描いていた。
- 丸や三角の形を見て、名前を言おうとしていた。
- 信号の色を見て、「青になった」と教えてくれた。
Q5. 片付けや物の管理は?
- 「お片付けの時間だよ」で、遊びを止めようとしていた。
- 玩具を種類ごとに分けて、箱に戻そうとしていた。
- 自分のロッカーの場所を把握し、荷物をしまっていた。
- 砂場で使った道具を、自分で洗おうとしていた。
- 絵本を読んだ後、棚に戻そうとしていた。
💚言葉(やりとり・理解)
Q1. 二語文での表現は増えましたか?
- 「ママ、いる」「お外、行こう」など、要求や提案を伝えていた。
- 「これ、きいろ」「お花、きれい」など、状況を説明していた。
- 「ワンワン、ねんね」「ブーブー、走る」など、状態を表現していた。
- 「痛い、ここ」「どこ、行った」など、質問や訴えをしていた。
- 自分の名前と行動を繋げて言おうとしていた。
Q2. 語彙(ごい)の広がりは?
- 乗り物、動物、食べ物など、日常の語彙が豊富になった。
- 「嬉しい」「悲しい」「怖い」など、気持ちを表す言葉を使っていた。
- 「おはよう」「ありがとう」など、挨拶を状況に合わせて使っていた。
- 自分の名前をフルネームで言おうとしていた。
- 「もう一回」「もっと」など、副詞も使っていた。
Q3. 会話のキャッチボールは?
- 保育者の質問に、適切な言葉で答えようとしていた。
- 友だちと短い会話のやり取りを続けていた。
- 自分の言いたいことを、身振り手振りと合わせて伝えていた。
- 「ねぇ、ねぇ」と声をかけて、話を聞いてもらおうとしていた。
- 保育者の言葉を繰り返して、確認していた。
Q4. 歌や物語への言葉の関心は?
- 知っている歌(童謡など)を、歌詞を覚えて歌っていた。
- 絵本の読み聞かせで、フレーズや登場人物の名前を言っていた。
- 手遊びの言葉を覚え、遊びの中で使っていた。
- 歌に合わせて体を動かし、表現を楽しんでいた。
- 自分で絵本を広げ、独り言のようにお話をしていた。
Q5. 自分の気持ちを言葉にする力は?
- 「イヤ!」だけでなく、「これ、やりたい」と言葉で主張していた。
- 友だちに「貸して」と言って、要求を伝えていた。
- 失敗した時、「なんで?」と言葉で理由を尋ねようとしていた。
- 嬉しい時に、「楽しいね」と共感を求めていた。
- 友だちを叩いてしまった後、「ごめんね」と言葉で謝ろうとしていた。
💜表現(創造・感性)
Q1. 描画や制作活動の様子は?
- クレヨンでグルグルと大きな丸を描き、「おひさま」と言っていた。
- 複数の色のクレヨンを使い分け、色を重ねて楽しんでいた。
- 糊を使って、ちぎった折り紙を台紙に貼って作品を作っていた。
- シールで人の顔の目鼻口を作ろうとしていた。
- 出来上がった作品を、保育者や友だちに見せて説明していた。
Q2. 音楽やリズム表現は?
- 音楽に合わせて、手を叩いたり、足踏みをしたりしてリズムをとっていた。
- 歌に合わせて、全身を大きく動かし踊ることを楽しんでいた。
- 曲調が変わると、それに合わせて動きを変えていた。
- 楽器を使って、音を鳴らすことを楽しんでいた。
- 友だちと手を繋ぎ、輪になって回るのを楽しんでいた。
Q3. ごっこ遊び(見立て)の世界観は?
- 砂場でご馳走を作り、友だちに「どうぞ」と配っていた。
- 人形を抱っこして、「ねんねよ」と寝かしつけごっこをしていた。
- 椅子を電車に見立てて、「ガタンゴトン」と言っていた。
- エプロンをつけて、先生になりきって遊んでいた。
- 友だちと役割分担を意識して、遊びを続けていた。
Q4. 感情の表現方法は?
- できた時に「やったー!」と声を上げて飛び跳ねていた。
- 面白いことがあると、友だちと顔を見合わせて笑っていた。
- 悲しい時に涙を流し、「抱っこして」と甘えていた。
- 怒った時、床を足で踏みつけて気持ちを表現していた。
- 嬉しい時に、保育者の手を握って喜びを伝えていた。
Q5. 素材や感触を使った表現は?
- 粘土を細かくちぎり、お団子やヘビなどを作っていた。
- 新聞紙や布を使って、隠れ家を作っていた。
- 春の草花を摘んで、集めて遊んでいた。
- 水遊びで、水の流れや感触を楽しんでいた。
- 寒天を型抜きして、おやつに見立てていた。
2. 後半・高月齢(1歳6ヶ月~1歳11ヶ月頃)
【特徴】 自立心と集団意識が強く、進級に向けた準備が整います。身の回りのことをほぼ一人でこなし、友だちとの共同作業や言葉での複雑なやり取りを楽しめます。
🌿養護(生活・自我)
🩷生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康)
Q1. 食事(食具操作・片付け)の自立は?
- スプーンやフォークを上手に使い、こぼさずに食べきることができた。
- 食後、食器や食具を所定の場所に自分で持っていけた。
- 姿勢を正して座り、落ち着いて食事をしていた。
- 苦手な食材も、「頑張って食べる」と言って挑戦していた。
- 食具を置く時に、音を立てないように意識していた。
Q2. 衣服の着脱(自立の完成度)は?
- ズボンやシャツを、前後を意識して自分で履き替えることができた。
- 靴下や靴を自分で履き、マジックテープも留められた。
- 脱いだ衣類を畳もうと、広げて整えようとしていた。
- 上着のファスナーを、自分で上げ下げしようと挑戦していた。
- 着替えの準備を、保育者に言われる前に始めていた。
Q3. 排泄(トイレ)の自立は?
- 「オシッコしたい」と、言葉で事前に知らせることができた。
- 便座に自分で座り、排泄に成功することが増えた。
- 排泄後、自分でズボンやオムツを上げようとしていた。
- トイレのスリッパを脱ぎ、揃えることができた。
- 友だちの排泄に興味を持ち、やり方を真似ようとしていた。
Q4. 健康管理(うがい・鼻かみ)への意識は?
- 外から帰ると、水でブクブクうがいをする真似をしていた。
- 鼻水が出ると、ティッシュを取って自分で鼻をかもうとしていた。
- 咳が出ると、手で口を覆うなど、衛生意識が見られた。
- 寒暖差に負けず、最後まで元気に登園できた。
- 眠る前に、自分で水分補給をしようとしていた。
Q5. 休息と体調の自己管理は?
- 遊び疲れると、自分で静かな場所で横になっていた。
- 「ねむい」と言葉で伝え、休息を求めていた。
- 友だちの体調不良に気づき、「大丈夫?」と声をかけていた。
- 自分のロッカーから着替えを探して持ってくることができた。
- 睡眠時間が安定し、朝も元気に起きていた。
💚情緒の安定(自己主張・進級)
Q1. 進級への意欲と自己肯定感は?
- 「もうすぐ〇〇組さんになる」と言って、進級を楽しみにしていた。
- 自分の得意なことを友だちに見せようと、自信を持っていた。
- 難しいことにも挑戦し、「私がやる」と意欲を見せていた。
- 1年間の成長を褒められると、嬉しそうな顔をしていた。
- 進級先に知っている友だちがいるか確認していた。
Q2. 自我の表現(自律)の様子は?
- 自分の気持ちを言葉で明確に表現し、主張していた。
- 友だちと意見がぶつかった時、言葉で解決しようとしていた。
- 保育者の手伝いなしで、最後までやり遂げようとしていた。
- 自分の持ち物や場所を、責任持って管理しようとしていた。
- 自分の失敗を素直に認め、「ごめんね」と言葉で謝れた。
Q3. 気持ちの切り替えと葛藤の処理は?
- 友だちとのトラブルの後、気持ちを整理して仲直りできた。
- 遊びの終わりを予告されると、気持ちよく切り替えられた。
- 怒ったり泣いたりしても、言葉で説明すると落ち着いた。
- 失敗した時、諦めずに「もう一回」と再挑戦していた。
- 自分の気持ちを落ち着かせる方法(深呼吸など)を見つけていた。
Q4. 友だちとの「共感」と「分離」は?
- 友だちと笑い合い、楽しさを共有していた。
- 友だちと別れる時、「また明日ね」と挨拶していた。
- 友だちの気持ちを想像し、優しく接しようとしていた。
- 自分の意見を尊重しつつ、友だちの意見も聞こうとしていた。
- 好きな友だちのそばで遊び、親密な関係を築いていた。
Q5. 依存から自立への移行は?
- 甘えたい時は保育者に抱きつき、満足するとすぐに離れていった。
- 自分で解決できない時だけ、保育者に助けを求めた。
- 自分でできることは、最後まで自分でやろうとしていた。
- 保護者と離れる時、笑顔で「バイバイ」と言えた。
- 新しい遊びや場所にも、積極的に挑戦していた。
🌸五領域(行動・意欲)
🩵健康(運動・活動)
Q1. 走る・跳ぶなどの調整能力は?
- 走る速度を調節し、急停止や急カーブができた。
- 友だちとぶつからないように、相手を避けて走れた。
- 両足で飛び跳ねるだけでなく、片足立ちもできるようになった。
- 縄を跨いだり、潜ったりなど、道具を使った運動ができた。
- ボールを投げる時、狙いを定めて投げることができた。
Q2. 遊具を使った運動遊びは?
- 滑り台の階段を、手すりを使わずに登りきれた。
- 鉄棒にぶら下がり、長くぶら下がれるようになった。
- 巧技台を登る時、全身を使って力強く登っていた。
- 三輪車をこいで、方向転換もスムーズにできた。
- 登り棒に挑戦し、少しだけ登ることができた。
Q3. 散歩での歩行やルールは?
- 友だちと手を繋ぎ、交通ルールを守って歩けた。
- 信号を見て、「赤」「青」を判断して行動できた。
- 散歩中、疲れることなく最後まで歩ききった。
- 公園で遊具の順番を守って遊ぶことができた。
- 「ここに座って」という指示を理解し、その場で待てた。
Q4. 手指の巧緻性(道具の使用)は?
- クレヨンや筆を鉛筆持ち(三指)で持とうとしていた。
- ハサミを使い、線を切ることに挑戦していた(安全ハサミ)。
- 服のボタンやファスナーを自分で操作しようとしていた。
- 紐通しやビーズ通しなど、細かい作業に集中していた。
- パズルやブロックを複雑に組み立てることができた。
Q5. 危険回避や安全への意識は?
- 危険な場所(高いところ、熱いもの)を認識し、近づかなかった。
- 友だちのしている危険な行為を止めようとしていた。
- 道路を渡る時、左右を見て安全を確認していた。
- ドアの開閉時に、指を挟まないように注意していた。
- 転んだ時、手が出て体を守ろうとしていた。
🧡人間関係(他児との関わり)
Q1. 友だちとの協同的な遊びは?
- 友だちと役割分担をして、ごっこ遊びを続けていた。
- 砂場で一緒にトンネルを掘り、協力して作業していた。
- 友だちとルールを決めて、追いかけっこをしていた。
- 友だちとブロックで大きなものを作り、達成感を分かち合っていた。
- 友だちと歌を歌い、手遊びを楽しんでいた。
Q2. 物の貸し借りやトラブルは?
- 玩具を友だちに貸すことができ、「どうぞ」と言葉で伝えていた。
- 友だちが使っている玩具を「貸して」と言葉で求めた。
- 友だちとの意見の衝突を、言葉で解決しようと努力していた。
- 友だちの気持ちを想像し、譲ることができた。
- 喧嘩した後、自分から「仲直りしよう」と声をかけていた。
Q3. ごっこ遊びでのやり取りは?
- 「お母さん役」「お店屋さん役」など、役割を意識して遊んでいた。
- 友だちに「いらっしゃいませ」「これください」などと話しかけていた。
- 人形に食事を与えるなど、生活の模倣遊びがよりリアルになった。
- 友だちの提案を受け入れ、遊びを発展させていた。
- 複数人で集まり、同じテーマで遊んでいた。
Q4. 他者への思いやりや共感は?
- 転んだ友だちのそばに行き、「大丈夫?」と声をかけていた。
- 泣いている友だちの頭をなでたり、慰めようとしていた。
- 小さい子の手を取って、優しくリードしていた。
- 保育者が困っている時、手伝おうとしてくれた。
- 友だちの成功を心から喜び、拍手していた。
Q5. 集団での役割と責任は?
- 遊びの後の片付けを、自分の役割だと認識していた。
- 率先して友だちのお手伝いをしようとしていた。
- 自分のマークの場所を友だちに教えてあげていた。
- リーダー的な役割を担い、友だちをまとめようとしていた。
- 自分がやったことを、責任を持って報告していた。
💛環境(自然・物・数量)
Q1. 春の自然(変化)への興味は?
- 蕾から花が咲く様子を見て、「開いたね」と気づいていた。
- 蝶やテントウムシなどの虫を見つけ、興味を持って観察していた。
- 暖かくなり、上着を脱いで遊ぶことを喜んでいた。
- 散歩中、春の匂い(土や草の匂い)を感じていた。
- 新しい草花を摘んで、制作に使おうとしていた。
Q2. 数量や大きさへの関心は?
- 「一つずつね」「たくさんあるね」など、数量を言葉で表現していた。
- 積み木を使って、長いものと短いものを比較していた。
- 友だちと玩具を平等に分けようと、数を数えていた。
- 「大きい方がいい」など、自分の好みを言葉で伝えていた。
- 「あと五分」など、時間に関する言葉を理解しようとしていた。
Q3. 色や形への認識は?
- 基本的な色(赤、青、黄色など)を正しく言えるようになった。
- 形合わせパズルで、複雑な形にも挑戦していた。
- 自分の持ち物の色や形を認識していた。
- 描画で、丸や三角、四角のような形を描こうとしていた。
- 友だちと色を比べて、同じものを見つけようとしていた。
Q4. 片付けや物の管理は?
- 玩具を種類ごとに分けて、棚に戻すことができた。
- 自分の荷物(着替え、タオルなど)を管理できていた。
- 遊びの後の掃除(掃き掃除の真似)をしようとしていた。
- 友だちにも片付けを促すことができるようになった。
- 玩具の破損に気づき、保育者に報告していた。
Q5. 道具の機能への理解は?
- クレヨンは「描くもの」、ハサミは「切るもの」と認識していた。
- 乗り物玩具を走らせて、その機能を楽しんでいた。
- テープや糊を使って、物をくっつけようとしていた。
- 道具を正しく使おうと、持ち方を意識していた。
- スイッチやボタンを操作して、遊んでいた。
💚言葉(やりとり・理解)
Q1. 二語文・三語文での表現は増えましたか?
- 「ママ、お迎え、来た」「〇〇ちゃん、これ、する」など、三語文を使っていた。
- 自分の行動や要求を、より詳しく言葉で説明していた。
- 過去の出来事を、「昨日、〇〇した」などと話していた。
- 「どうして?」「どこ?」など、質問の言葉が増えた。
- 友だちとの会話で、言葉による応酬を楽しんでいた。
Q2. 語彙(ごい)の広がりは?
- 日常生活に必要な言葉をほぼ理解し、使っていた。
- 擬態語や擬音語を使って、表現を豊かにしていた。
- 感情を表す言葉(嬉しい、悲しい、楽しい)を使い分けていた。
- 季節の言葉(はる、お花)に反応していた。
- 自分の名前だけでなく、家族の名前も言えた。
Q3. 会話のキャッチボールは?
- 友だちの質問に答え、さらに質問し返すことができた。
- 自分の話したいことを、相手に分かるように伝えようとしていた。
- 保育者との会話を、数ターン続けられるようになった。
- 相手の言葉に相槌を打ち、聞いていることを示していた。
- 電話の真似をして、会話を楽しんでいた。
Q4. 歌や物語への言葉の関心は?
- 歌の歌詞をほとんど覚えて、最後まで歌いきれた。
- 絵本を見て、内容を自分の言葉で説明しようとしていた。
- 自分で物語を作って、友だちに話して聞かせていた。
- 登場人物のセリフを真似て、感情を表現していた。
- 歌に合わせて、オリジナルの振り付けを考えていた。
Q5. 自分の気持ちを言葉にする力は?
- 友だちに「やめて」と、嫌なことを言葉で伝えた。
- 「〇〇したいから、待って」と、理由を伝えていた。
- 自分の失敗を言葉で認め、「次、頑張る」と宣言していた。
- 友だちの気持ちを尋ねる言葉を使おうとしていた。
- 複雑な気持ちを、簡単な言葉を繋げて表現しようと努力していた。
💜表現(創造・感性)
Q1. 描画や制作活動の様子は?
- 丸や線を使って、何かを表現しようとしていた。
- 描いた絵を見て、「ママ」「〇〇先生」などと説明していた。
- 糊やテープを自分で使い、制作物を完成させた。
- 複数の素材(折り紙、毛糸など)を組み合わせて作っていた。
- 制作物を友だちと見せ合い、共感し合っていた。
Q2. 音楽やリズム表現は?
- 音楽に合わせて、スキップやステップのような動きをしていた。
- 歌のリズムに合わせて、手拍子や足踏みを正確にしていた。
- 音楽がない時も、自分で歌いながら体を動かしていた。
- 友だちと向かい合い、手を取り合って踊ることを楽しんでいた。
- 自分の気持ちを歌やリズムで表現しようとしていた。
Q3. ごっこ遊び(見立て)の世界観は?
- 自分の知っている役割(お母さん、先生など)になりきって遊んでいた。
- 玩具を使わず、身の回りにあるものを代用して遊んでいた。
- 友だちと役割を分担し、遊びを続けることができた。
- 過去の経験(散歩、給食など)を再現して遊んでいた。
- 想像上の動物や友達と、会話をしながら遊んでいた。
Q4. 感情の表現方法は?
- 感情を言葉(嬉しい、悲しい)と表情で豊かに表現していた。
- 友だちと感情を共有し、共感し合っていた。
- 怒りや不満を、言葉で訴えようと努力していた。
- 嬉しい時、全身で喜びを爆発させていた。
- 自分の表現を見て、友だちが笑うのを喜んでいた。
Q5. 素材や感触を使った表現は?
- 粘土を使って、具体的な形(ヘビ、お団子、人)を作っていた。
- 春の草花や砂を使って、作品を作っていた。
- 水や泡の感触を楽しんでいた。
- 自分で見つけた素材(石、木の実)を遊びに取り入れていた。
- 素材の感触を言葉(サラサラ、ツルツル)で表現していた。



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