【4歳児2月】今の姿を引き出す観察質問リスト&文例集(五領域+養護)

5領域メーカー

4歳児クラス(年中)の2月は、1年間の成長の総まとめと、次年度への期待が高まる時期です。 「もうすぐ年長さん(5歳児)」という意識が行動に表れ、年下の子への優しさや、集団のルールを守ろうとする責任感が見られるようになります。

2月の特徴と観察ポイント

クラスにとってどんな時期?

進級に向けて、身の回りの整理整頓や、当番活動の引き継ぎなどを意識し始めます。節分などの伝統行事を通して、日本の文化に触れるとともに、「自分の心と向き合う」経験をします。クラス全体のまとまりが強くなり、集団遊びが盛り上がります。

子どもにとってどんな時期?

「自分でできる」という自信が確信に変わり、さらに難しいことにも挑戦しようとします。友だちとの関わりでは、相手の気持ちを考えたり、ルールを自分たちで決めたりと、社会性が高度になります。寒さの中でも縄跳びやドッジボールなど、ルールのある運動遊びに熱中します。

2月に特に観たい発達テーマ

  1. 進級への自覚と期待(年長児への憧れ、自信)
  2. 社会性とルールの定着(集団遊び、話し合い)
  3. 行事を通した心の成長(節分、心の鬼、勇気)
  4. 文字や数への興味の深まり(手紙、時計、カレンダー)

🌿 養護(生活・情緒)

🩷 生命の保持(食事・睡眠・排泄・健康・着脱)

Q1. 食事のマナーや配膳の自立は?

  • 指先の力が安定し、箸を正しく操作して、細かなひじきや滑りやすい豆などの食材も器用につまんで口まで運んでいた。
  • 食器に手を添えて背筋を伸ばし、進級を意識して「良い姿勢で食べよう」と自らマナーを意識して食事に向き合う姿が見られた。
  • 自分の給食をトレイに乗せて慎重に配膳し、汁物をこぼさないようにバランスを取りながら自分の席まで安全に運んでいた。
  • 苦手な野菜があっても、「年長さんになるから強い体を作るんだ」と進級への憧れを力に変えて、自ら一口は食べようと挑戦していた。
  • 食事中の会話のボリュームを周囲に配慮して調整し、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむマナーが定着している。

Q2. 寒さに負けない健康管理(衣服の調節)は?

  • 鬼ごっこなどの激しい遊びを始めると、「体が温かくなって暑い」と自分の体感で判断し、上着を脱いで体温調節を行っていた。
  • 脱いだ衣服を床に置かず、袖を返して端を合わせてきれいに畳み、ロッカーの決まった場所へ丁寧に整頓して入れていた。
  • たくさん動いて汗をかいた後、保育者に言われる前に自分でカバンから着替えを取り出し、肌着の着替えを済ませて清潔を保っていた。
  • 鼻水が出ると不快感に気づいて自分でかみ、その後は鏡を見て顔の汚れを確認し、きれいに拭き取る習慣がついている。
  • 咳エチケットの意識が高まり、咳やクシャミが出そうになるととっさに手や腕で口元を押さえ、周囲に配慮する姿が見られた。

Q3. 排泄(トイレ)の習慣と清潔は?

  • 遊びに夢中になっていても、活動のキリが良いタイミングを見計らって自らトイレに行き、余裕を持って排泄を済ませることができている。
  • 和式トイレの使用方法を正しく理解し、トイレットペーパーの長さを適切に加減して使うなど、始末の仕方が確かなものになってきた。
  • 排泄後の手洗いを「石鹸で泡立てて洗うんだよね」と丁寧に行い、自分のハンカチを広げてしっかりと指先まで拭き取っていた。
  • 次に使う人のことを考え、トイレのスリッパが乱れているのに気づくと、自分の手で向きを揃えて並べ直す公共心が育っている。
  • 排泄後に鏡を見て、ズボンからはみ出したシャツを入れ直したり、ズボンのねじれを直したりして、自分で身だしなみを整えていた。

Q4. 睡眠(午睡)の休息の取り方は?

  • 自分の布団を広げるのを保育者と一緒に手伝い、「おやすみなさい」と挨拶をして、入眠のための準備を主体的に整えていた。
  • 布団に入ると静かに目を閉じて体を休め、午後の活動に向けてエネルギーを蓄えるために落ち着いて過ごす習慣がついている。
  • 鼻詰まりや咳がある時は、自分から横向きになって呼吸を楽にしようとするなど、自分の体を心地よく保つために体勢を微調整していた。
  • 目覚めが非常に良く、起きてすぐに身支度を整え、自分の布団を保育者の手助けを借りながら丁寧に畳んで片付けていた。
  • 眠くない時も、周囲の友だちが眠っていることに配慮し、布団の中で静かに過ごしたり本を眺めたりして、他児の迷惑にならないよう過ごしていた。

Q5. 危険回避と安全への意識は?

  • 園庭を走り回る際、自分だけでなく周囲の友だちの動きもよく見て、ぶつからないように進路を変えたり止まったりして安全に動いていた。
  • ハサミや鉛筆などの道具を運ぶ際は、刃先や芯の向きに注意して持ち、座って安全に扱うというルールを確実に守っていた。
  • 滑り台を下から登るなど危険な遊び方をしている子を見つけると、「危ないよ、お階段からだよ」と遊具の正しい使い方を優しく注意していた。
  • 紐靴の紐がほどけていることに気づくと、転倒の危険を察知して立ち止まり、自分で結び直そうとしたり保育者に援助を求めたりしていた。
  • 廊下では「走るとぶつかって危ない」という理由を理解し、意識して歩いて移動しようとする高い自律心が見られた。

💚 情緒の安定(安心感・自己発揮)

Q1. 節分(鬼)への反応と心の成長は?

  • 「僕の中の泣き虫鬼をやっつけるんだ」と、行事を通して自分自身の直したいところや課題に、幼いなりに向き合おうとする精神的な成長が見られた。
  • 鬼の登場に怖がりながらも、友だちと「こっちだよ!」「えい!」と声を掛け合い、協力して豆を投げようとする逞しい姿が見られた。
  • 怖くて泣き出してしまった友だちの前に立ってかばったり、手を引いて安全な場所へ誘導したりと、仲間を守ろうとする優しい思いやりが育っている。
  • 豆まきが終わるとホッとした表情を浮かべ、「怖かったけど頑張ったよ」と自分の頑張りを保育者に話し、達成感を味わっていた。
  • 「冬が終わって春になるから豆をまくんだよね」と伝統行事の由来に関心を持ち、季節の変わり目を意識しながら行事に参加していた。

Q2. 進級への期待と自信は?

  • 「もうすぐ年長さんだよね」と口にし、年上のクラスへの憧れから、お当番活動や身の回りの始末に一段と張り切って取り組んでいた。
  • 年長児がドッジボールをしたり制作をしたりする姿を熱心に見つめ、「あんなふうにかっこよくなりたい」と目標を持って活動していた。
  • 廊下で会った年下の子に「こっちだよ」と優しく声をかけたり、靴を履くのを手伝ったりして、お兄さん・お姉さんとして振る舞うことに自信を深めていた。
  • 自分のロッカーの中やカバンをきれいに整理整頓し、「次の年中さんに貸してあげるんだ」と進級に向けた準備を主体的に行っていた。
  • 難しいパズルや運動遊びに対しても「僕ならできるよ!」と自信を持って発言し、失敗を恐れずに新しいことに挑戦する意欲に満ちあふれていた。

Q3. 葛藤の解決と我慢は?

  • 遊びの中で友だちと意見が食い違った際、感情的に怒るのではなく「僕はこうしたいんだけど、どうする?」と言葉での話し合いで解決しようとする姿が見られた。
  • 勝負事で負けて悔し涙を流す場面もあったが、保育者の励ましを受けながら自分で気持ちを切り替え、「もう一回やる」と再挑戦する強さが育ってきた。
  • 自分の思い通りにならない場面でも、「今はみんなでこれをする時間だから」と集団のルールを優先し、自分の欲求をコントロールできていた。
  • 玩具の順番待ちなどでイライラしたりせず、「あのお友だちが終わったら僕の番だね」と見通しを持って期待しながら待てるようになった。
  • 「貸して」「いいよ」のやり取りの中で、相手の「まだ使いたい」という気持ちを聞き入れ、譲ってあげる心の余裕が見られるようになった。

Q4. 友だち関係の深まりは?

  • 特定の友だちと「今日はこれを完成させよう」と共通の目的を持ち、長時間集中して砂場やブロックで遊び込む深い関わりが見られた。
  • 制作が上手くいかず困っている友だちにいち早く気づき、「大丈夫?」「こうやるといいよ」と自然に声をかけ、助け合おうとする仲間意識が定着している。
  • 友だちが縄跳びで新しく跳べるようになった時、自分のことのように手を叩いて喜び、「すごいね!」と素直に認め合う関係が築かれている。
  • 「内緒だよ」と秘密話をしたり、手作りの手紙を交換したりして、特定の友だちとの親密なコミュニケーションを特別なものとして楽しんでいた。
  • チーム対抗のゲームで「次は僕がこっちに行くね」と仲間と作戦を立て、力を合わせることで得られる一体感を味わっていた。

Q5. 保育者との信頼関係(自立)は?

  • 遊びの展開で困った時だけ「先生、どうすればいい?」と相談に来るが、基本的には自分たちの力で工夫して進めようとする自立した姿が見られた。
  • 園庭で見つけた小さな春の訪れや楽しかった出来事を、言葉を尽くして具体的に報告し、保育者に共感してもらうことで満足感を得ていた。
  • 危険な行為で叱られた際も、その理由を冷静に理解して納得し、自ら「ごめんなさい」と言って行動を改めていた。
  • 休み明けなどで甘えたい時は自分から抱っこやスキンシップを求め、十分に安心感を得ると満足した様子で再び友だちの輪へ離れていった。
  • 給食を作ってくれる人や掃除をしてくれる先生に対し、「いつもありがとう」と感謝の気持ちを言葉で伝えるなど、周囲への感謝の心が芽生えている。

🌸 五領域(遊びと活動)

🩵 健康(身体機能・運動・安全)

Q1. 縄跳びなどの調整力は?

  • 縄を回す腕の動きと跳ぶタイミングを自分なりに調整し、前跳びで連続して跳べる回数が着実に増え、自信を深めていた。
  • 走り縄跳びでは、走りながら縄を回すという複雑な協調運動に挑戦し、手足の動きを連動させてスムーズに進んでいた。
  • 大縄跳びにおいて、回っている縄の動きをよく観察し、適切なタイミングを自ら判断して中に入り込んだり連続して跳んだりしていた。
  • 遊び終わった後は、縄を二つ折りにして丁寧に結び、次に使いやすいように片付けるなど、用具を大切に扱う習慣が身についている。
  • 「今日は何回跳べるかな?」と友だちと競い合い、互いの頑張りを認め合いながら、目標を持って意欲的に練習に取り組んでいた。

Q2. ボール運動(ドッジボール等)の動きは?

  • 肩や腕の使い方が上手になり、狙った方向へ力強くボールを投げ、動いている相手に当てようとする意図的な動きが見られた。
  • 自分の方へ飛んでくるボールや足元を転がるボールに対し、素早く体をひねったりジャンプしたりして、巧みに避けていた。
  • 友だちとのキャッチボールでは、ボールの軌道を予測して両手を広げ、胸元でしっかりと受け止めることができるようになった。
  • 「当たったら外野に行くんだよね」とドッジボールのルールを正確に理解し、役割の変化を受け入れながら集団ゲームを楽しんでいた。
  • 攻守の切り替えを素早く行い、ボールを拾ったらすぐに攻撃に移るなど、ゲームの流れを把握して機敏に動くことができていた。

Q3. 遊具や用具を使った運動は?

  • 鉄棒で「逆上がり」に挑戦し、腕を引き寄せながら足を力強く蹴り上げるタイミングを掴もうと、諦めずに繰り返し練習していた。
  • ジャングルジムや登り棒において、手足の置き場を瞬時に判断し、高い場所でも怖がらずにスイスイとリズムよく登り降りしていた。
  • 竹馬やポックリに乗り、体幹を使って上手にバランスを取りながら、一定の距離を立ち止まらずに歩く集中力を見せていた。
  • 平均台の上を歩くだけでなく、後ろ向きに進んだりカニ歩きをしたりと、自分なりに難易度を工夫して体のバランス感覚を楽しんでいた。
  • マットの上で「だんごむし」のように体を丸め、前転や後転に挑戦し、回転した後の着地の姿勢をきれいに保とうとしていた。

Q4. 手指の巧緻性(道具の操作)は?

  • ハサミの操作がさらに精緻になり、描かれた複雑な曲線や細かい角も慎重に切り抜き、制作活動の表現を広げていた。
  • 鉛筆の持ち方を意識し、指先に込める力を調整しながら、文字や図形をしっかりとした筆圧で丁寧に書こうとしていた。
  • 折り紙の角と角を「仲良し」と言いながらきっちりと合わせ、指の腹でアイロンをかけるように折り目をつける緻密な作業ができていた。
  • 制作や身支度の中で「蝶結び」に興味を持ち、保育者の手元を熱心に見ながら、手順を覚えて自力で結ぼうと練習していた。
  • 小さなシールを枠の中に貼ったり、細かなビーズを紐に通したりする際、ピンセットを使うかのように指先を器用に動かして没頭していた。

Q5. 体力の向上と活動量は?

  • 冬の冷たい空気の中でも「お外が気持ちいい」と話し、長時間園庭を走り回って遊ぶなど、寒さに負けない逞しい体力がついている。
  • 鬼ごっこでは、鬼に捕まらないよう息が切れるまで全力で逃げ続け、自分の体力の限界まで力いっぱい活動することを楽しんでいた。
  • 散歩で少し長い距離を歩く際も、足取り軽く友だちとの会話を楽しみ、疲れを見せずに最後まで元気に歩ききることができた。
  • 遊びに夢中になる一方で、喉が渇いたり疲れを感じたりすると、自分で日陰に座って休憩をとるなど、活動量を調整していた。
  • 背筋を伸ばして椅子に座り続けたり、片足で長時間立ったりと、体幹がしっかりしたことで、正しい姿勢を保って活動に集中できていた。

🤝 人間関係(友だち・協同)

Q1. ルールのある遊び(集団遊び)は?

  • ドッジボールや鬼ごっこにおいて、決められたルールを自分たちで守り、集団の中で公正に遊ぶ楽しさを味わっていた。
  • ルール違反をした子に「それはダメだよ」と自分たちで注意し合い、遊びの質を自分たちで高めようとする自治意識が見られた。
  • 勝って喜び、負けて悔しがる体験を友だちと共有することで、感情のコントロールや仲間意識を深めていた。
  • 遊びを始める前に、チーム分けや役割分担を自分たちで相談して決め、円滑に活動を開始させていた。
  • 「次はあっちから逃げよう」と作戦会議をし、共通の目標に向かって協力して勝とうとする協同的な姿があった。

Q2. トラブルの解決能力は?

  • 意見の食い違いから言い合いになっても、手を出さずに「僕はこう思っている」と言葉で自分の思いを伝えようとしていた。
  • 揉め事の際、「どうしたらいいか」を互いに話し合い、妥協点を見つけて納得して解決しようとする姿勢が見られた。
  • トラブルの場にいた第三者の子が「やめなよ」と仲裁に入り、場を収めるなど、集団での自律的な解決力が育っている。
  • 自分の非を客観的に認め、保育者の仲立ちを待たずに自ら「ごめんね」と謝り、関係を修復することができた。
  • 保育者に頼らず自分たちで問題を解決した後、「仲直りしたよ」と嬉しそうに報告に来る逞しさが見られた。

Q3. 協同的な活動(制作・ごっこ)は?

  • 「こっちはお城だよ」とイメージを共有しながら、友だちと協力して大きな積み木の家を根気強く作り上げていた。
  • 劇ごっこでは、自分たちで役割を分担し、小道具を工夫しながらストーリーに沿って活動を進めていた。
  • お店屋さんごっこにおいて、店員と客それぞれの立場に応じた言葉のやり取りを楽しみ、社会生活の模倣を豊かに行っていた。
  • 共同制作の場では、一つの大きなテーマに向かって自分の役割を果たし、仲間と作業を分担する喜びを感じていた。
  • 友だちの出した面白いアイデアを「それいいね」と積極的に取り入れ、遊びの内容をさらに発展させていた。

Q4. 年下の子や他者への関わりは?

  • 散歩の際、年下の子の歩幅に合わせ、車道側を自分が歩くように配慮して手を繋いでリードしてあげていた。
  • 玄関で靴がうまく履けない子を見つけると、「手伝ってあげるね」と自ら歩み寄り、お世話をすることに誇りを感じていた。
  • 泣いている子がいると優しく背中をさすって慰め、自分の玩具を「使っていいよ」と貸してあげる思いやりが見られた。
  • 異年齢交流の場において、年上のクラスの自覚を持って、お兄さん・お姉さんらしく落ち着いて振る舞っていた。
  • 感謝の言葉をかけられると、照れくさそうにしながらも「どういたしまして」と返し、自己有用感を高めていた。

Q5. 集団での役割と責任は?

  • お当番活動の内容(配膳や号令など)を正しく理解し、自分の番であることを忘れずに責任を持って遂行していた。
  • グループの代表としてみんなの前に立ち、話し合った内容を発表したり、お手伝いを率先して行ったりしていた。
  • お片付けの時間になると、周囲の友だちにも「一緒にやろう」と声をかけ、クラス全体で環境を整えるよう促していた。
  • みんなの前で話をする際、注目を浴びても物怖じせず、大きな声で分かりやすく自分の思いを伝えていた。
  • クラスの約束事(廊下を歩く等)を自ら守り、周囲の友だちの手本になろうとする高い自律心が芽生えている。

💛 環境(自然・物・数量)

Q1. 冬の自然(氷・霜・植物)への興味は?

  • バケツに水を張って氷ができるのを心待ちにし、出来上がるとその厚さや冷たさ、透明感を熱心に観察していた。
  • 朝の園庭で霜柱を踏んで「パリパリする」と音を楽しんだり、手に取って溶けていく不思議を見つめたりしていた。
  • 梅の膨らんだ蕾やチューリップの球根の芽を見つけ、「春が近くに来てるね」と季節の移ろいを感じ取っていた。
  • 冬の澄んだ空に見える星座や月の形の変化に興味を持ち、「今日はお月様が細いね」と家庭での話題を共有していた。
  • 吐く息が白くなる現象に気づき、「お口から煙が出た!」と何度も試しては、友だちと不思議そうに見せ合っていた。

Q2. 文字や記号への関心は?

  • 自分の名前だけでなく、お友だちのロッカーや持ち物の名前も読めるようになり、文字への関心が一段と高まっている。
  • 絵本を一人で広げて拾い読みをし、文字が意味を持っていることを理解して物語の内容を楽しんでいた。
  • 手紙ごっこでは、知っているひらがなを組み合わせ、「だいすき」などの気持ちを文字で伝えようとする意欲が見られた。
  • カレンダーの数字や曜日、行事の印を確認し、「あと〇日で豆まきだね」と予定を見通して生活していた。
  • 散歩中に出会う看板や標識の意味を「あれは何て書いてあるの?」と保育者に質問し、社会のルールを知ろうとしていた。

Q3. 数量・図形・時間への関心は?

  • 壁時計を見て、「長い針が12になったらお片付けだよね」と、時間の約束を意識して見通しを持って行動できていた。
  • 給食の際、テーブルの人数を自分で数え、足りない分の椅子や配膳を用意するなどの論理的な行動が見られた。
  • トランプやカルタ遊びにおいて、数の一致や絵合わせを楽しみながら、ルールに沿って遊ぶことに没頭していた。
  • 積み木を高く積み上げた後、友だちのものと数を比べて「こっちの方が3個多いよ」と、数量の比較を判断していた。
  • 三角や四角などの図形を組み合わせ、ロケットや家に見立てる構成遊びを通して、形のなりたちを楽しんでいた。

Q4. 伝承遊びや行事用具への興味は?

  • 豆まきに向けて、新聞紙や空き箱を利用し、豆がこぼれにくい升(マス)の形を自分なりに工夫して作っていた。
  • コマ回しでは、紐を緩まないように巻くコツを掴み、より長く回すために力加減を調整して何度も練習していた。
  • 鬼のパンツが「トラ柄」であることに気づき、描画や制作において色や模様の特徴を捉えて表現しようとしていた。
  • 飾られたひな人形を眺め、「これは何をしている人?」と人形の役割や名前に興味を持って知ろうとしていた。
  • 凧揚げの際、どの方向に走れば風を受けて高く上がるかを考え、風の強さを肌で感じながら全力で走っていた。

Q5. 整理整頓や物の管理は?

  • 玩具の片付け場所を写真やマークで正確に理解し、種類ごとにきれいに分類して元の場所へ戻そうとする責任感が見られた。
  • 自分のロッカーの中を整理し、脱いだ上着を畳んで入れるなど、自分の持ち物を自分で管理する習慣が定着している。
  • クラスで共有するマーカーやハサミを「みんなで使うものだから」と、大切に扱い、使い終わるとキャップを閉めて戻していた。
  • 園庭に落ちているゴミに気づくと自ら拾い、「これは燃えるゴミだよね」と分別を確認してゴミ箱に捨てていた。
  • 本棚の絵本を片付ける際、背表紙を揃えてタイトルが見えるように並べ直し、次に使う人のことを考えた行動をしていた。

💚 言葉(理解・発語・会話)

Q1. 論理的な会話(理由・説明)は?

  • 「転んで痛かったから泣いちゃったんだよ」と、自分の状態や出来事の理由を筋道立てて保育者に伝えていた。
  • 新しい遊びのルールを、まだ知らない友だちに対して言葉を選びながら順序立てて分かりやすく説明していた。
  • 「前にお散歩に行ったときも同じお花があったよ」と、過去の経験を現在の状況に結びつけて豊かに話していた。
  • 「もし僕が魔法使いだったら」と、現実とは違う仮定の話を膨らませ、友だちと空想の世界を共有して楽しんでいた。
  • 相手からの具体的な質問に対し、話を最後まで聞いてから的確な答えを返そうとする、対話の基盤が育っている。

Q2. 語彙の豊かさと表現力は?

  • 「風がヒューヒュー吹いて冷たいね」と擬音語や形容詞を使い、周囲の状況をより詳しく生き生きと描写していた。
  • 「負けて悔しいけど、次は頑張る」と、今の複雑な気持ちを表す言葉を適切に使い分け、自分の内面を表現していた。
  • しりとり遊びの最中、詰まることなく次々と単語を出し、知っている言葉(語彙)が飛躍的に増えていることを見せていた。
  • 発表の場や挨拶の際、「〜です」「〜ます」などの丁寧語を意識して使おうとする、相手を敬う姿勢が見られた。
  • 絵本の読み聞かせの中で出てくる、日常では使わない難しい言葉の意味を自発的に質問し、新しい知識を吸収しようとしていた。

Q3. 文字の読み書きへの意欲は?

  • 指先の巧緻性が高まり、自分の名前を正しい書き順を意識しながらひらがなで書けるようになった。
  • 友だちへのお手紙に「だいすき」や「あそぼう」といった簡単なメッセージを書き、自分の気持ちを文字で伝えることを楽しんでいた。
  • 図書コーナーにある好きな絵本のタイトルを指でなぞりながら読もうとし、自立して本を選ぶ姿が見られた。
  • カルタ遊びで読み手になりきり、読み札に書かれた文字を一文字ずつ丁寧に発音して、ゲームを進行させていた。
  • 壁に貼られた五十音表に興味を示し、文字の形を指でなぞりながら「これは何の『あ』?」と熱心に学ぼうとしていた。

Q4. 物語の理解と創造は?

  • 少し長めの物語も最後まで集中して聞き入り、登場人物の置かれた状況や気持ちに共感して聞き入っていた。
  • 絵本の続きを「この後、怪獣が来るんだよ」と自分で想像して考え、友だちや保育者に楽しそうに話していた。
  • 劇遊びの中の自分のセリフをしっかりと覚え、役の気持ちになって声のトーンや表情を変え、感情を込めて演じていた。
  • 紙芝居を観賞した後、「あの場面がかっこよかった」と自分の感じた感想を具体的な言葉にして表現していた。
  • 自分が週末に経験した出来事を、身振り手振りを交えながら物語のように面白おかしく脚色して話し、周囲を笑わせていた。

Q5. コミュニケーションの広がりは?

  • 異年齢交流において、年下の子には優しい言葉をかけ、年上の子には敬意を払うなど、相手に合わせた話し方を選んでいた。
  • 事務室の先生や園を訪れた保護者に対しても、自分から進んで「こんにちは」と元気に挨拶をしていた。
  • 電話ごっこにおいて、「お世話になっております」などの大人びた敬語を真似して使い、状況に合わせた会話を楽しんでいた。
  • 友だちとなぞなぞを出し合い、ヒントを考えたり答えをひらめいたりする、言葉を通した知的な遊びを共有していた。
  • クラスの話し合いの場で、周りの話が終わるのを待ってから手を挙げ、自分の意見をみんなに聞こえる声で発表していた。

💜 表現(感性・創造)

Q1. 描画(イメージの表現)の充実は?

  • 豆まきの際の人々の表情や鬼の迫力など、自分が経験したことを思い出しながらダイナミックに画用紙いっぱいに描いていた。
  • 人の絵を描く際、膝が曲がっている様子や走る姿勢など、関節の動きを意識した表現ができるようになった。
  • 空の色や地面の様子など、背景まで丁寧に塗り込み、画面の隅々まで使って一つの世界観を完成させていた。
  • 描き進める絵に対して「ここは森で、今から冒険に行くの」と自分なりのストーリーを説明しながら、楽しそうに描いていた。
  • 散歩で見つけた梅の花や冬の虫をじっと見つめ、花びらの枚数や虫の足の形など、特徴を細かく捉えて描写していた。

Q2. 制作活動(工夫・構成)は?

  • 空き箱やトイレットペーパーの芯などの廃材を「これは腕にする」と組み合わせ、精巧なロボットや車を作っていた。
  • 紙を丸めるにはテープ、貼るには糊など、目的に合わせてハサミや道具を使い分け、自分のイメージを形にする工夫が見られた。
  • 折り紙において、少し工程の多い「鬼」や「福ます」の折り方を覚え、自分の手で複雑な形を折れるようになった。
  • 共同制作の壁面作りでは、友だちと「ここは僕が塗るね」と声を掛け合い、大きな鬼の絵を協力して作り上げていた。
  • 苦労して完成させた作品に愛着を持ち、お迎えに来た保護者に「これ僕が作ったんだよ」と嬉しそうに見せたがっていた。

Q3. 音楽・リズム表現の豊かさは?

  • 楽しい曲では弾むように、悲しい曲ではしっとりと、曲が持つ雰囲気に合わせて歌い方や表情を豊かに変えていた。
  • ダンスの練習において、友だちと動き出しのタイミングを合わせたり、円の形を保ったりして、一緒に表現する楽しさを味わっていた。
  • 鍵盤ハーモニカなどの楽器に強い関心を持ち、指で鍵盤を押さえて音が出る仕組みを不思議そうに試していた。
  • 知っている歌の言葉を入れ替えて替え歌を作ったり、遊びの中で思いついたメロディを即興で歌ったりして楽しんでいた。
  • 音楽鑑賞の時間は静かに聴き入り、終わった後に「優しい音がした」と自分の感じた心の動きを言葉にして伝えていた。

Q4. 劇遊びや身体表現は?

  • 劇の練習では自分の役になりきり、舞台の端まで届くような大きな声でハキハキとセリフを言っていた。
  • 発表の場でも物怖じせず、練習してきたことをみんなの前で堂々と、恥ずかしがらずに表現することができていた。
  • 動物の模倣や鬼の動きを演じる際、手足だけでなく体全体を大きく使って、その特徴をダイナミックに表現していた。
  • 劇の中で友だちとの掛け合いを楽しみ、「次は君の番だよ」と視線や言葉で合図を送りながら、一つの物語を作り上げていた。
  • 手作りの衣装や小道具を身につけると、より一層役の気持ちに没入し、なりきってごっこ遊びを盛り上げていた。

Q5. 感動や発見の表現は?

  • 水たまりに張った氷の冷たさや、光を反射する美しさに心を動かし、「見て、キラキラしてる!」と感動を友だちに伝えていた。
  • 咲き始めた梅の花に鼻を近づけ、「いい匂いがする」と五感を通して自然の発見を喜び、慈しんでいた。
  • 友だちの完成した作品をじっくり眺め、「ここを頑張ったんだね」「上手だね」と素直に認め、褒め称える姿が見られた。
  • 縄跳びが長く跳べた時などの「できた!」という喜びを全身で表現し、自信に満ちあふれた満足げな顔を見せていた。
  • 霜柱が手の中で溶けて水に変わるなどの自然の不思議に触れ、「なんで消えちゃうの?」と驚きの声を上げて探求していた。

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