0歳児クラスの4月は、「慣らし保育」からスタートし、新しい環境の中で安心して生理的欲求(眠い、お腹すいた、オムツ不快など)を満たせるようになることが最優先の時期です。 泣き声も大切な自己表現と捉え、保育者が「特定の安心できる大人」として受け止めていく様子を記録しましょう。
4月の特徴と観察ポイント(クラス全体)
クラスにとってどんな時期?
保護者から離れる不安(分離不安)を全身で表現する時期です。 まずは一人ひとりの生活リズム(睡眠・授乳・排泄)を把握し、家庭に近いゆったりとした流れを作ります。SIDS(乳幼児突然死症候群)対策としての睡眠チェックや、丁寧な検温・視診など、安全管理を徹底するスタートの月です。
1. 高月齢グループ(4月〜7月生まれ)
【時期の目安】 生後9ヶ月〜12ヶ月頃 【特徴】 つかまり立ちや伝い歩きで行動範囲が広がります。離乳食は3回食へ移行する時期で、手づかみ食べへの意欲も見られます。「人見知り」「後追い」がはっきり出るのも、愛着形成の大切な過程です。
🍼 健やかに伸び伸びと育つ(身体・健康)
Q1. 粗大運動(つかまり立ち・移動)の様子は?
- 棚につかまって立ち上がり、屈伸をして喜んでいた。
- ハイハイで部屋中を素早く移動し、探索していた。
- 伝い歩きで、欲しい玩具の方へ移動できていた。
- 手を離して数秒間、一人でバランスをとって立っていた。
- お座りの姿勢から、スムーズにハイハイの姿勢に移れていた。
Q2. 食事(離乳食・手づかみ)の意欲は?
- スティック状の野菜を、自分で握って食べていた。
- スプーンを持とうとし、食器の中に入れていた。
- 完了期(または後期)の食事を、歯茎で噛んで食べていた。
- コップを両手で持ち、保育者の介助で飲んでいた。
- お腹が空くと、食事の準備を見て声を上げていた。
Q3. 睡眠(午睡)の安定感は?
- 午前寝が短くなり、午後にまとまって寝られるようになった。
- 布団に入り、トントンされると安心して入眠した。
- 環境の変化で眠りが浅く、何度か目を覚ましていた。
- 目覚めた後、機嫌よく起き上がっていた。
- 自分のタオルなどを触りながら、入眠していた。
Q4. 手指の機能(つまむ・持つ)は?
- 小さなボーロを、親指と人差し指で上手につまんでいた。
- 玩具を片手で持ち、もう片方の手に持ち替えていた。
- 2つの積み木を両手に持ち、カチカチと打ち合わせていた。
- コップの取っ手をしっかり握っていた。
- シールなどの薄いものを、指先で剥がそうとしていた。
Q5. 健康状態(排泄・体調)は?
- 排便のリズムが整い、決まった時間に出ていた。
- 鼻水が出ていたが、拭き取るとすっきりしていた。
- 環境の変化で便が緩くなっていた。
- 発熱もなく、機嫌よく過ごしていた。
- オムツ替えの際、嫌がらずに足を上げていた。
💕 身近な人と気持ちが通じ合う(愛着・対人)
Q1. 分離不安と人見知りの様子は?
- 保護者と離れる際、激しく泣いて後追いをしようとした。
- 知らない職員が入ってくると、担任の後ろに隠れた。
- 泣いていても、担任が抱っこすると落ち着きを取り戻した。
- 慣れてくると、笑顔でバイバイができた。
- 特定の保育者を求めて、ハイハイで近寄ってきた。
Q2. 意思表示(指差し・発声)は?
- 欲しい玩具を指差し、「アッ!アッ!」と要求した。
- 名前を呼ぶと、振り向いたり手を挙げたりした。
- 「マンマ」「バブブ」などの喃語を盛んに話していた。
- 嫌なことがあると、体をのけぞらせて拒否した。
- 嬉しい時に、パチパチと拍手をして表現した。
Q3. 模倣とやり取りは?
- 「ちょうだい」「どうぞ」のやり取りを楽しんでいた。
- 「バイバイ」と言うと、手を振り返していた。
- 保育者の表情を見て、笑い返していた。
- 「おいで」と呼ぶと、嬉しそうに近づいてきた。
- いないいないばあをして、期待して待っていた。
Q4. 大人への愛着行動は?
- 不安になると、保育者の足元にしがみついていた。
- 抱っこを求めて、両手を広げていた。
- 食事介助の際、保育者の顔をじっと見ていた。
- 眠くなると、保育者に寄りかかって甘えていた。
- 姿が見えなくなると、泣いて呼んでいた。
Q5. 友だちへの関心は?
- 友だちが遊んでいる玩具に興味を持ち、手を伸ばした。
- 近くにいる友だちの顔を覗き込んでいた。
- 友だちが泣いていると、不思議そうに見ていた。
- 同じ玩具を持って、並んで遊んでいた。
- 友だちの頭を触ろうとしていた。
🧸 身近なものと関わり感性が育つ(環境・探索)
Q1. 探索活動(場所・空間)は?
- 部屋の隅々までハイハイで移動し、探索していた。
- 鏡に映る自分を不思議そうに覗き込んでいた。
- 戸外の風を感じ、木の葉が揺れるのを見ていた。
- ダンボールのトンネルを、怖がらずにくぐっていた。
- カーテンに隠れて、「ばあ」と顔を出した。
Q2. 玩具への関わり(入れる・出す)は?
- ポットン落としに夢中になり、何度も入れていた。
- 箱の中の玩具を、次々と引っ張り出していた。
- 蓋を開け閉めすることを楽しんでいた。
- 積み木を崩して、喜んでいた。
- 引っ張ると動く玩具に興味を持ち、追いかけていた。
Q3. 音や感触への反応は?
- 音の出る玩具を振り、音の変化を楽しんでいた。
- 太鼓を叩いて、音が出ることに驚いていた。
- 新聞紙をクシャクシャにして、音や感触を楽しんだ。
- 芝生のチクチクした感触を嫌がって足を上げていた。
- 布の柔らかい感触を、頬に当てていた。
Q4. 認知の発達(対象物の永続性)は?
- 布の下に隠した玩具を、めくって見つけていた。
- 転がったボールを目で追い、探しに行っていた。
- 「ないない」と言うと、探す仕草をしていた。
- 落ちた玩具を、拾おうとしていた。
- 隠れている保育者を、見つけようとしていた。
Q5. 自然物への興味は?
- 散歩車から、犬や猫を見つけて指差していた。
- 落ち葉を拾い、握りしめていた。
- 花の色に興味を持ち、触れようとしていた。
- 砂場で砂を握り、感触を確かめていた。
- 風が吹くと、目を細めて感じていた。
2. 中月齢グループ(8月〜11月生まれ)
【時期の目安】 生後5ヶ月〜8ヶ月頃 【特徴】 寝返りからお座り、ずり這いへと姿勢が変化します。離乳食が始まり(1回〜2回食)、スプーンの感触や新しい味に出会います。人や物への関心が強まり、手を伸ばして掴もうとします。
🍼 健やかに伸び伸びと育つ(身体・健康)
Q1. 姿勢の変化(寝返り・お座り)は?
- 腹ばいで頭を高く持ち上げ、周囲を見ていた。
- 寝返りがスムーズにでき、コロコロと移動していた。
- 支えなしで少しの間、お座りが安定していた。
- ずり這い(またはハイハイ)で、後ろや前に進もうとした。
- 足を持って舐めるなど、自分の体を確かめていた。
Q2. 離乳食(初期・中期)の様子は?
- スプーンを口に入れると、嫌がらずにゴックンできた。
- 新しい食材に驚いた顔をしたが、吐き出さずに食べた。
- 保育者が食事の用意をすると、口を動かしていた。
- ミルクを自分で哺乳瓶を持って飲もうとしていた。
- 食事の後、満足して機嫌よく遊んでいた。
Q3. 身体の感覚と健康は?
- オムツが濡れると、泣いて不快感を知らせた。
- 抱っこされると、体に力を入れずリラックスしていた。
- 室温に合わせて衣服を調節し、快適に過ごした。
- 鼻水が出ていたが、吸引するとスッキリしていた。
- 授乳間隔が一定になってきた。
Q4. 睡眠のリズムは?
- 午前寝と午後寝の2回、まとまって眠っていた。
- 眠くなると目をこすり、合図を出していた。
- 抱っこで入眠し、布団に置いても起きなかった。
- 途中で起きても、トントンで再入眠できた。
- うつ伏せ寝にならないよう、仰向けに戻すとまた眠った。
Q5. 手指の発達(掴む)は?
- 目の前の玩具に手を伸ばし、掴むことができた。
- 掴んだ玩具を、口に運んで確かめていた。
- ハンカチを握りしめ、振って遊んでいた。
- 哺乳瓶に手を添えて、支えようとしていた。
- 指先を使って、タグなどを触っていた。
💕 身近な人と気持ちが通じ合う(愛着・対人)
Q1. 大人への反応(あやし笑い)は?
- 目が合うと、ニコッと社会的微笑を見せた。
- あやすと「キャッキャ」と声を出して笑った。
- 泣いている時に優しく声をかけると、泣き止んだ。
- 抱っこを求めて、両手を伸ばす仕草をした。
- 担任の顔をじっと見つめ、認識し始めていた。
Q2. 発声とコミュニケーションは?
- 機嫌が良い時、「アー」「ウー」と喃語を発していた。
- 名前を呼ばれると、声のする方を見ていた。
- 寂しくなると、甘えるような泣き声を出した。
- 保育者の歌声に合わせて、手足をバタバタさせた。
- 鏡に映る保育者と自分を見て、喜んでいた。
Q3. 人見知りの兆候は?
- 知らない人を見て、じっと見つめて固まっていた。
- 慣れない職員が抱っこすると、泣き出した。
- 担任の姿を目で追い、姿が見えると安心していた。
- 近くに友だちが来ると、興味を持って見ていた。
- 抱っこされている友だちを見て、自分も求めていた。
Q4. 愛着の形成は?
- 抱っこされると、保育者の服を掴んで安心していた。
- 授乳中、保育者の目を見て安心して飲んでいた。
- 眠い時、特定の保育者に抱かれるとすぐに眠った。
- 不安な時、保育者の方を見て助けを求めた。
- 遊びながら、時々保育者の顔を確認していた。
Q5. 遊びの共有は?
- 「いないいないばあ」をして、笑い合っていた。
- 玩具を渡すと、嬉しそうに受け取った。
- くすぐり遊びをして、触れ合いを楽しんだ。
- 歌に合わせて体を揺らしてもらい、喜んでいた。
- 絵本を読む声に、耳を傾けていた。
🧸 身近なものと関わり感性が育つ(環境・探索)
Q1. 物への興味(見る・掴む)は?
- 目の前の玩具に手を伸ばし、積極的に触ろうとした。
- 掴んだ玩具を、持ち替えることができた。
- 玩具を口に入れ、感触を確かめていた(誤飲注意)。
- 布を顔にかけて、「いないいないばあ」を楽しんだ。
- メリーやモビールの動きを、目で追っていた。
Q2. 感触や音への反応は?
- 新聞紙のカサカサする音に反応し、触ろうとした。
- 布おもちゃの柔らかい感触を握って楽しんだ。
- ガラガラを振ると音が鳴ることに気づき、繰り返した。
- 抱っこ紐から見える景色を、キョロキョロ見ていた。
- タグや紐など、細かい部分に興味を持っていた。
Q3. 探索の広がりは?
- 寝返りで移動し、気になる玩具に近づいた。
- プレイジムの玩具を足で蹴り、揺れるのを見ていた。
- 鏡の中の自分に手を伸ばし、触れようとした。
- 床の模様やゴミに気づき、じっと見ていた。
- 音のする方向を探し、キョロキョロしていた。
Q4. 玩具の操作は?
- 握った玩具を振って、音を出していた。
- 玩具を舐めて、形や固さを確かめていた。
- 両手で玩具を持ち、感触を楽しんでいた。
- おきあがりこぼしを押して、動きを見ていた。
- ティッシュを引っ張り出そうとしていた。
Q5. 外気浴・散歩は?
- ベビーカーに揺られ、心地よさそうに眠っていた。
- 外の風に当たり、目を細めて感じていた。
- 車や犬の声に反応し、顔を向けていた。
- 葉っぱの緑や空の青さを、じっと見ていた。
- 散歩から帰ると、機嫌よく過ごしていた。
3. 低月齢グループ(12月〜3月生まれ)
【時期の目安】 生後2ヶ月〜4ヶ月頃 【特徴】 首がすわり始め、生活の大半を寝て過ごします。生理的欲求(睡眠・授乳・排泄)を泣くことで伝え、保育者に満たしてもらうことで心地よさを感じます。追視(動くものを目で追う)が始まります。
🍼 健やかに伸び伸びと育つ(身体・健康)
Q1. 身体の動き(首すわり・反射)は?
- 腹ばいにすると、少しの間頭を持ち上げようとした。
- 縦抱きにしても首がグラつかず、安定してきた。
- 手足を活発にバタバタさせ、運動を楽しんでいた。
- 手の把握反射が弱まり、自分の手を顔の前に持ってきていた(ハンドリガード)。
- 授乳時、力強く吸うことができていた。
Q2. 睡眠と授乳のリズムは?
- 午前と午後にまとまって眠る時間が増えてきた。
- 授乳後、ゲップをして満足そうな表情で入眠した。
- 眠くなるとぐずり泣きをし、抱っこで落ち着いた。
- ベッドに置くと背中スイッチで泣いたが、トントンで落ち着いた。
- 起きている時間が少しずつ長くなってきた。
Q3. 生理的快・不快の表現は?
- オムツが汚れると、火がついたように泣いて知らせた。
- お腹が空くと、指を吸ったり口を動かしたりした。
- 着替えをしてサッパリすると、手足を伸ばしていた。
- 便秘気味だったが、綿棒刺激やお腹マッサージで排便できた。
- 体温調節が未熟なため、室温や掛物でこまめに調整した。
Q4. 視覚と聴覚の発達は?
- 動くものを目で追う「追視」が見られた。
- 明るい方や音のする方を向こうとしていた。
- 近くで大きな音がすると、ビクッとして反応した(モロー反射)。
- 保育者の顔が近づくと、じっと見つめていた。
- メリーが回るのを、不思議そうに見ていた。
Q5. 健康状態は?
- 肌の乾燥や湿疹に対し、清潔・保湿を心がけた。
- 鼻水が詰まりやすいため、こまめに吸引した。
- 発熱もなく、ミルクをよく飲んでいた。
- 体重が順調に増え、体がしっかりしてきた。
- 吐き戻しが減り、消化機能が整ってきた。
💕 身近な人と気持ちが通じ合う(愛着・対人)
Q1. 視線と応答(見つめる)は?
- 授乳中、保育者の顔をじっと見つめていた。
- 抱っこをして揺らすと、心地よさそうに目を閉じた。
- 話しかけると、口元を見て何か言いたそうにしていた。
- 目が合うと、手足を動かして反応した。
- 泣いている時に顔を近づけると、一瞬泣き止んだ。
Q2. 安心感の形成は?
- 特定の抱き方(横抱きなど)で、すぐに落ち着いた。
- 保育者の鼓動や温かさを感じて、安心して過ごした。
- 優しい声色で話しかけられると、表情が和らいだ。
- 肌と肌が触れ合うスキンシップを求めていた。
- 不安な時に抱き上げられると、しがみつくような仕草をした。
Q3. 表情の変化は?
- 生理的に満たされると、穏やかな表情をしていた。
- 不快なことがあると、顔をしかめて泣いていた。
- 沐浴中、気持ちよさそうに脱力していた。
- 抱っこされると、安心した顔つきになった。
- 眠い時、ぼんやりとした表情をしていた。
Q4. 声への反応は?
- 名前を呼ばれると、反応して動きを止めた。
- 優しい歌声を聞くと、静かに聞き入っていた。
- 賑やかな声がすると、驚いて泣くことがあった。
- 保育者の語りかけに、クーイングで応えようとした。
- 足音や物音に気づき、そちらを見ようとした。
Q5. スキンシップは?
- ベビーマッサージをすると、気持ちよさそうにしていた。
- 手足を優しく触られると、リラックスしていた。
- 頬ずりをすると、嬉しそうに反応した。
- 抱っこで背中をトントンされると、安心していた。
- 授乳の温かさを感じて、安心しきっていた。
🧸 身近なものと関わり感性が育つ(環境・探索)
Q1. 視覚と聴覚の反応は?
- 左右に動くガラガラを、目で追っていた(追視)。
- オルゴールの優しい音が鳴ると、耳を澄ませていた。
- 天井のモビールが揺れるのを、じっと見ていた。
- 窓から入る光の明るさに反応し、まぶしそうにした。
- 近くで音がすると、ビクッとして反応した(モロー反射)。
Q2. 手や口での探索の始まりは?
- 自分のこぶしを口に入れ、チュパチュパ吸っていた。
- 手に触れたガーゼを、ギュッと握りしめていた。
- 抱っこされている保育者の服を掴もうとした。
- 指しゃぶりをして、自分の指の感触を確かめていた。
- 目の前のプレイジムに手が当たり、揺れるのを見ていた。
Q3. 環境への適応は?
- 新しい部屋の雰囲気に、キョロキョロしていた。
- 明るさや温度の変化に敏感に反応していた。
- ベッドの感触を確かめるように、手足を動かした。
- ざわついた環境でも、眠れるようになってきた。
- ベビーカーの揺れを心地よく感じていた。
Q4. 玩具への興味は?
- 音の出るメリーを、興味深そうに見ていた。
- 握らせたガラガラを、しばらく持っていられた。
- 柔らかい布製おもちゃを、顔に近づけていた。
- 色のコントラストがはっきりした絵本を見ていた。
- プレイマットの感触を、背中で感じていた。
Q5. 外気浴は?
- 外の風に当たり、驚いたように目を開けた。
- 太陽の光を浴びて、気持ちよさそうにしていた。
- 鳥のさえずりや風の音に、耳を傾けていた。
- 短時間の外気浴で、気分転換ができた。
- 外の空気に触れ、食欲や睡眠が安定した。



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